JP5595295B2 - エレベーターの蓄電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、停電が発生した場合にエレベーターに設けられた複数の機器をバッテリー等の蓄電装置によって動作させるエレベーターの蓄電制御装置に関する。
一般的に、エレベーターは、昇降路内を昇降して乗客を上下の階床へ運ぶ乗かごと、主ロープを介して乗かごと相対的に昇降する釣合い錘と、昇降路の頂部に設けられた機械室内に設置され、主ロープが巻き掛けられて乗かごに駆動力を伝動する巻上機とを備えており、この巻上機が回転することによって乗かごが釣合い錘と相対的に昇降し、乗客を目的階へ運ぶようになっている。
また、エレベーターは昇降路や乗かご等に設けられた複数の機器を備えている。これらの複数の機器は、例えば乗かご内に設置され、乗かご内と外部との通話を行うインターホンや乗かご内又は乗場に設けられ、停電時に点灯する停電灯等があり、商用電源を含む買電電源等から供給される電力によって稼働するようになっている。
そのため、エレベーターに停電が発生した場合には、買電電源等から電力が供給されなくなるので、複数の機器の動作が停止し、電力が復旧するまでこれらの機器が使用できなくなる。そこで、停電が発生した場合でもエレベーターにおける複数の機器を稼働させるために、エレベーターには、電力を蓄えると共に複数の機器に電力を供給する蓄電装置を備え、この蓄電装置によって複数の機器へ電力を供給してこれらの機器を稼働させるエレベーターの蓄電制御装置が設けられている。
このようなエレベーターの蓄電制御装置の従来技術の1つとして、商用電源、すなわち買電電源の交流をコンバータで直流に変換し、さらにインバータで可変電圧可変周波数の交流に変換して乗かごを昇降させるエレベーター装置に、制御装置を付勢する電源の電圧が第1の所定値以下に低下したときに乗かごを停止させる停電復電検出器と、コンバータとインバータの間の直流母線に接続されて電力の授受を行う電力蓄積装置と、買電電源の電圧が正常時の値よりも低く第1の所定値よりも高い第2の所定値以下に低下したときに作動する電源監視器とを設け、電源監視器が作動すると、電力蓄積装置からの電力で制御装置と停電復電検出器を付勢して運転を継続し、停電復電検出器の検出値が第1の所定値以下に低下すると運転を休止させるようにしたエレベーター装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−132501号公報
しかし、上述した特許文献1に開示された従来技術のエレベーター装置では、停電時運転によって電力蓄積装置が過放電することがないようにしているが、一般的に電力蓄積装置を含む蓄電装置は、エレベーターに設けられた複数の機器を十分に動作させる容量に予め設定されていても、設置環境や使用年数によって装置の性能が経年変化するので、蓄電装置の容量が予め設定された容量よりも低下し、蓄電装置に蓄えられる電力量が減少する。そのため、エレベーターに停電が発生した場合には、蓄電装置によって複数の機器を稼働させる必要があるので、蓄電装置に蓄えられる電力量が減少することによってこれらの複数の機器を十分に動作させることができない虞がある。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、停電が発生した場合に複数の機器を十分に動作させることができるエレベーターの蓄電制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベーターの蓄電制御装置は、エレベーターに設けられた複数の機器と、電力を蓄えると共に前記複数の機器に電力を供給する蓄電装置と、この蓄電装置によって供給される電力を制御する制御部とを備えたエレベーターの蓄電制御装置において、前記複数の機器は、停電が発生したときに前記エレベーターを運転して乗かごを最寄階に着床させる停電時自動着床装置を含み、前記制御部は、前記複数の機器のうち前記停電時自動着床装置以外の機器の各々に対して、停電が発生した場合に前記蓄電装置から供給される電力によって動作する稼働時間を計測し、計測された前記稼働時間が予め設定された所定の動作時間に達したか否かを判断するタイマー回路と、前記複数の機器のうち前記タイマー回路によって前記稼働時間が前記所定の動作時間に達したと判断された前記機器に対して前記蓄電装置から供給される電力を遮断すると共に、前記停電時自動着床装置によって前記乗かごの着床動作が終了した後、前記停電時自動着床装置に対して前記蓄電装置から供給される電力を遮断する電源遮断回路とを有することを特徴としている。
このように構成した本発明は、停電が発生した場合には、蓄電装置が制御部を介してエレベーターに設けられた複数の機器へ電力を供給する。このとき、制御部のタイマー回路は、これらの複数の機器のうち停電時自動着床装置以外の機器の各々に対して、蓄電装置から供給される電力によって動作する稼働時間を計測し、計測された稼働時間が予め設定された所定の動作時間に達したか否かを判断する。そして、電源遮断回路が、複数の機器のうちタイマー回路によって稼働時間が所定の動作時間に達したと判断された機器に対して蓄電装置から供給される電力を遮断すると共に、停電時自動着床装置によって乗かごの着床動作が終了した後、停電時自動着床装置に対して蓄電装置から供給される電力を遮断することにより、複数の機器のうち所定の動作時間の間、稼働し続けた停電時自動着床装置以外の機器に対して電力が供給されなくなるので、蓄電装置に蓄えられた電力が必要以上に消費されることを抑えることができる。これにより、蓄電装置に蓄えられた電力を効率良く利用することができるので、停電が発生した場合に複数の機器を十分に動作させることができる。
また、本発明に係るエレベーターの蓄電制御装置は、前記発明において、前記蓄電装置へ電力を供給する買電電源と、この買電電源から供給された電力によって前記蓄電装置を充電する充電装置とを備えたことを特徴としている。このように構成すると、停電が発生した場合に、充電装置によって蓄電装置の容量に対して十分な電力量が充電されているので、複数の機器に多くの電力を迅速に供給することができる。これにより、各機器の稼働時間が所定の動作時間に達する前に、蓄電装置に蓄えられた電力が消費されて不足することを抑えることができる。また、停電からエレベーターが復旧した場合に、充電装置が蓄電装置を充電することにより、停電によって消費された蓄電装置の電力を早期に補充することができるので、再び停電が発生するまでに蓄電装置において十分な電力量を確保することができる。
また、本発明に係るエレベーターの蓄電制御装置は、前記発明において、前記電源遮断回路は、前記複数の機器のうち前記タイマー回路によって前記稼働時間が前記所定の動作時間に達したと判断された前記機器が動作を継続する必要があるか否かを判断する動作継続判断手段と、この動作継続判断手段によって動作を継続する必要があると判断された前記機器に対して前記蓄電装置から供給される電力の遮断を保留し、前記動作継続判断手段によって動作を継続する必要がないと判断された前記機器に対して前記蓄電装置から供給される電力を遮断する保留遮断手段とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、停電が発生した場合に蓄電装置から複数の機器へ電力が供給されてこれらの機器が稼働すると、電源遮断回路の動作継続判断手段は、複数の機器のうちタイマー回路によって稼働時間が所定の動作時間に達したと判断された機器が動作を継続する必要があるか否かを判断する。そして、電源遮断回路の保留遮断手段が、動作継続判断手段によって動作を継続する必要があると判断された機器に対して蓄電装置から供給される電力の遮断を保留することにより、例えば当該機器が重要な動作をしている場合には、当該機器の動作を停止させずに継続することができる。一方、動作継続判断手段によって動作を継続する必要がないと判断された機器に対して蓄電装置から供給される電力を遮断することにより、当該機器の動作の継続が必要ないことを確認した上で当該機器を停止することができる。このように、停電が発生した場合に、エレベーターに設けられた複数の機器における動作の継続の必要性に応じて各機器を適切に動作させることができる。
本発明のエレベーター蓄電制御装置は、エレベーターに設けられた複数の機器と、電力を蓄えると共に複数の機器に電力を供給する蓄電装置と、この蓄電装置によって供給される電力を制御する制御部とを備え、複数の機器は、停電が発生したときにエレベーターを運転して乗かごを最寄階に着床させる停電時自動着床装置を含んでいる。そして、制御部は、複数の機器のうち停電時自動着床装置以外の機器の各々に対して、停電が発生した場合に蓄電装置から供給される電力によって動作する稼働時間を計測し、計測された稼働時間が予め設定された所定の動作時間に達したか否かを判断するタイマー回路と、複数の機器のうちタイマー回路によって稼働時間が所定の動作時間に達したと判断された機器に対して蓄電装置から供給される電力を遮断すると共に、停電時自動着床装置によって乗かごの着床動作が終了した後、停電時自動着床装置に対して蓄電装置から供給される電力を遮断する電源遮断回路とを有している。そのため、停電が発生して蓄電装置から複数の機器へ電力が供給され、これらの各機器のうち停電時自動着床装置以外の機器が所定の動作時間の間、稼働し続けると、制御部のタイマー回路と電源遮断回路によって電力が供給されなくなるので、蓄電装置に蓄えられた電力が必要以上に消費されることを抑えることができる。これにより、蓄電装置に蓄えられた電力を効率良く利用することができるので、停電が発生した場合に複数の機器を十分に動作させることができ、従来よりも蓄電装置における信頼性を向上させることができる。
本発明に係るエレベーターの蓄電制御装置の一実施形態の構成を示す図である。 図1に示す本実施形態の動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベーターの蓄電制御装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る蓄電制御装置の一実施形態が備えられるエレベーターは、図示されないが、昇降路と、この昇降路内を昇降して乗客を上下の階床へ運ぶ乗かごと、主ロープを介して乗かごと相対的に昇降する釣合い錘と、昇降路の頂部に設けられた機械室内に設置され、主ロープが巻き掛けられて乗かごに駆動力を伝動する巻上機とを有している。
そして、本発明に係るエレベーターの蓄電制御装置の一実施形態は、図1に示すように上述したエレベーターに設けられた後述の複数の機器と、電力を蓄えると共に複数の機器に電力を供給する蓄電装置1と、この蓄電装置1によって供給される電力を制御する制御部6とを備えている。蓄電装置1は、例えば一個のセル、あるいは直並列接続される複数のセルから成る一台の電力蓄積装置であり、この電力蓄積装置は、一台でエレベーターに設けられた複数の機器に電力を供給する統合型になっている。なお、蓄電装置1には例えばバッテリーやキャパシター等が適用される。
また、上述した複数の機器は、例えばエレベーターの動作状態を監視して異常を検知した場合に異常信号を外部へ送信すると共に、乗かご内と外部の図示しない管制局との間の通話接続を行うエレベーター監視装置3と、エレベーターが非常停止したときに乗かご内に乗客が閉じ込められる等の非常時において乗かご内から外部と通話を行うインターホン4と、停電が発生したときに点灯する停電灯5と、停電が発生したときにエレベーターを運転して乗かごを最寄階に着床させる停電時自動着床装置9とを含んでいる。
本実施形態は、制御部6は、これらのエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5の各々に対して、停電が発生した場合に蓄電装置1から供給される電力によって動作する稼働時間を計測し、計測された稼働時間が予め設定された所定の動作時間に達したか否かを判断するタイマー回路7と、エレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5のうちタイマー回路7によって稼働時間が所定の動作時間に達したと判断された機器に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する電源遮断回路8とを有している。なお、停電時自動着床装置9は、電源遮断回路8に接続されているが、タイマー回路7に接続されておらず、タイマー回路7は、停電が発生した場合に後述するように停電時自動着床装置9に対して蓄電装置1から供給される電力によって動作する稼働時間を計測しないようになっている。
上述した制御部6は、具体的にはこれらのエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9と蓄電装置1との間にそれぞれ接続されており、停電が発生したときに蓄電装置1からエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9へ供給される電力を制御するようになっている。
また、本実施形態は、蓄電装置1へ電力を供給する買電電源と、この買電電源から供給された電力によって蓄電装置1を充電する充電装置、例えば買電電源に接続されて買電電源から供給された電力によって蓄電装置1を充電すると共に停電が発生した場合に蓄電装置1の電力を放電する充放電装置2とを備えている。この充放電装置2は、買電電源から供給される電力、例えば高電圧の交流電力を電力変換し、変換された電力、例えば低電圧の直流電力により蓄電装置1を充電するようになっている。
さらに、本実施形態は、買電電源と充放電装置2との間に接続され、停電が発生したことを検出する停電検出装置10を備えている。この停電検出装置10は、例えば買電電源の電流又は電圧を計測することによって買電電源の停電を検知するようになっている。また、充放電装置2は、停電検出装置10が買電電源1の停電を検出した場合に蓄電装置1に蓄積された電力を電力変換し、例えば昇圧あるいは降圧し、又は直流から交流に変換し、変換された電力を、制御部6を介してエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9へ供給するようになっている。
上述した制御部6のタイマー回路7には、例えばこれらのエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9の各々に対して、蓄電装置1から供給される電力によって動作する上述した所定の動作時間が予め設定されている。また、電源遮断回路8は、エレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9と蓄電装置1とをそれぞれ接続する図示しないスイッチ手段を備え、このスイッチ手段は、通常状態、すなわち停電が発生しておらず、買電電源から正常に電力が供給されている状態で各機器に対してオフ状態となっている。
従って、充放電装置2は、停電検出装置10が買電電源の停電を検出した場合に蓄電装置1の充電動作から放電動作に切替えると共に、タイマー回路7がエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9の各々に対して、電源遮断回路8のスイッチ手段がオフ状態からオン状態に切替えるようになっている。このとき、タイマー回路7がエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5に対して、蓄電装置1から供給された電力によって実際に動作した稼働時間の計測を開始するようになっている。
そして、タイマー回路7は、これらのエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5の各々に対して計測した稼働時間が所定の動作時間に達したか否かを判断し、稼働時間が所定の動作時間に達したと判断した場合にエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5のうち、稼働時間が所定の動作時間に達した機器に対して電力の供給を遮断する指令信号を電源遮断回路8へ出力するようになっている。
電源遮断回路8は、当該機器に対して電力の供給を遮断する指令信号をタイマー回路7から受信すると、エレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5のうち、受信した指令信号に対応する機器に対してスイッチ手段がオン状態からオフ状態となり、蓄電装置1から当該機器へ供給される電力を遮断するようになっている。
ここで、停電時自動着床装置9は、電源遮断回路8におけるスイッチ手段を介して電力が供給され、停電が発生した場合に蓄電装置1から供給された電力によって巻上機を駆動し、乗かごを最寄階へ着床させるようにしている。そのため、停電時自動着床装置9は、停電が発生した場合において停電灯5等の機器と比べて稼働時間が短いので、電源遮断回路8のスイッチ手段は、停電時自動着床装置9に対してタイマー回路7による時間的制限を設けることなく、停電検出装置10が停電を検出したときにオン状態となり、乗かごの着床動作が終了した後、あるいは停電検出装置10が買電電源の復旧を検出した後にオフ状態となる。
さらに本実施形態は、制御部6の電源遮断回路8は、例えばエレベーター監視装置3が動作を継続する必要があるか否かを判断する図示しない動作継続判断手段と、この動作継続判断手段によって動作を継続する必要があると判断されたエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力の遮断を保留し、動作継続判断手段によって動作を継続する必要がないと判断されたエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する図示しない保留遮断手段とを含んでいる。
次に、本実施形態の動作を図2のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態では、図2に示すように充放電装置2は、通常状態のとき、すなわち停電が発生していないとき、買電電源の電力によって蓄電装置1を充電する(ステップ(以下、Sと記す)101)。ここで、停電検出装置10は、買電電源の停電が発生したか否かを検出しており、買電電源の停電を検出しなかった場合には(S102)、充放電装置2は、蓄電装置1を充電し続ける。一方、停電検出装置10が買電電源の停電を検出した場合には(S102)、充放電装置2は、蓄電装置1の充電動作から放電動作へ切替え、蓄電装置1から制御部6へ電力を供給する(S103)。
S103において蓄電装置1から制御部6へ電力が供給されると、電源遮断回路8のスイッチ手段がオフ状態からオン状態に切替り、制御部6を介してエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5に電力が供給される。そして、タイマー回路7がエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5の各々に対して、蓄電装置1から供給される電力によって動作する稼働時間を計測する(S104)。なお、本実施形態では、上述したように停電が発生した場合に停電時自動着床装置9も蓄電装置1の電力によって動作させるが、手順S103において蓄電装置1から制御部6へ電力が供給されると、タイマー回路7における上述した動作から独立してオフ状態からオン状態に切替える。これにより、停電時自動着床装置9は、タイマー回路7の動作に制限されることなく動作可能状態となる。
次に、制御部6は、蓄電装置1の充電状態に基づいて、あるいはエレベーターの保守員の操作による最寄階への乗かごの移動の要否を示すデータに基づいて、停電時自動着床装置9を蓄電装置1で実際に動作させるか否かを判断する(S105)。このとき、制御部6が、蓄電装置1の充電容量が十分であり、あるいは保守員の操作を必要とせず、停電時自動着床装置9を蓄電装置1から供給される電力によって動作させると判断した場合には、エレベーターの乗かごがドアゾーン内に位置するか否かを判断する(S111)。
手順S111において制御部6が、乗かごがドアゾーン内に位置すると判断した場合には、乗かごの最寄階への着床動作を実行しなくても良いので、制御部6における電源遮断回路8のスイッチ手段は停電時自動着床装置9に対してオン状態からオフ状態に切替え、蓄電装置1から停電時自動着床装置9へ供給される電力を遮断する(S112)。一方、手順S111において制御部6が、乗かごがドアゾーン外に位置すると判断した場合には、制御部6における電源遮断回路8のスイッチ手段は停電時自動着床装置9に対してオン状態を維持し、停電時自動着床装置9が乗かごに対する最寄階への自動着床運転を行う(S113)。そして、乗かごが最寄階へ着床すると、制御部6の電源遮断回路8が蓄電装置1から停電時自動着床装置9へ供給される電力を遮断する(S112)。
手順S105において制御部6が、蓄電装置1の充電容量が不十分であり、あるいは保守員の操作を必要とし、停電時自動着床装置9を蓄電装置1から供給される電力によって動作させないと判断した場合、及び手順S112において蓄電装置1から停電時自動着床装置9へ供給される電力が遮断された場合には、タイマー回路7は、計測した停電灯5の稼働時間が所定の動作時間、例えば30分に達したか否かを判断する(S106)。
このとき、タイマー回路7が、停電灯5の稼働時間が30分に達したと判断した場合には、停電灯5に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する指令信号を電源遮断回路8へ送信する。そして、電源遮断回路8はタイマー回路7から当該指令信号を受信すると、電源遮断回路8のスイッチ手段が停電灯5に対してオン状態からオフ状態へ切替え、停電灯5に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する(S107)。一方、手順S106においてタイマー回路7が、停電灯5の稼働時間が30分に達していないと判断した場合には、手順S106の動作を繰り返し実行する。
同様に、図示されていないが、手順S106においてタイマー回路7は、計測したインターホン4の稼働時間が所定の動作時間、例えば30分に達したか否かを判断する。このとき、タイマー回路7が、インターホン4の稼働時間が30分に達したと判断した場合には、インターホン4に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する指令信号を電源遮断回路8へ送信する。そして、電源遮断回路8はタイマー回路7から当該指令信号を受信すると、電源遮断回路8のスイッチ手段がインターホン4に対してオン状態からオフ状態へ切替え、インターホン4に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する。一方、手順S106においてタイマー回路7が、インターホン4の稼働時間が30分に達していないと判断した場合には、手順S106においてインターホン4に対する動作を繰り返し実行する。
次に、手順S107において蓄電装置1から停電灯5へ供給される電力が遮断された後、タイマー回路7は、計測したエレベーター監視装置3の稼働時間が所定の動作時間、例えば40分に達したか否かを判断する(S108)。このとき、タイマー回路7が、エレベーター監視装置3の稼働時間が40分に達したと判断した場合には、エレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する指令信号を電源遮断回路8へ送信する。一方、手順S108においてタイマー回路7が、エレベーター監視装置3の稼働時間が40分に達していないと判断した場合には、手順S108の動作を繰り返し実行する。
次に、電源遮断回路8はタイマー回路7から当該指令信号を受信すると、電源遮断回路8の動作継続判断手段が、蓄電装置1からエレベーター監視装置3へ供給される電力を遮断せずにエレベーター監視装置3が動作を継続する必要があるか否か、例えばエレベーター監視装置3が異常信号を外部へ送信している等の重要な動作を行っているか否かを判断する(S109)。
このとき、電源遮断回路8の動作継続判断手段が、エレベーター監視装置3が動作を継続する必要があると判断した場合には、電源遮断回路8の保留遮断手段がエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力の遮断を保留し、手順S109の動作を繰り返し実行する。一方、手順S109において電源遮断回路8の動作継続判断手段が、エレベーター監視装置3が動作を継続する必要がないと判断した場合には、電源遮断回路8の保留遮断手段がエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断し(S110)、本実施形態の動作を終了する。
このように構成した本実施形態によれば、手順S102において停電検出装置10が停電を発生したことを検出した場合には、手順S103において電源遮断回路8のスイッチ手段がオフ状態からオン状態に切替り、蓄電装置1が充放電装置2によって制御部6を介してエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9へ電力を供給する。このとき、手順S104において制御部6のタイマー回路7は、これらのエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5の各々に対して、蓄電装置1から供給される電力によって動作する稼働時間を計測し、手順S106及び手順S108において稼働時間が予め設定された所定の動作時間に達したか否かを判断する。そして、電源遮断回路8が、手順S107及び手順S110においてエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5のうちタイマー回路7によって稼働時間が所定の動作時間に達したと判断された機器に対して、スイッチ手段におけるオン状態をオフ状態に切替えて蓄電装置1から供給される電力を遮断することにより、エレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5のうち所定の動作時間の間、稼働し続けた機器に対して電力が供給されなくなるので、蓄電装置1に蓄えられた電力が必要以上に消費されることを抑えることができる。
これにより、蓄電装置1に蓄えられた電力を効率良く利用することができるので、停電が発生した場合にエレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9を十分に動作させることができ、蓄電装置1における信頼性を向上させることができる。また、例えば設置環境や使用年数による蓄電装置1の容量の低下を見込んで蓄電装置1の容量を予め過大な値に設定する必要がなくなるので、蓄電装置1の交換周期を長くすることができ、蓄電装置1の交換等のメンテナンス作業における効率を向上させることができる。
また、本実施形態は、手順S102において停電検出装置10が買電電源の停電を検出しなかった場合に、充放電装置2が買電電源から供給される電力によって蓄電装置1を充電することにより、充放電装置2によって蓄電装置1の容量に対して十分な電力量が充電されるので、手順S102において停電検出装置10が買電電源の停電を検出し、手順S103において充放電装置2が蓄電装置1の充電動作から放電動作へ切替えて蓄電装置1から制御部6へ電力を供給する際に、エレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9へ多くの電力を迅速に供給することができる。これにより、手順S106及び手順S108においてエレベーター監視装置3、インターホン4、及び停電灯5の稼働時間が所定の動作時間に達する前に、蓄電装置1に蓄えられた電力が消費されて不足することを抑えることができる。また、停電からエレベーターが復旧した場合に、充放電装置2が蓄電装置1を再度充電することにより、停電によって消費された蓄電装置1の電力を早期に補充することができるので、再び停電が発生するまでに蓄電装置1において十分な電力量を確保することができる。
また、本実施形態は、手順S108においてタイマー回路7によってエレベーター監視装置3の稼働時間が所定の動作時間に達したと判断され、電源遮断回路8がエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断する指令信号をタイマー回路7から受信すると、手順S109において電源遮断回路8の動作継続判断手段は、エレベーター監視装置3が動作を継続する必要があるか否かを判断する。そして、手順S110において電源遮断回路8の保留遮断手段が、動作継続判断手段によって動作を継続する必要があると判断されたエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力の遮断を保留することにより、例えばエレベーター監視装置3が重要な動作をしている場合には、エレベーター監視装置3の動作を停止させずに継続することができる。一方、手順S110において電源遮断回路8の保留遮断手段が、動作継続判断手段によって動作を継続する必要がないと判断されたエレベーター監視装置3に対して蓄電装置1から供給される電力を遮断することにより、エレベーター監視装置3の動作の継続が必要ないことを確認した上でエレベーター監視装置3を停止することができる。このように、手順S102において停電が発生した場合に、エレベーター監視装置3における動作の継続の必要性に応じてエレベーター監視装置3を適切に動作させることができ、停電が発生してもエレベーター監視装置3の高い安定性を確保することができる。
なお、上述した本実施形態では、エレベーターに設けられた複数の機器が、エレベーター監視装置3、インターホン4、停電灯5、及び停電時自動着床装置9である場合について説明したが、この場合に限らず、停電が発生した場合に稼働させるものであれば、複数の機器はその他の装置であっても良い。
また、本実施形態は、エレベーターに設けられた複数の機器が、断続的に稼働されるものであれば、制御部6のタイマー回路7が、稼働時間の累積値を計測して、計測された累積値が予め設定された所定の動作時間に達するか否かを判断するようにしても良い。さらに、本実施形態は、タイマー回路7においてインターホン4及び停電灯5に対する所定の動作時間を30分、エレベーター監視装置3に対する所定の動作時間を40分とした場合について説明したが、この場合に限らず、これらの所定の動作時間は、インターホン4、停電灯5、及びエレベーター監視装置3の状況に応じてそれぞれ異なる別の値を用いても良い。
1 蓄電装置
2 充放電装置
3 エレベーター監視装置
4 インターホン
5 停電灯
6 制御部
7 タイマー回路
8 電源遮断回路
9 停電時自動着床装置
10 停電検出装置

Claims (3)

  1. エレベーターに設けられた複数の機器と、電力を蓄えると共に前記複数の機器に電力を供給する蓄電装置と、この蓄電装置によって供給される電力を制御する制御部とを備えたエレベーターの蓄電制御装置において、
    前記複数の機器は、停電が発生したときに前記エレベーターを運転して乗かごを最寄階に着床させる停電時自動着床装置を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の機器のうち前記停電時自動着床装置以外の機器の各々に対して、停電が発生した場合に前記蓄電装置から供給される電力によって動作する稼働時間を計測し、計測された前記稼働時間が予め設定された所定の動作時間に達したか否かを判断するタイマー回路と、
    前記複数の機器のうち前記タイマー回路によって前記稼働時間が前記所定の動作時間に達したと判断された前記機器に対して前記蓄電装置から供給される電力を遮断すると共に、前記停電時自動着床装置によって前記乗かごの着床動作が終了した後、前記停電時自動着床装置に対して前記蓄電装置から供給される電力を遮断する電源遮断回路とを有することを特徴とするエレベーターの蓄電制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーターの蓄電制御装置において、
    前記蓄電装置へ電力を供給する買電電源と、
    この買電電源から供給された電力によって前記蓄電装置を充電する充電装置とを備えたことを特徴とするエレベーターの蓄電制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエレベーターの蓄電制御装置において、
    前記電源遮断回路は、前記複数の機器のうち前記タイマー回路によって前記稼働時間が前記所定の動作時間に達したと判断された前記機器が動作を継続する必要があるか否かを判断する動作継続判断手段と、
    この動作継続判断手段によって動作を継続する必要があると判断された前記機器に対して前記蓄電装置から供給される電力の遮断を保留し、前記動作継続判断手段によって動作を継続する必要がないと判断された前記機器に対して前記蓄電装置から供給される電力を遮断する保留遮断手段とを含むことを特徴とするエレベーターの蓄電制御装置。
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