JP2010137156A - 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置 - Google Patents

紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010137156A
JP2010137156A JP2008315014A JP2008315014A JP2010137156A JP 2010137156 A JP2010137156 A JP 2010137156A JP 2008315014 A JP2008315014 A JP 2008315014A JP 2008315014 A JP2008315014 A JP 2008315014A JP 2010137156 A JP2010137156 A JP 2010137156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isopropyl alcohol
cleaning
washing
paper element
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008315014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5199851B2 (ja
Inventor
Chisato Tsukahara
千幸人 塚原
Noboru Kawamoto
昇 川元
Kiyoshi Tatsuhara
潔 龍原
Tetsuya Sawatsubashi
徹哉 澤津橋
Akihiro Nozaki
昭宏 野▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008315014A priority Critical patent/JP5199851B2/ja
Publication of JP2010137156A publication Critical patent/JP2010137156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5199851B2 publication Critical patent/JP5199851B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置を提供する。
【解決手段】本発明の紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置は、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した例えば紙素子11を投入する洗浄籠12と、前記洗浄籠12内に洗浄水13を供給する洗浄水供給部であるシャワー部14と、洗浄後のIPAを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水15として排出する洗浄槽16と、洗浄排水15中のIPAの残量を判定する判定器17とを具備する。
【選択図】 図1−1

Description

本発明は、紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置に関する。
PCBは、従来からトランスやコンデンサなどの絶縁油として広く使用されてきた経緯があるが、その毒性が強いことにより、PCBを処理する必要がある。このため、PCBを無害化処理する種々の分解方法が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
ここで、PCB無害化装置はPCBのみを処理するものであるが、一方のPCBを抜き出したPCB汚染容器等は有機溶剤や界面活性剤等の洗浄液により洗浄処理が施されて、容器の無害化を図っている(特許文献4)。
また、蛍光灯安定器、トランス、コンデンサ等の紙素子のPCB除去を行うために、アルコール洗浄剤として、イソプロピルアルコール(以下「IPA」ともいう。)を用い、除去されたPCBを含むIPAは水熱分解処理装置でPCBを分解することを先に提案した(特許文献5)。
特開平11−253795号公報 特開平11−253796号公報 特開2000−126588号公報 特開2002−248455号公報 特開2005−21830号公報
しかしながら、前記特許文献5の洗浄法は、PCBを確実に除去することができるものの、洗浄液のイソプロピルアルコールが多量に、しかも高濃度で紙素子が保管されることとなる。
このイソプロピルアルコールは、沸点が82.4℃と通常の有機溶剤(n−ヘキサン、アセトン等)よりは高いので、洗浄素子からなかなか除去できない、という問題がある。
このような高濃度のイソプロピルアルコール(IPA)を含む例えば紙素子等は、保管管理する場合に、そのIPA臭対策等の厳重な管理が必要となる。
また、紙素子は上質紙であるので再利用が可能であるが、イソプロピルアルコールを多量に含む場合には、再利用に関する作業環境の悪化から、リサイクルできない、という問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、PCB汚染物である紙素子をイソプロピルアルコール洗浄し、その後のイソプロピルアルコールを紙素子から完全に除去することができる紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、PCBが付着した紙素子からPCBをイソプロピルアルコールで除去し、該イソプロピルアルコールを含む紙素子からのイソプロピルアルコールを除去する装置であって、イソプロピルアルコールを含む紙素子に対し、洗浄水でイソプロピルアルコールを除去する洗浄部と、洗浄後の洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を投入する洗浄籠と、前記洗浄籠内に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、洗浄後のイソプロピルアルコールを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水として排出する洗浄槽と、洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置にある。
