JP2010144134A - 積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器及びその製造方法 - Google Patents
積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010144134A JP2010144134A JP2008325806A JP2008325806A JP2010144134A JP 2010144134 A JP2010144134 A JP 2010144134A JP 2008325806 A JP2008325806 A JP 2008325806A JP 2008325806 A JP2008325806 A JP 2008325806A JP 2010144134 A JP2010144134 A JP 2010144134A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyethylene
- polyethylene resin
- resin
- paper
- lamination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)5〜95重量%と、該ポリエチレン系樹脂(A)以外の高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(B)95〜5重量%とからなるポリエチレン系樹脂組成物(C)100重量部に対して、0.001〜1.0重量部のラジカル発生剤を配合して変性してなることを特徴とする積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた発泡性積層体、発泡層を有した発泡加工紙、並びにそれを使用したカップなどの断熱容器およびその製造方法など。
【選択図】なし
Description
しかしながら、昨今においては、生産性の向上や環境問題等から、より高速化が要求され、より厳しい加工条件やダウンゲージ、ロスの削減などが求められている。
これらの要求に伴い、ラミネート加工時のドローレゾナンスやネックインが小さく、ロスが少ない等の成形加工性の安定性、あるいはダウンゲージに伴う、機械的強度の向上等の諸性能に優れる樹脂材料が要求されている。これらの要求を満足させるために、広い分子量分布を有する樹脂組成物や、溶融張力の高い低密度ポリエチレン樹脂とメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン樹脂との組成物等が提案されているが、いまだ十分な性能を満足するに至っていない。
例えば、断熱性を有する容器としては、従来は合成樹脂製の発泡体が多く使用されている。また、廃棄し易く印刷適性の良い容器として、紙を複数枚使用した断熱紙容器や、紙基材の両面をポリエチレン樹脂層で積層された材料を使用し、表面のポリエチレン樹脂層を発泡させ断熱性を付与した紙容器がある。
さらに、胴部材の片側壁面に熱可塑性樹脂フィルムがラミネートまたはコーティングされ、加熱によりフィルムを発泡させて発泡断熱層を形成させる技術が提案されている(例えば、特許文献13参照。)。
また、容器胴部材及び底部材からなる紙製容器において、容器胴部材の外壁面の一部に有機溶剤含有インキによる印刷を施し、胴部材外壁面全体を熱可塑性合成樹脂フィルムで被覆されている紙容器を加熱することにより、印刷部分に比較的厚い発泡層を存在させる技術が提案されている(例えば、特許文献14参照。)。
また、少なくとも外面側からシングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体の発泡層、紙を主体とする基材層、熱可塑性樹脂層とを備えた積層体からなる発泡加工紙、積層体が提案されている(例えば、特許文献15、16参照。)。
こうして得られた発泡層を保有する加工紙、発泡積層体は、発泡層により容器とした際に、手とのなじみがよく滑りにくく、断熱性に優れるとともに、紙を複数枚使用した断熱性容器に比較し、コストが安いというメリットがある。
また、特許文献17においては、紙容器における胴部材原材料シートの紙基材の少なくとも片面に、溶融状態の熱可塑性樹脂をTダイから紙基材に接するまでの時間が0.11〜0.33秒となるように押出ラミネートしてなる紙製容器の胴部材原材料シートが示され、低密度ポリエチレンを2種混合してMFRを調整した組成物が開示されている。
(x1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート(MFR)が0.1〜100g/10分である。
(x2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(x3)JIS K7210で使用されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件で測定したメモリーエフェクト(ME)が1.5以上である。
(a1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート[MFR(a)]が0.05〜100g/10分である。
(a2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(b1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート[MFR(b)]が0.05〜100g/10分である。
(b2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(b3)JIS K7210で使用されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件で測定したメモリーエフェクト(ME)が1.7以上である。
式(1): MFR(a)/MFR(b) >1
さらに、本発明の第6の発明によれば、第5の発明において、前記基材は、紙を主体とした基材であることを特徴とする積層体が提供される。
さらに、本発明の第8の発明によれば、第7の発明において、積層用ポリエチレン樹脂材料(X)と熱可塑性樹脂(D)との融点差が下記式(2)を満足することを特徴とする積層体が提供される。
式(2): Tm(D)−Tm(X)≧10
[ただし、Tm(X)は、ポリエチレン樹脂層(I)の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の融点Tm(℃)であり、Tm(D)は、熱可塑性樹脂層(II)の熱可塑性樹脂(D)の融点Tm(℃)である。]
さらに、本発明の第10の発明によれば、第9の発明において、ポリエチレン樹脂層(I)を発泡させて形成した発泡セルの高さが370μm以上であることを特徴とする発泡加工紙が提供される。
さらに、本発明の第12の発明によれば、第11の発明において、カップ状容器であることを特徴する断熱容器が提供される。
さらに、本発明の第14の発明によれば、第13の発明において、ポリエチレン樹脂層(I)を形成する積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)と基材から放出される水蒸気または揮発ガスを保持する熱可塑性樹脂(D)との融点差が下記式(2)を満足することを特徴とする断熱容器の製造方法が提供される。
式(2): Tm(D)−Tm(X)≧10
[ただし、Tm(X)は、ポリエチレン樹脂層(I)の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の融点Tm(℃)であり、Tm(D)は、熱可塑性樹脂層(II)の熱可塑性樹脂(D)の融点Tm(℃)である。]
(1)第1の発明において、ラジカル発生剤は、環状有機過酸化物類等の有機過酸化物、ジヒドロ芳香族又はジクミル化合物であることを特徴とする積層用ポリエチレン系樹脂材料。
(2)第13又は14の発明に係る断熱容器の製造方法により得られることを特徴とする断熱容器。
また、紙を主体とする基材の片面に、該積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)で形成したポリエチレン系樹脂層(I)を少なくとも一層有する発泡性積層体、好ましくは、さらにもう一方の面に、基材から放出される水蒸気等を保持する特定の融点を有する熱可塑性樹脂(D)を用いた熱可塑性樹脂層(II)を有する積層体を加熱することにより、ポリエチレン系樹脂層(I)が発泡して、発泡(セル)層が高く、均一で、発泡層の外観が良好な発泡加工紙を提供することができる。
さらに、該積層体を用いて容器に成形した後、加熱発泡させることにより、優れた断熱性能を有するカップ等の断熱容器を提供することができる。
本発明の積層用ポリエチレン系樹脂材料は、高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)5〜95重量%と、該ポリエチレン系樹脂(A)以外の高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(B)95〜5重量%とからなるポリエチレン系樹脂組成物(変性用原料樹脂)(C)100重量部に対して、0.001〜1.0重量部のラジカル発生剤を配合して変性したことを特徴とする積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)である。
