JP2005114481A - 回転角センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 絶対角度の算出に要する時間τを短縮し、且つ、複雑な回路を必要としない回転角センサを提供すること。
【解決手段】 回転角センサ1に、ステアリングシャフトに連動して回転する検出用ギア3〜4と、検出用ギア3の回転角度を検出する磁気センサ32と、検出用ギア4の回転角度を検出する磁気センサ42と、磁気センサ32により検出された回転角度及び磁気センサ42により検出された回転角度に基づいて、磁気センサ32の周期数を算出し、その後、当該算出された周期数及び磁気センサ32により検出された回転角度に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出する演算処理部5と、を備えさせた。ここで、磁気センサ32の周期と磁気センサ42の周期との最小公倍数は、ステアリングシャフトの回転範囲以上となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転角センサ1に、ステアリングシャフトに連動して回転する検出用ギア3〜4と、検出用ギア3の回転角度を検出する磁気センサ32と、検出用ギア4の回転角度を検出する磁気センサ42と、磁気センサ32により検出された回転角度及び磁気センサ42により検出された回転角度に基づいて、磁気センサ32の周期数を算出し、その後、当該算出された周期数及び磁気センサ32により検出された回転角度に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出する演算処理部5と、を備えさせた。ここで、磁気センサ32の周期と磁気センサ42の周期との最小公倍数は、ステアリングシャフトの回転範囲以上となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ステアリングシャフトの回転角度を検出することができる回転角センサに関する。
従来より、車両に搭載され、ステアリングシャフトの回転角度を検出する技術(以下、「第1の技術」と称する)が知られている(例えば、特許文献1)。
図8は、第1の技術に係る回転角センサ100を示す概略図である(特許文献1参照)。図8に示すように、回転角センサ100は、メインギア101と、検出用ギア102〜103と、磁気センサ104〜105と、演算部106を備える。
メインギア101は、ステアリングシャフトと一体となって回転し、検出用ギア102〜103は、メインギア101に連動し、且つ、メインギア101よりも速い回転速度で回転する。磁気センサ104は、検出用ギア102の絶対角度を0〜360〔deg〕の範囲で検出して検出信号を出力し、磁気センサ105は、検出用ギア103の絶対角度を0〜360〔deg〕の範囲で検出して検出信号を出力する。演算部106は、磁気センサ104〜105から出力された検出信号に基づいて、ステアリングシャフトの絶対角度を算出する。ここで、絶対角度とは、回転数に応じて一意に定まる回転角度を意味する。例えば、ステアリングシャフトの見かけ上の回転角度が10〔deg〕の場合、ステアリングシャフトの絶対角度は、ステアリングシャフトの回転数に応じて10〔deg〕、370〔deg〕、730〔deg〕、…となる。
また、磁気センサ104〜105から出力される検出信号を同時に読み込む回路を演算部106に備えさせる技術(以下、「第2の技術」と称する)も知られている(特許文献2参照)。第2の技術では、演算部106は、磁気センサ104〜105から出力される検出信号を同時に読み込むことができるので、ステアリングシャフトの絶対角度を正確に算出することができる。
また、磁気センサ104(または磁気センサ105、以下同じ)に3相パルス信号(A相パルス信号、B相パルス信号、Z相パルス信号)を出力させる技術(以下、「第3の技術」と称する)も知られている。第3の技術では、磁気センサ104は、検出された絶対角度に応じてA相パルス信号及びB相パルス信号を出力する一方、ステアリングシャフトが中立状態となった場合及びこの状態から検出用ギア102が一回転する毎にZ相パルス信号を出力する。
これにより、車両側の上位システムでは、ステアリングシャフトの相対角度を算出することができる。ここで、中立状態とは、車両直進時でのステアリングシャフトの状態を意味する。また、相対角度とは、ステアリングシャフトの中立状態を基準とした回転角度を意味する。例えば、ステアリングシャフトを中立状態から10(deg)回転させた場合には、ステアリングシャフトの相対角度は10〔deg〕または−10〔deg〕となる。
ここで、第3の技術では、検出用ギア102は、ステアリングシャフトが一回転する間に複数回回転するので、磁気センサ104は、ステアリングシャフトが一回転する間にZ相パルス信号を複数回出力する。このため、車両側の上位システムにおいて、複数のZ相パルス信号のうちから真のZ相パルス信号(ステアリングシャフトが中立状態となった際に出力されたZ相パルス信号)を推定する必要があった。このため、車両側の上位システムで相対角度を算出するのに手間がかかっていた。
