JP2010139427A - パルス合成回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】A相パルスの変化するタイミングより後にB相パルスが変化する第1の状態と、A相パルスの変化するタイミングより前にB相パルスが変化する第2の状態との、いずれか一方の状態のときは、A相パルスが変化するタイミングを示すパルスを含む、モータの回転方向を表す回転パルスを出力し、第1の状態、または第2の状態の、他方の状態のときは、A相パルスが変化するタイミングを示すパルスを含む、モータの回転方向を表す信号を反転させた回転パルスを出力する。
【選択図】図1
Description
この磁気検出素子13と磁気検出素子14は、予め定められた間隔で2カ所に取り付けられ、それぞれの取り付けられた場所において回転する永久磁石12の磁界の変化を検出し、例えば、永久磁石12のN極が検出されているときは、“High”レベルの電気信号、また、永久磁石12のS極が検出されているときは、“Low”レベルの電気信号として出力する。
また、A相パルス信号およびB相パルス信号の周期は、モータの回転速度の判断に用いられる。
しかしながら、車両開閉体を動作させるモータの回転状態を判断する処理装置は、取り付けられている2個の磁気検出素子が出力するパルス信号の位相差を利用してモータの回転状態を判断している。このため、モータの回転状態の判断精度は、処理装置によって行われるパルス信号の位相差の検出精度(分解能)に大きく影響されるので、2個の磁気検出素子を取り付ける位置は、パルス信号の位相差を判断する処理装置の処理性能、すなわち、分解能によって決定されている。また、2個の磁気検出素子の取り付け位置の精度も要求されている。
また、2個の磁気検出素子が出力するパルス信号の配線数を減らして1つの信号とすることにより、モータ装置から引き出すパルス信号の配線の取り回しを容易にしたパルス合成回路を提供することを目的としている。
このことにより、第1のパルス信号の変化に対して第2のパルス信号の変化が後であるか、先であるかによって異なるモータの回転方向を表す信号を出力する。また、出力するパルス信号を1つの信号として出力する。
このことにより、第1のパルス信号と第2のパルス信号とに基づいて、モータの回転軸の回転方向によって、モータの回転軸の回転方向を表す第1の回転パルス信号と、第2の回転パルス信号を生成し、その生成した信号を合成した1つの信号を出力する。
このことにより、第1のパルス信号の変化するタイミングで、第2のパルス信号が第1のパルス信号に対して遅れているのか、進んでいるのかによって、第1のパルス信号に同期した、モータの回転軸の回転方向を表す信号を生成し、その生成した信号を回転軸の回転方向に応じて異なる基準レベルを持つ1つの回転パルス信号に合成して出力する。
また、出力するパルス信号を1つの信号として出力する。これによって、モータ装置から引き出すパルス信号の配線の取り回しが容易となり、モータ装置の加工性を向上して、加工に伴うコスト増加を防ぐことができる。
また、図2は、モータ10が回転することによって出力されるパルス生成部21と、モータ装置の出力パルス、すなわち、パルス合成部22から出力される出力パルスを示したタイミングチャートである。
磁気検出素子14は、磁気検出素子13と同様に永久磁石12の磁界を検出し、検出した磁界に応じたB相パルスを出力する。
回転軸11がCW回転を開始すると、図2(a)に示すように、A相パルスに遅れて、B相パルスが出力される。また、逆に、回転軸11がCCW回転を開始すると、図2(b)に示すように、B相パルスに遅れて、A相パルスが出力される。
この回転軸11の回転に応じて出力されるA相パルスと、B相パルスとを、パルス合成回路20に出力する。
パルス生成部21は、磁気検出素子13から入力されたA相パルスの立ち上がりエッジと、立ち下がりエッジのタイミングで、回転軸11が回転している方向を示す2種類の回転方向パルスとしてA相パルスに同期したパルス信号を出力する。
パルス生成部21は、回転軸11がCW回転を開始すると、図2(a)に示すように、時計方向の回転を示すパルス(以下、「CWパルス」という)をパルス合成部22に出力する。なお、CW回転時に出力される反時計方向の回転を示すパルス(以下、「CCWパルス」という)は、図2(a)に示すように、“Low”レベルで固定される。
また、パルス生成部21は、回転軸11がCCW回転を開始すると、図2(b)に示すように、反時計方向の回転を示すCCWパルスをパルス合成部22に出力する。なお、CCW回転時に出力されるCWパルスは、図2(b)に示すように、“Low”レベルで固定される。
パルス合成部22は、回転軸11がCW回転をしているときは、図2(a)に示すように、パルス生成部21から入力されたCWパルスを、回転パルスとして出力する。また、回転軸11がCCW回転しているときは、図2(b)に示すように、パルス生成部21から入力されたCCWパルスを反転したパルス信号を、回転パルスとして出力する。
次に、本実施形態のパルス合成回路20の詳細な構成および動作について説明する。図3は、本実施形態によるパルス合成回路20の構成を示したブロック図である。図3において、パルス合成回路20は、上述したようにパルス生成部21、パルス合成部22から構成される。
また、図4は、本実施形態によるパルス合成回路20内の各部の信号を示したタイミングチャートである。なお、図4は、パルス合成回路20を備えたモータ装置の回転軸11が、CW回転からCCW回転に移行する例を示している。
この排他的論理和ゲートXOR1の出力が、D型フリップフロップDFF1のリセット信号として、クリア端子に入力される。
D型フリップフロップDFF1は、クロック端子に入力された信号(以下、「クロック信号」という)の立ち上がりで、データ端子に入力された信号(以下、「データ信号」という)を取り込み、取り込んだデータ信号の値を出力し、次のクロック信号の立ち上がりまでその値を保持する。すなわち、図4のt2タイミング、t4タイミング、およびt7タイミングに示すように、A相パルスの立ち下がりのタイミングで、B相パルスの値を取り込み、次のA相パルスの立ち下がりまでその値を保持する。また、D型フリップフロップDFF1は、クリア端子に入力されたリセット信号の“Low”レベルで、保持している値を初期化して、“Low”レベルを出力する。
D型フリップフロップDFF1の出力は、論理否定ゲートINV5、および論理積ゲートAND2に入力される。
D型フリップフロップDFF2は、D型フリップフロップDFF1と同様に、クロック信号の立ち上がりで、データ信号を取り込み、取り込んだデータ信号の値を出力し、次のクロック端子の立ち上がりまでその値を保持する。すなわち、図4のt3タイミング、t6タイミング、およびt8タイミングに示すように、A相パルスの立ち上がりのタイミングで、B相パルスの値を取り込み、次のA相パルスの立ち上がりまでその値を保持する。また、D型フリップフロップDFF2は、クリア端子に入力されたリセット信号の“Low”レベルで、保持している値を初期化して、“Low”レベルを出力する。
D型フリップフロップDFF2の出力は、論理否定ゲートINV6、および論理積ゲートAND3に入力される。
論理和ゲートOR1の出力は、論理積ゲートAND1〜AND4に入力される。
論理否定ゲートINV5は、D型フリップフロップDFF1から出力された信号が入力され、図4に示すように、入力されたD型フリップフロップDFF1の出力信号の反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV5の出力が、論理積ゲートAND4に入力される。
論理否定ゲートINV6は、D型フリップフロップDFF2から出力された信号が入力され、図4に示すように、入力されたD型フリップフロップDFF2の出力信号の反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV6の出力が、論理積ゲートAND1に入力される。
この論理和ゲートOR2の出力が、パルス合成部22に出力される。
この論理和ゲートOR3の出力が、パルス合成部22に出力される。
RS型フリップフロップRSFF1は、セット端子に入力された信号(以下、「セット信号」という)が“High”レベルのときに、図4のt5タイミングに示すように、“High”レベルを出力して保持する。また、RS型フリップフロップRSFF1は、リセット端子に入力された信号(以下、「リセット信号」という)が“High”レベルのときに、図4のt1タイミングに示すように、“Low”レベルを出力して保持する。
このことによって、図4のt1タイミング、およびt5タイミングに示すように、CW回転時に“Low”レベルとなり、CCW回転時に“High”レベルとなる信号(以下、「回転方向信号」という)を出力する。
RS型フリップフロップRSFF1の出力は、論理積ゲートAND5に入力される。
このことにより、CCW回転時のみ、CCWパルスを反転することとなる。
この論理和ゲートOR4の出力が、パルス合成回路20、すなわち、本実施形態によるパルス合成回路を備えたモータ装置の出力する回転パルスとなる。
すなわち、CW回転時は、回転パルスの基準レベルが“Low”レベルであり、CCW回転時は、回転パルスの基準レベルが“High”レベルである1つの回転パルスが出力される。
次に、本発明の第2の実施形態のパルス合成回路20の詳細な構成および動作について説明する。図5は、本実施形態によるパルス合成回路20の構成を示したブロック図である。図5において、パルス合成回路20は、上述したようにパルス生成部21、パルス合成部22から構成される。
また、図6は、本実施形態によるパルス合成回路20内のパルス生成部21と、パルス合成部22から出力される出力パルス、すなわち、本実施形態によるパルス合成回路20を備えたモータ装置の出力パルスを示したタイミングチャートである。なお、図6は、磁気検出素子14から出力されたB相パルスの変化点で各パルスを出力する例を示している。
なお、パルス生成回路212〜214は、パルス生成回路211と同じ構成で、同じ動作をするため、説明は省略する。
立ち上がりエッジモノマルチMM21の出力は、RS型フリップフロップRSFF21のセット端子に入力される。
論理和ゲートOR21の出力は、論理否定ゲートINV22に入力される。
このことにより、立ち上がりエッジモノマルチMM24は、BI信号の立ち上がりのタイミングで、立ち上がりエッジモノマルチMM22が出力する“High”レベルの幅の時間が遅れ、BI信号の立ち下がりのタイミングで、立ち上がりエッジモノマルチMM23が出力する“High”レベルの幅の時間が遅れたパルス(以下、「BI遅れエッジパルス」という)を出力することとなる。
立ち上がりエッジモノマルチMM24の出力は、RS型フリップフロップRSFF21のリセット端子に入力される。
RS型フリップフロップRSFF21は、セット端子に入力されたAI立ち上がりタイミングパルスの立ち上がりのタイミングから、リセット端子に入力されたBI遅れエッジパルスの立ち下がりのタイミングまでが“High”レベルとなる信号を論理積ゲートAND21に出力する。
このことによって、AI信号が“High”レベルのときのBI信号の立ち上がりのタイミングの位置を表すパルス信号を出力する。
論理否定ゲートINV11は、磁気検出素子13から出力されたA相パルスが入力され、入力されたA相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV11の出力が、パルス生成回路212のAI端子に入力される。
論理否定ゲートINV12は、磁気検出素子14から出力されたB相パルスが入力され、入力されたB相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV12の出力が、パルス生成回路212のBI端子に入力される。
論理否定ゲートINV13は、磁気検出素子14から出力されたB相パルスが入力され、入力されたB相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV13の出力が、パルス生成回路213のBI端子に入力される。
論理否定ゲートINV14は、磁気検出素子13から出力されたA相パルスが入力され、入力されたA相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV14の出力が、パルス生成回路214のAI端子に入力される。
この論理和ゲートOR11の出力が、パルス合成部22に出力される。
この論理和ゲートOR12の出力が、パルス合成部22に出力される。
このパルス合成部22の出力が、パルス合成回路20、すなわち、本実施形態によるパルス合成回路を備えたモータ装置の出力する回転パルスとなる。
すなわち、CW回転時は、回転パルスの基準レベルが“Low”レベルであり、CCW回転時は、回転パルスの基準レベルが“High”レベルである1つの回転パルスが出力される。
また、本発明のパルス合成回路を備えたモータ装置から出力される回転パルスの周期は、モータの回転速度を表しているので、後段の処理装置は、車両開閉体以外の物の挟み込みを検出するための車両開閉体の進行速度を判断することができる。
また、磁気検出素子13と、磁気検出素子14との間で、永久磁石12のS極とN極との境界の位置が停止した場合においても、磁気検出素子13と、磁気検出素子14から出力されるA相パルス、およびB相パルスのいずれかが先に変化するのみであり、図4と同様に考えることができる。
例えば、本実施形態と同様の出力波形が得られる回路構成であれば、本実施形態と異なる回路構成に変更することもできる。また、出力波形の論理を逆にした回路構成とすることもできる。
11・・・回転軸、
12・・・永久磁石、
13・・・磁気検出素子(第1の磁気検出素子)、
14・・・磁気検出素子(第2の磁気検出素子)、
20・・・パルス合成回路、
21・・・パルス生成部(パルス生成手段)、
22・・・パルス合成部(パルス合成手段)、
211,212,213,214・・・パルス生成回路、
DFF1,DFF2・・・D型フリップフロップ、
RSFF1,RSFF21・・・RS型フリップフロップ、
INV1,INV2,INV3,INV4,INV5,INV6,INV7,INV11,INV12,INV13,INV14,INV21,INV22・・・論理否定ゲート、
XOR1・・・排他的論理和ゲート、
MM1,MM2,MM21,MM22,MM23,MM24・・・立ち上がりエッジモノマルチ、
OR1,OR2,OR3,OR4,OR11,OR12,OR21・・・論理和ゲート、
AND1,AND2,AND3,AND4,AND5,AND21・・・論理積ゲート、
Claims (3)
- 永久磁石が固定された回転軸と、前記永久磁石の回転方向に沿って配置され、前記永久磁石の磁界に応じた第1のパルス信号を出力する第1の磁気検出素子と、前記永久磁石の回転方向に沿って、前記第1の磁気検出素子と予め定められた間隔で配置され、前記永久磁石の磁界に応じた第2のパルス信号を出力する第2の磁気検出素子と、を備えたモータの前記回転軸の回転状態を示す信号を生成するパルス合成回路において、
前記第1のパルス信号の変化するタイミングより後に前記第2のパルス信号が変化する第1の状態と、前記第1のパルス信号の変化するタイミングより前に前記第2のパルス信号が変化する第2の状態との、いずれか一方の状態のときは、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含む、前記モータの回転方向を表す信号を出力し、
前記第1の状態、または前記第2の状態の、他方の状態のときは、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含む、前記モータの回転方向を表す信号を反転させた信号を出力する、
ことを特徴とするパルス合成回路。 - 前記第1のパルス信号と、前記第2のパルス信号とに基づいて、前記回転軸が第1の方向に回転している場合は、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含み、前記回転軸が前記第1の方向と反対の第2の方向に回転している場合は、一定の値である第1の回転パルス信号と、前記回転軸が前記第1の方向と反対の第2の方向に回転している場合は、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含み、前記回転軸が第1の方向に回転している場合は、一定の値である第2の回転パルス信号と、を生成するパルス生成手段と、
前記パルス生成手段によって生成された前記第1の回転パルス信号または前記第2の回転パルス信号に基づいて、前記回転軸が第1の方向に回転している場合は、前記第1の回転パルス信号からなり、前記回転軸が前記第1の方向と反対の第2の方向に回転している場合は、前記第2の回転パルス信号の反転信号からなる前記回転方向を表す信号を生成するパルス合成手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のパルス合成回路。 - 前記パルス生成手段は、
前記第1のパルス信号に対して前記第2のパルス信号の位相が遅れている場合は、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含み、前記第1のパルス信号に対して前記第2のパルス信号の位相が進んでいる場合は、一定の値である前記第1の回転パルス信号と、
前記第1のパルス信号に対して前記第2のパルス信号の位相が遅れている場合は、一定の値であり、前記第1のパルス信号に対して前記第2のパルス信号の位相が進んでいる場合は、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含む前記第2の回転パルス信号と、
を生成し、
前記パルス合成手段は、
前記第1の回転パルス信号に前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスが含まれる場合は、前記第1の回転パルス信号を出力し、
前記第2の回転パルス信号に前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスが含まれる場合は、前記第2の回転パルス信号を反転させた信号を出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載のパルス合成回路。
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