JP2010070381A - エレベータ - Google Patents

エレベータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010070381A
JP2010070381A JP2008243113A JP2008243113A JP2010070381A JP 2010070381 A JP2010070381 A JP 2010070381A JP 2008243113 A JP2008243113 A JP 2008243113A JP 2008243113 A JP2008243113 A JP 2008243113A JP 2010070381 A JP2010070381 A JP 2010070381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake device
elevator
car
rope
rope brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008243113A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Honda
久 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2008243113A priority Critical patent/JP2010070381A/ja
Publication of JP2010070381A publication Critical patent/JP2010070381A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】非常時における乗りかごからの乗客の救出にかかる時間を短縮する。
【解決手段】エレベータ主制御装置10は、巻上機ブレーキ装置6の故障によるブレーキ釈放異常を検出した場合や、電動機が回転しているのに乗りかごが所定時間たっても一定の距離を走行できないことを検出した場合や、巻上機ブレーキ装置6の閉動作は正常だが乗りかご3が着床ゾーンを越えて移動してしまうことなどを検出した場合に、巻上機ブレーキ装置6への駆動指令をオフするとともに、ロープブレーキ装置7を動作させて乗りかご3を非常停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロープトラクション式のエレベータに関する。
図12は、従来のエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図である。
図13は、従来のエレベータのロープブレーキ装置制御システムのブレーキ保護動作の一例を示すフローチャートである。
図14は、従来のエレベータのロープブレーキ装置制御システムのロープブレーキ復帰装置の構成例を示す図である。
図12に示すように、従来のロープトラクション式のエレベータ(例えば、特許文献1参照)のロープブレーキ装置制御システムでは、電動機31に巻上機ブレーキ装置36が取り付けられ、エレベータ主制御装置40から巻上機ブレーキ駆動装置38へのブレーキ指令により、この巻上機ブレーキ駆動装置38から巻上機ブレーキ駆動指令信号41が巻上機ブレーキ装置36に出力されることで、当該巻上機ブレーキ装置36が駆動して巻上機44を停止保持する。
また、このエレベータは巻上機ブレーキ装置36のオン/オフ動作状態を監視する機能を有し、この機能を実現するために、巻上機ブレーキ装置36は自装置のオン/オフ動作状態を示す巻上機ブレーキ駆動状態監視信号42をエレベータ主制御装置40へ出力する。
また、このエレベータは、非常時において、電動機31に巻上機44を介して連結されたメインシーブ32に巻き掛けられたメインロープ35を挟み込んで乗りかご33の運行を停止させるためのロープブレーキ装置37を備える。
このエレベータでは、乗りかご33は当該乗りかご33に対応して設けられるメインシーブ32に巻き掛けられたメインロープ35を介してカウンタウェイト34と連結されており、エレベータ主制御装置40からの制御にしたがった巻上機33の駆動によるメインシーブ32の回転に伴い、カウンタウェイト34とともに互いに上下反対方向に昇降する。
ロープブレーキ装置37は、エレベータ主制御装置40からのロープブレーキ動作指令であるロープブレーキトリップ指令43aにより、ブレーキ保持動作を行なう。
また、図14に示すように、ロープブレーキ装置37は、ブレーキシュー61、シュー押さえバネ62、ソレノイド63、トリガ55、トリガ爪56を有する。このロープブレーキトリップ指令後にロープブレーキを復帰させる際は、エレベータ主制御装置40は、ロープブレーキ復帰信号43をロープブレーキ復帰装置39に出力する。
すると、ロープブレーキ復帰装置39はロープブレーキ装置37にロープブレーキ復帰指令43bを与え、ロープブレーキ復帰装置39に接続される歯車45は、ブレーキシュー61下部に連なる歯46と噛み合っており、この歯車45が回転してブレーキシュー61がメインロープ35から離されることでロープブレーキが電動で復帰される。
また、このエレベータは、電源装置51および電源カットスイッチ52を備える。電源カットスイッチ52は、電源装置51とソレノイド63の間に設けられる。
ソレノイド63にはトリガ55が取り付けられる。ブレーキシュー61は、メインロープ35を挟み込むように設けられ、このブレーキシュー61にシュー押さえバネ62およびトリガ爪56が取り付けられる。
トリガ55およびソレノイド63は、ロープブレーキ装置37のブレーキシュー61を開放状態に保持するために使用される。具体的には、電源装置51がソレノイド63に電源を供給し続けて当該ソレノイド63を駆動させてトリガ55でトリガ爪56を保持させ、ブレーキシュー61が開放状態に保たれるようにしている。
また、ロープブレーキ装置37のソレノイド63への電力供給がエレベータ主制御装置40からの電源カットスイッチ52への電源遮断指令53により電源が遮断されることで、トリガ55が開放してブレーキシュー61が動作して当該ブレーキシュー61がロープ35を挟み込む構成となっている。この場合には、ロープブレーキ装置37は、エレベータ主制御装置40に確認信号54を出力する。
