JPH06263164A - キャリアテープおよびその製造方法 - Google Patents

キャリアテープおよびその製造方法

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JPH06263164A
JPH06263164A JP5202093A JP5202093A JPH06263164A JP H06263164 A JPH06263164 A JP H06263164A JP 5202093 A JP5202093 A JP 5202093A JP 5202093 A JP5202093 A JP 5202093A JP H06263164 A JPH06263164 A JP H06263164A
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JP
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carrier tape
container
concave container
opening
concave
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JP5202093A
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English (en)
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Tsutomu Miyauchi
宮内勉
Yoshinori Momose
義典 百瀬
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Urawa Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Urawa Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、容器内への部品の収納を円滑かつ確
実に行うことができ、しかも容器内に収納した部品が容
器の側壁や底板と接触して損傷を受けるおそれのない、
キャリアテープおよびその製造方法を提供する。 【構成】このキャリアテープは、微細部品を個別に収納
するための凹状容器が流れ方向に多数連設されているキ
ャリアテープにおいて、1)凹状容器1の底部2に開口
部3を設け、その周囲に上方への突縁4を廻らしたもの
か、2)凹状容器11の底部12に台状部13を設け、その周
囲の傾斜部14の適所に上方への突縁15を外接する開口部
16を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子部品、精密機器
部品などの微細な部品を多数収納して輸送、保管するの
に有用なキャリアテープおよびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のキャリアテープaは、図8(a)
に示されるように、一枚の平坦な熱可塑性樹脂シートか
らプレス成形、真空成形などにより、部品bを個別に収
納するための凹状容器cがフランジ部dを介して流れ方
向に多数連設した形状に成形されたものが用いられてい
た。この使用に当たっては、各凹状容器cに部品bを収
納した後、接着剤層を有する可撓性のトップテープeで
もって、各凹状容器cの開口部を覆うと共にフランジ部
dの表面でシールしながらリールfにロール状に巻き取
り、輸送・保管に供していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの部品
bを個別に収納するための凹状容器cは、図8(b)に
示されるように、部品bを定位置に固定する構造になっ
ていないため、部品の大きさと凹状容器の大きさとの差
によって部品の収納位置が定まらなかった。すなわち、
これを電子部品の収納を例として説明すると、凹状容器
cは電子部品bを収納したときに、凹状容器cの底面や
側面にリードフレームgの先端が接触して変形しない構
造となっていたが、輸送・保管のための巻き取りの際に
電子部品bが底面に固定されていないと、凹状容器cの
側面にリードフレームgの端が接触して変形することが
あった。このため、図8(c)に示されるような凹状容
器hの底面に上部が皿状をした段丘部iを備えたキャリ
アテープが提案されたが、特開昭63−251197号公報によ
る真空にして凹状容器と段部とを同時に成形する方法お
よび特開平3-14427号公報によるプレス成形で凹状容器
と段部とを同時に成形する方法のいずれにおいても、段
丘部iの側壁jの内側に空隙を持つため、側壁jの幅W
が 0.5mm位の厚さとなって、この側壁jによってリード
フレームgを変形させたり、電子部品bが凹状容器h内
に収納できないなどの問題を生じた。したがって、本発
明の目的は凹状容器内への部品の収納を円滑かつ確実に
行うことができ、しかも凹状容器内に収納した部品が、
キャリアテープの巻き取りや輸送中の振動に伴う移動に
よって、凹状容器の側壁や底板と接触して損傷を受ける
おそれのない、キャリアテープおよびその製造方法を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、1)微細部品
を個別に収納するための凹状容器が流れ方向に多数連設
されているキャリアテープにおいて、凹状容器の底部に
開口部を設け、その周囲に上方への突縁を廻らしたこと
を特徴とするキャリアテープ;2)1と同様のキャリア
テープにおいて、凹状容器の底部に台状部を設け、その
周囲の傾斜部の適所に上方への突縁を外接する開口部を
設けたことを特徴とするキャリアテープ;3)合成樹脂
製シートをプレスして底部に台状部を備えた凹状容器を
成形した後、その台状部の頂面を打ち抜いて、上方への
突縁が廻らされている開口部を設ける一連の動作を、順
送りに反復することを特徴とする1記載のキャリアテー
プの製造方法;および4)3と同様の凹状容器を成形し
た後、台状部の周囲の傾斜部の適所をスリットして外側
で固定された遊離片を形成し、ついで遊離片を下方より
外側へ押し曲げて開口部に外接する突縁を形成する一連
の動作を、順送りに反復することを特徴とする2記載の
キャリアテープの製造方法;に係るものである。
【0005】以下、本発明のキャリアテープにおける凹
状容器を示した図面に基づいて説明する。図1(a)は
その第1の実施態様に係るもので、この凹状容器1では
底部2に開口部3があり、その周囲に上方への突縁4が
廻らされている構造をしている。この実施態様では凹状
容器1内に収納される微細部品5は、突縁4が微細部品
5とそのリードフレーム6との間に入ると共に、微細部
品5の底部が開口部3に嵌合し、さらには微細部品5の
上面がトップテープ7の下面に接することで、凹状容器
1内に固定される。図1(b)はその第2の実施態様に
係るもので、この凹状容器11では底部12に台状部13があ
り、その周囲の傾斜部14の適所に上方への突縁15が外側
に接して備えられている開口部26を設けた構造をしてい
る。この実施態様では、凹状容器11内の微細部品5は台
状部13上に載置され、突縁15が微細部品5とそのリード
フレーム6との間に入り、微細部品5の上面がトップテ
ープ7の下面に接することで、凹状容器1内に固定され
る。突縁15間の距離を微細部品5の形状に合わせて変え
ることにより、微細部品5の固定の程度を増進すること
ができる。なお、いずれの実施態様においても、凹状容
器の上面を被覆するトップテープ7と収納する微細部品
5の上面とのクリアランスが大き過ぎると、微細部品が
キャリアテープの巻き取りや輸送中に突縁から外れて移
動しリードフレームに損傷を与える場合があるので、本
発明の効果を最大限に上げるためには前記クリアランス
を0またはトップテープで微細部品を直接抑えるような
設計にするのが好ましい。
【0006】つぎに、上記凹状容器1および11を備えた
キャリアテープの製造方法の一例を、それぞれ図2〜3
および図4〜7に基づいて説明する。 1)凹状容器1の成形‥打ち抜きの場合 まず第1工程として、図2(a)に示すプレス金型の雄
型21と雌型22との間に熱可塑性樹脂シート23を導入す
る。雄型21が矢印にしたがって雌型22に向かって下降す
ると、この間に挟まれたシート23はプレス金型の型通り
に底部24に台状部25を備えた形状の凹状容器26に成形さ
れる[図2(b)参照]。この雌型22のA部分は上下動
できるようになっているので、これを上下動すること
で、成形された凹状容器26はダイス部27より離型される
[図2(c)参照]。
【0007】離型された凹状容器26は次の第2工程に送
り、台状部25の頂面を打ち抜いて、そこに開口部31を設
ける作業を行う。この打ち抜き作業は雄打ち抜き型と雌
打ち抜き型とを噛み合わせるようにして行うもので、上
型が雄打ち抜き型32で下型が雌打ち抜き型33の場合[図
3(a)参照]と、下型が雄打ち抜き型34で上型が雌打
ち抜き型35の場合[図3(b)参照]の2通りがある。
例えば、前者の方法では図3(a)に示すように雄打ち
抜き型32の寸法が雌打ち抜き型33の寸法より一回り小さ
くなっている金型を使用して行う。この寸法差を利用し
て所定の幅の突縁34が廻らされている開口部31とするの
であるが、その場合のクリアランスの取り方により打ち
抜き後のバリの出易さ出にくさが決まるため、このクリ
アランスは大凡 0.005mm以下とするのが望ましい。後者
の方法でも前者と同様、クリアランスの取り方が重要で
ある。いずれの方法においても打ち抜いた断片が発生す
るため、これを雌打ち抜き型33、35側に排出するのが望
ましい。
【0008】いずれの打ち抜き作業によっても、凹状容
器26の底部24に上方への突縁36が廻らされている開口部
31が形成される。つぎに、図2に示した金型と同様、雌
打ち抜き型33の周囲に設けられた可動部分Aを上下動さ
せて、凹状容器26をダイス部37より離型させると、図1
に示した底部2に開口部3があり、その周囲に上方への
突縁4が廻らされている構造の凹状容器1と同様のもの
が得られる。以上の一連の動作を連続的に反復すること
で、上記凹状容器1が流れ方向に多数連設されている本
発明によるキャリアテープとなる。
【0009】 2)凹状容器11の成形‥スリット‥押し上げの場合 第1工程としての、熱可塑性樹脂シート23より、図4に
示した底部41に台状部42を備えた凹状容器43を成形する
ところまでは、前記凹状容器26の製造とほぼ同様に行わ
れるが、本例では台状部42の高さを前例よりも低く、ま
たその周囲の傾斜部44を幅広く形成してもよい。離型さ
れた凹状容器43は次の第2工程に送られ、図5に示され
るように、その傾斜部44の一部を打ち抜いて、そこにス
リット51[図5(b)に点線で示す]を入れる作業を行
う。このスリット51の入れ方としては、上スリット刃52
が雌型53に付けられた溝54に入り込むことによって行わ
れる。この溝54はスリット後に傾斜部44に外側で固定さ
れた遊離片55を形成するように、外側の一辺を除いたU
字状、Ц字状、V字状、半円状、断面盆状などの形状を
している。傾斜部44に設ける遊離片55の異なる実施態様
を、図6(a)〜(d)に点線で示す。各図はそれぞれ
Ц字状、半円状、断面盆状およびЦ字状と断面盆状との
組み合わせからなるものを示している。なお、これらの
形状の遊離片55の形成に当たっては、それぞれの外郭形
状に対応する横断面形状をした上スリット刃52が用いら
れる。
【0010】スリットを入れ終った凹状容器43はさらに
次の第3工程に送られ、図7に示したように、そこで上
記遊離片55を下方から外側へ押し曲げて、開口部71に外
接する突縁72を形成する作業を行う。凹状容器43はダイ
ス73に導入され、上から抑え雄型74が凹状容器43の底部
41と台状部42とを抑えながら、雌型75の押し上げピン76
にて遊離片55を上方へ押し曲げる。このとき抑え雄型74
のと押し上げピン76との間隔Sが狭ければ狭いほど、
遊離片55を垂直に押し上げることができる。この押し上
げに伴って遊離片55の平面形状に対応する形状の開口部
71と、開口部71に外接する同様の形状の突縁72が形成さ
れる。その後、前例と同様にダイス73より凹状容器43を
離型すると、図1(b)に示した底部12に台状部13があ
り、その周囲の傾斜部14の適所に上方への突縁15を外接
する開口部16が設けられている構造の凹状容器11と同様
のものが得られる。以上の一連の動作を順送りに反復す
ることで、上記凹状容器11が流れ方向に多数連設されて
いる本発明によるキャリアテープとなる。
【0011】本発明のキャリアテープの製造に用いられ
る合成樹脂材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、アモルファスポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリプロピレンなどのほか、これらの樹脂
にカーボンを練り込んだり、樹脂シートの表面に導電コ
ーティングを施したりしたものなどが挙げられる。
【0012】
【作用】本発明のキャリアテープの製造方法によれば、
連続成形が可能であり、得られたキャリアテープの各凹
状容器1(または11)の突縁4(または15)の幅が0.25
mmから 0.3mmに形成されているため、微細部品、例えば
電子部品のモールディング部分とリードフレームとの間
に入り、突縁4(または15)のためにリードフレームが
変形する恐れがなくなった。
【0013】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例により説
明する。 ポリ塩化ビニル製シート:1378BHR (信越ポリマー社
製、商品名)の厚み 0.3mmのものの表面温度を柔軟温度
以上に加熱し、これを図2〜図3に示すキャリアテープ
用成形機に装入し、順送りで連続プレス成形したとこ
ろ、本発明によるキャリアテープが得られた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、凹状容器内への部品の
収納を円滑かつ確実に行うことができ、しかも凹状容器
内に収納した部品が、キャリアテープの巻き取りや輸送
中の振動に伴う移動によって、凹状容器の側壁や底板と
接触して損傷を受けるおそれのないキャリアテープが極
めて効率よく得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリアテープについて、その要
部の異なる態様を示す拡大縦断面図である。
【図2】本発明に係るキャリアテープの第1および第2
の実施態様について、その製造の第1工程を順を追って
示す縦断面説明図である。
【図3】本発明に係るキャリアテープの第1の実施態様
について、その製造の第2工程を示す縦断面説明図で、
図(a)および図(b)はそれぞれ異なる態様である。
【図4】本発明に係るキャリアテープの第2の実施態様
について、その製造の第1工程で得られた凹状容器を示
す縦断面図である。
【図5】本発明に係るキャリアテープの第2の実施態様
について、その製造の第2工程を示すもので、図(a)
はその縦断面図、図(b)は凹状容器の底部の平面図で
ある。
【図6】図5(b)に示す凹状容器の底部の異なる実施
態様を示す平面図である。
【図7】本発明に係るキャリアテープの第2の実施態様
について、その製造の第3工程を示す縦断面説明図であ
る。
【図8】従来のキャリアテープに係るもので、図(a)
はその巻き取り状態を示す斜視図、図(b)は要部の拡
大縦断面図、図(c)は図(b)の異なる実施態様を示
す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1、11…凹状容器、 2、12…底部、 3、16…開口
部、 4、15…突縁、13…台状部、 14…傾斜
部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細部品を個別に収納するための凹状容器
    が流れ方向に多数連設されているキャリアテープにおい
    て、前記凹状容器の底部に開口部を設け、その周囲に上
    方への突縁を廻らしたことを特徴とするキャリアテー
    プ。
  2. 【請求項2】微細部品を個別に収納するための凹状容器
    が流れ方向に多数連設されているキャリアテープにおい
    て、前記凹状容器の底部に台状部を設け、その周囲の傾
    斜部の適所に上方への突縁を外接する開口部を設けたこ
    とを特徴とするキャリアテープ。
  3. 【請求項3】合成樹脂製シートをプレスして底部に台状
    部を備えた凹状容器を成形した後、その台状部の頂面を
    打ち抜いて、上方への突縁が廻らされている開口部を設
    ける一連の動作を、順送りに反復することを特徴とする
    請求項1記載のキャリアテープの製造方法。
  4. 【請求項4】合成樹脂製シートをプレスして底部に台状
    部を備えた凹状容器を成形した後、前記台状部の周囲の
    傾斜部の適所をスリットして外側で固定された遊離片を
    形成し、ついで遊離片を下方より外側へ押し曲げて開口
    部に外接する突縁を形成する一連の動作を、順送りに反
    復することを特徴とする請求項2記載のキャリアテープ
    の製造方法。
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