1.高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)及び(B)
本発明に係る高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)及び(B)とは、高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂、エチレンとビニルエステルとの共重合体、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体、それらの混合物が挙げられる。
これらの中でも、変性用原料樹脂(C)としては、2種の高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂組成物、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体との組成物、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂とエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体との組成物等が好ましく、特に高圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂を主体とした組成物がラミネート成形時の成形加工性等がよいことから、より好ましい。
本発明において、上記高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン樹脂と称することもある)とは、JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート(MFR、以下MFRと省略することもある。)が0.01〜100g/10分、好ましくは0.05〜90g/10分、より好ましくは0.1〜80g/10分の範囲で選択される。
上記メルトフローレート(MFR)が0.01g/10分未満では、高速加工性が悪化し、ハンドリングが悪くなる。一方、メルトフローレート(MFR)が100g/10分を超えるものは、押出ラミネート成形加工時の加工安定性が悪化し、好ましくない。
上記エチレンとビニルエステル共重合体は、エチレンを主成分とし、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニルなどのビニルエステル単量体との共重合体である。
これらの中でも、特に好ましいものとしては、酢酸ビニルを挙げることができる。
また、エチレン50〜99.5重量%、ビニルエステル0.5〜50重量%、他の共重合可能な不飽和単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好ましい。さらに、ビニルエステル含有量は3〜20重量%、特に好ましくは5〜15重量%の範囲で選択される。
また、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸、その誘導体との共重合体の代表的な共重合体としては、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸エチル共重合体等のエチレン・(メタ)アクリル酸のアルキルエステル共重合体;エチレン・無水マレイン酸・酢酸ビニル共重合体、エチレン・無水マレイン酸・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・無水マレイン酸・アクリル酸エチル共重合体等の二元共重合体又は多元共重合体等が挙げられる。
この中でも特に好ましいものとして、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等のアルキルエステルを挙げることができる。特に(メタ)アクリル酸エステル含有量は3〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲である。
本発明において、変性用原料樹脂として、高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)及び(B)の好ましい態様は、高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレン樹脂とも称す)(A1)及び(B1)の2種を混合した低密度ポリエチレン系樹脂組成物(C1)であり、好ましくは特定の高MFRの低密度ポリエチレン樹脂(A1)と特定の低MFRと高メモリーエフェクト(ME)を有する低密度ポリエチレン樹脂(B1)との組成物であって、下記(a1)〜(a2)の要件を満足する高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(A1)95〜5重量%と、該(A1)樹脂以外の下記(b1)〜(b3)の要件を満足する高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(B1)95〜5重量%とからなる低密度ポリエチレン樹脂組成物である。
(a1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したMFR(a)が0.01〜100g/10分である。
(a2)試験温度23℃、JIS−K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(b1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したMFR(b)が0.01〜100g/10分である。
(b2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(b3)JIS K7210で使用されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件で測定したメモリーエフェクト(ME)が1.7以上である。
高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(A1)は、(a1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したMFRが0.01〜100g/10分、(a2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3以下を満足する高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂である。
上記MFRが0.01g/10分未満では、押出ラミネート加工時の高速加工性等が悪化し好ましくない。また、MFRが100g/10分を超えるものは、押出ラミネート加工性が不安定となる懸念生じるため、好ましくない。
高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(B1)は、(b1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したMFR(b)が0.01〜100g/10分、(b2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3、(b3)JIS K7210で使用されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件で測定したメモリーエフェクト(ME)が1.7以上を満足する高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂である。
上記MFR(b)が0.01g/10分未満では、押出ラミネート加工時の高速加工性が悪化し、また、MFRが100g/10分を超えるものは、押出ラミネート加工時の加工安定性が悪化する懸念が生じるので、好ましくない。
MFR(a)/MFR(b)>1 −−−−−(1)
MFR(a)/MFR(b)>2 −−−−−(1−1)
上記高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(A1)と高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(B1)の配合割合は、樹脂(A1)5〜95重量%と、高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(B1)95〜5重量%、好ましくは樹脂(A1)10〜90重量%と樹脂(B1)90〜10重量%、より好ましくは樹脂(A1)15〜85重量%と樹脂(B1)85〜15重量%の範囲である。
上記樹脂(A1)が5重量%未満で、樹脂(B1)95重量%を超える場合、または樹脂(A1)が95重量%を超え、樹脂(B1)5重量%未満では、ポリエチレン樹脂組成物(C)の諸物性が調整できない等の不都合が生じる懸念が生じ、惹いては、積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の押出ラミネート加工時のネックインや加工時の安定性が悪くなる等の不都合が生じるおそれがある。
(i)重合条件
本発明に係る高圧ラジカル重合法は、酸素、有機過酸化物などのラジカル開始剤の存在下において、超高圧下、塊状または溶液重合によって製造される。
