JP2003103245A - 汚染対象物の浄化装置 - Google Patents

汚染対象物の浄化装置

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JP2003103245A JP2001299450A JP2001299450A JP2003103245A JP 2003103245 A JP2003103245 A JP 2003103245A JP 2001299450 A JP2001299450 A JP 2001299450A JP 2001299450 A JP2001299450 A JP 2001299450A JP 2003103245 A JP2003103245 A JP 2003103245A
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Haruhiko Ema
晴彦 江間
Sumio Yamauchi
澄男 山内
Kiwamu Arikawa
究 有川
Kozo Yoshikawa
孝三 吉川
Shigekazu Hatano
茂和 畑野
Yoshihiro Kita
吉博 北
Akihiro Hamazaki
彰弘 浜崎
Kazutoyo Murata
和豊 村田
Hiroyuki Iwabuchi
宏之 岩渕
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染対象物の浄化装置において、汚染土壌を
適正に効率よく短期間で浄化処理して浄化処理効率の向
上を図る。 【解決手段】 汚染土壌の浄化システムにおいて、浄化
処理前に汚染土壌の汚染度合として重量、密度、汚染物
質濃度、含水率をモニタリングして溶剤の基本供給量を
設定し、浄化処理中に汚染土壌の洗浄度合として抽出溶
剤に含まれる有害物質の濃度を検出し、溶剤追加供給量
の変更、浄化処理回数の変更、加熱処理を順に行うこと
で、汚染土壌の洗浄度合に応じた溶剤の浄化能力を調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油、PCB、ダイ
オキシンなどの有害な有機物質や水銀や鉛等の重金属、
シアン類などの有害な無機物質により汚染された土壌、
排水、地下水などの汚染対象物を浄化する汚染対象物の
浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、生活排水、工場、事業所等か
らの排液などの浸漬による土壌汚染、また、工場跡地等
の土壌汚染により本来自然に分解不可能な化学物質で汚
染された土壌、地下水が増加し、その結果、生態系や社
会生活基盤としての土壌環境に深刻な影響を与えてい
る。そのため、このような汚染された土壌や地下水を浄
化処理する各種の方法が提案されている。しかし、上述
した油、PCB、ダイオキシン、水銀や鉛等の重金属、
シアン類などに関しては有効な処理方法がなく、焼却や
封じ込めなどの対策が行われているのが現状である。
【0003】従来から一般的に行われている焼却処理
は、油、PCB、ダイオキシン等の各種有害物質に汚染
された土壌をロータリキルン等の焼却設備により高温度
雰囲気下で焼却処理し、汚染土壌に含まれている各種の
有害物質を焼却して分解し、浄化土壌として環境に戻す
ものである。また、この焼却設備にて各種の有害物質が
分解されて排出されるガスは無害化され、燃焼ガスと共
に排ガスとして大気に放出される。
【0004】しかし、このような大規模な焼却設備に関
しては、膨大な汚染土壌を処理するのにエネルギコスト
が大きく、また、処理後の土壌の変質等により廃棄物の
取り扱いとなる可能性を含んでおり、再利用するのが困
難となる恐れがある。一方、前述した汚染土壌の封じ込
め処理は、本質的には汚染土壌の浄化対策とは言えず、
単に自然界からの遮断と言う消極的な処理方法である。
そのため、油、PCB、ダイオキシン等の各種有害物質
に汚染された土壌を適正に浄化して自然界に戻すための
経済的に有利な土壌の処理方法が望まれている。
【0005】そこで、例えば、特開平11−5075号
公報に開示された土壌浄化処理方法では、油汚染土に水
溶性有機溶剤を添加して混合攪拌し、汚染土中の油分を
抽出した後に固液分離し、その液状体を引き抜くことに
より汚染土内の油分を有機溶剤に混合された状態で汚染
土から分離除去し、固液分離で生じた液状体を蒸留して
有機溶剤を回収する一方、油分を分離して処理してい
る。従って、土中の油分の含有率を著しく低下させ、適
正に汚染土を浄化して再利用を可能とすることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した工
場跡地などの土壌を浄化処理する場合、大量の汚染土壌
を短期間で効率よく処理する必要がある。上述した従来
の土壌浄化処理方法では、油汚染土に水溶性有機溶剤を
添加して混合攪拌することで汚染土中の油分を抽出して
おり、この混合攪拌により土が微粒化してしまい、固液
分離に長時間を有すると共に、汚染土から液状体を引き
抜くときにフィルタが目詰まりして効率よく分離するこ
とができず、汚染土壌の処理に長期間を要してしまうと
いう問題がある。
【0007】また、この汚染土壌は油分などの有害物質
が含有して汚染されているが、その汚染度合は様々であ
る。そのため、汚染土壌を浄化処理するための溶剤の供
給量や濃度、あるいは浄化処理時間を設定することは困
難であり、運転コストを増加させる要因となっている。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、汚染土壌を適正に効率よく短期間で浄化処理し
て浄化処理効率の向上を図った汚染対象物の浄化装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の汚染対象物の浄化装置は、汚染対
象物に含有する有害物質を分離する汚染対象物の浄化装
置において、前記汚染対象物における前記有害物質の汚
染度合に応じて該有害物質を分離する浄化能力を調整す
ることを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記汚染対象物における前記有害物質の浄化度合に
応じて前記浄化能力を調整することを特徴としている。
【0011】請求項3の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記汚染対象物としての汚染土壌を投入する洗浄槽
と、該汚染土壌に含有する有害物質を分離する溶剤を前
記洗浄槽に供給する溶剤供給手段と、前記洗浄槽内の溶
剤を循環して前記汚染土壌を浸漬洗浄する溶剤循環手段
と、前記洗浄槽に投入される汚染土壌の汚染状態を検出
する汚染状態検出手段と、該汚染状態検出手段の検出結
果に応じて前記溶剤供給手段による前記洗浄槽への溶剤
供給量を制御する制御手段とを設けたことを特徴として
いる。
【0012】請求項4の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記洗浄槽内の汚染土壌の浄化度合を検出する浄化
度合検出手段を設け、前記制御手段は該浄化度合検出手
段の検出結果に応じて前記溶剤供給手段による前記洗浄
槽への溶剤供給量を制御することを特徴としている。
【0013】請求項5の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記浄化度合検出手段は、前記洗浄槽から排出され
る溶剤に含有する有機物質の濃度を検出する濃度センサ
であることを特徴としている。
【0014】請求項6の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記制御手段は前記汚染状態検出手段あるいは前記
浄化度合検出手段の検出結果に応じて前記溶剤循環手段
による前記汚染土壌の浄化処理回数を制御することを特
徴としている。
【0015】請求項7の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記洗浄槽内の汚染土壌あるいは溶剤を加熱する加
熱手段を設け、前記制御手段は前記汚染状態検出手段あ
るいは前記浄化度合検出手段の検出結果に応じて該加熱
手段を制御することを特徴としている。
【0016】請求項8の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記汚染対象物としての汚染土壌にガスを吹き込む
ガス吹込手段と、前記汚染土壌のガスを吸い込むガス吸
引手段と、該ガス吸引手段によって吸引されたガスに含
有する有害物質を浄化処理する浄化手段と、前記ガス吸
引手段によって吸引されたガスの汚染状態を検出する汚
染状態検出手段と、該汚染状態検出手段の検出結果に応
じて前記ガス吸引手段を制御する制御手段とを設けたこ
とを特徴としている。
【0017】請求項9の発明の汚染対象物の浄化装置で
は、前記汚染対象物としての汚染土壌を加熱する加熱手
段と、該加熱手段によって気化した有害物質を含有する
ガスを浄化処理する浄化手段と、前記加熱手段によって
気化した有害物質を含有するガスの汚染状態を検出する
汚染状態検出手段と、該汚染状態検出手段の検出結果に
応じて前記加熱手段を制御する制御手段とを設けたこと
を特徴としている。
【0018】請求項10の発明の汚染対象物の浄化装置
では、前記汚染対象物としての汚染排水に含有する有害
物質を分離して浄化処理する複数の浄化手段と、前記汚
染排水を前記複数の浄化手段のいずれかに供給する供給
手段と、前記浄化手段により処理された前記汚染排水の
浄化度合を検出する浄化度合検出手段と、該浄化度合検
出手段の検出結果に応じて前記供給手段による前記汚染
排水の供給先を制御する制御手段とを設けたことを特徴
としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明するが、本発明は以下に説明する
実施の形態に限定されるものではない。
【0020】図1に本発明の第1実施形態に係る汚染土
壌の浄化システムに使用される洗浄槽の概略、図2に本
実施形態の汚染土壌の浄化システムの全体概略を示す。
【0021】本実施形態では、本発明の汚染対象物の浄
化装置を汚染土壌の浄化装置として説明する。本実施形
態の汚染土壌の浄化システムにおいて、図2に示すよう
に、汚染土壌を投入して浄化処理するための洗浄槽11
は可搬式であって、多数の洗浄槽11を汚染土壌の処理
場所に搬送して使用する。タンクユニット12は、精製
溶剤タンク13と、排出溶剤タンク14,15と、洗浄
液タンク16とを有している。精製溶剤タンク13は、
汚染土壌に含有する有害な有機物質(例えば、油、PC
B、ダイオキシン等)を抽出するための溶剤を貯留する
ものであって、精製溶剤供給ポンプ(溶剤供給手段)1
7を有する供給配管18を介して各洗浄槽11に連結さ
れている。一方、排出溶剤タンク14,15は、洗浄槽
11内で汚染土壌から抽出した有機物質を含有する溶剤
を貯留するものであって、操作弁19及び抽出溶剤排出
ポンプ20を有する排出配管21を介して各洗浄槽11
に連結されている。また、供給配管17と排出配管21
との間には、操作弁22及び循環ポンプ(溶剤循環手
段)23を有する循環配管24が連結されている。
【0022】従って、操作弁19,22を閉止した状態
で精製溶剤ポンプ17を駆動すると、精製溶剤タンク1
3内の溶剤を供給配管18を介して各洗浄槽11に供給
することができ、また、操作弁19を開放して抽出溶剤
排出ポンプ20を駆動すると、各洗浄槽11内の抽出溶
剤を排出配管21を介して各排出溶剤タンク14,15
に排出することができる。一方、操作弁19を閉止して
操作弁22を開放した状態で、循環ポンプ23を駆動す
ると、洗浄槽11に対して循環配管24により溶剤を循
環給排することができる。
【0023】また、洗浄液タンク16は、汚染土壌に含
有する有害な無機物質(水銀や鉛等の重金属、シアン類
等)を溶解抽出または分解する洗浄液を貯留するもので
あって、洗浄液供給ポンプ25を有する供給配管26を
介して各洗浄槽11に連結されている。そして、この各
洗浄槽11には操作弁27及び洗浄液排出ポンプ28を
有する排出配管29が連結されている。そして、また、
供給配管26と排出配管29との間には、操作弁30及
び循環ポンプ31を有する循環配管32が連結されてい
る。
【0024】従って、操作弁27,30を閉止した状態
で洗浄液ポンプ25を駆動すると、洗浄液タンク16内
の洗浄液を供給配管26を介して各洗浄槽11に供給す
ることができ、また、操作弁27を開放して洗浄液排出
ポンプ28を駆動すると、各洗浄槽11内の抽出洗浄液
を排出配管29を介して排出することができる。一方、
操作弁27を閉止して操作弁30を開放した状態で、循
環ポンプ31を駆動すると、洗浄槽11に対して循環配
管32により洗浄液を循環給排することができる。
【0025】なお、排出配管21には抽出溶剤に含まれ
る有害な有機物質の濃度を検出する濃度センサ(浄化度
合検出手段)33が装着される一方、排出配管29には
抽出洗浄液に含まれる有害な無機物質の濃度を検出する
濃度センサ(浄化度合検出手段)34が装着されてい
る。この場合、有害な有機物質、無機物質の種類に応じ
て高精度な濃度を検出する複数のセンサを配設すること
が望ましい。
【0026】また、浄化ユニット35は、洗浄槽11か
ら排出されて排出溶剤タンク14,15に貯留された抽
出溶剤から有機物質を除去して精製する溶剤精製装置3
6と、洗浄槽11から排出された抽出洗浄液から無機物
質を除去して精製する洗浄液精製装置37と、各洗浄槽
11にのガスを吸引して有機物質または無機物質が除去
された土壌に対して、残留した溶剤または洗浄液を除去
して乾燥する乾燥装置38とを有している。
【0027】この溶剤精製装置36は、砂などの粗粒子
を除去するストレーナ39と、油脂を除去するオイルス
トレーナ40と、ボイラ41が連結された蒸留塔42と
から構成されている。そして、排出溶剤タンク14,1
5とストレーナ39とが移送ポンプ43を有する移送配
管44により接続されている。一方、蒸留塔42と精製
溶剤タンク13とが凝縮器45及び返送配管46により
連結されている。また、ストレーナ39、オイルストレ
ーナ40、蒸留塔42には有機物質排出管47を介して
有機物質処理装置(貯溜タンク、処理装置)48が連結
されている。
【0028】従って、移送ポンプ43を駆動して排出溶
剤タンク14,15の抽出溶剤が移送配管44を通して
溶剤精製装置36に送られると、ここで、溶剤から油、
PCB、ダイオキシン等の有機物質が取り除かれ、浄化
された溶剤を凝縮器45を介して返送配管46を通って
精製溶剤タンク13に戻すことができる。一方、溶剤精
製装置36で除去された有機物質は有機物質排出管47
を通して有機物質処理装置48に送られ、ここで貯留保
管して無害化処理することができる。
【0029】洗浄液精製装置37は、砂ろ過塔49と樹
脂吸着塔50とから構成されており、洗浄液の排出配管
29の下流端部が砂ろ過塔49に連結され、樹脂吸着塔
50と洗浄液タンク16とが返送配管51により連結さ
れ、砂ろ過塔49及び樹脂吸着塔50には無機物質排出
管52を介して無機物質処理装置53が連結されてい
る。
【0030】従って、洗浄液排出ポンプ28を駆動して
各洗浄槽11から排出配管29を通して抽出洗浄液が洗
浄液精製装置37に送られると、ここで、洗浄液から水
銀や鉛等の重金属、シアン類等の無機物質が取り除か
れ、浄化された洗浄液を返送配管51を通して洗浄液タ
ンク16に戻すことができる。一方、洗浄液精製装置3
7で除去された無機物質は無機物質排出管52を通して
無機物質処理装置53に送られ、ここで無害化あるいは
濃縮処理することができる。
【0031】また、乾燥装置38は、洗浄槽11から排
出された溶剤(ミスト)を含んだエアを取り込んで含有
するミストを液状体とするノックアウトポット54と、
エアを冷却する熱交換器55と、ブロワ56と、溶剤蒸
気を吸着する活性炭塔57とから構成されている。洗浄
槽11はエア排出配管58を介してノックアウトポット
54に連結され、活性炭塔57はエア供給配管59を介
して洗浄槽11に連結されている。また、ノックアウト
ポット54及び熱交換器55は溶剤返送ポンプ64を有
する返送配管65を介して排出溶剤タンク15に連結さ
れている。
【0032】従って、ブロワ56を作動して洗浄槽11
内のエアを吸引すると、エアはノックアウトポット54
内で含有する溶剤ミストが分離され、また、熱交換器5
5で冷却されて溶剤蒸気が液状となり、更に、活性炭塔
57で浄化されて洗浄槽11に供給され、洗浄槽11内
に残留する溶剤を蒸発して土壌から除去することができ
る。
【0033】なお、ユーティリティユニット60として
ボイラユニット61、冷却ユニット62、コンプレッサ
ユニット63等が設けられている。このボイラユニット
61は洗浄槽11に供給するエアを必要に応じて加熱す
るためのものであり、冷却ユニット62は熱交換器55
で洗浄槽11から排出されたエアを冷却して溶剤蒸気を
凝縮するためのものであり、コンプレッサユニット63
は各種のポンプを作動するためのものである。
【0034】また、上述した洗浄槽11において、図1
に詳細に示すように、上方が開口した槽本体71と蓋7
2とから構成され、上部、中間部、下部にそれぞれ供給
口73,74,75が形成されると共に、下部に排出口
76が形成されている。また、槽本体71の内部には下
方に位置して格子状の支持部77が一体に形成され、こ
の支持部77上にろ過フィルタ78が敷設されている。
そして、供給配管18が分岐して操作弁79,80,8
1を介して各供給口73,74,75に連結される一
方、排出口76に排出配管21が連結されている。ま
た、排出配管21には抽出溶剤の温度を検出する温度セ
ンサ(浄化度合検出手段)82が装着されている。更
に、槽本体71の外壁面にはヒータ(加熱手段)83が
取付けられており、内部に投入された汚染土壌や溶剤を
加熱することができる。
【0035】なお、ここでは、溶剤の給排設備について
説明したが、洗浄剤の給排設備も同様の構成となってい
る。
【0036】本実施形態では、浄化処理前に汚染土壌に
おける有害物質(有機物質、無機物質)の汚染度合に応
じてこの有害物質を分離する浄化能力を調整すると共
に、浄化処理中には、汚染土壌における有害物質の浄化
度合に応じて浄化能力を調整するようにしている。
【0037】即ち、浄化処理を実施する前に、汚染土壌
の重量、密度、汚染物質濃度、含水率(汚染度合)をモ
ニタリングして制御装置84に入力しておき、この制御
装置84がこれらのモニタリングデータに基づいて溶剤
及び洗浄剤の基本供給量を設定することで、浄化能力を
調整している。即ち、制御装置84は、まず、汚染土壌
の重量と密度から洗浄槽内への汚染土壌の投入量(体
積)を算出し、洗浄槽11の大きさ(底面積、深さ、容
積)とこの汚染土壌の投入量に基づいて洗浄槽11内で
汚染土壌が浸漬可能な溶剤及び洗浄剤の最低供給量を設
定する。次に、制御装置84は汚染土壌の汚染物質濃度
と含水率に基づいて溶剤及び洗浄剤の増加供給量を設定
し、最低供給量にこの増加供給量を加算して基本供給量
を算出する。なお、汚染物質濃度と含水率に対する溶剤
及び洗浄剤の増加供給量は、予め基本汚染物質濃度と基
本含水率に対する基本増加供給量が設定されており、汚
染物質濃度及び含水率の増加に伴って供給量が増加する
ように設定される。この場合、汚染土壌の投入量と基本
供給量の加算値は洗浄槽11の容積を越えないものとす
る。
【0038】また、制御装置84は、汚染土壌の含水率
に基づいて溶剤の基本供給量を補正している。即ち、浄
化処理当初、汚染土壌は溶剤によって含有する水分が除
去されるため、この脱水処理により溶剤濃度が低下す
る。そのため、検出した含水率が所定の含水率よりも高
ければ、それに応じて溶剤の基本供給量を増加する。
【0039】一方、浄化処理中は、循環ポンプ23によ
り循環配管24を介して洗浄槽11内の溶剤を洗浄槽1
1に循環給排しており、濃度センサ33は排出配管21
から排出される抽出溶剤に含まれる有害な有機物質の濃
度を検出し、制御装置84にフィードバックしている。
また、浄化処理中は、循環ポンプ31により循環配管3
2を介して洗浄槽11内の洗浄液を洗浄槽11に循環給
排しており、濃度センサ34は排出配管29から排出さ
れる抽出洗浄液に含まれる有害な無機物質の濃度を検出
し、制御装置84にフィードバックしている。そして、
この制御装置84は濃度センサ33が検出した有害な有
機物質濃度、あるいは濃度センサ34が検出した有害な
無機物質濃度に基づいて洗浄槽11への溶剤追加供給量
を設定することで、浄化能力を調整している。
【0040】即ち、制御装置84は、濃度センサ33,
34が検出した有害物質濃度が低い(汚染土壌から適正
に分離できない)ときには、処理時間と有害物質濃度の
変化に基づいて溶剤追加供給量を設定し、精製溶剤ポン
プ17により精製溶剤タンク13内の溶剤を供給配管1
8を介して洗浄槽11に供給する。この場合、洗浄槽1
1を循環給排する溶剤あるいは洗浄液の循環量を増加さ
せるだけでなく、抽出溶剤あるいは抽出洗浄液の一部を
排出溶剤タンク14,15や洗浄液精製装置37に排出
して洗浄槽11内での溶剤濃度あるいは洗浄液濃度を上
げるようにすることが望ましい。
【0041】更に、制御装置84は、濃度センサ33,
34が検出した有害物質濃度が低いときには、処理時間
と有害物質濃度の変化に基づいて溶剤あるいは洗浄液の
循環処理による浄化処理回数を増減することで、浄化能
力を調整している。また、浄化処理中は、温度センサ8
2が排出配管21から排出される抽出溶剤あるいは抽出
洗浄液の温度を検出しており、制御装置84は、濃度セ
ンサ33,34が検出した有害物質濃度が低いときに
は、処理時間と有害物質濃度の変化に基づいてヒータ8
3を稼働して溶剤あるいは洗浄液を加熱することで、浄
化能力を調整している。
【0042】なお、汚染土壌に含まれる油、PCB、ダ
イオキシンなどの有害な有機物質を抽出するための溶剤
と、汚染土壌に含まれる水銀や鉛等の重金属、シアン類
などの有害な無機物質を溶解抽出または分解洗浄する洗
浄液は、事前に汚染土壌の調査を行うことで、汚染土壌
に含まれる有害物質の含有量や濃度に応じてその種類を
設定する必要がある。この場合、溶剤として親水性溶
剤、例えば、アルコールが好適であり、洗浄液として
水、アルカリ液、酸性液が好適である。具体的には、ア
ルコール貯留タンクや水タンク、アルカリ液タンク、酸
性液タンクを設ける必要がある。
【0043】ここで、上述した本実施形態の汚染土壌の
浄化システムによる浄化処理方法について説明する。こ
の場合、事前に土壌の浄化処理を行う現地の汚染状態を
事前に調査し、必要な機材や処理剤等を準備し、現地に
各種の装置を搬送して組み立てて浄化設備を設置する。
なお、処理現場の広さや浄化処理する汚染土壌の処理量
などに応じて洗浄槽11の設置数を設定する。
【0044】また、この浄化処理を実施する前に、前述
したように、汚染土壌の重量、密度、汚染物質濃度、含
水率をモニタリングして制御装置84にフィードバック
し、この制御装置84がこれらのモニタリングデータに
基づいて溶剤及び洗浄剤の基本供給量と、循環処理回数
を設定しておく。
【0045】そして、汚染土壌を浄化処理するための設
備が設置されると、図1及び図2に示すように、まず、
パワーショベル等を用いて各洗浄槽11内に汚染土壌を
所定量投入して密閉する。次に、操作弁19,21を閉
止した状態で、精製溶剤ポンプ17により精製溶剤タン
ク13の溶剤(アルコール)を供給配管18を介して各
洗浄槽11に供給する。この場合、操作弁79,80を
閉じて操作弁81を開放し、下部供給口75から溶剤を
洗浄槽11内に供給してろ過フィルタ78を浸水させ、
ここで、操作弁81を閉じて操作弁79を開放し、上部
供給口73から溶剤を洗浄槽11内に供給して汚染土壌
を浸漬させることで、ろ過フィルタ78の目詰まりを抑
制することができる。そして、洗浄槽11内の汚染土壌
が浸漬するまで溶剤が供給されたら、操作弁80,81
を閉じて操作弁79を開放し、上部供給口73から溶剤
を洗浄槽11内に供給する。
【0046】このようにして洗浄槽11内に基本供給量
の溶剤が投入されたら、精製溶剤ポンプ17を停止する
一方、操作弁22を開放して循環ポンプ23を作動し、
循環配管24を介して溶剤を洗浄槽11に所定時間(例
えば、3〜4時間)循環することで、汚染土壌に含有す
る有機物質、つまり、油、PCB、ダイオキシンを抽出
することができる。
【0047】溶剤を洗浄槽11に所定時間循環給排して
汚染土壌に含有する油、PCB、ダイオキシンが抽出さ
れると、操作弁22を閉じると共に循環ポンプ23を停
止する一方、操作弁19を開放して抽出溶剤排出ポンプ
20を作動し、各洗浄槽11内の抽出溶剤を排出配管2
1を介して排出溶剤タンク14,15に排出する。そし
て、前述と同様に、精製溶剤タンク13の新しい溶剤を
洗浄槽11に供給し、所定時間循環給排することで有機
物質を抽出する。この作業を予め設定された数サイクル
行いながら、排出された溶剤における油、PCB、ダイ
オキシンの濃度を濃度センサ33により計測する。そし
て、この濃度センサ33の計測値が予め設定された所定
値以下になったら、洗浄槽11の土壌に含有する有機物
質の残留量が公定法で定められた基準値以下になったも
のとし、洗浄作業を終了する。
【0048】この洗浄槽11での溶剤の循環給排による
浄化処理中には、濃度センサ33が排出配管21の抽出
溶剤に含まれる有害な有機物質の濃度を検出し、制御装
置84にフィードバックしている。そして、この制御装
置84は濃度センサ33が検出した有害な有機物質濃度
に基づいて洗浄槽11での浄化処理能力を調整してい
る。
【0049】即ち、制御装置84は、濃度センサ33が
検出した有害物質濃度が低く、汚染土壌から有害物質を
適正に分離できないと判断したときには、処理時間と有
害物質濃度の変化に基づいて溶剤追加供給量を設定し、
精製溶剤ポンプ17を作動して精製溶剤タンク13内の
溶剤を供給配管18を介して洗浄槽11に供給する。し
かし、洗浄槽11の容積を考慮すると溶剤の追加供給量
には限界があり、続いて、溶剤の循環処理による浄化処
理回数を増加する。但し、浄化処理時間を考慮すると浄
化処理回数の増加にも限界があり、続いて、ヒータ83
を稼働して溶剤を加熱する。
【0050】このように洗浄槽11での溶剤の浄化処理
中に抽出溶剤に含まれる有害な有機物質の濃度に基づい
て浄化処理能力を調整、つまり、新しい溶剤の追加供
給、循環処理回数の増加、ヒータ83による溶剤の加熱
を順に行うことで、効率の良い浄化処理を実施する。
【0051】そして、洗浄槽11の土壌から有害な有機
物質が除去されたら、ブロワ56を作動して洗浄槽11
内のガスを吸引することで、洗浄槽11内の土壌に残留
する溶剤を蒸発してエアと共に排出してこの土壌を乾燥
させる。そして、排出されたエアをノックアウトポット
54内で隔壁に衝突させることで溶剤のミストを分離
し、また、熱交換器55で冷却することで溶剤蒸気を凝
縮し、更に、エアに含有する気体状の溶剤を活性炭塔5
7で吸着する。そして、ノックアウトポット54及び熱
交換器55で除去した残留溶剤を溶剤返送ポンプ64に
より返送配管65を介して排出溶剤タンク15に戻す。
【0052】このように洗浄槽11内の汚染土壌から有
害な有機物質が除去されたら、続いて、洗浄液ポンプ2
5により洗浄液タンク16内の洗浄液(例えば、水)を
供給配管26を介して各洗浄槽11に供給し、前述した
溶剤による有機物質の抽出方法と同様の方法で、洗浄槽
11内の汚染土壌を液により浸漬させる。そして、循環
ポンプ31により循環配管32を介して液を洗浄槽11
に循環することで、汚染土壌に含有する有害な無機物質
を溶解する。そして、液を洗浄槽11に所定時間循環す
ると、この液の循環を停止して洗浄剤排出ポンプ28に
より各洗浄槽11内の抽出液を洗浄液精製装置37に排
出する。そして、再び、新しい液を洗浄槽11に供給し
て循環し、この液の循環給排を所定時間行うことで有害
な無機物質を抽出する。この作業を数サイクル行いなが
ら、排出された液における有害物質の濃度を濃度センサ
34により計測する。そして、この濃度センサ334の
計測値が予め設定された所定値以下になったら、洗浄槽
11の土壌に含有する有害物質の残留量が公定法で定め
られた基準値以下になったものとし、洗浄作業を終了す
る。
【0053】そして、液による汚染土壌の浄化処理が完
了したら、同様に、アルカリ液を洗浄槽11に所定時間
循環給排してこの処理を数サイクル行うことで、汚染土
壌に含まれる有害な無機物質を除去する。更に、酸性液
を洗浄槽11に所定時間循環給排してこの処理を数サイ
クル行うことで、汚染土壌に含まれる有害な無機物質を
除去する。
【0054】なお、この洗浄槽11での洗浄液の循環給
排による浄化処理中にも、前述と同様に、濃度センサ3
4が排出配管29の抽出溶剤に含まれる有害な無機物質
の濃度を検出し、制御装置84にフィードバックしてい
る。そして、この制御装置84は濃度センサ34が検出
した有害な無機物質濃度に基づいて洗浄槽11での浄化
処理能力を調整している。即ち、洗浄槽11での洗浄液
の浄化処理中に抽出洗浄液に含まれる有害な無機物質の
濃度に基づいて、新しい洗浄液の追加供給、循環処理回
数の増加、ヒータ83による洗浄液の加熱を順に行うこ
とで、効率の良い浄化処理を実施する。
【0055】一方、排出溶剤タンク14,15の抽出溶
剤(アルコール)を移送ポンプ43により移送配管44
を介して溶剤精製装置36に送り、ここで溶剤から油、
PCB、ダイオキシン等の有機物質を除去し、浄化され
た溶剤を精製溶剤タンク13に戻す。一方、溶剤精製装
置36で除去された有機物質は有機物質排出管47を通
して有機物質処理装置48に送られ、ここで無害化処理
する。この場合、油は焼却処理し、PCBは水熱分解処
理する。また、洗浄液精製装置37では、洗浄液(水、
アルカリ液、酸性液)から有害な無機物質を取り除き、
浄化された洗浄液を洗浄液タンク16に戻す。一方、洗
浄液精製装置37で除去された有害物質は無機物質排出
管52を通して無機物質処理装置53に送られ、ここで
無害化処理する。
【0056】その後、必要に応じてブロワ56を作動し
て洗浄槽11内のガスを吸引することで、洗浄槽11内
の土壌に残留する水分を蒸発して乾燥させる。
【0057】上述した処理により洗浄槽11内で汚染土
壌から有害な有機物質及び無機物質を分離除去される
と、洗浄槽11から浄化土壌を排出し、自然界に戻して
再利用が可能となる。
【0058】このように本実施形態の汚染土壌の浄化シ
ステムにあっては、複数の洗浄槽11に精製溶剤タンク
13と洗浄液タンク16とを連結し、各洗浄槽11内に
投入された汚染土壌に対して、まず、精製溶剤タンク1
3の溶剤を供給して所定時間浸漬させることで、汚染土
壌に含有する有機物質(例えば、油、PCB、ダイオキ
シン等)を分離し、次に、洗浄槽11内の溶剤を排出し
てから、洗浄液タンク16の洗浄液を供給して所定時間
浸漬させることで、汚染土壌に含有する無機物質(水銀
や鉛等の重金属、シアン類等)を分離するようにしてい
る。
【0059】従って、洗浄槽11の汚染土壌を溶剤によ
り浸漬して含有する有機物質を分離すると共に、洗浄液
により浸漬して含有する無機物質を分離しており、汚染
土壌と溶剤、また、汚染土壌と洗浄液とを混合攪拌せず
に浸漬分離することで、土の微粒化により分離処理に長
時間を要することがなく、また、フィルタが目詰まりす
ることもなく、汚染土壌の浄化処理を短期間で適正に行
うことができる。
【0060】また、本実施形態では、汚染土壌の浄化処
理を実施する前に、汚染土壌の汚染度合、つまり、重
量、密度、汚染物質濃度、含水率をモニタリングし、制
御装置84がこれらのモニタリングデータに基づいて溶
剤及び洗浄剤の基本供給量を設定することで、汚染土壌
の汚染度合に応じた溶剤及び洗浄剤による浄化能力を調
整している。従って、汚染土壌の汚染度合に合った適切
な浄化処理を行うことで、汚染土壌を適正に効率よく短
期間で浄化処理することで、浄化コストを低減すること
ができると共に、浄化処理効率を向上することができ
る。
【0061】更に、汚染土壌の浄化処理中には、汚染土
壌の洗浄度合、つまり、濃度センサ33,34が抽出溶
剤、抽出洗浄液に含まれる有害物質の濃度を検出し、制
御装置84はこの有害物質の濃度に基づいて洗浄槽11
への溶剤追加供給量、洗浄剤追加供給量と、溶剤あるい
は洗浄液の循環処理による浄化処理回数と、ヒータ83
による溶剤あるいは洗浄液の加熱処理を順に行うこと
で、汚染土壌の洗浄度合に応じた溶剤及び洗浄剤による
浄化能力を調整している。従って、汚染土壌の浄化度合
に合った適切な浄化処理を行うことで、汚染土壌を適正
に効率よく短期間で浄化処理することで、浄化コストを
低減することができると共に、浄化処理効率を向上する
ことができる。
【0062】なお、上述の実施形態では、溶剤として親
水性溶剤(例えば、アルコール)を使用し、洗浄液とし
て水、アルカリ液、酸性液を使用して説明したが、親水
性溶剤としてアルコールの他、ケトン等を用いることが
でき、溶剤として親水性溶剤の他、疎水性溶剤として炭
化水素類、芳香族類等を用いることができる。また、こ
の親水性溶剤(アルコール、ケトン等)と疎水性溶剤
(炭化水素類、芳香族類等)とを用い、含水状態にある
汚染土壌中の水分を親水性溶剤で脱水した後、有機物質
に対して抽出・溶解能力の高い疎水性溶剤により汚染土
壌に含有する有害の有機物質を抽出除去し、洗浄剤によ
り無機物質を溶解・分解して除去するようにしてもよ
い。また、この場合、親水性溶剤と疎水性溶剤を混合し
た混合溶剤を用いることで、処理時間を短縮することが
できる。また、上述した洗浄槽11の構造も上述した実
施形態に限定されるものではない。
【0063】また、上述した各実施形態では、洗浄槽1
1内に溶剤を供給して汚染土壌に含有する有害な有機物
質(例えば、油、PCB、ダイオキシン等)を分離する
と共に、洗浄槽11内に洗浄液を供給して汚染土壌に含
有する有害な無機物質(水銀や鉛等の重金属、シアン類
等)を分離するようにしたが、汚染土壌に含まれる有害
物質の種類に応じて溶剤だけ、あるいは洗浄液だけを供
給して浄化処理を行ってもよい。
【0064】なお、上述の実施形態では、本発明の汚染
対象物の浄化装置を汚染土壌の浄化装置に適用して説明
したが、適用範囲はこの装置に限定されるものではな
い。図3に本発明の第2実施形態に係る汚染土壌の浄化
システムの概略、図4に本発明の第3実施形態に係る汚
染土壌の浄化システムの概略、図5に本発明の第4実施
形態に係る汚染排水の浄化システムの概略を示す。
【0065】第2実施形態の汚染土壌の浄化システム
は、VOC(Volatile Organic Compound-揮発性有機化
合物)に汚染された土壌に対して、吸引ブロワを用いて
汚染物質を揮発させて吸着除去することで、汚染土壌を
浄化するものである。図3に示すように、汚染土壌に対
して空気(不活性ガスが望ましい)を吹き込む吹込パイ
プ(ガス吹込手段)91を埋設すると共に、この吹込パ
イプ91の周囲に汚染土壌内のガスを吸い込む複数の吸
引パイプ(ガス吸引手段)92を埋設する。そして、吹
込パイプ91の上端部に吹込ブロワ93を連結する一
方、各吸引パイプ92の上端部に吸引ブロワ94を連結
し、この吸引ブロワ94に吸引したガスに含有する有害
物質を浄化処理するガス処理装置(浄化手段)95が連
結されている。このガス処理装置95は、一般的には、
活性炭吸着層であって、吸引したガスに含有する有害物
質としてのVOCを吸着除去して浄化するものであり、
浄化ガスを吹込ブロワ93に戻して循環させてもよい。
【0066】また、各吸引パイプ92の上端部には吸引
したガスの汚染状態、つまり、VOC濃度を検出する濃
度センサ(汚染状態検出手段)96が装着されており、
濃度センサ96の検出結果は制御装置97にフィードバ
ックしている。そして、この制御装置97は濃度センサ
96の検出結果、つまり、吸引ガス中のVOC濃度に応
じて吸引ブロワ94の吸引力を変更することで、浄化能
力を調整するようにしている。この場合、吸引ガス中の
VOC濃度に応じて吹込ブロワ93の吹込力を変更する
ようにしてもよい。
【0067】従って、吹込ブロワ93を作動して吹込パ
イプ91から空気を汚染土壌に吹き込む一方、各吸引ブ
ロワ94を作動して吸引パイプ92から汚染土壌のガス
を吸引し、吸引ガスをガス処理装置95に供給する。す
ると、このガス処理装置95では、吸引ガスに含有する
VOCを活性炭に吸着して除去して浄化する。この浄化
処理中に、濃度センサ96はVOC濃度を検出してお
り、制御装置97は吸引ガス中のVOC濃度に応じて吸
引ブロワ94の吸引力を変更する。つまり、吸引ガス中
のVOC濃度が所定値よりも高ければ、吸引ブロワ94
の吸引力を増大して浄化能力を高めることとなり、汚染
土壌の浄化度合に合った適切な浄化処理を行うことで、
汚染土壌を適正に効率よく短期間で浄化処理することが
できる。
【0068】なお、汚染土壌中に空気を吹き込まずに吸
引パイプ92によりガスを吸引してもよいが、汚染土壌
中に空気を吹き込むことで、土壌中の微生物の活性を促
進して有機物を分解し、有害物質の浄化処理能力を高
め、処理時間を短縮することができる。
【0069】第3実施形態の汚染土壌の浄化システム
は、油分やVOCや重金属などに汚染された土壌を加熱
処理することで汚染土壌を浄化するものである。図4に
示すように、熱脱着装置を構成するロータリキルン101
の一方の上部には汚染土壌の投入用ホッパ102が装着さ
れ、他方の下部には浄化土壌の排出口103が形成されて
いる。ロータリキルン101の一方には、内部に熱風を供
給して汚染土壌を加熱する加熱手段として送風ファン10
4及びヒータ105が接続されている。また、ロータリキル
ン101の他方には、内部で気化した有害物質を含有する
高温ガスを排出する排出管106が接続されており、この
排出管106の下流側には気化した有害物質を含有するガ
スを浄化処理するガス処理装置(浄化手段)107が接続
され、このガス処理装置107は連結管108により送風ファ
ン104に連結されている。
【0070】また、この浄化処理前に、汚染土壌の汚染
度合として汚染土壌の重量、密度、汚染物質濃度、含水
率をモニタリングして制御装置109に入力しておき、こ
の制御装置109がこれらのモニタリングデータに基づい
て送風ファン104及びヒータ105を制御し、ロータリキル
ン101への熱量を調整することで、汚染土壌の浄化能力
を調整している。更に、ロータリキルン101には処理中
の汚染土壌の浄化度合、つまり、有害物質を検出する濃
度センサ(汚染状態検出手段)110が複数設けられてお
り、濃度センサ110の検出結果は制御装置109にフィード
バックし、この制御装置109は濃度センサ110の検出結
果、つまり、有害物質濃度に応じて送風ファン104及び
ヒータ105を制御し、ロータリキルン101への熱量を調整
することで、汚染土壌の浄化能力を調整している。
【0071】従って、汚染土壌の浄化処理前に、その重
量、密度、汚染物質濃度、含水率をモニタリングし、こ
の制御装置109がこれらのモニタリングデータに基づい
て送風ファン104及びヒータ105によるロータリキルン10
1への熱量を設定する。そして、汚染土壌が投入用ホッ
パ102からロータリキルン101内に投入されると、内部に
供給された熱風により汚染土壌が加熱され、有害物質が
気化して除去される。そして、有害物質を含有する高温
ガスはガス処理装置107で浄化される。この浄化処理中
に、濃度センサ110は有害物質濃度を検出しており、制
御装置109は汚染物質中の有害物質濃度に応じて送風フ
ァン104及びヒータ105が発生する熱量を変更する。つま
り、汚染物質中の有害物質濃度が所定値よりも高けれ
ば、熱量を増加して浄化能力を高めることとなり、汚染
土壌の浄化度合に合った適切な浄化処理を行うことで、
汚染土壌を適正に効率よく短期間で浄化処理することが
できる。
【0072】第4実施形態の汚染排水の浄化システム
は、各種産業で排出される有害物質を含んだ排水から汚
染物質を吸着除去することで、汚染土壌を浄化するもの
である。図5に示すように、汚染排水に含有する有害物
質を分離して浄化処理する複数の排水処理装置(浄化手
段)121,122が設けられており、汚染排水の供給配管
(供給手段)123はそれぞれ開閉弁124,125を有する分
岐管126,127により各排水処理装置121,122に連結され
ている。なお、この排水処理装置121,122は活性炭吸着
塔やろ過塔などにより有害物質を除去することができ
る。そして、各分岐管126,127には処理前の汚染排水の
汚染状態、つまり、有害物質を検出する濃度センサ(汚
染状態検出手段)128,129が設けられている。また、排
水処理装置121,122からの排水管130,131には処理後の
浄化排水の浄化度合、つまり、有害物質を検出する濃度
センサ(浄化度合検出手段)132,133が設けられてい
る。そして、各濃度センサ128,129,132,133の検出結
果は制御装置131にフィードバックし、この制御装置134
は処理前後の有害物質濃度に応じて開閉弁124,125を開
閉制御することで、使用する排水処理装置121,122を切
り換えている。
【0073】従って、開閉弁124を開放して開閉弁125を
閉止した状態で、汚染排水を供給配管123から分岐管126
を通して排水処理装置121に供給し、この排水処理装置1
21により汚染排水に含有する有害物質を除去し、浄化排
水を排水管130から排出する。この浄化処理中には、濃
度センサ128が浄化処理前の汚染排水に含有する有害物
質濃度を検出し、濃度センサ132が浄化処理後の浄化排
水に含有する有害物質濃度を検出しており、制御装置13
4は排水処理装置121の浄化効率を監視している。そし
て、排水処理装置121の浄化能力が低下すると、濃度セ
ンサ128と濃度センサ132の検出結果に差がなくなるた
め、排水処理装置121から排水処理装置122に切り換え
る。即ち、開閉弁124を閉止して開閉弁125を開放し、汚
染排水を供給配管123から分岐管127を通して排水処理装
置122に供給し、この排水処理装置122により汚染排水に
含有する有害物質を除去する。ここで、排水処理装置12
1のメンテナンス、例えば、活性炭の交換作業などを行
い、浄化能力を復帰させる。そして、排水処理装置122
の浄化能力が低下したら排水処理装置121に切り換え
る。このように複数の排水処理装置121,122を交互に用
いることで汚染排水の浄化処理を連続して行うことがで
きる。
【0074】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の汚染対象物の浄化装置によれ
ば、汚染対象物に含有する有害物質を分離するとき、こ
の汚染対象物における有害物質の汚染度合に応じて有害
物質を分離する浄化能力を調整するようにしたので、汚
染対象物の汚染度合に合った適切な浄化処理を行うこと
で、汚染対象物を適正に効率よく短期間で浄化処理し、
浄化コストを低減することができると共に、浄化処理効
率を向上することができる。
【0075】請求項2の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、汚染対象物における有害物質の浄化度合に応じ
て浄化能力を調整するようにしたので、汚染対象物の浄
化度合に合った適切な浄化処理を行うことで、汚染対象
物を適正に効率よく短期間で浄化処理することで、浄化
コストを低減することができると共に、浄化処理効率を
向上することができる。
【0076】請求項3の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、汚染対象物としての汚染土壌を投入する洗浄槽
を設けると共に、汚染土壌に含有する有害物質を分離す
る溶剤を洗浄槽に供給する溶剤供給手段と、洗浄槽内の
溶剤を循環して汚染土壌を浸漬洗浄する溶剤循環手段と
を設け、汚染状態検出手段が洗浄槽に投入される汚染土
壌の汚染状態を検出し、制御手段が汚染状態検出手段の
検出結果に応じて溶剤供給手段による洗浄槽への溶剤供
給量を制御するようにしたので、汚染土壌の汚染状態に
合った適切な溶剤供給量を設定して浄化処理を行うこと
で、汚染土壌を適正に効率よく短期間で浄化処理して浄
化コストを低減することができる。
【0077】請求項4の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、洗浄槽内の汚染土壌の浄化度合を検出する浄化
度合検出手段を設け、制御手段は浄化度合検出手段の検
出結果に応じて溶剤供給手段による洗浄槽への溶剤供給
量を制御するようにしたので、汚染土壌の洗浄度合に合
った適切な溶剤供給量を増減することで、汚染土壌を適
正に効率よく短期間で浄化処理することができる。
【0078】請求項5の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、浄化度合検出手段を洗浄槽から排出される溶剤
に含有する有機物質の濃度を検出する濃度センサとした
ので、溶剤に含有する有機物質の濃度に基づいて溶剤供
給量を増減することで、汚染土壌を適正に効率よく短期
間で浄化処理することができる。
【0079】請求項6の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、制御手段は汚染状態検出手段あるいは浄化度合
検出手段の検出結果に応じて溶剤循環手段による汚染土
壌の浄化処理回数を制御するようにしたので、汚染土壌
の汚染状態あるいは洗浄度合に基づいて浄化処理回数を
増減することで、溶剤コストを増加させることなく汚染
土壌を適正に効率よく浄化処理することができる。
【0080】請求項7の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、洗浄槽内の汚染土壌あるいは溶剤を加熱する加
熱手段を設け、制御手段は汚染状態検出手段あるいは浄
化度合検出手段の検出結果に応じて加熱手段を制御する
ようにしたので、汚染土壌の汚染状態あるいは洗浄度合
に基づいて汚染土壌あるいは溶剤の温度を昇降すること
で、溶剤コストを増加させることなく汚染土壌を適正に
効率よく短時間で浄化処理することができる。
【0081】請求項8の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、汚染対象物としての汚染土壌にガスを吹き込む
ガス吹込手段と、汚染土壌のガスを吸い込むガス吸引手
段と、ガス吸引手段によって吸引されたガスに含有する
有害物質を浄化処理する浄化手段とを設け、汚染状態検
出手段がガス吸引手段によって吸引されたガスの汚染状
態を検出し、制御手段が汚染状態検出手段の検出結果に
応じてガス吸引手段を制御するようにしたので、汚染対
象物の汚染度合に合った適切な浄化処理を行うことで、
汚染対象物を適正に効率よく短期間で浄化処理すること
ができる。
【0082】請求項9の発明の汚染対象物の浄化装置に
よれば、汚染対象物としての汚染土壌を加熱する加熱手
段と、加熱手段によって気化した有害物質を含有するガ
スを浄化処理する浄化手段とを設け、汚染状態検出手段
が加熱手段によって気化した有害物質を含有するガスの
汚染状態を検出し、制御手段が汚染状態検出手段の検出
結果に応じて加熱手段を制御するようにしたので、汚染
対象物の汚染度合に合った適切な浄化処理を行うこと
で、汚染対象物を適正に効率よく短期間で浄化処理する
ことができる。
【0083】請求項10の発明の汚染対象物の浄化装置
によれば、汚染対象物としての汚染排水に含有する有害
物質を分離して浄化処理する複数の浄化手段と、汚染排
水を複数の浄化手段のいずれかに供給する供給手段とを
設け、浄化度合検出手段が浄化手段により処理された汚
染排水の浄化度合を検出し、制御手段が浄化度合検出手
段の検出結果に応じて前記供給手段による前記汚染排水
の供給先を制御するようにしたので、汚染排水の浄化度
合に応じて複数の浄化手段を交互に用いることで、汚染
排水の浄化処理を連続して行うことができ、浄化処理効
率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムに使用される洗浄槽の概略図である。
【図2】本実施形態の汚染土壌の浄化システムの全体概
略図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムの概略図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムの概略図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る汚染排水の浄化シ
ステムの概略図である。
【符号の説明】
11 洗浄槽 13 精製溶剤タンク 14,15 排出溶剤タンク 16 洗浄液タンク 17 供給ポンプ(溶剤供給手段) 18 供給配管 21 排出配管 23 循環ポンプ(溶剤循環手段) 24 循環配管 26 供給配管 28 供給ポンプ 29 排出配管 31 循環ポンプ 32 循環配管 35 浄化ユニット 36 溶剤精製装置 37 洗浄液精製装置 38 乾燥装置 33,34 濃度センサ(浄化度合検出手段) 82 温度センサ 83 ヒータ(加熱手段) 84 制御装置 91 吹込パイプ(ガス吹込手段) 92 吸引パイプ(ガス吸引手段) 95 ガス処理装置(浄化手段) 96 濃度センサ(汚染状態検出手段) 97 制御装置 101 ロータリキルン 104 送風ファン(加熱手段) 105 ヒータ(加熱手段) 107 ガス処理装置(浄化手段) 109 制御装置 110 濃度センサ(汚染状態検出手段) 121 ,122 排水処理装置(浄化手段) 123 供給配管(供給手段) 128 ,129 ,132 ,133 濃度センサ(汚染状態検出手
段) 134 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/24 B09B 5/00 ZABS (72)発明者 有川 究 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 吉川 孝三 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 畑野 茂和 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 北 吉博 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 浜崎 彰弘 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 村田 和豊 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 岩渕 宏之 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA41 AB02 AB03 AB06 AB07 AB10 CA12 CA15 CA40 CA42 CB04 CB05 CB09 CB31 CB42 CB44 CC04 DA01 DA10 DA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染対象物に含有する有害物質を分離す
    る汚染対象物の浄化装置において、前記汚染対象物にお
    ける前記有害物質の汚染度合に応じて該有害物質を分離
    する浄化能力を調整することを特徴とする汚染対象物の
    浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記汚染対象物における前記有害物質の浄化度
    合に応じて前記浄化能力を調整することを特徴とする汚
    染対象物の浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記汚染対象物としての汚染土壌を投入する洗
    浄槽と、該汚染土壌に含有する有害物質を分離する溶剤
    を前記洗浄槽に供給する溶剤供給手段と、前記洗浄槽内
    の溶剤を循環して前記汚染土壌を浸漬洗浄する溶剤循環
    手段と、前記洗浄槽に投入される汚染土壌の汚染状態を
    検出する汚染状態検出手段と、該汚染状態検出手段の検
    出結果に応じて前記溶剤供給手段による前記洗浄槽への
    溶剤供給量を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
    する汚染対象物の浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記洗浄槽内の汚染土壌の浄化度合を検出する
    浄化度合検出手段を設け、前記制御手段は該浄化度合検
    出手段の検出結果に応じて前記溶剤供給手段による前記
    洗浄槽への溶剤供給量を制御することを特徴とする汚染
    対象物の浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記浄化度合検出手段は、前記洗浄槽から排出
    される溶剤に含有する有機物質の濃度を検出する濃度セ
    ンサであることを特徴とする汚染対象物の浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記制御手段は前記汚染状態検出手段あるいは
    前記浄化度合検出手段の検出結果に応じて前記溶剤循環
    手段による前記汚染土壌の浄化処理回数を制御すること
    を特徴とする汚染対象物の浄化装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記洗浄槽内の汚染土壌あるいは溶剤を加熱す
    る加熱手段を設け、前記制御手段は前記汚染状態検出手
    段あるいは前記浄化度合検出手段の検出結果に応じて該
    加熱手段を制御することを特徴とする汚染対象物の浄化
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記汚染対象物としての汚染土壌にガスを吹き
    込むガス吹込手段と、前記汚染土壌のガスを吸い込むガ
    ス吸引手段と、該ガス吸引手段によって吸引されたガス
    に含有する有害物質を浄化処理する浄化手段と、前記ガ
    ス吸引手段によって吸引されたガスの汚染状態を検出す
    る汚染状態検出手段と、該汚染状態検出手段の検出結果
    に応じて前記ガス吸引手段を制御する制御手段とを設け
    たことを特徴とする汚染対象物の浄化装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の汚染対象物の浄化装置に
    おいて、前記汚染対象物としての汚染土壌を加熱する加
    熱手段と、該加熱手段によって気化した有害物質を含有
    するガスを浄化処理する浄化手段と、前記加熱手段によ
    って気化した有害物質を含有するガスの汚染状態を検出
    する汚染状態検出手段と、該汚染状態検出手段の検出結
    果に応じて前記加熱手段を制御する制御手段とを設けた
    ことを特徴とする汚染対象物の浄化装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の汚染対象物の浄化装置
    において、前記汚染対象物としての汚染排水に含有する
    有害物質を分離して浄化処理する複数の浄化手段と、前
    記汚染排水を前記複数の浄化手段のいずれかに供給する
    供給手段と、前記浄化手段により処理された前記汚染排
    水の浄化度合を検出する浄化度合検出手段と、該浄化度
    合検出手段の検出結果に応じて前記供給手段による前記
    汚染排水の供給先を制御する制御手段とを設けたことを
    特徴とする汚染対象物の浄化装置。
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