JPH08140916A - 弁当箱洗浄装置 - Google Patents

弁当箱洗浄装置

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JPH08140916A
JPH08140916A JP30990494A JP30990494A JPH08140916A JP H08140916 A JPH08140916 A JP H08140916A JP 30990494 A JP30990494 A JP 30990494A JP 30990494 A JP30990494 A JP 30990494A JP H08140916 A JPH08140916 A JP H08140916A
Authority
JP
Japan
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cleaning
primary
finishing
water
nozzle
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Application number
JP30990494A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Sawada
敏明 澤田
Masao Tamamura
雅男 玉村
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AIHO KK
Aiho Corp
Original Assignee
AIHO KK
Aiho Corp
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Publication date
Application filed by AIHO KK, Aiho Corp filed Critical AIHO KK
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Publication of JPH08140916A publication Critical patent/JPH08140916A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】洗浄水を有効的に使用し、かつ洗浄効率の向上
を計り、仕上げ水の使用する量を減少させても、仕上げ
洗浄力は低下せずに洗浄精度がよく、かつ排水量を押さ
えることで、浄化処理の設備も大型化しなくてもよい弁
当箱洗浄装置を提供する。 【構成】弁当箱洗浄装置において、前処理工程1、一次
洗浄工程10、二次洗浄工程11、一次仕上げ工程1
2、二次仕上げ工程13を順次配置し、最終工程である
二次仕上げ工程で、二次仕上げノズル27から噴射した
仕上げ水を回収し、一次仕上げ工程に圧送し、再度仕上
げ水として、一度、洗浄に使用した後、二次洗浄工程の
二次洗浄槽29内に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、学校、病院等によっ
て回収された多量の弁当箱を洗浄するにあたり、弁当箱
の中の残飯を排出回収した後、コンベヤによって洗浄工
程に導入し、洗浄した後、排出するという弁当箱の連続
洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、回収された残飯の入った弁当箱
を蓋体と箱体と分離し、箱体の中から残飯を取り除き、
コンベヤ上に載置して、洗浄装置に送り込む装置が、例
えば実公平2−9677号公報に記載されている。弁当
箱の連続洗浄装置として各洗浄工程の中に設けられた仕
上げ洗浄ノズルから上水を噴射し、他の洗浄のずるには
再使用洗浄水を噴射して汚れを落とす構造とし、各洗浄
ノズルの下方に洗浄水受け部を設け、該洗浄水受け部の
下方に洗浄水槽を設け、洗浄ノズルから噴射された洗浄
水は、各洗浄工程に設けられた洗浄水受け部によって集
めた後、該洗浄水槽に戻され、再びポンプにより搬送コ
ンベヤの上下に配置した洗浄ノズルへ送り噴射するとい
うように循環させる装置が例えば実公昭52−2305
号公報に記載されている。
【0003】洗浄装置の最終工程である仕上げ洗浄工程
では、前工程で用いられて弁当箱に付着している洗浄水
を洗い落とすが、この場合は上水で洗い落とさなければ
ならず、一度使用した洗浄水は、仕上げ工程の洗浄ノズ
ルの下方に設けた洗浄水受け部に集められ、排出または
前工程の洗浄水槽の中へ直接投入し、洗浄工程で洗浄
し、洗浄工程の洗浄ノズルの下方に設けられた洗浄水受
け部に集め、洗浄水槽に戻された洗浄水と混合され、再
び洗浄に使用された。
【0004】このため、仕上げ洗浄工程で使用される洗
浄水は、洗浄精度が要求されるために、極めて多量噴出
され、洗浄水として使用する水量が膨大であるという問
題点を有していた。
【0005】特に夏季などの水不足時においては、水圧
の低下による噴出水量の減少によって洗浄精度が悪くな
ることがあるという問題点を有していた。
【0006】また、洗浄水を多量に使用すると、洗浄水
槽を大型にする必要があり、排水のための浄化槽も大型
化する必要があり、設備上の問題点を有していた。
【0007】さらに特に弁当箱は、開放された上部と底
部とが同形の方形をなしており、底部の隅における浄化
が容易ではなく、仕上げ洗浄工程における洗剤等の除去
に多量の水を要するという問題点を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前期の従来
技術に置ける問題点を解決するために、洗浄水の使用量
を少なく、洗浄効率がよく、排水による環境について、
改善した弁当箱洗浄装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 弁当箱洗浄装置において、該洗浄装置は、前処
理工程、一次洗浄工程、二次洗浄工程、一次仕上げ工
程、二次仕上げ工程および排出部が順次設けられ、前記
前処理工程には弁当箱供給部および残飯回収部が設けら
れ、前記一次洗浄工程、二次洗浄工程、一次仕上げ工
程、二次仕上げ工程および排出部には、前記前処理工程
から送られた弁当箱を載置して順次移送する無端コンベ
ヤが設けられるとともに、該無端コンベヤの弁当箱を載
置する側の上方および下方には、各工程における洗浄水
を噴射する一次洗浄ノズル、二次洗浄ノズル、一次仕上
げノズル、二次仕上げノズルがそれぞれ設けられ、二次
仕上げノズルは浄水供給管を介して浄水供給部と連結さ
れており、前記二次仕上げ工程における二次仕上げノズ
ルの下方に二次仕上げ工程で用いた洗浄水を回収する二
次仕上げ水受部が設けられ、該二次仕上げ水受部と一次
仕上げノズルとが一次仕上げ水供給管およびポンプを介
して連結されており、前記一次仕上げ工程の一次仕上げ
ノズルと二次洗浄工程の二次洗浄ノズルとの双方の下方
に、二次洗浄水受け部が設けられ、該二次洗浄水受け部
の下方には二次洗浄水受け部で受けた水を貯える二次洗
浄水槽が設けられ、該二次洗浄水槽と前記二次洗浄ノズ
ルとが二次洗浄水供給管およびポンプを介して連結され
ており、前記一次洗浄工程には一次洗浄ノズルの下方に
一次洗浄水受け部が設けられ、該一次洗浄水受け部の下
方には一次洗浄水受け部で受けた水を貯える一次洗浄水
槽が設けられ、該一次洗浄水槽と一次洗浄ノズルとが一
次洗浄水供給管およびポンプを介して連結されるととも
に、前記一次洗浄工程では、一次洗浄ノズルで噴射する
洗浄水に含まれる洗剤の濃度を調整する調整機構を設け
てなることを特徴とする弁当箱洗浄装置。◎ (2) 二次仕上げ水受け部と前処理工程の残飯回収部
に設けられた残飯回収部洗浄ノズルとが残飯回収部洗浄
水供給管を介して連結されてなることを特徴とする
(1)記載の弁当箱洗浄装置。◎ (3) 二次洗浄水槽と前処理工程の残飯回収部に設け
られた残飯回収部洗浄ノズルとが残飯回収部洗浄水供給
管を介して連結されてなることを特徴とする(1)また
は(2)載の弁当箱洗浄装置。
【0010】
【作用】本発明は、仕上げ洗浄工程を一次仕上げ工程と
二次仕上げ工程との二工程となし、最終仕上げを二次仕
上げ工程でなし、該二次仕上げ工程の二次仕上げノズル
から噴射した二次仕上げ水を、二次仕上げノズルの下方
に設けられた二次仕上げ水受け部で回収し、回収した二
次仕上げ水を二次仕上げ工程の前工程である一次仕上げ
工程の一次仕上げノズルへ供給し、一次仕上げ洗浄に使
用する。
【0011】二次仕上げ工程で最終仕上げに用いられた
二次仕上げ水は、一次仕上げを施してあるので汚染度は
微小であり、この汚染度の微小な二次仕上げ水を他の前
工程の水と混合することなく、一次仕上げに直接用いる
ことによって、同じ水を二度使って仕上げ洗浄する。一
次仕上げに使用した一次仕上げ水は二次洗浄に使用す
る。
【0012】また、前記の二次仕上げ工程、二次洗浄工
程で用いた二次仕上げ水、二次洗浄水を弁当箱に付着し
た残飯を落とす前処理工程における残飯回収部洗浄ノズ
ルから噴射させて残飯回収洗浄水として用いることによ
ってさらに洗浄水量が少なく、洗浄効率の良い弁当箱洗
浄装置となす。
【0013】弁当箱に詰められた食べ物が洗浄時に落ち
にくい、例えば赤飯であった時など前処理工程における
残飯回収部では、残飯を落とすのに多量の水を必要とす
るが、上水を補充する事なく二次仕上げに用いた水、二
次洗浄に用いた水を残飯回収部洗浄水供給管を介して残
飯回収部洗浄ノズルに供給することにより、上水の使用
量をさらに減少することができる。
【0014】
【実施例】 本発明について図面を用いて詳述する。図
1は本発明に係わる弁当箱洗浄装置の概略縦断面図であ
る。図2は図1に示した弁当箱洗浄装置の平面図であ
る。
【0015】前処理工程1には、弁当箱供給部2、残飯
回収部3が設けられている。該残飯回収部3には、残飯
回収部洗浄ノズル4と残飯回収カゴ5が備えられてい
る。6は弁当箱Aを搬送するベルトコンベヤであり、7
は残飯回収部洗浄水供給管である。
【0016】前処理工程1から搬送された弁当箱Aは駆
動モータ8により回動する無端コンベヤ9の搬送面に載
置される。
【0017】無端コンベヤ9の搬送面の始端側から順に
一次洗浄工程10、二次洗浄工程11、一次仕上げ工程
12、二次仕上げ工程13および排出部14が順次設け
られている。
【0018】前記一次洗浄工程10において、コンベヤ
9の搬送面に載置された弁当箱Aの上方と下方に一次洗
浄ノズル15が設けられている。一次洗浄ノズル15の
下方には一次洗浄水受け部16が設けられ、該一次洗浄
水受け部16の下方には一次洗浄水槽17が設けられて
いる。該一次洗浄水槽17と一次洗浄ノズル15とは、
一次洗浄水供給管18、ポンプ19を介して連結されて
いる。
【0019】前記一次洗浄水槽17には洗剤の濃度を調
整する調整機構とする洗剤供給装置20の洗剤供給口2
1と感知部22が設けられている。23は給水管、24
は排水バルブ、25は蒸気供給管、26はオーバーフロ
ー管である。
【0020】前記一次洗浄工程10の後方に設けられた
二次洗浄工程11において、連続して弁当箱Aを搬送す
るコンベヤ9の搬送面の上方と下方に二次洗浄ノズル2
7が設けられている。
【0021】該二次洗浄ノズル27の下方には、二次洗
浄水受け部28が設けられ、該二次洗浄水受け部28の
下方には、二次洗浄水槽29が設けられている。該二次
洗浄水槽29と二次洗浄ノズル27とは、二次洗浄水供
給管30とポンプ31を介して連結されている。
【0022】また、二次洗浄水槽29には、給水管3
2、排水バルブ33、蒸気供給管34が設けられてい
る。
【0023】前記二次洗浄ノズル27の後方には、一次
仕上げ工程12が設けられ、弁当箱Aを搬送するコンベ
ヤ9の搬送面の上方と下方に一次仕上げノズル35が設
けられている。
【0024】前記一次仕上げ工程12の後方に設けられ
た二次仕上げ工程13には、弁当箱Aを搬送するコンベ
ヤ9の搬送面の上方と下方に二次仕上げノズル36が設
けられている。該二次仕上げノズル36の下方には、二
次仕上げ水受け部37が設けられている。
【0025】該二次仕上げ水受け部37の下方近傍に上
水供給槽38が設けられ、二次仕上げノズル36と上水
供給槽38とは二次仕上げ水供給管39とポンプ40を
介して連結されている。41は上水供給槽38に上水を
供給する給水管41である。
【0026】前記二次仕上げ水受け部37と前記一次仕
上げノズル35とはポンプ42と一次仕上げ水供給管4
3を介して連結されている。
【0027】48は二次仕上げ水供給管39と残飯回収
部洗浄水供給管7とを接続し、流量を調整する残飯回収
部洗浄水供給管接続バルブである。
【0028】49は残飯回収部洗浄水供給管7と二次洗
浄槽17を接続している二次洗浄水供給口である。
【0029】回収された弁当箱Aの蓋体aと箱体bを分
離し、凹面を下方に向けた状態で、前処理工程1の弁当
箱供給部2に投入するとベルトコンベヤ6により、残飯
回収部3へと搬送される。該残飯回収部3へ送られた蓋
体aと箱体bに、残飯回収部洗浄水を噴射して、箱体b
にこびりついた残飯をふやかし、また、箱体bに付着し
ている残飯を落とす。落下した残飯は、下方に設けられ
た残飯回収カゴ5に回収される。
【0030】残飯と分離され凹面を下方へ向けられた箱
体bと蓋体aは、コンベヤ9へと移送される。
【0031】前処理工程1で、弁当箱Aは蓋体aと箱体
bとに分離されるとともに、残飯が排除された蓋体aと
箱体bは凹面を下方に向けた状態でコンベヤ9の搬送面
に載置される。
【0032】コンベヤ9の搬送面に載置された弁当箱A
の蓋体aと箱体bは、コンベヤ9によって一次洗浄工程
10へ搬送される。一次洗浄工程10では、コンベヤ9
の載置面の上下に設けられた一次洗浄ノズル15から高
圧に噴射される一次洗浄水で洗浄される。
【0033】該一次洗浄ノズル15から噴射される一次
洗浄水は、まず、一次洗浄水槽17に給水管23によっ
て上水を供給し、一定量貯えた後、一次洗浄水供給管1
8とポンプ19を介して一次洗浄ノズル15へ圧送して
いる。
【0034】洗剤供給装置20から送られた洗剤は洗剤
供給口21から一次洗浄水槽17内へ供給される。該一
次洗浄水槽17内の洗剤の濃度は、感知部22により感
知して設定範囲内の濃度に調整できるように洗剤供給装
置20からの洗剤の供給を制御するようになっている。
【0035】また、一次洗浄水槽17には、ボイラー
(図示せず)から送られてくる蒸気を蒸気供給口より供
給することにより湯温水にしている。該一次洗浄水槽1
7内の一次洗浄水の温度は一次洗浄水槽17に設けられ
た温度感知部44と、洗浄機本体部に設けられた制御装
置45により一次洗浄水の温度を75乃至80℃に保た
れるように蒸気での加熱を制御している。
【0036】一次洗浄工程10における洗浄後の一次洗
浄水は、一次洗浄ノズル15の下方に設けられた一次洗
浄水受け部16で一次洗浄水を受けた後、該一次洗浄水
受け部16の下方に設けられた一次洗浄水槽17へ回収
され、再度、ポンプ19と一次洗浄水供給管18を介し
て一次洗浄ノズル15へと送り繰り返して使用してい
る。
【0037】また、一次洗浄水が減少したときには、給
水管23から給水して一定量まで補給し、一次洗浄槽内
の汚れた洗浄水を排水及び一次洗浄水槽17内の一次洗
浄水が一定量より増加した時に排出するためのオーバー
フロー管26を設けている。そして、弁当箱Aの洗浄が
終了した時に一次洗浄水槽17から一次洗浄水を排水す
る排水バルブ24を設けている。
【0038】一次洗浄工程10において、洗剤含有の一
次洗浄水により洗浄された弁当箱Aは、次にコンベヤ9
に載置されたまま二次洗浄工程11へと搬送される。
【0039】二次洗浄工程11では、コンベヤ9の載置
面の上下に設けられた二次洗浄ノズル27より高圧に噴
射される二次洗浄水で弁当箱Aはコンベヤ9により搬送
されながら洗浄が行われる。該二次洗浄工程11におい
て、前記一次洗浄工程10で洗剤含有の一次洗浄水で洗
浄され洗剤の付着した弁当箱Aを二次洗浄水により洗い
落とすと同時に、洗剤により落ちやすくなった付着残飯
を落としている。
【0040】二次洗浄工程11における洗浄後の二次洗
浄水は、二次洗浄ノズル27の下方に設けられた二次洗
浄水受け部28で二次洗浄水を受けた後、該二次洗浄水
受け部28の下方に設けられた二次洗浄水槽29へと回
収され、再度、ポンプ31と二次洗浄水供給管30を介
して二次洗浄ノズル27へと送り繰り返して使用してい
る。
【0041】また、二次洗浄水が減少したときには、二
次仕上げに供給する水量をやや多くし、二次仕上げ、一
次仕上げを経させて二次洗浄水を増やすことによってよ
り効率的に水を使用しうるが、急に二次洗浄水を増やし
たいときには、給水管32から給水して一定量まで補給
する。二次洗浄槽内の汚れた洗浄水を排水及び二次洗浄
水槽29内の二次洗浄水が一定量より増加した時に排出
するためのオーバーフロー管を設けている。そして、弁
当箱Aの洗浄が終了した時に二次洗浄水槽29から二次
洗浄水を排水する排水バルブ33を設けている。
【0042】また、二次洗浄水槽29には、ボイラー
(図示せず)から送られてくる蒸気を蒸気供給管34か
ら供給することにより湯温水にしている。二次洗浄水槽
29内の二次洗浄水は二次洗浄水槽29に設けられた温
度感知部46と、洗浄機本体部に設けられた制御装置4
7により二次洗浄水の温度を75乃至80℃に保たれる
ように蒸気での加熱を制御している。二次洗浄工程11
において二次洗浄終了後、一次仕上げ工程12へと送ら
れる。
【0043】一次仕上げ工程12では、コンベヤ9の載
置面の上下に送られた一次仕上げノズルにより一次仕上
げ洗浄が行われる。該一次仕上げ工程12終了後、弁当
箱Aは二次仕上げ工程13へとコンベヤ9により搬送さ
れていく。
【0044】二次仕上げ工程13では、コンベヤ9の搬
送面の上下に設けられた二次仕上げノズル36により二
次仕上げ洗浄が行われる。該二次仕上げノズル36は、
浄水供給部の浄水槽内に給水管41より常に一定量とな
るように給水し、貯えられた上水を二次仕上げ水供給管
39とポンプ40を介して、二次仕上げノズル36へ圧
送し、噴射させる。該二次仕上げノズル36から噴射さ
れた二次仕上げ水により、搬送されてきた弁当箱Aは付
着していた残飯を落としやすくするための洗剤などの不
純物を含んだ洗浄水や前工程の洗浄によってふやけ、隅
々に残り付着している小さな付着物も完全に落とすこと
ができる。
【0045】該二次仕上げ工程13で使用された二次仕
上げ水は二次仕上げノズル36の下方に設けられた二次
仕上げ水受け部37に回収される。該二次仕上げ水受け
部37に回収された二次仕上げ水は一次仕上げ水供給管
43とポンプ42を介して、前記一次仕上げ工程12の
一次仕上げノズル35へ圧送され、一次仕上げ水として
噴射され、搬送されてくる弁当箱Aを洗浄する。
【0046】該一次仕上げノズル35から噴射した一次
仕上げ水は、コンベヤ9に搬送されてくる弁当箱Aを洗
浄した後、前記二次洗浄工程11にある二次洗浄ノズル
27の下方に設けられた二次洗浄水受け部28で受け、
二次洗浄水槽29へ貯えられるように構成されている。
【0047】前記一次仕上げ工程12で使用する一次仕
上げ水は、最終工程である二次仕上げ工程13におい
て、ほとんど汚れのみられない弁当箱Aを洗浄するのに
使用しただけの洗浄水である。前工程の二次洗浄工程1
1で使用している二次洗浄水と比べ、汚れの少ない洗浄
水をそのまま二次仕上げ工程13の前工程として、再度
使用することにより、二次洗浄工程11で弁当箱Aに付
着した洗剤や残飯を落としながら循環している二次洗浄
水を一次仕上げ工程12の一次仕上げ洗浄水で洗い落と
し、二次仕上げ工程13に汚れの少ない洗浄水が付着し
た弁当箱Aを送ることで洗浄能率が向上し、洗浄水も無
駄なく使用することで洗浄装置全体における洗浄水の使
用量も減少させることができる。
【0048】前記前処理工程1にある残飯回収部洗浄ノ
ズル4への供給水量を多くする時は、二次仕上げに用い
た二次仕上げ水受け部37に集められた二次仕上げ水を
一次仕上げ水供給管43の途中に分岐を設けた残飯回収
部洗浄水供給管7を介して、残飯回収部洗浄ノズル4か
ら噴出しうるように連結することによって、さらに水を
有効利用できる。
【0049】また、前記二次洗浄工程11にある二次洗
浄水槽29に戻された二次洗浄水を前記残飯回収部洗浄
水供給管7へ接続し、二次洗浄水槽29内の二次洗浄水
を残飯回収部洗浄ノズル4から噴出するようにすること
によって、二次洗浄工程11で使用した温水を無駄にす
ることなく前処理工程1に移送して再々度使用すること
によって、加温されていない水に比して弁当箱Aからの
残飯の離脱を容易になす。特に粘性があり落ちにくい残
飯や油物などを落ちやすくし、次工程の洗浄工程におけ
る洗浄効率を向上する。
【0050】本発明の弁当箱洗浄装置において、二次仕
上げ水受け部37の下方に二次仕上げ水槽を設け、二次
仕上げノズル36から噴射した二次仕上げ水を二次仕上
げ水受け部37で回収し、一旦、二次仕上げ水槽に貯留
した後、一次仕上げ水供給管43とポンプ42を介して
一次仕上げノズル35へ供給するようにしてもよい。
【0051】また、前記二次仕上げ水槽に貯留された二
次仕上げ水を残飯回収部洗浄水供給管7を介して残飯回
収部ノズル4へ供給するようにしてもよい。
【0052】
【実施例1】 弁当箱供給部で供給された弁当箱を蓋体
と箱体とを分離したのち、該箱体を残飯回収部で反転さ
せて箱体の中の残飯を落下させ、ついで、洗浄装置に送
り、無端コンベヤに載置して、一次洗浄工程、二次洗浄
工程、一次仕上げ工程および二次仕上げ工程を経て洗浄
を施した。洗浄条件としては、弁当箱を弁当箱供給部で
供給してから、二次洗浄工程を経るまでは常に同じよう
に設定した。
【0053】特に仕上げ洗浄の洗浄精度については、一
次仕上げの前で酸性液を付与して一次仕上げおよび二次
仕上げを施したのち弁当箱に付着している水滴の酸性度
(PH)を検出することによって測定した。
【0054】二次仕上げに供給する上水を二次仕上げノ
ズルで噴射して、二次仕上げに用い、二次仕上げ水受け
部で受けた水を一次仕上げノズルに供給して噴射し、一
次仕上げに用いた。
【0055】一次仕上げに用いた水をすべて二次洗浄に
送ることなく循環させて再度一次仕上げに用いた場合
(比較実施例1)と一次仕上げにまったく用いることな
く二次洗浄に用いるようにした場合(実施例)とを比較
すると、酸性度を検出することなく洗浄精度を完全にす
るには、二次仕上げに要する上水の量が、著しく異な
り、濃い酸性度の液を用いた時は、循環使用した前者が
循環使用しない後者に比して約二倍の水量を要した。
【0056】また、二次仕上げで用いた二次仕上げ水を
二次洗浄槽に送り込み、二次洗浄に用い、一次仕上げを
施さないで、二次仕上げのみを施した場合(比較実施例
2)は、前記比較実施例1に比してさらに多くの水量を
要した。
【0057】上記の酸性液を弁当箱に付着している汚
れ、一次洗浄で付着した洗剤に置き換えて見ることがで
き、二次仕上げで用いた水、すなわち汚れの少ない二次
仕上げ水をそのまま一次仕上げに用い、一次仕上げに用
いた一次仕上げ水は仕上げ水として再使用することなく
二次洗浄水として再使用することにより、全体に用いる
水の量を著しく減少することができた。
【0058】
【発明の効果】本発明に係わる弁当箱洗浄装置は、底部
が方形であり、汚れを落としにくく多量の水を必要とす
る弁当箱洗浄装置において、弁当箱洗浄工程の最終工程
である仕上げ工程を一次仕上げと二次仕上げに分割し、
最終の二次仕上げで用いた二次仕上げ水を一次仕上げに
用い、一次仕上げに用いた一次仕上げ水は他の前工程で
用いて仕上げ水として用いないようにすることによっ
て、一次仕上げにおける仕上げ効率を高め、一次仕上げ
された弁当箱Aの上水による二次仕上げを容易にし、二
次仕上げに用いる上水の量を少なくすることができると
ともに、二次仕上げに用いた水の汚染度が極めて低く上
水に近いものであり、この二次仕上げ水のみで一次仕上
げを施すことの相乗効果として、多量の水量をようして
いた弁当箱Aの洗浄および仕上げを少量の水で効率よく
洗浄を行うことができる。
【0059】すなわち、本発明に係わる弁当箱洗浄装置
は、仕上げ洗浄の使用する水量を減少することで、装置
からの排水量も減少し、排水処理する浄化設備の大型化
を押さえることができる。
【0060】一次仕上げに用いた一次仕上げ水を二次洗
浄水槽29に送ることにより、二次洗浄水の補充を少な
くし、洗浄に用いる水の量を減少する。
【0061】また、二次仕上げに用いた二次仕上げ水を
残飯を回収する前処理工程1に再使用することができ、
使用水量を減少するとともに一次仕上げを経て二次洗浄
水槽29に至る一次仕上げ水の量を調整し二次洗浄水の
温度を容易に調整しうるようにする。
【0062】さらに、加熱された二次洗浄水を残飯を回
収する前処理工程1に再使用することができ、使用水量
を減少するとともに加熱された水を用いることによって
前処理工程1における残飯の回収を容易に行うことがで
き、洗浄工程における洗浄効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係わる弁当箱洗浄装置の概略縦
断面図である。
【図2】図2は図1に示した弁当箱洗浄装置の平面図で
ある。
【符号の説明】
1…前処理工程 2…弁当箱供給部 3…残飯回収部 4…残飯回収部ノズル 5…残飯回収カゴ 6…ベルトコンベヤ 7…残飯回収部洗浄水供給管 8…駆動モータ 9…無端コンベヤ 10…一次洗浄工程 11…二次洗浄工程 12…一次仕上げ工程 13…二次仕上げ工程 14…排出部 15…一次洗浄ノズル 16…一次洗浄水受け部 17…一次洗浄水槽 18…一次洗浄水供給管 19…ポンプ 20…洗剤供給装置 21…洗剤供給口 22…感知部 23…給水管 24…排水バルブ 25…蒸気供給管 26…オーバーフロー管 27…二次洗浄ノズル 28…二次洗浄水受け部 29…二次洗浄水槽 30…二次洗浄水供給管 31…ポンプ 32…給水管 33…排水バルブ 34…蒸気供給管 35…一次仕上げノズル 36…二次仕上げノズル 37…二次仕上げ水受け部 38…上水供給槽 39…二次仕上げ水供給管 40…ポンプ 41…給水管 42…ポンプ 43…一次仕上げ水供給管 44…温度感知部 45…制御装置 46…温度感知部 48…制御装置 48…残飯回収部洗浄水供給管接続バルブ 49…二次洗浄水供給口 A…弁当箱 a…蓋体 b…箱体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁当箱洗浄装置において、該洗浄装置
    は、前処理工程、一次洗浄工程、二次洗浄工程、一次仕
    上げ工程、二次仕上げ工程および排出部が順次設けら
    れ、前記前処理工程には弁当箱供給部および残飯回収部
    が設けられ、前記一次洗浄工程、二次洗浄工程、一次仕
    上げ工程、二次仕上げ工程および排出部には、前記前処
    理工程から送られた弁当箱を載置して順次移送する無端
    コンベヤが設けられるとともに、該無端コンベヤの弁当
    箱を載置する側の上方および下方には、各工程における
    洗浄水を噴射する一次洗浄ノズル、二次洗浄ノズル、一
    次仕上げノズル、二次仕上げノズルがそれぞれ設けら
    れ、二次仕上げノズルは浄水供給管を介して浄水供給部
    と連結されており、前記二次仕上げ工程における二次仕
    上げノズルの下方に二次仕上げ工程で用いた洗浄水を回
    収する二次仕上げ水受部が設けられ、該二次仕上げ水受
    部と一次仕上げノズルとが一次仕上げ水供給管およびポ
    ンプを介して連結されており、前記一次仕上げ工程の一
    次仕上げノズルと二次洗浄工程の二次洗浄ノズルとの双
    方の下方に、二次洗浄水受け部が設けられ、該二次洗浄
    水受け部の下方には二次洗浄水受け部で受けた水を貯え
    る二次洗浄水槽が設けられ、該二次洗浄水槽と前記二次
    洗浄ノズルとが二次洗浄水供給管およびポンプを介して
    連結されており、前記一次洗浄工程には一次洗浄ノズル
    の下方に一次洗浄水受け部が設けられ、該一次洗浄水受
    け部の下方には一次洗浄水受け部で受けた水を貯える一
    次洗浄水槽が設けられ、該一次洗浄水槽と一次洗浄ノズ
    ルとが一次洗浄水供給管およびポンプを介して連結され
    るとともに、前記一次洗浄工程では、一次洗浄ノズルで
    噴射する洗浄水に含まれる洗剤の濃度を調整する調整機
    構を設けてなることを特徴とする弁当箱洗浄装置。
  2. 【請求項2】 二次仕上げ水受け部と前処理工程の残飯
    回収部に設けられた残飯回収部洗浄ノズルとが残飯回収
    部洗浄水供給管を介して連結されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の弁当箱洗浄装置。
  3. 【請求項3】 二次洗浄水槽と前処理工程の残飯回収部
    に設けられた残飯回収部洗浄ノズルとが残飯回収部洗浄
    水供給管を介して連結されてなることを特徴とする請求
    項1または2記載の弁当箱洗浄装置。
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