JP7283303B2 - 収納トレイ及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

収納トレイ及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、収納トレイ及びそれを用いた半導体装置の製造方法に関する。
半導体ウエハを分割切断(ダイシング)して半導体チップが形成される。この半導体チップはピンセットで摘んで収納トレイへ収納して一時保管される。収納トレイは一般的に射出成形で製造される(例えば、非特許文献1参照)。再び取出した収納トレイから1チップ毎にピンセット又はコレットで取り出して接合剤を用いてフレーム又は実装基板にダイボンドする。一方、複数チップを一度にダイボンドすることもある。そのダイボンドの相手が半導体チップと同等寸法の半導体装置が形成された半導体ウエハであるとき、半導体ウエハの半導体装置の配列又は寸法に整合して準備された専用組立治工具に半導体チップを移し替える。
半導体チップを取り出すために、チップの寸法又は構造に応じて半導体チップの表面または側面を掴んだり、真空圧で吸引する専用ツール、即ち、ラバー、樹脂、超硬材料等で製造されたコレットと呼ばれる治工具が使用されている。これらは専用の装置で使われるものであるが、手動で作業する時はピンセットでチップ側面を掴んだり、真空引き穴でチップ角を吸引する真空ピンセットが使用されている。
オルテコーポレーション社のホームページ、[令和1年7月31日検索]、インターネット<URL: http://www.orute-corp.co.jp/about/>
収納トレイから半導体チップを専用組立治工具に移し替える場合、移替元のチップが収納された収納トレイのポケットの位置と移替先の専用組立治工具の空ポケットの位置を1対1で把握する必要がある。そして、コレット又はピンセットを使用して半導体チップを掴み、専用組立治工具の空ポケットの位置まで移動して収納する。このため、移替作業の時間がかかるという問題があった。また、移替作業は作業者の熟練度に依存し、チップに力を加えることによるチップ傷(チッピング)の発生又はチップを落下させるなどの品質不良の問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は移替作業の時間を短縮し作業者の熟練度に依存せずに品質を確保することができる収納トレイ及び半導体装置の製造方法を得るものである。
本発明に係る収納トレイは、端面が開放された開放面となっている複数のポケットを有するトレイ本体と、前記複数のポケットの前記開放面に設けられ、前記複数のポケットの底面にそれぞれ連結された複数の滑り台とを備え、前記複数のポケットに収納された複数の半導体チップをそれぞれ前記複数の滑り台から滑らせ、前記トレイ本体は、2列に並んだ前記複数のポケットを分離する分離土手を有し、前記複数のポケットの前記開放面と前記滑り台が前記分離土手を挟んで前記トレイ本体の両側に配置され、前記分離土手の上面には前記トレイ本体の両側の前記ポケットにそれぞれ繋がった切り欠きが設けられていることを特徴とする。
本発明では、複数のポケットの開放面に設けられた複数の滑り台から複数の半導体チップを滑らせて一括して移し替えることができる。これにより、収納トレイからの半導体チップの移替作業を簡素化できる。従って、移替作業の時間を短縮することができる。また、作業者の熟練度に依存せずに品質を確保することができる。
実施の形態1に係る収納トレイを示す斜視図である。 実施の形態1に係る収納トレイを示す断面図である。 分離用シートを示す側面図である。 トレイ本体を折り曲げた状態を示す断面図である。 半導体チップを示す斜視図である。 収納トレイに半導体チップを収納した状態を示す斜視図である。 次工程で使用する専用組立治工具を示す平面図である。 半導体ウエハを示す平面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2に係る収納トレイの製造段階を示す斜視図である。 実施の形態2に係る収納トレイの完成状態を示す斜視図である。 2つの立上分離壁が咬み合わさった状態を示す側面図である。 底上げ量と収納トレイの底面の傾斜の関係を示す断面図である。 実施の形態3に係る収納トレイを示す斜視図である。 トレイフタを複数のポケットに被せた状態を示す断面図である。 トレイフタを複数のポケットに被せた状態を示す平面図である。 収納トレイを段積みした状態を示す断面図である。
