JP2010149878A - キャリアテープ - Google Patents
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Abstract
【課題】送り穴の物品収納用凹部に対する位置精度が十分に高いキャリアテープを提供する。
【解決手段】物品収納用凹部2に対して位置決めされた開口部31を有する複数のテープ成形加工用凹部3が設けられている。テープ成形加工用凹部3は、送り穴4の穴あけ加工に際し、下開きに傾斜する一対の傾斜縁52a,52bを有するフォーク状のガイドピン5aが開口部31を通して挿入可能とされている。テープ成形加工用凹部3の底面には、上方に向かって突出する突出部32が設けられ、その突出部32の少なくとも長手方向と直交する幅方向の両側面32a,32bが、上窄みに傾斜する傾斜面に形成されるとともに開口部31を通して挿入されたガイドピン5aの一対の傾斜縁52a,52bに夫々係合可能とされている。この突出部32とガイドピン5aとの係合によって当該ガイドピン5aに対するテープ成形加工用凹部3の幅方向の位置決めがなされる。
【選択図】図8
【解決手段】物品収納用凹部2に対して位置決めされた開口部31を有する複数のテープ成形加工用凹部3が設けられている。テープ成形加工用凹部3は、送り穴4の穴あけ加工に際し、下開きに傾斜する一対の傾斜縁52a,52bを有するフォーク状のガイドピン5aが開口部31を通して挿入可能とされている。テープ成形加工用凹部3の底面には、上方に向かって突出する突出部32が設けられ、その突出部32の少なくとも長手方向と直交する幅方向の両側面32a,32bが、上窄みに傾斜する傾斜面に形成されるとともに開口部31を通して挿入されたガイドピン5aの一対の傾斜縁52a,52bに夫々係合可能とされている。この突出部32とガイドピン5aとの係合によって当該ガイドピン5aに対するテープ成形加工用凹部3の幅方向の位置決めがなされる。
【選択図】図8
Description
本発明は、半導体装置のチップ・サイズ・パッケージ(CSP)等の電子部品等の物品を収納するのに最適なキャリアテープに関するものである。
従来から、半導体装置のチップ・サイズ・パッケージ等の物品を収納する物品収納用凹部を有するキャリアテープが知られている。このキャリアテープとして、例えば物品収納用凹部とは別に、長手方向に一定間隔で電子部品を収納しないダミーエンボス(テープ成形加工用凹部)を設けたものが提案されている(特許文献1)。そして、例えばキャリアテープに設けられる送り穴の穴あけ加工時に、テープ成形加工用凹部にガイドピンを挿入して固定し、このテープ成形加工用凹部を基準に送り穴の穴あけ加工を行う。これにより、ガイドピンがテープ成形加工用凹部に挿入するに際してテープ成形加工用凹部の内壁面を擦って内壁面に傷を付けることがあったとしても、物品収納用凹部に電子部品が出し入れし難くなる等の不具合を起こすおそれのないものにできる。
特開2004−345688号公報
ところで、従来から、物品を物品収納用凹部に正確に挿入して確実に収納するために、送り穴の物品収納用凹部に対する位置精度を高めたいという要望がある。
本発明は、前記のような要望に応えるためになされたものであり、送り穴の物品収納用凹部に対する位置精度が十分に高いキャリアテープを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1は、長手方向に沿って所定の間隔で配設された開口部を有する複数の物品収納用凹部に、夫々の開口部から物品を挿入して収納するキャリアテープであって、前記物品収納用凹部に対して位置決めされ、前記長手方向に沿って互いに所定の間隔を持って、開口部を有する複数のテープ成形加工用凹部が設けられるとともに、前記長手方向に沿って所定の間隔で複数の送り穴が設けられ、これらの送り穴によって、前記物品収納用凹部を順次送りながらそれらの物品収納用凹部に物品を挿