第3の発明は、第1の発明において、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を投入する洗浄籠と、前記洗浄籠を洗浄水内に浸漬させ、洗浄籠を上下動しつつ洗浄し、洗浄後の洗浄排水を外部へ排出する洗浄槽と、洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置にある。
第4の発明は、第1の発明において、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を投入する洗浄籠と、前記洗浄籠を洗浄水内に浸漬させ、上下動自在な圧搾板で押圧しつつ洗浄し、洗浄後の洗浄排水を外部へ排出する洗浄槽と、洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置にある。
第5の発明は、第2乃至3のいずれか1つの発明において、前記洗浄籠の目開きが75μm〜150μmであることを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置にある。
第6の発明は、第1の発明において、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を搬送する第1の搬送手段と、前記搬送された紙素子を不活性ガス中で、通気乾燥する通気乾燥機と、通気乾燥処理された通気処理物を搬送する第2の搬送手段と、第2の搬送手段で搬送する際に、洗浄水を供給する洗浄水供給部と、洗浄後のイソプロピルアルコールを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水として排出する洗浄水受け部と、洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置にある。
本発明によれば、PCBをイソプロピルアルコールで洗浄除去した後に付着している紙素子から、効率よく残存するイソプロピルアルコールを除去することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例1に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置について、図面を参照して説明する。
図1−1は、実施例1に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。図1−2は、実施例1に係る紙素子の乾燥状態を示す概略図である。
図1−1に示すように、本実施例に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置(以下、「IPA除去装置」という。)10Aは、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した例えば紙素子11を投入する洗浄籠12と、前記洗浄籠12内に洗浄水13を供給する洗浄水供給部であるシャワー部14と、洗浄後のIPAを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水15として排出する洗浄槽16と、洗浄排水15中のIPAの残量を判定する判定器17とを具備するものである。
このIPA除去装置10Aを用いて、先ず、PCBを洗浄除去した例えば紙素子11を洗浄籠12内に投入する。
次に、前記洗浄籠12内に洗浄水13をシャワー部14から十分供給する。
IPAは水溶性であるので、水中に移行し、紙素子11から除去される。
ここで、洗浄水13としては、市水や、PCBを分解する水熱分解処理装置からの排出水を用いるようにしている。特に水熱分解処理装置からの排出水はNaCl,Na2CO3を含んでいるので、pHが7.5前後となり、有機物の洗浄効果が高いものとなる。
その後、洗浄槽16で洗浄液を受けて、洗浄排水15として、外部に排出する。
排出された洗浄排水15は判定器17により、紙素子からのイソプロピルアルコールが除去されたかを判定する。
この判定によりIPAの除去が基準値以下ではない場合には、電磁弁18を制御してさらに洗浄水により洗浄を行う。
また、判定によりIPAの除去が基準値以下となった場合には、電磁弁18を制御して洗浄を停止する。
その後、洗浄籠12を引き上げ、図1−2に示すように、自然通風乾燥(自然風乾)し、IPA除去紙素子を得る。
前記洗浄籠12としては、メッシュ部12aの目開きを75μmから150μmとしている。
このような目開きとすることで、紙くずの排出を防止することができるからである。
ここで、洗浄排水15は水熱分解処理装置で分解処理するようにしている。
ここで判定器17としては、全有機体炭素計(TOC)による濃度測定により行い、TOC濃度が1%以下である場合には、IPAの除去が完了したとして、洗浄を終了する。
前記全有機体炭素計(TOC)としては、例えば白金触媒が充填されたTC燃焼管内で、潤沢な酸素存在下、例えば680℃で加熱を行うことにより、測定試料の完全燃焼を行う。
酸化により発生した二酸化炭素は、赤外線ガス分析部(NDIR)にて検出される。次いで、計測試料が精製空気で充満された燃焼炉へ運ばれ、ここで白金触媒と共に、680℃まで加熱させる。これにより、燃焼・分解し、二酸化炭素に変換される。
この変換された二酸化炭素は、冷却、除湿されNDIRにて検出される。別途測定した検量線式と比較することで、試料中のTC(全炭素濃度)を求める。
さらに酸性化した試料に通気処理することで、試料中のIC(無機炭素)を二酸化炭素に変換し、それをNDIRにより検出することで、IC濃度を求める。
求めたTC濃度からIC濃度を差し引くことで、TOC濃度を算出する。
前記判定器17としては、全有機体炭素計(TOC)以外に、UV計測装置を用いるようにしてもよい。
このように、本発明では、IPAを洗浄水により洗い流すことで、紙素子11に付着残留したIPAを溶解し、希釈除去することができると共に、その洗浄排水からIPAが完全に除去されたかを確認することができる。
また、本発明の処理では、紙素子11が洗浄水13で濡れているので、静電気等の発生がなく、紙粉の舞い上がりや、嵩の増加を防止することができる。この結果、IPA除去の紙素子11は、上質紙でもあるので再度コンデンサ等の絶縁紙等としての再利用に供する場合でも好適である。
この結果、PCB除去処理品の紙素子11の再利用が可能となる。
このIPA除去装置を用いたPCB処理システムの一例を図6に示す。
