JP5113733B2 - パルス生成回路 - Google Patents
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Description
この磁気検出素子13と磁気検出素子14は、予め定められた間隔で2カ所に取り付けられ、それぞれの取り付けられた場所において回転する永久磁石12の磁界の変化を検出し、例えば、永久磁石12のN極が検出されているときは、“High”レベルの電気信号、また、永久磁石12のS極が検出されているときは、“Low”レベルの電気信号として出力する。
また、A相パルス信号およびB相パルス信号の周期は、モータの回転速度の判断に用いられる。
しかしながら、2個の磁気検出素子の取り付け間隔は、それぞれの磁気検出素子が出力するパルス信号間の位相差を定める間隔となっており、車両開閉体を動作させるモータの回転状態を判断する処理装置は、取り付けられている2個の磁気検出素子が出力するパルス信号の位相差を利用してモータの回転状態を判断している。このため、パルス信号の位相差は、処理装置の処理性能によって規定が設けられ、2個の磁気検出素子の取り付け位置の精度も要求されている。
このことにより、第1のパルス信号の変化に対して第2のパルス信号の変化が後であるか、先であるかによって異なるモータの回転方向を表す信号を出力する。また、このことにより、第1のパルス信号と第2のパルス信号との位相差に基づいて、モータの回転軸の回転方向を表す信号を、第1のパルス信号に同期して出力する。
このことにより、第1のパルス信号の立ち上がり、および立ち下がりのタイミングでの第2のパルス信号の示す値から、第2のパルス信号が第1のパルス信号に対して遅れているのか、進んでいるのかによって、回転軸の回転方向に応じた回転パルス信号を出力する。
また、図2は、モータ10が回転することによって出力されるモータ装置の出力パルスを示したタイミングチャートである。
磁気検出素子14は、磁気検出素子13と同様に永久磁石12の磁界を検出し、検出した磁界に応じたB相パルスを出力する。
回転軸11がCW回転を開始すると、図2(a)に示すように、A相パルスに遅れて、B相パルスが出力される。また、逆に、回転軸11がCCW回転を開始すると、図2(b)に示すように、B相パルスに遅れて、A相パルスが出力される。
この回転軸11の回転に応じて出力されるA相パルスと、B相パルスとを、パルス生成回路20に出力する。
パルス生成部23は、回転軸11がCW回転を開始すると、図2(a)に示すように、時計方向の回転を示すCWパルスをパルス生成回路20、すなわち、本実施形態のモータ装置の出力として、外部に出力する。なお、CW回転時に出力されるCCWパルスは、図2(a)に示すように、“Low”レベルで固定される。
また、パルス生成部23は、回転軸11がCCW回転を開始すると、図2(b)に示すように、反時計方向の回転を示すCCWパルスをパルス生成回路20、すなわち、本実施形態のモータ装置の出力として、外部に出力する。なお、CCW回転時に出力されるCWパルスは、図2(b)に示すように、“Low”レベルで固定される。
また、図4は、本実施形態によるパルス生成回路20内の各部の信号を示したタイミングチャートである。なお、図4は、パルス生成回路20を備えたモータ装置の回転軸11が、CW回転からCCW回転に移行する例を示している。
排他的論理和ゲートXOR1には、磁気検出素子13から出力されたA相パルスと、磁気検出素子14から出力されたB相パルスとが入力される。排他的論理和ゲートXOR1は、図4に示すようにA相パルスとB相パルスが同じレベル、すなわち、“High”レベル同士、または、“Low”レベル同士であるときに、“Low”レベルを出力する。また排他的論理和ゲートXOR1は、A相パルスとB相パルスが異なるレベル、すなわち、A相パルスまたはB相パルスのいずれか一方が“High”レベルであり、他方が“Low”レベルであるときに、“High”レベルを出力する。
この排他的論理和ゲートXOR1の出力が、D型フリップフロップDFF1のリセット信号として、クリア端子に入力される。
D型フリップフロップDFF1は、クロック端子に入力された信号(以下、「クロック信号」という)の立ち上がりで、データ端子に入力された信号(以下、「データ信号」という)を取り込み、取り込んだデータ信号の値を出力し、次のクロック信号の立ち上がりまでその値を保持する。すなわち、図4のt1タイミング、t3タイミング、およびt5タイミングに示すように、A相パルスの立ち下がりのタイミングで、B相パルスの値を取り込み、次のA相パルスの立ち下がりまでその値を保持する。また、D型フリップフロップDFF1は、クリア端子に入力されたリセット信号の“Low”レベルで、保持している値を初期化して、“Low”レベルを出力する。
すなわち、D型フリップフロップDFF1は、A相パルスに対するB相パルスの位相の遅れ量を検出し、A相パルスに対するB相パルスの位相の遅れ量が“High”レベルとして表される遅れ位相パルスを出力する遅れ位相検出ブロックである。
D型フリップフロップDFF1の出力は、パルス生成部23に入力される。
D型フリップフロップDFF2は、D型フリップフロップDFF1と同様に、クロック信号の立ち上がりで、データ信号を取り込み、取り込んだデータ信号の値を出力し、次のクロック端子の立ち上がりまでその値を保持する。すなわち、図4のt2タイミング、t4タイミング、およびt6タイミングに示すように、A相パルスの立ち上がりのタイミングで、B相パルスの値を取り込み、次のA相パルスの立ち上がりまでその値を保持する。また、D型フリップフロップDFF2は、クリア端子に入力されたリセット信号の“Low”レベルで、保持している値を初期化して、“Low”レベルを出力する。
すなわち、D型フリップフロップDFF2は、A相パルスに対するB相パルスの位相の遅れ量を検出し、A相パルスに対するB相パルスの位相の遅れ量が“High”レベルとして表される遅れ位相パルスを出力する遅れ位相検出ブロックである。
ただし、図4のt4タイミング、およびt6タイミングにおいて、D型フリップフロップDFF2から“High”レベルが出力されるとき、すなわち、図4のt4タイミング、およびt6タイミングでは、A相パルスに続いて変化するB相パルスの値は、A相パルスと逆の値であるある。このことは、A相パルスに対してB相パルスが遅れているのではなく、進んでいることを示している。これは、図4のt4タイミング、およびt6タイミングの手前のタイミングにおいて、B相パルスがA相パルスと同じ値に変化していることからも理解できる。よって、D型フリップフロップDFF2は、A相パルスに対するB相パルスの位相の進み量を検出し、A相パルスに対するB相パルスの位相の進み量が“High”レベルとして表される進み位相パルスを出力する進み位相検出ブロックであるということができる。
D型フリップフロップDFF2の出力は、パルス生成部23に入力される。
論理否定ゲートINV3は、磁気検出素子13から出力されたA相パルスが入力され、図4に示すように、入力されたA相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV3の出力が、立ち上がりエッジモノマルチMM2に入力される。
論理和ゲートOR1の出力は、パルス生成部23に入力される。
論理否定ゲートINV5は、D型フリップフロップDFF1から出力された遅れ位相パルスが入力され、図4に示すように、入力された遅れ位相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV5の出力が、CCWパルス生成部232に入力される。
論理否定ゲートINV6は、D型フリップフロップDFF2から出力された進み位相パルスが入力され、図4に示すように、入力された進み位相パルスの反転信号を出力する。この論理否定ゲートINV6の出力が、CWパルス生成部231に入力される。
この論理和ゲートOR2の出力が、パルス生成回路20、すなわち、本実施形態によるパルス生成回路を備えたモータ装置の出力するCWパルス(時計方向パルス)となる。
この論理和ゲートOR3の出力が、パルス生成回路20、すなわち、本実施形態によるパルス生成回路を備えたモータ装置の出力するCCWパルス(反時計方向パルス)となる。
なお、本発明の実施形態の説明においては、回転軸11が、CW回転からCCW回転に移行する例を示した図4を用いて説明したが、例えば、回転軸11が、CCW回転からCW回転に移行する場合でも、磁気検出素子14から出力されたB相パルスが先に変化するのみであり、図4と同様に考えることができる。
また、磁気検出素子13と、磁気検出素子14との間で、永久磁石12のS極とN極との境界の位置が停止した場合においても、磁気検出素子13と、磁気検出素子14から出力されるA相パルス、およびB相パルスのいずれかが先に変化するのみであり、図4と同様に考えることができる。
また、本発明のパルス生成回路を備えたモータ装置から出力される回転パルス(CWパルス、およびCCWパルス)の周期は、モータの回転速度を表しているので、後段の処理装置は、車両開閉体以外の物の挟み込みを検出するための車両開閉体の進行速度を判断することができる。
例えば、本実施形態と同様の出力波形が得られる回路構成であれば、本実施形態と異なる回路構成に変更することもできる。また、出力波形の論理を逆にした回路構成とすることもできる。
11・・・回転軸、
12・・・永久磁石、
13・・・磁気検出素子(第1の磁気検出素子)、
14・・・磁気検出素子(第2の磁気検出素子)、
20・・・パルス生成回路、
21・・・位相検出部(位相検出手段)、
22・・・エッジ検出部(エッジ検出手段)、
23・・・パルス生成部(パルス生成手段)、
231・・・CWパルス生成部(第1の回転パルス生成手段)、
232・・・CCWパルス生成部(第2の回転パルス生成手段)、
DFF1・・・D型フリップフロップ(第1の位相検出手段)、
DFF2・・・D型フリップフロップ(第2の位相検出手段)、
INV1,INV2,INV3,INV4,INV5,INV6・・・論理否定ゲート、
XOR1・・・排他的論理和ゲート、
MM1,MM2・・・立ち上がりエッジモノマルチ、
OR1,OR2,OR3・・・論理和ゲート、
AND1,AND2,AND3,AND4・・・論理積ゲート、
Claims (2)
- 永久磁石が固定された回転軸と、前記永久磁石の回転方向に沿って配置され、前記永久磁石の磁界に応じた第1のパルス信号を出力する第1の磁気検出素子と、前記永久磁石の回転方向に沿って、前記第1の磁気検出素子と予め定められた間隔で配置され、前記永久磁石の磁界に応じた第2のパルス信号を出力する第2の磁気検出素子と、を備えたモータの前記回転軸の回転状態を示す信号を生成するパルス生成回路において、
前記第1のパルス信号と、前記第2のパルス信号との位相差に応じたパルス幅を有する位相パルス信号を生成する位相検出手段と、
前記第1のパルス信号が入力され、前記第1のパルス信号が変化するとエッジパルス信号を生成し、出力するエッジ検出手段と、
前記第1のパルス信号と、前記位相検出手段によって生成された前記位相パルス信号と、前記エッジ検出手段によって生成された前記エッジパルス信号とから、前記モータの回転方向を表す信号を生成するパルス生成手段と、
を備え、
前記パルス生成手段は、
前記第1のパルス信号の変化するタイミングより後に前記第2のパルス信号が変化する第1の状態と、前記第1のパルス信号の変化するタイミングより前に前記第2のパルス信号が変化する第2の状態との、いずれか一方の状態のときは、前記第1のパルス信号が変化するタイミングを示すパルスを含む、前記モータの回転方向を表す信号を出力し、他方の状態のときは、一定の値である前記モータの回転方向を表す信号を出力する、
ことを特徴とするパルス生成回路。 - 前記位相検出手段は、
前記第1のパルス信号に対する前記第2のパルス信号の位相の遅れ量に応じたパルス幅を有する第1の位相パルス信号を生成する第1の位相検出手段と、
前記第1のパルス信号に対する前記第2のパルス信号の位相の進み量に応じたパルス幅を有する第2の位相パルス信号を生成する第2の位相検出手段と、
を備え、
前記エッジ検出手段は、
前記第1のパルス信号の立ち上がり、および立ち下がりを検出すると前記エッジパルス信号を生成して出力し、
前記パルス生成手段は、
前記第1のパルス信号と、前記第1の位相パルス信号、および前記第2の位相パルス信号と、前記エッジパルス信号とに応じて前記回転軸が第1の方向に回転していることを示す第1の回転パルス信号を生成する第1の回転パルス生成手段と、
前記第1のパルス信号と、前記第1の位相パルス信号、および前記第2の位相パルス信号と、前記エッジパルス信号とに応じて前記回転軸が前記第1の方向と反対の第2の方向に回転していることを示す第2の回転パルス信号を生成する第2の回転パルス生成手段と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のパルス生成回路。
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2008
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