JPH07214014A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH07214014A
JPH07214014A JP858194A JP858194A JPH07214014A JP H07214014 A JPH07214014 A JP H07214014A JP 858194 A JP858194 A JP 858194A JP 858194 A JP858194 A JP 858194A JP H07214014 A JPH07214014 A JP H07214014A
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JP
Japan
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tank
cleaning
liquid
rinse
cleaned
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Application number
JP858194A
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English (en)
Inventor
Keiichi Ishikawa
慶一 石川
Masaru Takahashi
勝 高橋
Yutaka Fujita
裕 藤田
Ikuo Yagi
郁雄 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawa Seisakusho Ltd
Original Assignee
Ishikawa Seisakusho Ltd
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Publication date
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄液やリンス液の無駄を無くし、常時きれ
いかつ容易に加工後のワーク等を洗浄する。 【構成】 この洗浄装置は、加工後のワーク等の被洗浄
物44を洗浄する洗浄液1aが満たされた洗浄槽1と、
洗浄後の被洗浄物4のリンスを行うリンス液が満たされ
るリンス槽2と、リンス後の被洗浄物4の乾燥を行う乾
燥槽3とがその順に並べられ1ユニット化して構成され
ている。洗浄槽1およびリンス槽2は、各々、被洗浄物
4が投入される主タンクと、主タンクから溢れた洗浄液
1aまたはリンス液2aを受ける予備タンクと、予備タ
ンクに溜まった洗浄液1aまたはリンス液2aを主タン
クへ循環するポンプと、ポンプによって予備タンクから
主タンクへ洗浄液1aまたはリンス液2aを循環する
際、その洗浄液1aまたはリンス液2aから油脂成分を
分離して廃棄する油水分離機とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工後のワーク等の被
洗浄物を洗浄する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加工後のワーク等は、通常、加工時に油
やごみ等の油脂成分が付着しているため、その油脂成分
をいったん取り除いてから組み立てに入るようにしてい
る。
【0003】このため、従来はそのワーク等を洗浄する
際には、手作業でまず洗浄液をタンクに溜め、その中へ
そのワーク等を浸して洗浄し、その後洗浄液を流してリ
ンス液により洗浄後のリンスを行い、その後乾燥を行
う、というように手作業で行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の洗浄では、いったん使用した洗浄液やリンス液は捨
てていたため、非常に無駄があるという問題があった。
【0005】また、その洗浄やリンスの仕方も、作業者
の熟練や勘等に頼っていたため、常時きれいに洗浄する
ことは困難で、また非常に手間がかかる、という問題が
あった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題に着目
してなされたもので、洗浄液やリンス液の無駄を無く
し、常時きれいかつ容易に洗浄できる洗浄装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、被洗浄物を洗浄する洗浄
液が満たされる洗浄槽と、上記洗浄後の被洗浄物のリン
スを行うリンス液が満たされるリンス槽と、上記リンス
後の被洗浄物の乾燥を行う乾燥槽と、がその順に並べら