入可能とされ、前記テープ成形加工用凹部は、前記送り穴の穴あけ加工に際し、下開きに傾斜する一対の傾斜縁を有するフォーク状のガイドピンが当該テープ成形加工用凹部の開口部を通して挿入可能とされ、前記テープ成形加工用凹部の底面には、開口部に向かって突出する突出部が設けられ、その突出部の少なくとも前記長手方向と直交する幅方向の両側面が、上窄みに傾斜する傾斜面に形成されるとともに開口部を通して挿入されたガイドピンの一対の傾斜縁に夫々係合可能とされ、この突出部とガイドピンとの係合によって当該ガイドピンに対する前記テープ成形加工用凹部の幅方向の位置決めがなされることを特徴とするキャリアテープを提供する。
請求項2のように、前記突出部の上部が、平坦面に形成され、かつ、当該キャリアテープの上面とほぼ面一となる位置に配されている構成とすることが好ましい。
請求項3のように、前記テープ成形加工用凹部における前記長手方向の両内側壁が、上開きに傾斜する傾斜面に形成されている構成とすることが好ましい。
請求項4のように、前記ガイドピンは、当該キャリアテープを長手方向に沿って移動させるための送り用ガイドピン、または、当該キャリアテープを固定するための固定用ガイドピンであることが好ましい。
本発明の請求項1によれば、例えばガイドピンに対して位置決めされた送り穴用パンチによる送り穴の穴あけ加工に際して、ガイドピンをテープ成形加工用凹部に挿入・係合することによって、ガイドピンに対するテープ成形加工用凹部(すなわちキャリアテープ)の幅方向の位置決めがなされるので、送り穴をテープ成形加工用凹部に対して幅方向の正確な位置に形成することができる。ここで、テープ成形加工用凹部が物品収納用凹部に対して位置決めされて設けられていることから、形成された送り穴の物品収納用凹部に対する位置精度が十分に高いものとなる。
請求項2によれば、キャリアテープを同心状に巻取ってテープ成形加工用凹部の外側に物品収納用凹部が位置したときに突出部が物品収納用凹部を支持するようになるので、物品収納用凹部のテープ成形加工用凹部内への落込みを防ぐことができる。これにより、キャリアテープの巻乱れを防ぐことができる。また、物品収納用凹部のテープ成形加工用凹部内への落込みに起因してキャリアテープの巻外し動作を円滑に行えなくなるといった不都合を回避することができる。
請求項3によれば、テープ成形加工用凹部にガイドピンを挿入しやすくなる。
請求項4によれば、キャリアテープの移動時に送り用ガイドピンによって当該キャリアテープの幅方向の位置決めが行われるようになる。また、キャリアテープの固定時に固定用ガイドピンによって当該キャリアテープの幅方向の位置決めが行われるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のキャリアテープの要部の平面図、図2は、図1のII−II線の拡大断面図、図3は、図1のIII−III線の拡大断面図である。なお、図中において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を左右方向とし、特に、+X方向を前方、−X方向を後方、+Y方向を左方、−Y方向を右方とする。
この実施形態のキャリアテープ1は、長尺状のものから構成され、長手方向に直交する左右方向(幅方向)の長さが8.0mm程度、厚さが0.18mm程度のものである。また、この実施形態のキャリアテープ1は、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン等の合成樹脂から構成されている。
このキャリアテープ1の左右方向の一端側(図1の右方側)に、複数の物品収納用凹部2と、複数のテープ成形加工用凹部3とが設けられており、他端側に、複数の送り穴4が設けられている。
物品収納用凹部2は、電子部品等の物品を収納するもので、長手方向に沿って等間隔で配設されている。この実施形態では、物品収納用凹部2は、隣接する2つのもの同士のピッチ間隔が2.0mmとされているが、例えばピッチ間隔が4.0mmのようなものでも良く、適宜変更し得る。