実施の形態に係る収納トレイ及び半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る収納トレイを示す斜視図である。収納トレイ1のトレイ本体2は複数のポケット3を有する。ポケット3の一方向の端面が開放された開放面4となっている。分離土手5は2列に並んだポケット3を分離する。複数の滑り台6が複数のポケット3の開放面4に設けられ、複数のポケット3の底面にそれぞれ連結されている。複数のポケット3の開放面4と滑り台6は、分離土手5を挟んでトレイ本体2の両側に配置されている。分離土手5の上面にはトレイ本体2の両側のポケット3にそれぞれ繋がった切り欠き7が設けられている。
ここでは、トレイ本体2は、加熱した0.2~1.0mm厚の樹脂シートを金型に吸引して成形する真空成形加工により成形される。その他、金型による樹脂材の射出成形加工、又は、樹脂もしくは金属を切削加工する方法によりトレイ本体2を形成してもよい。滑り台6は、開放面4側で樹脂シートに切れ目を入れた後に下向きに傾斜させて形成される。
分離用シート8が、収納トレイ1で同列に並んだ複数のポケット3のうち隣接するポケット3を互いに分離する。この分離用シート8は、トレイ本体2とは一体成形されていない別部材である。このため、分離用シート8の材質と厚みをトレイ本体2とは独立に選択できる。このようにトレイ本体2と垂直方向に分離用シート8を組合せることで分離用シート8の厚み分の微小な隙間で配列された複数のポケット3を形成することができる。
トレイ本体2には隣接するポケット3の間にポケット溝9が設けられている。ポケット溝9の延長線上において分離土手5に隙間10が設けられている。分離土手5の隙間10、ポケット溝9、滑り台6の切れ目11が直線上に配置されている。
図2は、実施の形態1に係る収納トレイを示す断面図である。図3は、分離用シートを示す側面図である。分離用シート8は、シート本体12と、シート本体12の下部に設けられた差込部13と、シート本体12の端部に設けられたフック14とを有する。そして、シート本体12が分離土手5の隙間10に差し込まれる。差込部13が、隣接するポケット3の間に設けられたポケット溝9に差し込まれる。フック14が、隣接する滑り台の間の切れ目11に引っ掛けられる。これら3箇所で分離用シート8がシート本体12に取り付けられる。
続いて、トレイ本体2と分離用シート8の組立方法について説明する。トレイ本体2は0.2~1.0mm厚の樹脂であるため弱い力で容易に形状を変えることができる。樹脂の弾性域の範囲であれば、力を抜けば元の形状に戻る。この性質を利用して、分離土手5を線対称の支点としてトレイ本体2を折り曲げて、トレイ本体2の両側を分離用シート8のフック14の溝15を差込めるようにトレイ本体2の幅を縮小させる。図4は、トレイ本体を折り曲げた状態を示す断面図である。そして、シート本体12を分離土手5の隙間10に差し込み、差込部13をポケット溝9に差し込む。シート本体12の両端部のフック14をトレイ本体2の両側の隙間10にそれぞれ引っ掛けることで、分離用シート8を取り付ける。これにより収納トレイ1の組立を完成させる。
なお、分離用シート8はポケット3の底面に対して垂直方向に立ち上げることが望ましい。それが困難であるときは、シート本体12に分離用シート8を差し込んだ部分に接合剤を塗布するか、又はお互いの樹脂を加熱溶融して接合してもよい。
図5は、半導体チップを示す斜視図である。半導体チップ16は半導体ウエハを分割・切断して形成される。図6は、収納トレイ1に半導体チップ16を収納した状態を示す斜視図である。収納トレイ1の複数のポケット3にそれぞれ複数の半導体チップ16が収納され保管されている。分離用シート8の高さh3は半導体チップ16の厚さt1に比較して充分大きければよい(h3>t1)。
図7は、次工程で使用する専用組立治工具を示す平面図である。専用組立治工具17は、複数の治工具ポケット18を有する。収納トレイ1の複数のポケット3と専用組立治工具17の太線で示す枠部と複数の治工具ポケット18は互いに対応する位置に設けられている。専用組立治工具17は収納トレイ1のポケット3の数に対応して最大8個の収納数を有するが、収納トレイ1のポケット3の存在しない箇所にはX印で示した通り治工具ポケット18が設けられていない。
図8は、半導体ウエハを示す平面図である。半導体ウエハ19には複数の半導体装置20が形成されている。専用組立治工具17の複数の治工具ポケット18は、半導体ウエハ19に形成された全ての半導体装置20に対応する位置にそれぞれ設けられている。
続いて、本実施の形態に係る収納トレイを用いた半導体装置の製造方法を説明する。図9は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図である。図10は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、従来の技術と同様にピンセット又はコレットを用いて、図6に示すように、収納トレイ1の複数のポケット3にそれぞれ複数の半導体チップ16を収納する。半導体チップ16を収納した収納トレイ1は保管庫に収納される。
保管庫から収納トレイ1を取出し、滑り台6を専用組立治工具17の治工具ポケット18に位置合わせして接触させる。図9に示すように、収納トレイ1を開放面4側に傾斜させながら、分離土手5の切り欠き7に入れた帯電防止樹脂又は金属製の押出櫛21で複数の半導体チップ16を収納トレイ1から専用組立治工具17へ一括して押し出す。これにより、複数のポケット3に収納された複数の半導体チップ16をそれぞれ複数の滑り台6から滑らせて複数の治工具ポケット18に移し替える。
専用組立治工具17の治工具ポケット18と半導体ウエハ19の半導体装置20と位置決めして、半導体チップ16を真空吸引しながら専用組立治工具17を反転させることで専用組立治工具17と半導体ウエハ19を対向させる。そして、真空を切って複数の治工具ポケット18の複数の半導体チップ16を半導体ウエハ19の複数の半導体装置20にそれぞれ載せる。加熱又は加圧することで半導体チップ16と半導体装置20を接合する。以上の工程により半導体装置が製造される。
ここで、半導体チップ16の幅W1は3mm、長さL1は5mm、厚さt1は0.1mmである。半導体ウエハ19に形成された半導体装置20の幅W2は3.2mm、長さL2は5.2mm、厚さt2は0.4mmでその切断幅(ダイシング幅)dは0.4mmである。この場合、ポケット3の幅方向のピッチpはW2+0.4mmである。従って、分離用シート8の幅を無視すれば、収納トレイ1のポケット3の幅W3は3.2+0.4=3.6mmで設計する。なお、W4は専用組立治工具17のポケット幅である。
以上説明したように、本実施の形態では、複数のポケット3の開放面に設けられた複数の滑り台6から複数の半導体チップ16を滑らせて一括して移し替えることができる。これにより、収納トレイ1からの半導体チップ16の移替作業を簡素化できる。従って、移替作業の時間を短縮することができる。
また、金属製の専用組立治工具17に薄い半導体チップ16が衝突すると破壊する危険性がある。従って、半導体チップ16を緩やかに専用組立治工具17の治工具ポケット18へ収納させる必要がある。しかし、収納トレイ1を傾けるだけでは個人差が生じ、収納トレイ1のポケット3と治工具ポケット18の位置決めも不正確になる。これに対して、滑り台6を設けたことで半導体チップ16を緩やかに移し替えることができる。よって、作業者の熟練度に依存せずに半導体チップ16の破壊を防いで品質を確保することができる。
また、2列に並んだポケット3を分離土手5が分離するため、一方の配列の半導体チップ16を移し替える際に反対の配列の半導体チップ16が滑り落ちるのを防止することができる。
従来は、半導体チップ16をコレットで挟んでポケット3から上方向に取出していた。このため、ポケット3の幅はコレットが緩衝しないように大きく設計する必要があった。これに対して、本実施の形態では、分離土手5の切り欠き7に入れた押出櫛21で半導体チップ16をポケット3の開放面4から押し出す。このため、コレットが入るスペースを確保する必要が無いため、収納トレイ1のポケット3の幅を小さくできる。
ポケット3の底面が水平であると、トレイ本体2を保管庫などに置く時にトレイ本体2を少し傾斜しただけでも半導体チップ16がポケット3から滑り落ちる可能性がある。そこで、複数のポケット3の底面は、収納トレイ1を水平にした状態で開放面4から分離土手5に向かって下がる傾斜を有する。これにより、分離土手5を中心軸とした線対称のポケット3に収納した半導体チップ16が分離土手5側に引き寄せられる。従って、半導体チップ16がポケット3から滑り落ちることなく安定して収納される。
また、収納トレイは一般的に射出成形で製造される。成形するための金型製造費用が高く、当該組立工程の工程内トレイとして使う時は収納トレイの必要数も少ない。このため製造ランニングコストが負担になり、新規の収納トレイを設計せずに既存の収納トレイを使うことも多い。従って、チップ寸法と収納ポケット寸法とが最適な組合せで運用することが困難である。これに対して、本実施の形態では、トレイ本体2とは一体成形されていない分離用シート8が隣接するポケット3を分離する。これにより、真空成形加工だけでは実現できない微小な隙間に区切られて配列されたポケット3を有する収納トレイ1を容易に実現することができる。従って、収納トレイ1の製造コストを削減し、製造工期を短縮することができる。
半導体チップ16と半導体装置20の寸法差が小さいときは、半導体ウエハ19にできるだけ多くの半導体装置20を回路形成するために、切断幅(ダイシング幅)dを狭くする必要がある。従って、トレイ本体2は大きな弾性係数で厚い材料を選択するが、分離用シート8は切断幅dに対応して薄くする必要がある。また、数μmレベルの樹脂シートも製作可能である。従って、今後さらに半導体ウエハの切断幅dが狭くなっても、それに対応するシート幅の分離用シート8を使用することができる。
なお、トレイ本体2を構成する樹脂シートは、帯電防止もしくは静電防止の特性を持つ厚さ0.2~1.0mmのPS(ポリスチレン)、PET(ポリエステルテレフタール)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの熱可塑性樹脂、又はナイロン(ポリアミド合成樹脂)などのエンジニアリング樹脂のシートである。分離用シート8は、トレイ本体2を構成する樹脂シートと同じ又は異なる樹脂材料、アルミ、銅、鉄などの0.2mm以下の金属薄膜、又はその金属を基材として樹脂をラミネートした材料からなる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る収納トレイの製造段階を示す斜視図である。隣接するポケット3の境界部にミシン目22を加工する。短冊状の立上分離壁23,24を、隣接するポケット3の底面からそれぞれ切り出す。ポケット3の底面の中央部は収納された半導体チップ16を支持するため、底面の中央部以外から立上分離壁23,24を切り出す必要がある。立上分離壁23は開放面4に近い側であり、立上分離壁24は分離土手5に近い側である。
図12は、実施の形態2に係る収納トレイの完成状態を示す斜視図である。図13は2つの立上分離壁が咬み合わさった状態を示す側面図である。立上分離壁23,24はミシン目22に沿って折り曲げて垂直に立ち上げられる。立上分離壁23,24は、互いに対向する交差鍵25,26を有する。立上分離壁23,24の交差鍵25,26を咬み合わせて交差することで、お互いの反力で咬み合わせが抜けなくなる。図13の上の図では、立上分離壁23,24の交差鍵25,26は互いに点対称の爪形状を持つ。一方、図13の下の図では、交差鍵25,26は互いに線対称の爪形状を持つ。立上分離壁23,24の交差鍵25,26を咬み合わせて立上分離壁23,24が垂直に立ち上がった状態を保持して隣接するポケット3を分離する壁を構成する。
立上分離壁23,24の高さは半導体チップ16の厚みtより十分大きい。半導体チップ16の幅W1より専用組立治工具17の幅W4が十分広い場合には、分離用シート8はトレイ本体2と同じ樹脂シート厚にできる。
立上分離壁23,24はミシン目22に沿って立ち上げるため、交差鍵25,26を咬み合わせた後も樹脂シートの弾性力で切り出したシート面の方向に倒れる力が加わる。即ち、交差鍵25が紙面から奥に向けて傾倒する力と交差鍵26が紙面から手前に向けて傾倒する力が加わるため、別の支えが無くても立上分離壁23,24だけで安定した壁となり得る。このように、立上分離壁23,24は容易に加工することができ、隣接するポケット3を分離する役目を果たすことができる。
また、ポケット3の底面の中央部は、立上分離壁23,24を切り出した部分に対して底上げされている。これにより、交差鍵25,26がポケット3の内側に迫出してポケット3に収納した半導体チップ16に接触するのを防ぐことができる。また、半導体チップ16が立上分離壁23,24を切り出した穴に挟まって半導体チップ16をポケット3外へ滑らせる時の障害になるのを防ぐことができる。
底上げ量kは樹脂シートの厚みである0.2~1.0mm程度である。図14は、底上げ量と収納トレイの底面の傾斜の関係を示す断面図である。底上げ量kが0の場合はポケット3の底面と滑り台6の角度はαである。底上げした場合はポケット3の底面27と滑り台6の間の境界部28が設けられる。ポケット3の底面と滑り台6の傾斜角αは一定にして、底上げ量kが0.2mm、1.0mmの場合にそれぞれポケット3の底面と境界部28の傾斜角がβ、γとなる。α<β、α<γであるため、半導体チップ16が乗り越える角度はπ/2-β<π/2-α、π/2-γ<π/2-αである。半導体チップ16が乗り越える角度が小さい方が乗り越え易くなる。このため、ポケット3の底面を底上げした方が半導体チップ16が境界部28をスムーズに乗り越えることができる。なお、底上げした底面27から滑り台6までが曲線でも同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図15は、実施の形態3に係る収納トレイを示す斜視図である。トレイフタ29がトレイ本体2とベローズ(蛇腹)又はミシン目の連結部30を介して接続されている。連結部30をトレイ本体2側へ折り曲げてトレイフタ29を複数のポケット3全体に被せる。連結部30を反対側へ折り曲げることでトレイフタ29を開ける。樹脂シートが弾性体であることを利用してトレイ本体2とトレイフタ29の連結部30をベローズ又はミシン目にすることで、トレイフタ29の開閉を容易にすることができる。連結部30がベローズの場合は、樹脂シートを真空成形する時にパターン成形し、繰返し開閉しても破損することの無い耐久性を有する。連結部30がミシン目の場合は、真空成形後に切断型で成形するが、連結部が部分的に切断されているので繰返し開閉すると破損し易い。
図16は、トレイフタを複数のポケットに被せた状態を示す断面図である。図17は、トレイフタを複数のポケットに被せた状態を示す平面図である。トレイフタ29を複数のポケット3に被せた状態でトレイフタ29の上面に凸部31が設けられている。トレイ本体2の下面には凸部31に対応する形状の凹部32が設けられている。
図18は、収納トレイを段積みした状態を示す断面図である。複数の収納トレイ1を保管する場合に、ある収納トレイ1のトレイフタ29の凸部31を他の収納トレイ1のトレイ本体2の凹部32に嵌め合わせることで複数の収納トレイ1を段積みすることができる。このとき、分離用シート8の差込部13とフック14がトレイフタ29の表面と緩衝しない様に適宜、折り曲げ加工を施す。半導体チップは分割したウエハ単位、又は、移替え先の専用組立治工具に収納するポケット数に合わせてまとめて保管する場合が多いが、複数の収納トレイ1を段積みすることで保管時の占有面積を削減することができる。
また、収納トレイ1は半導体チップ16の内部回路を絶縁破壊させないために帯電防止特性が必須であることが多い。このため、従来は、収納トレイ1の基材の成形樹脂にカーボンなどの添加剤を加えて黒色になりトレイ内部を見ることが出来ず、トレイの内部状態を確認するためには保管庫から収納トレイ1を取出してトレイフタ29を開ける作業が必要であった。これに対して、本実施の形態ではトレイ本体2とトレイフタ29の材料として半透明の導電性PETなどの樹脂シートを用いてもよい。これにより、トレイ内部のチップ状態を容易に確認することができる。
1 収納トレイ、2 トレイ本体、3 ポケット、4 開放面、5 分離土手、6 滑り台、7 切り欠き、8 分離用シート、9 ポケット溝、10 隙間、11 切れ目、12 シート本体、13 差込部、14 フック、16 半導体チップ、17 専用組立治工具、18 治工具ポケット、19 半導体ウエハ、20 半導体装置、23,24 立上分離壁、25,26 交差鍵、29 トレイフタ、31 凸部、32 凹部

Claims (11)

  1. 端面が開放された開放面となっている複数のポケットを有するトレイ本体と、
    前記複数のポケットの前記開放面に設けられ、前記複数のポケットの底面にそれぞれ連結された複数の滑り台とを備え
    前記複数のポケットに収納された複数の半導体チップをそれぞれ前記複数の滑り台から滑らせ、
    前記トレイ本体は、2列に並んだ前記複数のポケットを分離する分離土手を有し、
    前記複数のポケットの前記開放面と前記滑り台が前記分離土手を挟んで前記トレイ本体の両側に配置され、
    前記分離土手の上面には前記トレイ本体の両側の前記ポケットにそれぞれ繋がった切り欠きが設けられていることを特徴とする収納トレイ。
  2. 前記複数のポケットの前記底面は、前記開放面から前記分離土手に向かって下がる傾斜を有することを特徴とする請求項に記載の収納トレイ。
  3. 隣接する前記ポケットを分離する分離用シートを備え、
    前記トレイ本体と前記滑り台は一体成形した樹脂シートからなり、
    前記分離用シートは前記樹脂シートとは一体成形されていないことを特徴とする請求項又はに記載の収納トレイ。
  4. 前記分離用シートは、シート本体と、前記シート本体の下部に設けられた差込部と、前記シート本体の両端部に設けられたフックとを有し、
    前記差込部が、隣接する前記ポケットの間に設けられたポケット溝に差し込まれ、
    前記シート本体が前記分離土手の隙間に差し込まれ、
    前記フックが、隣接する前記滑り台の間の切れ目に引っ掛けられていることを特徴とする請求項に記載の収納トレイ。
  5. 前記樹脂シートは、帯電防止もしくは静電防止の特性を持つ熱可塑性樹脂又はエンジニアリング樹脂のシートであり、
    前記分離用シートは、前記樹脂シートと同じ又は異なる樹脂材料、金属薄膜、又は金属を基材として樹脂をラミネートした材料からなることを特徴とする請求項又はに記載の収納トレイ。
  6. 端面が開放された開放面となっている複数のポケットを有するトレイ本体と、
    前記複数のポケットの前記開放面に設けられ、前記複数のポケットの底面にそれぞれ連結された複数の滑り台とを備え、
    前記複数のポケットに収納された複数の半導体チップをそれぞれ前記複数の滑り台から滑らせ、
    前記トレイ本体は、隣接する前記ポケットの前記底面からそれぞれ切り出して立ち上げられた第1及び第2の立上分離壁を有し、
    前記第1及び第2の立上分離壁は、互いに対向する交差鍵を有し、
    前記第1及び第2の立上分離壁の前記交差鍵を咬み合わせて前記第1及び第2の立上分離壁が立ち上がった状態を保持して、隣接する前記ポケットを分離する壁を構成することを特徴とする収納トレイ。
  7. 前記ポケットの前記底面の中央部は、前記第1及び第2の立上分離壁を切り出した部分に対して底上げされていることを特徴とする請求項に記載の収納トレイ。
  8. 端面が開放された開放面となっている複数のポケットを有するトレイ本体と、
    前記複数のポケットの前記開放面に設けられ、前記複数のポケットの底面にそれぞれ連結された複数の滑り台とを備え、
    前記複数のポケットに収納された複数の半導体チップをそれぞれ前記複数の滑り台から滑らせ、
    前記トレイ本体とベローズ又はミシン目を介して接続されたトレイフタを更に備え、
    前記トレイフタを前記複数のポケットに被せた状態で前記トレイフタの上面に凸部が設けられ、
    前記トレイ本体の下面には前記凸部に対応する形状の凹部が設けられていることを特徴とする収納トレイ。
  9. 請求項1~の何れか1項に記載の収納トレイを用いたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 端面が開放された開放面となっている複数のポケットを有するトレイ本体と、前記複数のポケットの前記開放面に設けられ、前記複数のポケットの底面にそれぞれ連結された複数の滑り台とを備えた収納トレイを用いた半導体装置の製造方法であって、
    前記収納トレイの前記複数のポケットにそれぞれ複数の半導体チップを収納するステップと、
    半導体ウエハに形成された複数の半導体装置に対応する位置にそれぞれ複数の治工具ポケットを有する専用組立治工具を準備し、前記複数のポケットに収納された前記複数の半導体チップをそれぞれ前記複数の滑り台から滑らせて前記複数の治工具ポケットに移し替えるステップと、
    前記専用組立治工具と前記半導体ウエハを対向させ、前記複数の治工具ポケットの前記複数の半導体チップを前記半導体ウエハの前記複数の半導体装置にそれぞれ載せるステップとを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項に記載の収納トレイの前記複数のポケットにそれぞれ複数の半導体チップを収納するステップと、
    前記分離土手の前記切り欠きに入れた押出櫛で前記複数の半導体チップを前記複数のポケットから一括して押し出して前記複数の滑り台から滑らせて移し替えるステップとを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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