当該問題点を解決するために、以下の技術(以下、「第4の技術」と称する)が考えられている。当該第4の技術では、演算部106にてステアリングシャフトの絶対角度を算出する。そして、当該算出された絶対角度が中立角度となった際に、演算部106がZ相パルス信号を生成して出力する。ここで、中立角度は、ステアリングシャフトの中立状態での絶対角度、または当該中立状態での絶対角度に360〔deg〕の倍数を加算した角度を意味する。これにより、Z相パルス信号の出力回数が減少するので、上述した手間が軽減される。
特表平11−500828号公報
特表2001−505667号公報
しかし、上述した技術では、以下の問題点があった。当該問題点を図9に基づいて説明する。なお、図9(a)中、直線200は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と時刻との関係を示し、直線201は、演算部106により算出される絶対角度と時刻との関係を示す。また、図9(b)は、Z相パルス信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
図9に示すように、絶対角度の算出には時間を要するので、ある時点で演算部106により算出される絶対角度と、当該時点でのステアリングシャフトの実際の絶対角度とに誤差が生じる。例えば、ステアリングシャフトの回転速度(操舵角速度)をω1〔deg/sec〕、絶対角度の算出に要する時間をτとすると、演算部106が検出信号を読み込んだ時点から時間τ経過するまでの間にステアリングシャフトはω1*τ〔deg〕回転する。したがって、上述した誤差はω1*τ〔deg〕となる。
ここで、演算部106は、磁気センサ104〜105の両方から出力される検出信号に基づいて絶対角度を算出するので、絶対角度を算出するための演算式が複雑になる。このため、時間τが長くなるので、当該誤差が大きくなるという問題点があった。
また、第2の技術では、上述した回路は複雑な構成となっているため、回転角センサ100の製造に手間がかかるという問題点もあった。
また、当該時間τにより、Z相パルス信号の出力タイミングに誤差が生じる。例えば、図9(b)に示すように、ステアリングシャフトが中立状態となる時点a〜b〔sec〕で演算部106が検出信号を読み込んでも、演算部106は、ステアリングシャフトが中立状態からσ〔deg〕進んだ時点c〜d〔sec〕でZ相パルス信号を出力する。ここで、上述したように、時間τが長くなるので、第4の技術では、Z相パルス信号の出力タイミング誤差が大きくなるという問題点もあった。
また、時間τが長くなるので、演算部106のサンプリング間隔(即ち、演算部106が検出信号を読み込んでから次に検出信号を読み込むまでの時間)が時点aから時点bまでの時間よりも長くなる場合(例えば、演算部106が図9(a)に示す時点A〜D〔sec〕で検出信号を読み込む場合)が生じうる。この場合、演算部106は、時点a及び時点bで検出信号を読み込むことができないので、算出された絶対角度が中立角度とならない。このため、第4の技術では、演算部106がZ相パルス信号を出力することができない場合があるという問題点もあった。なお、この場合、演算部106は、ステアリングシャフトが中立状態となる時間を予測してZ相パルス信号を出力することもできる。しかし、このようにZ相パルス信号を出力する場合、Z相パルス信号の出力タイミングに誤差が生じうる。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その主に目的とするところは、絶対角度の算出に要する時間τを短縮し、且つ、複雑な回路を必要としない回転角センサを提供することである。
上記目的を達成するため、本願請求項1記載の発明は、ステアリングシャフトに連動して回転する第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアと、第1の検出用ギアの回転角度を検出する第1の検出手段と、第2の検出用ギアの回転角度を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段により検出された回転角度及び第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、第1の検出手段の周期数を算出し、その後、当該算出された周期数及び第1の検出手段により検出された回転角度に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出する演算手段と、を備え、第1の検出手段の周期と第2の検出手段の周期との最小公倍数は、ステアリングシャフトの回転範囲以上であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の回転角センサにおいて、ステアリングシャフトと一体となって回転するメインギアを備え、第1の検出用ギアは、メインギアに連動して回転し、演算手段は、所定時間毎に第1の検出用ギアの回転角度データを第1の検出手段から取得し、所定時間は、以下の式(1)
Tsam<Ψ*n3/m/2/ω0 …(1)
Tsam:所定時間、Ψ:第1の検出手段が検出可能な回転範囲、n3:第1の検出用ギアの歯数、m:メインギアの歯数、ω0:ステアリングシャフトの最大回転速度〔deg/sec〕、を満たすことを特徴とする。
