JP2010133277A - スロットル装置およびそれを備えた自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常発生時にスロットル開度を所定値へと導く際の違和感を低減でき、かつ、操作者による急減速操作に応答可能なスロットル装置を提供する。
【解決手段】スロットル弁66は、モータM1,M2によって駆動される。スロットル開度は、スロットル弁66に結合されたスロットル軸の回転角として、回転角検出ユニット90によって検出される。アクセル開度は、アクセル開度検出ユニット12によって検出される。制御ユニット30は、スロットル開度がアクセル開度に対応するようにモータM1,M2を駆動する。制御ユニット30は、異常発生時において、アクセル開度がスロットル開度よりも小さい場合には、アクセル開度に対応するようにモータM1,M2を駆動する。また、制御ユニット30は、アクセル開度がスロットル開度以上の場合には、モータM1,M2を所定の全閉速度で駆動してスロットル全閉に導く。
【選択図】図8
【解決手段】スロットル弁66は、モータM1,M2によって駆動される。スロットル開度は、スロットル弁66に結合されたスロットル軸の回転角として、回転角検出ユニット90によって検出される。アクセル開度は、アクセル開度検出ユニット12によって検出される。制御ユニット30は、スロットル開度がアクセル開度に対応するようにモータM1,M2を駆動する。制御ユニット30は、異常発生時において、アクセル開度がスロットル開度よりも小さい場合には、アクセル開度に対応するようにモータM1,M2を駆動する。また、制御ユニット30は、アクセル開度がスロットル開度以上の場合には、モータM1,M2を所定の全閉速度で駆動してスロットル全閉に導く。
【選択図】図8
Description
この発明は、スロットル弁を駆動することによってスロットル開度を調整するスロットル装置およびそれを備えた自動二輪車に関する。
自動二輪車に電子制御式スロットル装置を搭載することが提案されている。たとえば、下記特許文献1に開示された先行技術に係る装置は、スロットルグリップの操作量を検出するスロットルグリップセンサと、スロットル弁を開閉駆動する駆動モータと、コントローラとを備えている。さらに、この装置は、スロットル弁の弁軸(スロットル軸)の回転角を検出するスロットルセンサを備えている。コントローラは、スロットルグリップセンサの検出値およびスロットルセンサの検出値に基づいて駆動モータをフィードバック制御する。
特開2002−256903号公報
スロットル開度を検出するためのセンサが故障した場合には、スロットル弁を全閉位置に導くことが好ましい。このための典型的な技術では、復帰ばねが用いられる。すなわち、スロットル軸に全閉方向に付勢する復帰ばねが付設される。スロットル開度センサの故障が検出されると、モータへの通電が停止される。これにより、復帰ばねによって、スロットル弁が一気に全閉位置まで戻される。
この技術は、スロットル全閉による減速が比較的緩慢に生じる四輪車両では有効であるけれども、自動二輪車にそのまま適用するのは好ましくない。一気にスロットルを全閉することによって急減速が生じるため、ライダーに大きな違和感を与えるおそれがあるからである。
そこで、スロットル開度センサ故障時に、一定の速さでゆっくりと全閉位置までスロットル軸をモータで駆動することが考えられる。
そこで、スロットル開度センサ故障時に、一定の速さでゆっくりと全閉位置までスロットル軸をモータで駆動することが考えられる。
しかし、スロットル開度センサ故障時に一律にこのようなモータ制御を行うと、ライダーの意思による急減速には対応できなくなる。
一方、スロットル開度センサの故障に備えて、スロットルグリップとスロットル装置とをワイヤケーブルで結合し、スロットルグリップの操作をスロットル弁に機械的に伝達する構成を準備しておくことが考えられる。しかし、このような構成とすると、機構が大型化するうえに、ケーブルワイヤを引き回すスペースを確保する必要がある。そしてさらに、ケーブルワイヤの露出によって、自動二輪車のデザイン性が損なわれるおそれがある。
一方、スロットル開度センサの故障に備えて、スロットルグリップとスロットル装置とをワイヤケーブルで結合し、スロットルグリップの操作をスロットル弁に機械的に伝達する構成を準備しておくことが考えられる。しかし、このような構成とすると、機構が大型化するうえに、ケーブルワイヤを引き回すスペースを確保する必要がある。そしてさらに、ケーブルワイヤの露出によって、自動二輪車のデザイン性が損なわれるおそれがある。
そこで、この発明の目的は、異常発生時にスロットル開度を所定値へと導く際の違和感を低減でき、かつ、操作者による急減速操作に応答可能なスロットル装置およびそれを備えた自動二輪車を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、エンジンの吸気通路に設けられるスロットル弁と、前記スロットル弁を駆動してスロットル開度を変化させるための駆動手段と、前記スロットル開度を検出するためのスロットル開度検出手段と、アクセル操作部材の操作量を表すアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記スロットル開度検出手段が検出するスロットル開度が前記アクセル開度検出手段によって検出されるアクセル開度に対応するように前記駆動手段を制御する制御手段とを含み、前記制御手段は、前記駆動手段と前記スロットル開度検出手段と前記アクセル開度検出手段と前記制御手段とのうちいずれかに異常がある異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度よりも小さい場合には、前記スロットル開度検出手段により検出されるスロットル開度が当該アクセル開度に対応するように前記駆動手段を駆動し、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、スロットル開度が所定値になるように前記駆動手段を所定速度で駆動する、スロットル装置である。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、エンジンの吸気通路に設けられるスロットル弁と、前記スロットル弁を駆動してスロットル開度を変化させるための駆動手段と、前記スロットル開度を検出するためのスロットル開度検出手段と、アクセル操作部材の操作量を表すアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記スロットル開度検出手段が検出するスロットル開度が前記アクセル開度検出手段によって検出されるアクセル開度に対応するように前記駆動手段を制御する制御手段とを含み、前記制御手段は、前記駆動手段と前記スロットル開度検出手段と前記アクセル開度検出手段と前記制御手段とのうちいずれかに異常がある異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度よりも小さい場合には、前記スロットル開度検出手段により検出されるスロットル開度が当該アクセル開度に対応するように前記駆動手段を駆動し、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、スロットル開度が所定値になるように前記駆動手段を所定速度で駆動する、スロットル装置である。
この構成によれば、アクセル操作部材を操作すると、その操作量がアクセル開度検出手段によって検出される。その検出された操作量に応じて、制御手段により、駆動手段が制御され、それに応じてスロットル弁が吸気通路内で変位する。これにより、スロットル弁の開度(スロットル開度)が変化する。スロットル開度はスロットル開度検出手段によって検出される。その検出されるスロットル開度がアクセル操作部材の操作量に対応するように、制御手段による駆動手段の制御が行われる。
駆動手段、スロットル開度検出手段、アクセル開度検出手段および制御手段のいずれかに異常が発生すると、制御手段は、スロットル開度を所定値(たとえば全閉値)に導くように駆動手段を制御する。このとき、制御手段は、アクセル開度に対応するスロットル開度が実際のスロットル開度よりも小さいときには、スロットル開度がアクセル開度に対応するように駆動手段を制御する。これにより、操作者がエンジンの急減速を意図してアクセル開度を急減させるときには、これに追従して、スロットル開度を速やかに減少させることができる。すなわち、操作者の意思を反映しながら、スロットル開度を所定値に導くことができる。一方、アクセル開度に対応するスロットル開度が実際のスロットル開度以上のときには、操作者には急減速の意図はない。そこで、この場合には、制御手段は、駆動手段を所定速度で駆動することにより、スロットル開度を所定値に導く。したがって、前記所定速度を適切に定めておくことにより、操作者に過大な違和感を与えることなく、スロットル開度を所定値へと導くことができる。