非常時に動作する形態のロープブレーキ装置37では、常時動作する形態の巻上機ブレーキ装置36と比べて電力、ここではソレノイド63を保持する電力が小さくなるようにするため、シュー押さえバネ62に押されるブレーキシュー61はソレノイド63では直接駆動しない。ロープブレーキ復帰装置39により当該ブレーキシュー61を開放し、トリガ55により開放状態を保持させることになる。
ロープブレーキ装置37は制動装置の二重化の一つの方法として採用される装置である。動作条件としては、図13に示すように、エレベータ主制御装置40は、乗りかご33の上昇方向の過速度を検出した場合には(ステップS101のYES)、ロープブレーキトリップ指令43aを出力して(ステップS103)、ロープブレーキ装置37を動作させて(ステップS104)、直ちに乗りかご33を停止させる(ステップS105)。
また、エレベータ主制御装置40は、戸開走行を検出した場合には(ステップS102のYES)、通常の巻上機ブレーキ装置36を動作させるとともに、ロープブレーキトリップ指令43aを出力して(ステップS103)、ロープブレーキ装置37を動作させて(ステップS104)、直ちに乗りかご33を停止させる(ステップS105)。
また、エレベータ主制御装置40は、乗りかご33の上昇方向の過速度や戸開走行を検出していない場合でも、巻上機ブレーキの釈放異常を検出した場合や(ステップS106のYES)、ロープスリップを検出した場合(ステップS107のYES)、もしくは制動異常を検出した場合には(ステップS108のYES)、巻上機ブレーキ装置36への電源を遮断することで当該巻上機ブレーキ装置36を動作させて(ステップS110,S111)、直ちに乗りかご33を停止させるようにしている(ステップS112)。
エレベータ主制御装置40は、乗りかご33の上昇方向の過速度や戸開走行を検出していない場合で、巻上機ブレーキの釈放異常、ロープスリップ、制動異常を検出していない場合には、通常走行を制御する(ステップS109)。
特表2002−507528号公報
ロープブレーキ装置が動作(トリップ)した後に待機状態に復帰させる場合は、手動または電動により復帰させる。ロープブレーキ装置は、前述したような構成から、通常の巻上機ブレーキと比較して電動による復帰には時間がかかる。
ロープブレーキ装置は、非常時にのみ異常を検出して動作して乗りかごを直ちに停止させるブレーキとして使用する装置であるので、ロープブレーキ装置の動作による乗りかごの停止後の位置が、たまたま着床レベルにある場合を除き、乗客を当該乗りかごから救出するためには保守員による復帰操作が必要であるため、乗客を救出するまでに時間を要していた。
そこで、本発明の目的は、非常時における乗りかごからの乗客の救出にかかる時間を短縮することが可能になるエレベータを提供することにある。
すなわち、本発明の請求項1に係るエレベータは、平常時に巻上機を制動動作する第1のブレーキ装置と、前記第1のブレーキ装置による乗りかごの正常な制動動作が行なえない場合に動作して前記巻上機と異なる構造物との接触により制動動作を行なうための第2のブレーキ装置と、前記第2のブレーキ装置の動作時に乗客の救出の為に前記乗りかごを所定の階床まで走行させる運転制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るエレベータは、請求項1に記載のエレベータにおいて、前記運転制御手段による前記乗りかごの走行開始を指示するための指示手段をさらに備え、前記運転制御手段は、前記指示手段により走行開始を指示した場合に、前記乗りかごを前記所定の階床まで走行させることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るエレベータは、請求項1に記載のエレベータにおいて、前記第1のブレーキ装置による乗りかごの正常な制動動作が行なえない場合に前記第2のブレーキ装置の動作開始を指示する指示手段と、前記指示手段による動作開始の指示後の前記第2のブレーキ装置の動作状態を判別する判別手段と、前記第2のブレーキ装置の動作状態が正常でないと前記判別手段が判別した場合に前記運転制御手段による前記乗りかごの運転を停止する運転停止手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るエレベータは、巻上機と異なる構造物との接触により制動動作を行なうためのブレーキ装置と、エレベータ制御装置の電源投入時に前記ブレーキ装置を動作させて当該ブレーキ装置の動作状態を検出する検出手段と、前記ブレーキ装置の動作状態が正常でないと前記検出手段により検出した場合に乗りかごの運転を停止する運転停止手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るエレベータは、巻上機と異なる構造物との接触により制動動作を行なうためのブレーキ装置と、乗りかごが停止状態や待機状態にある場合に、前記ブレーキ装置を動作させて当該ブレーキ装置の動作状態を検出する検出手段と、前記ブレーキ装置の動作状態が正常でないと前記検出手段により検出した場合に、乗りかごの運転を停止する運転停止手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係るエレベータは、請求項5に記載のエレベータにおいて、前記検出手段による検出を行なっている旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係るエレベータは、請求項1に記載のエレベータにおいて、前記第2のブレーキ装置は、投入する電力の大きさにより駆動力を可変できる電磁コイルを有し、前記乗りかごの荷重状態により前記電磁コイルへ投入する電力を可変して、前記第2のブレーキ装置による前記構造物の挟み力を低減させて当該第2のブレーキを復帰動作させる復帰制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係るエレベータは、請求項1に記載のエレベータにおいて、前記運転制御手段は、前記第2のブレーキ装置の動作時において、前記乗りかごとつり合いおもりのアンバランストルクを解消させる制御である、電動機の吊り合い制御を開始した後、低速運転パターンにしたがって前記乗りかごを走行させ、前記第2のブレーキ装置の開放動作が完了した時点で前記救出のための運転を行なうことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係るエレベータは、請求項1に記載のエレベータにおいて、前記巻上機と異なる構造物は、シーブに巻き掛けられて乗りかごとつり合いおもりを連結するロープであることを特徴とする。