Tsam<Ψ*n3/m/2/ω0 …(1)
Tsam:所定時間、Ψ:第1の検出手段が検出可能な回転範囲、n3:第1の検出用ギアの歯数、m:メインギアの歯数、ω0:ステアリングシャフトの最大回転速度〔deg/sec〕、を満たすことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の回転角センサにおいて、演算手段は、第1の検出手段により前回検出された回転角度と、第1の検出手段により今回検出された回転角度と、の差が以下の式(2)
|ΔS3|≦Sx …(2)
ΔS3:差、を満たす場合には、第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数と同じ値として算出し、差が以下の式(3)
ΔS3>Sx …(3)
を満たす場合には、第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数より1小さい値として算出し、差が以下の式(4)
ΔS3<−Sx …(4)
を満たす場合には、第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数より1大きい値として算出し、算出された今回の周期数と、第1の検出手段により検出された回転角度と、に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出し、且つ、当該算出された回転角度が中立角度となった際に検出角度信号を出力し、
Sxは、以下の式(5)
σ*2^rez3*m/Ψ/n3<Sx<2^rez3/2 …(5)
σ:検出角度信号の出力タイミング誤差の許容値〔deg〕、rez3:第1の検出手段の分解能、を満たすことを特徴とする。
|ΔS3|≦Sx …(2)
ΔS3:差、を満たす場合には、第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数と同じ値として算出し、差が以下の式(3)
ΔS3>Sx …(3)
を満たす場合には、第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数より1小さい値として算出し、差が以下の式(4)
ΔS3<−Sx …(4)
を満たす場合には、第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数より1大きい値として算出し、算出された今回の周期数と、第1の検出手段により検出された回転角度と、に基づいて、ステアリングシャフトの回転角度を算出し、且つ、当該算出された回転角度が中立角度となった際に検出角度信号を出力し、
Sxは、以下の式(5)
σ*2^rez3*m/Ψ/n3<Sx<2^rez3/2 …(5)
σ:検出角度信号の出力タイミング誤差の許容値〔deg〕、rez3:第1の検出手段の分解能、を満たすことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の回転角センサにおいて、所定時間は、以下の式(6)
Tsam≦σ/ω0 …(6)
を満たすことを特徴とする。
Tsam≦σ/ω0 …(6)
を満たすことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、第1の検出用ギアの加速比は、第2の検出用ギアの加速比よりも大きいことを特徴とする。
本願特許請求の範囲に記載の発明によれば、第1〜第2の検出手段のうち、一方の検出手段、即ち第1の検出手段により検出された回転角度に基づいてステアリングシャフトの絶対角度を算出することができる。したがって、従来に比して、容易且つ迅速に絶対角度を算出することができるので、上述した時間τを短縮することができる。また、第1〜第2の検出手段により検出された回転角度を同時に読み込むための複雑な回路を必要としない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明の実施の形態に係る回転角センサ1の構成及び各構成要素の主な機能を説明する。
図1は、回転角センサ1を示す平面図であり、図2は、演算処理部5周辺の構成を示すブロック図である。図1〜図2に示すように、回転角センサ1は、ケース10内に収納されており、メインギア2と、検出用ギア3〜4と、磁石31、41と、磁気センサ(第1の検出手段)32と、磁気センサ(第2の検出手段)42と、演算処理部(演算手段)5と、EEPROM51を備える。
メインギア2は、ステアリングシャフトと一体となって回転する。検出用ギア3は、メインギア2に連動して回転し、その半径はメインギア2の半径よりも小さい。したがって、検出用ギア3は、メインギア2よりも速い回転速度で回転する。
磁石31は2極に着磁された磁石であり、検出用ギア3の回転中心部に設けられる。そして、検出用ギア3と共に回転する。