本実施例に係るPCB処理システム100は、例えばPCBを含む安定器101を、樹脂製安定器とアスファルト製安定器とに仕分けする仕分け部102と、仕分けされた樹脂製安定器を破砕・分別処理する破砕・分別部103と、分別処理された分別品(素子104a、非鉄部材104b、鉄部材104c等)をそれぞれ予備洗浄する予備洗浄部105と、予備洗浄された素子104aから紙素子11とフィルム107とを分離する分離部108と、分離された紙素子11を有機溶剤(ヘキサン)で一次洗浄し、その後イソプロピルアルコール(IPA)で二次洗浄する一次・二次洗浄部109と、洗浄後のIPAが含まれる紙素子11からIPAを除去し、洗浄液を判定するIPA除去装置10Aとを具備するものである。
図6中、符号110は一次・二次洗浄部109に供給されるPCB洗浄液、111はPCB洗浄廃液、112は非鉄部材104bやフィルム107を真空・高温状態で加熱してPCBを除去する真空加熱部、113は一次・二次洗浄部109で処理された鉄をアルカリ洗浄するアルカリ洗浄部、114は真空加熱処理やアルカリ洗浄処理の後の部材中のPCBの有無を判断して、PCBが基準値以下であることを判定する卒業判定部、115は卒業判定された鉄、銅、アルミニウム等の卒業判定品、116は各処理部でのガス成分117中の微粒子等を浄化する排気処理部、118はさらにガス成分を浄化する活性炭フィルタ部を各々図示する。
本実施例に係るPCB処理システム100によれば、イソプロピルアルコールを完全に除去したIPA除去紙素子120とすることができるので、その保管が簡易となると共に、リサイクル作業の効率化を促進することができる。
本発明による実施例2に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置について、図面を参照して説明する。なお、実施例1の構成部材と同一部材には、同一符号を付してその説明は省略する(以下の実施例についても同様)。
図2は、実施例2に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。図2に示すように、本実施例に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置(以下、「IPA除去装置」という。)10Bは、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子11を投入する洗浄籠12と、前記洗浄籠12を洗浄水13内に浸漬させ、洗浄籠12を上下動しつつ洗浄し、洗浄後の洗浄排水15を外部へ排出する洗浄槽16と、洗浄排水15中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器17とを具備するものである。
本実施例では、洗浄籠12を洗浄水13中に浸漬させると共に、図示しない上下動装置より洗浄籠12全体を上下動させ、その上下動の振動作用により、イソプロピルアルコールを除去するようにしている。
本実施例では、洗浄槽16内部の洗浄水中に上下動による洗浄が可能な洗浄籠12を配置し、紙素子11を投入した洗浄籠12の上にメッシュ部材12aで覆い、上下振動させる際に、紙素子11が飛び出さないようにしている。
また、上下振動洗浄の際には、洗浄水13の上面より、露出しないように、洗浄するのが好ましい。これは、洗浄水13から露出すると、紙素子11同士が貼り付く結果、IPAの除去ができなくなるからである。
これにより、イソプロピルアルコールが除去されたIPA除去の紙素子11を得ることができる。
本発明による実施例3に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置について、図面を参照して説明する。
図3は、実施例3に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。図3に示すように、本実施例に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置(以下、「IPA除去装置」という。)10Cは、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子11を投入する洗浄籠12と、前記洗浄籠12を洗浄水13内に浸漬させ、上下動自在な上下動棒41の端部に設けられた圧搾板42で押圧しつつ洗浄し、洗浄後の洗浄排水15を外部へ排出する洗浄槽16と、洗浄排水15中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器17とを具備するものである。
本実施例では、洗浄籠12を洗浄水13中に浸漬させると共に、図示しない上下動装置より上下動棒41を上下動させ、その上下動により圧搾板42で紙素子11を押圧させ、イソプロピルアルコールを強制的に除去するようにしている。
強制的な押圧作用による洗浄操作とすることで、実施例1及び実施例2に較べて洗浄時間の処理効率を向上させることができる。
本発明による実施例4に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置について、図面を参照して説明する。
図4は、実施例4に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。図4に示すように、本実施例に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置(以下、「IPA除去装置」という。)10Dは、イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子11を搬送する第1の搬送手段20と、前記搬送された紙素子11を不活性ガス21中で、通気乾燥する通気乾燥機22と、通気乾燥処理された通気処理物23を搬送する第2の搬送手段24と、第2の搬送手段24で搬送する際に、洗浄水13を供給する洗浄水供給部であるシャワー部14と、洗浄後のイソプロピルアルコールを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水15として排出する洗浄水受け部25と、洗浄排水15中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器17とを具備するものである。
符号26、27は投入ホッパ、28はIPA除去後の紙素子を外部へ移動させるための払出コンテナである。
このIPA除去装置10Dを用いて、IPAを除去するには、先ず、PCBを洗浄除去した例えば紙素子11等を投入ホッパ26から第1の搬送手段(金網製コンベヤ)20に落下させ、通気乾燥機22まで搬送させる。この際、投入ホッパ26下部のロータリーバルブ(図示せず)により紙素子11をゆっくり切り出す。
次に、通気乾燥機22内に例えば80℃以上の不活性ガス(例えばN2、CO2)21を導入し、通過する紙素子11を加温させ、IPAを気化させる。IPAの蒸気比重は2.1と空気よりも重いので、通気乾燥機22の下部に溜まり、通気乾燥機22の底部から排気ガス29として、外部に排出される。前記排気ガス29は別途活性炭フィルタを通過させて無害化浄化する。
次に、前記通気処理された通気処理物23を投入ホッパ27に投入し、第2の搬送手段(金網製コンベヤ)23に落下させ、シャワー部14まで搬送させ、洗浄水13をシャワー部14から十分供給する。
イソプロピルアルコールは水溶性であるので、水中に移行し、紙素子11から除去される。
その後、洗浄水受け部25で洗浄液を受けて、洗浄排水15として、外部に排出する。
排出された洗浄排水15は判定器17により、紙素子11からのイソプロピルアルコールが除去されたかを実施例1と同様に判定する。
本実施例では、洗浄水による洗浄の前処理として、IPAを気化してその一部を除去するので、IPA除去効率の向上を図ることができる。
本発明による実施例5に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置について、図面を参照して説明する。
図5は、実施例5に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。図5に示すように、本実施例に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置(以下、「IPA除去装置」という。)10Eは、コンテナへの詰め替え作業の前の紙素子11が詰められた袋(通気性を有する)31の上部の開口部31aを開き、エアーバブルを混入した水(エアーバブル混入水)30と洗浄水13とを供給する。
エアーバブル混入水30を紙素子11が塊状となった中心部分に注入することで、紙素子11と洗浄水13との拡散効果を高め、空気と水との併用作用によりIPAを除去することができる。
洗浄液15は袋31底部分から滴り落ちるので、それを洗浄水受け部25で回収して、実施例1と同様に処理、判定する。
この判定によりIPAの除去が基準値以下ではない場合には、洗浄水13による洗浄を更に続ける。これと共に、電磁弁32を制御してさらにエアーバブル混入水30を供給して洗浄を行う。
また、判定によりIPAの除去が基準値以下となった場合には、洗浄水13の供給を停止すると共に、電磁弁32を制御してエアーバブル混入水30の供給を停止する。
本実施例では、袋31の開口部31aから洗浄水13をかけると共に、エアーバブル混入水30を導入するので、エアーバブル混入水30による空気が内部での撹拌、剥離作用及びIPAの気化作用を助長させることができる。
特に袋31の底部は縦方向の加重によって、圧密状態であるので、エアーバブル混入水30の撹拌作用が発揮される。
袋31は濾布等を用いて、水排出性が良好であるものが好ましい。また、二次洗浄後の保管に際して使用する保管袋と兼用することで、移し替えの手間を省くことができる。
以上のように、本発明に係るIPA除去装置によれば、IPA洗浄後のIPAが含まれた紙素子からIPAが効率よく除去できるので、その後の保管及び紙素子のリサイクルが容易となる。
実施例1に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。 実施例1に係る紙素子の乾燥状態を示す概略図である。 実施例2に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。 実施例3に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。 実施例4に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。 実施例5に係る紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置の概略図である。 実施例1に係るPCB処理システムの概略図である。
符号の説明
10A〜10E IPA除去装置
11 紙素子
12 洗浄籠
13 洗浄水
14 シャワー部
15 洗浄排水
16 洗浄槽
17 判定器

Claims (6)

  1. PCBが付着した紙素子からPCBをイソプロピルアルコールで除去し、該イソプロピルアルコールを含む紙素子からのイソプロピルアルコールを除去する装置であって、
    イソプロピルアルコールを含む紙素子に対し、洗浄水でイソプロピルアルコールを除去する洗浄部と、
    洗浄後の洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置。
  2. 請求項1において、
    イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を投入する洗浄籠と、
    前記洗浄籠内に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、
    洗浄後のイソプロピルアルコールを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水として排出する洗浄槽と、
    洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置。
  3. 請求項1において、
    イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を投入する洗浄籠と、
    前記洗浄籠を洗浄水内に浸漬させ、洗浄籠を上下動しつつ洗浄し、洗浄後の洗浄排水を外部へ排出する洗浄槽と、
    洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置。
  4. 請求項1において、
    イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を投入する洗浄籠と、
