JPH06106140A - 連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置

Info

Publication number
JPH06106140A
JPH06106140A JP26201292A JP26201292A JPH06106140A JP H06106140 A JPH06106140 A JP H06106140A JP 26201292 A JP26201292 A JP 26201292A JP 26201292 A JP26201292 A JP 26201292A JP H06106140 A JPH06106140 A JP H06106140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
liquid
unit
cleaning liquid
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26201292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Sasa
吉一 佐々
Keiichi Hiruma
啓一 比留間
Hikari Oginoya
光 萩野谷
Takashi Yamashita
貴 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP26201292A priority Critical patent/JPH06106140A/ja
Publication of JPH06106140A publication Critical patent/JPH06106140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/02Cleaning by the force of jets or sprays
    • B08B3/022Cleaning travelling work

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温水を洗浄液として使用した場合において、
その圧延工程の防錆油等を極めて高効率で洗浄除去する
ことができ、環境保護及び排水処理対策が優れた連続走
行材の洗浄装置を提供する。 【構成】 フープ材12を予備洗浄部(第1室21)、
粗洗浄部(第2室22)、中洗浄部(第3室23)、仕
上げ洗浄部(第4室24)、乾燥室(第5室24、第6
室26、第7室27)に順次通過させる。フープ材12
は予備洗浄部にてタンク21内の温水中に浸漬され、次
いで粗洗浄部、中洗浄部及び仕上げ洗浄部にてスプレイ
ノズル32,33,34から温水を噴射されて洗浄処理
される。その後、フープ材12は乾燥室にてエアーノズ
ル38,39,40からエアーを噴射されて乾燥され
る。温水は給水槽14から順次洗浄液槽15,16,1
7にオーバーフローし、仕上げ洗浄部、中洗浄部及び粗
洗浄部にてフープ材を洗浄した後の温水は、夫々洗浄液
槽15,16,17に集められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線材等の長尺の洗浄物を
連続的に走行させつつ洗浄する連続走行材の洗浄方法及
び洗浄装置に関し、特に、溶接コアドワイヤの製造に使
用されるフープ材からその圧延工程等にて使用される防
錆油等を洗浄除去するのに好適の連続走行材の洗浄方法
及び洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフープ材等の線条材に付
着した圧延時の防錆油等は、各種の金属洗浄剤を使用し
て洗浄していた。図2は従来のフープ材洗浄装置を示す
模式図である。密閉容器1内に2個のガイドローラ2
a,2bと、2個の加熱ローラ3a,3bとが配置され
ており、フープ材4はフープから解かれた後、密閉容器
1内に導入され、これらのローラに案内されて密閉容器
1内を通過した後、密閉容器1から排出される。ガイド
ローラ2a,2b間には、有機溶剤を貯留したタンク5
が設置されていてこのタンク5内に有機溶剤が供給され
るようになっている。そして、このタンク5内には、た
わし等が設けられていてタンク5内を通過するフープ材
を前記たわしにより押さえつけるようになっている。ま
た、加熱ローラ3a,3bは接触するフープ材を加熱し
てフープ材に付着している有機溶剤を加熱蒸発させる。
【0003】このようにして、フープ材4はタンク5内
を通過することにより、タンク5内でたわしにより摺擦
された状態で有機溶剤の接触を受け、フープ材4に付着
していた圧延工程の防錆油等が洗浄除去される。その
後、フープ材4は加熱ローラ3a、3bにより加熱され
て有機溶剤が蒸発除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の洗浄装置は、洗浄液として有機溶剤を使用している
ため、近時の環境保護におけるフロン及びトリクロルエ
タン等の有機溶剤の使用規制に伴い、フープ材の洗浄に
有機溶剤に替わる洗浄液が要望されている。このような
背景の下で、環境対策及び排水処理対策上、極めて有利
な温水を洗浄液として使用することが考えられている。
しかし、温水自体は有機溶剤等に比して洗浄作用が極め
て小さいため、この温水を使用した場合でも従来と同様
に必要且つ十分な洗浄作用を得ることができる洗浄装置
の開発が要望されている。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、温水を洗浄液として使用した場合におい
て、その圧延工程の防錆油等を極めて高効率で洗浄除去
することができ、環境保護及び排水処理対策が優れた連
続走行材の洗浄装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る連続走行材
の洗浄方法は、連続走行材を、少なくとも予備洗浄部、
主洗浄部及び仕上げ洗浄部の3洗浄部にこの順に通過さ
せ、前記予備洗浄部にて前記連続走行材を洗浄液中に浸
漬することにより洗浄し、前記主洗浄部にて前記連続走
行材に洗浄液をスプレイ噴射することによりこれを洗浄
し、前記仕上げ洗浄部にて前記連続走行材に更に洗浄液
をスプレイ噴射することにより洗浄すると共に、前記仕
上げ洗浄部の洗浄液は未使用の洗浄液を使用し、前記主
洗浄部の洗浄液には前記仕上げ洗浄部の排液を使用し、
前記予備洗浄部の洗浄液には前記主洗浄部の排液を使用
することを特徴とする。
【0007】本発明に係る連続走行材の洗浄装置は、洗
浄液を貯留したタンクを備え洗浄物をこのタンク内に通
すことにより洗浄する予備洗浄部と、スプレイ噴射ノズ
ルを備え前記洗浄物をスプレイノズルからの洗浄液の噴
射により洗浄する主洗浄部及び仕上げ洗浄部と、前記洗
浄物を前記予備洗浄部、主洗浄部及び仕上げ洗浄部の順
に通過させる洗浄物連続走行手段と、前記仕上げ洗浄部
には未使用の洗浄液を、前記主洗浄部には前記仕上げ洗
浄部の排液を、前記予備洗浄部には前記主洗浄部の排液
を供給する洗浄液供給手段と、を有することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明においては、連続走行材を先ず予備洗浄
部にて温水等の洗浄液を収納したタンク内を通すことに
より洗浄し、次いで、主洗浄部にてスプレイ水の噴射に
より連続走行材を洗浄し、更にその後、仕上げ洗浄部に
てスプレイ水の噴射により連続走行材を洗浄する。そし
て、洗浄液は、仕上げ洗浄部にて未使用の清浄な例えば
温水を使用し、主洗浄部にて前記仕上げ洗浄部にて洗浄
に使用した温水排液を洗浄液として使用し、更に予備洗
浄部においては、前記主洗浄部にて洗浄に使用した温水
を洗浄液として使用する。なお、主洗浄部は、粗洗浄部
及び中洗浄部等、更に2又は3以上の洗浄部に分割し、
これらの洗浄部に同様にして順次洗浄液を供給するよう
に構成してもよい。
【0009】このように、多段の洗浄部を設けて連続走
行材をこの多段洗浄部に順次通すことにより洗浄するか
ら、従来のように金属洗浄材を使用せず、温水を使用し
ても十分に実用的な洗浄作用を得ることができる。ま
た、未使用の清浄な温水は、仕上げ洗浄部にて使用し、
この仕上げ洗浄部の前工程においては、夫々その後工程
にて使用済みの温水を使用する。このため、洗浄液とし
ての温水の量を極めて少なくすることができる。
【0010】また、連続走行材にスプレイノズルから温
水を噴射してその噴射圧力も利用して洗浄する主洗浄部
及び仕上げ洗浄部に対し、その前工程として、予備洗浄
部を設け、この予備洗浄部にて、連続走行材をタンク内
の温水中に浸漬する。このため、連続走行材の表面が活
性化され、洗浄性が著しく改善される。
【0011】なお、有害性を持たず、取扱い及び後処理
が容易な洗浄液としては、水があり、その中でも温水が
洗浄性が高い。しかし、本発明は他の有害性が少ない洗
浄液を使用してもよいことは勿論である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。
【0013】図1は本発明の実施例を示す模式図であ
る。架台11の上には、第1室21,第2室22,第3
室23,第4室24,第5室25,第6室26及び第7
室27がこの順に相互に壁により仕切られて設置されて
いる。フープ材12は先ず第1室21内に入り、水平に
進行してこの第1室21から順に第2室22,第3室2
3・・・と通過し、第7室27から外部に出るように構
成されている。
【0014】第1室21は予備洗浄部となるものであ
り、この第1室21内には洗浄液としての温水が貯留さ
れるタンク31が設置されている。このタンク31内を
フープ材12が通過することにより、フープ材12は温
水中に浸漬した状態で走行し、この間に温水に接触して
洗浄される。
【0015】また、第2室22は粗洗浄部となるもので
あり、この第2室22内には複数個の洗浄用スプレイ噴
射ノズル32が設置されている。更に、第3室23は中
洗浄部となるものであり、同様に複数個の洗浄用スプレ
イ噴射ノズル33が設置されている。第4室24は仕上
げ洗浄部となるものであり、複数個の洗浄用スプレイ噴
射ノズル34が設けられている。これらの洗浄用スプレ
イ噴射ノズル32,33,34は温水をフープ材12に
向けて噴射することにより、フープ材12を洗浄する。
通常の洗浄ノズルは洗浄対象物に対して垂直方向に洗浄
液を噴射して洗浄を行うが、本発明の場合のように、連
続走行物を洗浄する場合には、その洗浄液噴射方向を洗
浄対象物に垂直の方向に対して5乃至10°だけ走行方向
の上流側に向けた方が、洗浄効率を高める上で好まし
い。
【0016】第5室25,第6室26,第7室27は乾
燥室となるものであり、これらの乾燥室25,26,2
7内には、夫々乾燥用のエアー噴射ノズル38,39,
40が設置されている。これらの乾燥用エアー噴射ノズ
ル38,39,40は、通過するフープ材12に対して
エアーを噴射することにより、フープ材を乾燥する。こ
の乾燥用エアー噴射ノズル38,39,40は少量のエ
アーで乾燥を行うために、エアーノズルの噴射方向をフ
ープ材12のエッジに向け、その噴射エアーの一部の約
70%のエアーがフープ材の幅方向にその表面に沿って
流れ、約30%のエアーがフープ材の厚さ方向にその側
面に沿って流れるようにすることが好ましい。このよう
に噴射方向を調整することにより、高効率で乾燥するこ
とができる。また、乾燥室内は排気されるようになって
いる。これにより、乾燥室内でエアーノズルで吹き飛ば
された洗浄液のミストを吸引して回収することができ
る。
【0017】また、第2室22と第3室23との間の仕
切、第3室23と第4室24との間の仕切、第4室24
と第5室25との間の仕切には、夫々洗浄液切り用のエ
アー噴射ノズル35,36,37が設置されている。こ
れらの洗浄液切り用のノズル35,36,37は通過す
るフープ材12に対してエアーを噴射することにより従
前の洗浄工程でフープ材に付着した洗浄液を除去する。
この洗浄液切り用のノズル35,36,37はフープ材
12の幅方向の全域にエアーを噴射することができるよ
うに、その噴射角度は例えば30°等、比較的広いものを
使用する。
【0018】架台11の内部には、ポンプ13、給水槽
14、洗浄液槽15,16,17及び廃液槽18が設置
されている。ポンプ13は給水槽14内に水を汲み上げ
る。また、給水槽14はポンプ13から供給された未使
用の水を貯留し、一定高さの壁からのオーバーフローに
よりこの未使用の水を隣の洗浄液槽15に供給する。更
に、給水槽14内にはヒータ及びポンプ(いずれも図示
せず)が設置されており、給水槽14に供給された水を
ヒータにより加熱して温水とした後、ポンプにより給水
槽14内の温水を仕上げ洗浄部(第4室24)のノズル
34に供給する。仕上げ洗浄部(第4室24)にてフー
プ材の洗浄に使用された洗浄液は洗浄液槽15内に落下
して戻る。
【0019】洗浄液槽15はその内部にヒータ及びポン
プ(いずれも図示せず)が設置されており、このヒータ
により加熱して得た温水をポンプにより中洗浄部(第3
室33)内に設置したスプレイ噴射ノズル23に供給し
てフープ材の洗浄に供する。同様に、洗浄液槽16内に
もヒータ及びポンプが設置されていて、このポンプによ
り洗浄液槽16内の温水を粗洗浄部22内のスプレイ噴
射ノズル32に供給する。また、中洗浄部23及び粗洗
浄部22にてフープ材を洗浄した後の温水は夫々洗浄液
槽16,17内に戻る。
【0020】洗浄液槽17内の温水もヒータにより加熱
された後、ポンプにより予備洗浄部21のタンク31内
に供給され、タンク31内でフープ材の洗浄に供された
後、廃液槽18内に戻る。これらの各洗浄液槽15,1
6,17からは、給水槽14と同様に、湯面が所定の高
さ以上になると、夫々隣の洗浄液槽16,17,廃液槽
18に温水がオーバーフローして供給される。
【0021】次に、本実施例の動作について説明する。
ポンプ13により一定の供給速度で水を給水槽14に供
給し、給水槽14から洗浄液槽15に水をオーバーフロ
ーさせる。給水槽14内の水は給水槽14内で加熱さ
れ、温水として仕上げ洗浄部(第4室24)のノズル3
4に供給される。同様にして、洗浄液槽15,16,1
7内の温水が順次洗浄液槽16,17、廃液槽18にオ
ーバーフローして供給され、洗浄液槽15,16,17
内の洗浄液は各洗浄液槽内で加熱された後、夫々中洗浄
部(第3室23)のノズル33、粗洗浄部(第2室2
2)のノズル32及び予備洗浄部(第1室21)のタン
ク31に供給される。
【0022】フープ材12は予備洗浄部(第1室21)
内に入り、水平に進行して順次第2室22,第3室2
3,第4室24,第5室25,第6室26,第7室27
内を通過してその洗浄が完了する。即ち、先ず、フープ
材12は予備洗浄部(第1室21)にて温水が満たされ
たタンク31内を通過して洗浄される。この予備洗浄に
おいては、防錆油などが付着したフープ材の表面に水を
付着させるのが主たる目的であるが、これにより、フー
プ材表面の活性化を図ることができ、後工程の粗洗浄等
における洗浄性を著しく改善することができる。従来の
洗浄方法においては、洗浄物に直接ノズルから洗浄液を
噴射するのみであり、このため洗浄液量、洗浄圧力及び
洗浄時間等に大きな制約がある。しかし、本実施例のよ
うに、タンク31内でフープ材12を温水中に浸漬する
予備洗浄工程を設けることにより、洗浄性を著しく改善
でき、短時間でインライン洗浄を行うことができる。
【0023】次いで、フープ材は粗洗浄部(第2室2
2)内に入り、ノズル32から温水の噴射を受けてフー
プ材表面の防錆油等の一部が除去される。同様にして、
フープ材12は中洗浄部(第3室23)及び仕上げ洗浄
部(第4室24)にてノズル33,34から温水の噴射
を受け、洗浄される。この3室において、ノズル32,
33,34からの温水の噴射を受けてフープ材の表面の
防錆油等の付着物は完全に除去される。また、粗洗浄、
中洗浄及び仕上げ洗浄の各工程にてフープ材の表面の洗
浄に供され、その後この表面に付着した温水は、液切り
ノズル35,36,37からのエアーの噴射を受けて除
去され、次工程に入るときには、フープ材表面には洗浄
後の温水が付着していない状態になっている。このた
め、各工程における油分量が異なる温水が次工程に混入
してその油分量が相対的に低い温水を汚染してしまうこ
とがない。また、液切りノズルからのエアーの噴射によ
り、フープ材表面を活性化することもできる。
【0024】次いで、仕上げ洗浄後のフープ材12は液
切りノズル37によりその表面の温水が除去された後、
乾燥室(第5室25,第6室26及び第7室27)に入
り、乾燥エアーノズル38,39,40によりエアーを
吹き付けられて乾燥処理される。
【0025】このようにして、フープ材12が連続走行
する間に、洗浄及び乾燥が完了する。本実施例において
は、洗浄液として次工程にて排出されたものを使用す
る。このため、洗浄液の量を最小限のものにすることが
でき、廃液処理の負担を軽減することができる。なお、
各工程で使用する洗浄液として、新水を使用することに
より、その洗浄効果を最も高くすることができるが、新
水の使用量が多量になり、廃液処理の負担が著しく増大
する。一方、本実施例のように、温水を順次オーバーフ
ローさせて、次工程の油分量が相対的に少ない温水排液
を洗浄液として使用しても、洗浄効果は実質的に低下す
ることはない。
【0026】また、本実施例においては、洗浄工程を複
数の工程に分割し、各工程にて使用する洗浄液(温水)
が混合しないようにしたので、各工程においては、その
ときにフープ材表面に付着している油分の濃度よりも確
実に低い油分濃度の温水で洗浄することができる。この
ように多段洗浄にしたので、前述の如く、使用する水分
量を可及的に少なくしても確実にフープ材を洗浄するこ
とができる。
【0027】更に、各乾燥室(第5室25、第6室2
6、第7室27)は排気されており、乾燥により吹き飛
ばされたミストが各乾燥室から除去されている。従って
各乾燥室の雰囲気はいずれも異なる。通常、金属等を水
で洗浄した場合の乾燥方法としては、熱風乾燥又は真空
乾燥等が考えられるが、本実施例においては、複数の乾
燥室を設けることにより多段で乾燥処理している。この
ように、乾燥処理も多段で行うことにより、高効率で乾
燥することができる。
【0028】フープ材12の終端が来た場合には、次順
のフープ材の先端部をこの終端に連結するために、フー
プ材の走行を停止する。このとき、洗浄ノズル32,3
3,34からの温水の噴射は停止するが、液切りノズル
35,36,37からのエアーの噴射は停止しない。こ
れにより、第1室21乃至第4室24内に残存するフー
プ材の表面に付着した温水を吹き飛ばすことができ、そ
のフープ材表面に錆が発生することを防止することがで
きる。
【0029】このようにして、洗浄液として有機溶剤を
使用しないでも、温水を使用して高効率でフープ材を洗
浄することができるので、環境保護及び廃水処理の面で
極めて有益である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、多段の洗浄工程を設
け、洗浄液として各工程で順次次工程の排液を使用する
ように構成したので、洗浄液として有機溶剤を使用しな
いでも、温水等を使用して高効率で連続走行材を洗浄処
理することができる。また、洗浄液の使用量も極力低減
することができるため、廃水処理の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す模式図である。
【図2】従来の洗浄装置を示す模式図である。
【符号の説明】
12;フープ材 14;給水槽 15,16,17;洗浄液槽 18;廃液槽 21,22,23,24,25,26,27;室 31,タンク 32,33,34;洗浄液噴射用ノズル 35,36,37;洗浄液切り用ノズル 38,39,40;乾燥用エアーノズル
フロントページの続き (72)発明者 山下 貴 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行材を、少なくとも予備洗浄部、
    主洗浄部及び仕上げ洗浄部の3洗浄部にこの順に通過さ
    せ、前記予備洗浄部にて前記連続走行材を洗浄液中に浸
    漬することにより洗浄し、前記主洗浄部にて前記連続走
    行材に洗浄液をスプレイ噴射することによりこれを洗浄
    し、前記仕上げ洗浄部にて前記連続走行材に更に洗浄液
    をスプレイ噴射することにより洗浄すると共に、前記仕
    上げ洗浄部にて洗浄後の洗浄液を前記主洗浄部の洗浄液
    として使用し、この主洗浄部の洗浄液を前記予備洗浄部
    の洗浄液として使用することを特徴とする連続走行材の
    洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記主洗浄部は、粗洗浄部と中洗浄部と
    に分割されており、前記連続走行材は予備洗浄部を出た
    後、前記粗洗浄部及び中洗浄部をこの順に通過してスプ
    レイ噴射により洗浄され、前記中洗浄部の洗浄液には前
    記仕上げ洗浄部にて洗浄後の洗浄液を使用し、前記粗洗
    浄部の洗浄液には前記中洗浄部にて洗浄後の洗浄液を使
    用することを特徴とする請求項1に記載の連続走行材の
    洗浄方法。
  3. 【請求項3】 洗浄液を貯留したタンクを備え洗浄物を
    このタンク内に通すことにより洗浄する予備洗浄部と、
    スプレイ噴射ノズルを備え前記洗浄物をスプレイノズル
    からの洗浄液の噴射により洗浄する主洗浄部及び仕上げ
    洗浄部と、前記洗浄物を前記予備洗浄部、主洗浄部及び
    仕上げ洗浄部の順に通過させる洗浄物連続走行手段と、
    前記仕上げ洗浄部には未使用の洗浄液を、前記主洗浄部
    には前記仕上げ洗浄部の排液を、前記予備洗浄部には前
    記主洗浄部の排液を供給する洗浄液供給手段と、を有す
    ることを特徴とする連続走行材の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄液供給手段は、仕上げ洗浄部、
    主洗浄部及び予備洗浄部にて洗浄後の洗浄液を集める夫
    々専用の洗浄液槽と、未使用の洗浄液を貯留した給液槽
    と、前記洗浄液槽内の洗浄液を夫々対応する洗浄部に供
    給する洗浄液供給部材と、前記給液槽の洗浄液を前記仕
    上げ洗浄部の洗浄液槽内にオーバーフローさせ、前記仕
    上げ洗浄部の洗浄液槽の洗浄液を前記主洗浄部の洗浄液
    槽内にオーバーフローさせ、前記主洗浄部の洗浄液槽の
    洗浄液を前記予備洗浄部の洗浄液槽内にオーバーフロー
    させるオーバーフロー手段とを有することを特徴とする
    請求項3に記載の連続走行材の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄液供給手段は、仕上げ洗浄部、
    主洗浄部及び予備洗浄部にて洗浄後の洗浄液を集める夫
    々専用の洗浄液槽と、未使用の洗浄液を貯留した給液槽
    と、この給液槽内の洗浄液を前記仕上げ洗浄部に供給
    し、前記仕上げ洗浄部及び主洗浄部の洗浄液槽内の洗浄
    液を夫々主洗浄部及び予備洗浄部に供給する洗浄液供給
    部材と、前記給液槽の洗浄液を前記仕上げ洗浄部の洗浄
    液槽内にオーバーフローさせ、前記仕上げ洗浄部の洗浄
    液槽の洗浄液を前記主洗浄部の洗浄液槽内にオーバーフ
    ローさせ、前記主洗浄部の洗浄液槽の洗浄液を前記予備
    洗浄部の洗浄液槽内にオーバーフローさせるオーバーフ
    ロー手段とを有することを特徴とする請求項3に記載の
    連続走行材の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記主洗浄部は粗洗浄部と中洗浄部とに
    仕切られており、夫々個別的に洗浄工程を実施すること
    を特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の連
    続走行材の洗浄装置。
JP26201292A 1992-09-30 1992-09-30 連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置 Pending JPH06106140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26201292A JPH06106140A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26201292A JPH06106140A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06106140A true JPH06106140A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17369798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26201292A Pending JPH06106140A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06106140A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0661109A1 (de) * 1993-12-31 1995-07-05 ZIBULLA & SOHN GMBH Raziol-Schmierungstechnik Vorrichtung zum Reinigen, Entfetten und Trocknen der Oberflächen von beweglichen Blechen
JP2012164957A (ja) * 2011-01-18 2012-08-30 Tokyo Electron Ltd 液処理装置および液処理方法
CN106623201A (zh) * 2016-12-30 2017-05-10 广州兴森快捷电路科技有限公司 物件清洗设备及其清洗液添加流量估算方法
CN112792032A (zh) * 2021-03-08 2021-05-14 夏辉 一种煤炭开采用洗煤机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0661109A1 (de) * 1993-12-31 1995-07-05 ZIBULLA & SOHN GMBH Raziol-Schmierungstechnik Vorrichtung zum Reinigen, Entfetten und Trocknen der Oberflächen von beweglichen Blechen
JP2012164957A (ja) * 2011-01-18 2012-08-30 Tokyo Electron Ltd 液処理装置および液処理方法
US9190311B2 (en) 2011-01-18 2015-11-17 Tokyo Electron Limited Liquid arm cleaning unit for substrate processing apparatus
CN106623201A (zh) * 2016-12-30 2017-05-10 广州兴森快捷电路科技有限公司 物件清洗设备及其清洗液添加流量估算方法
CN112792032A (zh) * 2021-03-08 2021-05-14 夏辉 一种煤炭开采用洗煤机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0132525B1 (ko) 세정 방법 및 세정 장치
US3543775A (en) Apparatus for cleaning hot rolled steel
JP4007751B2 (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
US5653820A (en) Method for cleaning metal articles and removing water from metal articles
CN210632509U (zh) 一种电缆钢带生产用表面除尘装置
US20110024390A1 (en) Apparatus and process for removing oxidation scale from metal
US3109439A (en) Paint stripping system
JPH06106140A (ja) 連続走行材の洗浄方法及び洗浄装置
LT3476B (en) Animal fibre processing and apparatus for its production
JPS58221749A (ja) 洗車方法
JPH0841667A (ja) 金属帯材の洗浄方法
JP2500562B2 (ja) 圧延材の脱脂洗浄装置
JP3589248B2 (ja) 圧延材のアルカリ脱脂装置
JPH0957223A (ja) 部品洗浄装置
JP3031205B2 (ja) 圧延材のアルカリ脱脂洗浄装置
FI111450B (fi) Menetelmä ajoneuvojen pesemiseksi
JPH08140916A (ja) 弁当箱洗浄装置
JPS634464B2 (ja)
CN217757676U (zh) 一种金属表面处理预清洗装置
JPH07120739A (ja) 透明基板の洗浄方法
KR100787827B1 (ko) 롤러 세정장치
JPS6365978A (ja) 管端ねじ表面皮膜処理装置
JP2936448B2 (ja) 鋼板の洗浄方法
JP3715374B2 (ja) 金属成型物の水洗方法
JPH06306654A (ja) 鋼帯の脱脂洗浄方法及び装置