また、図2に示すように、物品収納用凹部2の上面側には、ほぼ正四角形状の開口部21が設けられており、この開口部21から内部に上記物品を入れ得るようになっている。この実施形態の開口部21における各辺の長さは、0.4mm程度とされている。また、物品収納用凹部2の深さは、0.16mm程度とされている。
また、この実施形態の物品収納用凹部2の底面には、吸引用穴22が設けられており、上記物品を物品収納用凹部2に収納する際に、この吸引用穴22から物品を物品収納用凹部2の内部に吸引できるようになっている。
テープ成形加工用凹部3は、このキャリアテープ1を成形加工する際に用いるもので、より詳しくは、所定幅に成形加工する幅成形加工や送り穴4の穴あけ加工を行う際に位置決めおよび加工送りをするためのもので、この実施形態では、図1および図3に示すように、隣接する2つの物品収納用凹部2の間夫々に配設され、これにより、物品収納用凹部2と同方向に等間隔に一列に並べられている。
テープ成形加工用凹部3は、図4および図5に示すように、突出部32によって左右に分割された左側の第1凹部3Aと右側の第2凹部3Bとで構成されている。各凹部3A,3Bは、夫々、四角形状の開口部31を有している。
本実施形態の突出部32は、テープ成形加工用凹部3の内底面の中央位置から上方に突出するとともに、当該凹部3の前後の各縁部を連結するように設けられている。この突出部32の左右方向の両側面32a,32bは、互いの距離が上方に行くに従い漸次小さくなる、いわゆる上窄みに傾斜する傾斜面に形成されている。また、突出部32の上部32cは、図5に示すように、平坦面に形成され、かつ、当該キャリアテープ1の上面1aとほぼ面一となる位置に配されている。
また、各凹部3A,3Bは、図4に示すように、夫々、互いの距離が上方に行くに従い漸次大きくなる、いわゆる上開きに傾斜する前後内側壁33,34を有している。内側壁33(34)は、図6に示すように、円弧状の上縁部33a(34a)と、この上縁部33a(34a)の下方に連設される第1傾斜面33b(34b)と、この第1傾斜面33b(34b)の下方に連設される当該第1傾斜面33b(34b)よりも緩やかな傾斜の第2傾斜面33c(34c)とを有している。
また、この実施形態では符号を付しての説明は省略するが、突出部32の両側面32a,32bと対向する凹部3Aの左側の内壁面と凹部3Bの右側の内壁面とは、上方に行くに従い漸次互いの距離が大きくなる傾斜面に形成されている。
このように構成されたテープ成形加工用凹部3の各凹部3A,3Bには、後述の成形加工時に使用される成形加工装置に備えられた送り用ガイドピン5aや固定用ガイドピン5bが挿入可能となっている。
前記送り用ガイドピン5aおよび固定用ガイドピン5bは、本実施形態では、ほぼ同一形状に形成されており、図5に示すように、一対の挿入部51a,51bを有する二又状(フォーク状)に形成されている。一対の挿入部51a,51bの相互対向部分は、互いの距離が下方に行くに従い漸次大きくなる、いわゆる下開きに傾斜する一対の傾斜縁52a,52bとなっている。これらの傾斜縁52a,52bは、夫々、前記突出部32の側面32a,32bとほぼ同一の傾斜角度で傾斜するように形成されている。
また、図6に示すように、挿入部51bの前後両側面には、夫々、第1傾斜面53と、この第1傾斜面53の下方に連続する当該第1傾斜面53よりも緩やかな傾斜の第2傾斜面54とが形成されている。なお、図示しないが、挿入部51aも挿入部51bと同一形状となっている。各第1傾斜面53は、前記内側壁33,34の第1傾斜面33b,34bとほぼ同一の傾斜角度で傾斜し、各第2傾斜面54は、前記内側壁33,34の第2傾斜面33c,34cとほぼ同一の傾斜角度で傾斜している。
そして、凹部3A,3Bの各開口部31を通して挿入されたガイドピン5a,5bの各傾斜縁52a,52bは、前記突出部32の両側面32a,32bに夫々面接触により係合するようになっている。
なお、各開口部31の左右方向の長さは、0.2mm程度とされ、上記物品収納用凹部2の左右方向の長さよりも小さく、且つ、その物品収納用凹部2に収納する物品の前後の長さ及び左右の長さよりも小さく設定され、物品を開口部31からテープ成形加工用凹部3に入れることができないようになっている。
また、各開口部31の前後方向の長さは、0.3mm程度とされ、物品収納用凹部2の開口部21の前後方向の長さよりも小さく形成されている。また、テープ成形加工用凹部3の深さは、物品収納用凹部2の深さと同じ程度とされている。
送り穴4は、成形加工されたこのキャリアテープ1の物品収納用凹部2に物品を収納する際、あるいは、物品収納用凹部2から物品を取り出す際にキャリアテープ1を長手方向に送るためのもので、夫々、直径が1.5mm程度の円形状のものから構成されている。そして、この実施形態では、送り穴4は、隣接する2つのもの同士のピッチ間隔が4.0mm程度になるようにして、一列に等間隔に配設されている。
次に、このキャリアテープの成形加工装置(図示せず)を用いた成形加工について、説明する。この成形加工装置は、加熱部と、エンボス成型加工部と、穴あけ加工部とを備えており、この成形加工装置を用いることによって、帯状のテープ材料から、加熱工程、エンボス成型加工工程、穴あけ加工工程を経て図1に示す長尺状のキャリアテープ1が得られる。より詳しくは、以下のようにしてキャリアテープ1が得られる。
まず、リールに巻かれた帯状のテープ材料が成形加工装置の加熱部で順次加熱される。そして、その加熱された部分がエンボス成型加工部に送られ、物品収納用凹部2とテープ成形加工用凹部3とを同時に、エンボス成型加工される。これにより、上記寸法の物品収納用凹部2とテープ成形加工用凹部3とが成形加工される。
その後、テープ材料は、上記成形加工されたテープ成形加工用凹部3を基準にして所定幅(この実施形態では、8mm)に成形加工される。
次に、図7に示すように、成形加工装置に上下および前後方向に移動可能に設けられた3つの送り用ガイドピン5aが下降して、テープ材料10のテープ成形加工用凹部3に入る。
ここで、図8に示すように、送り用ガイドピン5aがテープ成形加工用凹部3に入り込む際に、例えばテープ材料10がガイドピン5aに対して幅方向(ここでは左方向)に位置ずれしていると(図8のd参照)、ガイドピン5aのセンターC1とテープ材料10の突出部32のセンターC2とが左右で合致する方向、すなわち右方向にテープ材料10が移動されて前記位置ずれが矯正される。
具体的には、両者5a,10が位置ずれした状態でガイドピン5aが挿入されると、まず、ガイドピン5aの左方の傾斜縁52aと突出部32の左側面32aとが面接触する。その一方で、ガイドピン5aの右方の傾斜縁52bと突出部32の右側面32bとは非接触状態となっている。このような片当り状態でガイドピン5aがさらに挿入されると、その挿入方向(下方向)の力が傾斜縁52aと側面32aとの間でテープ材料10を右方向に移動する力に変換され、傾斜縁52aと側面32aとが摺擦しながらテープ材料10が右方向に移動する。そして、傾斜縁52bと側面32bとが面接触するまでガイドピン5aが挿入され、これによってガイドピン5aとテープ成形加工用凹部3とが係合状態となってテープ成形加工用凹部3の左右方向の位置決めがなされる。
なお、この係合状態は一対の傾斜縁52a,52bと両側面32a,32bとが夫々面接触するため十分に安定的であり、当該ガイドピン5aによってテープ材料10が強固に位置決め(固定)されることになる。
また、図6に示すように、テープ成形加工用凹部3の前後内側壁33,34が上開きに傾斜する、すなわち上方側に行くに従って両内側壁33,34の距離が大きくなる傾斜面に形成されているため、ガイドピン5aがテープ成形加工用凹部3に入り易いものにできる。
その後、テープ成形加工用凹部3に入り込んだガイドピン5aが前方向に移動を開始し、それに伴い、テープ成形加工用凹部3におけるその移動方向に対して前方側となる前内側壁33がガイドピン5aに押圧され、テープ材料10はガイドピン5aと共に前方向に所定距離だけ送られる。
このように、位置ずれのない状態でテープ材料10を所定位置まで移送することができる。これにより、後述する送り穴4の形成工程において送り穴4を所定位置に穴あけ加工でき、送り穴4の物品収納用凹部2に対する位置精度をだすことができる。
その後、成形加工装置に上下方向に移動可能に設けられた固定用ガイドピン5bが下降し、固定用ガイドピン5bがテープ成形加工用凹部3に入ってテープ材料10を強固に固定するとともに、送り用ガイドピン5aが上昇し、ガイドピン5aがテープ成形加工用凹部3から抜ける。そして、ガイドピン5aは、後方側に移動して元の位置に戻る。
なお、この固定用ガイドピン5bの挿入動作に際しては、前述の送り用ガイドピン5aによりテープ材料10の位置決めが確実になされているため、当該固定用ガイドピン5bが円滑にテープ成形加工用凹部3に挿入される。しかし、何らかの理由により、仮にガイドピン5bとテープ材料10との間に位置ずれが発生していた場合でも、固定用ガイドピン5bが送り用ガイドピン5aとほぼ同一形状に形成されているため、当該挿入動作においてテープ材料10の左右方向の位置決めが再度なされる。
そして、固定用ガイドピン5bがテープ成形加工用凹部3に入り込んだ状態で、図7に示すように、成形加工装置に上下方向に移動可能に設けられた送り穴用パンチ6によって送り穴4が穴あけ加工されるとともに、成形加工装置に上下方向に移動可能に設けられた吸引穴用パンチ(図示せず)によって物品収納用凹部2の吸引用穴22が送り穴4と同時に穴あけ加工される。
このようにして穴あけ加工された送り穴4および吸引用穴22は、テープ成形加工用凹部3を基準に穴あけ加工されるため、そのテープ成形加工用凹部3と同時成形された物品収納用凹部2に対して所定の位置に形成される。
一方、元の位置に戻った送り用ガイドピン5aは、再度下降し、その下方位置に加工送りされてきた別のテープ成形加工用凹部3に入る。その後、上述のように、送り穴用パンチ6によって送り穴4が、吸引穴用パンチによって吸引用穴22が、夫々穴あけ加工される。以下、同様にして、テープ材料10に順次、物品収納用凹部2、テープ成形加工用凹部3、送り穴4、吸引用穴22が加工され、それらを有するキャリアテープ1としてリール等に巻き取られて製品とされる。
なお、同心状に巻き取られたキャリアテープ1では、図9に示すように、物品収納用凹部2がテープ成形加工用凹部3の径方向外側に重なり合うように配されることがあるが、本実施形態では、突出部32の上部32cがキャリアテープ1の上面とほぼ面一の平坦面に形成されているため、図9(b)に示すように、物品収納用凹部2の外底面2aが突出部32の上部32cで支持される。これにより、物品収納用凹部2のテープ成形加工用凹部3内への落込みを防ぐことができ、キャリアテープ1の巻乱れが防がれる。また、物品収納用凹部2のテープ成形加工用凹部3内への落込みに起因してキャリアテープ1の巻外し動作を円滑に行えなくなるといった不都合も回避できる。
以上のように構成されたキャリアテープ1は、例えば収納装置によって、送り穴4に送り爪が順次入れられるようにして送られ、その移送に際して、電子部品等の物品が物品収納用凹部2に開口部21から入れられる。
その際、送り穴4の物品収納用凹部2に対する位置精度が良好なため、物品が物品収納用凹部2に開口部21から確実に入る。また、この工程において、作業者が誤って物品をテープ成形加工用凹部3に入れようとしても、物品を入れることができず、誤って物品をテープ成形加工用凹部3に入れられるおそれのないものにできる。
そして、電子部品等の物品が物品収納用凹部2に入れられたキャリアテープ1は、順次、帯状のカバーテープがキャリアテープ1の上面に貼り付けられて物品収納用凹部2の開口部21が閉じられる。
なお、テープ材料10の所定幅への幅成形加工時において、テープ材料10を載置する載置台の上面に溝を形成し、その溝にテープ成形加工用凹部3の外面を嵌め込むことによって、当該テープ材料10の幅方向の位置決めがなされることがあるが、当該加工工程において、本発明に係るテープ成形加工用凹部3にガイドピンを挿入・係合させてテープ材料10の幅方向の位置決めを行うようにすれば、より精度良く幅方向の位置決めがなされるので好ましい。
また、上記実施形態では、テープ成形加工用凹部3の凹部3A,3Bの各開口部31を、その左右方向の長さを、物品収納用凹部2の左右方向の長さよりも小さく、かつ、物品の前後の長さ及び左右の長さよりも小さくしているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
また、上記実施形態では、物品収納用凹部2に吸引用穴22を設けているが、吸引用穴22を設けない形態のものでもよく、適宜変更できる。
1 キャリアテープ
1a 上面
2 物品収納用凹部
3 テープ成形加工用凹部
4 送り穴
5a 送り用ガイドピン
5b 固定用ガイドピン
21 開口部
31 開口部
32 突出部
32a,32b 両側面
32c 上部
33 前内側壁
34 後内側壁
52a,52b 傾斜縁
1a 上面
2 物品収納用凹部
3 テープ成形加工用凹部
4 送り穴
5a 送り用ガイドピン
5b 固定用ガイドピン
21 開口部
31 開口部
32 突出部
32a,32b 両側面
32c 上部
33 前内側壁
34 後内側壁
52a,52b 傾斜縁
Claims (4)
- 長手方向に沿って所定の間隔で配設された開口部を有する複数の物品収納用凹部に、夫々の開口部から物品を挿入して収納するキャリアテープであって、
前記物品収納用凹部に対して位置決めされ、前記長手方向に沿って互いに所定の間隔を持って、開口部を有する複数のテープ成形加工用凹部が設けられるとともに、前記長手方向に沿って所定の間隔で複数の送り穴が設けられ、これらの送り穴によって、前記物品収納用凹部を順次送りながらそれらの物品収納用凹部に物品を挿入可能とされ、
前記テープ成形加工用凹部は、前記送り穴の穴あけ加工に際し、下開きに傾斜する一対の傾斜縁を有するフォーク状のガイドピンが当該テープ成形加工用凹部の開口部を通して挿入可能とされ、
前記テープ成形加工用凹部の底面には、開口部に向かって突出する突出部が設けられ、その突出部の少なくとも前記長手方向と直交する幅方向の両側面が、上窄みに傾斜する傾斜面に形成されるとともに開口部を通して挿入されたガイドピンの一対の傾斜縁に夫々係合可能とされ、この突出部とガイドピンとの係合によって当該ガイドピンに対する前記テープ成形加工用凹部の幅方向の位置決めがなされることを特徴とするキャリアテープ。 - 前記突出部の上部が、平坦面に形成され、かつ、当該キャリアテープの上面とほぼ面一となる位置に配されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリアテープ。
- 前記テープ成形加工用凹部における前記長手方向の両内側壁が、上開きに傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャリアテープ。
- 前記ガイドピンは、当該キャリアテープを長手方向に沿って移動させるための送り用ガイドピン、または、当該キャリアテープを固定するための固定用ガイドピンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャリアテープ。
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-
2008
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