れ1ユニット化されたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明では、被洗浄物
を洗浄する洗浄液が満たされた洗浄槽と、上記洗浄後の
被洗浄物のリンスを行うリンス槽と、上記リンス後の被
洗浄物の乾燥を行う乾燥槽と、がその順に並べられ1ユ
ニット化すると共に、バスケットに入れられた被洗浄物
を、上記洗浄槽、上記リンス槽、上記乾燥槽の順で、か
つ、上記各槽では各槽での処理時間だけ処理されるよう
に搬送する搬送手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の洗浄装置において、洗浄槽は、被洗浄物
が投入される主タンクと、上記主タンクから溢れた洗浄
液を受ける予備タンクと、上記予備タンクに溜まった洗
浄液を上記主タンクへ循環する循環手段と、上記循環手
段によって上記予備タンクから上記主タンクへ洗浄液を
循環する際、その洗浄液から油脂成分を分離して廃棄す
る油水分離手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
洗浄装置において、洗浄槽の主タンク底部には、洗浄液
を加熱する加熱手段と、洗浄液中に気泡を発生させる気
泡発生手段と、が設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項1、請求
項2、請求項3または請求項4記載の洗浄装置におい
て、リンス槽は、洗浄後の被洗浄物が投入される主タン
クと、上記主タンクから溢れたリンス液を受ける予備タ
ンクと、上記予備タンクに溜まったリンス液を上記主タ
ンクへ循環する循環手段と、上記循環手段によって上記
予備タンクから上記主タンクへリンス液を循環する際、
そのリンス液から油脂成分を分離して廃棄する油水分離
手段と、を具備することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
洗浄装置において、リンス槽の主タンク底部には、リン
ス液を加熱する加熱手段と、リンス液中に気泡を発生さ
せる気泡発生手段と、が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項5記載の
洗浄装置において、リンス槽の主タンク上方には、主タ
ンク内に投入された被洗浄物に向かってリンス液を噴出
するシャワー手段、が設けられていることを特徴とす
る。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、洗浄槽と、リンス槽
と、乾燥槽とがその順に並べられ1ユニット化されてい
るため、洗浄、リンス、乾燥処理の一連の処理がスムー
ズかつ容易になる。
【0015】また、請求項2記載の発明では、洗浄槽
と、リンス槽と、乾燥槽とがその順に並べられ1ユニッ
ト化され、かつ、搬送手段がバスケットに入れられた被
洗浄物を、洗浄槽、リンス槽、乾燥槽の順で、かつ、各
槽では各槽での処理時間だけ処理されるように搬送す
る。このため、洗浄、リンス、乾燥処理の一連の工程が
人手を介さずに自動になる。
【0016】また、請求項3記載の発明では、洗浄槽
で、被洗浄物が投入される主タンクから溢れた洗浄液を
予備タンクが受け、予備タンクに溜まった洗浄液を循環
手段が主タンクへ循環し、油水分離手段が予備タンクか
ら主タンクへ洗浄液が循環される際、その洗浄液から油
脂成分を分離して廃棄する。
【0017】また、請求項4記載の発明では、洗浄槽の
主タンク底部で、加熱手段が洗浄液を加熱し、気泡発生
手段が洗浄液中に気泡を発生させるため、洗浄効果が向
上する。
【0018】また、請求項5記載の発明では、リンス槽
で、被洗浄物が投入される主タンクから溢れたリンス液
を予備タンクが受け、予備タンクに溜まったリンス液を
循環手段が主タンクへ循環し、油水分離手段が予備タン
クから主タンクへリンス液が循環される際、そのリンス
液から油脂成分を分離して廃棄する。
【0019】また、請求項6記載の発明では、リンス槽
の主タンク底部で、加熱手段がリンス液を加熱し、気泡
発生手段がリンス液中に気泡を発生させるため、リンス
効果が向上する。
【0020】また、請求項7記載の発明では、リンス槽
の主タンク上方から、シャワー手段が被洗浄物に向かっ
てリンス液を噴出するため、リンス効果がより向上す
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る洗浄装置の実施例につい
て説明する。
【0022】図1に、第1実施例に係る洗浄装置の全体
