JP2010147250A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板の搬送効率を高め、基板処理工程の生産性を向上させる。
【解決手段】 複数枚の基板を保持するロードロック室と、ロードロック室内に連通可能な第1搬送室と、第1搬送室内に連通可能で基板を処理する第1処理室と、第1搬送室内に連通可能な中継室と、中継室内に連通可能な第2搬送室と、第2搬送室内に連通可能で基板を処理する第2処理室と、ロードロック室、第1処理室、中継室間での基板の搬送を行う第1搬送ロボットと、中継室、第2処理室間での基板の搬送を行う第2搬送ロボットと、第1搬送ロボットによる第1処理室内外への基板の搬送時間帯が、第2搬送ロボットによる第2処理室内外への基板の搬送時間帯と少しでも重なり合うように、第1搬送ロボット及び第2搬送ロボットを制御する制御部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウエハなどの基板を搬送して処理する基板処理装置に関する。
近年、複数枚のシリコンウエハ等の基板を保持するロードロック室と、ロードロック室に連通可能に構成された第1搬送室と、第1搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第1処理室と、第1搬送室に連通可能に構成された中継室と、中継室に連通可能に構成された第2搬送室と、第2搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第2処理室と、第1搬送室内に設けられロードロック室、第1処理室、中継室間での基板の搬送を行う第1搬送ロボットと、第2搬送室内に設けられ中継室、第2処理室間での基板の搬送を行う第2搬送ロボットと、を備える基板処理装置が用いられている。上述の基板処理装置により、ロードロック室内に格納された未処理基板を第1処理室内や第2処理室内に搬送して処理した後、処理済みの基板を第1処理室内や第2処理室内からロードロック室内に搬送する基板処理工程が実施されてきた。
上述の基板処理工程においては、処理室での基板処理を少しでも早く開始するため、ロードロック室に近い処理室から順に(第1処理室、第2処理室の順に)基板を搬送していた。また、処理が完了した基板を少しでも早く回収するため、基板処理が完了した順に(第1処理室、第2処理室の順に)処理済み基板を搬送していた。
具体的には、第1搬送ロボットによりロードロック室内から第1処理室内へ未処理基板を搬送する工程、第1搬送ロボットによりロードロック室内から中継室内へ未処理基板を搬送する工程、第2搬送ロボットにより中継室内から第2処理室内へ未処理基板を搬送する工程を順次実行することにより、第1処理室、第2処理室の順に基板を搬送していた。また、第1搬送ロボットにより第1処理室内からロードロック室内へ処理済み基板を搬送する工程、第2搬送ロボットにより第2処理室内から中継室内へ処理済み基板を搬送する工程、第1搬送ロボットにより中継室内からロードロック室内へ処理済み基板を搬送する工程、を順次実行することにより、第1処理室、第2処理室の順に処理済み基板を搬送していた。
しかしながら、上述の工程では、第1搬送ロボット又は第2搬送ロボットのうちいずれか一方しか使用されていない時間帯が多く、基板の搬送効率が低下してしまう場合があった。すなわち、第1搬送ロボットによる基板の搬送が行われる時には第2搬送ロボットによる基板の搬送は行われず、また、第2搬送ロボットによる基板の搬送が行われる時には第1搬送ロボットによる基板の搬送は行われず、基板の搬送効率が低下してしまう場合があった。その結果、基板処理工程の生産性が低下してしまう場合があった。
そこで本発明は、基板の搬送効率を高め、基板処理工程の生産性を向上させることが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、複数枚の基板を保持するロードロック室と、前記ロードロック室に連通可能に構成された第1搬送室と、前記第1搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第1処理室と、前記第1搬送室に連通可能に構成された中継室と、前記中継室に連通可能に構成された第2搬送室と、前記第2搬送室に連通可能に構成され基板を処理す
る第2処理室と、前記第1搬送室内に設けられ前記ロードロック室、前記第1処理室、前記中継室間での基板の搬送及び基板の保持を行う第1搬送ロボットと、前記第2搬送室内に設けられ、前記中継室、前記第2処理室間での基板の搬送及び基板の保持を行う第2搬送ロボットと、前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットによる搬送動作の制御を含む制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1搬送ロボットによる前記第1処理室内外への基板の搬送時間帯が、前記第2搬送ロボットによる前記第2処理室内外への基板の搬送時間帯と少しでも重なり合うように、前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する基板処理装置が提供される。
本発明に係る基板処理装置によれば、基板の搬送効率を高め、基板処理工程の生産性を向上させることが可能となる。
<本発明の一実施形態>
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。図2は、本発明の一実施形態に係る搬送ロボットの概略構成図である。図3は、本発明の一実施形態に係る第1搬送ロボットの動作シーケンスを示す概略図である。図4は、本発明の一実施形態に係る第2搬送ロボットの動作シーケンスを示す概略図である。図5は、本発明の一実施形態に係る基板処理工程を例示するイベントチャートである。
(1)基板処理装置の構成
まず、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の概要構成を、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態に係る基板処理装置では、基板としてのウエハを搬送するキャリヤとして、FOUP(Front Opening Unified Pod)として構成されたポッドPD1,PD2が使用されている。ポッドPD1,PD2内には、未処理のウエハや処理済みのウエハがそれぞれ水平姿勢で複数枚格納されるように構成されている。ポッドPD1,PD2は、図示しない工程内搬送装置(RGV)によって、基板処理装置が備える一対のロードポート(I/Oステージ)LP1,LP2上に載置されるように構成されている。
ロードポートLP1,LP2は、大気搬送室LHの一側面に設けられている。ポッドPD1,PD2の前面蓋を開けることにより、ポッドPD1,PD2内と大気搬送室LH内とが連通するように構成されていてもよい。大気搬送室LH内には例えば不活性ガス等のクリーンガスが供給され、大気搬送室LH内は大気圧に保持されるように構成されている。大気搬送室LH内には、ポッドPD1,PD2と後述するロードロック室LMとの間でウエハの搬送を行う図示しない大気搬送ロボットが設けられている。なお、ロードポートLP1,LP2のいずれか一方を入口専用とし、他方を出口専用とすることにより、ウエハの汚染(コンタミネーション)を抑制し基板処理装置(大気搬送室LH)内外への基板搬送時間を短縮できる場合がある。
大気搬送室LHの側面であってロードポートLP1,LP2が設けられた側とは反対側には、複数枚のウエハを水平姿勢で保持するロードロック室LMが設けられている。ロードロック室LM内には、後述する基板処理工程でロードロック室LM内に同時に搬入され得る最大枚数以上のウエハを一時的に保持できるように構成されている。大気搬送室LHとロードロック室LMとの間にはゲートバルブG1が設けられており、ゲートバルブG1
を開けることにより大気搬送室LH内とロードロック室LM内とが連通可能なように構成されている。ロードロック室LM内は減圧させたり大気圧に復帰させたりすることが可能なように構成されている。
ロードロック室LMの側面であって大気搬送室LHが設けられた側とは反対側には、第1搬送室TM1が設けられている。ロードロック室LMと第1搬送室TM1との間にはゲートバルブG2が設けられており、ゲートバルブG2を開けることによりロードロック室LM内と第1搬送室TM1内とが連通可能なように構成されている。第1搬送室TM1内は減圧状態に保持されるように構成されている。第1搬送室TM1内には、ロードロック室LM、後述する第1処理室PM11,PM12、後述する第1中継室BM1間でのウエハの搬送及び保持を行う第1搬送ロボットTH1が設けられている。第1搬送ロボットTH1の構成については後述する。
第1搬送室TM1の側面であってロードロック室LMが設けられた側の両隣(図1の左右側)には、基板としてのウエハを収納して処理する第1処理室PM11,PM12がそれぞれ設けられている。第1処理室PM11,PM12内は所定の処理圧力や所定の処理温度に調整され、ウエハを収納した第1処理室PM11,PM12内に所定のガスが供給されること等により、ウエハに成膜等の所定の処理が行われるように構成されている。第1搬送室TM1と第1処理室PM11との間にはゲートバルブG3が設けられ、ゲートバルブG3を開けることにより第1搬送室TM1内と第1処理室PM11内とが連通可能なように構成されている。同様に、第1搬送室TM1と第1処理室PM12との間にはゲートバルブG4が設けられ、ゲートバルブG4を開けることにより第1搬送室TM1内と第1処理室PM12内とが連通可能なように構成されている。
第1搬送室TM1の側面であって大気搬送室LHが設けられた側とは反対側には、複数枚のウエハを水平姿勢で一時的に保持する第1中継室BM1が設けられている。第1中継室BM1内には、後述する基板処理工程で第1中継室BM1内に同時に搬入され得る最大枚数以上のウエハを一時的に保持できるように構成されている。第1搬送室TM1と第1中継室BM1との間にはゲートバルブG5が設けられており、ゲートバルブG5を開けることにより第1搬送室TM1内と第1中継室BM1内とが連通可能なように構成されている。第1中継室BM1内は減圧状態に保持されるように構成されている。
第1中継室BM1側面であって第1搬送室TM1が設けられた側とは反対側には、第2搬送室TM2が設けられている。第1中継室BM1と第2搬送室TM2との間にはゲートバルブG6が設けられており、ゲートバルブG6を開けることにより第1中継室BM1内と第2搬送室TM2内とが連通可能なように構成されている。第2搬送室TM2内は減圧状態に保持されるように構成されている。第2搬送室TM2内には、第1中継室BM1、後述する第2処理室PM21,PM22間でのウエハの搬送及び保持を行う第2搬送ロボットTH2が設けられている。第2搬送ロボットTH2の構成については後述する。
第2搬送室TM2の側面であって第1中継室BM1が設けられた側の両隣(図1の左右側)には、ウエハを処理する第2処理室PM21,PM22がそれぞれ設けられている。第2処理室PM21,PM22内は所定の処理圧力や所定の処理温度に調整され、ウエハを収納した第2処理室PM21,PM22内に所定のガスが供給されること等により、ウエハに成膜等の所定の処理が行われるように構成されている。第2搬送室TM2と第2処理室PM21との間にはゲートバルブG7が設けられ、ゲートバルブG7を開けることにより第2搬送室TM2内と第2処理室PM21とが連通可能なように構成されている。同様に、第2搬送室TM2と第2処理室PM22との間にはゲートバルブG8が設けられ、ゲートバルブG8を開けることにより第2搬送室TM2内と第2処理室PM22とが連通可能なように構成されている。
また、基板処理装置は、制御部としてのコントローラ280を備えている。コントローラ280は、第1搬送ロボットTH1、第2搬送ロボットTH2、大気搬送ロボットの搬送動作、ゲートバルブG1〜G8の開閉動作、ロードロック室LM内、第1搬送室TM1内、第1処理室PM11,PM12内、第1中継室BM1内、第2搬送室TM2内、第2処理室PM21,PM22内の圧力調整、第1処理室PM11,PM12内、第2処理室PM21,PM22内の温度調整、第1処理室PM11,PM12、第2処理室PM21,PM22による基板処理の進行等をそれぞれ制御するように構成されている。
(2)第1搬送ロボットの構成及び動作
次に、第1搬送ロボットTH1の構成及び動作を、図2、図3を参照しながら説明する。
図2に示すように、第1搬送ロボットTH1は、ウエハを一時的に保持して搬送する一対のアームAR11,AR12を備えている。アームAR11,AR12の先端には、ウエハを水平姿勢で支持するエンドエフェクタEE11,EE12がそれぞれ設けられている。アームAR11,AR12はそれぞれ水平方向(図中X1,X2方向)に水平移動でき、図中Y方向に回転移動でき、図中Z方向に昇降移動できるように構成されている。
第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送するように構成されている。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する際には、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1中継室BM1内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM11,PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11,PM12内へ搬送させつつ、第1処理室PM11,PM12で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM11,PM12内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送するように構成されている。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM11,PM12内へ未処理ウエハを搬送する際には、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1処理室PM11,PM12内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
係る様子を図3に示す。図3の(a)〜(d)は未処理ウエハ200aをロードロック室LM内から第1搬送室TM1内へ搬出する様子を、(e)〜(g)は処理済みウエハ200bを第1搬送室TM1内からロードロック室LM内に搬入する様子を、(h)〜(k)は処理済みウエハ200bを第1処理室PM11(又は第1処理室PM12、第1中継室BM1)内から第1搬送室TM1内へ搬出する様子を、(l)〜(n)は未処理ウエハ200aを第1搬送室TM1内から第1処理室PM11(又は第1処理室PM12、第1中継室BM1)内に搬入する様子をそれぞれ示している。
なお、図3(a)の開始時点においては、ロードロック室LM内には、複数枚の未処理ウエハ200aが水平姿勢で保持されており、ロードロック室LM内の未処理ウエハ200aの保持領域の下方には、処理済みウエハ200bを収納する空き領域(スロット)が確保されているものとする。尚、ロードロック室LM内に格納するウエハの枚数は、例え
スペースがあったとしても、処理を行うための最小枚数とし、基本的に1つの処理室の処理枚数×処理室数により算出される。また、第1搬送ロボットTH1のアームAR11上(エンドエフェクタEE11上)にはウエハは載置されておらず空の状態となっており、第1搬送ロボットTH1のアームAR12上(エンドエフェクタEE12上)には、処理済みウエハ200bが水平姿勢で載置されているものとする。また、図3(h)の開始時点においては、第1処理室PM11内には処理済みウエハ200bが保持されているものとする。また、少なくとも図3(a)〜(g)においては、ゲートバルブG2は開放されており、ロードロック室LM内と第1搬送室TM1内とは連通しているものとする。また、少なくとも図3(h)〜(n)においては、ゲートバルブG3(又はG4,G5)は開放されており、第1搬送室TM1内と第1処理室PM11(又は第1処理室PM12,第1中継室BM1)内とは連通しているものとする。
まず、図3(a)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11,AR12がY方向に回転移動して、エンドエフェクタEE11,EE12がロードロック室LM内に向いたら停止する。また、第1搬送ロボットTH1のアームAR11,AR12がZ方向に昇降移動して、エンドエフェクタEE12が未処理ウエハ200aの高さ位置よりもわずかに下方に到達したら停止する。その後、図3(b)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11がX1方向(ロードロック室LM方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE11が搬送対象の未処理ウエハ200aの直下に到達したら停止する。その後、図3(c)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11がZ方向に上昇して、エンドエフェクタEE11上に未処理ウエハ200aが移載されたら停止する。その後、図3(d)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11がX1方向(第1搬送室TM1方向)に水平移動して、未処理ウエハ200aがロードロック室LM内から第1搬送室TM1内に搬送されたら停止する。また、第1搬送ロボットTH1のアームAR12がZ方向に降下して、エンドエフェクタEE12が処理済みウエハ200bを収納する空き領域(ロードロック室LM内の空きスロット)よりもわずかに上方に到達したら停止する。
その後、図3(e)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR12がX1方向(ロードロック室LM方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE12がロードロック室LM内の空きスロットの直上に到達したら停止する。その後、図3(f)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR12がZ方向に降下して、処理済みウエハ200bがロードロック室LM内の空きスロットに移載されたら停止する。その後、図3(g)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR12がX1方向(第1搬送室TM1方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE12が第1搬送室TM1内に退避されたら停止する。
その後、図3(h)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11,AR12がY方向に回転移動して、エンドエフェクタEE11,EE12が第1処理室PM11(又は第1処理室PM12,第1中継室BM1)内に向いたら停止する。また、第1搬送ロボットTH1のアームAR11,AR12がZ方向に昇降移動して、エンドエフェクタEE12が第1処理室PM11内の処理済みウエハ200bの高さ位置(ウエハ移載位置)よりもわずかに下方に到達したら停止する。その後、図3(i)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR12がX2方向(第1処理室PM11方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE12が処理済みウエハ200bの直下に到達したら停止する。その後、図3(j)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11,AR12がZ方向に上昇して、エンドエフェクタEE12上に処理済みウエハ200bが移載されたら停止する。その後、図3(k)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR12がX2方向(第1搬送室TM1方向)に水平移動して、処理済みウエハ200bが第1処理室PM11(又は第1処理室PM12,第1中継室BM1)内から第1搬送室TM
1内に搬送されたら停止する。また、第1搬送ロボットTH1のアームAR11,AR12がZ方向に降下して、エンドエフェクタEE11が第1処理室PM11内のウエハ移載位置よりもわずかに上方に到達したら停止する。
その後、図3(l)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11がX2方向(第1処理室PM11方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE11が第1処理室PM11内のウエハ移載位置の直上に到達したら停止する。その後、図3(m)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11がZ方向に降下して、未処理ウエハ200aが第1処理室PM11内のウエハ移載位置に移載されたら停止する。その後、図3(n)に示すように、第1搬送ロボットTH1のアームAR11がX2方向(第1搬送室TM1方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE11が第1搬送室TM1内に退避されたら停止する。
なお、本発明に係る第1搬送ロボットTH1は、図3の(a)〜(n)の順に動作する場合に限定されない。例えば、(e)〜(g)と(a)〜(d)との順序が逆であってもよく、(h)〜(k)と(l)〜(n)との順序が逆であってもよく、(a)〜(d)、(l)〜(n)、(e)〜(g)、(h)〜(k)の順に動作してもよく、(a)〜(d)と(h)〜(k)とが同時に実施されてもよく、(e)〜(g)と(l)〜(n)とが同時に実施されてもよい。
また、アームAR11を未処理ウエハ200aのみを搬送する専用アームとし、アームAR12を処理済みウエハ200bのみを搬送する専用アームとすることで、未処理ウエハ200aの汚染(コンタミネーション)を抑制することが可能となる。但し、本発明は上述の形態に限定されず、アームAR11及びアームAR12を、未処理ウエハ200a及び処理済みウエハ200bのいずれであっても搬送可能な非専用アームとしてもよい。
(3)第2搬送ロボットの構成及び動作
次に、第2搬送ロボットTH2の構成及び動作を、図2、図4を参照しながら説明する。
図2に示すように、第2搬送ロボットTH2も第1搬送ロボットTH1と同様に構成されている。すなわち、第2搬送ロボットTH2は、ウエハを一時的に保持して搬送する一対のアームAR22,AR22を備えている。アームAR21,AR22の先端には、ウエハを水平姿勢で支持するエンドエフェクタEE21,EE22がそれぞれ設けられている。アームAR21,22はそれぞれ水平方向(図中X1,X2方向)に水平移動でき、図中Y方向に回転移動でき、図中Z方向に昇降移動できるように構成されている。
第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21,PM22内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM21,PM22内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送するように構成されている。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が第1中継室BM1内から第2処理室PM21,PM22内へ未処理ウエハを搬送する際には、第2搬送ロボットTH2の他方のアーム(例えばアームAR22)が第2処理室PM21,PM22内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
係る様子を図4に示す。図4(a)〜(d)は未処理ウエハ200aを第1中継室BM1内から第2搬送室TM2へ搬出する様子を、(e)〜(g)は処理済みウエハ200bを第2搬送室TM2から第1中継室BM1内に搬入する様子を、(h)〜(k)は処理済
みウエハ200bを第2処理室PM21(又は第2処理室PM22)内から第2搬送室TM2内へ搬出する様子を、(l)〜(n)は未処理ウエハ200aを第2搬送室TM2から第2処理室PM21(又は第2処理室PM22)内に搬入する様子をそれぞれ示している。
なお、図4(a)の開始時点においては、第1中継室BM1内には、複数枚の未処理ウエハ200aが水平姿勢で保持されており、第1中継室BM1内の未処理ウエハ200aの保持領域の下方には、処理済みウエハ200bを収納する空き領域(スロット)が確保されているものとする。また、第2搬送ロボットTH2のアームAR21上(エンドエフェクタEE21上)にはウエハは載置されておらず空の状態となっており、第2搬送ロボットTH2のアームAR22上(エンドエフェクタEE22上)には、処理済みウエハ200bが水平姿勢で載置されているものとする。また、図4(h)の開始時点においては、第2処理室PM21内には処理済みウエハ200bが保持されているものとする。また、少なくとも図4(a)〜(g)においては、ゲートバルブG6は開放されており、第1中継室BM1内と第2搬送室TM2内とは連通しているものとする。また、少なくとも図4(h)〜(n)においては、ゲートバルブG7(又はG8)は開放されており、第2搬送室TM2内と第2処理室PM21(又は第2処理室PM22)内とは連通しているものとする。
まず、図4(a)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21,AR22がY方向に回転移動して、エンドエフェクタEE21,EE22が第1中継室BM1内に向いたら停止する。また、第2搬送ロボットTH2のアームAR21,AR22がZ方向に昇降移動して、エンドエフェクタEE22が未処理ウエハ200aの高さ位置よりもわずかに下方に到達したら停止する。その後、図4(b)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21がX1方向(第1中継室BM1方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE21が搬送対象の未処理ウエハ200aの直下に到達したら停止する。その後、図4(c)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21がZ方向に上昇して、エンドエフェクタEE21上に未処理ウエハ200aが移載されたら停止する。その後、図4(d)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21がX1方向(第2搬送室TM2)に水平移動して、未処理ウエハ200aが第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内に搬送されたら停止する。また、第2搬送ロボットTH2のアームAR22がZ方向に昇降して、エンドエフェクタEE22が処理済みウエハ200bを収納する空き領域(第1中継室BM1内の空きスロット)よりもわずかに上方に到達したら停止する。