前記「所定速度」とは、車速が所定の割合(たとえば−2.0m/s2)で低下するような駆動手段の駆動速度である。
請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、前記駆動手段を前記所定速度になるまで所定加速度で加速する、請求項1記載のスロットル装置である。「加速」とは、駆動手段の駆動速度の絶対値が増加する場合をいい、当該絶対値の変化率が「加速度」である。
請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、前記駆動手段を前記所定速度になるまで所定加速度で加速する、請求項1記載のスロットル装置である。「加速」とは、駆動手段の駆動速度の絶対値が増加する場合をいい、当該絶対値の変化率が「加速度」である。
前述のとおり、操作者がエンジンの急減速を意図したアクセル操作を行わなければ、所定速度で駆動手段が駆動されてスロットル開度が減少させられる。このとき、所定速度に達するまでの期間には、所定加速度で駆動手段が駆動される。したがって、当該所定加速度を適切に設定しておくことによって、スロットル弁が動き始めて所定速度まで加速するときの違和感を低減できる。
前記所定速度および前記所定加速度は、スロットル開度の減少に伴うエンジン回転速度の減少の影響を考慮して定めればよい。たとえば、前記エンジンが車両(たとえば自動二輪車)に搭載されるものであれば、エンジン回転速度の減少に伴う車両の減速度が、減速する意思のない乗員に過大な違和感を与えない程度となるように、前記所定速度および前記所定加速度を定めることが好ましい。たとえば、前記所定速度は、スロットル弁の回転速度で8.5deg/secに相当する値としてもよい。また、前記所定加速度は、たとえば、現在の速度から所定速度になるまでの所要時間が500ミリ秒となるような速度変化率であってもよい。
請求項3記載の発明は、前記制御手段は、前記異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、スロットル開度が前記所定値に達するまで、前記駆動手段を前記所定速度から所定減速度で減速する、請求項1または2記載のスロットル装置である。「減速」とは、駆動手段の駆動速度の絶対値が減少する場合をいい、当該絶対値の変化率が「減速度」である。
この構成によれば、スロットル開度が所定値に達する直前には、駆動手段が所定減速度で駆動されて動作停止に至る。したがって、当該所定減速度を適切に設定しておくことによって、スロットル弁が所定速度から減速して停止するまでの期間における違和感を低減できる。前記所定減速度は、たとえば、500ミリ秒で速度が零になるような速度変化率であってもよい。
請求項4記載の発明は、前記駆動手段と、前記スロットル開度検出手段と、前記アクセル開度検出手段と、前記制御手段とのうち少なくとも一つは二重系以上の多重系とされており、前記制御手段は、前記多重系のうちのいずれかの系に異常が発生したときに、当該多重系のうちの正常に動作可能な系を特定し、当該正常に動作可能な系を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
この構成によれば、多重系とした構成は、いずれかの系に異常が発生しても、残余の正常な系を用いることによって、その後も動作が可能である。したがって、正常な系を用いることによって、スロットル開度が所定値となるまで駆動手段を所定速度で駆動することができる。
たとえば、請求項5に記載したように、前記制御手段は、前記多重系の出力を比較し、出力の差が所定以上である場合に、異常が発生したと判断するものであってもよい。
たとえば、請求項5に記載したように、前記制御手段は、前記多重系の出力を比較し、出力の差が所定以上である場合に、異常が発生したと判断するものであってもよい。
請求項6記載の発明は、前記駆動手段は、少なくとも2つのモータを含み、前記制御手段は、前記モータのいずれかに異常が発生したときに、正常に駆動可能なモータを特定し、当該正常に駆動可能なモータを用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
この構成によれば、駆動手段が少なくとも2つのモータを備えているので、いずれかのモータに異常が発生したときには、残余の正常なモータを前記所定速度で作動させることによって、スロットル開度を前記所定値へと導くことができる。
この構成によれば、駆動手段が少なくとも2つのモータを備えているので、いずれかのモータに異常が発生したときには、残余の正常なモータを前記所定速度で作動させることによって、スロットル開度を前記所定値へと導くことができる。
請求項7記載の発明は、前記スロットル開度検出手段は、少なくとも2つのスロットル開度センサを含み、前記制御手段は、前記スロットル開度センサのいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なスロットル開度センサを特定し、当該正常に動作可能なスロットル開度センサの検出結果に基づいて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
この構成によれば、スロットル開度検出手段が少なくとも2つのスロットル開度センサを備えているので、いずれかのスロットル開度センサに異常が発生したときには、残余の正常なスロットル開度センサを用いて駆動手段を制御することができる。
請求項8記載の発明は、前記アクセル開度検出手段は、少なくとも2つのアクセル開度センサを含み、前記制御手段は、前記アクセル開度センサのいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なアクセル開度センサを特定し、当該正常に動作可能なアクセル開度センサの検出結果に基づいて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
請求項8記載の発明は、前記アクセル開度検出手段は、少なくとも2つのアクセル開度センサを含み、前記制御手段は、前記アクセル開度センサのいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なアクセル開度センサを特定し、当該正常に動作可能なアクセル開度センサの検出結果に基づいて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
この構成によれば、アクセル開度検出手段が少なくとも2つのアクセル開度センサを備えているので、いずれかのアクセル開度センサに異常が発生したときには、残余の正常なアクセル開度センサを用いて駆動手段を制御することができる。
請求項9記載の発明は、前記制御手段は、前記少なくとも2つのモータにそれぞれ接続される少なくとも2つのモータ駆動回路を含み、前記制御手段は、前記モータ駆動回路のいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なモータ駆動回路を特定し、当該正常に動作可能なモータ駆動回路を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項6記載のスロットル装置である。
請求項9記載の発明は、前記制御手段は、前記少なくとも2つのモータにそれぞれ接続される少なくとも2つのモータ駆動回路を含み、前記制御手段は、前記モータ駆動回路のいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なモータ駆動回路を特定し、当該正常に動作可能なモータ駆動回路を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項6記載のスロットル装置である。
この構成によれば、少なくとも2つのモータに対応して少なくとも2つのモータ駆動回路が備えられているので、いずれかのモータ駆動回路に異常が発生したときでも、残余の正常なモータ駆動回路を用いて対応するモータを駆動できる。したがって、スロットル開度を前記所定値へと導くことができる。
請求項10記載の発明は、前記制御手段は、それぞれ前記スロットル開度検出手段の検出結果が入力される少なくとも3つの演算装置を含み、前記制御手段は、前記演算装置のいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能な演算装置を特定し、当該正常に動作可能な演算装置を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
請求項10記載の発明は、前記制御手段は、それぞれ前記スロットル開度検出手段の検出結果が入力される少なくとも3つの演算装置を含み、前記制御手段は、前記演算装置のいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能な演算装置を特定し、当該正常に動作可能な演算装置を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスロットル装置である。