本発明によれば、非常時における乗りかごからの乗客の救出にかかる時間を短縮することができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図である。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムによるロープブレーキ動作の一例を示すフローチャートである。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、電動機1に巻上機ブレーキ装置6が取り付けられ、エレベータ主制御装置10は、通常時処理回路10aおよび非常時/ブレーキ故障救出時処理回路10bを有する。
エレベータ主制御装置10は、通常時処理回路10aから巻上機ブレーキ駆動装置8へのブレーキ指令により、この巻上機ブレーキ駆動装置8から巻上機ブレーキ駆動指令信号11が巻上機ブレーキ装置6に出力されることで、当該巻上機ブレーキ装置6が駆動して巻上機23を停止保持する。
また、このエレベータは巻上機ブレーキ装置6のオン/オフ動作状態を監視する機能を有し、この機能を実現するために、巻上機ブレーキ装置6は自装置のオン/オフ動作状態を示す巻上機ブレーキ駆動状態監視信号12をエレベータ主制御装置10へ出力する。
また、このエレベータは、電動機1に巻上機23を介して連結されたメインシーブ2に巻き掛けられたメインロープ5を挟み込んで乗りかご3の運行を停止させるためのロープブレーキ装置7を備える。
このエレベータでは、乗りかご3は当該乗りかご3に対応して設けられるメインシーブ2に巻き掛けられたメインロープ5を介してカウンタウェイト4と連結されており、エレベータ主制御装置10からの制御にしたがった巻上機23の駆動によるメインシーブ2の回転に伴い、カウンタウェイト4とともに互いに上下反対方向に昇降する。
ロープブレーキ装置7は、エレベータ主制御装置10の非常時/ブレーキ故障救出時処理回路10bからのロープブレーキトリップ指令13aにより、ブレーキ保持させる。このロープブレーキトリップ指令後、エレベータ主制御装置10の非常時/ブレーキ故障救出時処理回路10bは、ロープブレーキ復帰信号13をロープブレーキ復帰装置9に出力する。すると、ロープブレーキ復帰装置9はロープブレーキ装置7にロープブレーキ復帰指令13bを与えるので、ロープブレーキが電動で復帰される。
また、ロープブレーキ装置7の内部の構成は、図14に示した構成と同じである。
次に、図1に示した構成のエレベータの動作について説明する。図2のフローチャートに示すように、エレベータ主制御装置10は、乗りかご3の上昇加速を検出した場合(ステップS1のYES)や戸開走行を検出した場合(ステップS2のYES)は、動作モードをロープブレーキ非常動作モードに設定して(ステップS3)、ロープブレーキ装置7のトリガ55を保持しているソレノイド63への電源供給を直ちに遮断してロープブレーキ装置7を動作させることで(ステップS4)、メインロープ5を保持して乗りかご3を急停止させる(ステップS5)。
また、乗りかご3の上昇加速や戸開走行が検出されない状態において、エレベータ主制御装置10の通常時処理回路10aが、巻上機ブレーキ装置6からの巻上機ブレーキ駆動状態監視信号12をもとに、巻上機ブレーキ装置6の故障によるブレーキ釈放異常、つまり巻上機のブレーキが閉まらない状態を検出した場合(ステップS6のYES)や、電動機1が回転、つまりメインシーブ2が回転している状態で所定時間が経過しても乗りかご3が一定の距離を走行できない状態、つまりロープスリップを検出した場合(ステップS7のYES)や、巻上機ブレーキ装置6の閉動作は正常だが乗りかご3が着床ゾーンを越えて移動してしまうこと、つまり制動異常などを検出した場合(ステップS8のYES)には、通常時処理回路10aは、巻上機ブレーキ駆動装置8へのブレーキ指令をオフし、非常時/ブレーキ故障救出時処理回路10bは、ロープブレーキ装置7へロープブレーキトリップ指令13aを出力して当該ロープブレーキ装置7を動作させて乗りかご3を非常停止させる(ステップS10)。
その後、エレベータ主制御装置10は、乗りかご3からの乗客非難のために、動作モードをロープブレーキ救出運転モードに切り替える(ステップS11)。
エレベータ主制御装置10の非常時/ブレーキ故障救出時処理回路10bは、ロープブレーキ復帰装置9へロープブレーキ復帰信号13を出力することで、ロープブレーキ装置7を復帰させ(ステップS13)、乗りかご3を最寄り階まで救出運転し、当該乗りかご3が最寄り階の着床レベルに位置すると(ステップS15)、ロープブレーキ装置7へロープブレーキトリップ指令13aを出力して当該ロープブレーキ装置7を再び動作させて乗りかご3を停止させる(ステップS16)。エレベータ主制御装置10は、乗りかご3の停止後、戸開して乗客を避難させる(ステップS17,S18)。
以上のように、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、巻上機ブレーキの故障等を検出した場合に、ロープブレーキ装置7を救出運転用としての常時動作形のブレーキとして使用するので、特別な装置を付加する必要なしにエレベータ乗客の閉じ込め時間を短縮して避難をスムーズにすることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるエレベータのロープブレーキ制御システムの構成のうち図1や図14に示したものと同一部分の説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図である。
図3に示すように、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムは、第1の実施形態と比較して外部制御装置15および救出運転スイッチ16をさらに備える。外部制御装置15および救出運転スイッチ16はエレベータ主制御装置10に接続される。
外部制御装置15は、自動または手動により、エレベータ主制御装置10にロープブレーキ装置7の救出運転モードによる運転開始指令である運転開始指令17を出力する。また、救出運転スイッチ16は、保守員により操作された場合にエレベータ主制御装置10に救出運転開始指令17を出力する。エレベータ主制御装置10は、ステップS10の処理によるロープブレーキ装置7の動作後で、救出運転開始指令17を入力した場合に、乗りかご3の最寄階までの救出運転を開始するために、ステップS11の処理を行なう、つまり動作モードをロープブレーキ救出動作モードに設定する。
以上のように、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、ビル管理者等により救出運転動作の開始タイミングを管理できるため、建物内の乗客の避難誘導をスムーズに行なうことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図である。
図4に示すように、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムは、第1の実施形態と比較して、ロープブレーキ装置7は、自装置の駆動状態を示す駆動状態監視信号14をエレベータ主制御装置10に出力する。
図5は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの各種スイッチの切り替え動作の一例を示す図である。
図5に示すように、エレベータ主制御装置10は、ロープブレーキ装置7からの監視信号14をもとに当該ロープブレーキ装置7の次のような駆動状態を監視する。
駆動状態としては以下の3種類の状態が挙げられる。第1の状態としては、ブレーキ閉、つまりロープブレーキ装置7がメインロープ5を挟んで乗りかご3を停止させている状態が挙げられる。第2の状態としては、ブレーキ開、つまりロープブレーキ装置7の動作が内部のトリガ55により固定されてトリップ待機となっている状態が挙げられる。第3の状態としては、事前ブレーキ開、つまりロープブレーキ装置7の復帰によりブレーキシュー61のメインロープ5への挟み力が小さくなる、またはゼロとなる開位置にある状態が検出される状態が挙げられる。
ロープブレーキ装置7は、各種位置スイッチを備える。位置スイッチには、ロープブレーキ閉確認スイッチ、ロープブレーキ事前開確認スイッチおよびロープブレーキ開確認スイッチが挙げられる。監視信号14は、これらのスイッチの駆動状態を示す信号である。エレベータ主制御装置10は、この駆動状態監視信号14をもとに、ロープブレーキ装置7の駆動状態を監視する。
エレベータ主制御装置10は、動作モードをロープブレーキ救出動作モードに設定した状態で、ロープブレーキ装置7からの駆動状態監視信号14をもとに、ロープブレーキ装置7の各種位置スイッチの駆動状態を監視して、ロープブレーキの閉指令であるロープブレーキ復帰信号13あるいはロープブレーキ復帰指令13と、ロープブレーキ装置7からの駆動状態監視信号14との整合性を比較して、整合性が合わない場合は救出運転を中止あるいは停止させる。
図6は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムのロープブレーキ復帰時動作の一例を示すフローチャートである。
エレベータ主制御装置10は、動作モードをロープブレーキ救出動作モードに設定した状態で、ロープブレーキ復帰装置9へロープブレーキ復帰信号13を出力すると(ステップS21)、ロープブレーキ装置7は自動で復帰動作(開放動作)を開始する(ステップS22)。エレベータ主制御装置10は、ブレーキの復帰開始とともに、監視信号14で示される各種位置スイッチの状態によりロープブレーキ装置7の駆動状態を監視する。
ロープブレーキ装置7の駆動状態が正常であれば、ロープブレーキ装置7の駆動状態の閉状態から開状態への移行が開始される、つまり復帰動作が開始されると、一定時間経過後に(ステップS23)ロープブレーキ閉確認スイッチがオフし(ステップS24のYES)、次に、一定時間が経過して(ステップS25)ブレーキシュー61の位置が、メインロープ5への押し付け力が低減された位置まで復帰した際にロープブレーキ事前開確認スイッチがオンする(ステップS26のYES)。そして一定時間が経過して(ステップS27)ブレーキシュー61が全開(待機状態)の位置になると、ロープブレーキ開確認スイッチがオンする(ステップS28のYES)。これによりブレーキが開放されてロープブレーキ待機状態になる(ステップS30,S31)
一方、エレベータ主制御装置10は、監視信号14をもとに、ロープブレーキ閉確認スイッチが復帰開始後一定時間以内にオフしない事が認められる場合(ステップS24のNO)、ロープブレーキ事前開確認スイッチがロープブレーキ閉確認スイッチのオフ後一定時間以内にオンしない事が認められる場合(ステップS26のNO)、ロープブレーキ開確認スイッチがロープブレーキ事前開確認スイッチのオン後一定時間以内にオンしない事が認められる場合(ステップS28のNO)や、各種確認スイッチのオン/オフする順番の整合性が正しくないことが認められる場合には、ロープブレーキ装置7の故障と判断し、ロープブレーキ救出運転モードによる運転を中止、あるいは禁止させる(ステップS29)。
図7は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムのロープブレーキトリップ時動作の一例を示すフローチャートである。
ロープブレーキトリップ時のロープブレーキ装置7のスイッチ動作は、ロープブレーキ復帰時の逆となる。
エレベータ主制御装置10が、ロープブレーキトリップ指令13aを出力すると(ステップS41)、ロープブレーキ装置7は自動で閉動作を開始する(ステップS42)。エレベータ主制御装置10は、ブレーキのトリップ開始とともに、ロープブレーキ装置7に組み込まれた各種位置スイッチの状態により駆動状態を監視する。
ロープブレーキ装置7の駆動状態が正常であれば、ロープブレーキ装置7の駆動状態の開状態から閉状態への移行が開始される、つまりトリップ動作が開始されると、一定時間経過後に(ステップS43)ロープブレーキ開確認スイッチがオフし(ステップS44のYES)、次に、一定時間が経過して(ステップS45)、前述したステップS26の処理で説明した位置までロープブレーキ装置7のブレーキシュー61が閉まった際にロープブレーキ事前開確認スイッチがオフする(ステップS46のYES)。そして一定時間が経過して(ステップS47)ブレーキシュー61が全閉の位置になると、ロープブレーキ閉確認スイッチがオンする(ステップS48のYES)。これによりロープブレーキが閉じられてロープブレーキ動作が完了する(ステップS50,S51)
一方、エレベータ主制御装置10は、監視信号14をもとに、ロープブレーキ開確認スイッチが閉動作開始後一定時間以内にオフしないことが認められる場合(ステップS44のNO)、ロープブレーキ事前開確認スイッチがロープブレーキ閉確認スイッチのオフ後一定時間以内にオフしないことが認められる場合(ステップS46のNO)、ロープブレーキ閉確認スイッチがロープブレーキ事前開確認スイッチのオフ後一定時間以内にオンしないことが認められる場合(ステップS48のNO)や、各種確認スイッチのオン/オフする順番の整合性が正しくないことが認められる場合には、ロープブレーキ装置7の故障と判断し、ロープブレーキ救出運転モードによる運転を中止、あるいは禁止させる(ステップS49)。
以上のように、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、ロープブレーキ装置7の動作不良や故障を検出した際に、ロープブレーキ救出運転モードによる運転を行なわないようにするので、ロープブレーキ装置7を使用した救出運転の安全性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成は第3の実施形態と同様である。
図8は、本発明の第4の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、まず、エレベータの電源を投入した場合や点検時や停電により遮断された電源が復帰した場合で(ステップS61)、エレベータ起動を開始する初期段階の時に、エレベータ主制御装置10は、動作モードをロープブレーキ動作確認モードに設定し(ステップS62)、ロープブレーキ装置7へのロープブレーキトリップ指令13aを出力することで、このロープブレーキ装置7の閉状態への移行、つまりトリップ動作を試みる(ステップS63)。
エレベータ主制御装置10は、ロープブレーキ装置7からの監視信号14をもとに、トリップ動作が正常であると認められれば(ステップS64のYES)、ロープブレーキ装置7へロープブレーキ復帰指令13を出力することで、ロープブレーキ装置7の復帰を試み(ステップS65)、ロープブレーキ装置7からの監視信号14をもとに、当該ロープブレーキ装置7の復帰動作が正常であると認められれば(ステップS66のYES)、動作モードを通常運転モードに設定し、エレベータ通常運転を行なう(ステップS67)。
一方、エレベータ主制御装置10は、トリップ動作が正常でないと認められる場合(ステップS64のNO)、もしくは復帰動作が正常でないと認められる場合は(ステップS66のNO)、乗りかご3の運行を停止し(ステップS68)、乗りかご3内や各階の乗り場の図示しない表示装置に故障表示を行う(ステップS69)。ステップS69の処理は、乗りかご3内や各階の乗り場の図示しない音声出力装置により故障の旨を示す音声案内を行なうようにしてもよい。
以上のように、本発明の第4の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、ロープブレーキ装置7の動作不良や故障を事前に確認して、動作不良や故障が認められる場合は乗りかご3の運行を停止するようにするので、エレベータの安全性を向上させることができる。また、点検時や停電による復帰時に自動でロープブレーキ装置7の動作確認を実施するため、点検作業を効率化することができるだけでなく、ロープブレーキ装置7の故障を早期に発見できるので、エレベータの信頼性を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第5の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、エレベータ主制御装置10は、エレベータの通常運転状態で(ステップS81)、エレベータの運転状態がパーキング状態になっていて(ステップS82のYES)、かつ全ての呼びに応答して乗客の利用がなくなった状態で(ステップS83のNO)一定時間が経過した場合に(ステップS84のYES)、動作モードをロープブレーキ動作確認モードに設定し(ステップS85)、ロープブレーキ装置7へのロープブレーキトリップ指令13aを出力することで、このロープブレーキ装置7の閉状態への移行のための動作、つまりトリップ動作を試みる(ステップS86)。
エレベータ主制御装置10は、ロープブレーキ装置7からの監視信号14をもとに、トリップ動作が正常であると認められれば(ステップS87のYES)、ロープブレーキ装置7へ復帰指令13を出力することで、このロープブレーキ装置7の復帰を試み(ステップS88)、ロープブレーキ装置7からの監視信号14をもとに、復帰動作が正常であると認められれば(ステップS89のYES)、動作モードを通常運転モードに設定し、エレベータ通常運転を行なう(ステップS89→S81)。
一方、エレベータ主制御装置10は、トリップ動作が正常でないと認められる場合(ステップS87のNO)、もしくは復帰動作が正常でないと認められる場合は(ステップS89のNO)、エレベータの運行を停止する(ステップS90)。
エレベータ主制御装置10は、動作モードをロープブレーキ動作確認モードに設定している場合には、ビル管理室やエレベータホールなどの表示装置に、ロープブレーキ動作確認用の運転によりエレベータが運行できない状態にある旨を表示させ、かつビル管理室や各階の乗り場の図示しない音声出力装置により、前述したようにエレベータが運行できない状態にある旨を示す音声案内を行なう。
以上のように、本発明の第5の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、ロープブレーキ装置7の動作不良や故障を事前に確認して、動作不良や故障が認められる場合にはロープブレーキ装置7による運行を停止することができるため、エレベータの安全性を向上させることができる。また、パーキング時やエレベータの未利用時に自動でロープブレーキ装置7の動作確認を実施するため、点検作業を効率化することができ、ロープブレーキ装置7の故障を早期に発見でき、エレベータの信頼性を向上させることができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図10は、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図である。
図10に示すように、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態と比較して、乗りかご3に乗った乗客の量を検出する荷重検知装置18をさらに備える。また、ロープブレーキ開放電磁コイル20および当該コイルを駆動させるための電磁コイル駆動装置22をさらに備える。ロープブレーキ開放電磁コイル20は、ロープブレーキ装置7の近傍に設けられ、エレベータ主制御装置10は、電磁コイル駆動装置22を介してロープブレーキ開放電磁コイル20に接続される。
荷重検知装置18は、乗客の荷重信号19をエレベータ主制御装置10に出力する。エレベータ主制御装置10は、動作モードをロープブレーキ救出運転モードに設定した状態で、荷重信号19をもとに、乗客が少ない場合や多い場合、つまりアンバランストルクが大きいことが認められる場合には、電磁コイル駆動装置22へロープブレーキ開放指令21を出力してロープブレーキ開放電磁コイル20への投入電力を制御して当該コイルの駆動力をロープブレーキ装置7のブレーキシュー61の挟み力を少なく低減させるように可変する。
また、エレベータ主制御装置10は、荷重信号19をもとに、乗客が積載の50%に近い場合、つまりアンバランストルクが小さいと認められる場合には、電磁コイル駆動装置22へロープブレーキ開放指令21を出力してロープブレーキ開放電磁コイル20への投入電力を制御して当該コイルの駆動力を、ロープブレーキ装置7のブレーキシュー61の挟み力を多く低減させるように可変する。
エレベータ主制御装置10は、このようにロープブレーキ装置7のブレーキシューの挟み力をアンバランストルクで滑って落下しない程度まで低減させて、ブレーキシュー61がメインロープ5に対して引きずったままの状態で電動機1を駆動して救出運転を行う。
以上のように、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、動作モードをロープブレーキ救出動作モードに設定した状態で、ロープブレーキ装置7を完全に開放せず、ロープ5の挟み力をアンバランストルクにより乗りかご3が移動しない程度まで低減させてから乗りかご3の救出運転を開始するため、救出運転開始時の乗り心地を改善して乗客の不快・不安感を低減することができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図11は、本発明の第7の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムを用いた救出運転パターンの一例を示す図である。
前述した従来技術で述べたとおり、ロープブレーキ装置7の復帰動作は、ブレーキシュー61を手動あるいはロープブレーキ復帰装置9により復帰させることになるため、平常時に用いる巻上機ブレーキ装置6と比較して復帰に要する時間が長くなる。
そこで図11に示すように、エレベータ主制御装置10は、動作モードをロープブレーキ救出運転モードに設定した状態で、乗りかご3の救出運転の開始時に、乗りかご3とつり合いおもり4のアンバランストルクを解消させる制御である、電動機1による吊り合い制御を開始した後、ロープブレーキ開放指令、つまりロープブレーキ復帰指令13を出力してブレーキ開放が終了するまでの間、予め定められた微低速パターンに沿うように乗りかご3の運転制御を行なう。
エレベータ主制御装置10は、微低速パターンに沿った運転制御を、ロープブレーキ復帰指令13の出力から一定時間の間、あるいは監視信号14をもとにロープブレーキ装置7のロープブレーキ開確認スイッチがオンとなったことが確認されるまで、あるいは乗りかご3が動き出して一定距離移動するまで等の間に行なう。
以上のように、本発明の第7の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、エレベータの救出運転において、ロープブレーキ装置7の開放が確認されるまでの間に微低速パターンにて運転を行い、ロープブレーキ装置7が完全に開放してから救出運転を開始するため、救出運転スタート時の乗り心地を改善して乗客の不快・不安感を低減することができる。
各実施形態において、非常時動作形のブレーキ装置は、乗りかごのメインロープを挟み込んでロープを拘束するロープブレーキ装置の他に、巻上機の主シーブを拘束するシーブブレーキ装置、あるいは乗りかご用レールを挟み込んで乗りかごを拘束するかごブレーキ装置、あるいは吊り合いおもり用レールを挟み込んで吊り合いおもりを拘束する吊り合いおもりブレーキ装置であってもよい。
第2の実施形態において、外部制御装置15は、救出運転の開始をより指示するだけでなく、乗りかご3の避難用の行き先階などをさらに指定するようにしてもよい。これにより、ビル管理者による乗客の避難の誘導を効率化することができる。
第2の実施形態においては、外部制御装置15やスイッチ16による救出運転開始指令17をエレベータ主制御装置10が入力した場合に、動作モードをロープブレーキ救出動作モードに設定して救出運転を行なうと説明したが、これに限らず、エレベータ主制御装置10は、ステップS10の処理によるロープブレーキ装置7の動作後、救出運転開始指令17の入力の有無に関わらず動作モードをロープブレーキ救出動作モードに設定し、ステップS13以降の処理である、ロープブレーキの復帰動作やトリップ動作は、外部制御装置15やスイッチ16からロープブレーキの復帰動作の指令信号やトリップ動作の指令信号をエレベータ主制御装置10を介さずにロープブレーキ装置7やロープブレーキ復帰装置9に直接入力することにより実現されるようにしてもよい。
第4,第5の実施形態において、ロープブレーキ装置7の動作確認は、ビル管理室からの動作確認指令があった場合や、タイマーによる起動の時間設定により起動する場合や、保守時に点検員の動作確認指令があった場合や、遠隔保守機能による動作確認指令があった場合などに行なうようにしてもよい。
第4の実施形態において、第5の実施形態の場合と同様に、ロープブレーキ装置7の動作確認中であることの外部への表示もしくは音声出力を行なうようにしてもよい。
第5の実施形態において、ロープブレーキ装置7の動作確認中であることの外部への表示は、専用の表示等を設ける場合の他に、階床表示・方向灯・運転灯などを点滅する、全ての表示灯を点灯するなど、通常の表示装置を用いるようにしてもよい。
第6の実施形態において、ロープブレーキ装置7のブレーキシュー61の復帰装置は電磁コイル20以外に、電動機1の回転量によりブレーキシュー61の挟み力を変えられる機構であってもよい。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムによるロープブレーキ動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図。 本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図。 本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの各種スイッチの切り替え動作の一例を示す図。 本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムのロープブレーキ復帰時動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムのロープブレーキトリップ時動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第5の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第6の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図。 本発明の第7の実施形態におけるエレベータのロープブレーキ装置制御システムを用いた救出運転パターンの一例を示す図。 従来のエレベータのロープブレーキ装置制御システムの構成例を示す図。 従来のエレベータのロープブレーキ装置制御システムのブレーキ保護動作の一例を示すフローチャート。 従来のエレベータのロープブレーキ装置制御システムのロープブレーキ復帰装置の構成例を示す図。
符号の説明
1,31…電動機、2,32…メインシーブ、3,33…乗りかご、4,34…カウンタウェイト、5,35…メインロープ、6,36…巻上機ブレーキ装置、7,37…ロープブレーキ装置、8,38…巻上機ブレーキ駆動装置、9,39…ロープブレーキ復帰装置、10,40…エレベータ主制御装置、10a…通常時処理回路、10b…非常時/ブレーキ故障救出時処理回路、15…外部制御装置、16…救出運転スイッチ、18…荷重検知装置、23,44…巻上機、45…歯車、46…歯、51…電源装置、52…電源カットスイッチ、55…トリガ、56…トリガ爪、61…ブレーキシュー、62…シュー押さえバネ、63…ソレノイド。

Claims (9)

  1. 平常時に巻上機を制動動作する第1のブレーキ装置と、
    前記第1のブレーキ装置による乗りかごの正常な制動動作が行なえない場合に動作して前記巻上機と異なる構造物との接触により制動動作を行なうための第2のブレーキ装置と、
    前記第2のブレーキ装置の動作時に乗客の救出の為に前記乗りかごを所定の階床まで走行させる運転制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記運転制御手段による前記乗りかごの走行開始を指示するための指示手段をさらに備え、
    前記運転制御手段は、前記指示手段により走行開始を指示した場合に、前記乗りかごを前記所定の階床まで走行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記第1のブレーキ装置による前記乗りかごの正常な制動動作が行なえない場合に、前記第2のブレーキ装置の動作開始を指示する指示手段と、
    前記指示手段による動作開始の指示後の前記第2のブレーキ装置の動作状態を判別する判別手段と、
    前記第2のブレーキ装置の動作状態が正常でないと前記判別手段が判別した場合に前記運転制御手段による前記乗りかごの運転を停止する運転停止手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  4. 巻上機と異なる構造物との接触により制動動作を行なうためのブレーキ装置と、
    エレベータ制御装置の電源投入時に前記ブレーキ装置を動作させて当該ブレーキ装置の動作状態を検出する検出手段と、
    前記ブレーキ装置の動作状態が正常でないと前記検出手段により検出した場合に乗りかごの運転を停止する運転停止手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  5. 巻上機と異なる構造物との接触により乗りかごの制動動作を行なうためのブレーキ装置と、
    前記乗りかごが停止状態や待機状態にある場合に、前記ブレーキ装置を動作させて当該ブレーキ装置の動作状態を検出する検出手段と、
    前記ブレーキ装置の動作状態が正常でないと前記検出手段により検出した場合に、前記乗りかごの運転を停止する運転停止手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  6. 前記検出手段による検出を行なっている旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ。
