JP2004052715A - エキゾーストマニホルド - Google Patents
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Abstract
【課題】中空2重管構造のエキゾーストマニホルドにおいて、ポート内管と集合内管の接続部の亀裂発生を防止する。
【解決手段】排気穴3に連通させてポート内管20a、20b、20cの各一端がヘッドフランジ2に結合され、外管10の枝管部18a、18b、18cがポート内管をカバーしている。外管10の枝管部に続く集合部16内には、モナカ構造でポート内管の各他端が挿入される開口36を備える集合内管30がサポートメッシュ38で保持されている。ポート内管の熱膨張による伸縮方向と開口の向きのずれが最も大きいポート内管20cは、その開口36cへの挿入部分で集合内管に溶接結合され、他のポート内管は挿入された開口に対してスライド可能となっている。開口36c部分が溶接でポート内管20cと一体となっているので、そのモナカ構造を引き剥がす力が作用しない。
【選択図】 図1
【解決手段】排気穴3に連通させてポート内管20a、20b、20cの各一端がヘッドフランジ2に結合され、外管10の枝管部18a、18b、18cがポート内管をカバーしている。外管10の枝管部に続く集合部16内には、モナカ構造でポート内管の各他端が挿入される開口36を備える集合内管30がサポートメッシュ38で保持されている。ポート内管の熱膨張による伸縮方向と開口の向きのずれが最も大きいポート内管20cは、その開口36cへの挿入部分で集合内管に溶接結合され、他のポート内管は挿入された開口に対してスライド可能となっている。開口36c部分が溶接でポート内管20cと一体となっているので、そのモナカ構造を引き剥がす力が作用しない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンから排出される排気ガスを排気管へ導出するエキゾーストマニホルドに関する。
【0002】
【従来の技術】
エキゾーストマニホルドの下流側の排気管には排気浄化触媒装置が取り付けられているが、この触媒は所定温度に達したときに初めて反応するものであるため、エンジン始動直後においては、冷えているエキゾーストマニホルドに排気熱が奪われ、すばやく触媒装置を加熱することができない。
この改善策として、エキゾーストマニホルドの熱容量を小さくすれば、排気熱の多くがエキゾーストマニホルドに奪われることがなくなり、触媒装置が所定温度に達するまでの時間が短くなる。
【0003】
このような観点から、中空2重管構造としたエキゾーストマニホルドが提案されている。
図4はこの中空2重管構造とした従来のエキゾーストマニホルドの例を示す。これは、外管10の内側にポート内管20(20a、20b、20c)と集合内管30とを備えている。
外管10は分岐した枝管部18の各先端がヘッドフランジ2に溶接され、集合した他端がパイプ取付用フランジ6に溶接されている。また、ポート内管20は一端をヘッドフランジの排気穴3に溶接されている。
そして、集合内管30はモナカ構造とされ、ポート内管20の各他端をスライド可能に受け入れる開口36(36a、36b、36c)を有し、サポートメッシュ38で外管10に支持されている。この集合内管30とポート内管20のスライド可能な接続構造により、図5に矢A、B、Cで示すようなポート内管20の熱膨張を吸収しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の中空2重管エキゾーストマニホルドにあっては、集合内管30とポート内管20のスライドにより、ポート内管20の熱膨張を吸収しようしながら、実際には、集合内管30のポート内管20を受ける開口のうちパイプ取付用フランジ6に最も近い開口36cのH部(図5参照)に亀裂が発生するおそれがあった。
【0005】
これは、ポート内管20a、20bを受ける開口36a、36bはポート内管の延び方向と略合致した向きとなっていてポート内管20a、20bの熱膨張があっても比較的滑らかにスライドするに対して、ポート内管20cについては、図6の側面図に示すように、当該ポート内管20cの熱膨張方向Cに対して開口36cの向きが大きな角度をもっているため、集合内管30のモナカ構造の合わせ部を引き剥がそうとする力が作用することに起因すると考えられる。
対策として集合内管30の剛性を上げるためその板厚を増せば、重量およびコストの増大、そして熱容量の増大を招くことになる。
【0006】
したがって本発明は上記の問題点に鑑み、板厚の増大などを要することなく、ポート内管と集合内管の接続部の亀裂発生を防止するようにしたエキゾーストマニホルドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、シリンダヘッドの排気ポートと対応する位置に複数の排気穴を有するヘッドフランジと、排気穴に連通させて各一端がヘッドフランジに結合されたポート内管と、該ポート内管をカバーしてヘッドフランジに結合された枝管部と該枝管部に続く集合部を有する外管と、上ケースと下ケースを重ね合わせて形成されて外管の集合部内に保持され、ポート内管の各他端が挿入される開口を備える集合内管とを有し、ポート内管の熱膨張による伸縮方向と開口の向きのずれが最も大きいポート内管について、その開口への挿入部分で集合内管に溶接結合し、他のポート内管は挿入された開口に対してスライド可能とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1はV型6気筒エンジンの片側第1、第3および第5シリンダ用エキゾーストマニホルドに適用した実施の形態を示す断面図である。
ヘッドフランジ2は厚板の鉄鋼材(SS400)からなり、図示しないエンジンのシリンダヘッドの排気ポート#1、#3、#5と対応する位置に排気穴3(3a、3b、3c)を有している。またヘッドフランジ2は外周にそって適宜間隔で、シリンダヘッドに取り付けるためのボルト挿通孔4を備える。
ヘッドフランジ2の排気穴3a、3b、3cには、それぞれポート内管20(20a、20b、20c)の一端が連通するように溶接されている。ヘッドフランジ2の排気穴3へ向かって延びる分岐した枝管部18(18a、18b、18c)を有する外管10が、それぞれその枝管部でポート内管20a、20b、20cを囲って、先端をヘッドフランジ2に溶接結合されている。
【0009】
外管10は、図2に示すように、略上下に分割した上ケース11と下ケース12を重ねたモナカ構造である。上ケース11と下ケース13はそれぞれ側縁をフランジ12、14とし、これらを重ね合わせた周縁にそって気密に連続溶接されている。
外管10の枝管部18a、18b、18cに続く集合部16の端はパイプ取付用フランジ6に溶接されている。パイプ取付用フランジ6は厚板の鉄鋼材で形成され、穴7と排気管等のパイプまたは排気浄化装置を取り付けるための取付け穴8を備える。外管10は穴7に整合させて気密に結合されている。
【0010】
外管10の集合部16の内部には、集合内管30が設けられ、外管10内壁にスポット溶接されたサポートメッシュ38を介して外管10との間に間隙をおいて支持されている。この場合、重ね合わせる前の各ケース(11、13)にメッシュ部材をスポット溶接などにより取り付けておくことで、簡単に集合内管30をメッシュ部材で外管10内にスライド可能に保持することができる。
集合内管30も、図2に示すように、略上下に分割され、それぞれフランジ32、34を備える上半管31と下半管33を重ねたモナカ構造である。集合内管30の先端はパイプ取付用フランジ6に結合されていない。
なお、図1には、外管10および集合内管30の各フランジは図示省略してある。
【0011】
集合内管30は、ポート内管20a、20b、20cの各他端を受け入れる開口36(36a、36b、36c)を有しており、ポート内管20は開口36内に所定長さだけ挿入されている。
ここで、ポート内管の熱膨張による伸縮方向と開口の向きとのずれが最も大きいポート内管20cの先端部は開口36cに挿入された状態で、当該開口36cの縁にそって集合内管に全周溶接(W)されている。
これにより、集合内管30の開口36c部における上半管31と下半管33は、ポート内管20cの熱膨張による伸縮に対して、共にポート内管20cと一体に変位しようとするから、上半管31と下半管33とを互いに引き剥がそうとする力の作用はなくなる。
【0012】
本実施の形態は以上のように構成され、外管10内に保持したモナカ構造の集合内管30の複数の開口36に一端をヘッドフランジ2に結合されたポート内管20の他端をそれぞれ挿入した中空2重管構造のエキゾーストマニホルドにおいて、ポート内管の熱膨張による伸び方向と開口の向きとのずれがとくに大きい特定のポート内管20cについて、当該ポート内管20cとそれが挿入された開口36cの縁とを溶接するものとしたので、集合内管30のモナカ構造の上半管31と下半管33を引き剥がそうとする力が生じない。したがって、集合内管30の板厚などを増大させなくても、ポート内管20cが挿入された開口36c付近に亀裂の発生することが防止される。
【0013】
なお、上記実施の形態では、特定のポート内管20cとそれを挿入する開口36cの縁との溶接を全周溶接するものとしたが、これに限定されず、図3の(a)に示すように、集合内管30の上半管31と下半管33の合わせ面から最も遠い所定区間S1、あるいは(b)に示すように、合わせ面をまたぐ所定区間S2のみの溶接とすることもできる。
また、ポート内管20の熱膨張による伸び方向と開口36の向きとのずれがとくに大きいものとして溶接対象を第5(#5)シリンダに対応するポート内管20cとしたが、これも枝管部18のレイアウトによって亀裂発生のおそれが大きいものを選択して溶接結合を施せばよい。
【0014】
【発明の効果】