この構成によれば、制御手段が少なくとも3つの演算装置を備えているので、いずれかの演算装置に異常が発生したときに、いずれの演算装置に異常が発生したのかを特定することができる。そして、正常な残余の演算装置によって、スロットル開度検出手段の検出結果に応じた駆動手段の制御を行うことができる。
複数の演算装置は、たとえば、同じ演算処理を実行し、他の演算装置による演算結果を監視するものであってもよい。この場合に、演算結果の多数決に基づいて、正常な演算装置および異常な演算装置を特定するようにしてもよい。
複数の演算装置は、たとえば、同じ演算処理を実行し、他の演算装置による演算結果を監視するものであってもよい。この場合に、演算結果の多数決に基づいて、正常な演算装置および異常な演算装置を特定するようにしてもよい。
請求項11記載の発明は、エンジンと、このエンジンの駆動力が伝達される車輪と、前記エンジンへの吸気量を調整する請求項1〜10のいずれか一項に記載のスロットル装置とを含む、自動二輪車である。
この構成によれば、異常発生時には、制御手段は、スロットル開度を所定値(たとえば全閉値)に導くように駆動手段を制御する。このとき、制御手段は、アクセル開度に対応するスロットル開度が実際のスロットル開度よりも小さいときには、スロットル開度がアクセル開度に対応するように駆動手段を制御する。これにより、ライダーがエンジンの急減速を意図してアクセル開度を急減させるときには、これに追従して、スロットル開度を速やかに減少させることができる。すなわち、ライダーの意思を反映しながら、スロットル開度を所定値に導くことができる。一方、アクセル開度に対応するスロットル開度が実際のスロットル開度以上のときには、ライダーには急減速の意図はない。そこで、この場合には、制御手段は、駆動手段を所定速度で駆動することによりスロットル開度を所定値に導く。したがって、所定速度を適切に定めておくことにより、ライダーに過大な違和感を与えることなく、スロットル開度を所定値へと導くことができる。
この構成によれば、異常発生時には、制御手段は、スロットル開度を所定値(たとえば全閉値)に導くように駆動手段を制御する。このとき、制御手段は、アクセル開度に対応するスロットル開度が実際のスロットル開度よりも小さいときには、スロットル開度がアクセル開度に対応するように駆動手段を制御する。これにより、ライダーがエンジンの急減速を意図してアクセル開度を急減させるときには、これに追従して、スロットル開度を速やかに減少させることができる。すなわち、ライダーの意思を反映しながら、スロットル開度を所定値に導くことができる。一方、アクセル開度に対応するスロットル開度が実際のスロットル開度以上のときには、ライダーには急減速の意図はない。そこで、この場合には、制御手段は、駆動手段を所定速度で駆動することによりスロットル開度を所定値に導く。したがって、所定速度を適切に定めておくことにより、ライダーに過大な違和感を与えることなく、スロットル開度を所定値へと導くことができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る自動二輪車の構成を示す図解的な側面図である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、前輪4と、後輪5とを備えている。車体フレーム2にエンジン3が搭載されている。車体フレーム2の前部には、ヘッドパイプ6が設けられている。このヘッドパイプ6に、フロントフォーク7が左右方向への揺動が可能なように支持されている。このフロントフォーク7の下端に前輪4が軸支されている。車体フレーム2の後部には、リヤアーム8が支持されている。このリヤアーム8の後端部に後輪5が支持されている。
図1は、この発明の一実施形態に係る自動二輪車の構成を示す図解的な側面図である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、前輪4と、後輪5とを備えている。車体フレーム2にエンジン3が搭載されている。車体フレーム2の前部には、ヘッドパイプ6が設けられている。このヘッドパイプ6に、フロントフォーク7が左右方向への揺動が可能なように支持されている。このフロントフォーク7の下端に前輪4が軸支されている。車体フレーム2の後部には、リヤアーム8が支持されている。このリヤアーム8の後端部に後輪5が支持されている。
フロントフォーク7の上端には、自動二輪車1を操向するためのハンドル10が固定されている。ハンドル10の両端には、ライダーが左右の手で保持する一対のグリップが設けられている。その一方(通常は右側のグリップ)は、ライダーによってハンドル軸まわりに回動操作されるアクセルグリップ11(アクセル操作部材)である。アクセルグリップ11には、その操作量を検出するためのアクセル開度検出ユニット12(アクセル開度検出手段)が付設されている。アクセルグリップ11の操作量を以下では「アクセル開度」ということにする。すなわち、アクセル開度検出ユニット12は、アクセル開度を検出する。エンジン3のスロットル開度は、アクセル開度検出ユニット12の出力、すなわち、アクセル開度に応じて調整されるようになっている。したがって、ライダーは、アクセルグリップ11の操作によってエンジン3の回転速度を調節することができる。
エンジン3は、たとえば、水冷式4サイクル4気筒エンジンである。エンジン3は、クランク軸が収容されたクランクケース15を下部に有している。クランクケース15上の前部にシリンダブロック16が結合されている。シリンダブロック16上に、シリンダヘッド17が固定されている。
クランクケース15内には、変速機構(図示せず)が内蔵されている。この変速機構の出力軸と、後輪5に固定されたスプロケット18との間には、チェーン19が巻き掛けられている。これにより、エンジン3の駆動力が、変速機構およびチェーン19を介して後輪5に伝達されるようになっている。
クランクケース15内には、変速機構(図示せず)が内蔵されている。この変速機構の出力軸と、後輪5に固定されたスプロケット18との間には、チェーン19が巻き掛けられている。これにより、エンジン3の駆動力が、変速機構およびチェーン19を介して後輪5に伝達されるようになっている。
エンジン3の上方には、燃料タンク20が配置され、車体フレーム2に支持されている。燃料タンク20の後方には、シート21が配置されている。このシート21の下部に、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)22が設けられている。
エンジン3のシリンダヘッド17の前壁には、排気ポートが開口している。この排気ポートに排気管23が接続されている。排気管23は、後方に向けて屈曲されており、後輪5の側方に配置されたマフラ24に接続されている。
エンジン3のシリンダヘッド17の前壁には、排気ポートが開口している。この排気ポートに排気管23が接続されている。排気管23は、後方に向けて屈曲されており、後輪5の側方に配置されたマフラ24に接続されている。
シリンダヘッド17の後壁には、吸気ポートが開口している。この吸気ポートには、スロットル装置60が接続されている。
図2は、エンジン3に関連する構成を説明するための図である。エンジン3は、クランクケース15と、このクランクケース15に連通するシリンダブロック16と、このシリンダブロック16の頭部に結合されたシリンダヘッド17と、シリンダブロック16に収容されたピストン26とを備えている。クランクケース15には、クランク軸27が回転可能に軸支されている。クランク軸27には、発電機(ACM)41のロータが結合されている。
図2は、エンジン3に関連する構成を説明するための図である。エンジン3は、クランクケース15と、このクランクケース15に連通するシリンダブロック16と、このシリンダブロック16の頭部に結合されたシリンダヘッド17と、シリンダブロック16に収容されたピストン26とを備えている。クランクケース15には、クランク軸27が回転可能に軸支されている。クランク軸27には、発電機(ACM)41のロータが結合されている。
シリンダヘッド17には、吸気管42および排気管23が結合されており、これらはピストン26の上方の燃焼室43と連通している。また、シリンダヘッド17には、点火プラグ44が取り付けられており、この点火プラグ44の放電部は燃焼室43内に位置している。点火プラグ44には、イグニッションコイル45から、放電用の電圧が印加されるようになっている。