  7. 前記第2のブレーキ装置は、投入する電力の大きさにより駆動力を可変できる電磁コイルを有し、
    前記乗りかごの荷重状態により前記電磁コイルへ投入する電力を可変して、前記第2のブレーキ装置による前記構造物の挟み力を低減させて当該第2のブレーキ装置を復帰動作させる復帰制御手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  8. 前記運転制御手段は、
    前記第2のブレーキ装置の動作時において前記乗りかごとつり合いおもりのアンバランストルクを解消させる制御である、電動機の吊り合い制御を開始した後、低速運転パターンにしたがって前記乗りかごを走行させ、前記第2のブレーキ装置の開放動作が完了した時点で前記救出のための運転を行なう
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  9. 前記巻上機と異なる構造物は、シーブに巻き掛けられて乗りかごとつり合いおもりを連結するロープである
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
JP2008243113A 2008-09-22 2008-09-22 エレベータ Withdrawn JP2010070381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008243113A JP2010070381A (ja) 2008-09-22 2008-09-22 エレベータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008243113A JP2010070381A (ja) 2008-09-22 2008-09-22 エレベータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010070381A true JP2010070381A (ja) 2010-04-02

Family

ID=42202532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008243113A Withdrawn JP2010070381A (ja) 2008-09-22 2008-09-22 エレベータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010070381A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013540666A (ja) * 2010-08-17 2013-11-07 ベ、フグン ロープ制動装置
JP2016160042A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 株式会社日立ビルシステム エレベータ装置
JP2016160044A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 株式会社日立ビルシステム エレベータ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013540666A (ja) * 2010-08-17 2013-11-07 ベ、フグン ロープ制動装置
JP2016160042A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 株式会社日立ビルシステム エレベータ装置
JP2016160044A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 株式会社日立ビルシステム エレベータ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5197745B2 (ja) エレベータ装置及びその運転方法
JP4955556B2 (ja) エレベータ装置
JP4566992B2 (ja) エレベータ安全装置
CN100567119C (zh) 电梯装置
JP5816102B2 (ja) 電子安全エレベータ
KR101223303B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP6325575B2 (ja) エレベーターの制御装置及びその制御方法
KR20140035314A (ko) 엘리베이터 안전 회로
JP2008207898A (ja) エレベータの制御装置
JP5015169B2 (ja) エレベータ制御装置
CN107840218B (zh) 一种电梯故障后应急自救系统
JP2010070381A (ja) エレベータ
JP2012025558A (ja) エレベータ制御装置
KR101354728B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP2011136837A (ja) エレベータシステム
JP2010208779A (ja) エレベータ
JP6231455B2 (ja) エレベータ装置およびエレベータ制御方法
JP6132976B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2011121742A (ja) エレベーターの制動装置
JP2011037600A (ja) エレベータのダブルブレーキ制御システム
JP2006160441A (ja) エレベータの制御装置
JP2002326776A (ja) エレベータの救出運転装置および方法
WO2010137134A1 (ja) エレベータ装置
JP2011144026A (ja) エレベータの制動制御装置
KR101943567B1 (ko) 에스컬레이터 주 브레이크 동작 이상시 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111206