その後、図4(e)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR22がX1方向(第1中継室BM1方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE22が第1中継室BM1内の空きスロットの直上に到達したら停止する。その後、図4(f)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR22がZ方向に降下して、処理済みウエハ200bが第1中継室BM1内の空きスロットに移載されたら停止する。その後、図4(g)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR22がX1方向(第2搬送室TM2)に水平移動して、エンドエフェクタEE22が第2搬送室TM2内に搬送されたら停止する。
その後、図4(h)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21,AR22がY方向に回転移動して、エンドエフェクタEE21,22が第2処理室PM21(又は第2処理室PM22)内に向いたら停止する。また、第2搬送ロボットTH2のアームAR21,AR22がZ方向に昇降移動して、エンドエフェクタEE22が第2処理室PM21内の処理済みウエハ200bの高さ位置(ウエハ移載位置)よりもわずかに下方に到達したら停止する。その後、図4(i)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアー
ムAR22がX2方向(第2処理室PM21方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE22が処理済みウエハ200bの直下に到達したら停止する。その後、図4(j)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21,AR22がZ方向に上昇して、エンドエフェクタEE22上に処理済みウエハ200bが移載されたら停止する。その後、図4(k)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR22がX2方向(第1中継室BM1方向)に水平移動して、処理済みウエハ200bが第2処理室PM21(又は第2処理室PM22)内から第2搬送室TM2内に搬送されたら停止する。また、第2搬送ロボットTH2のアームAR21,AR22がZ方向に昇降して、エンドエフェクタEE21が第2処理室PM21内のウエハ移載位置よりもわずかに上方に到達したら停止する。
その後、図4(l)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21がX2方向(第2処理室PM21方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE21が第2処理室PM21内のウエハ移載位置の直上に到達したら停止する。その後、図4(m)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21がZ方向に降下して、未処理ウエハ200aが第2処理室PM21内のウエハ移載位置に移載されたら停止する。その後、図4(n)に示すように、第2搬送ロボットTH2のアームAR21がX2方向(第1中継室BM1方向)に水平移動して、エンドエフェクタEE21が第2搬送室TM2内に搬送されたら停止する。
なお、本発明に係る第2搬送ロボットTH2は、図4の(a)〜(n)の順に動作する場合に限定されない。例えば、(e)〜(g)と(a)〜(d)との順序が逆であってもよく、(h)〜(k)と(l)〜(n)との順序が逆であってもよく、(a)〜(d)、(l)〜(n)、(e)〜(g)、(h)〜(k)の順に動作してもよく、(a)〜(d)と(h)〜(k)とが同時に実施されてもよく、(e)〜(g)と(l)〜(n)とが同時に実施されてもよい。
また、アームAR21を未処理ウエハ200aのみを搬送する専用アームとし、アームAR22を処理済みウエハ200bのみを搬送する専用アームとすることで、未処理ウエハ200aの汚染(コンタミネーション)を抑制することが可能となる。但し、本発明は上述の形態に限定されず、アームAR21及びアームAR22を、未処理ウエハ200a及び処理済みウエハ200bのいずれであっても搬送可能な非専用アームとしてもよい。
(4)基板処理工程
続いて、上述の基板処理装置により実施される基板処理工程について、図5を参照しながら説明する。以下の説明において、基板処理装置の各部の動作はコントローラ280により制御される。
図5は、ロードロック室LM内へのウエハ搬送が完了した後の工程を図示している(ロードポートLP1,LP2からロードロック室LM内へウエハを搬送する工程や、ロードロック室LM内からロードポートLP1,LP2へウエハを搬送する工程は図示していない)。図5の縦軸の「基板No.」は、複数枚のウエハのうち順次処理されるウエハの処理順を番号で示している。図5の横軸の「工程No.」は、時間の進行に伴って順次実行される各工程の番号を示している。
各工程においては、各ウエハに対して搬送や成膜処理等の種々のイベントが発生する。図中「TH1」と示すイベントは、第1搬送ロボットTH1によるウエハ搬送(イベント)を示しており、図中「TH2」と示すイベントは、第2搬送ロボットTH2によるウエハ搬送(イベント)を示している。また、図中「PM11」、「PM12」、「PM21」、「PM22」は、第1処理室PM11,PM12、第2処理室PM21,PM22に
よる成膜処理などの基板処理(イベント)を示している。
なお、以下の説明において、例えばn番目に処理されるウエハに関してm番目の工程で発生しているイベントを、w「n」−e「m」のように表現している。例えば、図5において、w5−e6で特定されるイベントは「TH2」であり、w9−e11〜w9−e13で特定されるイベントは「PM21」である。
また、図5に示すイベントチャートは、第1搬送ロボットTH1及び第2搬送ロボットTH2によるウエハの搬送状態を示す搬送状態表示画面として、コントローラ280に接続されたモニタ装置(画面表示装置)に表示されるように構成されているものとする。
(工程1)
まず、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1によるロードロック室LM内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w1−e1の「TH1」)。
(工程2)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2処理室PM21内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第2処理室PM21には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM21内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w1−e2の「TH2」)。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM11で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM11内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第1処理室PM11内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1処理室PM11内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w2−e2の「TH1」)。
なお、図5にも示されているように、w1−e2の「TH2」とw2−e2の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように(イベントのオーバーラップ)同時に行われる。
(工程3)
続いて、第2処理室PM21及び第1処理室PM11における基板処理(成膜処理など)を同時に開始する。第2処理室PM21及び第1処理室PM11における基板処理は、後述する工程5の完了まで継続される(w1−e3〜w1−e5の「PM21」及び、w2−e3〜w2−e5の「PM11」)。尚、第2処理室PM21及び第1処理室PM11における基板処理は必ずしも同時に開始しなくてもよく、どちらかを先に開始してもよい。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、ロ
ードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1によるロードロック室LM内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w3−e3の「TH1」)。
なお、w3−e3の「TH1」は、w1−e3の「PM21」及びw2−e3の「PM11」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程4)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM22内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2処理室PM22内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第2処理室PM21には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM21内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w3−e4の「TH2」)。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM12内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM12内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第1処理室PM12内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1処理室PM12内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w4−e4の「TH1」)。
なお、w3−e4の「TH2」とw4−e4の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程5)
続いて、第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理を同時に開始する。第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理は、後述する工程7の完了まで継続される(w3−e5〜w3−e7の「PM22」及び、w4−e5〜w4−e7の「PM12」)。尚、第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理は、必ずしも同時に開始しなくてもよく、どちらかを先に開始してもよい。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1によるロードロック室LM内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w5−e5の「TH1」)。
なお、w3−e3の「TH1」は、w3−e5の「PM22」及びw4−e5の「PM12」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程6)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21内へ搬送しつつ(w5−e6の「TH2」)、第2処理室PM21で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM21内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送する(w1−e6の「TH2」)。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が第1中継室BM1内から第2処理室PM21内へ未処理ウエハを搬送する際に、第2搬送ロボットTH2の他方のアーム(例えばアームAR22)が第2処理室PM21内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM11で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11内へ搬送しつつ(w6−e6の「TH1」)、第1処理室PM11で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM11内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w2−e6の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM11内へ未処理ウエハを搬送する際に、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1処理室PM11内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w5−e6の「TH2」とw6−e6の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。また、w1−e6の「TH2」とw2−e6の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程7)
続いて、第2処理室PM21及び第1処理室PM11における基板処理を同時に開始する。第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理は、後述する工程9の完了まで継続される(w5−e7〜w5−e9の「PM21」及び、w6−e7〜w6−e9の「PM11」)。尚、第2処理室PM21及び第1処理室PM11における基板処理は必ずしも同時に開始しなくてもよく、どちらかを先に開始してもよい。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送しつつ(w7−e7の「TH1」)、第2処理室PM21で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w1−e7の「TH1」)。
なお、w1−e7の「TH1」は、w5−e7の「PM21」及びw6−e7の「PM11」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程8)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM22内へ搬送しつつ(w7−e8の「TH2」)、第2処理室PM22で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM22内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送する(w3−e8の「TH2」)。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が第1中継室BM1内から第2処理室PM22内へ未処理ウエハを搬送する際に、第2搬送ロボットTH2の他方のアーム(例えばアームAR22)が第2処理室PM22内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM12内へ搬送しつつ(w8−e8の「TH1」)、第1処理室PM12で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM12内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w4−e8の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM12内へ未処理ウエハを搬送する際に、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1処理室PM12内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w7−e8の「TH2」とw8−e8の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。また、w3−e8の「TH2」とw4−e8の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程9)
続いて、第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理を同時に開始する。第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理は、後述する工程11の完了まで継続される(w7−e9〜w7−e11の「PM22」及び、w8−e9〜w8−e11の「PM12」)。尚、第2処理室PM22及び第1処理室PM12における基板処理は必ずしも同時に開始しなくてもよく、どちらかを先に開始してもよい。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送しつつ(w9−e9の「TH1」)、第2処理室PM22で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w3−e9の「TH1」)。
なお、w3−e9の「TH1」は、w7−e9の「PM22」及びw8−e9の「PM12」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程10〜工程17)
以後、上述の工程6から工程9を1サイクルとして、このサイクルを繰り返す(工程10〜13)。そして、ロードロック室LM内に保持されていた処理対象のウエハが全て処理され、処理済みの全てのウエハがロードロック室LM内に搬送(回収)されたら(工程14〜工程17)、本実施形態に係る基板処理工程を終了する。
(5)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、まず、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送させている。その後、第1処理室PM11,PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11,PM12内へ搬送させつつ、第1処理室PM11,PM12で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM11,PM12内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送させると共に、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM21,PM22内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送させている。
その結果、第1搬送ロボットTH1による第1処理室PM11,PM12内外へのウエハの搬送時間帯と、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM21,PM22内外へのウエハの搬送時間帯の全て又は一部が重なり合う。例えば、工程w6−e6の「TH2」と工程w5−e6の「TH1」とが重なり合い、工程w5−e10の「TH2」と工程w6−e10の「TH1」とが重なり合う。すなわち、第1搬送ロボットTH1及び第2搬送ロボットTH2が重複して動作する時間が増加し、第1搬送ロボットTH1及び第2搬送ロボットTH2の稼働率が増加し、ウエハの搬送効率が向上する。本実施形態によれば、先にロードロック室LMから遠い第2処理室PM21,PM22内にウエハを搬送し、常に第2処理室PM21,PM22内に優先的にウエハを搬送することにより、ウエハの搬送効率が向上すると言える。
参考までに従来の基板処理工程について、図8、図9を参照しながら説明する。
図8は、従来の基板処理装置の概略構成図である。図8に示すとおり、従来の基板処理装置は、複数枚のウエハを保持するロードロック室LM’と、ロードロック室LM’に連通可能に構成された第1搬送室TM1’と、第1搬送室TM1’に連通可能に構成されウエハを処理する第1処理室PM11’、PM12’と、第1搬送室TM1’に連通可能に構成された第1中継室BM1’と、第1中継室BM1’に連通可能に構成された第2搬送室TM2’と、第2搬送室TM2’に連通可能に構成されウエハを処理する第2処理室PM21’,PM22’と、第1搬送室TM1’内に設けられた第1搬送ロボットTH1’と、第2搬送室TM2’内に設けられた第2搬送ロボットTH2’と、を備えている。
図9は、従来の基板処理工程を例示するイベントチャートである。図9においても、縦軸の「基板No.」は、複数枚のウエハのうち何番目に処理されるウエハであるかを番号で示しており、横軸の「工程No.」は、時間の進行に伴って順次実行される各工程の順序を番号で示している。また、以下の説明において、例えばn枚目のウエハに関してm番目の工程で発生しているイベントを、w「n」−e「m」のように表現している。
図9に示すように、従来の基板処理工程においては、ロードロック室に近い処理室から順に(第1処理室、第2処理室の順に)基板を搬送していた。また、基板処理が完了した順に(第1処理室、第2処理室の順に)処理済み基板を搬送していた。
まず、工程1にて、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM1’内から第1処理室PM11’内へ未処理ウエハを搬送する(w1−e1の「TH1」)。
工程2にて、第1処理室PM11’内で基板処理を開始し(w1−e2〜w1−e6の「PM11」)、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM1’内から第1処理室PM12’内へ未処理ウエハを搬送する(w2−e2の「TH1」)。
工程3にて、第1処理室PM12’内で基板処理を開始し(w2−e2〜w2−e7の「PM12」)、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM’内から第1中継室BM1’内へ未処理ウエハを搬送する(w3−e3の「TH1」)。
工程4にて、第2搬送ロボットTH2’により第1中継室BM1’内から第2処理室PM21’内へ未処理ウエハを搬送し(w3−e4の「TH2」)、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM’内から第1中継室BM1’内へ未処理ウエハを搬送する(w4−e4の「TH1」)。
工程5にて、第2処理室PM21’内で基板処理を開始し(w3−e5〜w3−e9の「PM21」)、第2搬送ロボットTH2’により第1中継室BM1’内から第2処理室
PM22’内へ未処理ウエハを搬送する(w4−e5の「TH2」)。
工程6にて、第2処理室PM22’内で基板処理を開始する(w4−e6〜w4−e10の「PM22」)。
続いて、工程7にて、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM1’内から第1処理室PM11’内へ未処理ウエハを搬送する(w5−e7の「TH1」)と共に、第1搬送ロボットTH1’により第1処理室PM11’内からロードロック室LM1’内へ処理済みウエハを搬送する(w1−e7の「TH1」)。
工程8にて、第1処理室PM11’内で基板処理を開始し(w5−e8〜w5−e12の「PM11」)、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM1’内から第1処理室PM12’内へ未処理ウエハを搬送する(w6−e8の「TH1」)と共に、第1搬送ロボットTH1’により第1処理室PM12’内からロードロック室LM1’内へ処理済みウエハを搬送する(w2−e8の「TH1」)。
工程9にて、第1処理室PM12’内で基板処理を開始し(w6−e9〜w6−e13の「PM12」)、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM1’内から第1中継室BM1’内へ未処理ウエハを搬送する(w7−e9の「TH1」)。
工程10にて、第2搬送ロボットTH2’により第2処理室PM21’内から第1中継室BM1’内に処理済みウエハを搬送しつつ(w3−e10の「TH2」)、第1中継室BM1’内から第2処理室PM22’内へ未処理ウエハを搬送する(w7−e10の「TH2」)と共に、第1搬送ロボットTH1’によりロードロック室LM1’内から第1中継室BM1’内へ未処理ウエハを搬送する(w8−e10の「TH1」)。
工程11にて、第2処理室PM21’内で基板処理を開始し(w7−e11〜w7−e15の「PM21」)、第1搬送ロボットTH1’により第1中継室BM1’内からロードロック室LM1’内へ処理済みウエハを搬送する(w3−e11の「TH1」)と共に、第2搬送ロボットTH2’により第2処理室PM22’内から第1中継室BM1’内に処理済みウエハを搬送しつつ(w4−e11の「TH2」)、第1中継室BM1’内から第2処理室PM22’内へ未処理ウエハを搬送する(w8−e11の「TH2」)。
工程12にて、第2処理室PM22’内で基板処理を開始し(w8−e12〜w8−e16の「PM22」)、第1搬送ロボットTH1’により第1中継室BM1’内からロードロック室LM1’内へ処理済みウエハを搬送する(w4−e12の「TH1」)。
以後、上述の工程7から工程12を1サイクルとして、このサイクルを繰り返す(工程13〜24)。そして、ロードロック室LM内に保持されていた処理対象のウエハが全て処理され、処理済みの全てのウエハがロードロック室LM内に搬送(回収)されたら(工程19〜工程24)、従来の基板処理工程を終了する。
しかしながら、図9に示す従来の基板処理工程では、第1搬送ロボットTH1’又は第2搬送ロボットTH2’のうちいずれか一方しか使用されていない時間帯が多く、ウエハの搬送効率が低下してしまう場合があった。すなわち、第1搬送ロボットTH1’によるウエハの搬送が行われる時には第2搬送ロボットTH2’によるウエハの搬送は行われず、また、第2搬送ロボットTH2’によるウエハの搬送が行われる時には第1搬送ロボットTH1’によるウエハの搬送は行われていない場合が多い。そのため、ウエハの搬送効率が低下してしまう場合があった。その結果、基板処理工程の生産性が低下してしまう場合があった。
これに対して図5に示す本実施形態によれば、第1搬送ロボットTH1による第1処理室PM11,PM12内外へのウエハの搬送時間帯の全て又は一部と、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM21,PM22内外へのウエハの搬送時間帯の全て又は一部とが重なり合う。そのため、第1搬送ロボットTH1及び第2搬送ロボットTH2の稼働率が増加し、ウエハの搬送効率が向上する。つまり、第1搬送ロボットは全てのイベントでフル稼働している為、必然的に2つの搬送ロボットTHが同時に動作しており、効率が良い。
(b)本実施形態によれば、第1搬送ロボットTH1は、ウエハを一時的に保持して搬送する一対のアームAR11,AR12を備えている。そして、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送するように構成されている。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する際には、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1中継室BM1内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
その結果、第1処理室PM11,PM12内へのウエハの搬送(搬入)時間帯と第1処理室PM11,PM12外へのウエハの搬送(搬出)時間帯とが重なり合う。例えば、工程w6−e6の「TH1」と工程w2−e6の「TH1」とが重なり合う。同様に、第1中継室BM1内へのウエハの搬送(搬入)時間帯と第1中継室BM1外へのウエハの搬送(搬出)時間帯とが重なり合う。例えば、工程w7−e7の「TH1」と工程w1−e7の「TH1」とが重なり合う。すなわち、第1搬送ロボットTH1の稼働率が増加し、ウエハの搬送効率が向上する。
(c)本実施形態によれば、第2搬送ロボットTH2は、ウエハを一時的に保持して搬送する一対のアームAR22,AR22を備えている。そして、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21,PM22内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM21,PM22内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送するように構成されている。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が第1中継室BM1内から第2処理室PM21,PM22内へ未処理ウエハを搬送する際には、第2搬送ロボットTH2の他方のアーム(例えばアームAR22)が第2処理室PM21,PM22内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
その結果、第2処理室PM21,PM22内へのウエハの搬送(搬入)時間帯の全てまたは一部と第2処理室PM21,PM22外へのウエハの搬送(搬出)時間帯の全てまたは一部とが重なり合う。例えば、工程w5−e6の「TH2」と工程w1−e6の「TH2」とが重なり合う。すなわち、第2搬送ロボットTH2の稼働率が増加し、ウエハの搬送効率が向上する。具体的には、例えば、本実施形態の技術を採用することにより、従来技術と比較してサイクルタイムを2/3に短縮することができる(図5及び図9参照)。
<本発明の他の実施形態>
次に本発明の他の実施形態について、図6、図7を参照しながら説明する。図6は、本発明の他の実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。図7は、本発明の他の実施形態に係る基板処理工程を例示するイベントチャートである。
(1)基板処理装置の構成
本実施形態に係る基板処理装置は、第2搬送室TM2に連通可能に構成された第2中継室BM2と、第2中継室BM2に連通可能に構成された第3搬送室TM3と、第3搬送室TM3に連通可能に構成されウエハを処理する第3処理室PM31,PM32と、第3搬送室TM3内に設けられ、第2中継室BM2、第3処理室PM31,PM32間でのウエハの搬送及び基板の保持を行う第3搬送ロボットTH3と、をさらに備える点が上述の実施形態と異なる。また、上述の第2搬送ロボットTH2が、第1中継室BM1、第2処理室PM21,PM22、第2中継室BM2間でのウエハの搬送及び保持を行うように構成されている点が、上述の実施形態と異なる。
なお、第2中継室BM2内には、後述する基板処理工程で第2中継室BM2内に同時に搬入され得る最大枚数以上のウエハを一時的に保持できるように構成されている。また、第2搬送室TM2と第2中継室BM2との間にはゲートバルブG9が設けられ、ゲートバルブG9を開けることにより第2搬送室TM2と第2中継室BM2とが連通可能なように構成されている。第2中継室BM2と第3搬送室TM3との間にはゲートバルブG10が設けられ、ゲートバルブG10を開けることにより第2中継室BM2と第3搬送室TM3とが連通可能なように構成されている。第2中継室BM2内、第3搬送室TM3内は減圧状態に保持されるように構成されている。第3搬送室TM3と第3処理室PM31,PM32との間にはゲートバルブG11,G12がそれぞれ設けられ、ゲートバルブG11,G12を開けることにより、第3搬送室TM3と第3処理室PM31,PM32とがそれぞれ連通可能なように構成されている。
また、第3搬送ロボットTH3は上述の第2搬送ロボットTH2と同様に構成されている。すなわち、第3搬送ロボットTH3は、ウエハを一時的に保持して搬送する一対のアームを備えている。アームの先端には、ウエハを水平姿勢で支持するエンドエフェクタがそれぞれ設けられている。第3搬送ロボットTH3は、第3処理室PM31,PM32で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM31,PM32内へ搬送させつつ、第3処理室PM31,PM32で処理した処理済みウエハを、第3処理室PM31,PM32内から第3搬送室TM3内を介して第2中継室BM2内へ搬送するように構成されている。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアームが第2中継室BM2内から第3処理室PM31,PM32内へ未処理ウエハを搬送する際には、第3搬送ロボットTH3の他方のアームが第3処理室PM31,PM32内から第2中継室BM2内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
(2)基板処理工程
続いて、上述の基板処理装置により実施される基板処理工程について、図7を参照しながら説明する。以下の説明において、基板処理装置の各部の動作はコントローラ280により制御される。
図7は、図5と同様に、ロードロック室LM内への基板搬送が完了した後の工程を図示している。図中「TH3」と示すイベントは、第2搬送ロボットTH3によるウエハ搬送(イベント)を示している。また、図中「PM31」、「PM32」は、第3処理室PM31,PM32による成膜処理などの基板処理(イベント)を示している。その他は、図5と同様である。また、以下の説明においても、例えばn番目に処理されるウエハに関してm番目の工程で発生しているイベントを、w「n」−e「m」のように表現している。例えば、図7において、w5−e6で特定されるイベントは「TH2」であり、w9−e10〜w9−e14で特定されるイベントは「PM11」である。
(工程1)
第1搬送ロボットTH1は、第3処理室PM31で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する(w1−e1の「TH1」)。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1中継室BM内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
(工程2)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第3処理室PM31で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2中継室BM2内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2中継室BM2内へ未処理ウエハを搬送する(w1−e2の「TH2」)。このとき、第2中継室BM2内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2中継室BM2内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する(w2−e2の「TH1」)。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1中継室BM1内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
なお、w1−e2の「TH2」とw2−e2の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程3)
続いて、第3搬送ロボットTH3は、第3処理室PM31で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM31内へ搬送する。すなわち、第3搬送ロボットTH3の一方のアーム(例えばアームAR31)が、第2中継室BM2内から第3処理室PM31内へ未処理ウエハを搬送する(w1−e3の「TH3」)。このとき、第3処理室PM31内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第3搬送ロボットTH3による第3処理室PM31内から第2中継室BM2内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2処理室PM21内へ未処理ウエハを搬送する(w2−e3の「TH2」)。このとき、第2処理室PM21内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM21内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM11で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM11内へ未処理ウエハを搬送する(w3−e3の「TH1」)。このとき、第1処理室PM11内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第
1搬送ロボットTH1による第1処理室PM11内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
なお、w1−e3の「TH3」、w2−e3の「TH2」、w3−e3の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程4)
続いて、第3処理室PM31、第2処理室PM21、及び第1処理室PM11における基板処理(成膜処理など)を同時に開始する。第3処理室PM31、第2処理室PM21、及び第1処理室PM11における基板処理は、後述する工程5の完了まで継続される(w1−e4〜w1−e8の「PM31」、w2−e4〜w2−e8の「PM21」、w3−e4〜w3−e8の「PM31」)。尚、第3処理室PM31,第2処理室PM21,第1処理室11における基板処理は必ずしも同時に開始しなくてもよく、いずれかを先に開始してもよい。
また、第1搬送ロボットTH1は、第3処理室PM32で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する(w4−e4の「TH1」)。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1中継室BM1内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
なお、w4−e4の「TH1」は、w1−e4の「PM31」、w2−e4の「PM21」、w3−e4の「PM31」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程5)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第3処理室PM32で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2中継室BM2内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2中継室BM2内へ未処理ウエハを搬送する(w4−e5の「TH2」)。このとき、第2中継室BM2内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2中継室BM2内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する(w4−e5の「TH1」)。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1中継室BM1内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
なお、w4−e5の「TH2」とw4−e5の「TH1」とは搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程6)
続いて、第3搬送ロボットTH3は、第3処理室PM32で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM32内へ搬送する。
すなわち、第3搬送ロボットTH3の一方のアーム(例えばアームAR31)が、第2中継室BM2内から第3処理室PM32内へ未処理ウエハを搬送する(w4−e6の「TH3」)。このとき、第3処理室PM32内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第3搬送ロボットTH3による第3処理室PM32内から第2中継室BM2内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM22内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2処理室PM22内へ未処理ウエハを搬送する(w5−e6の「TH2」)。このとき、第2処理室PM22内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM22内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM12内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1処理室PM12内へ未処理ウエハを搬送する(w6−e6の「TH1」)。このとき、第1処理室PM12内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1処理室PM12内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
なお、w4−e6の「TH3」、w5−e6の「TH2」、w6−e6の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程7)
続いて、第3処理室PM32、第2処理室PM22、及び第1処理室PM12における基板処理(成膜処理など)を同時に開始する。第3処理室PM32、第2処理室PM22、及び第1処理室PM12における基板処理は、後述する工程11の完了まで継続される(w4−e7〜w4−e11の「PM32」、w5−e7〜w5−e11の「PM22」、w6−e7〜w6−e11の「PM12」)。尚、第3処理室PM32,第2処理室PM22,第1処理室12における基板処理は必ずしも同時に開始しなくてもよく、いずれかを先に開始してもよい。
また、第1搬送ロボットTH1は、第3処理室PM31で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して中継室BM内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1中継室BM1内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない(w7−e7の「TH1」)。
なお、w7−e7の「TH1」は、w4−e7の「PM32」、w5−e7の「PM22」、w6−e7の「PM12」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程8)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第3処理室PM31で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2中継室BM2内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継
室BM1内から第2中継室BM2内へ未処理ウエハを搬送する(w7−e8の「TH2」)。このとき、第2中継室BM2内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2中継室BM2内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)がロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する(w8−e8の「TH1」)。このとき、第1中継室BM1内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第1搬送ロボットTH1による第1中継室BM1内からロードロック室LM内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
なお、w7−e8の「TH2」、w8−e8の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程9)
続いて、第3搬送ロボットTH3は、第3処理室PM31で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM31内へ搬送しつつ(w7−e9の「TH3」)、第3処理室PM31で処理した処理済みウエハを、第3処理室PM31内から第3搬送室TM3内を介して第2中継室BM2内へ搬送する(w1−e9の「TH3」)。すなわち、第3搬送ロボットTH3の一方のアーム(例えばアームAR31)が、第2中継室BM2内から第3処理室PM31内へ未処理ウエハを搬送する際に、第3搬送ロボットTH3の他方のアーム(例えばアームAR32)が第3処理室PM31内から第2中継室BM2内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM21で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21内へ搬送しつつ(w8−e9の「TH2」)、第2処理室PM21で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM21内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送する(w2−e9の「TH2」)。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2処理室PM21内へ未処理ウエハを搬送する際に、第2搬送ロボットTH2の他方のアーム(例えばアームAR22)が第2処理室PM21内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM11で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11内へ搬送しつつ(w9−e9の「TH1」)、第1処理室PM11で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM11内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w3−e9の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1処理室PM11内へ未処理ウエハを搬送する際に、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1処理室PM11内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w7−e9の「TH3」、w8−e9の「TH2」w9−e9の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。また、w1−e9の「TH3」、w2−e9の「TH2」、w3−e9の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程10)
続いて、第3処理室PM31、第2処理室PM21、及び第1処理室PM11における基板処理(成膜処理など)を同時に開始する。第3処理室PM31、第2処理室PM21、及び第1処理室PM11における基板処理は、後述する工程14の完了まで継続される(w7−e10〜w7−e14の「PM31」、w8−e10〜w8−e14の「PM21」、w9−e10〜w9−e14の「PM11」)。尚、第3処理室PM31,第2処理室PM21,第1処理室11における基板処理は必ずしも同時に開始しなくてもよく、いずれかを先に開始してもよい。
また、第2搬送ロボットTH2は、第3処理室PM31で処理した処理済みウエハを、第2中継室BM2内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR22)が第2中継室BM2内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送する(w1−e10の「TH2」)。
また、第1搬送ロボットTH1は、第3処理室PM32で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送しつつ(w10−e10の「TH1」)、第2処理室PM21で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w2−e10の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する際に、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1中継室BM1内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w1−e10の「TH2」、w10−e10の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。また、w1−e10の「TH2」、w10−e10の「TH1」、w2−e10の「TH1」は、w7−e10の「PM31」、w8−e10の「PM21」、w9−e10の「PM11」の開始前に行われてもよいし、開始後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
(工程11)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第3処理室PM32で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2中継室BM2内へ搬送する。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2中継室BM2内へ未処理ウエハを搬送する(w10−e11の「TH2」)。このとき、第2中継室BM2内には処理済みウエハが未だ存在しないため、第2搬送ロボットTH2による第2中継室BM2内から第1中継室BM1内への処理済みウエハの搬送は実施されない。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送しつつ(w11−e11の「TH1」)、第3処理室PM31で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w1−e11の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1中継室BM1内へ未処理ウエハを搬送する際に、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1中継室BM1内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w10−e11の「TH2」、w11−e11の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程12)
続いて、第3搬送ロボットTH3は、第3処理室PM32で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM32内へ搬送しつつ(w10−e12の「TH3」)、第3処理室PM32で処理した処理済みウエハを、第3処理室PM32内から第3搬送室TM3内を介して第2中継室BM2内へ搬送する(w4−e12の「TH3」)。すなわち、第3搬送ロボットTH3の一方のアーム(例えばアームAR31)が、第2中継室BM2内から第3処理室PM32内へ未処理ウエハを搬送する際に、第3搬送ロボットTH3の他方のアーム(例えばアームAR32)が第3処理室PM31内から第2中継室BM2内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第2搬送ロボットTH2は、第2処理室PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM22内へ搬送しつつ(w11−e12の「TH2」)、第2処理室PM22で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM22内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送する(w5−e12の「TH2」)。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR21)が、第1中継室BM1内から第2処理室PM22内へ未処理ウエハを搬送する際に、第2搬送ロボットTH2の他方のアーム(例えばアームAR22)が第2処理室PM21内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第1搬送ロボットTH1は、第1処理室PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM12内へ搬送しつつ(w12−e12の「TH1」)、第1処理室PM12で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM12内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w6−e12の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が、ロードロック室LM内から第1処理室PM12内へ未処理ウエハを搬送する際に、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1処理室PM11内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w10−e12の「TH3」、w11−e12の「TH2」、w12−e12の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。また、w4−e12の「TH3」、w5−e12の「TH2」、w6−e12の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程13)
続いて、第2搬送ロボットTH2は、第3処理室PM32で処理した処理済みウエハを、第2中継室BM2内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送する(w4−e13の「TH2」)。すなわち、第2搬送ロボットTH2の一方のアーム(例えばアームAR22)が第2中継室BM2内から第1中継室BM1内へ処理済みウエハを搬送する。
また、第1搬送ロボットTH1は、第2処理室PM22で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w5−e13の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の一方のアーム(例えばアームAR11)が第1中継室BM1内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
なお、w4−e13の「TH2」、w5−e13の「TH1」は搬送時間帯の全て又は一部が重なり合うように同時に行われる。
(工程14)
続いて、第1搬送ロボットTH1は、第3処理室PM32で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送する(w4−e14の「TH1」)。すなわち、第1搬送ロボットTH1の他方のアーム(例えばアームAR12)が第1中継室BM1内からロードロック室LM内へ処理済みウエハを搬送する。
(工程15〜工程20)
以後、上述の工程9から工程14を1サイクルとして、このサイクルを繰り返す(工程15〜20)。そして、ロードロック室LM内に保持されていた処理対象のウエハが全て処理され、処理済みの全てのウエハがロードロック室LM内に搬送(回収)されたら(工程S15〜工程20)、本実施形態に係る基板処理工程を終了する。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果をさらに奏する。
(a)本実施形態によれば、まず、第3処理室PM31,PM32で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送させつつ、第3処理室PM31,PM32で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送させている。その後、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1中継室BM1内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第1中継室BM1内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送させると共に、第3処理室PM31,PM32で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2中継室BM2内へ搬送させつつ、第3処理室PM31,PM32で処理した処理済みウエハを、第2中継室BM2内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送させている。その後、第1処理室PM11,PM12で処理する未処理ウエハを、ロードロック室LM内から第1搬送室TM1内を介して第1処理室PM11,PM12内へ搬送させつつ、第1処理室PM11,PM12で処理した処理済みウエハを、第1処理室PM11,PM12内から第1搬送室TM1内を介してロードロック室LM内へ搬送させると共に、第2処理室PM21,PM22で処理する未処理ウエハを、第1中継室BM1内から第2搬送室TM2内を介して第2処理室PM21,PM22内へ搬送させつつ、第2処理室PM21,PM22で処理した処理済みウエハを、第2処理室PM21,PM22内から第2搬送室TM2内を介して第1中継室BM1内へ搬送させると共に、第3処理室PM31,PM32で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM31,PM32内へ搬送させつつ、第3処理室PM31,PM32で処理した処理済みウエハを、第3処理室PM31,PM32内から第3搬送室TM3内を介して第2中継室BM2内へ搬送させている。
その結果、第1搬送ロボットTH1による第1処理室PM11,PM12内外へのウエハの搬送時間帯の全て又は一部と、第2搬送ロボットTH2による第2処理室PM21,PM22内外へのウエハの搬送時間帯の全て又は一部と、第3搬送ロボットTH3による第3処理室PM31,PM32内外へのウエハの搬送時間帯の全て又は一部とが重なり合う。例えば、工程w6−e6の「TH3」と工程w5−e6の「TH2」と工程w6−e6の「TH1」とが重なり合い、工程w6−e12の「TH3」と工程w5−e12の「TH2」と工程w6−e12の「TH1」とが重なり合う。すなわち、第1搬送ロボットTH1、第2搬送ロボットTH2、第3搬送ロボットTH3が重複して動作する時間が増加し、第1搬送ロボットTH1、第2搬送ロボットTH2、第3搬送ロボットTH3の稼働率が増加し、ウエハの搬送効率が向上する。
(b)本実施形態によれば、第3搬送ロボットTH3は、ウエハを一時的に保持して搬送する一対のアームAR31,AR32を備えている。そして、第3搬送ロボットTH3は、第3処理室PM31,PM32で処理する未処理ウエハを、第2中継室BM2内から第3搬送室TM3内を介して第3処理室PM31,PM32内へ搬送させつつ、第3処理室PM31,PM32で処理した処理済みウエハを、第3処理室PM31,PM32内から第3搬送室TM3内を介して第2中継室BM2内へ搬送するように構成されている。すなわち、第3搬送ロボットTH3の一方のアーム(例えばアームAR31)が第2中継室BM2内から第3処理室PM31,PM32内へ未処理ウエハを搬送する際には、第3搬送ロボットTH3の他方のアーム(例えばアームAR32)が第3処理室PM31,PM32内から第2中継室BM2内へ処理済みウエハを搬送するように構成されている。
その結果、第3処理室PM31,PM32内へのウエハの搬送(搬入)時間帯と第3処理室PM31,PM32外へのウエハの搬送(搬出)時間帯とが重なり合う。例えば、工程w7−e9の「TH3」と工程w1−e9の「TH3」とが重なり合う。すなわち、第3搬送ロボットTH3の稼働率が増加し、ウエハの搬送効率が向上する。
<本発明の更に他の実施形態>
上述の実施形態では、各搬送室にはそれぞれ処理室がそれぞれ2つ設けられていた(すなわち、第1搬送室TM1には第1処理室PM11,PM12が、第2搬送室TM2には第2処理室PM21,PM22が、第3搬送室TM3には第3処理室PM31,PM32がそれぞれ設けられていた)が、本発明は係る構成に限定されない。すなわち、各搬送室に処理室がそれぞれ1つ設けられる場合であっても本発明は好適に適用可能であり、各搬送室に処理室がそれぞれ3つ以上設けられる場合であっても本発明は好適に適用可能である。また、搬送室の個数は3つまでに限定されず、4つ以上であっても好適に適用可能である。但し、本発明は、処理室の総数が4を超える場合に特に大きな効果を得ることが可能となる。尚、搬送室を複数用いることにより、より多くの処理室を設置可能となる。
なお、使用する処理室の数(搬送対象とする処理室の数)は、プロセス時間に依存する為、処理対象のウエハの枚数や、要求される基板処理の生産性に応じて適宜変更することが好ましい。係る場合、使用する処理室の数に応じてコントローラ280による搬送シーケンスを随時変更する必要があるが、複数の搬送シーケンスのパターンをコントローラ280に予め入力(設定)しておき、使用する処理室の数に応じてパターンを任意に切り替える(選択する)ように構成することが好ましい。例えば、図6に示すような基板処理装置において、処理室を4つしか使わない場合は図5に示す搬送シーケンスを選択し、処理室を6つ使う場合には図7に示す搬送シーケンスを選択するように、パターンを任意に切り替えられるように構成することが好ましい。
本発明は半導体製造装置に限らず、LCD装置のようなガラス基板を処理する装置であっても好適に適用できる。また、プロセスチャンバの構成も上述の実施形態に限定されない。すなわち、基板処理の具体的内容は不問であり、成膜処理だけでなく、アニール処理、酸化処理、窒化処理、拡散処理等の処理であってもよい。また、成膜処理は、例えばCVD、PVD、酸化膜、窒化膜を形成する処理、金属を含む膜を形成する処理であってもよい。さらには、フォトリソグラフィで実施される露光処理や、レジスト液やエッチング液の塗布処理であってもよい。
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様は、
複数枚の基板を保持するロードロック室と、
前記ロードロック室に連通可能に構成された第1搬送室と、
前記第1搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第1処理室と、
前記第1搬送室に連通可能に構成された中継室と、
前記中継室に連通可能に構成された第2搬送室と、
前記第2搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第2処理室と、
前記第1搬送室内に設けられ前記ロードロック室、前記第1処理室、前記中継室間での基板の搬送及び基板の保持を行う第1搬送ロボットと、
前記第2搬送室内に設けられ、前記中継室、前記第2処理室間での基板の搬送及び基板の保持を行う第2搬送ロボットと、
前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットによる搬送動作の制御を含む制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1搬送ロボットによる前記第1処理室内外への基板の搬送時間帯が、前記第2搬送ロボットによる前記第2処理室内外への基板の搬送時間帯と少しでも重なり合うように、前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する基板処理装置である。
好ましくは、
前記制御部は、
前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内へ搬送させた後、
前記第1処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内へ搬送させるように、前記第1搬送ロボットを制御する。
また好ましくは、
前記制御部は、
前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させた後、
前記第1処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記第1処理室内へ搬送させると共に、前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第2搬送ロボットにより前記中継室内から前記第2搬送室内を介して前記第2処理室内へ搬送させるようにし、前記第2搬送ロボットが動作するときに常に前記第1搬送ロボットも動作するように前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する。
また好ましくは、
前記制御部は、
前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させつつ、前記第2処理室で処理した処理済み基板を、前記中継室内から前記第1搬送室内を介して前記ロードロック室内へ搬送させた後、
前記第1処理室で処理する未処理基板を、前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記第1処理室内へ搬送させつつ、前記第1処理室で処理した処理済み基板を、前記第1処理室内から前記第1搬送室内を介して前記ロードロック室内へ搬送させると共に、前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記中継室内から前記第2搬送室内を介して前記第2処理室内へ搬送させつつ、前記第2処理室で処理した処理済み基板を、前記第2処理室内から前記第2搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させるように、前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する。
また好ましくは、
前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットは、基板を一時的に保持して搬送する一対のアームをそれぞれ備えており、
前記制御部は、
前記第1搬送ロボットの一方の前記アームが前記ロードロック室内から前記中継室内へ未処理基板を搬送する際には、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームが前記中継室内から前記ロードロック室内へ処理済み基板を搬送した後、
前記第1搬送ロボットの一方の前記アームが前記ロードロック室内から前記第1処理室内へ未処理基板を搬送する際の、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームが前記第1処理室内から前記ロードロック室内へ処理済み基板を搬送する時間帯が、
前記第2搬送ロボットの一方の前記アームが前記中継室内から前記第2処理室内へ未処理基板を搬送する際の、前記第2搬送ロボットの他方の前記アームが前記第2処理室内から前記中継室内へ処理済み基板を搬送する時間帯と少しでも重なり合うように、前記第1搬送ロボット及び前記第2ロボットを制御するように構成されている。
また好ましくは、
前記制御部は、
前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットの一方の前記アームにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させつつ、前記第2処理室で処理した処理済み基板を、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームにより前記中継室内から前記第1搬送室内を介して前記ロードロック室内へ搬送させた後、
前記第1処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットの一方の前記アームにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記第1処理室内へ搬送させつつ、前記第1処理室で処理した処理済み基板を、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームにより前記第1処理室内から前記第1搬送室内を介して前記ロードロック室内へ搬送させると共に、前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第2搬送ロボットの一方の前記アームにより前記中継室内から前記第2搬送室内を介して前記第2処理室内へ搬送させつつ、前記第2処理室で処理した処理済み基板を、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームにより前記第2処理室内から前記第2搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させるように、前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する。
また好ましくは、
前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットによる基板の搬送状態を示す搬送状態表示画面を表示する画面表示装置を備える。
本発明の他の態様は、
複数枚の基板を保持するロードロック室と、
前記ロードロック室に連通可能に構成された第1搬送室と、
前記第1搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第1処理室と、
前記第1搬送室に連通可能に構成された中継室と、
前記中継室に連通可能に構成された第2搬送室と、
前記第2搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第2処理室と、を備える基板処理装置により実施される半導体装置の製造方法であって、
前記第2処理室で処理する未処理基板を前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させる工程と、
前記第1処理室で処理する未処理基板を前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記第1処理室内へ搬送させると共に、前記第2処理室で処理する基板を前記第2搬送ロボットにより前記中継室内から前記第2搬送室内を介して前記第2処理室内へ搬送させる工程と、を実施した後、
前記第2処理室で処理する未処理基板を前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を
介して前記中継室内へ搬送させつつ、前記第2処理室で処理した処理済み基板を前記中継室内から前記第1搬送室内を介して前記ロードロック室内へ搬送させる工程と、
前記第1処理室で処理する未処理基板を前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記第1処理室内へ搬送させつつ、前記第1処理室で処理した処理済み基板を前記第1処理室内から前記第1搬送室内を介して前記ロードロック室内へ搬送させると共に、前記第2処理室で処理する未処理基板を前記中継室内から前記第2搬送室内を介して前記第2処理室内へ搬送させつつ、前記第2処理室で処理した処理済み基板を前記第2処理室内から前記第2搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させる工程と、を1サイクルとしてこのサイクルを繰り返す半導体装置の製造方法である。
本発明のさらに他の態様は、
基板を保持するロードロック室と、
基板を処理する複数の処理室と、
前記処理室に対して基板の受け渡しを行う複数の基板搬送室と、
前記基板搬送室間に設置され、基板を保持する基板中継室と、
前記基板搬送室内に設置され、基板の受け渡し動作又は保持を行う搬送ロボットと、
前記各構成要件を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、複数の前記搬送ロボットが基板受け渡しの動作を行う時には、常に各前記搬送ロボットの動作時間帯の一部が少しでも重なり合う基板処理装置である。
好ましくは、
前記処理室には1つの前記搬送室を経由するものと複数の前記搬送室を経由するものがあり、前記制御部は、複数の前記搬送室を経由する前記処理室に対して先に基板を搬送する工程と、1つの前記搬送室を経由する処理室に対して後に基板を搬送する工程と、を繰り返すように制御する。
また好ましくは、
前記制御部は、複数の前記搬送室を経由する前記処理室に優先的に基板を搬送し、複数の搬送室を経由する前記処理室に基板を搬送する場合には、1つの前記搬送室を経由する場合の前記搬送室の前記搬送ロボットが常に動作して複数の前記搬送ロボットの動作時間帯が少しでも重なり合うように制御する。
また好ましくは、
前記制御部は、複数の前記処理室に処理済み基板が保持されている場合、全ての動作において複数の搬送ロボットの処理済み基板と未処理基板の受け渡し動作の時間帯の一部が重なり合うように制御する。
また好ましくは、各構成要件の動作状況が表示可能な表示装置をさらに有する。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ロボットの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る第1搬送ロボットの動作シーケンスを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る第2搬送ロボットの動作シーケンスを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理工程を例示するイベントチャートである。 本発明の他の実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。 本発明の他の実施形態に係る基板処理工程を例示するイベントチャートである。 従来の基板処理装置の概略構成図である。 従来の基板処理工程を例示するイベントチャートである。
符号の説明
200a 未処理ウエハ(基板)
200b ウエハ(基板)
280 コントローラ(制御部)
AR11 アーム
AR12 アーム
AR21 アーム
AR22 アーム
AR31 アーム
AR32 アーム
BM1 第1中継室
BM2 第2中継室
LM ロードロック室
PM11 第1処理室
PM12 第1処理室
PM21 第2処理室
PM22 第2処理室
PM31 第3処理室
PM32 第3処理室
TH1 第1搬送ロボット
TH2 第2搬送ロボット
TH3 第3搬送ロボット
TM1 第1搬送室
TM2 第2搬送室
TM3 第3搬送室

Claims (5)

  1. 複数枚の基板を保持するロードロック室と、
    前記ロードロック室に連通可能に構成された第1搬送室と、
    前記第1搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第1処理室と、
    前記第1搬送室に連通可能に構成された中継室と、
    前記中継室に連通可能に構成された第2搬送室と、
    前記第2搬送室に連通可能に構成され基板を処理する第2処理室と、
    前記第1搬送室内に設けられ前記ロードロック室、前記第1処理室、前記中継室間での基板の搬送及び基板の保持を行う第1搬送ロボットと、
    前記第2搬送室内に設けられ、前記中継室、前記第2処理室間での基板の搬送及び基板の保持を行う第2搬送ロボットと、
    前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットによる搬送動作の制御を含む制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1搬送ロボットによる前記第1処理室内外への基板の搬送時間帯が、前記第2搬送ロボットによる前記第2処理室内外への基板の搬送時間帯と少しでも重なり合うように、前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内へ搬送させた後、
    前記第1処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内へ搬送させるように、前記第1搬送ロボットを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記中継室内へ搬送させた後、
    前記第1処理室で処理する未処理基板を、前記第1搬送ロボットにより前記ロードロック室内から前記第1搬送室内を介して前記第1処理室内へ搬送させると共に、前記第2処理室で処理する未処理基板を、前記第2搬送ロボットにより前記中継室内から前記第2搬送室内を介して前記第2処理室内へ搬送させるようにし、前記第2搬送ロボットが動作するときに常に前記第1搬送ロボットも動作するように前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットは、基板を一時的に保持して搬送する一対のアームをそれぞれ備えており、
    前記制御部は、
    前記第1搬送ロボットの一方の前記アームが前記ロードロック室内から前記中継室内へ未処理基板を搬送する際には、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームが前記中継室内から前記ロードロック室内へ処理済み基板を搬送した後、
    前記第1搬送ロボットの一方の前記アームが前記ロードロック室内から前記第1処理室内へ未処理基板を搬送する際の、前記第1搬送ロボットの他方の前記アームが前記第1処理室内から前記ロードロック室内へ処理済み基板を搬送する時間帯が、
    前記第2搬送ロボットの一方の前記アームが前記中継室内から前記第2処理室内へ未処理基板を搬送する際の、前記第2搬送ロボットの他方の前記アームが前記第2処理室内から前記中継室内へ処理済み基板を搬送する時間帯と少しでも重なり合うように、前記第1搬送ロボット及び前記第2ロボットを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記第1搬送ロボット及び前記第2搬送ロボットによる基板の搬送状態を示す搬送状態表示画面を表示する画面表示装置を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
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