吸気管42の途中部には、インジェクタ40が取り付けられている。インジェクタ40には、燃料タンク20に貯留された燃料が、燃料ポンプ47によって供給されるようになっている。吸気管42には、スロットル装置60が介装されている。このスロットル装置60は、スロットル弁66を備えている。吸気管42には、さらに、吸気温度センサ52、および吸気圧センサ53が取り付けられている。スロットル装置60は、ライダーのアクセル操作に応じて吸気通路の開度(スロットル開度)を変化させることによってエンジン3への吸気量を調整するための装置である。このスロットル装置60は、インジェクタ40よりも吸入空気流入方向の上流側に配置されている。吸気温度センサ52は、吸気管42に導入された空気の温度を検出する。吸気圧センサ53は、スロットル装置60とインジェクタ40との間に配置されており、吸気管42内の吸入空気の気圧を検出する。
さらに、シリンダブロック16に水温センサ54が取り付けられており、クランクケース15にクランク角センサ55が取り付けられている。水温センサ54は、エンジン3を冷却する冷却水の温度を検出する。クランク角センサ55は、クランク軸27の回転角を検出する。
上記のセンサ類の出力信号はECU22(図1参照)に与えられている。ECU22は、イグニッションコイル45の制御(点火制御)、インジェクタ40の制御(燃料噴射制御)、燃料ポンプ47の制御(燃料供給制御)、およびスロットル装置60の制御(吸気量制御)を実行する。
上記のセンサ類の出力信号はECU22(図1参照)に与えられている。ECU22は、イグニッションコイル45の制御(点火制御)、インジェクタ40の制御(燃料噴射制御)、燃料ポンプ47の制御(燃料供給制御)、およびスロットル装置60の制御(吸気量制御)を実行する。
図3は、スロットル装置60の図解的な構成図である。スロットル装置60は、この実施形態では、4気筒エンジンに適用されるものである。スロットル装置60は、4つの吸気ポートに結合される4つの吸気通路61をそれぞれ画定する4つのスロットルボディ62を備えている。4つのスロットルボディ62は、直線的に配列された状態でフレーム63に結合されて支持されている。これにより、吸気通路61が直線的に配列されている。両側の2対のスロットルボディ62の間には、スペーサ64がそれぞれ介装されていて、スロットルボディ62の間隔を吸気ポートの間隔と整合させている。これらの4つのスロットルボディ62および2つのスペーサを貫通するように、スロットル軸(スロットル弁の弁軸)65が配置されている。スロットル軸65は、たとえば、スロットルボディ62に設けられた軸受け(図示せず)によって、その軸線まわりに回動自在に支持されている。
スロットル軸65の途中部には、4個のスロットル弁66が間隔を開けて結合されている。4個のスロットル弁66は、4個の吸気通路61内にそれぞれ位置している。スロットル弁66は、スロットル軸65をその軸線まわりに回動させることによって、全閉位置と全開位置との間の任意の角度位置をとることができるようになっている。全閉位置とは、スロットル弁66が吸気通路61の気体流通方向(吸気通路61の軸方向)に対してほぼ直交する姿勢となる位置である。全開位置とは、スロットル弁66が吸気通路61の気体流通方向にほぼ平行な姿勢となる位置である。たとえば、スロットル弁66の角度位置を吸気通路61の気体流通路に直角な方向を基準として表すとすれば、全閉位置は0度、全開位置はたとえば90度などと表すことができる。スロットル弁66の角度位置は、スロットル開度、すなわち、スロットル弁66によって調整される吸気通路61の開き具合を表す。4個のスロットル弁66は互いに平行な姿勢でスロットル軸65に固定されている。したがって、スロットル軸65の回動によって、4個の吸気通路61におけるスロットル開度を同期して同じ値に調整することができる。
中央の2つのスロットルボディ62の間、換言すれば中央の2つの吸気通路61の間には、スロットル軸65を回動させてスロットル開度を変動させるための駆動機構70が配置されている。駆動機構70は、一対のモータM1,M2と、減速機構72と、復帰スプリング73と、これらを保持するブラケット74とを備えている。このブラケット74には、さらに、スロットル開度およびスロットル全閉を検出するためのセンサアッセンブリ75が支持されている。
図4は駆動機構70の構造およびセンサアッセンブリ75の配置を説明するための斜視図であり、図5はその分解斜視図である。
第1および第2のモータM1,M2は、スロットル軸65と平行に配置された駆動軸71を共有している。駆動軸71は、図5では便宜的に左右に分割して示すけれども、一本の軸である。第1および第2モータM1,M2は同軸配置されていて、共通の駆動軸71にモータピニオンギヤ76が固定されている。このようにして、スロットル弁66を駆動するための駆動力を発生する駆動源が二重系とされている。減速機構72は、中間ギヤ77と、スロットルギヤ78とを備えている。
第1および第2のモータM1,M2は、スロットル軸65と平行に配置された駆動軸71を共有している。駆動軸71は、図5では便宜的に左右に分割して示すけれども、一本の軸である。第1および第2モータM1,M2は同軸配置されていて、共通の駆動軸71にモータピニオンギヤ76が固定されている。このようにして、スロットル弁66を駆動するための駆動力を発生する駆動源が二重系とされている。減速機構72は、中間ギヤ77と、スロットルギヤ78とを備えている。
中間ギヤ77は、モータピニオンギヤ76に噛合する大径のホイールギヤ部77Aと、この大径のホイールギヤ部77Aと一体に設けられた小径のピニオンギヤ部77Bとを有している。中間ギヤ77は、スロットル軸65と平行に配置された中間ギヤ軸80に固定されている。この中間ギヤ軸80は、中間ギヤ77とともにその軸線まわりに回転できるように、ブラケット74(図3参照)に支持されている。
スロットルギヤ78は、中央の2つのスロットルボディ62(図3参照)の間において、スロットル軸65に固定されている。このスロットルギヤ78は、中間ギヤ77のピニオンギヤ部77Bに噛合するホイールギヤ部78Aを外周部に有している。ホイールギヤ部78Aは、スロットル弁66の全閉位置から全開位置までに対応するほぼ90度の角度範囲に渡る歯列で構成されている。
この構成により、モータM1,M2を駆動することによって駆動軸71に固定されたモータピニオンギヤ76が回転すると、この回転が中間ギヤ77のホイールギヤ部77Aに伝達される。これにより、中間ギヤ軸80が中間ギヤ77とともに回転する。この中間ギヤ77の回転が、ピニオンギヤ部77Bからスロットルギヤ78のホイールギヤ部78Aに伝達され、このスロットルギヤ78の回転を引き起こす。これにより、スロットルギヤ78に固定されているスロットル軸65がその軸線まわりに回動される。その結果、スロットル弁66が吸気通路61内で回転し、スロットル開度が変化する。
モータピニオンギヤ76の歯数は、中間ギヤ77のホイールギヤ部77Aの歯数よりも少ない。したがって、モータM1,M2の回転が減速されて中間ギヤ77に伝達される。さらに、中間ギヤ77のピニオンギヤ部77Bの歯数は、スロットルギヤ78のホイールギヤ部78Aの歯数よりも少ない。したがって、中間ギヤ77の回転が減速されてスロットルギヤ78に伝達される。こうして、モータM1,M2の回転が、減速機構72によって減速されてスロットル軸65へと伝達されることになる。ただし、ホイールギヤ部78の歯数とは、ホイールギヤ部78Aがスロットルギヤ78の全周に渡って形成されていると仮定した場合の相当値である。
図6に拡大して示すように、スロットルギヤ78には、磁石固定部78Bが形成されており、この磁石固定部78Bには、全閉検出用磁石81(永久磁石片)が埋設されている。磁石固定部78Bは、ホイールギヤ部78Aの一端部近傍に配置されていて、スロットル軸65と平行な方向の一方側に向かって突出した柱状に形成されている。この磁石固定部78Bの先端部に全閉検出用磁石81が埋設されている。この全閉検出用磁石81は、その磁極方向(N極およびS極を通る方向)をスロットル軸65と平行にした姿勢で磁石固定部78Bに固定されている。
一方、中間ギヤ軸80のピニオンギヤ部77B側先端部には、中間ギヤ軸80と一体回転するように、磁石固定部材83が固定されている。この磁石固定部材83に回転角検出用磁石82(永久磁石片)が埋設されている。この回転角検出用磁石82は、その磁極方向が、中間ギヤ軸80と直交する姿勢で磁石固定部材83に埋設されている。
図4に示されているように、中間ギヤ軸80の先端部に設けられた回転角検出用磁石82に対向するようにセンサアッセンブリ75が配置されている。このセンサアッセンブリ75は、回転角検出用磁石82に常時対向するとともに、スロットル弁66が全閉位置のときに全閉検出用磁石81に対向し得るように配置されている。センサアッセンブリ75は、ブラケット74(図3参照)に保持されることによって、中間ギヤ軸80およびスロットルギヤ78との相対位置関係が維持されるようになっている。
