JP2010137927A - マンコンベアの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力を供給する受電電源と、受電電源からの電力によって当該マンコンベアの運転を駆動するモーターと、モーターの回転動作を制御するモーター制御手段と、受電電源の電力供給異常を検出すると電源異常信号をモーター制御手段へと出力する受電電源監視装置と、を有し、前記モーター制御手段は、電源異常信号を受信すると当該マンコンベアの運転を停止するようモーターの回転動作を制御するマンコンベアの制御装置において、受電電源監視装置とモーター制御手段との間に、電源異常信号の入力を受けてから所定の一定時間内の間は、この電源異常信号をマスクしてモーター制御手段へと伝えないようにする異常マスク装置を備える。
【選択図】図1
Description
そして、特許文献2に示された従来におけるマンコンベアの制御装置においても、内部共振回路(補助コイル及びコンデンサ)を有する定電圧変圧器を設けることが必要であり、特許文献1に示されたマンコンベアの制御装置と同様の課題がある。
また、前述のいずれの従来におけるマンコンベアの制御装置においても、停電により停止したマンコンベアを復電後に復旧させるため保守作業員の操作による再起動が必要となり、この復旧作業に煩雑な手数がかかるという課題がある。
また、第2の目的は、停電発生により停止したマンコンベアを復電後に復旧させるための保守作業員の操作による再起動が不要であって、自動的に復旧することができるマンコンベアの制御装置を得るものである。
図1は、この発明の実施の形態1に関するもので、マンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図である。
なお、ここでは、説明の便宜上、マンコンベアとして一般的なエスカレーターの場合を取り上げる。
図において1はエスカレーター本体2の運転に必要な電力を交流電圧で供給する受電電源1であり、この受電電源1から供給される交流電圧は、コンバーター3により直流電圧に整流される。そして、このコンバーター3により整流された直流電圧は、インバーター4により、インバーター制御装置5から指令された周波数の交流電圧に変換されてモーター6へと出力される。前記エスカレーター本体2の運転は、前記インバーター4から出力される所定周波数の交流電圧によって回転駆動されるこのモーター6により駆動される。
ここで、前記コンバーター3、前記インバーター4及び前記インバーター制御装置5は、前記モーター6の回転動作を制御するモーター制御手段を構成する。
図2は、この発明の実施の形態2に関するもので、マンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、受電電源監視装置から出力される電源異常信号の継続時間が所定の一定時間である異常マスク時間を超える場合には、瞬時ではない停電(以下、瞬時停電と区別するため便宜的に長期停電という。)が発生しているとして、当該エスカレーターの運転を緩停止させるようにしたものである。
すなわち、この実施の形態2におけるマンコンベアの制御装置は、構成は実施の形態1と同様であるが、動作は図2に示す一連のフローに従って行われる。
そして、ステップS3において、この前記電源異常信号を受けた前記異常マスク装置8は、この前記電源異常信号の継続時間が前記所定の一定時間である前記異常マスク時間より短い場合、すなわち停電が瞬時停電である場合には、前記電源異常信号をマスクしてこの前記電源異常信号が前記インバーター制御装置5へと伝達されることはないため、動作フローはステップS0へと戻り、前記エスカレーター本体2は通常運転を継続する。
そして、このステップS4においては、前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記インバーター4に対して、前記モーター6の回転数を徐々に少なくするように周波数制御指令を出力して、前記エスカレーター本体2を緩停止させるように制御を行う。
図3及び図4は、この発明の実施の形態3に関するもので、図3はマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図、図4はマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
一般にマンコンベアにおいては、運転が負荷に係る重力等に逆らう方向に行われる場合には力行運転が行われ、逆に運転が負荷に係る重力等と同じ方向に行われる場合には回生運転が行われる。ここで、力行運転時と回生運転時では、前述した受電電源の異常発生時における整流後の直流電圧の降下にかかる時間が異なり、回生運転時の方が力行運転時と比べて受電電源の異常発生時における整流後の直流電圧の降下にかかる時間が長いということが一般に知られている。
そして、前記異常マスク装置8は、前記受電電源監視装置7からの前記電源異常信号を受けると、前記記憶装置9から現在の前記エスカレーター本体2が力行運転中なのか回生運転中なのかについての情報を取得し、取得した現在の前記エスカレーター本体2の運転種別に応じて前記電源異常信号をマスクする前記異常マスク時間を設定する。ここで、前記異常マスク時間は、前記エスカレーター本体2が力行運転時であった場合は所定の力行運転時異常マスク時間に、前記エスカレーター本体2が回生運転時であった場合には前記力行運転時異常マスク時間より長い時間である所定の回生運転時異常マスク時間に、設定される。
なお、他の構成については、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
まず、前記エスカレーター本体2の通常運転中において(ステップS10)、停電が発生すると(ステップS11)、前記受電電源監視装置7が前記受電電源1の異常を検出して前記電源異常信号を出力する(ステップS12)。
次に、ステップS13において、この前記電源異常信号を受けた前記異常マスク装置8は、前記記憶装置9から現在の前記エスカレーター本体2が力行運転中なのか回生運転中なのかについての情報を取得し、取得した現在の前記エスカレーター本体2の運転種別に応じて前記電源異常信号をマスクする前記異常マスク時間を設定する。すなわち、前記エスカレーター本体2が力行運転時であった場合は、前記異常マスク時間を前記力行運転時異常マスク時間に設定し、前記エスカレーター本体2が回生運転時であった場合には、前記異常マスク時間を前記回生運転時異常マスク時間に設定する。
一方、ステップS14において、前記電源異常信号の継続時間が前記異常マスク時間より長い場合、すなわち停電が長期停電であると判断される場合には、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクせずに前記電源異常信号を通過させ、動作フローはステップS15へと移行する。このステップS15において、前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記インバーター4に対して、前記モーター6の回転数を徐々に少なくするように周波数制御指令を出力して、前記エスカレーター本体2を緩停止させるように制御を行う。
図5及び図6は、この発明の実施の形態4に関するもので、図5はマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図、図6はマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態3の構成をもち、ステップ間に異物を感知した等、受電電源の異常以外の当該エスカレーター運転上の安全性に関わる異常を監視する安全装置が設けられたエスカレーター(マンコンベア)において、記憶装置に、安全装置による安全異常の検出状況及び受電電源監視装置による受電電源異常の検出状況を記憶しておき、瞬時でない停電である長期停電が発生して一度当該エスカレーターが停止した後復電した場合に、記憶装置に記憶された安全装置及び受電電源監視装置による検出状況を確認して、当該停電前に最初に受電電源監視装置により受電電源異常が検出されており、かつ、安全装置により安全異常が検出されていない(すなわち正常である)ときには、エスカレーターの当該運転停止は停電のみが原因であるとして、自動的にエスカレーターの運転を復旧させるようにしたものである。
まず、前記エスカレーター本体2の通常運転中において(ステップS20)、停電が発生すると(ステップS21)、前記受電電源監視装置7が前記受電電源1の異常を検出して前記電源異常信号を出力する(ステップS22)。
次に、ステップS23において、この前記電源異常信号を受けた前記異常マスク装置8は、前記記憶装置9から現在の前記エスカレーター本体2が力行運転中なのか回生運転中なのかについての情報を取得し、取得した現在の前記エスカレーター本体2の運転種別に応じて前記電源異常信号をマスクする前記異常マスク時間を設定する。すなわち、前記エスカレーター本体2が力行運転時であった場合は、前記異常マスク時間を前記力行運転時異常マスク時間に設定し、前記エスカレーター本体2が回生運転時であった場合には、前記異常マスク時間を前記回生運転時異常マスク時間に設定する。
一方、ステップS24において、前記電源異常信号の継続時間が前記異常マスク時間より長い場合、すなわち停電が長期停電であると判断される場合には、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクせずに前記電源異常信号を通過させ、動作フローはステップS25へと移行する。このステップS25においては、前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記インバーター4に対して、前記モーター6の回転数を徐々に少なくするように周波数制御指令を出力して、前記エスカレーター本体2を緩停止させるように制御を行う。
この確認において、前記記憶装置9に記憶されている前記安全異常信号及び前記電源異常信号について、当該長期停電の前に最初に前記電源異常信号が前記受電電源監視装置7から出力されており、かつ、前記安全装置10から前記安全異常信号が出力されていない状態であることが確認された場合は、前記エスカレーター本体2の当該運転停止は当該長期停電のみが原因であって安全異常は併発していないと判断して、前記インバーター制御装置5は自動的にエスカレーターの運転を復旧させるよう前記インバーター4へと制御指令を出力し、ステップS20へと戻り前記エスカレーター本体2は通常運転を行う。
なお、ここでは実施の形態3の構成を元にしたが、実施の形態1や実施の形態2の構成を元にして、この実施の形態4を構成してもよい。
2 エスカレーター本体
3 コンバーター
4 インバーター
5 インバーター制御装置
6 モーター
7 受電電源監視装置
8 異常マスク装置
9 記憶装置
10 安全装置
Claims (4)
- マンコンベアの運転に必要な電力を供給する受電電源と、
前記受電電源からの電力によって回転駆動され、当該マンコンベアの運転を駆動するモーターと、
前記モーターの回転動作を制御するモーター制御手段と、
前記受電電源の電力供給について監視し、停電等の電力供給異常を検出すると電源異常信号を前記モーター制御手段へと出力する受電電源監視装置と、を有し、
前記モーター制御手段は、前記受電電源監視装置からの前記電源異常信号を受信すると当該マンコンベアの運転を停止するよう前記モーターの回転動作を制御するマンコンベアの制御装置であって、
前記受電電源監視装置と前記モーター制御手段との間に設けられ、前記受電電源監視装置からの前記電源異常信号の入力を受けてから所定の一定時間内の間は、この前記電源異常信号をマスクして前記モーター制御手段へと前記電源異常信号を伝えないようにする異常マスク装置を備えたことを特徴とするマンコンベアの制御装置。 - 前記異常マスク装置は、前記受電電源監視装置から出力される前記電源異常信号の継続時間が前記所定の一定時間を超える場合には、前記電源異常信号をマスクせずに通過させ、
前記モーター制御手段は、前記異常マスク装置を通過した前記電源異常信号を受信した場合に、当該マンコンベアの運転を緩停止するよう前記モーターの回転動作を制御することを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの制御装置。 - 前記異常マスク装置は、当該マンコンベアが力行運転中である場合には前記所定の一定時間を所定の力行運転時異常マスク時間に設定し、当該マンコンベアが回生運転中である場合には前記所定の一定時間を前記力行運転時異常マスク時間より長い所定の回生運転時異常マスク時間に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のマンコンベアの制御装置。
- 当該マンコンベアの安全異常について監視し、安全異常を検出すると安全異常信号を出力する安全装置と、
前記受電電源監視装置から出力される前記電源異常信号及び前記安全装置から出力される前記安全異常信号を記憶する記憶装置と、を備え、
前記モーター制御手段は、停電が発生して当該当該マンコンベアの運転が停止した後復電した場合に、前記記憶装置に記憶された前記電源異常信号及び前記安全異常信号を確認して、当該停電前に最初に前記電源異常信号が前記受電電源監視装置から出力されており、かつ、前記安全装置から前記安全異常信号が出力されていないときは、自動的に当該マンコンベアの運転を復旧させるよう前記モーターの回転動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のマンコンベアの制御装置。
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