JP2006234504A - 回転検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐ノイズ性を損なうことなく回転方向及び回転角度を外部に伝達することができる回転検出装置を提供すること。
【解決手段】 第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、回転体1の回転角度に応じたパルス信号Saを回転方向判定回路6、端子Aなどに出力する。第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5bは、回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sbを回転方向判定回路6に出力する。回転方向判定回路6は、パルス信号Sa,Sbに基づいて回転体1の回転方向を判定し、その回転方向を示す方向判定信号Scを出力する。位相反転回路7は、パルス信号Saの位相を反転させ、反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saと逆位相)を信号選択回路8へ出力する。信号選択回路8は、方向判定信号Scに基づいてパルス信号Saを有効化して端子Bから出力するか、パルス信号Sdを有効化して端子Bから出力するかを選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、回転体1の回転角度に応じたパルス信号Saを回転方向判定回路6、端子Aなどに出力する。第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5bは、回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sbを回転方向判定回路6に出力する。回転方向判定回路6は、パルス信号Sa,Sbに基づいて回転体1の回転方向を判定し、その回転方向を示す方向判定信号Scを出力する。位相反転回路7は、パルス信号Saの位相を反転させ、反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saと逆位相)を信号選択回路8へ出力する。信号選択回路8は、方向判定信号Scに基づいてパルス信号Saを有効化して端子Bから出力するか、パルス信号Sdを有効化して端子Bから出力するかを選択する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回転検出装置に関するものである。
従来、回転体の回転方向などを検出する回転検出装置として特許文献1に示すものがあった。図7は、特許文献1に示す第5の実施形態の回転検出装置の概略構成を示す回路図である。
特許文献1に示す回転検出装置33は、図7に示すように、第1の磁気センサ3、第2の磁気センサ4、ラッチ回路5、第1の定電流回路34、パルス信号発生回路35、第2の定電流回路36、スイッチ回路37、外部端子P1、P2などを備える。
第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4は、磁気抵抗素子(MRE)を用いて検出信号を出力するように構成されたもので、回転体の回転に伴って1/4の位相差をもって矩形状の検出信号Sa、Sbを出力する。なお、第1の磁気センサ3の出力端子は第1の定電流回路34を介して外部端子P2に接続されると共に、パルス信号発生回路35に接続されている。
ラッチ回路5は、Dタイプのフリップフロップからなるもので、そのデータ入力端子Dには第1の磁気センサ3の出力端子が接続され、クロック入力端子CLには第2の磁気センサ4の出力端子が接続されており、出力端子は回転方向を示す判定信号Scを出力する。
第1の定電流回路34は、ハイレベルの信号が与えられている期間中は所定の電流値Iaの電流を出力する。パルス信号発生回路35は、所定の短い時間幅のパルス信号を出力するもので、その出力端子は第2の定電流回路36の入力端子に接続される。第2の定電流回路36は、ハイレベルの信号が与えられている期間中は所定の電流値Ibの電流を出力する。
スイッチ回路37は、電流Iaの先頭に第2の定電流回路36の出力電流Ibを加算した信号を外部端子P2に出力するもので、ラッチ回路5から正回転状態を示すハイレベルの判定信号が与えられている状態ではオフ状態となり、逆回転を示すロウレベルの判定信号が与えられている状態ではオン状態となる。
また、外部端子P2は、検出用抵抗を介してグランドに接続されており、この検出用抵抗には電圧検出手段が接続されており、この検出電圧信号は処理回路に入力される。
この回転検出装置33は、回転体が正回転をしている状態では、第1の磁気センサ3の検出信号Saのレベルに対応した波形の電流Iaを外部端子から出力する。一方、回転検出装置は、回転体が逆回転に転じた場合には、第1の磁気センサ3の検出信号Saに対応したパルス状の電流Iaの先頭に短いパルス状の電流Ibが加算された状態で外部端子P2から出力する。
したがって、処理回路は、検出用抵抗の端子電圧を検出することにより回転体の回転方向および回転数を検出することができるようになる。
特開平10−332725号公報
特許文献1に示す回転検出装置は、正回転の場合と逆回転の場合とで出力する検出信号(電流もしくは電圧)のレベルを異ならせることによって回転方向を示している。したがって、特許文献1に示す回転検出装置から出力されるレベルによって回転方向を判定する処理回路には、2つの閾値が必要となる。
ところが、検出信号は、消費電流、消費電圧などの関係であまりレベルを上げることができない場合もある。このように検出信号が所定のレベル内である場合に回転方向を判定するための閾値を2つ設定すると、閾値が1つである場合に比べて閾値のレベルを下げる必要がありノイズに対する余裕度が低下する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、耐ノイズ性を損なうことなく回転方向及び回転角度を外部に伝達することができる回転検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の回転検出装置は、回転体の回転角度に応じた回転信号をそれぞれ異なる位相で出力する複数のセンサ素子と、回転信号の位相の関係に基づいて回転体が第1の方向及び第1の方向とは逆の第2の方向のいずれかの方向に回転しているかを示す方向判定信号を出力する回転方向判定手段と、複数の出力端子と、センサ素子の回転信号に基づいて複数の出力端子から出力する複数の信号を生成する信号生成手段とを備え、信号生成手段は、複数の出力端子の1つの端子から出力する信号の出力波形を、方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで変化させると共に、少なくともいずれか一方の方向を示す場合に、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力するものであり、複数の出力端子の残りの端子からは、常時、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とするものである。
このように、回転方向によって複数の出力端子の1つの端子から出力する信号の出力波形を変化させることによって、この出力波形によって回転体の回転方向を示すことができるので耐ノイズ性を損なうことなく回転体の回転方向を外部に伝達することができる。また、複数の出力端子の1つの端子からは、回転体が第1の方向及び第1の方向とは逆の第2の方向の少なくともいずれか一方の方向を示す場合には、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力し、さらに、複数の出力端子の残りの端子からは、常時、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することによって、回転角度に関しても耐ノイズ性を損なうことなく回転体の回転方向を外部に伝達することができる。
また、複数のセンサ素子、複数の出力端子は、請求項2に示すように、それぞれ2個ずつ設けることによって、回転体の回転方向である正回転、逆回転を示す信号を出力することができる。
また、請求項3に記載の回転検出装置では、信号生成手段は、複数の出力端子の1つの端子から、方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで位相を反転させつつ、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とするものである。
このように、複数の出力端子の1つの端子から、方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで位相を反転させつつ、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することによって、確実に回転体の回転方向を外部に伝達することができる。
また、請求項4に記載の回転検出装置では、信号生成手段は、方向判定信号が第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合は複数の出力端子の全ての端子から回転体の回転角度に応じたパルス信号を同位相で出力し、他方の方向を示す場合は複数の出力端子の1つの端子から、位相を反転させつつ回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とするものである。
このように、方向判定信号が第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合は複数の出力端子の全ての端子から回転体の回転角度に応じたパルス信号を同位相で出力し、他方の方向を示す場合は複数の出力端子の1つの端子から、位相を反転させつつ回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することによって、より一層確実に回転体の回転方向を外部に伝達することができる。
また、信号生成手段は、具体的には請求項5に示すように、複数の波形成形回路、位相反転回路、信号選択回路を備え、複数の波形成形回路は、各センサ素子の回転信号をパルス信号に成形するものであり、複数のセンサ素子の1つのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段に出力すると共に、複数のセンサ素子の残りのセンサ素子に対応するパルス信号を位相反転回路、信号選択回路、回転方向判定手段、及び複数の出力端子の1つの端子に出力し、位相反転回路は、パルス信号の位相を反転させて信号選択回路に出力し、信号選択回路は、方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで位相反転回路から出力されたパルス信号あるいは波形成形回路から出力されたパルス信号のいずれを複数の出力端子の残りの端子に出力するかを選択することによってなしえるものである。
また、請求項6に記載の回転検出装置では、信号生成手段は、複数の出力端子の1つの端子から、方向判定信号が第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合に、一定レベルの信号を出力し、他方の方向を示す場合に、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とするものである。
このように、方向判定信号が第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合に、一定レベルの信号を出力し、他方の方向を示す場合に、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力するようにしても回転体の回転方向を外部に伝達することができる。
また、請求項7に示すように、複数の出力端子の1つの端子から、回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力する場合に、複数の出力端子の残りの端子から出力されるパルス信号と同位相もしくは逆位相のパルス信号を出力することもできる。
また、信号生成手段は、請求項8に示すように複数の波形成形回路、位相反転回路、出力判定回路を備え、複数の波形成形回路は、各センサ素子の回転信号をパルス信号に成形するものであり、複数のセンサ素子の1つのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段に出力すると共に、複数のセンサ素子の残りのセンサ素子に対応するパルス信号を位相反転回路、回転方向判定手段、及び複数の出力端子の1つの端子に出力し、位相反転回路は、パルス信号の位相を反転させて出力判定回路に出力し、出力判定回路は、方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで位相反転回路から出力されたパルス信号を複数の出力端子の残りの端子に出力するか、もしくは一定レベルの信号を複数の出力端子の残りの端子に出力するかを選択することによってもなしえるものである。
また、信号生成手段は、請求項9に示すように複数の波形成形回路、出力判定回路を備え、複数の波形成形回路は、各センサ素子の回転信号をパルス信号に成形するものであり、複数のセンサ素子の1つのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段に出力すると共に、複数のセンサ素子の残りのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段、出力判定回路及び複数の出力端子の1つの端子に出力し、出力判定回路は、方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで波形成形回路から出力されたパルス信号を複数の出力端子の残りの端子に出力するか、もしくは一定レベルの信号を複数の出力端子の残りの端子に出力するかを選択することによってもなしえるものである。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す回路図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における回転検出装置の動作を示すタイムチャートである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す回路図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における回転検出装置の動作を示すタイムチャートである。
回転方向および回転数の検出対象である回転体1は、例えば図示しない自動車のタイヤと一体となって回転するように設けられ、磁性材により構成されている。この回転体1には、外周部に所定ピッチで山部1a,谷部1bが形成されている。
回転検出装置2は、第1の磁気センサ3、第2の磁気センサ4、波形成形回路5a、5b、回転方向判定回路6、位相反転回路7、信号選択回路8、端子A、端子B、端子Cなどを備える。
センサ素子としての2個の磁気センサ(第1の磁気センサ3,第2の磁気センサ4)は、磁気抵抗素子(MRE)を用いて検出信号を出力するように構成されたもので、両者は回転体1の外周部と対抗するようにして配置され、それら両者の間は山部1aのピッチの整数倍の距離に1/4ピッチ分の距離を加算あるいは減算した距離に設定されている。そして、後述するように、第1の磁気センサ3,第2の磁気センサ4からは回転体1の回転角度に応じた回転信号を出力する。この回転信号は、本発明における信号生成手段の一部である波形成形回路5a、5bにそれぞれ入力される。波形成形回路5a、5bは、第1の磁気センサ3,第2の磁気センサ4から出力された回転信号をパルス信号に波形成形し、図2(a),(b)に示すような1/4の位相差をもったパルス信号Sa,Sbとして出力する。
なお、波形成形回路5aの出力端子は、回転検出装置2の出力端子である端子A、回転方向判定回路6の入力端子、位相反転回路7の入力端子、信号選択回路8の入力端子に接続されている。端子Aからは、第1の磁気センサ3から出力された回転信号が波形成形回路5aにてパルス信号Saに波形成形されて出力電流として出力される。また、波形成形回路5aの出力端子は、回転方向判定回路6の入力端子に接続されている。
本発明における回転方向判定手段としての回転方向判定回路6は、Dタイプのフリップフロップからなるもので、そのデータ入力端子Dには波形成形回路5aを介して第1の磁気センサ3が接続され、クロック入力端子CLには波形成形回路5bを介して第2の磁気センサ4が接続されており、出力端子Qには信号選択回路8の入力端子が接続されている。回転方向判定回路6は、第1の磁気センサ3,第2の磁気センサ4から出力される回転信号が波形成形されたパルス信号Sa,Sbに基づいて回転体1の回転方向を判定し、その回転方向を示す方向判定信号Scを出力する。
本発明における信号生成手段の一部である位相反転回路7は、波形成形回路5aを介して第1の磁気センサ3が接続されると共に、信号選択回路8の入力端子が接続されている。そして位相反転回路7は、波形成形回路5aにて波形成形されたパルス信号Saが入力されると、そのパルス信号Saの位相を反転させ、反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saと逆位相)を信号選択回路8へ出力する。
本発明における信号生成手段の一部である信号選択回路8は、波形成形回路5aの出力端子、回転方向判定回路6の出力端子、位相反転回路7の出力端子が接続されている。そして、信号選択回路8は、回転方向判定回路6から回転体1の正回転を示すハイレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では、波形成形回路5aが出力したパルス信号Saを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力し、回転体1の逆回転を示すロウレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では位相反転回路7が出力したパルス信号Sdを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。
2つの端子A,Bは、回転検出装置2の出力端子であり、端子Cは、回転検出装置2の入力端子である。端子A、Bは、図示しない検出用抵抗を介してグランド端子に接続されている。また検出用抵抗は、図示しない電圧検出装置が接続されており、この電圧検出装置によって検出された検出電圧信号が図示しない処理回路に入力されるようになっている。端子Cは、回転検出装置2内部に設けられた各回路の電源端子及び回転検出装置2外部に設けられたバッテリーなどの外部電源の端子が接続されており、これら各回路に外部電源から給電するための電源入力端子として機能する。
次に、本実施の形態における回転検出装置2の動作について図2に示すタイムチャートも参照して説明する。図2は、回転体1が正回転をしている状態から逆回転に転じたときの各部の信号の波形を示すものである。すなわち、回転体1が正回転をしている状態では、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bはそれぞれ図2(a)、(b)の一点鎖線よりも左側に示すようなパルス信号Sa、Sbを出力する。また、回転体1が正回転から逆回転に転じた時点以降では、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bはそれぞれ図2(a)、(b)の一点鎖線よりも右側に示すようなパルス信号Sa、Sbを出力する。
第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4は、回転体1の山部1aが対向している状態ではハイレベルの回転信号を出力し、谷部1bが対向している状態ではロウレベルの回転信号を出力する。したがって、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bは、山部1aと対向している状態から次の山部1aが対向するまでの1ピッチに対して、パルス信号Sa,Sbを出力する。
また、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、この回転体1の回転角度に応じたパルス信号Saの電流を回転検出装置2の出力端子である端子Aから出力すると共に、回転方向判定回路6のデータ入力端子D、位相反転回路7、信号選択回路8に出力する。また、第2の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、この回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sbの電流を回転方向判定回路6のクロック入力端子CLに出力する。なお、パルス信号SaとSbとは、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4の両者の配置関係から、1/4ピッチ分だけ位相がずれた出力となる。
第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されるパルス信号Saは回転方向判定回路6のデータ入力端子Dに入力され、第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5bから出力されるパルス信号Sbは回転方向判定回路6のクロック入力端子CLに入力される。したがって、回転方向判定回路6は、回転体1が正回転をしているときには、パルス信号Sbの立ち上がりタイミングでハイレベルの信号を方向判定信号Scとして出力するようになり、回転体1が逆回転しているときには、ロウレベルの信号を方向判定信号Scとして出力するようになる。つまり、方向判定信号Scは、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5a及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5bからのパルス信号SaおよびSbの論理積(アンド)となり、その波形は図2(c)に示すようになる。
次に、位相反転回路7においては、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されるパルス信号Saが入力されると、そのパルス信号Saの位相を反転させる。そして、位相反転回路7は、図2(d)に示すように、パルス信号Saの位相を反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saと逆位相)を信号選択回路8へ出力する。
また、信号選択回路8においては、図2(e)に示すように回転方向判定回路6から正回転に対応するハイレベルの方向判定信号Scが与えられているときには、第1の磁気センサ3が出力したパルス信号Saを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。そして、信号選択回路8は、図2(e)に示すように回転体1の逆回転を示すロウレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では位相反転回路7が出力したパルス信号Sdを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。
したがって、回転検出装置2は、正回転の場合、端子A及び端子Bから同位相のパルス信号(パルス信号Sa、出力信号Se)を出力し、逆回転の場合、端子Aと端子Bとから逆位相のパルス信号(パルス信号Sa、出力信号Se)を出力する。
この回転検出装置2の出力端子である端子A,Bのそれぞれから出力されるパルス信号Sa、出力信号Seは、それぞれ検出用抵抗(図示せず)に出力される。したがって、それぞれの検出用抵抗の端子電圧が所定の閾値を超えたか否かによって回転角度を検出することができるようになる。また、それぞれの検出用抵抗における端子電圧の位相を比較することにより回転体1の回転方向を検出することができるようになる。
このように本実施の形態によれば、それぞれの出力端子(端子A、端子B)から出力する回転体1の回転角度に応じた電流値を示すパルス信号Sa、出力信号Seを回転体1の回転方向を示す対応関係として出力することによって、回転方向を判定するための閾値のレベルを下げなくてよいので耐ノイズ性を損なうことなる回転方向及び回転角度を外部に伝達することができる。
また、出力端子(端子A、端子B)のそれぞれから回転体1の回転角度に応じたパルス信号を出力することによって、処理回路が片エッジ検出する回路である場合、正回転及び逆回転とも出力波形の立下りでエッジを検出することができる。したがって、端子A、端子Bのそれぞれから出力される信号を処理する処理回路を同じ回路にすることができ、処理回路の回路構成の自由度を向上させることもできる。
また、回転検出装置2の分解能を向上させる場合、処理回路にて両側エッジを検出することによって行うことができる。ところが、両側エッジを検出する処理回路は、片側エッジを検出する処理回路に比べて回路構成が複雑になる。しかしながら、本実施の形態においては、2つの出力端子(端子A、端子B)からパルス信号を出力するので、片側エッジを検出する処理回路をそれぞれの出力端子(端子A、端子B)に適用することによって両側エッジが検出できることとなる。したがって、本実施の形態における回転検出装置2は、処理回路の回路構成を複雑にすることなく分解能を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態においては、回転体1の回転方向が正回転から逆回転に転じる場合、パルス信号Saの位相を反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saの逆位相)を回転信号として出力する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。回転体1の回転方向が正回転から逆回転に転じる場合、回転角度に応じた信号であり、パルス信号Saと位相が異なる信号であれば本発明の目的は達成できるものである。この場合、位相反転回路7のかわりに、パルス信号Saの位相を所定値だけ変更する位相変更回路などを用いることによって構成することができる。
また、上述の実施の形態においては、信号生成手段を構成する回路部材として波形成形回路5a、5b、位相反転回路7、信号選択回路8を用いる例にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。方向判定信号Scが第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合は複数の出力端子(端子A、端子B)の全ての端子から回転体の回転角度に応じたパルス信号を同位相で出力し、他方の方向を示す場合は複数の出力端子の1つの端子から、位相を反転させつつ回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力し、複数の出力端子(端子A、端子B)の残りの端子からは、常時、回転体1の回転角度に応じたパルス信号を出力するものであれば、本発明の目的は達成できるものである。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す回路図である。図4は、本発明の第2の実施の形態における回転検出装置の動作を示すタイムチャートである。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す回路図である。図4は、本発明の第2の実施の形態における回転検出装置の動作を示すタイムチャートである。
第2の実施の形態における回転検出装置2は、上述の第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と異なる点は、信号選択回路8のかわりに出力判定回路9を用いる点である。
本実施の形態における回転検出装置2は、図3に示すように第1の磁気センサ3、第2の磁気センサ4、波形成形回路5a、5b、回転方向判定回路6、位相反転回路7、出力判定回路9、端子A、端子B、端子Cなどを備える。
信号生成手段の一部である出力判定回路9は、回転方向判定回路6の出力端子、位相反転回路7の出力端子が接続されている。そして、出力判定回路9は、回転方向判定回路6から出力される方向判定信号Scに基づいて位相反転回路7が出力したパルス信号Sdを出力するか否かを判定する回路であり、パルス信号Sdを出力しないと判定した場合は、一定レベルの固定信号を出力する。したがって、出力判定回路9は、回転方向判定回路6から回転体1の正回転を示すハイレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では、パルス信号Sdを出力しないと判定し、一定レベルの固定信号(本実施の形態ではロウレベル)を有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力し、回転体1の逆回転を示すロウレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では、パルス信号Sdを出力すると判定し、位相反転回路7が出力したパルス信号Sdを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。
次に、本実施の形態における回転検出装置2の動作について図4に示すタイムチャートも参照して説明する。図4は、回転体1が正回転をしている状態から逆回転に転じたときの各部の信号の波形を示すものである。すなわち、回転体1が正回転をしている状態では、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bはそれぞれ図4(a)、(b)の一点鎖線よりも左側に示すようなパルス信号Sa、Sbを出力する。また、回転体1が正回転から逆回転に転じた時点以降では、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bはそれぞれ図4(a)、(b)の一点鎖線よりも右側に示すようなパルス信号Sa、Sbを出力する。
第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4は、回転体1の山部1aが対向している状態ではハイレベルの回転信号を出力し、谷部1bが対向している状態ではロウレベルの回転信号を出力する。したがって、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bは、山部1aと対向している状態から次の山部1aが対向するまでの1ピッチに対して、パルス信号Sa,Sbを出力する。
また、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、この回転体1の回転角度に応じたパルス信号Saの電流を回転検出装置2の出力端子である端子Aから出力すると共に、回転方向判定回路6のデータ入力端子D、位相反転回路7に出力する。また、第2の磁気センサ3に接続される波形成形回路5bは、この回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sbの電流を回転方向判定回路6のクロック入力端子CLに入力する。なお、パルス信号SaとSbとは、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4の両者の配置関係から、1/4ピッチ分だけ位相がずれた出力となる。
第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されるパルス信号Saは回転方向判定回路6のデータ入力端子Dに入力され、第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5bから出力されるパルス信号Sbは回転方向判定回路6のクロック入力端子CLに入力される。したがって、回転方向判定回路6は、回転体1が正回転をしているときには、パルス信号Sbの立ち上がりタイミングでハイレベルの信号を方向判定信号Scとして出力するようになり、回転体1が逆回転しているときには、ロウレベルの信号を方向判定信号Scとして出力するようになる。つまり、方向判定信号Scは、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4にそれぞれ接続される波形成形回路5a、5bから出力されるパルス信号SaおよびSbの論理積(アンド)となり、その波形は図4(c)に示すようになる。
次に、位相反転回路7においては、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されるパルス信号Saが入力されると、そのパルス信号Saの位相を反転させる。そして、位相反転回路7は、図4(d)に示すように、パルス信号Saの位相を反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saと逆位相)を出力判定回路9へ出力する。
また、出力判定回路9においては、図4(e)に示すように回転方向判定回路6から正回転に対応するハイレベルの方向判定信号Scが与えられているときには、一定レベルの固定信号(本実施の形態ではロウレベル)を有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。そして、出力判定回路9は、図4(e)に示すように回転体1の逆回転を示すロウレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では位相反転回路7が出力したパルス信号Sdを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。
したがって、回転検出装置2は、正回転の場合、端子Aからはパルス信号Sa、端子Bからは固定信号(出力信号Se)を出力し、逆回転の場合、端子Aと端子Bとから逆位相の回転信号(パルス信号Sa、出力信号Se)を出力する。
この回転検出装置2の出力端子である端子A、端子Bから出力される回転体1の回転角度に応じた電流値を示すパルス信号Sa、出力信号Se、もしくは固定信号は、端子A、端子Bごとにそれぞれ検出用抵抗(図示せず)に出力される。
したがって、それぞれの検出用抵抗の端子電圧が所定の閾値を超えたか否かによって回転角度を検出することができるようになる。また、それぞれの検出用抵抗における端子電圧を比較することにより回転体1の回転方向を検出することができるようになる。また、出力信号Seと固定信号とに対応する端子電圧によっても回転体1の回転方向を検出することができるようになる。
このように本実施の形態によれば、それぞれの出力端子(端子A、端子B)から出力する回転体1の回転角度に応じた電流値を示すパルス信号Sa、出力信号Seもしくは固定信号を回転体1の回転方向を示す対応関係として出力することによって、回転方向を判定するための閾値のレベルを下げなくてよいので耐ノイズ性を損なうことなく回転方向及び回転角度を外部に伝達することができる。
なお、ノイズに対する余裕度の低下を防止するためには、回転検出装置2に2つの出力端子(端子A、端子B)を設けて、一方の端子からは回転体1の回転角度に応じた回転信号を出力させ、他方の端子からは回転体1の回転方向を示す回転方向信号(ハイレベルかローレベル)を出力させることも考えられる。
しかしながら、本実施の形態に示すように、一方の出力端子(本実施の形態では端子B)から回転体1の回転方向に応じて固定信号と回転体1の回転角度に応じた出力信号Seとを出力することによって、処理回路によって回転方向を検出する際の検出精度を向上させることができるようになる。
また、回転体1が一方の回転方向である場合は、出力端子(端子A、端子B)のそれぞれから回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sa、出力信号Seを出力するので、上述の実施の形態にて説明したように処理回路の回路構成を複雑にすることなく分解能を向上させることができる。例えば、回転検出装置2を自動車の車輪の回転数、回転方向検出に適用した場合、自動車が後進方向である場合に比べて、前進方向である場合の分解能を向上させることが望ましい。そこで、回転体1が正回転である場合に出力端子(端子A、端子B)のそれぞれから回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sa、出力信号Seを出力することによって、自動車が前進方向である場合の分解能を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態においては、回転体1の回転方向が正回転から逆回転に転じる場合、パルス信号Saの位相を反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saの逆位相)を回転信号として出力する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。回転体1の回転方向が正回転から逆回転に転じる場合、回転角度に応じた信号であり、パルス信号Saと位相が異なる信号であれば本発明の目的は達成できるものである。この場合、位相反転回路7のかわりに、パルス信号Saの位相を所定値だけ変更する位相変更回路などを用いることによって構成することができる。
また、上述の実施の形態においては、出力判定回路9は、回転体1の回転方向が正回転である場合、固定信号としてロウレベルの信号を出力する例を用いて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。出力判定回路9が出力する固定信号としてハイレベルの信号を出力するようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す回路図である。図6は、本発明の第3の実施の形態における回転検出装置の動作を示すタイムチャートである。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す回路図である。図6は、本発明の第3の実施の形態における回転検出装置の動作を示すタイムチャートである。
第3の実施の形態における回転検出装置2は、上述の第1又は第2の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第2の実施の形態において、上述の第1又は第2の実施の形態と異なる点は、位相反転回路7と信号選択回路8、位相反転回路7と出力判定回路9のかわりに出力判定回路9のみを用いる点である。
本実施の形態における回転検出装置2は、図5に示すように第1の磁気センサ3、第2の磁気センサ4、波形成形回路5a、5b、回転方向判定回路6、出力判定回路9、端子A、端子B、端子Cなどを備える。
信号生成手段の一部である出力判定回路9は、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aの出力端子、回転方向判定回路6の出力端子が接続されている。そして、出力判定回路9は、回転方向判定回路6から出力される方向判定信号Scに基づいて第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されたパルス信号Saを出力するか否かを判定する回路であり、パルス信号Saを出力しないと判定した場合は、一定レベルの固定信号を出力する。したがって、出力判定回路9は、回転方向判定回路6から回転体1の正回転を示すハイレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では、パルス信号Saを出力しないと判定し、固定信号(本実施の形態ではロウレベル)を有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力し、回転体1の逆回転を示すロウレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では、パルス信号Saを出力すると判定し、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されたパルス信号Saを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。
次に、本実施の形態における回転検出装置2の動作について図6に示すタイムチャートも参照して説明する。図6は、回転体1が正回転をしている状態から逆回転に転じたときの各部の信号の波形を示すものである。すなわち、回転体1が正回転をしている状態では、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bはそれぞれ図6(a)、(b)の一点鎖線よりも左側に示すようなパルス信号Sa、Sbを出力する。また、回転体1が正回転から逆回転に転じた時点以降では、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5aはそれぞれ図6(a)、(b)の一点鎖線よりも右側に示すようなパルス信号Sa、Sbを出力する。
第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4は、回転体1の山部1aが対向している状態ではハイレベルの回転信号を出力し、谷部1bが対向している状態ではロウレベルの回転信号を出力する。したがって、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bは、山部1aと対向している状態から次の山部1aが対向するまでの1ピッチに対して、矩形状のパルス信号Sa,Sbが出力される。
また、第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、は、この回転体1の回転角度に応じたパルス信号Saの電流を回転検出装置2の出力端子である端子Aから出力すると共に、回転方向判定回路6のデータ入力端子D、出力判定回路9に出力する。また、第2の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aは、この回転体1の回転角度に応じたパルス信号Sbの電流を回転方向判定回路6のクロック入力端子CLに入力する。なお、パルス信号SaとSbとは、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4の両者の配置関係から、1/4ピッチ分だけ位相がずれた出力となる。
第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されるパルス信号Saは回転方向判定回路6のデータ入力端子Dに入力され、第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5bから出力されるパルス信号Sbは回転方向判定回路6のクロック入力端子CLに入力される。したがって、回転方向判定回路6は、回転体1が正回転をしているときには、パルス信号Sbの立ち上がりタイミングでハイレベルの信号を方向判定信号Scとして出力するようになり、回転体1が逆回転しているときには、ロウレベルの信号を方向判定信号Scとして出力するようになる。つまり、方向判定信号Scは、第1の磁気センサ3及び第2の磁気センサ4に接続される波形成形回路5a、5bから出力されるパルス信号SaおよびSbの論理積(アンド)となり、その波形は図6(c)に示すようになる。
次に、出力判定回路9においては、図6(e)に示すように回転方向判定回路6から正回転に対応するハイレベルの方向判定信号Scが与えられているときには、固定信号(本実施の形態ではロウレベル)を有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。そして、出力判定回路9は、図6(e)に示すように回転体1の逆回転を示すロウレベルの方向判定信号Scが与えられている状態では第1の磁気センサ3に接続される波形成形回路5aから出力されるパルス信号Saを有効化して出力信号Seの電流を端子Bから出力する。
したがって、回転検出装置2は、正回転の場合、端子Aからはパルス信号Sa、端子Bからは固定信号(出力信号Se)を出力し、逆回転の場合、端子Aと端子Bとから同位相の回転信号(パルス信号Sa、出力信号Se)を出力する。
この回転検出装置2の出力端子である端子A、端子Bから出力される回転体1の回転角度に応じた電流値を示すパルス信号Sa、出力信号Se、もしくは固定信号は、端子A、端子Bごとにそれぞれ検出用抵抗(図示せず)に出力される。
したがって、それぞれの検出用抵抗の端子電圧が所定の閾値を超えたか否かによって回転角度を検出することができるようになる。また、それぞれの検出用抵抗における端子電圧を比較することにより回転体1の回転方向を検出することができるようになる。また、出力信号Seと固定信号とに対応する端子電圧によっても回転体1の回転方向を検出することができるようになる。
このように本実施の形態によれば、それぞれの出力端子(端子A、端子B)から出力する回転体1の回転角度に応じた電流値を示すパルス信号Sa、出力信号Seもしくは固定信号を回転体1の回転方向を示す対応関係として出力することによって、回転方向を判定するための閾値のレベルを下げなくてよいので耐ノイズ性を損なうことなく回転方向及び回転角度を外部に伝達することができる。
なお、上述の実施の形態においては、回転体1の回転方向が正回転から逆回転に転じる場合、パルス信号Saの位相を反転させたパルス信号Sd(パルス信号Saの逆位相)を回転信号として出力する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。回転体1の回転方向が正回転から逆回転に転じる場合、回転角度に応じた信号であり、パルス信号Saと位相が異なる信号であれば本発明の目的は達成できるものである。この場合、位相反転回路7のかわりに、パルス信号Saの位相を所定値だけ変更する位相変更回路などを用いることによって構成することができる。
また、上述の実施の形態においては、出力判定回路9は、回転体1の回転方向が正回転である場合、固定信号としてロウレベルの信号を出力する例を用いて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。出力判定回路9が出力する固定信号としてハイレベルの信号を出力するようにしてもよい。
また、上述第2又は第3の実施の形態においては、信号生成手段を構成する回路部材として波形成形回路5a、5b、位相反転回路7、出力判定回路9を用いる例にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。複数の出力端子(端子A、端子B)の1つの端子から、方向判定信号Scが第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合に、一定レベルの信号を出力し、他方の方向を示す場合に、回転体1の回転角度に応じたパルス信号を出力するものであれば、本発明の目的は達成できるものである。
さらに、方向判定信号Scが第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合に一定レベルの信号を出力し、他方の方向を示す場合に回転体1の回転角度に応じたパルス信号を出力する場合、複数の出力端子(端子A、端子B)の残りの端子から出力されるパルス信号と同位相もしくは逆位相のパルス信号を出力するものであっても、本発明の目的は達成できるものである。
また、上述第1乃至第3の実施の形態においては、信号生成手段を構成する回路部材として波形成形回路5a、5b、位相反転回路7、信号選択回路8、出力判定回路9を用いる例にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。センサ素子(第1の磁気センサ3、第2の磁気センサ4)の回転信号に基づいて、複数の出力端子(端子A、端子B)から出力する複数の信号を生成するものであり、複数の出力端子(端子A、端子B)の1つの端子から出力する信号の出力波形を、方向判定信号Scが第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで変化させると共に、少なくともいずれか一方の方向を示す場合に、回転体1の回転角度に応じたパルス信号を出力するものであり、複数の出力端子(端子A、端子B)の残りの端子からは、常時、回転体1の回転角度に応じたパルス信号を出力するものであれば、本発明の目的は達成できるものである。
また、上述の第1乃至第3の実施の形態においては、磁気センサ(第1の磁気センサ3、第2の磁気センサ4)、回転検出装置2の出力端子(端子A、端子B)を2個ずつ設ける例にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。磁気センサ、回転検出装置2の出力端子は、複数個ずつ設ければ本発明の目的は達成できるものである。
また、上述の第1乃至第3の実施の形態においては、回転体1の回転角度に応じた回転信号を電流値として出力する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。回転体1の回転角度に応じた回転信号を電圧値として出力するようにしても本発明の目的は達成できるものである。
1 回転体、1a 山部、1b 谷部、2 回転検出装置、3 第1の磁気センサ、4 第2の磁気センサ、5a〜5b波形成形回路、6 回転方向判定回路、7 位相反転回路、8 信号選択回路、9 出力判定回路
Claims (9)
- 回転体の回転角度に応じた回転信号をそれぞれ異なる位相で出力する複数のセンサ素子と、
前記回転信号の位相の関係に基づいて、前記回転体が第1の方向及び第1の方向とは逆の第2の方向のいずれかの方向に回転しているかを示す方向判定信号を出力する回転方向判定手段と、
複数の出力端子と、
前記センサ素子の回転信号に基づいて、前記複数の出力端子から出力する複数の信号を生成する信号生成手段とを備え、
前記信号生成手段は、前記複数の出力端子の1つの端子から出力する信号の出力波形を、前記方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで変化させると共に、少なくともいずれか一方の方向を示す場合に、前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力するものであり、前記複数の出力端子の残りの端子からは、常時、前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とする回転検出装置。 - 前記複数のセンサ素子、前記複数の出力端子はそれぞれ2個ずつ設けられることを特徴とする請求項2に記載の回転検出装置。
- 前記信号生成手段は、前記複数の出力端子の1つの端子から、前記方向判定信号が前記第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで位相を反転させつつ、前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転検出装置。
- 前記信号生成手段は、前記方向判定信号が前記第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合は前記複数の出力端子の全ての端子から前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を同位相で出力し、他方の方向を示す場合は前記複数の出力端子の1つの端子から、位相を反転させつつ前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の回転検出装置。
- 前記信号生成手段は、複数の波形成形回路、位相反転回路、信号選択回路を備え、前記複数の波形成形回路は、前記各センサ素子の回転信号をパルス信号に成形するものであり、前記複数のセンサ素子の1つのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段に出力すると共に、前記複数のセンサ素子の残りのセンサ素子に対応するパルス信号を前記位相反転回路、前記信号選択回路、前記回転方向判定手段、及び前記複数の出力端子の1つの端子に出力し、前記位相反転回路は、前記パルス信号の位相を反転させて前記信号選択回路に出力し、前記信号選択回路は、前記方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで前記位相反転回路から出力されたパルス信号あるいは前記波形成形回路から出力されたパルス信号のいずれを前記複数の出力端子の残りの端子に出力するかを選択することを特徴とする請求項3乃至請求項4のいずれかに記載の回転検出装置。
- 前記信号生成手段は、前記複数の出力端子の1つの端子から、前記方向判定信号が前記第1の方向と第2の方向との一方の方向を示す場合に、一定レベルの信号を出力し、他方の方向を示す場合に、前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転検出装置。
- 実施例2、実施例3
前記信号生成手段は、前記複数の出力端子の1つの端子から、前記回転体の回転角度に応じたパルス信号を出力する場合に、前記複数の出力端子の残りの端子から出力されるパルス信号と同位相もしくは逆位相のパルス信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の回転検出装置。 - 前記信号生成手段は、複数の波形成形回路、位相反転回路、出力判定回路を備え、前記複数の波形成形回路は、前記各センサ素子の回転信号をパルス信号に成形するものであり、前記複数のセンサ素子の1つのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段に出力すると共に、前記複数のセンサ素子の残りのセンサ素子に対応するパルス信号を前記位相反転回路、前記回転方向判定手段、及び前記複数の出力端子の1つの端子に出力し、前記位相反転回路は、前記パルス信号の位相を反転させて前記出力判定回路に出力し、前記出力判定回路は、前記方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで前記位相反転回路から出力されたパルス信号を前記複数の出力端子の残りの端子に出力するか、もしくは前記一定レベルの信号を前記複数の出力端子の残りの端子に出力するかを選択することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の回転検出装置。
- 前記信号生成手段は、複数の波形成形回路、出力判定回路を備え、前記複数の波形成形回路は、前記各センサ素子の回転信号をパルス信号に成形するものであり、前記複数のセンサ素子の1つのセンサ素子に対応するパルス信号を回転方向判定手段に出力すると共に、前記複数のセンサ素子の残りのセンサ素子に対応するパルス信号を前記回転方向判定手段、前記出力判定回路及び前記複数の出力端子の1つの端子に出力し、前記出力判定回路は、前記方向判定信号が第1の方向を示す場合と第2の方向を示す場合とで前記波形成形回路から出力されたパルス信号を前記複数の出力端子の残りの端子に出力するか、もしくは前記一定レベルの信号を前記複数の出力端子の残りの端子に出力するかを選択することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の回転検出装置。
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