JP2007161314A - 電子部品搬送用トレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイを提供する。
【解決手段】 中央部分に載置部を有する固定部材1と、電子部品を収納するポケット4を複数有する可動部材2とを具備し、可動部材2は、固定部材1の載置部に搭載されるように構成されている。固定部材1は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材2は、通常真空成形により形成された成形品である。可動部材には真空成形品とともにエンボステープなどのキャリアテープであることも可能である。固定部材1は、周辺に少なくとも2つの固定爪3を有して可動部材2を固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品を製造する工程中もしくは工程間において処理中の電子部品を搬送する電子部品搬送用トレイに関するものである。
従来、半導体装置などの電子部品これの製造工程中もしくは工程間に電子部品を搬送するために用いられるトレイは、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどの耐熱性の樹脂材料やポリスチレン樹脂を用いている。また、エンボステープなどのキャリアテープは、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材料を用いている。この電子部品搬送用トレイは、製造工程に用いるのみならず、保管用としても使用される。
従来トレイは、耐熱性があり積み重ねて搬送することが可能である。そして、トレイは、射出成形により形成されるので、真空成形された容器に比較して強度が大である。また、バッチ処理や積み上げによる保管性能に優れている。しかしながら、真空成形された容器が金型作成に2−3週間足らずで完成するのに比較して、射出成形によるトレイは、5−6週間ほど掛かるので2倍以上のコスト高である。
従来技術(特許文献1)では、電子部品収納トレイに電子部品を載置する弾性部材の粘着材を取付けてこれに電子部品を固定する方法が開示されている。しかしながら、加熱試験を行う工程で使用する場合、固定方法を粘着材にすると熱により粘着材の粘度が下がり使用中に振動・移動・製品の出し入れによる外力により電子部品の位置がずれることが問題である。また、最終処分の際に分別廃棄が困難であることと再利用を行うことも困難であった。
特開2001−97475号公報
本発明は、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイを提供する。
本発明の電子部品搬送用トレイの一態様は、中央部分に載置部を有し、周辺に少なくとも2つの固定爪を有する固定部材と、電子部品を収納するポケットを複数有する可動部材とを具備し、前記可動部材は、前記固定部材の前記載置部に搭載され、前記固定部材の固定爪により固定されることを特徴としている。
また、本発明の電子部品搬送用トレイの一態様は、中央部分に載置部を有し、少なくとも2つの突起を有する固定部材と、電子部品を収納するポケットを複数有する可動部材とを具備し、前記可動部材は、前記固定部材の載置部に搭載され、前記突起に固定されることを特徴としている。
本発明は、以上の構成により、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイが得られる。
ここで説明する電子部品搬送用トレイは、中央部分に載置部を有する固定部材と、電子部品を収納するポケットを複数有する可動部材とを具備し、前記可動部材は、前記固定部材の前記載置部に搭載されるように構成されている。固定部材は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材は、通常真空成形により形成された成形品である。可動部材には真空成形品とともにエンボステープなどのキャリアテープであることも可能である。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1を参照して実施例1を説明する。
図1は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び可動部材を取付けた状態の固定部材の部分斜視図である。
電子部品搬送用トレイは、中央部分に載置部を有する固定部材1と、電子部品(図示しない)を収納するポケット4を複数有する可動部材2とからなり、可動部材2は、固定部材1の載置部に搭載されるように構成されている。固定部材1は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材は、真空成形により形成された成形品である。
