JP2594731Y2 - ボタン形電池用収納トレー - Google Patents
ボタン形電池用収納トレーInfo
- Publication number
- JP2594731Y2 JP2594731Y2 JP1992051112U JP5111292U JP2594731Y2 JP 2594731 Y2 JP2594731 Y2 JP 2594731Y2 JP 1992051112 U JP1992051112 U JP 1992051112U JP 5111292 U JP5111292 U JP 5111292U JP 2594731 Y2 JP2594731 Y2 JP 2594731Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- battery storage
- button
- escape groove
- air escape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、ボタン形電池用収納ト
レーに関するものである。
レーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来よりボタン形又はコイン形の電池
（以下これらをボタン形電池と総称する。）をカップ形
凹部内に収納する合成樹脂製のトレーは、真空成型機の
凸金型による凹形部の成形が一般的でトレー凹部の底部
には、抜き穴が開いており、このためトレーを数段重ね
ても通気性が良好であるためトレーの重なり現象はおこ
らずトレー内へ電池を収納するトレー詰め作業において
も問題はなかった。
（以下これらをボタン形電池と総称する。）をカップ形
凹部内に収納する合成樹脂製のトレーは、真空成型機の
凸金型による凹形部の成形が一般的でトレー凹部の底部
には、抜き穴が開いており、このためトレーを数段重ね
ても通気性が良好であるためトレーの重なり現象はおこ
らずトレー内へ電池を収納するトレー詰め作業において
も問題はなかった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにトレーに穴を開けた場合、トレー成型用の金型構
造が複雑となり結果的に成型品であるトレーの製造コス
トが高いものになっていた。また電池の収納数量、ある
いは梱包数量においてもトレー底部に開口部を形成した
ものは機械強度が弱いため梱包数量を少量としなければ
ならず大量梱包・大量納入に対応できず、輸送・梱包コ
ストも割高なものになっていた。
ようにトレーに穴を開けた場合、トレー成型用の金型構
造が複雑となり結果的に成型品であるトレーの製造コス
トが高いものになっていた。また電池の収納数量、ある
いは梱包数量においてもトレー底部に開口部を形成した
ものは機械強度が弱いため梱包数量を少量としなければ
ならず大量梱包・大量納入に対応できず、輸送・梱包コ
ストも割高なものになっていた。
【０００４】一方、他の課題としてトレーに穴を開けな
い場合、上記の問題点は軽減されるが先に述べたように
電池トレー詰め機のオペレート時においてトレーを供給
する場合、トレーを数段積み重ねたものを１枚ずつ自動
的に電池供給部に移送する作業においてもトレーが複数
枚重ね合わされた状態で供給されることが多々発生して
いた。
い場合、上記の問題点は軽減されるが先に述べたように
電池トレー詰め機のオペレート時においてトレーを供給
する場合、トレーを数段積み重ねたものを１枚ずつ自動
的に電池供給部に移送する作業においてもトレーが複数
枚重ね合わされた状態で供給されることが多々発生して
いた。
【０００５】本考案は、上記のような従来の問題を解消
し、安価で且つ離脱しやすいボタン形電池用収納トレー
を提供し、梱包作業を自動化できることを目的とするも
のである。
し、安価で且つ離脱しやすいボタン形電池用収納トレー
を提供し、梱包作業を自動化できることを目的とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
め、本考案はボタン形電池用収納トレーにおいて、トレ
ーの重なりをトレー外周部のトレー上端部から下端部に
かけ所定形状の空気逃げ溝部を設け、トレー重なり時の
空気を円滑に逃がすことにより、トレーの離脱が容易に
することができるものである。
め、本考案はボタン形電池用収納トレーにおいて、トレ
ーの重なりをトレー外周部のトレー上端部から下端部に
かけ所定形状の空気逃げ溝部を設け、トレー重なり時の
空気を円滑に逃がすことにより、トレーの離脱が容易に
することができるものである。
【０００７】
【作用】この形状であれば、トレーを多数重ねてもトレ
ー間の空気は、トレーの外周部に設けた空気逃げ溝部よ
り円滑に逃げてトレー同士の密着がなくなり、トレーが
容易に離脱するため、トレーの自動供給においてスムー
ズに行うことが可能になる。
ー間の空気は、トレーの外周部に設けた空気逃げ溝部よ
り円滑に逃げてトレー同士の密着がなくなり、トレーが
容易に離脱するため、トレーの自動供給においてスムー
ズに行うことが可能になる。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の実施例を図とともに説明す
る。
る。
【０００９】図１は、本考案のボタン形電池用収納トレ
ーを示す平面図、図２はその正面図、図３は図１のＡ−
Ａ′部分の断面図、図４は図１の背面図、図５は本考案
のボタン形電池用収納トレーを複数枚重ね合わした状態
を示す要部拡大断面図を示す。図１において１は本考案
に係る電池収納トレーで少なくとも一辺を他の辺よりも
低くした辺１ａを形成している。次に２は電池を収納す
る凹部である。３はトレーの外周三辺部に少なくとも１
ヵ所ずつ設けた本考案に係る空気逃げ溝部である。空気
逃げ溝部３の形状はトレーの上端部４を長辺とし、下端
部５を短辺とする逆台形状を成している。空気逃げ溝部
の上端部の長さは、トレー各辺の上端面の長さを１００
とした時８以上となるように設計形成されている。な
お、本考案のようにトレーの外周各辺部に少なくとも１
ヵ所ずつ逆台形状で所定寸法の空気逃げ溝部を設けたの
は、トレー上端部のある辺において１ヵ所でも空気逃げ
溝部が形成されない辺があった場合、空気逃げ溝部の寸
法に関係なく、トレーが重なった状態で供給される場合
があることを本考案者等の実験で判明した。
ーを示す平面図、図２はその正面図、図３は図１のＡ−
Ａ′部分の断面図、図４は図１の背面図、図５は本考案
のボタン形電池用収納トレーを複数枚重ね合わした状態
を示す要部拡大断面図を示す。図１において１は本考案
に係る電池収納トレーで少なくとも一辺を他の辺よりも
低くした辺１ａを形成している。次に２は電池を収納す
る凹部である。３はトレーの外周三辺部に少なくとも１
ヵ所ずつ設けた本考案に係る空気逃げ溝部である。空気
逃げ溝部３の形状はトレーの上端部４を長辺とし、下端
部５を短辺とする逆台形状を成している。空気逃げ溝部
の上端部の長さは、トレー各辺の上端面の長さを１００
とした時８以上となるように設計形成されている。な
お、本考案のようにトレーの外周各辺部に少なくとも１
ヵ所ずつ逆台形状で所定寸法の空気逃げ溝部を設けたの
は、トレー上端部のある辺において１ヵ所でも空気逃げ
溝部が形成されない辺があった場合、空気逃げ溝部の寸
法に関係なく、トレーが重なった状態で供給される場合
があることを本考案者等の実験で判明した。
【００１０】また原因は明らかでないが空気逃げ溝部の
形状が逆台形状を呈していないと、空気逃げ溝部の寸法
位置に関係なく、トレーが重なった状態で供給されるこ
とも本考案者等の実験で判明した。なお、空気逃げ溝部
３の上端部の長さを、トレー各辺の長さを１００とした
時８以上あるように設計形成したのは８以下ではトレー
を多数重ねた時に空気が十分にぬけずトレーが重なるた
めである。
形状が逆台形状を呈していないと、空気逃げ溝部の寸法
位置に関係なく、トレーが重なった状態で供給されるこ
とも本考案者等の実験で判明した。なお、空気逃げ溝部
３の上端部の長さを、トレー各辺の長さを１００とした
時８以上あるように設計形成したのは８以下ではトレー
を多数重ねた時に空気が十分にぬけずトレーが重なるた
めである。
【００１１】以下、その実験例を具体的に説明する。実
験としての共通的な事項をあらかじめ明示すると、トレ
ー寸法としては長さ２０８mm、幅１１９mm、高さ６．５
mm、厚みが０．５mm、電池収納凹部が２００個形成さ
れ、材質としてポリスチレン製のもので収納する電池は
酸化銀電池ＳＲ６２１ＳＷを使用し、１ロット１０万個
をトレー詰め機にかけて実験を行なった。
験としての共通的な事項をあらかじめ明示すると、トレ
ー寸法としては長さ２０８mm、幅１１９mm、高さ６．５
mm、厚みが０．５mm、電池収納凹部が２００個形成さ
れ、材質としてポリスチレン製のもので収納する電池は
酸化銀電池ＳＲ６２１ＳＷを使用し、１ロット１０万個
をトレー詰め機にかけて実験を行なった。
【００１２】その時のトレー重なり回数を比較した結果
を表１に示す。
を表１に示す。
【００１３】
【表１】
【００１４】次に他の考案の実施例について図とともに
説明する、図６は本考案以外の他の実験例を示すもの
で、図１に示す考案と相異するところは、トレーの外周
辺の少なくとも１辺を他の辺よりも低くした開口部を形
成していない形状のものを示すものであり、このような
形状のトレーを製作し、本考案に係るような構成で、ト
レーの外周部に空気逃げ部を形成した場合の効果につい
て検証を行なった。検証の方法としては図１に示す考案
と同様の比較試験を行なった。その結果を表２に示す。
説明する、図６は本考案以外の他の実験例を示すもの
で、図１に示す考案と相異するところは、トレーの外周
辺の少なくとも１辺を他の辺よりも低くした開口部を形
成していない形状のものを示すものであり、このような
形状のトレーを製作し、本考案に係るような構成で、ト
レーの外周部に空気逃げ部を形成した場合の効果につい
て検証を行なった。検証の方法としては図１に示す考案
と同様の比較試験を行なった。その結果を表２に示す。
【００１５】
【表２】
【００１６】表１・表２から明らかなように本考案のト
レー形状のものはトレー同士の重なりが皆無であり、ト
レーの離脱が容易にできるものである。
レー形状のものはトレー同士の重なりが皆無であり、ト
レーの離脱が容易にできるものである。
【００１７】
【考案の効果】以上のように本考案は、ボタン形電池用
収納トレーにおいてトレー外周部の上端部から下端部に
かけ所定形状の空気逃げ溝部を設けることによりトレー
間の空気を容易に逃がし、トレーの供給が円滑に行われ
るものである。
収納トレーにおいてトレー外周部の上端部から下端部に
かけ所定形状の空気逃げ溝部を設けることによりトレー
間の空気を容易に逃がし、トレーの供給が円滑に行われ
るものである。
【図１】本考案のボタン形電池用収納トレーの平面図
【図２】本考案のボタン形電池用収納トレーの正面図
【図３】本考案のボタン形電池用収納トレーの図１にお
けるＡ−Ａ′断面図
けるＡ−Ａ′断面図
【図４】本考案のボタン形電池用収納トレーの背面図
【図５】本考案のボタン形電池用収納トレーのトレー重
なり状態を示す要部断面図
なり状態を示す要部断面図
【図６】本考案の他の実施例を示す、ボタン形電池用収
納トレーの平面図
納トレーの平面図
１ 電池収納トレー １ａ 他の辺より低くした辺 ２ 電池収納凹部 ３ 空気逃げ溝部 ４ トレー上端部 ５ トレー下端部 ６ ボタン電池（ＳＲ６２６ＳＷ）
フロントページの続き (72)考案者 大尾 文夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平３−43383（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−62614（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B65D 85/00 - 85/38 B65D 21/00
Claims (8)
- 【請求項１】 少なくとも一辺を他の辺よりも低くした
開口部を形成するとともに所定数のボタン形電池を収納
するカップ形凹部を形成した合成樹脂製のトレーであっ
て、該開口部が形成された辺を除いたトレー外周部の各
辺にトレー上端部を上端とし、下端部に向けて切り欠か
かれ、且つ上端部を上辺とする逆台形状の空気逃げ溝部
を設けたボタン形電池用収納トレー。 - 【請求項２】 請求項１において、空気逃げ溝部はトレ
ー外周部のトレー上端部のある辺の少なくとも１ヵ所に
設けたことを特徴とするボタン形電池用収納トレー。 - 【請求項３】 請求項１において、空気逃げ溝部はトレ
ーの上端部を長辺とし下端部を短辺とする逆台形状を形
成していることを特徴とするボタン形電池用収納トレ
ー。 - 【請求項４】 請求項１において、空気逃げ溝部の上端
部の長さはトレーの各辺の上端面の長さを１００とした
時、８以上であることを特徴とするボタン形電池用収納
トレー。 - 【請求項５】 所定数のボタン形電池を収納するカップ
形凹部を形成し、且つ外周縁を取り囲む一畝の外周部を
形成した合成樹脂製のトレーであって、該外周部の各辺
にトレー上端部を上端とし、下端部に向けて切り欠かか
れ、且つ上端部を上辺とする逆台形状の空気逃げ溝部を
設けたボタン形電池用収納トレー。 - 【請求項６】 請求項５において、空気逃げ溝部は少な
くとも１ヵ所トレーの外周各辺に設けたことを特徴とす
るボタン形電池用収納トレー。 - 【請求項７】 請求項５において、空気逃げ溝部はトレ
ーの上端部を長辺とし下端部を短辺とする逆台形状を形
成していることを特徴とするボタン形電池用収納トレ
ー。 - 【請求項８】 請求項５において、空気逃げ溝部の上端
部の長さはトレーの各辺の上端面の長さを１００とした
時、８以上であることを特徴とするボタン形電池用収納
トレー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992051112U JP2594731Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ボタン形電池用収納トレー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992051112U JP2594731Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ボタン形電池用収納トレー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0612392U JPH0612392U (ja) | 1994-02-15 |
| JP2594731Y2 true JP2594731Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12877726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992051112U Expired - Fee Related JP2594731Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ボタン形電池用収納トレー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594731Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0343383A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-25 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体集積回路用トレー |
| JPH0462614U (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-28 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP1992051112U patent/JP2594731Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0612392U (ja) | 1994-02-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |