JPH05337447A - 水溶性洗剤を用いる部品洗浄装置 - Google Patents

水溶性洗剤を用いる部品洗浄装置

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JPH05337447A
JPH05337447A JP17177892A JP17177892A JPH05337447A JP H05337447 A JPH05337447 A JP H05337447A JP 17177892 A JP17177892 A JP 17177892A JP 17177892 A JP17177892 A JP 17177892A JP H05337447 A JPH05337447 A JP H05337447A
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JP
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tank
cleaning
water
oil
cleaning liquid
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JP17177892A
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Inventor
Katsuhiko Arai
克彦 新井
Hidehiko Takayama
秀彦 高山
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄性及び洗浄作業性の向上、装置全体の小
型化及びコストの低減を図った水溶性洗剤を用いる部品
洗浄装置の提供。 【構成】 被洗浄物の油分を水溶性洗剤と水とから成る
洗浄液Aで除去する洗浄槽2と、被洗浄物に付着した洗
浄液をすすぎ液Bで除去するすすぎ槽3と、被洗浄物に
付着した水分を乾燥溶剤Cの蒸気で蒸発させる乾燥槽4
と、被洗浄物の冷却を行なう冷却槽5とを備え、前記4
つの槽が1つの支持台6上に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性洗剤を用いる部
品洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般的であったフロン113や塩素
系溶剤を用いた部品洗浄装置に代わるものとして、水溶
性洗剤を用いた各種の部品洗浄装置がいろいろ提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水溶性
洗剤を用いた従来の部品洗浄装置では、構成が複雑で装
置全体が大型化してしまったり、非常に高価なものにな
ってしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、洗浄性及び洗浄作業性の向上、
装置全体の小型化及びコストの低減を図った水溶性洗剤
を用いる部品洗浄装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明(請求項1)は、被洗浄物の油分を水溶性洗
剤と水とから成る洗浄液で除去する洗浄槽と、被洗浄物
に付着した洗浄液をすすぎ液で除去するすすぎ槽と、被
洗浄物に付着した水分を乾燥溶剤の蒸気で蒸発させる乾
燥槽と、被洗浄物の冷却を行なう冷却槽とを備え、前記
4つの槽が1つの支持台上に配置されているものであ
る。
【0006】好ましくは、前記洗浄槽は、前記油分を除
去するための洗浄液を収容する第1の槽と、除去された
前記油分を含む洗浄液が前記第1の槽から溢れて流入す
る第2の槽と、前記第1の槽内の洗浄液を加熱するヒー
タと、前記第2の槽内に前記油分と分離されてこの油の
下部に溜まる洗浄液をフィルタを介してポンプで前記第
1の槽内に戻す循環路とを有している(請求項2)。
【0007】好ましくは、前記すすぎ槽は、被洗浄物に
付着した洗浄液を除去するためのすすぎ液として純水を
用いると共に、この純水を収容する第1の槽と、除去さ
れた前記油分及び洗浄液を含む純水が前記第1の槽から
溢れて流入する第2の槽と、前記第1の槽内の純水を加
熱するヒータと、前記第2の槽内に前記油分と分離され
てこの油の下部に溜まる洗浄液を含む純水を、純水化装
置を介してポンプで前記第1の槽内に戻す循環路とを有
している(請求項3)。
【0008】さらに好ましくは、前記第2の槽の水位が
所定の水位以上になったときに作動するフロートスイッ
チと、このスイッチの作動時に開弁して前記第2の槽の
上部に溜まった油を油溜め部に排出させる弁機構とが設
けられている(請求項4)。
【0009】さらに好ましくは、前記第1の槽内からポ
ンプで圧送される洗浄液又は純水を第1の槽の上部で噴
射させる手持ち式の流体噴射器と、前記ポンプを制御し
て前記噴射器からの噴射量を制御する足踏み式のフット
スイッチとが設けられている(請求項5)。
【0010】好ましくは、前記乾燥槽は、この槽の下部
に溜まった乾燥溶剤をその沸点まで加熱して蒸気を発生
させるヒータと、この槽の上部に配置され、乾燥溶剤の
蒸気とこの蒸気で蒸発される被洗浄物の水分とを凝縮さ
せる冷却コイルと、このコイルで凝縮された水及び乾燥
溶剤が分離されて溜まる分離槽とを有し、この分離槽内
で分離された乾燥溶剤が前記乾燥槽内に戻されるように
構成されている(請求項6)。
【0011】
【作用】請求項1の装置では、洗浄槽において被洗浄物
の油分が洗浄液で除去され、すすぎ槽において被洗浄物
に付着した洗浄液がすすぎ液で除去され、乾燥槽におい
て被洗浄物に付着した水分が乾燥溶剤の蒸気で蒸発さ
れ、さらに、冷却槽において被洗浄物が冷却される。
【0012】請求項2の装置では、第2の槽内に油分と
分離されて溜まる洗浄液がフィルタを介してポンプで第
1の槽内に戻されるので、第1の槽内の洗浄液をきれい
な状態にしつつ洗浄液が再利用されると共に、第2の槽
からポンプで戻される洗浄液により第1の槽内の洗浄液
が攪拌され且つこの槽内に乱流が生じ、これによって被
洗浄物に付着した油分の洗浄効果が促進される。
【0013】請求項3の装置では、第2の槽内に油分と
分離されて溜まる洗浄液を含む純水が純水化装置により
純水に再生されてポンプで第1の槽内に戻されるので、
第1の槽内の純水をきれいな状態にしつつ純水が再利用
されると共に、第2の槽からポンプで戻される純水によ
り第1の槽内の純水が攪拌され且つこの槽内に乱流が生
じ、これによって被洗浄物に付着した洗浄液のすすぎ効
果が促進される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の各実施例を説
明する。なお、各実施例の説明において同様の部位には
同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0015】図1及び図2は本発明の第1実施例に係る
水溶性洗剤を用いる部品洗浄装置を示している。
【0016】図1及び図2に示すように、部品洗浄装置
1は、被洗浄物(例えば、アルミ材、鉄系材等からなる
圧縮機構成部品)の油分Oを水溶性洗剤と水とから成る
洗浄液Aで除去する洗浄槽2と、被洗浄物に付着した洗
浄液Aをすすぎ液(この実施例ではすすぎ液として純水
を用いる)Bで除去するすすぎ槽3と、被洗浄物に付着
した水分を乾燥溶剤Cの蒸気で蒸発させる乾燥槽4と、
被洗浄物の冷却を行なう冷却槽5とを備え、前記4つの
槽2乃至5が1つのボックス(支持台)6上に配置され
ている。
【0017】図1及び図3に示すように、前記洗浄槽2
内には、被洗浄物の油分Oを除去するための洗浄液Aを
収容する第1の槽21と、除去された前記油分Oを含む
洗浄液 Aが第1の槽21から溢れて流入する第2の槽
22とが仕切壁23により仕切られて形成されている。
この仕切壁23の上端は、洗浄槽2の周壁20の開口端
20aよりも十分低い位置にある。この開口端20aに
は、中央につまみ24aを有する蓋24が取外し可能に
設けられている。
【0018】また、洗浄槽2には、図3に示すように、
第1の槽21内の洗浄液Aを加熱するヒータ25と、第
1の槽21内の下部に固定され、被洗浄物を載せるため
の金網状の支持板26と、第2の槽22内に比重の差に
より前記油分Oと分離されてこの油の下部に溜まる洗浄
液A´をポンプ210で第1の槽21内に常時強制的に
戻す循環路211とが設けられている。この循環路21
1には、切粉等の細かいゴミを取り除くためのフィルタ
212がポンプ210の上流側に設けられており、洗浄
液A´に含まれる細かいゴミが取り除かれたきれいな洗
浄液が第1の槽21内に常時戻されるようになってい
る。
【0019】さらに、前記洗浄槽2の第2の槽22に
は、この槽22内の水位が所定の上限水位以上になった
ときに作動して第1の電磁弁(弁機構)221を開くと
共に、この槽22内の水位が所定の下限水位以下になっ
たとき、第2の電磁弁222を開く2ウエイ(2WAY)タイ
プのフロートスイッチ220が設けられている。前記第
1の電磁弁221が開くと、第2の槽22の上部に浮遊
する油分Oが配管223を介して油溜め部224に自動
的に排出されるようになっている。一方、前記第2の電
磁弁222が開くと、洗浄液が配管225を介して第2
の槽22内に自動的に供給されるようになっている。
【0020】さらに、前記洗浄槽2には、図3に示すよ
うに、第1の槽21内から可撓性のあるホース230を
介してポンプ231で圧送される洗浄液Aを第1の槽2
1の上部で噴射させる手持ち式の流体噴射器232と、
ポンプ231を制御して流体噴射器232からの噴射量
を制御する足踏み式のフットスイッチ233とが設けら
れている。手持ち式の流体噴射器232は、使用しない
ときに前記周壁20の上部外面に固定されたフック20
bに掛止できるようになっている。
【0021】また、図1に示すように、前記ポンプ21
0、231は、前記ボックス6内に設けられている。そ
して、前記洗浄槽2の周壁20の下部外面には、洗浄槽
2用のコントロールパネル240が設けられている。こ
のパネル240には、前記第1の槽21内の洗浄液Aの
温度を表示する温度表示部241と、前記ヒータ25の
温度調節用の操作つまみ等の各種操作つまみ242とが
設けられている。そして、第1の槽21内の洗浄液A
は、ヒータ25により40乃至60℃程度に加熱され
る。
【0022】前記すすぎ槽3内には、図1及び図4に示
すように、前記洗浄槽2での洗浄作業により被洗浄液に
付着した洗浄液Aを除去するためのすすぎ液(純水)B
を収容する第1の槽31と、この第1の槽31内のすす
ぎ液Bによるすすぎ作業により被洗浄物から除去された
油分O及び洗浄液Aを含むすすぎ液B´が第1の槽31
から溢れて流入する第2の槽32とが仕切壁33により
仕切られて形成されている。この仕切壁33の上端は、
すすぎ槽3の周壁30の開口端30aよりも十分低い位
置にある。この開口端30aには、中央につまみ34a
を有する蓋34が取外し可能に設けられている。
【0023】また、すすぎ槽3には、図4に示すよう
に、第1の槽31内のすすぎ液Bを加熱するヒータ35
と、第1の槽31内の下部に固定され、被洗浄物を載せ
るための金網状の支持板36と、第2の槽32内に比重
の差により前記油分Oと分離されてこの油の下部に溜ま
る洗浄液を含むすすぎ液B´をポンプ310で第1の槽
31内に常時強制的に戻す循環路311とが設けられて
いる。この循環路311には、洗浄液を含むすすぎ液B
´から洗浄液の成分を取り除いてもとのすすぎ液(純
水)にする純水化装置312が設けられている。この純
水化装置312は、イオン交換器312aと、活性炭3
12bとから成る。
【0024】さらに、前記すすぎ槽3の第2の槽32に
は、この槽32内の水位が所定の上限水位以上になった
ときに作動して第1の電磁弁(弁機構)321を開くと
共に、この槽32内の水位が所定の下限水位以下になっ
たとき、第2の電磁弁322を開く2ウエイ(2WAY)タイ