この固定部材1は、射出成型により形成され、ポリカーボネートやポリプロピレンなどの耐熱性の合成樹脂を用いることができる。固定部材1は、図1(b)に示すように、表面が平坦で可動部材を載置する底面1aと、底面を囲む側面1bとを有しており、縦が30cm程度、横が12cm程度の長方形である。側面1bは、0.7mm〜13.00mm好ましくは7.5mm〜13.00mm程度の高さである。電子部品搬送用トレイは、保管したり、製造工程中に待機時に積み重ねて保存するので、側面1bが高すぎては積層具合が悪くなり、また、側面1b内部に可動部材が十分収納されていればどの程度薄くしても良い。可動部材に電子部品を収納して固定部材1がこれらが納まれば十分であり、それ以上に厚くする必要はない。したがって、半導体チップなどの電子部品の厚さなどによって、上記の範囲に側面の高さが決められる。
固定部材1の側面1b上面には少なくとも1つの固定爪3が設けられている。固定爪3は、装着された可動部材を固定するために取付けられている。この実施例では、固定部材1の4隅、長辺に3個及び短辺に1個取付けている。
可動部材2は、固定部材1の平坦な底面1aに載置され、0.25mm〜2.00mmの厚さを有している。この実施例では1.00mm〜1.6mmの厚さの可動部材を用いる。可動部材1は、図1(a)に示すように、電子部品を収納する少なくとも1つのポケット4を備えている。この実施例では、3×9個のポケット4を備えている。
次に、この可動部材2を、図1(c)に示すように、固定部材1に装着する。可動部材2を装着するには、可動部材1の可撓性を利用してこれを固定爪3の下になるように固定部材1の底面1aに搭載させる。固定爪3が可動部材2の固定部材1からの飛び出しを防止する。
固定部材1を形成する射出成型法は、周知の方法であり、プラスチック材料を加熱して溶かし、溶融した材料を金型のキャビティ内にプランジャーなどにより射出して形成する。キャビティ内で形成された固定部材1は、冷却して固化した後にキャビティから取り出される。可動部材2は、周知の方法である、例えば、真空成型法により金型で形成される。
この実施例では、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイが得られる。従来ではトレイ全体が射出成型により形成されるので、前述のように、5〜6週間掛かる。しかし、この実施例では、固定部材を射出成型により形成し、可動部材を2〜3週間で得られる真空成型法により形成しているので、固定部材をベースとして複数回繰り返し使用し、可動部材をその都度変えれば、2〜3週間で、実質的に新しい電子部品搬送用トレイを得ることができる。また、可動部材を取り替える際にポケットの大きさを変えれば、1つの電子部品搬送用トレイを複数種の電子部品搬送用トレイとして用いることが可能になる。加熱試験を行っても固定爪の作用で可動部材が外れることなく移動・振動・製品の出し入れの際の外力によるずれが無く、良好に使用することが可能である。
次に、図2を参照して実施例2を説明する。
図2は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び固定部材の部分斜視図である。電子部品搬送用トレイは、中央部分に載置部を有する固定部材21と、電子部品を収納するポケット24を複数有する可動部材22とからなり、可動部材22は、固定部材21の載置部に搭載されるように構成されている。固定部材21は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材は、真空成形により形成された成形品である。この固定部材21は、射出成型により形成され、ポリカーボネートやポリプロピレンなどの耐熱性の合成樹脂を用いることができる(図2(b))。可動部材22は、固定部材21の平坦な底面21aに載置されている。固定部材21及び可動部材22の材料・サイズ及び構造は、実施例1と実質的に同じである。固定部材21の側面21b上面には少なくとも1つの固定爪23が設けられている。固定爪23は、装着された可動部材を固定するために取付けられる。この実施例では、固定部材21の4隅、長辺に3個及び短辺に1個取付けている。可動部材21は、図2(a)に示すように、電子部品を収納する少なくとも1つのポケット24を備えている。この実施例では、3×9個のポケット24を備えている。
次に、この可動部材22を固定部材21に装着する。可動部材22を装着するには、可動部材21の可撓性を利用してこれを固定爪23の下になるように固定部材21の底面21aに搭載させる。固定爪23が可動部材22の固定部材21からの飛び出しを防止する。
この実施例は、電子部品搬送用トレイに固定部材に可動部材を装着する際の位置決め部を設けたことに特徴がある。固定部材21の対向する2つの長辺部に設けられた3つの固定爪23の内、真中の固定爪23の下側に少なくとも一つの、例えば、三角状の位置決め用突起25を設ける。そして、可動部材22の対向する2つの長辺部に位置決め用突起25に相対する切り欠き26を形成する。固定部材21に可動部材22が装着された時に位置決め用突起25が切り欠き26が嵌るようにする(図2(c))。
この実施例では、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイが得られる。従来ではトレイ全体が射出成型により形成されるので、前述のように、5〜6週間掛かる。しかし、この実施例では、固定部材を射出成型により形成し、可動部材を2〜3週間で得られる真空成型法により形成しているので、固定部材をベースとして複数回繰り返し使用し、可動部材をその都度変えれば、2〜3週間で、実質的に新しい電子部品搬送用トレイを得ることができる。また、可動部材を取り替える際にポケットの大きさを変えれば、1つの電子部品搬送用トレイを複数種の電子部品搬送用トレイとして用いることが可能になる。加熱試験を行っても固定爪の作用で可動部材が外れることなく移動・振動・製品の出し入れの際の外力によるずれが無く、良好に使用可能である。また、固定部材の外周部内側に形成した固定爪の下側に設けた位置決め用突起が可動部材に設けた切り欠き部に一致し両者はより強く固定される。この実施例以外の他の実施例の電子部品搬送用トレイにもこの位置決め部を適用することができる。
次に、図3を参照して実施例3を説明する。
図3は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図である。電子部品搬送用トレイは、中央部分に載置部を有する固定部材31と、電子部品を収納するポケット34を複数有する可動部材32とからなり、可動部材32は、固定部材31の載置部に搭載されるように構成されている。固定部材31は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材は、真空成形により形成された成形品である。この固定部材31は、射出成型により形成され、ポリカーボネートやポリプロピレンなどの耐熱性の合成樹脂を用いることができる。可動部材32は、固定部材31の平坦な底面31aに載置されている。固定部材31及び可動部材32の材料・サイズ及び構造は、実施例1と実質的に同じである。固定部材31の側面31b上面には少なくとも1つの固定爪33及び固定部材31中央に固定爪35が設けられている。固定爪33、35は、装着された可動部材32を固定するために取付けられる。この実施例では、固定爪33は、固定部材31の4隅、長辺に3個及び短辺に1個取付けている。可動部材31は、図3(a)に示すように、電子部品を収納する少なくとも1つのポケット34を備えている。この実施例では、9個のポケット34を備えている。
この実施例は、可動部材32としてキャリアテープ(エンボステープ)を用い、また、固定部材の対向する2つの長辺の中間に固定爪を追加形成したことに特徴がある。固定部材31には、対向する2つの長辺に設けられた3つの固定爪33の他に2つの長辺間に5つの固定爪35が設けられている。可動部材であるキャリアテープとして用いられるエンボステープ32は、両端に送り孔(スプロケットホール)36が形成され、中央に電子部品を収納するポケット34が設けられている。この実施例では、9個のポケット34が1つのエンボステープ32に形成されている。固定部材31にはテープ中央に固定爪35が形成され、それぞれ中央部の固定爪35と対向する長辺の固定爪33との間にエンボステープ32を装着する。この固定部材31には2枚のエンボステープ32が搭載される。
この実施例では、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイが得られる。従来ではトレイ全体が射出成型により形成されるので、前述のように、5〜6週間掛かる。しかし、この実施例では、固定部材を射出成型により形成し、可動部材を2〜3週間で得られる真空成型法により形成しているので、固定部材をベースとして複数回繰り返し使用し、可動部材をその都度変えれば、2〜3週間で、実質的に新しい電子部品搬送用トレイを得ることができる。また、可動部材を取り替える際にポケットの大きさを変えれば、1つの電子部品搬送用トレイを複数種の電子部品搬送用トレイとして用いることが可能になる。加熱試験を行っても固定爪の作用で可動部材が外れることなく移動・振動・製品の出し入れの際の外力によるずれが無く、良好に使用可能である。また、固定部材には中央に固定爪を設けることにより、複数の可動部材を搭載することができる。
次に、図4を参照して実施例4を説明する。
図4は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び固定部材に設けられた可動部材固定用ピンの概略斜視図である。この実施例の電子部品搬送用トレイは、図3に示す実施例3のものと基本的構造が同じである。したがって、図4の付番は、図3と同じ番号を付し且つ基本構造の説明は省略する。
この実施例は、固定部材に可動部材固定用ピン37を設けたことに特徴がある。エンボステープ32には、ピン形状に合った固定孔38が固定部材31の可動部材固定用ピン37と同じピッチで形成されている。固定部材31に可動部材32を装着して固定爪33、35により固定するときには、可動部材固定用ピン37をポケット34の底部に設けた孔38に貫通させる。可動部材固定用ピン37は、きのこ状に形成され2つの分割されている。可動部材固定用ピン37の分割された2つの部分は所定の間隔で離れており、この2つの部分が固定孔38に挿入されたときにエンボステープ32は、固定部材31に確実に固定されるように構成されている。可動部材固定用ピン37とエンボステープ32の固定孔38は、緊密に合致するので外れ難く、位置精度が向上する。
次に、図5を参照して実施例5を説明する。
図5は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び固定部材に設けられた可動部材固定用ピンの概略斜視図である。この実施例の電子部品搬送用トレイは、図3に示す実施例3のものと基本的構造が同じである。したがって、図3の付番には、図3と同じ番号を付し且つ基本構造の説明は省略する。
この実施例は、固定部材に可動部材固定用ピン37、39を設けたことに特徴がある。また、エンボステープ32には、このピンの形状に合った固定孔38が可動部材固定用ピン37、39と同じピッチで形成されている。固定部材31に可動部材32を装着して固定爪33、35により固定するときには、エンボステープ32の送り孔36に固定部材31の中心部分に形成された固定爪35に沿って設けられている可動部材固定用ピン37及び長辺に沿って設けられている可動部材固定用ピン39を貫通させる。可動部材固定用ピン37、39のそれぞれは、きのこ状に形成され且つ2つに分割されている。
可動部材固定用ピン37、39の分割された2つの部分は所定の間隔で離れており、この2つの部分が送り孔36に挿入されたときにエンボステープ32は、固定部材31に確実に固定されるように構成されている。可動部材固定用ピン37、39とエンボステープ32の送り孔36は、緊密に合致するので外れ難く、位置精度が向上する。
実施例4ではエンボステープの中心に可動部材固定用ピンを受ける固定孔を設けているのに対し、送り孔(スプロケットホール)で位置決めする構造になっている。可動部材固定用ピンと固定孔の数が増加したことにより固定間隔が短くなり、実施例4よりもいっそう固定が頑強にできる。
次に、図6を参照して実施例6を説明する。
図6は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図である。この実施例の電子部品搬送用トレイは、図3に示す実施例3のものと基本的構造が同じである。したがって、図3の付番には、図3と同じ番号を付し且つ基本構造の説明は省略する。
この実施例は、固定部材に可動部材固定用ピン37を固定部材31の周辺部、2つの長辺の中間部分及び長辺と該中間部分の中間に設けたことに特徴がある。また、エンボステープ32には、このピンの形状に合った固定孔38及び送り孔36が可動部材固定用ピン37と同じピッチで形成されている。固定部材31に可動部材32を装着して固定爪33、35により固定するときには、エンボステープ32の送り孔36に固定部材31の中心部分に形成された固定爪35に沿って設けられている可動部材固定用ピン37、長辺に形成された可動部材固定用ぴん39を貫通させ、エンボステープ32のポケット34内の固定孔38に固定部材31の長辺と固定爪35との中間に設けられた可動部材固定用ピン27を貫通させる。可動部材固定用ピン37、39のそれぞれは、きのこ状に形成され且つ2つに分割されている。可動部材固定用ピン37、39の分割された2つの部分は所定の間隔で離れており、この2つの部分が送り孔36に挿入されたときにエンボステープ32は、固定部材31に確実に固定されるように構成されている。可動部材固定用ピン37、39とエンボステープ32の送り孔36は緊密に合致するので外れ難く、位置精度が向上する。
実施例4ではエンボステープの中心に可動部材固定用ピンを受ける固定孔を設けているのに対し、送り孔(スプロケットホール)で位置決めする構造になっている。可動部材固定用ピンと固定孔の数が増加したことにより固定間隔が短くなり、実施例4よりもいっそう固定が頑強にできる。
ピンの数が増えたことにより、固定間隔が短くなり、実施例5よりも一層固定が頑強にできる。
次に、図7を参照して実施例7を説明する。
図7は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図である。電子部品搬送用トレイは、中央部分に載置部を有する固定部材71と、電子部品を収納するポケット74を複数有する可動部材72とからなり、可動部材72は、固定部材71の載置部に搭載されるように構成されている。固定部材71は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材は、真空成形により形成された成形品である。この固定部材71は、射出成型により形成され、ポリカーボネートやポリプロピレンなどの耐熱性の合成樹脂を用いることができる。可動部材72は、固定部材71の平坦な底面71aに載置されている。固定部材71及び可動部材72の材料・サイズ及び構造は、実施例3と実質的に同じである。固定部材71の底面71a上には、長辺に沿って可動部材固定用ピン79の列及び中央部分に可動部材固定用ピン73、75の2列、可動部材固定用ピン75の列と一方の長辺の可動部材固定用ピン79の列の中間及び可動部材固定用ピン73の列と他方の長辺の可動部材固定用ピン79の列の中間に形成された可動部材固定用ピン77の列が形成されている。
この実施例は、固定爪を用いず、固定用ピンのみで可動部材を固定部材に固定することに特徴がある。固定部材71には、前述の様に可動部材固定用ピン73、75、77、79が形成されている。可動部材であるキャリアテープとして用いられるエンボステープ72は、両端に送り孔(スプロケットホール)76が形成され、中央に電子部品を収納するポケット74が設けられている。この実施例では、9個のポケット74が1つのエンボステープ72に形成されている。このエンボステープ72の一方は、可動部材固定用ピン75、77、79を送り孔76及び固定孔78に嵌合させて固定する。他方のエンボステープ72は、可動部材固定用ピン73、77、79を送り孔76及び固定孔78に嵌合させ固定する。
この実施例では、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイが得られる。従来ではトレイ全体が射出成型により形成されるので、前述のように、5〜6週間掛かる。しかし、この実施例では、固定部材を射出成型により形成し、可動部材を2〜3週間で得られる真空成型法により形成しているので、固定部材をベースとして複数回繰り返し使用し、可動部材をその都度変えれば、2〜3週間で、実質的に新しい電子部品搬送用トレイを得ることができる。また、可動部材を取り替える際にポケットの大きさを変えれば、1つの電子部品搬送用トレイを複数種の電子部品搬送用トレイとして用いることが可能になる。加熱試験を行っても固定用ピンの作用で可動部材(エンボステープ)が外れることなく移動・振動・製品の出し入れの際の外力によるずれが無く、良好に使用可能である。前の実施例で用いた固定爪を除き、エンボステープなどの可動部材の送り孔に相対する位置に固定用ピンを形成した。固定爪が無いため装着が容易である。
次に、図8を参照して実施例8を説明する。
図8は、電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図である。電子部品搬送用トレイは、中央部分に載置部を有する固定部材81と、電子部品を収納するポケット84を複数有する可動部材82とからなり、可動部材82は、固定部材81の載置部に搭載されるように構成されている。固定部材81は、射出成形により形成された成形品であり、可動部材は、真空成形により形成された成形品である。この固定部材81は、射出成型により形成され、ポリカーボネートやポリプロピレンなどの耐熱性の合成樹脂を用いることができる。可動部材82は、固定部材81の平坦な底面81aに載置されている。固定部材81及び可動部材82の材料・サイズ及び構造は、実施例3と実質的に同じである。固定部材81の底面81a上には、可動部材固定用ピン87の2列が形成されている。
この実施例は、固定爪を用いず、固定用ピンのみで可動部材を固定部材に固定することに特徴がある。可動部材であるキャリアテープとして用いられるエンボステープ82は、両端に送り孔(スプロケットホール)86が形成され中央に電子部品を収納するポケット84が設けられている。この実施例では、9個のポケット84が1つのエンボステープ82に形成されている。このエンボステープ82のそれぞれは、可動部材固定用ピン87をポケット84内部の中央に設けた固定孔88に嵌合させて固定する。
この実施例では、従来より短期間で製造可能であり、分別廃棄及び再利用が可能な電子部品搬送用トレイが得られる。従来ではトレイ全体が射出成型により形成されるので、前述のように、5〜6週間掛かる。しかし、この実施例では、固定部材を射出成型により形成し、可動部材を2〜3週間で得られる真空成型法により形成しているので、固定部材をベースとして複数回繰り返し使用し、可動部材をその都度変えれば、2〜3週間で、実質的に新しい電子部品搬送用トレイを得ることができる。また、可動部材を取り替える際にポケットの大きさを変えれば、1つの電子部品搬送用トレイを複数種の電子部品搬送用トレイとして用いることが可能になる。加熱試験を行っても固定用ピンの作用で可動部材(エンボステープ)が外れることなく移動・振動・製品の出し入れの際の外力によるずれが無く、良好に使用可能である。前の実施例で用いた固定爪を除き、エンボステープなどの可動部材の送り孔に相対する位置に固定用ピンを形成した。固定爪が無いため装着が容易である。この実施例では、実施例7の中心ピンのみにした構造である。実施例7に比べて一層取り付けが容易になる。
次に、図9を参照して実施例9を説明する。
図9は、電子部品搬送用トレイの固定部材の斜視図である。この実施例は、固定部材の形状に特徴があり、この固定部材は、固定爪を有する全ての実施例に適用することができる。
電子部品搬送用トレイを構成する固定部材91は、周辺に複数の固定爪93を有している。固定部材91は、1対の長辺及び短辺1つに側面が形成され、他の短辺には嵌合部95が設けられている。固定部材91は他の短辺に嵌合される補助体92を有している。補助体92は、嵌合部94を備えており、本体の嵌合部95に補助体92の嵌合部94を嵌合させて、補助体92を本体と一体化させる。補助体92には側面を有しており、補助体92を嵌合して初めて固定部材の四辺に側面が形成される。可動部材(図示しない)を側面の無い短辺から固定部材91内部に挿入し、次に、補助体92を嵌め込み固定する。
可動部材の取り付けが容易になるとともに、その飛び出しが容易に防ぐことができる。
本発明の一実施例である実施例1の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び可動部材を取付けた状態の固定部材の部分斜視図。 本発明の一実施例である実施例2の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び固定部材の部分斜視図。 本発明の一実施例である実施例3の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図。 本発明の一実施例である実施例4の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び固定部材に設けられた可動部材固定用ピンの概略斜視図。 本発明の一実施例である実施例5の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図及び固定部材に設けられた可動部材固定用ピンの概略斜視図。 本発明の一実施例である実施例6の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図。 本発明の一実施例である実施例7の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図。 本発明の一実施例である実施例8の電子部品搬送用トレイの可動部材及び固定部材の斜視図。 本発明の一実施例である実施例9の電子部品搬送用トレイの固定部材の斜視図。
符号の説明
1、21、31、71、81、91・・・固定部材
1a、21a、31a、71a、81a・・・固定部材の底面
1b、21b、31b、71b・・・固定部材の側面
2、22、32、72、82・・・可動部材
3、23、33、35、93・・・固定爪
4、24、34、74、84・・・ポケット
25・・・位置決め用突起
26・・・位置決め切り欠き
36・・・送り孔
37、39、73、75、77、79、87・・・可動部材固定用ピン
38、78、88・・・固定孔

Claims (5)

  1. 中央部分に載置部を有し、周辺に少なくとも1つの固定爪を有する固定部材と、
    電子部品を収納するポケットを複数有する可動部材とを具備し、前記可動部材は、前記固定部材の前記載置部に搭載され、前記固定部材の固定爪により固定されることを特徴とする電子部品搬送用トレイ。
  2. 前記固定部材の載置部に前記可動部材を固定する複数の突起を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品搬送用トレイ。
  3. 中央部分に載置部を有し、少なくとも2つの突起を有する固定部材と、
    電子部品を収納するポケットを複数有する可動部材とを具備し、前記可動部材は、前記固定部材の載置部に搭載され、前記突起に固定されることを特徴とする電子部品搬送用トレイ。
  4. 前記可動部材は、両側辺に沿って複数の送り孔を有するキャリアテープからなり、前記突起は、前記送り孔に挿入されて前記キャリアテープを前記固定部材に固定することを特徴とする請求項3に記載の電子部品搬送用トレイ。
  5. 前記固定部材及び前記可動部材の少なくともいずれか一方に位置決め部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子部品搬送用トレイ。



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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7215795B1 (ja) * 2022-12-16 2023-01-31 ヒロホー株式会社 搬送容器の製造方法
JP7441574B1 (ja) 2023-11-13 2024-03-01 ヒロホー株式会社 運搬容器
JP7452225B2 (ja) 2020-04-23 2024-03-19 住友電装株式会社 電池配線モジュール用梱包容器

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