    前記洗浄籠を洗浄水内に浸漬させ、上下動自在な圧搾板で押圧しつつ洗浄し、洗浄後の洗浄排水を外部へ排出する洗浄槽と、
    洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一つにおいて、
    前記洗浄籠の目開きが75μm〜150μmであることを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置。
  6. 請求項1において、
    イソプロピルアルコールでPCBを洗浄除去した紙素子を搬送する第1の搬送手段と、
    前記搬送された紙素子を不活性ガス中で、通気乾燥する通気乾燥機と、
    通気乾燥処理された通気処理物を搬送する第2の搬送手段と、
    第2の搬送手段で搬送する際に、洗浄水を供給する洗浄水供給部と、
    洗浄後のイソプロピルアルコールを含む洗浄水を受けると共に、外部へ洗浄排水として排出する洗浄水受け部と、
    洗浄排水中のイソプロピルアルコールの残量を判定する判定器とを具備することを特徴とする紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置。
JP2008315014A 2008-12-10 2008-12-10 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置 Expired - Fee Related JP5199851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008315014A JP5199851B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008315014A JP5199851B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010137156A true JP2010137156A (ja) 2010-06-24
JP5199851B2 JP5199851B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=42347758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008315014A Expired - Fee Related JP5199851B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5199851B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013094727A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 非鉄・金属類以外のpcb汚染物質の処理装置
JP2013094728A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pcb汚染フィルム素子の処理装置
JP2014050826A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pcb汚染フィルム素子の処理装置
JP2015164734A (ja) * 2015-06-22 2015-09-17 三菱重工業株式会社 非鉄・金属類以外のpcb汚染物質の処理装置
JP2016156752A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 国立大学法人名古屋大学 炭素同位体分析装置および炭素同位体分析方法
JP2016156706A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 国立大学法人名古屋大学 炭素同位体分析装置および炭素同位体分析方法
JP2018004656A (ja) * 2015-03-04 2018-01-11 国立大学法人名古屋大学 炭素同位体分析装置および炭素同位体分析方法
JP2020065981A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 竹田 修 洗浄システムおよび洗浄方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07214014A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Ishikawa Seisakusho:Kk 洗浄装置
JPH08117703A (ja) * 1994-10-18 1996-05-14 Mitsubishi Kasei Eng Co 油付着物の洗浄方法
JPH1066670A (ja) * 1996-06-18 1998-03-10 Azuma Kogyo Kk 水拭き用清掃具
JP2001179231A (ja) * 1999-12-22 2001-07-03 Toshiba Plant Kensetsu Co Ltd Pcb含有コンデンサの処理方法
JP2001327982A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Japan Organo Co Ltd Pcbに汚染された衣服の除染システム
JP2002075948A (ja) * 2000-08-29 2002-03-15 Tokyo Electron Ltd 温度調節シール機構付処理装置
JP2002172374A (ja) * 2000-12-05 2002-06-18 Shinko Pantec Co Ltd Pcb汚染物質の洗浄方法および装置
JP2003112160A (ja) * 2001-10-05 2003-04-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 汚染土壌の浄化装置
JP2006278685A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nomura Micro Sci Co Ltd 洗浄装置
JP2008078501A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体基板の乾燥装置及び乾燥方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07214014A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Ishikawa Seisakusho:Kk 洗浄装置
JPH08117703A (ja) * 1994-10-18 1996-05-14 Mitsubishi Kasei Eng Co 油付着物の洗浄方法
JPH1066670A (ja) * 1996-06-18 1998-03-10 Azuma Kogyo Kk 水拭き用清掃具
JP2001179231A (ja) * 1999-12-22 2001-07-03 Toshiba Plant Kensetsu Co Ltd Pcb含有コンデンサの処理方法
JP2001327982A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Japan Organo Co Ltd Pcbに汚染された衣服の除染システム
JP2002075948A (ja) * 2000-08-29 2002-03-15 Tokyo Electron Ltd 温度調節シール機構付処理装置
JP2002172374A (ja) * 2000-12-05 2002-06-18 Shinko Pantec Co Ltd Pcb汚染物質の洗浄方法および装置
JP2003112160A (ja) * 2001-10-05 2003-04-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 汚染土壌の浄化装置
JP2006278685A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nomura Micro Sci Co Ltd 洗浄装置
JP2008078501A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体基板の乾燥装置及び乾燥方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013094727A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 非鉄・金属類以外のpcb汚染物質の処理装置
JP2013094728A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pcb汚染フィルム素子の処理装置
JP2014050826A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pcb汚染フィルム素子の処理装置
JP2016156752A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 国立大学法人名古屋大学 炭素同位体分析装置および炭素同位体分析方法
JP2016156706A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 国立大学法人名古屋大学 炭素同位体分析装置および炭素同位体分析方法
JP2018004656A (ja) * 2015-03-04 2018-01-11 国立大学法人名古屋大学 炭素同位体分析装置および炭素同位体分析方法
JP2015164734A (ja) * 2015-06-22 2015-09-17 三菱重工業株式会社 非鉄・金属類以外のpcb汚染物質の処理装置
JP2020065981A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 竹田 修 洗浄システムおよび洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5199851B2 (ja) 2013-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5199851B2 (ja) 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置
JP2003112160A (ja) 汚染土壌の浄化装置
CN104759462A (zh) 一种具有尾气处理功能的土壤淋洗提质修复装置
JP2012005937A (ja) Pcb汚染廃電気機器の処理システム
JP4733525B2 (ja) Pcb廃棄物の処理方法
JP2003245643A (ja) 汚染土壌の浄化方法
JP5794894B2 (ja) 非鉄・金属類以外のpcb汚染物質の処理装置
JP4258144B2 (ja) 廃蛍光管等の水銀除去方法
JP2012232277A (ja) Pcb汚染廃電気機器の処理装置
JP6271651B2 (ja) 非鉄・金属類以外のpcb汚染物質の処理装置
JP4066164B2 (ja) 廃棄物の再資源化方法
JP3924142B2 (ja) 汚染土壌の浄化装置及び方法
JP3703367B2 (ja) 汚染土壌、スラリー等の浄化方法
JP2008238050A (ja) 移動式排ガス処理装置及び排ガス処理方法
TWM427381U (en) Improvement of oil mud processing equipment
JP2006334572A (ja) Pcb混入絶縁油を含有する変圧器の無害化処理方法
JP6573587B2 (ja) Pcb処理方法
JP2003103245A (ja) 汚染対象物の浄化装置
JP2008271999A (ja) 電気機器絶縁油中のpcb無害化方法及び電気機器絶縁油の浄化方法
JP2014108408A (ja) Pcb汚染汚泥又は残渣類の脱水処理装置及びそれを用いたpcb処理システム
JP2004261767A (ja) 汚染土壌のリサイクルシステム及び汚染土壌の保管装置
JP5766591B2 (ja) Pcb汚染フィルム素子の処理方法
JP2003245646A (ja) 汚染土壌の浄化装置及び方法
JP2011143406A (ja) Pcb廃棄物の処理方法
JP2004195344A (ja) 油汚染土壌の浄化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5199851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees