JP2021059379A - パレット及びパレットの製造方法 - Google Patents

パレット及びパレットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 パレットへのICタグの取り付けに際して、コストを減少させると共に確実にICタグを取り付けることができる。【解決手段】 パレット10は、ICタグであるRFIDタグ100を取り付け可能であり、パレット10の表面にRFIDタグ100を挿入することできる開口42、及びRFIDタグ100を収容可能な空間を有する収容部40と、収容部40におけるRFIDタグ100の収容位置に設けられると共に挿入されたRFIDタグ100を収容部40に押し付けて固定する第1バネ60と、収容部40における収容位置よりも開口42側に、開口42から収容位置までのRFIDタグ100の経路を塞ぐように設けられると共にRFIDタグ100が挿入される際に変形してRFIDタグ100が収容位置まで移動することを可能とする第2バネ70とを備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、ICタグを取り付け可能なパレット及びパレットの製造方法に関する。
従来から、物品の搬送等に用いられるパレットを管理するため、パレットにRFID(Radio Frequency Identification)タグ等のICタグが取り付けられている。例えば、ICタグは、パレットに固定するための爪を有するタグホルダーに収容されてパレットに取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−34402号公報
上記のようにICタグをパレットに取り付けることとすると、取り付けるICタグ毎にタグホルダーが必要となり、パレットへのICタグの取り付けに大きなコストがかかっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、パレットへのICタグの取り付けに際して、コストを減少させると共に確実にICタグを取り付けることができるパレット及びパレットの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るパレットは、ICタグを取り付け可能なパレットであって、パレットの表面にICタグを挿入することできる開口、及び当該ICタグを収容可能な空間を有する収容部と、収容部におけるICタグを収容する収容位置に設けられると共に当該収容部に挿入されたICタグを当該収容部の一部に押し付けて固定する第1バネと、収容部における収容位置よりも開口側に、収容部の当該開口から当該収容位置までのICタグの経路を塞ぐように設けられると共に当該収容部に当該ICタグが挿入される際に変形して当該ICタグが収容位置まで移動することを可能とする第2バネと、を備える。
本発明に係るパレットでは、ICタグは、収容部の収容位置において第1バネによって直接押し付けられて固定される。そのため、本発明に係るパレットには、タグホルダーを用いずにICタグを取り付けることができる。また、第2バネによって、収容位置から開口へのICタグの移動が防止される。従って、本発明に係るパレットによれば、ICタグの取り付けに際して、コストを減少させると共に確実にICタグを取り付けることができる。
第2バネには、変形をさせるための力をかけることが可能な突起が設けられていることとしてもよい。また、収容部の開口の少なくとも一部の幅はICタグの厚さに応じた幅になっており、当該少なくとも一部以外の幅はICタグの厚さに応じた幅よりも大きい幅になっていることとしてもよい。これらの構成によれば、パレットに取り付けられたICタグを取り外しやすくすることができる。
収容部の開口は、パレットにおける物品を積載する積載面に設けられており、収容部は、パレットの桁に設けられている、こととしてもよい。この構成によれば、確実かつ適切に収容部をパレットに設けることができ、確実かつ適切に本発明を実施することができる。
また、本発明に係る上記のパレットの製造方法は、第1バネ及び収容部の一部を含む第1部材を成形する第1成形工程と、第2バネ及び収容部の一部を含む第2部材を成形する第2成形工程と、第1成形工程において成形された第1部材と第2成形工程において成形された第2部材とを貼り合わせる貼合工程と、を含む。この構成によれば、本発明に係る上記のパレットを容易かつ確実に製造することができる。
本発明によれば、パレットへのICタグの取り付けに際して、コストを減少させると共に確実にICタグを取り付けることができる。
本発明の実施形態に係るパレットの、積載面を上にした斜視図である。 本発明の実施形態に係るパレットの、積載面を下にした斜視図である。 本発明の実施形態に係るパレットにおけるRFIDタグを取り付ける部分である取付部の断面斜視図である。 本発明の実施形態に係るパレットにおける取付部の断面図である。 本発明の実施形態に係るパレットの上側部を示す図である。 本発明の実施形態に係るパレットの下側部を示す図である。
以下、図面と共に本発明に係るパレット及びパレットの製造方法の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1及び図2に本実施形態に係るパレット10を示す。パレット10は、物品を積載して拠点間の輸送等に用いられる物流容器である。パレット10は、物品を積載する積載面(上面)12を有している。図1は、物品を積載する積載面12を上にした図であり、図2は、物品を積載する積載面12を下にした、即ち、積載面12とは逆側の下面14を上にした図である。積載面12と下面14との間には、3つの桁16が設けられている。積載面12、下面14及び桁16によって囲まれた孔は、フォークリフトのフォークの抜き差し等が行われる差込口である。
パレット10は、プラスチック等の樹脂によって構成されている。パレット10は、厚さ方向で積載面12を含む側の概ね半分である上側部18と、下面14を含む側の概ね半分である下側部20とが貼り合わせられることによって構成される。上側部18と下側部20との貼り合わせは、溶着によって行われる。なお、パレット10は、以下に説明する構成以外は、樹脂によって構成されている従来のパレットと同様の構成であってもよい。また、本発明に係るパレットは、上記以外の材料、構成であってもよい。
パレット10は、IC(Integrated Circuit:集積回路)タグであるRFIDタグを取り付け可能に構成されている。また、パレット10は、取り付けられたRFIDタグを取り外し(取り出し)可能に構成されている。即ち、パレット10は、RFIDタグを着脱可能に構成されている。
パレット10に取り付けられるRFIDタグとしては、例えば、以下のような従来のものが用いられ得る。RFIDタグは、例えば、当該RFIDタグが取り付けられるパレット10を特定する識別子を記憶している。RFIDタグに記憶された情報は、近距離無線通信等によって読み出されて、パレット10の管理等に用いられる。RFIDタグの形状は、概ね矩形板状である。例えば、RFIDタグの主面は概ね一辺が50mmの正方形であり、RFIDタグの厚さは0.6mmである。また、RFIDタグとしては、パッシブ型のパッシブタグが用いられる。但し、RFIDタグとして、パッシブ型以外のもの、例えば、アクティブ型のアクティブタブ、又はセミアクティブ型のセミアクティブタブが用いられてもよい。なお、パレット10に取り付けられるICタグは、RFIDタグ以外のICタグであってもよい。
パレット10は、RFIDタグをパレット10に取り付ける部分である取付部30を有している。本実施形態ではパレット10は、中央の桁16の中程に当該取付部30を有している。図3〜図6は、当該取付部30に係る図である。図3は、桁16の長手方向と垂直な面を断面とした取付部30の斜視図である。図3は、RFIDタグ100が、取付部30に取り付けられる過程を示している。図4は、桁16の長手方向と垂直な面での取付部30の断面図である。
図5は、取付部30を構成する、パレット10の上側部18の溶着前の部分を示す図である。図5(a)は、上側部18の当該部分を積載面12側から見た図であり、図5(b)は、上側部18の当該部分を下面14側から見た図である。図6は、取付部30を構成する、パレット10の下側部20の溶着前の部分を示す図である。図6(a)は、下側部20の当該部分を積載面12側から見た図であり、図6(b)は、下側部20の当該部分を下面14側から見た図である。
取付部30は、収容部40と、第1バネ(下部バネ部)60と、第2バネ(上部バネ部)70とを備えている。収容部40は、パレット10の表面にRFIDタグ100を挿入することできる開口42、及び当該RFIDタグ100を収容可能な空間を有する部分である。図1に示すように、開口42はパレット10における積載面12に設けられる。積載面12における開口42の位置は、取付部30が設けられる中央の桁16の部分に対応する位置である。RFIDタグ100は、図3(a)に示すように板状の面の方向(厚さ方向と垂直な方向)D1に押し込まれてパレット10に挿入される。また、パレット10に挿入される際のRFIDタグ100の厚さ方向は、桁16の長手方向と垂直である。
開口42の形状は、RFIDタグ100の大きさ及び挿入の方向に応じたものとされる。図1及び図5に示すように、開口42は、概ね細長い形状となっている。開口42の長手方向の長さは、RFIDタグ100の主面における最初にパレット10に挿入される一辺の長さよりもわずかに大きくなっている。開口42の短手方向の長さ、即ち、開口42の幅は、長手方向の中央部を除いてRFIDタグ100の厚さよりもわずかに大きくなっている。長手方向の中央部の開口42の幅は、それ以外の部分よりも更に大きくなっている。即ち、開口42の形状は、両端がRFIDタグ100の形状に応じた形状となっており、中央が更に大きく開いた形状となっている。
開口42の中央の開いた部分は、RFIDタグ100をパレット10に取り付け又は取り外しする際に、それらを行う道具、例えば、ピンセットをその部分から開口42の内部に入れることができるようにするためのものである。このように開口42の少なくとも一部の幅はRFIDタグ100の厚さに応じた幅になっており、当該少なくとも一部以外の幅はRFIDタグ100の厚さに応じた幅よりも大きい幅になっている。なお、開口42の大きく開いた形状の部分は、必ずしも開口42の長手方向の中央にある必要はなく、端部にあってもよい。
図3及び図4等に示すように、収容部40は、桁16の内部に開口42に続く、RFIDタグ100を収容する概ね穴状の空間を有している。当該空間は、桁16の内部に空洞状の部分が設けられることで構成される。当該空間は、パレット10の上側部18から下側部20まで続いている。RFIDタグ100は、収容部40における下側部20の当該空間に固定されて保持される。収容部40の下側部20の底面(下端面)を構成する板状部材44は、パレット10の下面14よりも、積載面12側に位置していてもよい。即ち、図2に示すように当該板状部材44は、パレット10の下面14に対して凹んだ位置に設けられていてもよい。また、図2、図4及び図6に示すように当該板状部材44の外側には、当該板状部材44を補強するリブ46が設けられていてもよい。また、収容部40の下側部20の底面には、孔48が設けられてもよい。孔48は、雨等の液体が開口42から収容部40の空間に流入した場合に当該液体を空間から排出するためのものである。
図3〜図6に示すように当該空間内部におけるRFIDタグ100が挿入される際のRFIDタグ100の2つの主面に対向する部分には、収容部40の一部として、それぞれ2つずつのリブ50が設けられてもよい。リブ50は、RFIDタグ100のパレット10への挿入をガイドするもの、即ち、収容部40におけるRFIDタグ100が移動する経路を構成するものである。リブ50は、上側部18と下側部20とにそれぞれ設けられる。上側部18に設けられるリブ50は、積載面12を構成する板状の部材に接続されており、RFIDタグ100が挿入される方向に延びている。下側部20に設けられるリブ50は、収容部40の底面を構成する板状の部材に接続されており、RFIDタグ100が挿入される方向に延びている。RFIDタグ100が収容部40に挿入されて移動する際には、RFIDタグ100の主面にリブ50のRFIDタグ100側の側面の少なくとも一部が接触する。また、下側部20に設けられる一方のリブ50は、後述するようにRFIDタグ100が収容部40において固定される際にRFIDタグ100の一方の主面を支持する。
なお、上側部18と下側部20とそれぞれの互いに貼り合わされる部分以外の部分(上記リブ50を含む)は、貼り合わされる面から少し離れるように構成されている。これは、溶着の際にその部分が互いに逆側の部分に貼り付かないようにするためである。
第1バネ60は、収容部40におけるRFIDタグ100を収容する収容位置に設けられる部材(バネ)である。第1バネ60は、当該収容部40に挿入されたRFIDタグ100を当該収容部40の一部に押し付けて固定する。収容位置は、例えば、RFIDタグ100が、収容部40の底面に突き当たるまで挿入された位置(収容部40の空間の最も奥まで挿入された位置)である。第1バネ60は、収容部40の空間内部における下側部20の底面に近い位置、即ち、RFIDタグ100が収容位置にあるときにRFIDタグ100の一方の面を押し付けることができるように位置決めされて設けられる。第1バネ60は、例えば、板バネであり、収容部40を構成する下側部20の板状部材と樹脂によって一体に構成される。
図3に示すように第1バネ60は、リブ50によって構成されるRFIDタグ100の経路上にその一部が位置すると共に当該経路にRFIDタグ100が挿入された際にRFIDタグ100によって押しのけられて変形できるように配置される。挿入されるRFIDタグ100に押しのけられて第1バネ60が適切に変形できるように、第1バネ60のRFIDタグ100側の開口42寄りの部分(図3及び図4の第1バネ60の上側部分)は、開口42に近づくほどRFIDタグ100の経路から離れる方向に、かつ滑らかに形成されている。図3(c)に示すように第1バネ60は、RFIDタグ100が挿入されるとRFIDタグ100の主面と垂直な方向(横方向)D2に変形すると共に当該面を押し付ける。押し付けられたRFIDタグ100の逆側の面は、下側部20の逆側のリブ50によって支持される。このようにRFIDタグ100は、第1バネ60及びリブ50によって収容部40の内部で固定される。
第2バネ70は、収容部40における収容位置(第1バネ60によってRFIDタグ100が固定される位置)よりも開口42側に設けられる部材(バネ)である。第2バネ70は、収容部40の開口42から収容位置までのRFIDタグ100の経路を塞ぐように設けられる。第2バネ70は、収容部40にRFIDタグ100が挿入される際に変形して当該RFIDタグ100が収容位置まで移動することを可能とする。第2バネ70は、収容部40の空間内部における上側部18に位置決めされて設けられる。第2バネ70は、例えば、板バネであり、収容部40を構成する上側部18の板状部材と樹脂によって一体に構成される。
図3に示すように第2バネ70は、リブ50によって構成されるRFIDタグ100の経路上にその一部が位置すると共に当該経路にRFIDタグ100が挿入された際にRFIDタグ100によって押しのけられて変形することができるように配置される。挿入されるRFIDタグ100に押しのけられて第2バネ70が適切に変形できるように、第2バネ70のRFIDタグ100側の部分は、開口42に近づくほどRFIDタグ100の経路から離れる方向に、かつ滑らかに形成されている。第2バネ70の先端は、第2バネ70に力がかかっていない状態では、RFIDタグ100の経路上に位置している。
図3(b)に示すように第2バネ70は、RFIDタグ100が挿入されるとRFIDタグ100の主面と垂直な方向(横方向)D3に変形すると共に当該面を押し付ける。押し付けられたRFIDタグ100の逆側の面は、上側部18の逆側のリブ50によって支持される。RFIDタグ100が更に奥側に押し込まれると、RFIDタグ100は第2バネ70によって押し付けられる位置から下側部20側の収容部40に移動する。RFIDタグ100の収容部40内部での下方向D1への押し込みは、例えば、開口42の幅広となっている部分から棒状の部材を差し込むことによって行われる。RFIDタグ100が下側部20側の収容部40に移動して第2バネ70の部分を通過すると、図3(c)に示すように第2バネ70は、上記の変形方向D3とは逆の方向D4に、即ち、元の状態に戻る。これによって、第2バネ70は、その先端がRFIDタグ100の経路上に位置している状態(元の状態)に戻る。この状態では、下側部20側の収容部40に位置するRFIDタグ100は、第2バネ70に阻まれて開口42側に移動することができない。このように第2バネ70は、開口42方向(上方向)へのRFIDタグ100の脱落を防止する。
パレット10に取り付けられた、即ち、収容位置において第1バネ60によって固定されたRFIDタグ100をパレット10から取り外すためには、RFIDタグ100を上記と逆の方向に移動させる必要がある。この場合、第2バネ70のRFIDタグ100を押し付ける部分を開口42側から下方向D5に押し込む。第2バネ70の下方向D5への押し込みは、例えば、開口42の幅広となっている部分から棒状の部材を差し込むことによって行われる。
第2バネ70には、上記の変形をさせるための力をかけることが可能な突起72が設けられていてもよい。突起72は、RFIDタグ100が挿入される際にRFIDタグ100に対面する第2バネ70の部分に開口42側を向けて設けられる。突起72は、第2バネ70の本体と樹脂によって一体に構成される。突起72は第2バネ70を押し込む際の取っ掛かりとなり、確実に第2バネ70を押し込んで変形させることができる。
上記の第2バネ70の変形によって、図3(b)に示すように第2バネ70は、RFIDタグ100の挿入時と同様の方向D3に変形して、RFIDタグ100の経路を塞がない状態となる。即ち、第2バネ70と第2バネ70に向かい合うリブ50を含む桁壁との間に隙間ができる。この状態で、例えば、ピンセット等の道具でRFIDタグ100を掴み上げ、図3(b)に示す開口42に向かう方向(上方向)D6に移動させることで、RFIDタグ100をパレットから取り外すことができる。ピンセット等のRFIDタグ100を取り外すための道具は、例えば、開口42の幅広となっている部分から差し込むことができる。以上が、本実施形態に係るパレット10の構成である。
引き続いて、RFIDタグ100がパレット10に取り付けられる際のパレット10の動作を改めて説明する。まず、図3(a)に示すように、パレット10の積載面12に設けられた収容部40の開口42にRFIDタグ100が挿入されて収容部40の奥に押し込まれる。収容部40の内部では、RFIDタグ100は収容部40の内部に設けられたリブ50によってガイドされて移動する。図3(b)に示すように、RFIDタグ100が押し込まれて第2バネ70の部分に到達すると、RFIDタグ100は第2バネ70を押しのけて更に奥に移動する。RFIDタグ100が、下側部20側の収容部40に移動して第2バネ70の部分を通過すると、第2バネ70は元の状態、即ち、その先端がRFIDタグ100の経路上に位置している状態(元の状態)に戻る。これにより、第2バネ70によって上方向へのRFIDタグ100の脱落が防止される。
続いて、図3(c)に示すように、RFIDタグ100が更に押し込まれて第1バネ60の部分に到達すると、RFIDタグ100は第1バネ60を押しのけると共に収容部40の底面に突き当たる。RFIDタグ100は、その位置で第1バネ60によってリブ50に押し付けられて固定される。以上が、RFIDタグ100がパレット10に取り付けられる際のパレット10の動作である。
続いて、RFIDタグ100がパレット10から取り外される際のパレット10の動作を改めて説明する。RFIDタグ100がパレット10から取り外される際には、まず、図3(b)に示すように、第2バネ70の突起72に開口42側から力が加えられる。これによって、第2バネ70がRFIDタグ100の挿入時と同様の方向に変形して、RFIDタグ100の経路を塞がない状態となる。この状態で、例えば、ピンセット等の道具でRFIDタグ100が掴み上げられて開口42に向かう方向に移動され、パレット10から取り外される。以上が、RFIDタグ100がパレット10から取り外される際のパレット10の動作である。
本実施形態に係るパレット10では、RFIDタグ100は、収容部40の収容位置において第1バネ60によって直接押し付けられて固定される。そのため、本実施形態に係るパレット10には、タグホルダーを用いずにRFIDタグ100を取り付けることができる。また、第2バネ70によって、収容位置から開口42へのRFIDタグ100の移動が防止される。従って、本実施形態に係るパレット10によれば、RFIDタグ100の取り付けに際して、コストを減少させると共に確実にRFIDタグ100を取り付けることができる。また、パレット10にタグホルダーを用いずにRFIDタグ100を取り付けることができるため、タグホルダーにタグを装着するという工程を減らすことができる。また、このような2段階のバネ60,70を用いてRFIDタグ100を取り外しにくい構成とすることで、パレット10の管理者以外(例えば、パレット10をレンタルで利用している者)がRFIDタグ100を取り外してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態のように第2バネ70には、RFIDタグ100を取り出す際に第2バネ70を変形させるための力をかけることが可能な突起72が設けられていてもよい。また、収容部40の開口42の一部の幅はRFIDタグ100の厚さに応じた比較的小さい幅になっており、一部以外の幅はRFIDタグ100の厚さに応じた幅よりも大きい幅になっていてもよい。これらの構成によれば、パレット10に取り付けられたRFIDタグ100を取り外しやすくすることができる。但し、取り付けられたパレット10の取り外しを考慮しない場合等には、必ずしも上記の構成を取る必要はない。
また、本実施形態のように収容部40の開口42は、パレット10の積載面12に設けられており、収容部40は、パレット10の桁16に設けられていてもよい。この構成によれば、確実かつ適切に収容部40をパレット10に設けることができ、確実かつ適切に本発明を実施することができる。但し、開口42及び収容部40が設けられる位置は、上記以外であってもよい。
引き続いて、本実施形態に係るパレット10の製造方法を説明する。本実施形態に係るパレット10の製造方法は、第1バネ60及び収容部40の一部を含む第1部材を成形する第1成形工程と、第2バネ70及び収容部40の一部を含む第2部材を成形する第2成形工程と、第1成形工程において成形された第1部材と第2成形工程において成形された第2部材とを貼り合わせる貼合工程とを含む。
第1成形工程は、第1部材として、第1バネ60及び収容部40の一部(下側部20に含まれる部分)を含む下側部20を成形する工程である。下側部20の成形は、例えば、金型を用いた樹脂成形によって行われる。金型は、上記の第1バネ60及び収容部40の一部を含んだ下側部20を成形できるようにしたものである。
第2成形工程は、第2部材として、第2バネ70及び収容部40の一部(上側部18に含まれる部分)を含む上側部18を成形する工程である。上側部18の成形は、例えば、金型を用いた樹脂成形によって行われる。金型は、上記の第2バネ70及び収容部40の一部を含んだ下側部20を成形できるようにしたものである。第1成形工程及び第2成形工程における金型を用いた樹脂成形自体は従来と同様に行われればよい。
貼合工程は、第1成形工程において成型された下側部20と、第2成形工程において成形された上側部18とを貼り合わせてパレット10とする工程である。貼り合わせは、例えば、従来と同様に溶着によって行われる。
本実施形態に係る製造方法によれば、第1バネ60及び第2バネ70をそれぞれパレット10の下側部20及び上側部18に含めて成形することができる。これによって、本実施形態に係るパレット10を容易かつ確実に製造することができる。なお、本発明に係るパレットは、上記以外の方法で製造されてもよい。
10…パレット、12…積載面、14…下面、16…桁、18…上側部、20…下側部、30…取付部、40…収容部、42…開口、44…板状部材、46…リブ、48…孔、50…リブ、60…第1バネ、70…第2バネ、72…突起、100…RFIDタグ。

Claims (5)

  1. ICタグを取り付け可能なパレットであって、
    前記パレットの表面に前記ICタグを挿入することできる開口、及び当該ICタグを収容可能な空間を有する収容部と、
    前記収容部における前記ICタグを収容する収容位置に設けられると共に当該収容部に挿入された前記ICタグを当該収容部の一部に押し付けて固定する第1バネと、
    前記収容部における前記収容位置よりも前記開口側に、前記収容部の当該開口から当該収容位置までの前記ICタグの経路を塞ぐように設けられると共に当該収容部に当該ICタグが挿入される際に変形して当該ICタグが収容位置まで移動することを可能とする第2バネと、
    を備えるパレット。
  2. 前記第2バネには、前記変形をさせるための力をかけることが可能な突起が設けられている請求項1に記載のパレット。
  3. 前記収容部の開口の少なくとも一部の幅は前記ICタグの厚さに応じた幅になっており、当該少なくとも一部以外の幅は前記ICタグの厚さに応じた幅よりも大きい幅になっている請求項1又は2に記載のパレット。
  4. 前記収容部の開口は、前記パレットにおける物品を積載する積載面に設けられており、
    前記収容部は、前記パレットの桁に設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載のパレット。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のパレットの製造方法であって、
    前記第1バネ及び前記収容部の一部を含む第1部材を成形する第1成形工程と、
    前記第2バネ及び前記収容部の一部を含む第2部材を成形する第2成形工程と、
    前記第1成形工程において成形された第1部材と前記第2成形工程において成形された第2部材とを貼り合わせる貼合工程と、
    を含む製造方法。
JP2019186164A 2019-10-09 2019-10-09 パレット及びパレットの製造方法 Active JP7423242B2 (ja)

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