以上のとおり本発明は、各一端がヘッドフランジに結合されたポート内管と、該ポート内管をカバーしてヘッドフランジに結合された枝管部と該枝管部に続く集合部を有する外管と、上半管と下半管を重ね合わせて形成されて外管の集合部内に保持され、ポート内管の各他端が挿入される開口を備える集合内管とを有し、熱膨張による伸縮方向と開口の向きのずれが最も大きいポート内管は開口への挿入部分で集合内管に溶接結合するものとしたので、集合内管におけるポート内管が挿入された開口付近に亀裂の発生することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A部断面図である。
【図3】集合内管の開口におけるポート内管の溶接部位例を示す図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】ポート内管の熱膨張方向を示す説明図である。
【図6】ポート内管の熱膨張方向を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ヘッドフランジ
3、3a、3b、3c 排気穴
7 穴
10 外管
11 上ケース
12、14、32、34 フランジ
13 下ケース
16 集合部
18、18a、18b、18c 枝管部
20、20a、20b、20c ポート内管
30 集合内管
31 上半管
33 下半管
36、36a、36b、36c 開口
38 サポートメッシュ
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンから排出される排気ガスを排気管へ導出するエキゾーストマニホルドに関する。
【0002】
【従来の技術】
エキゾーストマニホルドの下流側の排気管には排気浄化触媒装置が取り付けられているが、この触媒は所定温度に達したときに初めて反応するものであるため、エンジン始動直後においては、冷えているエキゾーストマニホルドに排気熱が奪われ、すばやく触媒装置を加熱することができない。
この改善策として、エキゾーストマニホルドの熱容量を小さくすれば、排気熱の多くがエキゾーストマニホルドに奪われることがなくなり、触媒装置が所定温度に達するまでの時間が短くなる。
【0003】
このような観点から、中空2重管構造としたエキゾーストマニホルドが提案されている。
図4はこの中空2重管構造とした従来のエキゾーストマニホルドの例を示す。これは、外管10の内側にポート内管20(20a、20b、20c)と集合内管30とを備えている。
外管10は分岐した枝管部18の各先端がヘッドフランジ2に溶接され、集合した他端がパイプ取付用フランジ6に溶接されている。また、ポート内管20は一端をヘッドフランジの排気穴3に溶接されている。
そして、集合内管30はモナカ構造とされ、ポート内管20の各他端をスライド可能に受け入れる開口36(36a、36b、36c)を有し、サポートメッシュ38で外管10に支持されている。この集合内管30とポート内管20のスライド可能な接続構造により、図5に矢A、B、Cで示すようなポート内管20の熱膨張を吸収しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の中空2重管エキゾーストマニホルドにあっては、集合内管30とポート内管20のスライドにより、ポート内管20の熱膨張を吸収しようしながら、実際には、集合内管30のポート内管20を受ける開口のうちパイプ取付用フランジ6に最も近い開口36cのH部(図5参照)に亀裂が発生するおそれがあった。
【0005】
これは、ポート内管20a、20bを受ける開口36a、36bはポート内管の延び方向と略合致した向きとなっていてポート内管20a、20bの熱膨張があっても比較的滑らかにスライドするに対して、ポート内管20cについては、図6の側面図に示すように、当該ポート内管20cの熱膨張方向Cに対して開口36cの向きが大きな角度をもっているため、集合内管30のモナカ構造の合わせ部を引き剥がそうとする力が作用することに起因すると考えられる。
対策として集合内管30の剛性を上げるためその板厚を増せば、重量およびコストの増大、そして熱容量の増大を招くことになる。
【0006】
したがって本発明は上記の問題点に鑑み、板厚の増大などを要することなく、ポート内管と集合内管の接続部の亀裂発生を防止するようにしたエキゾーストマニホルドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、シリンダヘッドの排気ポートと対応する位置に複数の排気穴を有するヘッドフランジと、排気穴に連通させて各一端がヘッドフランジに結合されたポート内管と、該ポート内管をカバーしてヘッドフランジに結合された枝管部と該枝管部に続く集合部を有する外管と、上ケースと下ケースを重ね合わせて形成されて外管の集合部内に保持され、ポート内管の各他端が挿入される開口を備える集合内管とを有し、ポート内管の熱膨張による伸縮方向と開口の向きのずれが最も大きいポート内管について、その開口への挿入部分で集合内管に溶接結合し、他のポート内管は挿入された開口に対してスライド可能とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1はV型6気筒エンジンの片側第1、第3および第5シリンダ用エキゾーストマニホルドに適用した実施の形態を示す断面図である。
ヘッドフランジ2は厚板の鉄鋼材(SS400)からなり、図示しないエンジンのシリンダヘッドの排気ポート#1、#3、#5と対応する位置に排気穴3(3a、3b、3c)を有している。またヘッドフランジ2は外周にそって適宜間隔で、シリンダヘッドに取り付けるためのボルト挿通孔4を備える。
ヘッドフランジ2の排気穴3a、3b、3cには、それぞれポート内管20(20a、20b、20c)の一端が連通するように溶接されている。ヘッドフランジ2の排気穴3へ向かって延びる分岐した枝管部18(18a、18b、18c)を有する外管10が、それぞれその枝管部でポート内管20a、20b、20cを囲って、先端をヘッドフランジ2に溶接結合されている。
【0009】
外管10は、図2に示すように、略上下に分割した上ケース11と下ケース12を重ねたモナカ構造である。上ケース11と下ケース13はそれぞれ側縁をフランジ12、14とし、これらを重ね合わせた周縁にそって気密に連続溶接されている。
外管10の枝管部18a、18b、18cに続く集合部16の端はパイプ取付用フランジ6に溶接されている。パイプ取付用フランジ6は厚板の鉄鋼材で形成され、穴7と排気管等のパイプまたは排気浄化装置を取り付けるための取付け穴8を備える。外管10は穴7に整合させて気密に結合されている。
【0010】
外管10の集合部16の内部には、集合内管30が設けられ、外管10内壁にスポット溶接されたサポートメッシュ38を介して外管10との間に間隙をおいて支持されている。この場合、重ね合わせる前の各ケース(11、13)にメッシュ部材をスポット溶接などにより取り付けておくことで、簡単に集合内管30をメッシュ部材で外管10内にスライド可能に保持することができる。
集合内管30も、図2に示すように、略上下に分割され、それぞれフランジ32、34を備える上半管31と下半管33を重ねたモナカ構造である。集合内管30の先端はパイプ取付用フランジ6に結合されていない。
なお、図1には、外管10および集合内管30の各フランジは図示省略してある。
【0011】
集合内管30は、ポート内管20a、20b、20cの各他端を受け入れる開口36(36a、36b、36c)を有しており、ポート内管20は開口36内に所定長さだけ挿入されている。
ここで、ポート内管の熱膨張による伸縮方向と開口の向きとのずれが最も大きいポート内管20cの先端部は開口36cに挿入された状態で、当該開口36cの縁にそって集合内管に全周溶接(W)されている。
これにより、集合内管30の開口36c部における上半管31と下半管33は、ポート内管20cの熱膨張による伸縮に対して、共にポート内管20cと一体に変位しようとするから、上半管31と下半管33とを互いに引き剥がそうとする力の作用はなくなる。
【0012】
本実施の形態は以上のように構成され、外管10内に保持したモナカ構造の集合内管30の複数の開口36に一端をヘッドフランジ2に結合されたポート内管20の他端をそれぞれ挿入した中空2重管構造のエキゾーストマニホルドにおいて、ポート内管の熱膨張による伸び方向と開口の向きとのずれがとくに大きい特定のポート内管20cについて、当該ポート内管20cとそれが挿入された開口36cの縁とを溶接するものとしたので、集合内管30のモナカ構造の上半管31と下半管33を引き剥がそうとする力が生じない。したがって、集合内管30の板厚などを増大させなくても、ポート内管20cが挿入された開口36c付近に亀裂の発生することが防止される。
【0013】
なお、上記実施の形態では、特定のポート内管20cとそれを挿入する開口36cの縁との溶接を全周溶接するものとしたが、これに限定されず、図3の(a)に示すように、集合内管30の上半管31と下半管33の合わせ面から最も遠い所定区間S1、あるいは(b)に示すように、合わせ面をまたぐ所定区間S2のみの溶接とすることもできる。
また、ポート内管20の熱膨張による伸び方向と開口36の向きとのずれがとくに大きいものとして溶接対象を第5(#5)シリンダに対応するポート内管20cとしたが、これも枝管部18のレイアウトによって亀裂発生のおそれが大きいものを選択して溶接結合を施せばよい。
【0014】
【発明の効果】
以上のとおり本発明は、各一端がヘッドフランジに結合されたポート内管と、該ポート内管をカバーしてヘッドフランジに結合された枝管部と該枝管部に続く集合部を有する外管と、上半管と下半管を重ね合わせて形成されて外管の集合部内に保持され、ポート内管の各他端が挿入される開口を備える集合内管とを有し、熱膨張による伸縮方向と開口の向きのずれが最も大きいポート内管は開口への挿入部分で集合内管に溶接結合するものとしたので、集合内管におけるポート内管が挿入された開口付近に亀裂の発生することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A部断面図である。
【図3】集合内管の開口におけるポート内管の溶接部位例を示す図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】ポート内管の熱膨張方向を示す説明図である。
【図6】ポート内管の熱膨張方向を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ヘッドフランジ
3、3a、3b、3c 排気穴
7 穴
10 外管
11 上ケース
12、14、32、34 フランジ
13 下ケース
16 集合部
18、18a、18b、18c 枝管部
20、20a、20b、20c ポート内管
30 集合内管
31 上半管
33 下半管
36、36a、36b、36c 開口
38 サポートメッシュ
Claims (1)
- シリンダヘッドの排気ポートと対応する位置に複数の排気穴を有するヘッドフランジと、
前記排気穴に連通させて各一端がヘッドフランジに結合されたポート内管と、
該ポート内管をカバーしてヘッドフランジに結合された枝管部と該枝管部に続く集合部を有する外管と、
上半管と下半管を重ね合わせて形成されて前記外管の集合部内に保持され、前記ポート内管の各他端が挿入される開口を備える集合内管とを有し、
前記ポート内管の熱膨張による伸縮方向と前記開口の向きのずれが最も大きいポート内管について、その開口への挿入部分で前記集合内管に溶接結合し、他のポート内管は挿入された開口に対してスライド可能としたことを特徴とするエキゾーストマニホルド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214130A JP2004052715A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エキゾーストマニホルド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214130A JP2004052715A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エキゾーストマニホルド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004052715A true JP2004052715A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31936537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002214130A Pending JP2004052715A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エキゾーストマニホルド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004052715A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010127096A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | 排気マニホールド |
JP2010127097A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | 排気マニホールド |
JP2010255611A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toyota Motor Corp | 二重管構造の排気マニホールド |
EP2636865A1 (en) | 2012-03-08 | 2013-09-11 | Calsonic Kansei Corporation | Exhaust manifold |
US9371768B2 (en) | 2012-10-03 | 2016-06-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust system member |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002214130A patent/JP2004052715A/ja active Pending
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CN103306796A (zh) * | 2012-03-08 | 2013-09-18 | 康奈可关精株式会社 | 排气歧管 |
US9371768B2 (en) | 2012-10-03 | 2016-06-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust system member |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20041202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071024 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071106 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |