JP2010155503A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】良路走行性能を維持しながら、轍走行時の走行性能を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッドショルダー領域は、外の横溝により、ショルダーブロック11oがタイヤ周方向に隔置するショルダーブロック列として形成される。タイヤ軸を含む子午断面において、前記ショルダーブロック11oは、トレッド接地端から、タイヤ半径方向に対して35〜45°の角度αでタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向外側に傾斜してのびるせり出し上側壁面SUと、このせり出し15上側壁面のタイヤ軸方向外端点であるせり出し頂点から、タイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向内側に傾斜してのび、かつサイドウォール部の外面に連なるせり出し下側壁面SLとを有するせり出し部15を具える。前記外の横溝は、せり出し下側壁面SLで開口する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラリーやダートトライアルなどのレースでの使用に好適なタイヤ、特に、轍走行時の操縦性を向上させた空気入りタイヤに関する。
不整地を走行するタイヤ、特にラリーやダートトライアルなどのレースで使用される空気入りタイヤでは、不整地でのトラクション性を高めるために、トレッド部を、タイヤ周方向にのびる周方向溝とこれに交差する横溝とにより複数のブロックに区分したブロックパターンが広く採用されている。
一方、この種のタイヤでは、硬質な平坦路面を走行する性能(良路走行性能という場合がある。)も重要であり、そのために、トレッドプロファイルとして、一般の乗用車用タイヤとほぼ同様、例えば図6に示すように、トレッド接地巾Tw1をタイヤ断面巾Tw0の80〜86%程度とするとともに、トレッド面のキャンバ量Cbを5.0〜7.0mm程度と比較的フラットに設定している。これにより、平坦路面走行時、必要な接地巾と均一な接地圧とが確保でき、高い良路走行性能を発揮することが可能となる。
しかしながら、不整地走行の場合、走行によって路面が削れた状態(轍)が発生するため、タイヤと路面とは、トレッド面t1が平坦に接地する以外に、トレッド側面t2が轍の壁面と強く接触することがある。そのため、タイヤ軸方向最外側に配されるショルダーブロックaの外側部に、削れb(斜線で示す。)が発生し、走行性能を著しく低下させるという問題がある。
そこで本発明は、ショルダーブロックに、トレッド接地端から所定角度でタイヤ軸方向外側にのびるせり出し上側壁面を有するせり出し部を設けることを基本として、良路走行性能を維持しながら、轍走行時の走行性能(以下轍走行性能という場合がある。)を向上させる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
特開2001−113915号公報

前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部かつ最もトレッド接地端寄りをタイヤ周方向にのびる外の周方向溝よりもタイヤ軸方向外側のトレッドショルダー領域に、前記外の周方向溝からタイヤ軸方向外側にのびる外の横溝を設けることにより、前記トレッドショルダー領域を、複数のショルダーブロックがタイヤ周方向に隔置するショルダーブロック列とした空気入りラジアルタイヤであって、
タイヤ軸を含む子午断面において、前記ショルダーブロックは、前記トレッド接地端から、タイヤ半径方向に対して35〜45°の角度αでタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向外側に傾斜してのびるせり出し上側壁面と、このせり出し上側壁面のタイヤ軸方向外端点であるせり出し頂点から、タイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向内側に傾斜してのび、かつサイドウォール部の外面に連なるせり出し下側壁面とを有するせり出し部を具えるとともに、
前記外の横溝は、前記せり出し下側壁面で開口することを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記せり出し部は、前記トレッド接地端と前記せり出し頂点との間のタイヤ軸方向距離であるせり出し量Laが10〜15mmであることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記せり出し部は、前記せり出し上側壁面と前記せり出し下側壁面との間の角度βが110〜130°であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記外の横溝は、前記外の周方向溝からトレッド接地端側にのびる横溝主部と、この横溝主部から前記せり出し下側壁面までのびる横溝副部とからなり、かつ前記横溝副部の前記せり出し上側壁面からの溝深さHy2は、前記横溝主部のトレッド面からの溝深さHy1の、80〜100%であることを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記せり出し部は、前記トレッド接地端と前記せり出し頂点との間のタイヤ半径方向高さであるせり出し高さLbが15〜30mmであることを特徴としている。
前記「トレッド接地端」とは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した正規状態のタイヤに正規荷重を負荷した時に接地するトレッド接地面のタイヤ軸方向最外端の位置を意味する。なお本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、前記正規状態で特定される値とする。
又前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。 前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
叙上の如く、ショルダーブロックに設ける前記せり出し部は、トレッド接地端からタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向外側に傾斜してのびるせり出し上側壁面を有する。従って、平坦路面走行時には、前記せり出し部は路面とは接地することがなく、良路走行性能への悪影響を防止しうる。
これに対して、前記せり出し上側壁面は、タイヤ半径方向に対して35〜45°の角度αで傾斜する。この角度αは、轍走行時に轍壁面との擦れによって生じる前記ショルダーブロックの削れの角度に近似している。従って、せり出し上側壁面が前記角度αで傾斜することにより、轍走行時、せり出し部が轍壁面と、広い接触面積で滑らかに接地できる。しかも前記せり出し部は、そのせり出し下側壁面が、せり出し頂点からタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向内側に傾斜するとともに、このせり出し下側壁面まで外の横溝が延在しかつ開口している。従って、せり出し部の剛性を適度に減じることができ、轍壁面への追従性を確保しうる。そしてこれらの相互作用によって、ショルダーブロックの削れを抑制しうるとともに、轍壁面からも高いトラクション力を確保しうるなどトラクション性を高めることができ、轍走行性能を向上させうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤの正規状態における断面図、図2はそのトレッドパターンを示すトレッド部の平面図である。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、ラリーやダートトライアルなどのレースで使用される不整地走行用タイヤであって、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では2枚のカーカスプライ6Aから構成されている。カーカスコードとして、本例ではポリエステルコードが採用されるが、これ以外にもナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードや必要によりスチールコードをも採用しうる。前記カーカス6は、前記ビードコア5、5間を跨るトロイド状の本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されて係止される折返し部6bを具える。そしてこの本体部6aと折返し部6bの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびる断面三角形状の硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強している。
前記ベルト層7は、強靱なベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜45°の角度で配列した少なくとも2枚、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。このベルト層7はベルトコードがプライ間相互で互いに交差することによりベルト剛性を高め、トレッド部2のほぼ全巾を、強固に補強している。ベルトコードとして、本例ではスチールコードが採用されるが、例えばアラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いうる。
又前記空気入りタイヤ1は、本例では、トレッド接地端E、E間のタイヤ軸方向巾であるトレッド接地巾Tw1をタイヤ断面巾Tw0の80〜86%、かつトレッド面2Sのキャンバ量Cbを5.0〜7.0mmとしている。これにより、硬質な平坦路面を走行する際、必要な接地巾と均一な接地圧とが確保でき、高い良路走行性能を発揮しうる。
次に、前記トレッド部2には、最もトレッド接地端E寄りをタイヤ周方向にのびる外の周方向溝9oよりもタイヤ軸方向外側のトレッドショルダー領域Ysに、前記外の周方向溝9oからタイヤ軸方向外側にのびる外の横溝10oが設けられ、これにより前記トレッドショルダー領域Ysを、複数のショルダーブロック11oがタイヤ周方向に隔置するショルダーブロック列11oRに形成している。
具体的には、本例では、トレッド部2に、タイヤ周方向に連続してのびる複数本の周方向溝9と、この周方向溝9と交わる複数本の横溝10とが設けられ、これにより該トレッド部2に、ブロック11が周方向に隔置する複数本のブロック列11Rからなるブロックパターンを形成している。
より詳しくは、本例では、図2に示すように、前記周方向溝9として、タイヤ赤道C上に配される中央の周方向溝9iと、その外側に配される中間の周方向溝9mと、そのさらに外側に配される前記外の周方向溝9oとの5本の溝が形成される。又前記横溝10として、前記周方向溝9i、9m間を横切る内の横溝10iと、前記周方向溝9m、9o間を横切る中の横溝10mと、前記周方向溝9oからタイヤ軸方向外側にのびる外の横溝10oとが形成される。これにより、前記周方向溝9i、9m間の領域を、内のブロック11iがタイヤ周方向に隔置する内のブロック列11iRとして形成し、又前記周方向溝9m、9o間の領域を、中のブロック11mがタイヤ周方向に隔置する中のブロック列11mRとして形成し、又外の周方向溝9oよりも外側の領域であるトレッドショルダー領域Ysを、外のブロックであるショルダーブロック11oがタイヤ周方向に隔置するショルダーブロック列11oRに形成している。
本例では、前記周方向溝9をジグザグ状、とりわけ矩形波状に形成し、タイヤ軸方向のエッジ成分を増すことにより、より高いトラクション性の確保を図っている。なお周方向溝9の溝深さHg、及び横溝10の溝深さHyは、特に限定されることがなく、通常の不整地走行用タイヤのものが好適に採用しうる。例えば溝深さHgでは、6.0〜12.5mm、及び溝深さHyでは6.0〜12.5mmであり、トラクション性の観点から溝深さHyが溝深さHgとほぼ等しいことが好ましい。なお図中の符号12は、溝底から隆起するタイバーであって、周方向で隣り合うブロック間、及び/又はタイヤ軸方向で隣り合うブロック間を連結することでブロック剛性を向上する。
次に、図4に拡大して示すように、前記ショルダーブロック11oには、従来的な輪郭形状J(二点鎖線で示す。)に比してタイヤ軸方向外側にせり出すせり出し部15が形成される。具体的には、前記せり出し部15は、前記トレッド接地端Eから、タイヤ半径方向に対して35〜45°の角度αでタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向外側に傾斜してのびるせり出し上側壁面SUと、このせり出し上側壁面SUのタイヤ軸方向外端点であるせり出し頂点Psから、タイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向内側に傾斜してのび、かつサイドウォール部3の外面3Sに連なるせり出し下側壁面SLとを有する。
前記せり出し上側壁面SUは、略直線状をなすのが好ましい。この「略直線状」には、直線の他、曲率半径が500mm以上と大であり直線に近い凸円弧状或いは凹円弧状の曲線が含まれる。なお前記曲線の場合、曲率半径が1000mm以上がより好ましく、特に曲率半径が∞、即ち実質的に直線であるのがさらに好ましい。なお曲線の場合、前記角度αは、前記トレッド接地端Eとせり出し頂点Psとを通る仮想直線がタイヤ半径方向となす角度で定義される。
ここで、35〜45°の範囲の前記角度αは、轍走行時に轍壁面との擦れによって生じるショルダーブロックの削れの角度に近似している。従って、せり出し上側壁面SUが前記範囲の角度αで傾斜することにより、轍走行時、せり出し部15が轍壁面と、広い接触面積で滑らかに接地することが可能となる。又前記せり出し部15は、そのせり出し下側壁面SLが、前記せり出し頂点Psからタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向内側に傾斜するとともに、前記外の横溝10oが、このせり出し下側壁面SLまで延在しかつ開口している。従って、せり出し部15の剛性を適度に減じることができ、せり出し部15の轍壁面への追従性を確保することが可能となる。
そして、これらの相互作用によって、前記轍壁面からも高いトラクション力が確保でき、トラクション性を高めて轍走行性能を向上させうる。しかも轍壁面と広い接触面積にて滑らかに接地しうるため、前記ショルダーブロックの削れが抑制でき、前記向上した轍走行性能を長期に亘って維持することが可能となる。なお前記角度αが35〜45°の範囲から外れると、轍壁面との接触が局部的となり、轍壁面から得られるトラクション力が不充分となるとともに、ショルダーブロックに削れが生じて耐久性を低下させる。又せり出し下側壁面SLが、せり出し頂点Psからタイヤ半径方向内側に向かって半径方向にのびる、或いはタイヤ軸方向外側に傾斜する場合には、せり出し部15の剛性が過大となってせり出し部15の轍壁面への追従性が著しく低下する。その結果、轍壁面から得られるトラクション力が不充分となるとともに、ショルダーブロックに削れを招く。なお図5は、本発明の空気入りタイヤが轍を走行する際の状態を示す略断面図である。
次に、前記轍走行性能向上のためには、前記せり出し部15において、前記トレッド接地端Eと前記せり出し頂点Psとの間のタイヤ軸方向距離であるせり出し量Laが10〜15mmであることが好ましい。前記せり出し量Laが10mm未満では、せり出し部15自体が過小となって、該せり出し部15による前記効果が充分発揮されなくなる。逆に、せり出し量Laが15mmを越える場合にも、ショルダーブロック11oが根元部分で変形しやすくなるなどブロック剛性の低下を招くため、轍壁面からのトラクション力が小となって、轍走行性能が充分達成されなくなる。又ショルダーブロック11oにブロック欠けなどの損傷を招く恐れが生じる。
又せり出し部15では、前記トレッド接地端Eとせり出し頂点Psとの間のタイヤ半径方向高さであるせり出し高さLbが15〜30mmであることも好ましい。これは、轍形状を想定した場合、轍壁面からトラクション力を得られる範囲が、大凡前記15〜30mmの範囲であるからである。従って、前記せり出し高さLbが15mm未満では、轍壁面との接触面積が小となってトラクション力が不充分となる。逆にせり出し高さLbが30mmを越えても、トラクション力の上昇が見込まれず、又タイヤ質量の不必要な増加を招く。
又せり出し部15の剛性を適正化するためには、前記せり出し上側壁面SUとせり出し下側壁面SLとの間の角度βを110〜130°とするのが好ましい。前記角度βが130°を越えると、せり出し部15の剛性が過大となるため、轍壁面への追従性悪化を招き、轍壁面からのトラクション力が不充分となる。逆に前記角度βが110°を下回ると、せり出し部15の剛性が過小となるため、追従性が増すとはいえ轍壁面からのトラクション力が低下してしまう。なお、前記せり出し下側壁面SLは、前記せり出し上側壁面SUと同様、略直線状をなすのが好ましい。なおせり出し頂点Psは、不整地走行時にエッジ効果を発揮しうるよう、略エッジ状をなすのが好ましい。この「略エッジ状」にはエッジの他、曲率半径0.5mm以下のエッジに近い小円弧が含まれる。
又前記外の横溝10oは、その外端が、前記せり出し下側壁面SLで開口している。即ち、外の横溝10oは、前記外の周方向溝からトレッド接地端E側にのびる横溝主部10o1と、この横溝主部10o1から前記せり出し下側壁面SLまでのびる横溝副部10o2とから形成される。このとき、前記横溝副部10o2の前記せり出し上側壁面SUからの溝深さHy2は、前記横溝主部のトレッド面からの溝深さHy1の、80〜100%であるのが好ましい。なお、前記外の横溝10oが前記せり出し下側壁面SLで開口していない場合、及び前記溝深さHy2が溝深さHy1の80%未満の場合には、せり出し部15の柔軟性が不足して轍壁面への追従性が悪化するとともに、轍壁面への引っ掻き効果が減じるため、トラクション力が充分に発揮されなくなる。又溝深さHy2が溝深さHy1の100%を越える場合、ショルダーブロック11oの剛性が低下し、トラクション力の向上効果が頭打ちとなる他、ブロック欠けなどの損傷を招く恐れが生じる。このような観点から、溝深さHy2の下限は、前記溝深さHy1の90%以上が好ましい。前記横溝副部10o2は、前記溝深さHy2が一定であるのが好ましいが、タイヤ軸方向外側に向かって溝深さHy2を漸増させる、或いは漸減させることができ、係る場合には、前記溝深さHy2の最大値と最小値との平均値が、前記溝深さHy1の80〜100%とするが、より好ましくは、溝深さHy2の最大値、最小値自体が前記溝深さHy1の80〜100%であるのが望ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示すタイヤ構造をなし、かつ図2に示すトレッドパターンを有するタイヤサイズが、205/65R15のラリー用の空気入りタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤのトラクション性能、旋回性能、グリップ感、耐摩耗性能をテストした。各タイヤとも、せり出し部以外は実質的に同仕様である。
(1)トラクション性能、旋回性能、グリップ感:
供試タイヤをリム(7J×15)、内圧(210kPa)にて排気量2000ccのラリー競技用四輪駆動車の全輪に装着し、乾燥した硬質のダートテストコース(1周、約2.5km)を5周走行し、テストドライバーの官能により、トラクション性能、旋回性能、グリップ感について、比較例1を5点とした10点法にて評価した。数値が大きい程良好である。
(2)耐摩耗性能:
前記車両を用い、前記ダートコースを300km走行したときの摩耗(削れ)の状態を目視により調査し、比較例1を5点とした10点法に指標化した。数値が大きい程良好である。
Figure 2010155503
表1に示すように、実施例のタイヤは、ダート路面におけるトラクション性を向上し、かつショルダーブロック外側での削れを抑止しうるのが確認できる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 そのトレッドパターンを示すトレッド部の平面図である。 ショルダーブロックを、せり出し部とともに示す部分斜視図である。 せり出し部を拡大して示す部分断面図である。 本発明の空気入りタイヤが轍を走行する際の状態を示す略断面図である。 従来の空気入りタイヤを示す断面図である。
符号の説明
2 トレッド部
9o 外の周方向溝
10o 外の横溝
10o1 横溝主部
10o2 横溝副部
11o ショルダーブロック
11oR ショルダーブロック列
15 せり出し部
E トレッド接地端
Ps せり出し頂点
SU せり出し上側壁面
SL せり出し下側壁面
Ys トレッドショルダー領域

Claims (5)

  1. トレッド部かつ最もトレッド接地端寄りをタイヤ周方向にのびる外の周方向溝よりもタイヤ軸方向外側のトレッドショルダー領域に、前記外の周方向溝からタイヤ軸方向外側にのびる外の横溝を設けることにより、前記トレッドショルダー領域を、複数のショルダーブロックがタイヤ周方向に隔置するショルダーブロック列とした空気入りラジアルタイヤであって、
    タイヤ軸を含む子午断面において、前記ショルダーブロックは、前記トレッド接地端から、タイヤ半径方向に対して35〜45°の角度αでタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向外側に傾斜してのびるせり出し上側壁面と、このせり出し上側壁面のタイヤ軸方向外端点であるせり出し頂点から、タイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向内側に傾斜してのび、かつサイドウォール部の外面に連なるせり出し下側壁面とを有するせり出し部を具えるとともに、
    前記外の横溝は、前記せり出し下側壁面で開口することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記せり出し部は、前記トレッド接地端と前記せり出し頂点との間のタイヤ軸方向距離であるせり出し量Laが10〜15mmであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記せり出し部は、前記せり出し上側壁面と前記せり出し下側壁面との間の角度βが110〜130°であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記外の横溝は、前記外の周方向溝からトレッド接地端側にのびる横溝主部と、この横溝主部から前記せり出し下側壁面までのびる横溝副部とからなり、かつ前記横溝副部の前記せり出し上側壁面からの溝深さHy2は、前記横溝主部のトレッド面からの溝深さHy1の、80〜100%であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記せり出し部は、前記トレッド接地端と前記せり出し頂点との間のタイヤ半径方向高さであるせり出し高さLbが15〜30mmであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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