プのフロートスイッチ320が設けられている。前記第
1の電磁弁321が開くと、第2の槽32の上部に浮遊
する油分Oが配管323を介して前記油溜め部224に
自動的に排出されるようになっている。一方、前記第2
の電磁弁322が開くと、すすぎ液が配管325を介し
て第2の槽32内に自動的に供給されるようになってい
る。
【0025】さらに、前記すすぎ槽3には、図4に示す
ように、第1の槽31内から可撓性のあるホース330
を介してポンプ331で圧送されるすすぎ液Bを第1の
槽31の上部で噴射させる手持ち式の流体噴射器332
と、ポンプ331を制御して流体噴射器332からの噴
射量を制御する足踏み式のフットスイッチ333とが設
けられている。手持ち式の流体噴射器332は、使用し
ないときに前記周壁30の上部外面に固定されたフック
30bに掛止できるようになっている。
【0026】また、図1に示すように、前記ポンプ31
0、331は、前記ボックス6内に設けられている。そ
して、前記すすぎ槽3の周壁30の下部外面には、すす
ぎ槽3用のコントロールパネル340が設けられてい
る。このパネル340には、前記第1の槽31内のすす
ぎ液Bの温度を表示する温度表示部341と、前記ヒー
タ35の温度調節用の操作つまみ等の各種操作つまみ3
42とが設けられている。そして、第1の槽31内のす
すぎ液Bは、ヒータ35により40乃至60℃程度に加
熱される。
【0027】図1及び図5に示すように、前記乾燥槽4
は、この槽4の下部に溜まった乾燥溶剤Cをその沸点
(100乃至115℃程度)まで加熱して蒸気を発生さ
せるヒータ41と、この槽4の上部に配置され、乾燥溶
剤Cの蒸気とこの蒸気で蒸発される被洗浄物に付着した
水分とを凝縮させる冷却コイル42と、このコイル42
で凝縮された水及び乾燥溶剤Cが溜まる受け皿部4a
と、この受け皿部4aから配管43を介して流入する水
及び乾燥溶剤Cが分離されて溜まる分離槽44とを有し
ている。また、乾燥槽4内には、その中間部に被洗浄物
を載せるための金網状の支持板45が設けられている。
【0028】この分離槽44内には、第1の槽44aと
第2の槽44bとが仕切壁44cにより仕切られて形成
されている。第1の槽44a内には、前記受け皿部4a
から流入する水及び乾燥溶剤Cが、この両者の比重の差
により水が上部に浮遊するように溜まる。この第1の槽
44a内の水が仕切壁44cの上端部から溢れて第2の
槽44b内に流入するようになってる。そして、第1の
槽44aは乾燥槽4の下部に連通しており、これによっ
てこの第1の槽44aが乾燥溶剤Cの供給槽になってい
る。
【0029】前記冷却コイル42は環状の流路になって
おり、このコイル42の入口側端部42a及び出口側端
部42bは配管46を介して水槽47に接続されてい
る。この水槽47と前記入口側端部42aとを結ぶ配管
46には、水槽47内の冷却水を圧送するポンプ48
と、この圧送される冷却水を冷却するコンデンサ49と
が設けられており、冷却コイル42にコンデンサ49で
冷却された冷却水が循環するようになっている。
【0030】また、図1に示すように、前記乾燥槽4の
開口端4bには、中央につまみ40aを有する蓋40が
取外し可能に設けられている。前記分離槽44の第2の
槽44bの開口端にも、中央につまみを有する蓋44d
が取り外し可能に設けられている。前記ポンプ48は、
前記ボックス6内に設けられている。このボックス6の
外面には、乾燥槽4用のコントロールパネル440が設
けられている。そして、このパネル440には、前記ヒ
ータ41の温度を表示する温度表示部441と、ヒータ
41の温度調節用の操作つまみ等の各種操作つまみ44
2とが設けられている。
【0031】前記冷却槽5は、図1及び図2に示すよう
に、被洗浄物を収容する本体50と、この本体50の開
口端を開閉する蓋51とから成る。本体50内には、被
洗浄物を載せるための金網状の支持板52が設けられて
いる。前記蓋51には、本体50内の被洗浄物を冷却す
る冷却ファン53と、このファン53を駆動するモータ
54とが取り付けられている。
【0032】前記蓋51は、本体50の開口端に回動自
在に支持されている。この蓋51は、足踏み式のペダル
55を踏むと開き、このペダル55から足を離すと閉じ
るように、伝達ロッド56を介してペダル55と連結さ
れている。
【0033】次に、上記構成を有する第1実施例の作動
を説明する。
【0034】まず、被洗浄物に付着した油分を除去する
洗浄作業を以下のように行なう。
【0035】洗浄槽2の蓋24を外し、被洗浄物を洗浄
槽2の第1の槽21の洗浄液A内に入れて支持板26に
載せる。これによって、被洗浄物に付着した油分がヒー
タ25により40乃至60℃程度に加熱された洗浄液A
で除去される。このとき、第2の槽22内の洗浄液A´
がフィルタ212により細かいゴミが取り除かれたもと
のきれいな洗浄液に再生されてポンプ210で第1の槽
21内に常時戻されているので、この第1の槽21内の
洗浄液Aが攪拌され且つこの槽21内に乱流が生じ、こ
れによって洗浄液Aによる被洗浄物に付着した油分の洗
浄効果が促進される。
【0036】なお、上記洗浄作業において、例えば、被
洗浄物が複雑な形状をしているために被洗浄物を洗浄液
Aに入れただけではその油分を十分に除去できない場合
には、図2及び図3に示すように、被洗浄物Wを第1の
槽21の上部において一方の手で持ち、他方の手で手持
ち式の流体噴射器232を持ってフック20bから外
し、フットスイッチ233を踏み込むことにより、流体
噴射器232から噴射する洗浄液Aで被洗浄物Wに付着
した油分を除去する。
【0037】上記洗浄作業を行なった後、この洗浄作業
により被洗浄物に付着した洗浄液Aを除去するすすぎ作
業を以下のように行なう。
【0038】すすぎ槽3の蓋34を外し、被洗浄物をす
すぎ槽3の第1の槽31のすすぎ液B内に入れて支持板
36に載せる。これによって、被洗浄物に付着した洗浄
液がヒータ35により40乃至60℃程度に加熱された
すすぎ液Bで除去される。このとき、第2の槽32内の
すすぎ液B´がイオン交換器312a及び活性炭312
bから成る純水化装置312によりもとのきれいなすす
ぎ液(純水)純水に再生されてポンプ310で第1の槽
31内に常時戻されているので、この第1の槽31内の
すすぎ液Bが攪拌され且つこの槽31内に乱流が生じ、
これによってすすぎ液Bによる被洗浄物に付着した洗浄
液のすすぎ効果が促進される。
【0039】なお、上記すすぎ作業において、例えば、
被洗浄物が複雑な形状をしているために被洗浄物をすす
ぎ液Bに入れただけではその洗浄液を十分に除去できな
い場合には、図2及び図4に示すように、被洗浄物Wを
第1の槽31の上部において一方の手で持ち、他方の手
で手持ち式の流体噴射器332を持ってフック30bか
ら外し、フットスイッチ333を踏み込むことにより、
流体噴射器332から噴射するすすぎ液Bで被洗浄物W
に付着した洗浄液を除去する。
【0040】なお、上記すすぎ作業では、被洗浄物に付
着した洗浄液が除去されると共に、上記洗浄作業で除去
しきれなかった油分も除去される。
【0041】上記すすぎ作業を行なった後、被洗浄物に
付着した水分を除去する乾燥作業を以下のように行な
う。
【0042】乾燥槽4の蓋40を外し、被洗浄物Wを乾
燥槽4内の支持板45に載せる。このとき、乾燥槽4内
のヒータ41はその下部に溜まった乾燥溶剤Cをその沸
点(100乃至115℃程度)まで加熱して蒸気を発生
させているので、この乾燥溶剤Cの蒸気で被洗浄物に付
着した水分が完全に蒸発される。この蒸発した水分と乾
燥溶剤Cの蒸気は、冷却水が循環している冷却コイル4
2で冷却されて凝縮される。この凝縮された水及び乾燥
溶剤Cは、受け皿部4aに溜まり、さらに、この受け皿
部4aから配管43を介して分離槽44内に流入する。
【0043】上記乾燥作業の後、被洗浄物の冷却作業を
以下のように行なう。
【0044】ペダル55を踏んで冷却槽5の蓋51を開
け、被洗浄物を冷却槽5内の支持板52に載せる。この
被洗浄物は、モータ54により駆動されるファン53に
よって冷却される。
【0045】このようにして冷却された被洗浄物を乾燥
槽5内から取り出せば、被洗浄物の全ての洗浄作業が終
了する。
【0046】上記第1実施例によれば、洗浄槽2が第1
の槽21と第2の槽22の2槽構造になっており、且つ
第2の槽22内に比重の差により油分Oと分離されてこ
の油の下部に溜まる洗浄液A´を、フィルタ212でも
とのきれいな洗浄液に再生してポンプ210で循環路2
11を介して第1の槽21内に常時強制的に戻すように
構成してあるので、第1の槽21内の洗浄液Aを常に汚
れの少ないきれいな状態に維持できると共に、洗浄液A
の消費量を少なくできる。従って、洗浄液による被洗浄
物の油分の洗浄度を常に高く維持することができると共
に、ランニングコストが低減される。
【0047】また、上記第1実施例によれば、洗浄槽2
の第2の槽22には、この槽22内の水位が所定の上限
水位以上になったときに作動して第1の電磁弁221を
開くと共に、この槽22内の水位が所定の下限水位以下
になったとき、第2の電磁弁222を開く2ウエイ(2WA
Y)タイプのフロートスイッチ220が設けられており、
第1の電磁弁221が開くと、第2の槽22の上部に浮
遊する油分Oが配管223を介して油溜め部224に自
動的に排出され且つ第2の電磁弁222が開くと、洗浄
液が配管225を介して第2の槽22内に自動的に供給
されるように構成されているので、油分の排出作業およ
び洗浄液の供給作業を作業者が行なう必要がなく、作業
が簡略化される。
【0048】さらに、上記第1実施例によれば、すすぎ
槽3には、第1の槽31内と第2の槽32の2槽構造に
なっており、且つ第2の槽32内に比重の差により油分
Oと分離されてこの油の下部に溜まる洗浄液を含むすす
ぎ液B´を、イオン交換器312aと活性炭312bと
から成る純水化装置312でもとのきれいなすすぎ液
(純水)に再生してポンプ310で循環路311を介し
て第1の槽31内に常時強制的に戻すように構成されて
いるので、第1の槽31内のすすぎ液Bを常に汚れの少
ないきれいな状態に維持できると共に、すすぎ液Bの消
費量を少なくできる。従って、すすぎ液による被洗浄物
の油分及び洗浄液のすすぎ効果を常に高く維持すること
ができると共に、ランニングコストが低減される。
【0049】さらにまた、上記第1実施例によれば、す
すぎ槽3の第2の槽32には、この槽32内の水位が所
定の上限水位以上になったときに作動して第1の電磁弁
321を開くと共に、この槽32内の水位が所定の下限
水位以下になったとき、第2の電磁弁322を開く2ウ
エイ(2WAY)タイプのフロートスイッチ320が設けられ
ており、第1の電磁弁321が開くと、第2の槽32の
上部に浮遊する油分Oが配管323を介して油溜め部2
24に自動的に排出され且つ第2の電磁3222が開く
と、すすぎ液が配管325を介して第2の槽32内に自
動的に供給されるように構成されているので、油分の排
出作業およびすすぎ液の供給作業を作業者が行なう必要
がなく、作業が簡略化される。
【0050】また、上記第1実施例によれば、乾燥槽4
の冷却コイル42により凝縮された水及び乾燥溶剤C
は、受け皿部4aに溜まり、さらに、この受け皿部4a
から分離槽44内に流入するように構成されており、且
つこの分離槽44内の第1の槽44aは乾燥槽4の下部
に連通しており、これによってこの第1の槽44aが乾
燥溶剤Cの供給槽になっているので、乾燥溶剤Cの供給
槽を別に設ける必要がないと共に、乾燥溶剤Cの消費量
が少なくてランニングコストが低減される。
【0051】次に、図6に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0052】この第2実施例は、上記第1実施例に係る
部品洗浄装置の前記洗浄槽のみを改良したもので、その
他の構成は上記第1実施例と同じである。
【0053】図6に示すように、洗浄槽2には、第2の
槽22内の水位が急激に変化して前記フロートスイッチ
220が誤作動しないように、第1の槽21と第2の槽
22との間に予備槽200が設けられている。
【0054】この予備槽200を設けたことにより、第
1の槽21から溢れる油分を含む洗浄液が、一旦予備槽
200に流入し、この予備槽200から滴下して第2の
槽22内に流入するので、第2の槽22内の水位が急激
に変化せず、従ってフロートスイッチ220が誤作動し
ない。
【0055】なお、前記予備槽200を上記第1実施例
のすすぎ槽3(図4を参照)にも設ければ、このすすぎ
槽3の第2の槽32内の水位が急激に変化してフロート
スイッチ320が誤作動するのを防止することができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明(請求項
1)に係る部品洗浄装置によれば、被洗浄物の油分を水
溶性洗剤と水とから成る洗浄液で除去する洗浄槽と、被
洗浄物に付着した洗浄液をすすぎ液で除去するすすぎ槽
と、被洗浄物に付着した水分を乾燥溶剤の蒸気で蒸発さ
せる乾燥槽と、被洗浄物の冷却を行なう冷却槽とを備
え、前記4つの槽が1つの支持台上に配置されている構
成により、洗浄槽において被洗浄物の油分が洗浄液で除
去され、すすぎ槽において被洗浄物に付着した洗浄液が
すすぎ液で除去され、乾燥槽において被洗浄物に付着し
た水分が乾燥溶剤の蒸気で蒸発され、さらに、冷却槽に
おいて被洗浄物が冷却される。従って、洗浄性及び洗浄
作業性が向上され、装置全体の小型化及びコストの低減
が図られる。
【0057】また、本発明(請求項2)に係る部品洗浄
装置によれば、第2の槽内に油分と分離されて溜まる洗
浄液がフィルタを介してポンプで第1の槽内に戻される
ので、第1の槽内の洗浄液をきれいな状態にしつつ洗浄
液が再利用されると共に、第2の槽からポンプで戻され
る洗浄液により第1の槽内の洗浄液が攪拌され且つこの
槽内に乱流が生じ、これによって被洗浄物に付着した油
分の洗浄効果が促進される。従って、ランニングコスト
を低減できると共に、洗浄度を向上することができる。
【0058】また、本発明(請求項3)に係る部品洗浄
装置によれば、第2の槽内に油分と分離されて溜まる洗
浄液を含む純水が純水化装置により純水に再生されてポ
ンプで第1の槽内に戻されるので、第1の槽内の純水を
きれいな状態にしつつ純水が再利用されると共に、第2
の槽からポンプで戻される純水により第1の槽内の純水
が攪拌され且つこの槽内に乱流が生じ、これによって被
洗浄物に付着した洗浄液のすすぎ効果が促進される。従
って、ランニングコストを低減できると共に、洗浄度を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る部品洗浄装置の全体
を示す概略図である。
【図2】図1に示す部品洗浄装置の内部構造を示す概略
図である。
【図3】図2に示す洗浄槽の拡大図である。
【図4】図2に示すすすぎ槽の拡大図である。
【図5】図2に示す乾燥槽の拡大図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る洗浄槽を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 部品洗浄装置 2 洗浄槽 3 すすぎ槽 4 乾燥槽 5 冷却槽 6 ボックス(支持台) 21 第1の槽 22 第2の槽 31 第1の槽 32 第2の槽 25、35、41 ヒータ 42 冷却コイル 44 分離槽 220、320 フロートスイッチ 211 循環路 212 フィルタ 210、231、310、331、48 ポンプ 311 循環路 312 純水化装置 221、222、321、322 電磁弁(弁機構) 232、332 手持ち式の流体噴射器 233、333 足踏み式のフットスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物の油分を水溶性洗剤と水とから
    成る洗浄液で除去する洗浄槽と、被洗浄物に付着した洗
    浄液をすすぎ液で除去するすすぎ槽と、被洗浄物に付着
    した水分を乾燥溶剤の蒸気で蒸発させる乾燥槽と、被洗
    浄物の冷却を行なう冷却槽とを備え、前記4つの槽が1
    つの支持台上に配置されていることを特徴とする水溶性
    洗剤を用いる部品洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄槽は、前記油分を除去するため
    の洗浄液を収容する第1の槽と、除去された前記油分を
    含む洗浄液が前記第1の槽から溢れて流入する第2の槽
    と、前記第1の槽内の洗浄液を加熱するヒータと、前記
    第2の槽内に前記油分と分離されてこの油の下部に溜ま
    る洗浄液をフィルタを介してポンプで前記第1の槽内に
    戻す循環路とを有していることを特徴とする、請求項1
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記すすぎ槽は、被洗浄物に付着した洗
    浄液を除去するためのすすぎ液として純水を用いると共
    に、この純水を収容する第1の槽と、除去された前記油
    分及び洗浄液を含む純水が前記第1の槽から溢れて流入
    する第2の槽と、前記第1の槽内の純水を加熱するヒー
    タと、前記第2の槽内に前記油分と分離されてこの油の
    下部に溜まる洗浄液を含む純水を、純水化装置を介して
    ポンプで前記第1の槽内に戻す循環路とを有しているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の槽の水位が所定の水位以上に
    なったときに作動するフロートスイッチと、このスイッ
    チの作動時に開弁して前記第2の槽の上部に溜まった油
    を油溜め部に排出させる弁機構とが設けられていること
    を特徴とする、請求項2又は3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の槽内からポンプで圧送される
    洗浄液又は純水を第1の槽の上部で噴射させる手持ち式
    の流体噴射器と、前記ポンプを制御して前記噴射器から
    の噴射量を制御する足踏み式のフットスイッチとが設け
    られていることを特徴とする、請求項2又は3記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 前記乾燥槽は、この槽の下部に溜まった
    乾燥溶剤をその沸点まで加熱して蒸気を発生させるヒー
    タと、この槽の上部に配置され、乾燥溶剤の蒸気とこの
    蒸気で蒸発される被洗浄物の水分とを凝縮させる冷却コ
    イルと、このコイルで凝縮された水及び乾燥溶剤が分離
    されて溜まる分離槽とを有し、この分離槽内で分離され
    た乾燥溶剤が前記乾燥槽内に戻されるように構成されて
    いることを特徴とする、請求項1記載の装置。
JP17177892A 1992-06-05 1992-06-05 水溶性洗剤を用いる部品洗浄装置 Pending JPH05337447A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07214014A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Ishikawa Seisakusho:Kk 洗浄装置
JP2002273359A (ja) * 2001-03-19 2002-09-24 Mitsubishi Electric Corp 容器内油洗浄方法、容器内油回収装置、圧縮機の破砕分別方法,圧縮機の破砕装置,及び圧縮装置
CN108407303A (zh) * 2018-03-27 2018-08-17 四川荷斐斯科技发展有限公司 一种3d打印后处理装置

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