重合温度は、100〜300℃、好ましくは120〜280℃、より好ましくは150〜250℃の範囲で重合される。重合温度が100℃未満では、収率の低下や安定した製品を製造できないおそれがあり、一方、300℃を超える場合には、反応が安定せずに、分子量の大きい重合体を得ることが難しくなる。
また、重合圧力は、50〜400MPa、好ましくは70〜350MPa、より好ましくは100〜300MPaの条件下であり、重合圧力が50MPa未満では、充分な分子量のものが得られず、加工性や物性の低下が生じ、一方、400MPaを超える場合には、安定的な製造運転が行い難いものとなる。
製造に際しては、基本的には、通常の高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレンの製造設備及び技術を利用することができる。反応器の形式としては、攪拌翼付のオートクレーブ型、又はチューブラー型のものを使用することができ、必要に応じて、複数個の反応器を直列又は並列に接続して多段重合をすることもできる。更に、オートクレーブ型反応器の場合には、反応器内部を複数ゾーンに仕切ることにより、温度分布を設けたり、より厳密な温度制御をすることも可能である。このような操作によって、メモリーエフェクト等を制御することが可能である。
ラジカル開始剤としては、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、ジt−ブチルジパーオキシイソフタレート、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテート、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルパーオキシラウレート、アセチルパーオキサイド、i−ブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、1,1−ビスt−ブチルパーキシシクロヘキサン、2,2−ビスt−ブチルパーオキシオクタン、2,2−アゾビスイソブチロニトリル等の有機過酸化物が挙げられる。これらの中でも、半減期1分を得るための分解温度が、160〜200℃のものが好ましい。
本発明の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)は、変性用原料樹脂としての、上記高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)5〜95重量%と、該ポリエチレン系樹脂(A)以外の性状の異なる高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(B)95〜5重量%からなるポリエチレン系樹脂組成物(C)に、ラジカル発生剤を配合し、変性したことを特徴とする積層用ポリエチレン系樹脂材料であり、好ましくはそれらが低密度ポリエチレン樹脂であり、特に特定の高MFRを有する低密度ポリエチレン樹脂(A1)、および低MFRで高メモリーエフェクトを有する低密度ポリエチレン樹脂(B1)を選択し、ラジカル発生剤の存在下で、変性したものである。
以下変性方法について詳述する。
上記性状の異なる2種の高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)及び(B)の変性方法としては、押出機内で樹脂とラジカル発生剤を同時に溶融混練して、反応させる溶融反応法、または有機溶媒に樹脂とラジカル発生剤を溶解し、加温混合攪拌しながら反応させる溶液反応法等が好適に用いられる。
変性時のラジカル反応温度[T(1)](℃)は、下記の関係式(2)を満たすことが望ましく、関係式(2)’を満たすことがより好ましい。
関係式(2):T60+30<T(1)<T60+120
関係式(2)’:T60+40<T(1)<T60+110
(式中、T60は、ラジカル発生剤の1時間半減期温度[℃]を表す。)
溶融ブレンドでは、ラジカル反応を抑制した温度で十分に樹脂中にラジカル発生剤を分散させることが目的である。そのためには、ラジカル反応を抑制できる混練温度の選定が重要となる。本発明では、この混練温度[T(2)](℃)は、下記関係式(3)を満たすことが好ましい。
関係式(3):Tm<T(2)<T60+5
(式中、Tmは、樹脂の融点[℃]を表し、T60は、ラジカル発生剤の1時間半減期温度[℃]を表す。)
関係式(3)’:Tm<T(2)<T60−3
(式中、Tmは、樹脂の融点[℃]を表し、T60は、ラジカル発生剤の1時間半減期温度[℃]を表す。)
上記ラジカル発生剤としては、有機過酸化物、ジヒドロ芳香族、ジクミル化合物等が挙げられる。
その有機過酸化物としては、例えば、(i)t−ブチルハイドロパーオサキイド、クメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、(ii)メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、(iii)イソブチリルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、(iv)ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルヘキシン)−3、ジ−t−アミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類、(v)2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパーオキシケタール、(vi)t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のアルキルパーエステル類、(vii)ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカルボネート、ジ−イソプロピルパーオキシジカルボネート、t−アミルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーカーボネート類、(viii)3,6,9−トリエチル−3,6,9−トリメチル−1,4,7−トリパーオキソナン等の環状有機過酸化物類などが挙げられる。中でも好ましいのは、環状有機過酸化物類である。
本発明の変性後の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)は、(x1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したMFRが0.1〜100g/10分、好ましくは、0.3〜80g/10分、より好ましくは0.5〜70g/10分である。
MFRが0.1g/10分未満では、押出ラミネート時の高速加工性が悪く、発泡セルが大きくならない可能性がある。また、MFRが100g/10分を超えるものは、押出ラミネート時の加工安定性が悪くなり、発泡セルが破裂する可能性が生じる。
上記積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の(x3)および高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(B)の(b3)のメモリーエフェクト(ME)は、JIS K7210で使用されるメルトインデクサー(三鈴エリー(株)製半自動メルトテンション計)を使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件にて、以下のようにして測定される。
測定したストランドの直径をD、ダイスのオリフィス径をD0(2.095mm)として、次式によりMEが求められる(ただし、実測値は少数点第2位で四捨五入を行った)。
ME=D/D0
本発明では、上記積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の特性を損ねない範囲で、フェノール系、リン系等の酸化防止剤、金属石鹸等の中和剤、アンチブロッキング剤、滑剤、分散剤、顔料、染料等の着色剤、防曇剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、造核剤などの添加剤を配合してもよい。
また、上記積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の特性を損ねない範囲で、前記のラジカル重合法ポリエチレン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン、中・高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の他のポリオレフィン系樹脂等を配合しても構わない。
本発明の積層体は、上記積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)を少なくとも1層有する基材との積層体であって、この積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)は、ラミネート成形時に、前記[発明の効果]の項に記載されるような優れた諸性質を発揮する。
上記基材として、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体などのプロピレン系樹脂;ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのビニルアルコール系樹脂;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12などのナイロン又はポリアミド系樹脂;ポリアクリロニトリル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂、セロハンなどのセルロース系ポリマーなどのフィルム形成能を有する熱可塑性樹脂フィルムまたはシート(これらの延伸物、印刷物)、アルミニウム、鉄、銅、またはこれらを主成分とする合金等の金属箔または金属板、シリカ蒸着プラスチックフィルム、アルミナ蒸着プラスチックフィルム等の無機酸化物の蒸着フィルム、金、銀、アルミニウム等の金属またはこれら金属の酸化物以外の化合物等の蒸着フィルム、上質紙、クラフト紙、板紙、グラシン紙、合成紙等の紙類、セロファン、織布、不織布等が用いられる。
本発明の積層体は、上記の基材と積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)を用いて、通例のラミネート方法で種々様々の積層体を製造できる。
なお、本発明の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)は、特にラミネート積層体を製造する際のラミネート性能(高速成形加性、ドローダウン性、低ネックイン等)に優れ、目的、用途によって、各種基材と積層できる。
特に、本発明の断熱容器は、均一で、高い発泡セルを有し、外観性、印刷性、保温性等に優れ、かつ比較的耐熱性を有することから、沸騰水をもちいたカップ麺、スープ用容器や、電子レンジ用容器、トレー等としても好適に使用される。
本発明の積層体の製造方法としては、特に制約はないが、溶融樹脂をダイレクトに積層する押出ラミネート法、事前にフィルムとしたものを積層するサンドイッチラミネート法、ドライラミネート法、共押出法等により、各種基材に押出コーティング或いは基材と共押出することによって得ることができる。
また、サンドイッチラミネート法は、基材と積層するフィルムの間に溶融した樹脂を流し込んで、この溶融した樹脂が接着剤のような働きをして接着・積層する方法である。
また、ドライラミネート法は、紙と積層するフィルムを貼合する接着剤および/または接着剤の塗布ロール付近の雰囲気湿度を除湿するか、前記接着剤および/または接着剤の塗布ロールの温度を温熱するか、フィルムシートの貼合面を乾燥させる方法である。
また、共押出法は、複数の押出機を使用して、基材を構成する樹脂と本発明の積層用ポリエチレン系樹脂組成物とをともに共押出して共押出ダイスの出口手前で合接させて積層体を製造する方法である。
本発明の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)は、特にラミネートによる積層体を製造する際のラミネート性能(高速成形加性、ドローダウン性、低ネックイン等)に優れるばかりでなく、紙カップ等の断熱性材料の製造時の発泡特性にも、優れるという特性を有している。紙を主体とする基材を使用した発泡加工紙、断熱容器等を製造する際に、特異な効果を発揮するものである。
以下に、本発明の発泡性積層体について、さらに詳述する。
本発明において、紙を主体とする基材は、基材に含まれた水分等の蒸気、揮発ガスによって、表面のポリエチレン樹脂層を発泡させることができるものであれば、特に限定されない。
本発明において、紙を主体とする基材とは、(i)紙、あるいは(ii)予め紙に加熱により揮発性ガスを発生する物質をコーティングした基材、ラミネート成形過程で紙とポリエチレン樹脂層(I)間に加熱により、揮発性ガスを発生する物質をコーティングしたもの、(iii)紙を主体とする基材中へ、加熱により揮発性ガスを発生する物質を配合した基材を意味するものである。
該紙の坪量は、100〜400g/m2、特に150〜350g/m2が好ましい。また、紙の含水率は、4〜15%、好ましくは5〜13%、より好ましくは5〜12%程度のものが例示される。
さらに、紙を主体とする基材には、パルプ紙や合成紙等の紙にインクなどで絵や文字、模様などを印刷することもできる。
本発明に係るポリエチレン樹脂層(I)は、前記高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)5〜95重量%と、該ポリエチレン系樹脂(A)以外の高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(B)95〜5重量%とからなるポリエチレン系樹脂組成物(C)100重量部に対して、0.001〜1.0重量部のラジカル発生剤を配合して変性してなる積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)で構成され、下記(x1)〜(x3)の要件を満足する積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)が望ましい。
(x1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したMFRが0.1〜50g/10分である。
(x2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(x3)メモリーエフェクト(ME)が1.5以上である。
本発明において、使用される熱可塑性樹脂層(II)には、熱可塑性樹脂(D)が用いられ、例えば、高・中・低密度ポリエチレン、ポリプロピレン系樹脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4−メチル−ペンテン−1樹脂等の炭素数2〜10のα−オレフィンの単独重合体またはそれらの相互共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、あるいはこれらとの混合物等が挙げられる。
これらの中でも、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。
また、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂等の、紙基材と接着性の乏しい樹脂を使用する場合においては、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂、エチレン−不飽和カルボン酸との共重合体等の通例の接着性樹脂等を介して、積層体としても良い。
本発明に係る発泡積層体においては、本発明の効果を損なわない範囲において、該層間、あるいはその内及び/又は外層等に、他の層を設けてもよく、例えば、外側から、{ポリエチレンフィルム層/発泡性ポリエチレン樹脂層(I)/基材/熱可塑性樹脂層(II)}、{ポリエチレンフィルム層/バリア層/接着層/発泡性ポリエチレン樹脂層(I)/基材/熱可塑性樹脂層(II)}、{発泡性ポリエチレン樹脂層(I)/基材/熱可塑性樹脂層(II)/バリア層/熱可塑性樹脂層(II)}のように、基材とポリエチレン樹脂層(I)または、さらに熱可塑性樹脂層(II)を設けた積層体の内及び/又は外層、あるいは該層間に、一層または複数層のフィルム層、装飾層、補強層、接着剤層、バリア層等を設けてもよい。
また、必要に応じて、印刷等を施しても良い。印刷は、部分的または全面的に着色インキで印刷してもよい。また、必要に応じて発泡性インキを使用して、部分的または全面的に発泡部位を設けてもよい。印刷の位置、印刷面積の大小、印刷の方法、使用されるインキなどは、従来公知の技術を適宜選択して用いることができる。
また、補強層とは、基材に積層された発泡性ポリエチレン樹脂層(I)が加熱によって発泡されるときに、発泡層が破裂しないように、発泡性ポリエチレン樹脂層(I)の外層にポリエチレン樹脂フィルムなどを積層して、発泡層の過度の発泡による破裂防止や、不ぞろいの発泡セルを均一に矯正する、あるいはフィルム、不織布等を積層して、機械的強度を持たせるなどの役割を果たすものである。樹脂としては、特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等でよい。
さらに、バリア層を形成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸ポリエステル(OPET)、延伸ポリアミド、アルミナ蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム等の金属、無機酸化物の蒸着フィルム、アルミ蒸着等の金属蒸着フィルム、金属箔等が挙げられる。
本発明において、発泡性積層体を製造する方法としては、紙を主体とする基材の片面へポリエチレン樹脂層(I)を積層し、あるいは他方の面に、熱可塑性樹脂層(II)をさらに積層できる方法であれば、特に制約はないが、溶融樹脂をダイレクトに積層する押出ラミネート加工、事前にフィルムとしたものを積層するサンドラミネート加工、ドライラミネート加工する方法等が挙げられる。
また、サンドラミネート加工は、紙と積層するフィルムの間に、溶融した樹脂を流し込んで、この溶融した樹脂が接着剤のような働きをして接着・積層する方法であり、さらに、ドライラミネート加工は、紙と積層するフィルムを貼合する接着剤および/または接着剤の塗布ロール付近の雰囲気湿度を除湿するか、前記接着剤および/または接着剤の塗布ロールの温度を温熱するか、フィルムシートの貼合面を乾燥させる方法である。
サンドラミネート加工、ドライラミネート加工においては、本発明に用いる紙を主体とする基材の熱可塑性樹脂層(II)が形成される側で、基材と熱可塑性樹脂層(II)との間に、バリア性を向上させるため、上記アルミ箔、ポリエステル系フィルム、各種バリア性フィルム等を積層させることが容易である。
本発明の発泡加工紙は、上記の発泡性積層体を加熱し、ポリエチレン樹脂層(I)を発泡させて得られるものである。すなわち、上記発泡性積層体を発泡させる際に、ポリエチレン樹脂層(I)と、基材から放出される水蒸気および/または揮発ガス(以下、水蒸気等とも称す)を保持する熱可塑性樹脂層(II)とが下記式(2)を満足させるように、行うことが好ましい。
ここで、基材から放出される水蒸気等を保持するとは、所定の加熱条件で基材から放出された水蒸気等を(I)層側に拡散させ、(I)層を優先的に発泡させるよう、水蒸気等をバリアすることを指す。この式(2)を満足させるように行うと、加熱による発泡処理条件を広くすることができるうえ、ポリエチレン樹脂層(I)を優先的に発泡させることができるので好ましい。
式(2): Tm(D)−Tm(X)≧10
[ただし、Tm(X)は、ポリエチレン樹脂層(I)の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の融点Tm(℃)であり、Tm(D)は、基材中の水蒸気等を保持する熱可塑性樹脂層(II)の熱可塑性樹脂(D)の融点Tm(℃)である。]
断熱容器、特にカップの製造方法は、少なくとも、紙を主体とする基材の一方の面に、積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)を用いて、加熱によって基材から放出される水蒸気等によって、発泡される厚さが20〜100μmのポリエチレン樹脂層(I)を形成し、基材の他面に、熱可塑性樹脂(D)を用いて、基材から放出される水蒸気等を保持する厚さ10〜100μmの熱可塑性樹脂層(II)が形成された発泡性積層体を形成し、ついで容器に成形後、加熱温度100〜200℃で加熱して、基材から放出される水蒸気等によって、ポリエチレン樹脂層(I)を発泡させることを特徴とする。
上記基材にラミネートする方法においては、通例のラミネート方法が適用される。押出ラミネートにおいては、ダイス直下の樹脂温度200〜350℃、好ましくは260〜350℃、より好ましくは270〜350℃の範囲で行われる。また、成形速度は、10〜400m/分、好ましくは10〜350m/分で行われ、必要に応じて、基材とポリエチレン樹脂との接着性を向上させるためにコロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理フレーム処理、等を行っても良い。また、必要に応じて、アンカーコート剤を塗布しても良い。
式(2): Tm(D)−Tm(X)≧10
[ただし、Tm(X)は、ポリエチレン樹脂層(I)の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の融点Tm(℃)であり、Tm(D)は、基材中の水蒸気等を保持する熱可塑性樹脂層(II)の熱可塑性樹脂(D)の融点Tm(℃)である。]
なお、本実施例において用いたポリエチレン樹脂、その物性、得られた発泡性積層体等の試験方法は、以下の通りである。
(1)MFR:
JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定した。
(2)密度:
ペレットを熱プレスして2mm厚のプレスシートを作成し、該シートを1000ml容量のビーカーに入れ蒸留水を満たし、時計皿で蓋をしてマントルヒーターで加熱した。蒸留水が沸騰してから60分間煮沸後、ビーカーを木製台の上に置き放冷した。この時60分煮沸後の沸騰蒸留水は500mlとし室温になるまでの時間は60分以下にならないように調整した。また、試験シートは、ビーカー及び水面に接しないように水中のほぼ中央部に浸漬した。シートを23℃、湿度50%の条件で16時間以上24時間以内でアニーリングを行った後、タテヨコ2mmになるように打ち抜き、試験温度23℃でJIS K7112に準拠して、測定した。
(3)メモリーエフェクト(ME):
JIS K7210で使用されるメルトインデクサー(三鈴エリー(株)製半自動ME計)を用いて測定した。
(i)測定条件:
シリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件にて、次のように実施した。
装置に2.095mmφのMFR測定用ノズルセットし、樹脂を炉へ充填する。ピストンを乗せ、0.09g/分の定速押出で5分間保持し、その後3g/分の定速押出とし6分30秒までエアー抜きを行う。6分30秒経過後、3g/分を維持したままストランドをカットし、オリフィス下端からのストランド長さが20mmとなった時点でのストランドの径を、オリフィス下端から15mmの位置でKEYENCE製レーザー寸法測定器(LS−3033)を用いて測定する。
測定したストランドの直径をD、ダイスのオリフィス径をD0(2.095mm)として、次式によりMEを求めた。
ME=D/D0
ペレットを熱プレスでシートとし、パンチで打抜いてサンプルとした。
測定は、下記の条件で、第一昇温、降温、第二昇温の手順で実施し、第二昇温の最高ピーク高さの温度を融点とした。
(a)装置:セイコーインスツルメンツ製DSC220
(b)昇降温条件:
第一昇温:30℃から200℃までを40℃/分
降温:200℃から20℃までを10℃/分
第二昇温:20℃から200℃までを10℃/分
(c)温度保持時間:第一昇温後5分間、降温後5分
(d)サンプル量:5mg
(e)リファレンス:アルミニウム
ポリエチレン樹脂層(I)を押出ラミネートする際、加工が安定的に行えるかを目視にて評価した。評価基準は、次のとおりである。
○:溶融膜が安定して、加工できる。
×:溶融膜が不安定で、均一な厚みのサンプル採取が不能。
発泡積層体の断面を顕微鏡で50倍に拡大観察し、発泡層の厚さを測定し、発泡セル高さとした。
用いた原料ポリエチレン樹脂の物性等を下記表1に示す。
下記表2に示す割合で、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂(A)の所定量と、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂(B)の所定量で構成される樹脂組成物100重量部に対し、ラジカル発生剤として3,6,9−トリエチル−3,6,9−トリメチル−1,4,7−トリパーオキソナン(化薬アクゾ(株)製トリゴノックス301:純度41%、一時間半減期温度が146℃)を所定量計量し、ヘンシェルミキサーにて2分間混合し、混合物を40mmφ単軸押出機にて窒素シールの下、出口樹脂温度240℃、押出機滞留時間90秒の条件にて溶融混合し、積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)として、樹脂材料(X1〜X6)を得た。物性などの評価結果等を表2に示す。
坪量157g/m2、含水率7%の紙基材の片面に、コロナ処理(30W・min/m2)を施し、40φ押出機、ダイス有効幅360mmの押出ラミネーターを用い、ポリオレフィン樹脂層(II)を構成する材料として、MFR10g/10分、密度0.936g/cm3、融点129℃のポリエチレン樹脂(IIa)を、樹脂温度320℃、加工速度20m/min、20μm厚にて、押出ラミネート加工し、ポリオレフィン樹脂層(II)と紙基材との積層体を得た。
上記積層体のポリオレフィン樹脂層(II)と反対面の紙基材面に、コロナ処理(30W・min/m2)を施し、40φ押出機、ダイス有効幅360mmの押出ラミネーターを用い、樹脂温度320℃、加工速度20m/min、40μm厚にて、ポリエチレン樹脂層(I)を構成する材料として、積層用ポリエチレン樹脂材料(X1〜X5)を用いて、押出ラミネート加工し、ポリエチレン樹脂層(I)と紙基材とポリオレフィン樹脂層(II)からなる発泡性積層体を得た。
得られた発泡性積層体を130℃のオーブン中に2分間放置後オーブンから取り出し、常温にて放冷して発泡加工紙を得た。その評価結果等を表3に示す。
ポリエチレン樹脂層(I)に使用する樹脂として、樹脂(A)の高圧ラジカル重合法ポリエチレン樹脂A1、A2と、樹脂(B)の高圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂B1、B2を単独で用いた以外は、実施例1と同様にして、発泡性積層体を得た。その評価結果等を表3に示す。
ポリエチレン樹脂層(I)に使用する樹脂として、積層用ポリエチレン樹脂材料(X6)を用いた以外は、実施例1と同様にして、発泡性積層体を得た。
得られた発泡性積層体を130℃のオーブン中に2分間放置後オーブンから取り出し、常温にて放冷して発泡加工紙を得た。その評価結果等を表3に示す。
一方、比較例1、2においては、成形加工性が悪く、ラミネートができなかった。また、比較例3〜5においては、発泡セルが低く、発泡セルの均一性にも欠け、外観が悪く、本発明の目標する製品が得られなかった。
Claims (14)
- 高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(A)5〜95重量%と、該ポリエチレン系樹脂(A)以外の高圧ラジカル重合法ポリエチレン系樹脂(B)95〜5重量%とからなるポリエチレン系樹脂組成物(C)100重量部に対して、0.001〜1.0重量部のラジカル発生剤を配合して変性してなることを特徴とする積層用ポリエチレン系樹脂材料。
- 前記ポリエチレン系樹脂(A)及び(B)は、それぞれ高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン樹脂(A1)及び(B1)であり、且つ積層用ポリエチレン系樹脂材料が下記(x1)〜(x3)の特性を満足することを特徴とする請求項1に記載の積層用ポリエチレン系樹脂材料。
(x1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート(MFR)が0.1〜100g/10分である。
(x2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(x3)JIS K7210で使用されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件で測定したメモリーエフェクト(ME)が1.5以上である。 - 前記低密度ポリエチレン樹脂(A1)が下記(a1)〜(a2)の特性を満足し、前記低密度ポリエチレン樹脂(B1)が下記(b1)〜(b3)の特性を満足することを特徴とする請求項2に記載の積層用ポリエチレン系樹脂材料。
(a1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート[MFR(a)]が0.05〜100g/10分である。
(a2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(b1)JIS K7210に準拠(190℃、21.18N荷重)して測定したメルトフローレート[MFR(b)]が0.05〜100g/10分である。
(b2)試験温度23℃、JIS K7112に準拠した密度が0.905〜0.940g/cm3である。
(b3)JIS K7210で使用されるメルトインデクサーを使用し、測定条件をシリンダー温度240℃、定速押出量3g/分の条件で測定したメモリーエフェクト(ME)が1.7以上である。 - 前記低密度ポリエチレン樹脂(A1)のMFR(a)と低密度ポリエチレン樹脂(B1)のMFR(b)との比[MFR(a)/MFR(b)]が下記式(1)を満足することを特徴とする請求項3に記載の積層用ポリエチレン系樹脂材料。
式(1): MFR(a)/MFR(b) >1 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)と基材との少なくとも2層を含むことを特徴とする積層体。
- 前記基材は、紙を主体とした基材であることを特徴とする請求項5に記載の積層体。
- 紙を主体とした基材の一方の面に、積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)で形成した発泡させるためのポリエチレン樹脂層(I)と、該基材の他の面に、基材から放出される水蒸気または揮発ガスを保持するための熱可塑性樹脂(D)で形成した熱可塑性樹脂層(II)からなることを特徴とする請求項6に記載の積層体。
- 積層用ポリエチレン樹脂材料(X)と熱可塑性樹脂(D)との融点差が下記式(2)を満足することを特徴とする請求項7に記載の積層体。
式(2): Tm(D)−Tm(X)≧10
[ただし、Tm(X)は、ポリエチレン樹脂層(I)の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の融点Tm(℃)であり、Tm(D)は、熱可塑性樹脂層(II)の熱可塑性樹脂(D)の融点Tm(℃)である。] - 請求項6〜8のいずれか1項に記載の積層体を加熱し、少なくとも紙を主体とする基材中の水蒸気または揮発ガスでポリエチレン樹脂層(I)を発泡させてなることを特徴とする発泡加工紙。
- ポリエチレン樹脂層(I)を発泡させて形成した発泡セルの高さが370μm以上であることを特徴とする請求項9に記載の発泡加工紙。
- 請求項6〜8のいずれか1項に記載の積層体を用いてなる断熱容器であって、
断熱容器は、積層体を用いて成型した容器を、加熱することにより、少なくとも紙を主体とする基材中の水蒸気または揮発ガスでポリエチレン系樹脂層(I)を発泡させてなることを特徴とする断熱容器。 - カップ状容器であることを特徴する請求項11に記載の断熱容器。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)で、少なくとも紙を主体とする基材の一方の面に、厚さが20〜100μmのポリエチレン樹脂層(I)を形成し、該基材の他面に、積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)より高い融点を有する熱可塑性樹脂(D)で、厚さが10〜100μmの熱可塑性樹脂層(II)を形成した積層体を、容器に成形した後、温度100〜200℃に加熱して、該基材から放出される水蒸気または揮発ガスによってポリエチレン樹脂層(I)を発泡させることを特徴とする断熱容器の製造方法。
- ポリエチレン樹脂層(I)を形成する積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)と基材から放出される水蒸気または揮発ガスを保持する熱可塑性樹脂(D)との融点差が下記式(2)を満足することを特徴とする請求項13に記載の断熱容器の製造方法。
式(2): Tm(D)−Tm(X)≧10
[ただし、Tm(X)は、ポリエチレン樹脂層(I)の積層用ポリエチレン系樹脂材料(X)の融点Tm(℃)であり、Tm(D)は、熱可塑性樹脂層(II)の熱可塑性樹脂(D)の融点Tm(℃)である。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325806A JP5095597B2 (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325806A JP5095597B2 (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010144134A true JP2010144134A (ja) | 2010-07-01 |
JP5095597B2 JP5095597B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=42564876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008325806A Active JP5095597B2 (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5095597B2 (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285584A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Japan Polyethylene Corp | 積層用ポリエチレン系樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 |
JP2015171794A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡用積層体の製造方法、及び、発泡用積層体を用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2015196529A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 三井・デュポンポリケミカル株式会社 | 包装材用樹脂組成物及び包装用積層体 |
JP2016516881A (ja) * | 2013-05-01 | 2016-06-09 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 良好な溶融強度及び高密度を有する低密度エチレン系ポリマー組成物 |
JP2016117283A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡性積層体用樹脂組成物、発泡性積層体、その製造方法及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2016153185A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | 日本ポリエチレン株式会社 | 加熱発泡性積層体、並びにそれを用いた発泡加工紙及び断熱容器 |
JP2017154821A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡性積層体用ポリエチレン系樹脂組成物、発泡性積層体およびその製造方法、発泡加工紙並びに断熱容器 |
WO2017172273A1 (en) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Dow Global Technologies Llc | Modified polyethylene resins and method for making the same |