図3(a)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度(横軸)と磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S3(n)(縦軸)との関係を示す特性図である。図1〜図3(a)に示すように、磁気センサ32は、磁石31の近傍に設置され、磁石31の磁力線の方向、即ち検出用ギア3の絶対角度を、時計回りを正方向として0〜360[deg]の範囲で検出する。そして、磁気センサ32は、当該検出された絶対角度に対応するrez3ビット(rez3は磁気センサ32の分解能であり、例えば6〜10の整数となる)のデジタル信号を生成し、演算処理部5から選択信号及びクロック信号を与えられた際に、演算処理部5に出力する。ここで、デジタル信号の値は、ステアリングシャフトが中立状態となる場合及びこの状態から検出用ギア3が一回転する毎にゼロとなり、回転角センサ1への電源投入時点にはS3(0)となる。また、演算処理部5がn回目(n:1以上の整数)に読み込むデジタル信号の値はS3(n)となる。
また、磁気センサ32は、図2に示すように、当該生成されたデジタル信号を2相(A相、B相)パルス信号に変換して車両側の上位システムに出力する。
図1に示す検出用ギア4は、メインギア2に連動して回転し、その半径はメインギア2の半径よりも小さいが、検出用ギア3よりも大きい。したがって、検出用ギア4は、メインギア2よりも速い回転速度で回転するが、検出用ギア3よりも遅い回転速度で回転する。したがって、検出用ギア3の加速比は、検出用ギア4の加速比よりも大きい。ここで、検出用ギア3〜4の加速比とは、メインギア2の回転速度と検出用ギア3〜4の回転速度との比を意味し、検出用ギア3〜4の加速比が大きくなるほど、メインギア2に対して検出用ギア3〜4の回転速度が大きくなる。
磁石41は2極に着磁された磁石であり、検出用ギア4の回転中心部に設けられる。そして、検出用ギア4と共に回転する。
図3(b)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度(横軸)と磁気センサ42から出力されるデジタル信号の値S4(0)〜S4(n)(縦軸)との関係を示す特性図である。図1〜図3(b)に示すように、磁気センサ42は、磁石41の近傍に設置され、磁石41の磁力線の方向、即ち検出用ギア4の絶対角度を、時計回りを正方向として0〜360[deg]の範囲で検出する。そして、当該検出された絶対角度に対応するrez4ビット(rez4は磁気センサ42の分解能であり、例えば6〜10の整数となる)のデジタル信号を生成し、演算処理部5から選択信号及びクロック信号を与えられた際に、演算処理部5に出力する。ここで、デジタル信号の値は、ステアリングシャフトが中立状態となる場合及びこの状態から検出用ギア4が一回転する毎にゼロとなり、回転角センサ1への電源投入時点にはS4(0)となる。
また、磁気センサ42は、図2に示すように、当該生成されたデジタル信号を2相(A相、B相)パルス信号に変換して車両側の上位システムに出力する。車両側の上位システムでは、磁気センサ32、42から出力される2相パルス信号のうち、分解能の仕様を満たす方の2相パルス信号を使用する。
また、磁気センサ32の周期と磁気センサ42の周期との最小公倍数は、ステアリングシャフトの回転範囲以上となる。ここで、磁気センサ32の周期とは、検出用ギア3が一回転する間にステアリングシャフトが回転する角度を意味し、磁気センサ42の周期とは、検出用ギア4が一回転する間にステアリングシャフトが回転する角度を意味する。この条件を満たす場合、図3に示すように、デジタル信号の値S3(0)〜S3(n)とデジタル信号の値S4(0)〜S4(n)との組み合わせは一意に定まる。
演算処理部5は、以下の処理を行う。即ち、回転角センサ1への電源投入時点に、磁気センサ32、42から与えられたデジタル信号に基づいて、図3に示すように、磁気センサ32の当該時点での周期数j3(0)または磁気センサ42の当該時点での周期数j4(0)と、ステアリングシャフトの当該時点での絶対角度θ(0)とを算出する。ここで、上述したように、デジタル信号の値S3(0)とデジタル信号の値S4(0)との組み合わせは一意に定まるので、演算処理部5は、磁気センサ32、42から与えられたデジタル信号に基づいて、周期数j3(0)または周期数j4(0)と、絶対角度θ(0)を一意に算出することができる。
演算処理部5は、具体的には、回転角センサ1への電源投入時点に選択信号及びクロック信号を生成して磁気センサ32、42に出力する。そして、これに応じて磁気センサ32、42から与えられるデジタル信号を読み込んで、周期数j3(0)または周期数j4(0)を算出する。そして、演算処理部5は、当該算出された周期数に基づいて、以下の式(7)により、ステアリングシャフトの絶対角度θ(0)を算出する。式(7)中、mはメインギア2の歯数であり、n3は検出用ギア3の歯数である。
θ(0)=S3(0)*360*n3/2^rez3/m+j3(0)*360*n3/m …(7)
なお、磁気センサ42の周期数の値S4(0)に基づいて絶対角度θ(0)を算出する場合には、以下の式(8)により算出する。式(8)中、n4は検出用ギア4の歯数である。
なお、磁気センサ42の周期数の値S4(0)に基づいて絶対角度θ(0)を算出する場合には、以下の式(8)により算出する。式(8)中、n4は検出用ギア4の歯数である。
θ(0)=S4(0)*360*n4/2^rez4/m+j4(0)*360*n4/m …(8)
その後、所定のn回目のサンプリング時点で、磁気センサ32、42のいずれか一方から与えられたデジタル信号を読み込み、当該読み込んだデジタル信号と、当該算出された周期数j3(0)または周期数j4(0)に基づいて、磁気センサ32の当該サンプリング時点での周期数j3(n)または磁気センサ42の当該時点での周期数j4(n)を算出する。さらに、当該読み込んだデジタル信号と、当該算出された周期数j3(n)または周期数j4(n)に基づいて、ステアリングシャフトの当該時点での絶対角度θ(n)を算出する。具体的には、以下の処理を行う。
その後、所定のn回目のサンプリング時点で、磁気センサ32、42のいずれか一方から与えられたデジタル信号を読み込み、当該読み込んだデジタル信号と、当該算出された周期数j3(0)または周期数j4(0)に基づいて、磁気センサ32の当該サンプリング時点での周期数j3(n)または磁気センサ42の当該時点での周期数j4(n)を算出する。さらに、当該読み込んだデジタル信号と、当該算出された周期数j3(n)または周期数j4(n)に基づいて、ステアリングシャフトの当該時点での絶対角度θ(n)を算出する。具体的には、以下の処理を行う。
ここで、磁気センサ32の周期数j3(0)〜j3(n)は、図3(a)に示すように、ステアリングシャフトが中立状態となる場合を基準(ゼロ)とした検出用ギア3の回転数を意味する。周期数j4(0)〜j4(n)は、図3(b)に示すように、ステアリングシャフトが中立状態となる場合を基準(ゼロ)とした検出用ギア4の回転数を意味する。また、演算処理部5により算出される絶対角度θ(0)〜θ(n)は、ステアリングシャフトが中立状態となる場合にゼロとなる。また、演算処理部5は、磁気センサ32から与えられたデジタル信号を読み込んで絶対角度θ(n)を算出する場合、磁気センサ42から与えられたデジタル信号を読み込んで絶対角度θ(n)を算出する場合に比して、絶対角度θ(n)をより精度良く算出することができる。検出用ギア3の加速比は検出用ギア4の加速比よりも大きいので、ステアリングシャフトの単位回転あたりのデジタル信号の値S3(0)〜S3(n)の変化量は、デジタル信号の値S4(0)〜S4(n)の変化量よりも大きいからである。そこで、以下の説明では、磁気センサ32から与えられたデジタル信号を読み込んで絶対角度θ(n)を算出する処理について説明する。
即ち、演算処理部5は、所定のn回目のサンプリング時点で磁気センサ32に選択信号及びクロック信号を出力し、当該出力に応じて磁気センサ32から与えられたデジタル信号を読み込む。
そして、図3(a)に示すように、今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)と、前回読み込んだデジタル信号の値S3(n−1)と、の差ΔS3が以下の式(9)を満たす場合、今回の周期数j3(n)を前回算出された周期数j3(n−1)と同じ値として算出する。
|ΔS3|≦Sx …(9)
ここで、Sxは、以下の式(10)を満たす定数である。式(10)中、σは、Z相パルス信号の出力タイミング誤差の許容値〔deg〕である。ここで、出力タイミング誤差とは、図9に示すように、Z相パルス信号の理想的な立ち上がり時点(図9では時点aとなる)からZ相パルス信号の実際の立ち上がり時点(図10では時点cとなる)までの時間にステアリングシャフトが回転する角度〔deg〕を意味する。また、許容値σとは、当該角度の最小値を意味し、例えば、後述するサンプリング間隔(所定時間)Tsamが1〔msec〕となる場合、許容値σは2〔deg〕となる。
ここで、Sxは、以下の式(10)を満たす定数である。式(10)中、σは、Z相パルス信号の出力タイミング誤差の許容値〔deg〕である。ここで、出力タイミング誤差とは、図9に示すように、Z相パルス信号の理想的な立ち上がり時点(図9では時点aとなる)からZ相パルス信号の実際の立ち上がり時点(図10では時点cとなる)までの時間にステアリングシャフトが回転する角度〔deg〕を意味する。また、許容値σとは、当該角度の最小値を意味し、例えば、後述するサンプリング間隔(所定時間)Tsamが1〔msec〕となる場合、許容値σは2〔deg〕となる。
σ*2^rez3*m/360/n3<Sx<2^rez3/2 …(10)
一方、差ΔS3が以下の式(11)を満たす場合、今回の周期数j3(n)を前回算出された周期数j3(n−1)より1小さい値として算出する。
一方、差ΔS3が以下の式(11)を満たす場合、今回の周期数j3(n)を前回算出された周期数j3(n−1)より1小さい値として算出する。
ΔS3>Sx …(11)
一方、差ΔS3が以下の式(12)を満たす場合、今回の周期数j3(n)を前回算出された周期数j3(n−1)より1大きい値として算出する。
一方、差ΔS3が以下の式(12)を満たす場合、今回の周期数j3(n)を前回算出された周期数j3(n−1)より1大きい値として算出する。
ΔS3<−Sx …(12)
ここで、サンプリング時点の設定方法について、図4に基づいて説明する。図4は、磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S3(T)(縦軸)と、時刻(横軸)との関係を示す特性図である。
ここで、サンプリング時点の設定方法について、図4に基づいて説明する。図4は、磁気センサ32から出力されるデジタル信号の値S3(T)(縦軸)と、時刻(横軸)との関係を示す特性図である。
本実施の形態では、後述するように、演算処理部5が磁気センサ32、42のうち一方の磁気センサ32(または磁気センサ42)から出力されるデジタル信号に基づいて絶対角度θを算出することができるので、前回のサンプリング時点から今回のサンプリング時点までの時間、即ちサンプリング間隔Tsamが従来よりも短くなるように、サンプリング時点を設定することができる。
具体的には、図4に示すように、例えば、今回のサンプリング時点Sam1でのデジタル信号の値S3(Sam1)が2^rez3/2となる場合、サンプリング間隔Tsamが、検出用ギア3が所定の回転範囲(磁気センサ32が検出可能な回転範囲で、本実施の形態では360(deg)となる)を回転するのに要する最短時間の半分より長いと、次回のサンプリング時点Sam2でのデジタル信号の値S3(Sam2)が、サンプリング時点Sam2’で取得される値なのか、サンプリング時点Sam2で取得される値なのか区別することができない場合が生じうる。言い換えれば、次回のサンプリング時点Sam2での周期数が今回のサンプリング時点Sam1での周期数と同じかどうか区別することができない場合が生じうる。そこで、あるサンプリング時点での周期数を正確に算出することができるように、サンプリング間隔Tsamが以下の式(13)を満たすように、サンプリング時点が設定される。式(13)中、ω0は、ステアリングシャフトの最大回転速度であり、右辺で示される値は、検出用ギア3の一回転に要する最短時間の半分である。
Tsam<360*n3/m/2/ω0 …(13)
特に、本実施の形態では、サンプリング間隔Tsamが以下の式(14)を満たすように、サンプリング時点が設定される。これにより、Z相パルス信号の出力タイミング誤差を許容値σ以内に収めることができる。
特に、本実施の形態では、サンプリング間隔Tsamが以下の式(14)を満たすように、サンプリング時点が設定される。これにより、Z相パルス信号の出力タイミング誤差を許容値σ以内に収めることができる。
Tsam≦σ/ω0 …(14)
そして、演算処理部5は、当該算出された周期数j3(n)及び今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)に基づいて、以下の式(15)により絶対角度θ(n)を算出する。
そして、演算処理部5は、当該算出された周期数j3(n)及び今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)に基づいて、以下の式(15)により絶対角度θ(n)を算出する。
θ(n)=S3(n)*360*n3/2^rez3/m+j3(n)*360*n3/m …(15)
そして、当該算出された絶対角度θ(0)〜θ(n)に関する検出信号を生成して車両側の上位システムに出力する。一方、当該算出された絶対角度θ(0)〜θ(n)が中立角度(所定角度)となった際にZ相パルス信号(検出角度信号)を生成して車両側の別の相対舵角信号を必要とする上位システムに出力する。ここで、中立角度について、図5に基づいて説明する。なお、図5(a)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度(横軸)と演算処理部5により算出される絶対角度θ(0)〜θ(n)(縦軸)との関係を示す特性図であり、図5(b)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度(横軸)とZ相パルス信号の出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図5に示すように、中立角度とは、ステアリングシャフトの中立状態での絶対角度α〜β〔deg〕と、当該絶対角度α〜β〔deg〕に360〔deg〕の倍数を加算して得られる絶対角度を意味する。
そして、当該算出された絶対角度θ(0)〜θ(n)に関する検出信号を生成して車両側の上位システムに出力する。一方、当該算出された絶対角度θ(0)〜θ(n)が中立角度(所定角度)となった際にZ相パルス信号(検出角度信号)を生成して車両側の別の相対舵角信号を必要とする上位システムに出力する。ここで、中立角度について、図5に基づいて説明する。なお、図5(a)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度(横軸)と演算処理部5により算出される絶対角度θ(0)〜θ(n)(縦軸)との関係を示す特性図であり、図5(b)は、ステアリングシャフトの実際の絶対角度(横軸)とZ相パルス信号の出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図5に示すように、中立角度とは、ステアリングシャフトの中立状態での絶対角度α〜β〔deg〕と、当該絶対角度α〜β〔deg〕に360〔deg〕の倍数を加算して得られる絶対角度を意味する。
次に、回転角センサ1による処理の手順を、図6〜図7に示すフローチャートに沿って説明する。
図6に示すステップST1にて、回転角センサ1に電源が投入されると、ステップST2にて、演算処理部5は、回転角センサ1への電源投入時点に、上述した処理により、磁気センサ32、42から与えられたデジタル信号(S3(0)、S4(0))に基づいて、磁気センサ32の当該時点での周期数j3(0)と、ステアリングシャフトの当該時点での絶対角度θ(0)とを算出する。
次いで、ステップST409〜ステップST410にて、デジタル信号の値S3(0)と、周期数j3(0)を図示しないメモリに保存する。
次いで、ステップST3にて、回転角センサ1が電源から切断されると、回転角センサ1は本処理を終了し、切断されない場合(ステップST3にてNO)には、ステップST4に進む。
ステップST4にて、回転角センサ1は、周期数のカウントアップ・ダウンによる舵角算出処理を行う。具体的には、図7に示すステップST401にて、演算処理部5は、現在時点が上述したn回目のサンプリング時点となった際に、選択信号及びクロック信号を磁気センサ32に出力し、当該出力に応じて磁気センサ32から与えられたデジタル信号を読み込む。
次いで、ステップST402にて、演算処理部5は、今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)と、前回読み込んだデジタル信号の値S3(n−1)と、の差ΔS3を算出する。
次いで、ステップST403にて、演算処理部5は、ステップST402にて算出された差ΔS3が上述した式(9)を満たすかどうか判断する。この結果、満たす場合にはステップST404に進み、満たさない場合(ステップST403にてNO)には、ステップST405に進む。
ステップST404にて、演算処理部5は、今回の周期数j3(n)を前回の周期数j3(n−1)と同じ値として算出し、ステップST408に進む。
ステップST405にて、演算処理部5は、ステップST402にて算出された差ΔS3が上述した式(11)を満たすかどうか判断する。この結果、満たす場合にはステップST406に進み、満たさない場合(ステップST405にてNO)には、ステップST407に進む。
ステップST406にて、演算処理部5は、今回の周期数j3(n)を前回の周期数j3(n−1)よりも1小さい値として算出し、ステップST408に進む。
ステップST407にて、演算処理部5は、今回の周期数j3(n)を前回の周期数j3(n−1)よりも1大きい値として算出し、ステップST408に進む。
ステップST408にて、演算処理部5は、ステップST404、ステップST406、またはステップST407にて算出された周期数j3(n)と、ステップST401にて読み込んだデジタル信号に基づいて、上述した式(15)により絶対角度θ(n)を算出する。
次いで、図6に示すステップST409〜ステップST410にて、演算処理部5は、図示しないメモリに今回の周期数j3(n)及び今回読み込んだデジタル信号の値S3(n)を保存する。その後、ステップST3に戻る。
以上により、本実施の形態では、回転角センサ1は、磁気センサ32、42のうち、一方の磁気センサから出力されるデジタル信号に基づいてステアリングシャフトの絶対角度θ(n)を算出することができる。したがって、従来に比して、より容易且つ迅速に絶対角度θ(n)を算出することができるので、演算処理部5がデジタル信号を読み込んでから絶対角度θ(n)の算出を終了するまでの時間、即ち上述した時間τが短縮される。例えば、従来の時間τが5〔msec〕だったのが、1〔msec〕程度に短縮される。また、時間τが短縮されることにより、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、演算処理部5により算出される絶対角度θ(n)との誤差が従来よりも小さくなる。また、時間τが短縮されるので、Z相パルス信号の出力タイミング誤差も小さくなる。
また、回転角センサ1は、一方の磁気センサから出力されるデジタル信号に基づいてステアリングシャフトの絶対角度θ(n)を算出することができるので、従来のように、磁気センサ32、42から出力されるデジタル信号を同時に読み込むための回路を必要としない。
なお、回転角センサ1は、電源投入時点では、磁気センサ32、42から出力されるデジタル信号に基づいて絶対角度θ(0)を算出するので、時間τは従来と同様となるが、この時点では、ステアリングシャフトは回転しないか、遅い回転速度で回転するので、ステアリングシャフトの実際の絶対角度と、演算処理部5により算出される絶対角度θ(n)との誤差はほとんど生じない。また、同様の理由により、この時点であっても、磁気センサ32、42から出力されるデジタル信号を同時に読み込む必要がないので、上述した回路を必要としない。
また、回転角センサ1は、一方の磁気センサから出力されるデジタル信号に基づいてステアリングシャフトの絶対角度θ(n)を算出することができるので、サンプリング間隔Tsamを従来よりも短くすることができる。これにより、サンプリング間隔Tsamをステアリングシャフトが中立角度となる時間(例えば、図9に示す時点a〜時点bまでの時間)よりも短くすることができる。
また、サンプリング間隔Tsamを上述した式(13)〜式(14)を満たすようにサンプリング時点が設定することができるので、回転角センサ1は、今回の周期数j3(n)を正確に算出することができる。また、Z相パルス信号の出力タイミング誤差を許容値σ以内に収めることができる。
また、回転角センサ1は、差ΔS3の大きさに応じて絶対角度θ(n)を算出するので(式(9)、(11)〜(12)及びステップST403〜ステップST408参照)、絶対角度θ(n)を正確に算出することができる。
また、検出用ギア3の加速比は検出用ギア4の加速比よりも大きく、且つ、磁気センサ32は当該検出用ギア3の絶対角度を検出するので、回転角センサ1は、絶対角度θ(n)をより正確に算出することができる。
また、回転角センサ1は、電源が投入されている間での演算のみにより絶対角度θ(n)を算出することができるので、回転角センサ1に暗電流を流しておく必要がない。
なお、回転角センサ1は、多回転検出可能な絶対角度センサとして使用することができる。
また、式(7)、(8)、(10)、(13)、(15)中の360(deg)は、磁気センサ32が検出可能な回転範囲である。したがって、この値は、当該回転範囲に応じて変更される。
1…回転角センサ
2…メインギア
3〜4…検出用ギア
5…演算処理部
10…ケース
31、41…磁石
32…磁気センサ(第1の検出手段)
42…磁気センサ(第2の検出手段)
51…EEPROM
2…メインギア
3〜4…検出用ギア
5…演算処理部
10…ケース
31、41…磁石
32…磁気センサ(第1の検出手段)
42…磁気センサ(第2の検出手段)
51…EEPROM
Claims (5)
- ステアリングシャフトに連動して回転する第1の検出用ギア及び第2の検出用ギアと、
前記第1の検出用ギアの回転角度を検出する第1の検出手段と、
前記第2の検出用ギアの回転角度を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段により検出された回転角度及び前記第2の検出手段により検出された回転角度に基づいて、前記第1の検出手段の周期数を算出し、その後、当該算出された周期数及び前記第1の検出手段により検出された回転角度に基づいて、前記ステアリングシャフトの回転角度を算出する演算手段と、を備え、
前記第1の検出手段の周期と前記第2の検出手段の周期との最小公倍数は、前記ステアリングシャフトの回転範囲以上であることを特徴とする回転角センサ。 - 請求項1記載の回転角センサにおいて、
前記ステアリングシャフトと一体となって回転するメインギアを備え、
前記第1の検出用ギアは、前記メインギアに連動して回転し、
前記演算手段は、所定時間毎に前記第1の検出用ギアの回転角度データを前記第1の検出手段から取得し、前記所定時間は、以下の式(1)
Tsam<Ψ*n3/m/2/ω0 …(1)
Tsam:前記所定時間、Ψ:前記第1の検出手段が検出可能な回転範囲、n3:前記第1の検出用ギアの歯数、m:前記メインギアの歯数、ω0:前記ステアリングシャフトの最大回転速度〔deg/sec〕、を満たすことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項2記載の回転角センサにおいて、
前記演算手段は、前記第1の検出手段により前回検出された回転角度と、前記第1の検出手段により今回検出された回転角度と、の差が以下の式(2)
|ΔS3|≦Sx …(2)
ΔS3:前記差、を満たす場合には、前記第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数と同じ値として算出し、前記差が以下の式(3)
ΔS3>Sx …(3)
を満たす場合には、前記第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数より1小さい値として算出し、前記差が以下の式(4)
ΔS3<−Sx …(4)
を満たす場合には、前記第1の検出手段の今回の周期数を前回算出された周期数より1大きい値として算出し、前記算出された今回の周期数と、前記第1の検出手段により検出された回転角度と、に基づいて、前記ステアリングシャフトの回転角度を算出し、且つ、当該算出された回転角度が中立角度となった際に検出角度信号を出力し、
前記Sxは、以下の式(5)
σ*2^rez3*m/Ψ/n3<Sx<2^rez3/2 …(5)
σ:前記検出角度信号の出力タイミング誤差の許容値〔deg〕、rez3:前記第1の検出手段の分解能、を満たすことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項3記載の回転角センサにおいて、
前記所定時間は、以下の式(6)
Tsam≦σ/ω0 …(6)
を満たすことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転角センサにおいて、
前記第1の検出用ギアの加速比は、前記第2の検出用ギアの加速比よりも大きいことを特徴とする回転角センサ。
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