構成を示す。
【0023】この洗浄装置は、加工後のワーク等の被洗
浄物4を洗浄する洗浄液1aが満たされた洗浄槽1と、
洗浄後の被洗浄物4のすすぎ等のリンスを行うリンス液
2aが満たされるリンス槽2と、上記リンス後の被洗浄
物4の乾燥を行う乾燥槽3とがその順に並べられ1ユニ
ット化されて構成している。
【0024】図2に、洗浄槽1の断面構造を示す。
【0025】洗浄槽1は、メッシュ状のバスケット5に
入れられた被洗浄物4が投入される主タンク11と、主
タンク11から溢れた洗浄液1aを受ける予備タンク1
2と、予備タンク12に溜まった洗浄液1aを循液管1
3aを介して主タンク11へ循環するポンプ13と、ポ
ンプ13によって予備タンク12から主タンク11へ洗
浄液1aを循環する際、その洗浄液1aから油脂成分を
分離して廃棄する油水分離機14とから構成されてい
る。
【0026】洗浄槽1の主タンク11には、その底部に
洗浄液1aを加熱する加熱器15と、洗浄液1a中に気
泡を発生させて洗浄液1aを還流(振動)させる気泡発
生器16が設けられている。なお、気泡発生器16は、
洗浄液1a中に微小な気泡を発生させる超音波発生器に
しても良い。
【0027】洗浄槽1の予備タンク12の上部には、主
タンク11から溢れた洗浄液1aを漉すフィルタ17が
設けられている。
【0028】油水分離機14には、ポンプ13によって
洗浄液1aを循環させる循液管13aだけでなく、洗浄
液1aから分離した油を外部へ廃油する廃油管13bが
接続されている。また、循液管13aには、コック等を
開けることにより外部へ洗浄液1aを排水させる排水管
13cが接続されている。
【0029】洗浄液1aとしては、本実施例では、洗浄
液1aの原液を水で希釈したものを使用している。洗浄
液1aの原液の成分は、下記の通りのものを使用する。
【0030】 水 79.11% エチレングリコール 9.27% イソプロピルアルコール 2.08% ビルダー 4.16% 陰イオン界面活性剤 1.48% 非イオン界面活性剤 1.05% 金属アセテート 2.31% 水酸化カリウム 0.18% 青色着色剤 0.36%
【0031】この洗浄液1aの原液の特徴としては、強
力水系アルカリ洗浄剤で引火性もなく、原液を希釈して
使用でき、また循環しても使用できる経済的ランニング
コストに優れ、さらに油脂を中和して分離、浮上させ再
生等のための油水分離が容易で、しかも被洗浄物の素材
を問わない、等がある。また、原液に触れても、肌を痛
めない安全な特徴も有している。
【0032】また洗浄液1aの原液と水との割合は、 原液 1 : 水 5〜10 とする。
【0033】この割合は、金属脱脂の場合の希釈目安
で、加工油、グリース等の粘性の高い油脂の洗浄、除去
に役立ち、メッキ、塗装等の前工程としての洗浄等に適
している。そして、素材を問わず使用でき、例えば、金
属、アルミ、ステンレスの他、ゴムやプラスチック等の
洗浄、油脂の除去、プリント板のロジン系フラックスの
分離、除去にも使用できる。
【0034】図3に、リンス槽2の断面構造を示す。
【0035】リンス槽2は、洗浄後の被洗浄物4が投入
される主タンク21と、主タンク21から溢れたリンス
液2aを受ける予備タンク22と、予備タンク22に溜
まったリンス液2aを主タンク21へ循環するポンプ2
3と、ポンプ23によって予備タンク22から主タンク
21へリンス液2aを循環する際、そのリンス液2aか
ら油脂成分を分離して廃棄する油水分離機24とから構
成されている。
【0036】リンス槽2の主タンク21の底部には、リ
ンス液2aを加熱する加熱器25や、リンス液2a中に
気泡を発生させてリンス液2aを還流させる気泡発生器
26が設けられている。なお、気泡発生器26は、リン
ス液2a中に微小な気泡を発生させる超音波発生器にし
ても良い。
【0037】また、リンス槽の主タンク2の上部には、
主タンク21中の被洗浄物4に向かってリンス液2aを
噴出するシャワー装置28等を設けるようにしてもよ
い。
【0038】さらに、洗浄槽1の場合と同様に、リンス
槽2の予備タンク22の上部には、主タンク21から溢
れたリンス液2aを漉すフィルタ27が設けられてお
り、油水分離機24には、ポンプ23によってリンス液
2aを循環させる循液管23aだけでなく、リンス液2
aから分離した油を外部へ廃油する廃油管23bが接続
され、循液管23aにはコック等を開けることにより外
部へリンス液2aを排水させる排水管23cが接続され
ている。
【0039】なお、リンス液2aとしては、純水や、水
道水、井戸水等が使用される。
【0040】図4に、乾燥槽3の断面構造を示す。
【0041】乾燥槽3は、上部に開閉可能な蓋31aが
設けられ、リンス後の被洗浄物4が投入されて、蓋31
aが閉じた状態で乾燥を行う主乾燥槽31と、主乾燥槽
31と通水路33および通風路34を介して接続され、
かつ、上部に開口部32aが設けられた予備乾燥槽32
とから構成されている。
【0042】主乾燥槽31には、その底面に、被洗浄物
4を加熱、あるいは被洗浄物4に熱風を吹付けてその水
分を蒸発させる加熱器31bが設けられている。
【0043】予備乾燥槽32には、被洗浄物4の乾燥時
に蒸発しないで主乾燥槽31底面に落ち、通水路33を
介して流れてきたリンス水を排水する排水管35が設け
られている。
【0044】次に、このように構成された本装置による
一連の洗浄処理を図面を参照して説明する。
【0045】まず、図5に示すように、加工後のワーク
等の被洗浄物4が入ったバスケット5が、洗浄槽1へ投
入され、加熱器15によって常温〜70℃に加熱された
洗浄液1aにより約2〜5分洗浄される。その洗浄の際
には、気泡発生器16により気泡が発生して洗浄液1a
を還流するか、あるいは超音波により洗浄液1a中に微
細な気泡が発生され、その微細気泡が被洗浄物4に衝突
して、より洗浄効果を高めている。
【0046】その際、洗浄液1aは、ポンプ13によっ
て予備タンク12から主タンク11へと循液管13aを
介して循環されているので、主タンク11内の洗浄液1
aは、主タンク11から溢れて予備タンク12へ落ち
る。
【0047】主タンク11から予備タンク12へ洗浄液
1aが溢れ落ちる際には、予備タンク12上部のフィル
タ17により洗浄液1aが漉されて、加工屑等の洗浄液
1a中のごみはフィルタ17に貯留される。
【0048】フィルタ17で漉された後は、洗浄液1a
中で分離している油脂成分のみが油水分離機14によっ
て廃油管13bを介し廃油として捨てられ、油水分離後
の洗浄液1aは、ポンプ13によって予備タンク12か
ら主タンク11へと循液管13aを介して循環され、以
上の洗浄処理が繰り返される。
【0049】従って、洗浄槽1では、洗浄液1aが主タ
ンク11から予備タンク12、予備タンク12から主タ
ンク11へと循環されて繰り返し使用され、かつ、その
循環の際にはフィルタ17や油水分離機14によって浄
化されるため、洗浄液1aの無駄が無くなり、非常に経
済的となる。
【0050】ところで、このような洗浄処理を繰り返し
行うと、洗浄液1aが汚れてくるので、定期的(例えば
1〜2カ月毎)に洗浄液1aを交換するため、排水管1
3cにより洗浄液1aの廃液、排水を行うようにする。
【0051】尚、図5や、後述する図6中、“●”は、
洗浄液1aやリンス液2a上に浮かぶ油脂成分を示して
いる。
【0052】次に、洗浄槽1による洗浄後の被洗浄物4
が入ったバスケット5は、洗浄槽1から出されて、図6
に示すようにリンス槽2へ投入され、加熱器25により
常温〜70℃に加熱されたリンス液2aにより約2〜5
分リンスされる。そのリンスの際には、気泡発生器26
により気泡が発生してリンス液2aを還流するか、ある
いは超音波の発生によりリンス液2a中に微細な気泡が
発生され、その微細気泡が被洗浄物4に衝突してよりリ
ンス効果を高めている。
【0053】また、リンス槽2上部にシャワー装置28
が設けられている場合には、そのシャワー装置28によ
りリンス液2aがその被洗浄物4へ噴射されるため、非
常にリンス効果が高くなる。
【0054】なお、リンスの際、リンス液2aは、洗浄
液1aと同様に、ポンプ23によって予備タンク22か
ら主タンク21へと循液管23aを介して循環されてい
るので、主タンク21内のリンス液2aは、主タンク2
1から溢れて予備タンク22へ落ち、その際には、予備
タンク22上部のフィルタ27によりリンス液2aが漉
されて、リンス液2a中のごみがフィルタ27に貯留す
る。
【0055】そして、フィルタ27で漉された後は、リ
ンス液2a中で分離している油脂成分のみが油水分離機
24によって廃油管23bを介し廃油として捨てられ、
油水分離後のリンス液2aはポンプ23によって循液管
23aを介し予備タンク22から主タンク21へと循環
され、以上のリンス処理が繰り返される。
【0056】従って、リンス槽2では、リンス液2aが
主タンク21から予備タンク22、予備タンク22から
主タンク21へと循液管23aを介し循環されて使用さ
れ、その循環の際にはフィルタ27や油水分離機24に
よって浄化されるため、リンス液2aの無駄が無くな
り、非常に経済的となる。
【0057】ところで、このようなリンス処理を繰り返
し行うと、洗浄液1aと同様、リンス水2aも汚れてく
るので、定期的(例えば1〜2カ月毎)にリンス液2a
を交換するため、排水管23cによりリンス液2aの廃
液、排水を行うようにする。
【0058】次に、リンス槽2によるリンス後の被洗浄
物4が入ったバスケット5は、リンス槽2から出され
て、図7に示すように乾燥槽3の主乾燥槽31へ投入さ
れる。主乾燥槽31への投入の際には、主乾燥槽31上
部の蓋31aがいったん開けられ、バスケット5が投入
された後、その蓋31aが閉められる。その後、被洗浄
物4は、加熱器31bにより100℃まで加熱された熱
風で約3〜5分の間、乾燥される。
【0059】ここで、乾燥の際、主乾燥槽31の底部へ
落ちたリンス液2a等は、主乾燥槽31底部の通水路3
3を介して予備乾燥槽32へ流れ、予備乾燥槽32の排
水管35を通って外部へ排水される。一方、乾燥の際発
生した蒸気は、主乾燥槽31上方の通風路34を介して
予備乾燥槽32へ流されて、予備乾燥槽32上方の開口
部32aより外部へ出て蒸発する。
【0060】従って、乾燥槽3により、洗浄処理の最後
工程である乾燥処理が迅速に行われることになる。
【0061】次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0062】図8に、この第2実施例の洗浄処理装置の
構成を示す。
【0063】この第2実施例は、上記第1実施例と洗浄
槽1や、リンス槽2、乾燥槽3の構成が同じで、上記第
1実施例の洗浄装置に、ワーク等の被洗浄物4が入れら
れたバスケット5を、洗浄槽1、リンス槽2、乾燥槽3
の順で、かつ、各槽1〜3では各槽1〜3での処理時間
だけ処理されるように自動的に搬送する搬送機構6を設
けたものである。
【0064】つまり、この搬送機構6は、まずワーク等
の被洗浄物4が入れられたバスケット5をピックアップ
して洗浄槽1へ向けて搬送し、まず洗浄槽1上方へ達し
たらバスケット5を降下させて洗浄槽1中の洗浄液1a
に約2〜5分間だけつける。次にそのバスケット5を上
昇させて今度はリンス槽2へ向けて搬送し、リンス槽2
上方へ達したら降下させてリンス槽2中のリンス液2a
に約2〜5分間だけつけ、その後さらにそのバスケット
5を上昇させて乾燥槽3へ向けて搬送する。そして、バ
スケット5が乾燥槽3上方へ達したら、乾燥槽3の主乾
燥槽31上方の蓋31aが自動的に空き、その後バスケ
ット5を降下させて、約3〜5分間だけ乾燥させ、その
後そのバスケット5を上昇させて取り出すようにする。
【0065】従って、この第2実施例によれば、搬送機
構6によってワーク等の被洗浄物4が入れられたバスケ
ット5が洗浄槽1、リンス槽2、乾燥槽3の順で自動的
に搬送されるため、洗浄処理に人手を介する必要がなく
なり、容易に洗浄できることになる。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、洗浄槽、
リンス槽および乾燥槽がその順に並べられ1ユニット化
されているため、洗浄、リンス、乾燥処理の一連の処理
をスムーズかつ容易に行うことができる。
【0067】また、請求項2記載の発明によれば、洗浄
槽、リンス槽および乾燥槽がその順に並べられ1ユニッ
ト化され、かつ、バスケットに入れられた被洗浄物4が
洗浄槽、リンス槽、乾燥槽の順で、かつ、各槽では各槽
での処理時間だけ処理されるようにしたため、洗浄、リ
ンス、乾燥処理の一連の工程が人手を介さずに自動に行
うことができる。
【0068】また、請求項3記載の発明では、洗浄槽
で、主タンクから溢れた洗浄液を予備タンクが受け、そ
の洗浄液を予備タンクから主タンクへ循環し、その循環
の際にその洗浄液から油脂成分を分離するようにしたた
め、洗浄液を循環して何度も再利用でき、洗浄液の無駄
がなくなり、非常に経済的となる。
【0069】また、請求項4記載の発明では、洗浄槽の
主タンク底部で、洗浄液を加熱し、まさ洗浄液中に気泡
を発生させるようにしたため、洗浄効果を向上させるこ
とができる。
【0070】また、請求項5記載の発明では、リンス槽
で、主タンクから溢れたリンス液を予備タンクが受け、
そのリンス液を予備タンクから主タンクへ循環し、その
循環の際に、そのリンス液から油脂成分を分離するよう
にしたため、リンス液を循環して何度も再利用でき、リ
ンス液の無駄がなくなり、非常に経済的となる。
【0071】また、請求項6記載の発明では、リンス槽
の主タンク底部で、リンス液を加熱し、またリンス液中
に気泡を発生させるようにしたため、リンス効果を向上
させることができる。
【0072】また、請求項7記載の発明では、リンス槽
の主タンク上方から、被洗浄物4に向かってリンス液を
噴出するようにしたため、リンス効果をより向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄装置の第1実施例の全体構造
を示す全体図。
【図2】洗浄槽の断面構造を示す断面図。
【図3】リンス槽の断面構造を示す断面図。
【図4】乾燥槽の断面構造を示す断面図。
【図5】洗浄槽での洗浄処理を示す処理説明図。
【図6】リンス槽でのリンス処理を示す処理説明図。
【図7】乾燥槽での乾燥処理を示す処理説明図。
【図8】本発明に係る洗浄装置の第2実施例の全体構造
を示す全体図。
【符号の説明】
1 洗浄槽 1a 洗浄液 2 リンス槽 2a リンス液 3 乾燥槽 4 被洗浄物 5 バスケット 6 搬送機構(搬送手段) 11 主タンク 12 予備タンク 13 ポンプ(循環手段) 14 油水分離機(油水分離手段) 15 加熱器(加熱手段) 16 気泡発生器(気泡発生手段) 17 フィルタ 21 主タンク 22 予備タンク 23 ポンプ(循環手段) 24 油水分離機(油水分離手段) 25 加熱器(加熱手段) 26 気泡発生器(気泡発生手段) 27 フィルタ 28 シャワー装置(シャワー手段) 31 主乾燥槽 32 予備乾燥槽
フロントページの続き (72)発明者 八木 郁雄 栃木県下都賀郡野木町大字野木141番地3 株式会社石川製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を洗浄する洗浄液が満たされる
    洗浄槽と、 上記洗浄後の被洗浄物のリンスを行うリンス液が満たさ
    れるリンス槽と、 上記リンス後の被洗浄物の乾燥を行う乾燥槽と、 がその順に並べられ1ユニット化されたことを特徴とす
    る洗浄装置。
  2. 【請求項2】 被洗浄物を洗浄する洗浄液が満たされた
    洗浄槽と、 上記洗浄後の被洗浄物のリンスを行うリンス槽と、 上記リンス後の被洗浄物の乾燥を行う乾燥槽と、 がその順に並べられ1ユニット化すると共に、 バスケットに入れられた被洗浄物を、上記洗浄槽、上記
    リンス槽、上記乾燥槽の順で、かつ、上記各槽では各槽
    での処理時間だけ処理されるように搬送する搬送手段を
    設けたことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 洗浄槽は、 被洗浄物が投入される主タンクと、 上記主タンクから溢れた洗浄液を受ける予備タンクと、 上記予備タンクに溜まった洗浄液を上記主タンクへ循環
    する循環手段と、 上記循環手段によって上記予備タンクから上記主タンク
    へ洗浄液を循環する際、その洗浄液から油脂成分を分離
    して廃棄する油水分離手段と、 を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 洗浄槽の主タンク底部には、 洗浄液を加熱する加熱手段と、 洗浄液中に気泡を発生させる気泡発生手段と、 が設けられていることを特徴とする請求項3記載の洗浄
    装置。
  5. 【請求項5】 リンス槽は、 洗浄後の被洗浄物が投入される主タンクと、 上記主タンクから溢れたリンス液を受ける予備タンク
    と、 上記予備タンクに溜まったリンス液を上記主タンクへ循
    環する循環手段と、 上記循環手段によって上記予備タンクから上記主タンク
    へリンス液を循環する際、そのリンス液から油脂成分を
    分離して廃棄する油水分離手段と、 を具備することを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3または請求項4記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 リンス槽の主タンク底部には、 リンス液を加熱する加熱手段と、 リンス液中に気泡を発生させる気泡発生手段と、 が設けられていることを特徴とする請求項5記載の洗浄
    装置。
  7. 【請求項7】 リンス槽の主タンク上方には、 主タンク内に投入された被洗浄物に向かってリンス液を
    噴出するシャワー手段、 が設けられていることを特徴とする請求項5記載の洗浄
    装置。
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