WO2019067239A1 (en) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | Dow Global Technologies Llc | MODIFIED POLYETHYLENE COMPOSITIONS AND PROCESS FOR PREPARING THE SAME |
JP2019072921A (ja) * | 2017-10-16 | 2019-05-16 | 東ソー株式会社 | 発泡用積層体及び発泡積層体 |
JP2019177653A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 東ソー株式会社 | 発泡積層体の製造方法 |
CN113861539A (zh) * | 2020-06-30 | 2021-12-31 | 住友化学株式会社 | 乙烯类聚合物、乙烯类聚合物的制造方法和膜 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5508767B2 (ja) * | 2009-06-15 | 2014-06-04 | 日本ポリエチレン株式会社 | 積層用ポリエチレン系樹脂材料、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51102039A (en) * | 1975-03-06 | 1976-09-09 | Fujikura Ltd | Kakyohoriechirennoseizoho |
JPS61118446A (ja) * | 1984-11-13 | 1986-06-05 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | ポリエチレン樹脂組成物 |
JPH03110140A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-10 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 発泡被膜を有する部材 |
JPH048743A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-13 | Showa Denko Kk | ポリエチレン組成物およびそれを用いた積層成形方法 |
JPH09234837A (ja) * | 1996-02-28 | 1997-09-09 | Tosoh Corp | 積層体 |
JP2002327011A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-11-15 | Sumitomo Chem Co Ltd | 押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂 |
WO2006019066A1 (ja) * | 2004-08-17 | 2006-02-23 | Japan Polyethylene Corporation | 積層体 |
WO2009078487A1 (ja) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Japan Polyethylene Corporation | 発泡性積層体用樹脂、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2009166485A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-30 | Japan Polyethylene Corp | 発泡性積層体用樹脂、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2010065162A (ja) * | 2008-09-11 | 2010-03-25 | Japan Polyethylene Corp | 発泡性積層体用ポリエチレン樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 |
-
2008
- 2008-12-22 JP JP2008325806A patent/JP5095597B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51102039A (en) * | 1975-03-06 | 1976-09-09 | Fujikura Ltd | Kakyohoriechirennoseizoho |
JPS61118446A (ja) * | 1984-11-13 | 1986-06-05 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | ポリエチレン樹脂組成物 |
JPH03110140A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-10 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 発泡被膜を有する部材 |
JPH048743A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-13 | Showa Denko Kk | ポリエチレン組成物およびそれを用いた積層成形方法 |
JPH09234837A (ja) * | 1996-02-28 | 1997-09-09 | Tosoh Corp | 積層体 |
JP2002327011A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-11-15 | Sumitomo Chem Co Ltd | 押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂 |
WO2006019066A1 (ja) * | 2004-08-17 | 2006-02-23 | Japan Polyethylene Corporation | 積層体 |
WO2009078487A1 (ja) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Japan Polyethylene Corporation | 発泡性積層体用樹脂、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2009166485A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-30 | Japan Polyethylene Corp | 発泡性積層体用樹脂、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2010065162A (ja) * | 2008-09-11 | 2010-03-25 | Japan Polyethylene Corp | 発泡性積層体用ポリエチレン樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285584A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Japan Polyethylene Corp | 積層用ポリエチレン系樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 |
JP2016516881A (ja) * | 2013-05-01 | 2016-06-09 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 良好な溶融強度及び高密度を有する低密度エチレン系ポリマー組成物 |
JP2015171794A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡用積層体の製造方法、及び、発泡用積層体を用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2015196529A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 三井・デュポンポリケミカル株式会社 | 包装材用樹脂組成物及び包装用積層体 |
JP2016117283A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡性積層体用樹脂組成物、発泡性積層体、その製造方法及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
WO2016104540A1 (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡性積層体用樹脂組成物、発泡性積層体、その製造方法及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 |
CN107107583B (zh) * | 2014-12-22 | 2019-05-17 | 日本聚乙烯株式会社 | 发泡性层压体用树脂组合物、发泡性层压体及其制造方法和使用其的发泡加工纸和隔热容器 |
CN107107583A (zh) * | 2014-12-22 | 2017-08-29 | 日本聚乙烯株式会社 | 发泡性层压体用树脂组合物、发泡性层压体及其制造方法和使用其的发泡加工纸和隔热容器 |
JP2016153185A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | 日本ポリエチレン株式会社 | 加熱発泡性積層体、並びにそれを用いた発泡加工紙及び断熱容器 |
WO2017150581A1 (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-08 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡性積層体用ポリエチレン系樹脂組成物、発泡性積層体およびその製造方法、発泡加工紙並びに断熱容器 |
JP2017154821A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 日本ポリエチレン株式会社 | 発泡性積層体用ポリエチレン系樹脂組成物、発泡性積層体およびその製造方法、発泡加工紙並びに断熱容器 |
WO2017172273A1 (en) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Dow Global Technologies Llc | Modified polyethylene resins and method for making the same |
US10844210B2 (en) | 2016-03-31 | 2020-11-24 | Dow Global Technologies Llc | Modified polyethylene resins and method for making the same |
JP2019515970A (ja) * | 2016-03-31 | 2019-06-13 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 変性ポリエチレン樹脂及びそれを作製する方法 |
US11193009B2 (en) | 2017-09-27 | 2021-12-07 | Dow Global Technologies Llc | Modified polyethylene compositions and method for making the same |
CN111194257A (zh) * | 2017-09-27 | 2020-05-22 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 改性聚乙烯组合物和其制造方法 |
WO2019067239A1 (en) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | Dow Global Technologies Llc | MODIFIED POLYETHYLENE COMPOSITIONS AND PROCESS FOR PREPARING THE SAME |
JP2019072921A (ja) * | 2017-10-16 | 2019-05-16 | 東ソー株式会社 | 発泡用積層体及び発泡積層体 |
JP2019177653A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 東ソー株式会社 | 発泡積層体の製造方法 |
JP7031445B2 (ja) | 2018-03-30 | 2022-03-08 | 東ソー株式会社 | 発泡積層体の製造方法 |
CN113861539A (zh) * | 2020-06-30 | 2021-12-31 | 住友化学株式会社 | 乙烯类聚合物、乙烯类聚合物的制造方法和膜 |
EP3964548A1 (en) | 2020-06-30 | 2022-03-09 | Sumitomo Chemical Company Limited | Ethylene-based polymer, method of producing ethylene-based polymer, and film |
US11466146B2 (en) | 2020-06-30 | 2022-10-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Ethylene-based polymer, method of producing ethylene-based polymer, and film |
CN113861539B (zh) * | 2020-06-30 | 2024-04-05 | 住友化学株式会社 | 乙烯类聚合物、乙烯类聚合物的制造方法和膜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5095597B2 (ja) | 2012-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5095597B2 (ja) | 積層用ポリエチレン系樹脂材料、それを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器及びその製造方法 | |
JP5674265B2 (ja) | 発泡性積層体用ポリエチレン樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 | |
JP5380169B2 (ja) | 発泡性積層体、それを用いた発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 | |
JP6645175B2 (ja) | 発泡性積層体用樹脂組成物、発泡性積層体、その製造方法及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 | |
EP2223802B1 (en) | Resin for foamable layered product, foamable layered product, and foamed converted paper and heat-insulating container both obtained from the same | |
JP5171588B2 (ja) | 発泡性積層体用樹脂、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 | |
JP2017154821A (ja) | 発泡性積層体用ポリエチレン系樹脂組成物、発泡性積層体およびその製造方法、発泡加工紙並びに断熱容器 | |
JP5508767B2 (ja) | 積層用ポリエチレン系樹脂材料、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 | |
JP5377370B2 (ja) | 積層体、それを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 | |
JP5198333B2 (ja) | 発泡性積層体用ポリエチレン樹脂材料、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 | |
JP5162527B2 (ja) | 積層用ポリエチレン系樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、発泡加工紙並びに断熱容器・その製造方法 | |
JP6819090B2 (ja) | 発泡性積層体及びそれを用いた発泡積層体並びに容器 | |
JP7415573B2 (ja) | 接着性樹脂組成物及び積層体 | |
JP2019111650A (ja) | 発泡性積層体及びそれを用いた発泡積層体並びに容器 | |
JP6402530B2 (ja) | 積層体及びそれを用いた食品包装容器、電子レンジ用容器 | |
JP6119382B2 (ja) | 発泡性積層体用樹脂、発泡性積層体、及びそれを用いた発泡加工紙並びに断熱容器 | |
JP6375988B2 (ja) | 加熱発泡性積層体、並びにそれを用いた発泡加工紙及び断熱容器 | |
JP2015171794A (ja) | 発泡用積層体の製造方法、及び、発泡用積層体を用いた発泡加工紙並びに断熱容器 | |
JP6561859B2 (ja) | 発泡性積層体、その製造方法、発泡加工紙及び断熱容器 | |
JP7255664B2 (ja) | 発泡性積層体の発泡外観性能評価方法および製造管理方法 | |
JP7039877B2 (ja) | 発泡性積層体、その製造方法、発泡加工紙及び断熱容器 | |
JP2021147539A (ja) | 発泡性積層体用ポリエチレン系樹脂組成物、発泡性積層体および発泡積層体並びに断熱容器 | |
JP4871803B2 (ja) | 積層体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110601 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120508 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5095597 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |