JP5176921B2 - マンコンベアの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、マンコンベアの制御装置に関するものである。
従来におけるマンコンベアは、受電電源から供給される交流電圧をコンバーターにより直流電圧へと整流した上で、インバーターによりこの直流電圧から所定の周波数の交流電圧へと変換してマンコンベアを駆動するモーターを制御している。このようなマンコンベアにおいては、運転中にその受電電源について地震その他の災害等による停電が発生した場合や、落雷による瞬停(瞬時停電)が発生した場合に、コンバーターにより整流した直流電圧は直ちに降下しないものの、この停電等の受電電源異常が検出された時点でマンコンベアの運転を停止するように制御するものが一般的である。
しかし、停電等の受電電源異常が検出された時点でマンコンベアの運転を停止すると、この停止の際の衝撃により乗客が転倒するおそれがあるとともに、復電後にマンコンベアを復旧させるため保守作業員の操作による再起動が必要となる。
そこで、従来におけるマンコンベアの制御装置においては、停電時に急激な減速や停止を行うことなくマンコンベア運転を持続できるものとして、コンバーターとインバーターとの間の直流リンクに蓄電装置と停電を検知して蓄電装置の充放電を制御する充放電制御部とを備えるとともに、蓄電装置とインバーター間に蓄電装置の残存容量に応じてモーターの回転数制御指令を出力するインバーター制御部を備え、通常時に蓄電装置に充電しながら運転を行い、停電時に充放電制御部で蓄電装置を制御して放電し、モーターの駆動による運転を持続するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、瞬時停電時マンコンベアの不要な停止を避け、かつ復電後の再起動の操作を不要にすることを目的として、上昇用電磁接触器、下降用電磁接触器、電磁ブレーキコイル等からなる制御回路と、交流電源R、Sの間に内部共振回路(補助コイル及びコンデンサ)を有する定電圧変圧器を接続することにより、交流電源R、Sの停電時には、定電圧変圧器の内部共振回路に蓄えられたエネルギーにより制御回路に電源を供給して制御回路の動作を保持するように構成されたマンコンベアの制御装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−182456号公報 特開2002−234685号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来におけるマンコンベアの制御装置においては、蓄電装置及び停電を検知して蓄電装置の充放電を制御する充放電制御部を設けることが必要であり、装置の構成が複雑になってしまうという課題や製造工程や材料面で費用がかさむという課題がある。
そして、特許文献2に示された従来におけるマンコンベアの制御装置においても、内部共振回路(補助コイル及びコンデンサ)を有する定電圧変圧器を設けることが必要であり、特許文献1に示されたマンコンベアの制御装置と同様の課題がある。
また、前述のいずれの従来におけるマンコンベアの制御装置においても、停電により停止したマンコンベアを復電後に復旧させるため保守作業員の操作による再起動が必要となり、この復旧作業に煩雑な手数がかかるという課題がある。
この発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、簡易な構成により、瞬時停電が発生した場合におけるマンコンベアの不要な停止を防止することができるマンコンベアの制御装置を得るものである。
また、第2の目的は、停電発生により停止したマンコンベアを復電後に復旧させるための保守作業員の操作による再起動が不要であって、自動的に復旧することができるマンコンベアの制御装置を得るものである。
この発明に係るマンコンベアの制御装置においては、マンコンベアの運転に必要な電力を供給する受電電源と、前記受電電源からの電力によって回転駆動され、当該マンコンベアの運転を駆動するモーターと、前記モーターの回転動作を制御するモーター制御手段と、前記受電電源の電力供給について監視し、電力供給異常を検出すると電源異常信号を出力する受電電源監視装置と、前記受電電源監視装置からの前記電源異常信号を受信すると当該マンコンベアの運転を停止するよう前記モーターの回転動作を制御するモーター制御手段と、前記受電電源監視装置からの前記電源異常信号の入力を受けてから所定の一定時間内の間は、この前記電源異常信号をマスクして前記モーター制御手段へと前記電源異常信号を伝えないようにする異常マスク装置と、を備え、前記異常マスク装置は、当該マンコンベアが力行運転中である場合には前記所定の一定時間を所定の力行運転時異常マスク時間に設定し、当該マンコンベアが回生運転中である場合には前記所定の一定時間を前記力行運転時異常マスク時間より長い所定の回生運転時異常マスク時間に設定する構成とする。
この発明に係るマンコンベアの制御装置においては、簡易な構成により、瞬時停電が発生した場合におけるマンコンベアの不要な停止を防止することができるという効果を奏する。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に関するもので、マンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図である。
なお、ここでは、説明の便宜上、マンコンベアとして一般的なエスカレーターの場合を取り上げる。
図において1はエスカレーター本体2の運転に必要な電力を交流電圧で供給する受電電源1であり、この受電電源1から供給される交流電圧は、コンバーター3により直流電圧に整流される。そして、このコンバーター3により整流された直流電圧は、インバーター4により、インバーター制御装置5から指令された周波数の交流電圧に変換されてモーター6へと出力される。前記エスカレーター本体2の運転は、前記インバーター4から出力される所定周波数の交流電圧によって回転駆動されるこのモーター6により駆動される。
前記インバーター制御装置5は、前記エスカレーター本体2の運転全般を制御する図示しない制御装置からの制御指令等の各種情報に基づいて、前記インバーター4へと周波数制御指令を出力し、前記インバーター4から前記モーター6へと出力する交流電圧の周波数の制御を行い、前記モーター6の始動・停止や回転数を制御する。
ここで、前記コンバーター3、前記インバーター4及び前記インバーター制御装置5は、前記モーター6の回転動作を制御するモーター制御手段を構成する。
前記受電電源1の挙動については、受電電源監視装置7により常時監視がなされており、前記受電電源1からの電力供給に異常が発生したことが前記受電電源監視装置7により検出された場合には、前記受電電源監視装置7はその旨の電源異常信号を前記インバーター制御装置5へと出力する。前記受電電源監視装置7からの前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、原則として前記モーター6を停止するよう前記インバーター4へと制御指令を出し、前記エスカレーター本体2の運転を停止する。
そして、前記受電電源監視装置7と前記インバーター制御装置5との間には、異常マスク装置8が設けられており、前記受電電源監視装置7からの前記電源異常信号の入力を最初に受けてから所定の一定時間(異常マスク時間)内の間は、この前記電源異常信号をマスクして前記インバーター制御装置5へと前記電源異常信号を伝えないようにする。
このように構成された、この実施の形態のマンコンベアの制御装置にあっては、停電の継続時間が前記異常マスク時間に満たない瞬時停電により、前記受電電源1に異常が発生した場合に、前記受電電源監視装置7から出力される前記電源異常信号は、前記異常マスク装置8によりマスクされて前記インバーター制御装置5に伝えられないため、前記インバーター制御装置5が、前記モーター6を停止させるための制御指令を前記インバーター4へと出力することはなく、前記エスカレーター本体2は停止せずに運転を継続する。
なお、前述のように、前記受電電源1からの電力供給に異常が発生しても、コンバーター3により整流した直流電圧は直ちに降下しないため、短い時間であれば前記エスカレーター本体2の運転を続行することが可能であり、この電圧降下にかかる時間を考慮して前記異常マスク時間が調整される。
以上のように構成されたマンコンベアの制御装置においては、受電電源の電力供給について監視し、停電等の電力供給異常を検出すると電源異常信号をモーター制御手段へと出力する受電電源監視装置と、この受電電源監視装置からの電源異常信号を受信すると当該マンコンベアの運転を停止するようモーターの回転動作を制御するモーター制御手段と、を備え、これら受電電源監視装置とモーター制御手段との間に、受電電源監視装置からの電源異常信号の入力を受けてから所定の一定時間内の間は、この電源異常信号をマスクしてモーター制御手段へと電源異常信号を伝えないようにする異常マスク装置を設けたことで、簡易な構成により、瞬時停電が発生した場合における当該マンコンベアの不要な停止を防止することができる。
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2に関するもので、マンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、受電電源監視装置から出力される電源異常信号の継続時間が所定の一定時間である異常マスク時間を超える場合には、瞬時ではない停電(以下、瞬時停電と区別するため便宜的に長期停電という。)が発生しているとして、当該エスカレーターの運転を緩停止させるようにしたものである。
すなわち、この実施の形態2におけるマンコンベアの制御装置は、構成は実施の形態1と同様であるが、動作は図2に示す一連のフローに従って行われる。
まず、前記エスカレーター本体2の通常運転中において(ステップS0)、停電が発生すると(ステップS1)、前記受電電源監視装置7が前記受電電源1の異常を検出して前記電源異常信号を出力する(ステップS2)。
そして、ステップS3において、この前記電源異常信号を受けた前記異常マスク装置8は、この前記電源異常信号の継続時間が前記所定の一定時間である前記異常マスク時間より短い場合、すなわち停電が瞬時停電である場合には、前記電源異常信号をマスクしてこの前記電源異常信号が前記インバーター制御装置5へと伝達されることはないため、動作フローはステップS0へと戻り、前記エスカレーター本体2は通常運転を継続する。
一方、ステップS3において、前記電源異常信号の継続時間が前記異常マスク時間より長い場合、すなわち停電が長期停電である場合には、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクせずに通過させ、動作フローはステップS4へと移行する。
そして、このステップS4においては、前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記インバーター4に対して、前記モーター6の回転数を徐々に少なくするように周波数制御指令を出力して、前記エスカレーター本体2を緩停止させるように制御を行う。
以上のように構成されたマンコンベアの制御装置においては、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、異常マスク装置は、受電電源監視装置から出力される電源異常信号の継続時間が所定の一定時間である異常マスク時間を超える場合には、この電源異常信号をマスクせずに通過させ、この異常マスク装置を通過した電源異常信号を受信したモーター制御手段は、当該マンコンベアの運転を緩停止するようモーターの回転動作を制御することにより、瞬時でない停電が発生した場合に急停止となってこの停止の際の衝撃により乗客が転倒するおそれがない。
実施の形態3.
図3及び図4は、この発明の実施の形態3に関するもので、図3はマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図、図4はマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
一般にマンコンベアにおいては、運転が負荷に係る重力等に逆らう方向に行われる場合には力行運転が行われ、逆に運転が負荷に係る重力等と同じ方向に行われる場合には回生運転が行われる。ここで、力行運転時と回生運転時では、前述した受電電源の異常発生時における整流後の直流電圧の降下にかかる時間が異なり、回生運転時の方が力行運転時と比べて受電電源の異常発生時における整流後の直流電圧の降下にかかる時間が長いということが一般に知られている。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、当該エスカレーターの運転が力行運転の場合と回生運転の場合とで、受電電源監視装置から出力される電源異常信号をマスクする所定の一定時間である異常マスク時間を変化させることで、回生運転時にはより長い継続時間の瞬時停電に耐えることができるようにしたものである。
すなわち、前記異常マスク装置8と前記インバーター制御装置5との間には記憶装置9が設けられており、この記憶装置9は、前記インバーター制御装置5から前記エスカレーター本体2が力行運転しているのか回生運転しているのかについての情報を取得して、記憶する。
そして、前記異常マスク装置8は、前記受電電源監視装置7からの前記電源異常信号を受けると、前記記憶装置9から現在の前記エスカレーター本体2が力行運転中なのか回生運転中なのかについての情報を取得し、取得した現在の前記エスカレーター本体2の運転種別に応じて前記電源異常信号をマスクする前記異常マスク時間を設定する。ここで、前記異常マスク時間は、前記エスカレーター本体2が力行運転時であった場合は所定の力行運転時異常マスク時間に、前記エスカレーター本体2が回生運転時であった場合には前記力行運転時異常マスク時間より長い時間である所定の回生運転時異常マスク時間に、設定される。
また、この実施の形態においては、前記受電電源監視装置7から出力される前記電源異常信号は前記記憶装置9を介して前記インバーター制御装置5へと伝達されるように構成されている。
なお、他の構成については、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
図4はこの実施の形態3におけるマンコンベアの制御装置の動作を示すもので、ここでは、例えば前述した実施の形態2を基本として構成した実施の形態3の動作を説明する。
まず、前記エスカレーター本体2の通常運転中において(ステップS10)、停電が発生すると(ステップS11)、前記受電電源監視装置7が前記受電電源1の異常を検出して前記電源異常信号を出力する(ステップS12)。
次に、ステップS13において、この前記電源異常信号を受けた前記異常マスク装置8は、前記記憶装置9から現在の前記エスカレーター本体2が力行運転中なのか回生運転中なのかについての情報を取得し、取得した現在の前記エスカレーター本体2の運転種別に応じて前記電源異常信号をマスクする前記異常マスク時間を設定する。すなわち、前記エスカレーター本体2が力行運転時であった場合は、前記異常マスク時間を前記力行運転時異常マスク時間に設定し、前記エスカレーター本体2が回生運転時であった場合には、前記異常マスク時間を前記回生運転時異常マスク時間に設定する。
そして、続くステップS14において、この前記電源異常信号の継続時間が前記所定の一定時間である前記異常マスク時間より短い場合、すなわち停電が瞬時停電であると判断される場合は、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクしてこの前記電源異常信号が前記インバーター制御装置5へと伝達されることはないため、動作フローはステップS10へと戻り、前記エスカレーター本体2は通常運転を継続する。
一方、ステップS14において、前記電源異常信号の継続時間が前記異常マスク時間より長い場合、すなわち停電が長期停電であると判断される場合には、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクせずに前記電源異常信号を通過させ、動作フローはステップS15へと移行する。このステップS15において、前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記インバーター4に対して、前記モーター6の回転数を徐々に少なくするように周波数制御指令を出力して、前記エスカレーター本体2を緩停止させるように制御を行う。
以上のように構成されたマンコンベアの制御装置においては、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができるのに加えて、当該マンコンベアが力行運転中である場合には所定の一定時間である異常マスク時間を所定の力行運転時異常マスク時間に設定し、当該マンコンベアが回生運転中である場合には異常マスク時間をこの力行運転時異常マスク時間より長い所定の回生運転時異常マスク時間に設定することにより、回生運転時にはより長い継続時間の瞬時停電に耐えることが可能である。
実施の形態4.
図5及び図6は、この発明の実施の形態4に関するもので、図5はマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図、図6はマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態3の構成をもち、ステップ間に異物を感知した等、受電電源の異常以外の当該エスカレーター運転上の安全性に関わる異常を監視する安全装置が設けられたエスカレーター(マンコンベア)において、記憶装置に、安全装置による安全異常の検出状況及び受電電源監視装置による受電電源異常の検出状況を記憶しておき、瞬時でない停電である長期停電が発生して一度当該エスカレーターが停止した後復電した場合に、記憶装置に記憶された安全装置及び受電電源監視装置による検出状況を確認して、当該停電前に最初に受電電源監視装置により受電電源異常が検出されており、かつ、安全装置により安全異常が検出されていない(すなわち正常である)ときには、エスカレーターの当該運転停止は停電のみが原因であるとして、自動的にエスカレーターの運転を復旧させるようにしたものである。
すなわち、安全装置10により、ステップ間に異物を感知した等、前記受電電源1の異常以外の当該エスカレーター運転上の安全性に関わる異常(安全異常)について常時監視がなされており、この安全装置10は安全異常を検出すると安全異常信号を出力する。そして、前記安全装置10により出力された前記安全異常信号は、前記記憶装置9に記憶されるとともに、前記記憶装置9を介して前記インバーター制御装置5へと伝達され、この前記安全異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記エスカレーター本体2の運転を停止するよう前記コンバーター3へと制御指令を出す。
また、前記受電電源監視装置7により前記受電電源1の電力供給に異常が検出された際に出力される前記電力異常信号も前記記憶装置9に記憶されるとともに、前記記憶装置9を経由して前記インバーター制御装置5へと伝達され、この前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記エスカレーター本体2の運転を停止するよう前記コンバーター3へと制御指令を出す。
前記インバーター制御装置5は、長期停電が発生して一度前記エスカレーター本体2の運転が停止した後復電した場合に、前記記憶装置9に記憶された前記安全異常信号及び前記電源異常信号を確認して、当該停止前に最初に前記受電電源監視装置7から前記電源異常信号が出力されており、かつ、前記安全装置10から前記安全異常信号が出力されていない(すなわち正常である)ことが確認されたときには、前記エスカレーター本体2の当該運転停止は停電のみが原因であって安全異常は併発していないと判断して、自動的にエスカレーターの運転を復旧させるよう前記インバーター4へと制御指令を出力する。
図6のフロー図は、この実施の形態におけるマンコンベアの制御装置の動作を示すものである。
まず、前記エスカレーター本体2の通常運転中において(ステップS20)、停電が発生すると(ステップS21)、前記受電電源監視装置7が前記受電電源1の異常を検出して前記電源異常信号を出力する(ステップS22)。
次に、ステップS23において、この前記電源異常信号を受けた前記異常マスク装置8は、前記記憶装置9から現在の前記エスカレーター本体2が力行運転中なのか回生運転中なのかについての情報を取得し、取得した現在の前記エスカレーター本体2の運転種別に応じて前記電源異常信号をマスクする前記異常マスク時間を設定する。すなわち、前記エスカレーター本体2が力行運転時であった場合は、前記異常マスク時間を前記力行運転時異常マスク時間に設定し、前記エスカレーター本体2が回生運転時であった場合には、前記異常マスク時間を前記回生運転時異常マスク時間に設定する。
そして、続くステップS24において、この前記電源異常信号の継続時間が前記所定の一定時間である前記異常マスク時間より短い場合、すなわち停電が瞬時停電であると判断される場合、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクしてこの前記電源異常信号が前記インバーター制御装置5へと伝達されることはないため、動作フローはステップS20へと戻り、前記エスカレーター本体2は通常運転を継続する。
一方、ステップS24において、前記電源異常信号の継続時間が前記異常マスク時間より長い場合、すなわち停電が長期停電であると判断される場合には、前記異常マスク装置8は前記電源異常信号をマスクせずに前記電源異常信号を通過させ、動作フローはステップS25へと移行する。このステップS25においては、前記電源異常信号を受けた前記インバーター制御装置5は、前記インバーター4に対して、前記モーター6の回転数を徐々に少なくするように周波数制御指令を出力して、前記エスカレーター本体2を緩停止させるように制御を行う。
その後、当該長期停電が解消し復電すると(ステップS26)、ステップS27において、前記インバーター制御装置5は、前記記憶装置9に記憶されている前記安全異常信号及び前記電源異常信号について、当該長期停電の前に最初に前記電源異常信号が前記受電電源監視装置7から出力されており、かつ、前記安全装置10から前記安全異常信号が出力されていない状態であるか否かについて確認を行う。
この確認において、前記記憶装置9に記憶されている前記安全異常信号及び前記電源異常信号について、当該長期停電の前に最初に前記電源異常信号が前記受電電源監視装置7から出力されており、かつ、前記安全装置10から前記安全異常信号が出力されていない状態であることが確認された場合は、前記エスカレーター本体2の当該運転停止は当該長期停電のみが原因であって安全異常は併発していないと判断して、前記インバーター制御装置5は自動的にエスカレーターの運転を復旧させるよう前記インバーター4へと制御指令を出力し、ステップS20へと戻り前記エスカレーター本体2は通常運転を行う。
一方、ステップS27の確認において、前記記憶装置9に記憶されている前記安全異常信号及び前記電源異常信号について、当該長期停電の前に最初に前記電源異常信号が前記受電電源監視装置7から出力されており、かつ、前記安全装置10から前記安全異常信号が出力されていない状態であることが確認されなかった場合は、前記エスカレーター本体2の当該運転停止は当該長期停電のみが原因ではなく安全異常が発生していると判断して、ステップS28へと移行し、前記エスカレーター本体2は運転停止状態を維持する。
以上のように構成されたマンコンベアの制御装置においては、実施の形態3と同様の効果を奏することができるのに加えて、記憶装置に受電電源監視装置から出力される電源異常信号及び安全装置から出力される安全異常信号を記憶させ、停電が発生して当該当該マンコンベアの運転が停止した後復電した場合に、この記憶装置に記憶された電源異常信号及び安全異常信号を確認して、当該停電前に最初に電源異常信号が受電電源監視装置から出力されており、かつ、安全装置から安全異常信号が出力されていないときは、モーター制御手段により自動的に当該マンコンベアの運転を復旧させるようモーターの回転動作を制御することで、停電発生により停止したマンコンベアを復電後に復旧させるための保守作業員の操作による再起動が不要であって、自動的に復旧させることができる。
なお、ここでは実施の形態3の構成を元にしたが、実施の形態1や実施の形態2の構成を元にして、この実施の形態4を構成してもよい。
この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2におけるマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態3におけるマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3におけるマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態4におけるマンコンベアの制御装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4におけるマンコンベアの制御装置の動作を示すフロー図である。
符号の説明
1 受電電源
2 エスカレーター本体
3 コンバーター
4 インバーター
5 インバーター制御装置
6 モーター
7 受電電源監視装置
8 異常マスク装置
9 記憶装置
10 安全装置

Claims (3)

  1. マンコンベアの運転に必要な電力を供給する受電電源と、
    前記受電電源からの電力によって回転駆動され、当該マンコンベアの運転を駆動するモーターと、
    前記受電電源の電力供給について監視し、電力供給異常を検出すると電源異常信号を出力する受電電源監視装置と、
    前記受電電源監視装置からの前記電源異常信号を受信すると当該マンコンベアの運転を停止するよう前記モーターの回転動作を制御するモーター制御手段と、
    記受電電源監視装置からの前記電源異常信号の入力を受けてから所定の一定時間内の間は、この前記電源異常信号をマスクして前記モーター制御手段へと前記電源異常信号を伝えないようにする異常マスク装置と、備え、
    前記異常マスク装置は、当該マンコンベアが力行運転中である場合には前記所定の一定時間を所定の力行運転時異常マスク時間に設定し、当該マンコンベアが回生運転中である場合には前記所定の一定時間を前記力行運転時異常マスク時間より長い所定の回生運転時異常マスク時間に設定することを特徴とするマンコンベアの制御装置。
  2. 前記異常マスク装置は、前記受電電源監視装置から出力される前記電源異常信号の継続時間が前記所定の一定時間を超える場合には、前記電源異常信号をマスクせずに通過させ、
    前記モーター制御手段は、前記異常マスク装置を通過した前記電源異常信号を受信した場合に、当該マンコンベアの運転を緩停止するよう前記モーターの回転動作を制御することを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの制御装置。
  3. 当該マンコンベアの安全異常について監視し、安全異常を検出すると安全異常信号を出力する安全装置と、
    前記受電電源監視装置から出力される前記電源異常信号及び前記安全装置から出力される前記安全異常信号を記憶する記憶装置と、を備え、
    前記モーター制御手段は、停電が発生して当該マンコンベアの運転が停止した後復電した場合に、前記記憶装置に記憶された前記電源異常信号及び前記安全異常信号を確認して、当該停電前に最初に前記電源異常信号が前記受電電源監視装置から出力されており、かつ、前記安全装置から前記安全異常信号が出力されていないときは、自動的に当該マンコンベアの運転を復旧させるよう前記モーターの回転動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項に記載のマンコンベアの制御装置。
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