図4に示されているように、中間ギヤ軸80の先端部に設けられた回転角検出用磁石82に対向するようにセンサアッセンブリ75が配置されている。このセンサアッセンブリ75は、回転角検出用磁石82に常時対向するとともに、スロットル弁66が全閉位置のときに全閉検出用磁石81に対向し得るように配置されている。センサアッセンブリ75は、ブラケット74(図3参照)に保持されることによって、中間ギヤ軸80およびスロットルギヤ78との相対位置関係が維持されるようになっている。
復帰スプリング73は、スロットル軸65に巻装された捩りばねで構成されている。この復帰スプリング73の一端はブラケット74の所定部に保持されており、その他端はスロットルギヤ78のホイールギヤ部78Aに固定されている。復帰スプリング73には予め捩りが付与されており、これにより、復帰スプリング73はスロットル弁66を全閉位置に導く方向にスロットルギヤ78を介してスロットル軸65を弾性的に付勢している。復帰スプリング73の主たる機能は、ギヤ間のバックラッシュを解消することである。すなわち、復帰スプリング73の働きによって、モータピニオンギヤ76とホイールギヤ部77Aとの間、ピニオンギヤ部77Bとホイールギヤ部78Aとの間は、それぞれ常時一方向に付勢された状態で噛合している。そのため、中間ギヤ軸80の回転は、スロットル軸65の回転に正確に対応することになる。したがって、中間ギヤ軸80の回転角を検出することによって、スロットル軸65に固定されたスロットル弁66の角度位置を正確に検出することができる。
図7は、センサアッセンブリ75の構成を説明するための平面図である。センサアッセンブリ75は、回転角検出ユニット90と全閉検出ユニット87とを共通の基板88上に実装して構成されている。
回転角検出ユニット90は、一対の回転角検出素子91,92を共通の樹脂パッケージ内に封止して構成されている。この回転角検出ユニット90のリード端子が基板88上の配線パターンに半田付けされている。回転角検出素子91,92は、それぞれ、回転角検出用磁石82の磁極方向(磁界の方向)を検出するホールICからなる。このようなホールICとしては、たとえば、メレキシス(Melexis)社から提供されている磁界ベクトル検出型センサMLX90316(Rotary Position Sensor IC)を用いることができる。このようなホールICで構成された回転角検出素子91,92は、磁界の大きさではなく、磁界の方向を検出するものであるので、回転角検出用磁石82との間のギャップの大小によらずに、中間ギヤ軸80の回転角を正確に検出できる。
回転角検出ユニット90は、一対の回転角検出素子91,92を共通の樹脂パッケージ内に封止して構成されている。この回転角検出ユニット90のリード端子が基板88上の配線パターンに半田付けされている。回転角検出素子91,92は、それぞれ、回転角検出用磁石82の磁極方向(磁界の方向)を検出するホールICからなる。このようなホールICとしては、たとえば、メレキシス(Melexis)社から提供されている磁界ベクトル検出型センサMLX90316(Rotary Position Sensor IC)を用いることができる。このようなホールICで構成された回転角検出素子91,92は、磁界の大きさではなく、磁界の方向を検出するものであるので、回転角検出用磁石82との間のギャップの大小によらずに、中間ギヤ軸80の回転角を正確に検出できる。
一方、全閉検出ユニット87は、磁界の強度を検出するホールICからなる全閉検出素子93を樹脂パッケージに封止して構成されている。この全閉検出ユニット87のリード端子が基板88上の配線パターンに半田付けされている。全閉検出ユニット87は、スロットル軸65が回動されるときに全閉検出用磁石81が移動する経路に接近して配置されており、スロットル弁66が全閉位置のときに全閉検出用磁石81に対向するようになっている。全閉検出素子93は、全閉検出用磁石81が対向しているか否かを検出するために用いられる。すなわち、全閉検出素子93が強い磁界(たとえば閾値以上の大きさの磁界)を検出していれば、全閉検出用磁石81が対向位置にあり、したがって、スロットル弁66が全閉位置であることが分かる。それに対して、全閉検出素子93が検出する磁界が弱い(たとえば前記閾値未満)か、または零であるときには、全閉検出用磁石81が対向位置になく、したがって、スロットル弁66が全閉位置にないことが分かる。このように、全閉検出素子93は、回転角検出素子91,92とは異なり、磁界の方向を検出するのではなく、磁界の強さを検出するものであるので、回転角検出素子91,92に比較して安価なホールICで構成することができる。
回転角検出素子91,92は磁界の方向を検出するものであるので、回転角検出用磁石82は、中間ギヤ軸80の回転軸上に配置される。これに対して全閉検出素子93は磁界の強度を検出するものであるので、全閉検出用磁石81はスロットルギヤ78の回転軸からオフセットされた位置に配置される。すなわち、全閉検出用磁石81は、全閉検出素子93に接近したり離間したりするように配置されている。さらに具体的には、全閉検出用磁石81は、スロットル弁66が全閉位置にあるときに回転角検出用磁石82に接近した位置に位置するようにスロットルギヤ78に固定されている。これにより、回転角検出ユニット90と全閉検出ユニット87とを接近して配置することができるので、これらが共通に実装された基板88を小型化できる。
図8は、スロットル装置60の制御に関連する電気的構成を説明するためのブロック図である。回転角検出ユニット90に備えられた一対の回転角検出素子91,92の出力信号は、ECU22に入力されている。さらに、全閉検出ユニット87に備えられた全閉検出素子93の出力信号もECU22に入力されている。さらにまた、アクセルグリップ11の操作量を検出するアクセル開度検出ユニット12の出力信号(アクセル開度)がECU22に入力されている。アクセル開度検出ユニット12は、この実施形態では、一対のアクセル開度センサ121,122を備えた二重系とされている。
ECU22は、制御ユニット30と、第1および第2のモータM1,M2にそれぞれ対応した一対のモータ駆動回路35,36と、第1および第2のモータM1,M2にそれぞれ対応した一対の電流検出回路37,38とを備えている。モータ駆動回路35,36は、第1および第2のモータM1,M2にそれぞれモータ電流を供給する。電流検出回路37,38は、モータ駆動回路35,36から第1および第2のモータM1,M2に供給されるモータ電流を検出する。モータ駆動回路35,36は、制御ユニット30からの制御信号に応じた電流を第1および第2のモータM1,M2に供給する。電流検出回路37,38は、検出したモータ電流を表す検出信号を制御ユニット30にフィードバックする。
制御ユニット30は、第1の演算装置31と、第2の演算装置32と、第3の演算装置33とを備えている。これらの第1〜第3の演算装置31,32,33は、それぞれ、マイクロコンピュータを含むものである。第1〜第3の演算装置31,32,33は、通信ライン34を介して互いにデータを授受することができるようになっている。
第1の演算装置31は、モータ駆動回路35および36に対して制御信号を与えることができ、電流検出回路37,38からの検出信号を受け取ることができる。さらに、第1の演算装置31には、アクセル開度センサ121および122の出力信号が入力され、回転角検出素子91および92の出力信号が入力されるようになっている。全閉検出素子93の出力信号も第1の演算装置31に入力されるようになっている。
第1の演算装置31は、モータ駆動回路35および36に対して制御信号を与えることができ、電流検出回路37,38からの検出信号を受け取ることができる。さらに、第1の演算装置31には、アクセル開度センサ121および122の出力信号が入力され、回転角検出素子91および92の出力信号が入力されるようになっている。全閉検出素子93の出力信号も第1の演算装置31に入力されるようになっている。
同様に、第2の演算装置32は、モータ駆動回路35および36に対して制御信号を与えることができ、電流検出回路37,38からの検出信号を受け取ることができる。さらに、第2の演算装置32には、アクセル開度センサ121および122の出力信号が入力され、回転角検出素子91および92の出力信号が入力されるようになっている。全閉検出素子93の出力信号も第1の演算装置31に入力されるようになっている。
第3の演算装置33には、アクセル開度センサ121および122の出力信号が入力され、回転角検出素子91および92の出力信号が入力されるようになっている。全閉検出素子93の出力信号も第1の演算装置31に入力されるようになっている。ただし、この第3の演算装置33は、モータ駆動回路35,36に対して制御信号を与えるものではない。また、第3の演算装置33は、電流検出回路37,38からの検出信号を受け取るようにもなっていない。
第1〜第3の演算装置31,32,33は、アクセル開度センサ121,122、回転角検出素子91,92、および全閉検出素子93の出力信号に応じて、同じアルゴリズムに従う演算処理を実行するように構成されている。そして、各演算装置31〜33は、他の2つの演算装置の動作を通信ライン34を介して監視するように動作する。
図9は、制御ユニット30が所定の制御周期毎に繰り返し実行する処理を説明するためのフローチャートである。制御ユニット30は、異常判定処理を実行する(ステップS1)。この異常判定処理では、アクセル開度検出ユニット12、回転角検出ユニット90、演算装置31,32,33、モータ駆動回路35,36、およびモータM1,M2のいずれかに異常が生じているかどうかが判定される。さらに、異常が生じているときには、異常が生じている要素、および正常な要素が特定される。
図9は、制御ユニット30が所定の制御周期毎に繰り返し実行する処理を説明するためのフローチャートである。制御ユニット30は、異常判定処理を実行する(ステップS1)。この異常判定処理では、アクセル開度検出ユニット12、回転角検出ユニット90、演算装置31,32,33、モータ駆動回路35,36、およびモータM1,M2のいずれかに異常が生じているかどうかが判定される。さらに、異常が生じているときには、異常が生じている要素、および正常な要素が特定される。
異常が生じていなければ(ステップS2:NO)、通常の制御を行う(ステップS3)。通常の制御とは、アクセル開度に対応する目標スロットル開度と回転角検出素子91,92の出力値から求められるスロットル開度(実開度)とを一致させるようにモータM1,M2をフィードバック制御することをいう。これにより、ライダーのアクセル操作に応じて、スロットル開度が制御されることになる。フィードバック制御は、比例積分微分(PID)制御によって行われてもよい。
異常が生じていると判定されると(ステップS2:YES)、フェールセーフ処理が実行される。具体的には、まず、回転角検出素子91,92(正常なもの)の出力信号を参照して、スロットル弁66が全閉位置にあるかどうかが判断される(ステップS4)。スロットル弁66が全閉位置にあれば、モータM1,M2への通電を停止して(ステップS5)処理を終える。
スロットル弁66が全閉位置でなければ(ステップS4:NO)、制御ユニット30は、モータM1,M2またはモータ駆動回路35,36に異常が生じているかどうかを判断する(ステップS6)。モータM1,M2またはモータ駆動回路35,36に異常が生じている場合には(ステップS6:YES)、異常側のモータの通電が停止される(ステップS7)。したがって、以後の動作は、正常側のモータのみを駆動して実行される。モータM1,M2およびモータ駆動回路35,36がいずれも正常であり、それ以外の要素に異常が生じている場合には(ステップS6:NO)、ステップS7の処理は省かれ、以後の動作は、2つのモータM1,M2の両方を用いて実行される。なお、異常側のモータへの通電を停止するときには、当該モータが負荷となることを防止するためには、当該モータの給電線をオープン状態とすることが好ましい。これにより、正常なモータの消費電力を低減できる。
次に制御ユニット30は、モータM1,M2を所定の全閉速度で駆動してスロットル開度を全閉値に導くためのスロットル開度指令(フェール時用スロットル開度指令)を生成する(ステップS8)。このスロットル開度指令は、異常発生と判定されたときのスロットル開度(回転角検出素子91,92の検出値)から前記全閉速度でスロットル全閉に導くように時系列に従って生成される目標スロットル開度を表す。前記全閉速度は、スロットル開度の減少により生じる自動二輪車1の減速度を考慮して定められる。すなわち、このときの減速度が、減速の意思のないライダーに過大な違和感を与えないように、自動二輪車1の仕様に応じて前記全閉速度が定められる。
次に、制御ユニット30(演算装置31,32のうちの正常なもの)は、このように設定されるスロットル開度指令とアクセル開度とを大小比較する(ステップS9)。この場合、アクセル開度とは、アクセル開度検出ユニット12(正常なアクセル開度センサ121,122)によって検出されるアクセル開度に対応する目標スロットル開度である。スロットル開度指令よりもアクセル開度の方が小さい場合(ステップS9:YES)とは、ライダーの意思でスロットル弁66を急閉しようとしている場合である。そこで、制御ユニット30は、アクセル開度に従ってモータM1,M2を制御する(ステップS10)。すなわち、回転角検出素子91,92の出力値から得られるスロットル開度をアクセル開度に一致させるべく、モータM1,M2の制御が行われる。これにより、ライダーの意思に従って、スロットル弁66を急速に全閉位置へと導くことができる。このような状況におけるアクセル開度およびスロットル開度の時間変化の一例を図10Aに示す。破線は、前記スロットル開度指令値に従って前記全閉速度でスロットル弁66を全閉する場合に対応している。
一方、アクセル開度がスロットル開度指令以上である場合とは(ステップS9:NO)、ライダーにはスロットル弁66を急閉する意思がない場合である。そこで、制御ユニット30は、スロットル開度指令(フェール時用スロットル開度指令)に基づいて、モータM1,M2を制御する(ステップS11〜S15)。これにより、モータM1,M2が前記全閉速度で駆動され、スロットル弁66が全閉位置に向けて駆動される。このような状況におけるアクセル開度およびスロットル開度の時間変化の一例を図10Bに示す。
より詳細に説明すると、制御ユニット30は、モータM1,M2の速度が全閉速度に達しているかどうかを判断する(ステップS11)。モータM1,M2の速度が全閉速度に達していなければ(ステップS11:NO)、制御ユニット30は、所定加速度でモータM1,M2が加速するように、スロットル開度指令値を修正する(ステップS12)。これにより、モータM1,M2は、全閉速度に達するまでは、前記所定加速度で加速されることになる。モータM1,M2の速度が前記全閉速度に達した後(ステップS11:YES)には、ステップS12の処理は省かれる。すなわち、モータM1,M2は全閉速度で等速駆動されることになる。前記所定加速度は、スロットル開度の変動によるエンジン回転速度の変動に伴って自動二輪車1のライダーが過大な違和感を受けないように、自動二輪車1の仕様等に応じて適切に定められればよい。
さらに、制御ユニット30は、スロットル開度が所定開度以下かどうかを判断する(ステップS13)。スロットル開度が所定開度以下の場合(ステップS13:YES)には、制御ユニット30は、スロットル全閉になってモータM1,M2の速度が零になるまでの減速度が所定減速度となるように、スロットル開度指令を修正する。これにより、スロットル全閉になったときにモータM1,M2が急停止することを防ぎ、スロットル全閉直前におけるスロットル開度変化を緩和できる。スロットル開度が前記所定開度を超えている場合(ステップS13:NO)には、ステップS14の処理が省かれる。すなわち、ステップS8で設定され、必要に応じてステップS12で修正が加えられたスロットル開度指令に従ってモータM1,M2が駆動される。前記所定減速度は、スロットル開度の変動によるエンジン回転速度の変動に伴って自動二輪車1のライダーが過大な違和感を受けないように、自動二輪車1の仕様等に応じて適切に定められればよい。
こうして、ステップS8で設定され、必要に応じてステップS12,S14での修正を受けたスロットル開度指令に従ってモータM1,M2が駆動される(ステップS15)。その結果、図10Bに例示するようにアクセル開度を変化させて、スロットル全閉状態に導くことができる。
図11は、異常判定処理(図9のステップS1)の内容を説明するためのフローチャートである。異常判定処理は、アクセル開度検出ユニット12の異常を判定する処理(ステップS101と、回転角検出ユニット90の異常を判定する処理(ステップS102)と、制御ユニット30に備えられた演算装置31,32,33の異常を判定する処理(ステップS103)と、モータ駆動回路35,36の異常を判定する処理(ステップS104)と、モータM1,M2の異常を判定する処理(ステップS105)とを含む。以下、各異常判定処理について説明する。
図11は、異常判定処理(図9のステップS1)の内容を説明するためのフローチャートである。異常判定処理は、アクセル開度検出ユニット12の異常を判定する処理(ステップS101と、回転角検出ユニット90の異常を判定する処理(ステップS102)と、制御ユニット30に備えられた演算装置31,32,33の異常を判定する処理(ステップS103)と、モータ駆動回路35,36の異常を判定する処理(ステップS104)と、モータM1,M2の異常を判定する処理(ステップS105)とを含む。以下、各異常判定処理について説明する。
[アクセル開度検出ユニットの異常判定(ステップS101)]
各演算装置31,32,33は、アクセル開度センサ121,122の異常の有無を判定する処理をそれぞれ実行する。具体的には、演算装置31,32,33は、それぞれ、通常のアクセル開度センサに対する解析モデルを有している。この解析モデルは、予め記憶されている、ライダーのアクセル操作の標準パターンに従って、アクセル開度出力信号を生成するものである。演算装置31,32,33は、アクセル開度センサ121,122の出力信号間の偏差(センサ間偏差)が所定のしきい値以上かどうかを判断する。センサ間偏差がしきい値以上であるときには、各センサ121,122の出力信号と前記解析モデルの出力信号との偏差が求められる。この偏差が大きい方のアクセル開度センサに異常が生じていると判断され、他方のアクセル開度センサが正常側であると特定される。
各演算装置31,32,33は、アクセル開度センサ121,122の異常の有無を判定する処理をそれぞれ実行する。具体的には、演算装置31,32,33は、それぞれ、通常のアクセル開度センサに対する解析モデルを有している。この解析モデルは、予め記憶されている、ライダーのアクセル操作の標準パターンに従って、アクセル開度出力信号を生成するものである。演算装置31,32,33は、アクセル開度センサ121,122の出力信号間の偏差(センサ間偏差)が所定のしきい値以上かどうかを判断する。センサ間偏差がしきい値以上であるときには、各センサ121,122の出力信号と前記解析モデルの出力信号との偏差が求められる。この偏差が大きい方のアクセル開度センサに異常が生じていると判断され、他方のアクセル開度センサが正常側であると特定される。
判定対象の異常には、アクセル開度センサ121,122自体の故障のほか、アクセル開度検出ユニット12とECU22との間の配線における断線故障や短絡故障も含まれる。
アクセル開度センサを3個以上設けてアクセル開度検出ユニットを三重系以上とすることも考えられる。この場合には、3個以上のアクセル開度センサの出力信号の多数決をとることによって、いずれかのアクセル開度センサの異常を判定でき、残余のアクセル開度センサを正常なセンサであると特定できる。この場合、「多数決」とは、多数のセンサ出力が属する所定幅の分布域を求める処理である。この分布域に属しないセンサ出力があれば、対応するアクセル開度センサに異常が生じていると判断される。
アクセル開度センサを3個以上設けてアクセル開度検出ユニットを三重系以上とすることも考えられる。この場合には、3個以上のアクセル開度センサの出力信号の多数決をとることによって、いずれかのアクセル開度センサの異常を判定でき、残余のアクセル開度センサを正常なセンサであると特定できる。この場合、「多数決」とは、多数のセンサ出力が属する所定幅の分布域を求める処理である。この分布域に属しないセンサ出力があれば、対応するアクセル開度センサに異常が生じていると判断される。
複数のアクセル開度センサが正常であるとき、これらのうちの一つのアクセル開度センサが検出するアクセル開度を用いてスロットル開度を制御すればよい。むろん、複数の正常なアクセル開度センサがそれぞれ検出するアクセル開度の平均値を求め、これをスロットル開度の制御のために用いてもよい。
[回転角検出ユニット90の異常判定(ステップS102)]
各演算装置31,32,33は、回転角検出素子91,92の異常の有無を判定する処理をそれぞれ実行する。具体的には、演算装置31,32,33は、それぞれ、通常の回転角検出素子に対する解析モデルを有している。この解析モデルは、前回(直前の演算周期)における、回転角検出素子91,92および電流検出回路37,38の出力信号に基づいて、今回(今演算周期)における回転角検出素子の推定出力信号を生成するものである。演算装置31,32,33は、回転角検出素子91,92の出力信号間の偏差(素子間偏差)が所定のしきい値以上かどうかを判断する。素子間偏差がしきい値以上であるときには、各回転角検出素子91,92の出力信号と前記解析モデルの出力信号との偏差が求められる。この偏差が大きい方の回転角検出素子に異常が生じていると判断され、他方の回転角検出素子が正常側であると特定される。
[回転角検出ユニット90の異常判定(ステップS102)]
各演算装置31,32,33は、回転角検出素子91,92の異常の有無を判定する処理をそれぞれ実行する。具体的には、演算装置31,32,33は、それぞれ、通常の回転角検出素子に対する解析モデルを有している。この解析モデルは、前回(直前の演算周期)における、回転角検出素子91,92および電流検出回路37,38の出力信号に基づいて、今回(今演算周期)における回転角検出素子の推定出力信号を生成するものである。演算装置31,32,33は、回転角検出素子91,92の出力信号間の偏差(素子間偏差)が所定のしきい値以上かどうかを判断する。素子間偏差がしきい値以上であるときには、各回転角検出素子91,92の出力信号と前記解析モデルの出力信号との偏差が求められる。この偏差が大きい方の回転角検出素子に異常が生じていると判断され、他方の回転角検出素子が正常側であると特定される。
判定対象の異常には、回転角検出素子91,92自体の故障のほか、回転角検出ユニット90とECU22との間の配線における断線故障や短絡故障も含まれる。
回転角検出素子を3個以上設けて回転角検出ユニットを三重系以上とすることも考えられる。この場合には、3個以上の回転角検出素子の出力信号の多数決をとることによって、いずれかの回転角検出素子の異常を判定でき、残余の回転角検出素子を正常な素子であると特定できる。この場合、「多数決」とは、多数の素子出力が属する所定幅の分布域を求める処理である。この分布域に属しない素子出力があれば、対応する回転角検出素子に異常が生じていると判断される。
回転角検出素子を3個以上設けて回転角検出ユニットを三重系以上とすることも考えられる。この場合には、3個以上の回転角検出素子の出力信号の多数決をとることによって、いずれかの回転角検出素子の異常を判定でき、残余の回転角検出素子を正常な素子であると特定できる。この場合、「多数決」とは、多数の素子出力が属する所定幅の分布域を求める処理である。この分布域に属しない素子出力があれば、対応する回転角検出素子に異常が生じていると判断される。
複数の回転角検出素子が正常であるとき、これらのうちの一つの回転角検出素子が検出する回転角(スロットル開度)を用いてスロットル開度を制御すればよい。むろん、複数の正常な回転角検出素子がそれぞれ検出する回転角の平均値を求め、これをスロットル開度の制御のために用いてもよい。
[演算装置の異常判定(ステップS103)]
いずれか一つの演算装置に異常が生じると、残る2つの演算装置による演算結果が一致する(誤差が所定のしきい値以下となる)のに対して、当該異常が生じた演算装置による演算結果が他の2つの演算装置の演算結果に一致しない(誤差が所定のしきい値を超える。そこで、3つの演算装置31,32,33による演算結果の多数決がとられる。そして、多数決に従う演算結果と整合しない演算結果を生成した演算装置があれば、当該演算装置に異常が生じていると判断される。こうして、正常な演算装置および異常な演算装置をそれぞれ特定できる。
[演算装置の異常判定(ステップS103)]
いずれか一つの演算装置に異常が生じると、残る2つの演算装置による演算結果が一致する(誤差が所定のしきい値以下となる)のに対して、当該異常が生じた演算装置による演算結果が他の2つの演算装置の演算結果に一致しない(誤差が所定のしきい値を超える。そこで、3つの演算装置31,32,33による演算結果の多数決がとられる。そして、多数決に従う演算結果と整合しない演算結果を生成した演算装置があれば、当該演算装置に異常が生じていると判断される。こうして、正常な演算装置および異常な演算装置をそれぞれ特定できる。
たとえば、いずれの演算装置にも異常のない正常時には、第1の演算装置31によってモータ駆動回路35,36を制御すればよい。そして、第1の演算装置31に異常が生じたときには、第1の演算装置31による制御を無効化し、第2の演算装置32によってモータ駆動回路35,36を制御すればよい。
[モータ駆動回路の異常判定(ステップS104)]
モータ駆動回路35,36の異常の有無は、電流検出回路37,38の出力信号を用いて行われる。電流検出回路37,38からの出力がない場合には、当該出力のない電流検出回路に対応したモータ駆動回路35,36に断線が生じていると判定できる。電流検出回路37,38の両方からの出力がある場合には、第1の演算装置31は、電流検出回路37,38がそれぞれ検出するモータ電流値の偏差(電流偏差)を求める。この電流偏差が所定のしきい値を超えている場合、第1の演算装置31は、いずれかのモータ駆動回路35,36に異常が発生したと判断する。さらに、第1の演算装置31は、モータ駆動回路の解析モデルを用いて、いずれのモータ駆動回路が異常で、いずれのモータ駆動回路が正常かを判定する。前記解析モデルは、モータ駆動回路に与えられる制御信号を入力として、当該制御信号に対応した推定モータ電流値を生成するものである。第1の演算装置31は、各電流検出回路37,38の検出値と前記推定モータ電流値とを比較する。そして、検出値と推定モータ電流値との偏差が所定のしきい値を超えていれば、当該検出値に対応するモータ駆動回路に異常が生じているものと判断する。また、検出値と推定モータ電流値との偏差が前記しきい値以下である方のモータ駆動回路は正常であると判定する。
[モータ駆動回路の異常判定(ステップS104)]
モータ駆動回路35,36の異常の有無は、電流検出回路37,38の出力信号を用いて行われる。電流検出回路37,38からの出力がない場合には、当該出力のない電流検出回路に対応したモータ駆動回路35,36に断線が生じていると判定できる。電流検出回路37,38の両方からの出力がある場合には、第1の演算装置31は、電流検出回路37,38がそれぞれ検出するモータ電流値の偏差(電流偏差)を求める。この電流偏差が所定のしきい値を超えている場合、第1の演算装置31は、いずれかのモータ駆動回路35,36に異常が発生したと判断する。さらに、第1の演算装置31は、モータ駆動回路の解析モデルを用いて、いずれのモータ駆動回路が異常で、いずれのモータ駆動回路が正常かを判定する。前記解析モデルは、モータ駆動回路に与えられる制御信号を入力として、当該制御信号に対応した推定モータ電流値を生成するものである。第1の演算装置31は、各電流検出回路37,38の検出値と前記推定モータ電流値とを比較する。そして、検出値と推定モータ電流値との偏差が所定のしきい値を超えていれば、当該検出値に対応するモータ駆動回路に異常が生じているものと判断する。また、検出値と推定モータ電流値との偏差が前記しきい値以下である方のモータ駆動回路は正常であると判定する。
この動作は、第1および第2の演算装置31,32のうちのいずれか一方で行われれば充分であるけれども、両方の演算装置31,32で行うようにしてもよい。むろん、第1および第2の演算装置31,32のいずれかに異常が生じている場合には、正常な側の演算装置において前述の処理が行われることになる。
3つの演算装置が正常なら、第1の演算装置31で2つのモータ駆動回路35,36の出力を比較して判断する。第1の演算装置31が異常と判定された場合は第2演算装置32で比較を行う。
3つの演算装置が正常なら、第1の演算装置31で2つのモータ駆動回路35,36の出力を比較して判断する。第1の演算装置31が異常と判定された場合は第2演算装置32で比較を行う。
[モータの異常判定(ステップS105)]
モータM1,M2の異常の有無は、モータ駆動回路35,36からモータM1,M2に印加されるモータ印加電圧と、電流検出回路37,38によって検出されるモータ電流と、モータ回転速度とを用いて行われる。モータ回転速度は、前回(前制御周期)に回転角検出ユニット90が検出した回転角と今回(今制御周期)に回転角検出ユニット90が検出した回転角との差分から計算される。より具体的には、第1の演算装置31には、モータ印加電圧およびモータ回転速度を入力としてモータ電流値を推定する解析モデルが備えられている。この解析モデルは、モータ回転速度に基づいてモータ誘起電圧を求める。解析モデルは、さらに、モータ印加電圧とモータ誘起電圧との差を求め、この差の値とモータM1,M2のコイル抵抗とに基づいてモータ電流値を推定する。第1の演算装置31は、こうして求められたモータ電流推定値と、電流検出回路37,38によって検出されたモータ電流検出値とを比較する。第1の演算装置31は、モータ電流推定値とモータ電流検出値との偏差が所定のしきい値以上であれば、当該偏差に対応するモータに異常が生じていると判断する。モータ電流推定値とモータ電流検出値との偏差が前記しきい値未満であれば、当該偏差に対応するモータは正常であると判断される。こうして、第1の演算装置31は、いずれかのモータM1,M2に異常が生じたことを検出し、異常が生じたモータおよび正常なモータを特定する機能を有している。
モータM1,M2の異常の有無は、モータ駆動回路35,36からモータM1,M2に印加されるモータ印加電圧と、電流検出回路37,38によって検出されるモータ電流と、モータ回転速度とを用いて行われる。モータ回転速度は、前回(前制御周期)に回転角検出ユニット90が検出した回転角と今回(今制御周期)に回転角検出ユニット90が検出した回転角との差分から計算される。より具体的には、第1の演算装置31には、モータ印加電圧およびモータ回転速度を入力としてモータ電流値を推定する解析モデルが備えられている。この解析モデルは、モータ回転速度に基づいてモータ誘起電圧を求める。解析モデルは、さらに、モータ印加電圧とモータ誘起電圧との差を求め、この差の値とモータM1,M2のコイル抵抗とに基づいてモータ電流値を推定する。第1の演算装置31は、こうして求められたモータ電流推定値と、電流検出回路37,38によって検出されたモータ電流検出値とを比較する。第1の演算装置31は、モータ電流推定値とモータ電流検出値との偏差が所定のしきい値以上であれば、当該偏差に対応するモータに異常が生じていると判断する。モータ電流推定値とモータ電流検出値との偏差が前記しきい値未満であれば、当該偏差に対応するモータは正常であると判断される。こうして、第1の演算装置31は、いずれかのモータM1,M2に異常が生じたことを検出し、異常が生じたモータおよび正常なモータを特定する機能を有している。
なお、モータ印加電圧としては、第1の演算装置31によって演算される電圧指令値を用いればよい。ただし、モータ駆動回路35,36からモータM1,M2に印加される電圧を検出する電圧検出器を設け、この電圧検出器の検出値を「モータ印加電圧」として用いてもよい。
また、第2の演算装置32においても、第1の演算装置31と同様の演算を行い、モータM1,M2の異常判定処理を行うことが好ましい。ただし、第2の演算装置32においてはモータM1,M2の異常判定処理を行わなくてもよい。3つの演算装置が正常なら、第1の演算装置31で2つのモータ駆動回路35,36の出力を比較して判断する。第1の演算装置31が異常と判定された場合は第2演算装置32で比較を行う。
また、第2の演算装置32においても、第1の演算装置31と同様の演算を行い、モータM1,M2の異常判定処理を行うことが好ましい。ただし、第2の演算装置32においてはモータM1,M2の異常判定処理を行わなくてもよい。3つの演算装置が正常なら、第1の演算装置31で2つのモータ駆動回路35,36の出力を比較して判断する。第1の演算装置31が異常と判定された場合は第2演算装置32で比較を行う。
以上のようにこの実施形態によれば、異常発生時には、復帰スプリング73のばね力によってスロットル弁66が一気に全閉されるのではなく、モータM1,M2を所定の全閉速度で駆動することにより、スロットル弁66を全閉位置に導くようにしている。これにより、エンジン3の回転速度が急減しないので、自動二輪車1が急減速しないから、ライダーに与える違和感を抑制できる。その一方で、異常発生に伴ってスロットル弁66を全閉位置に導くときに、ライダーの意思によってスロットル弁66の急閉が望まれている場合には、そのライダーの意思に従うようにモータM1,M2が制御される。これにより、ライダーの意思に従った急速全閉制御が可能になる。
また、モータM1,M2を全閉速度で駆動するときには、全閉速度まで所定加速度で加速される。また、スロットル弁66が全閉位置に達する直前には、全閉速度から所定減速度でモータM1,M2が減速される。これにより、スロットル開度の変動に伴う違和感を低減している。
さらにまた、アクセル開度検出ユニット12、回転角検出ユニット90、モータ駆動回路35,36、およびモータM1,M2が二重系とされており、制御ユニット30が三重系の構成とされている。これにより、多重系を構成するいずれかの系に異常が生じたときでも、正常な残りの系を用いて、スロットル開度を確実に全閉値へと導くことができる。これにより、信頼性の高いスロットル装置60を実現できる。
さらにまた、アクセル開度検出ユニット12、回転角検出ユニット90、モータ駆動回路35,36、およびモータM1,M2が二重系とされており、制御ユニット30が三重系の構成とされている。これにより、多重系を構成するいずれかの系に異常が生じたときでも、正常な残りの系を用いて、スロットル開度を確実に全閉値へと導くことができる。これにより、信頼性の高いスロットル装置60を実現できる。
図12は、この発明の第2の実施形態に係るスロットル装置の構成を説明するための斜視図である。この図11において、前述の図4に示された各部の対応箇所には図4と同じ符号を付して示す。
この実施形態では、第2のモータM2の駆動軸171は、第1のモータM1の駆動軸71に対してオフセットされて配置されている。そして、第2のモータM2の駆動軸171にはモータピニオンギヤ176が固定されている。このモータピニオンギヤ176は、中間ギヤ77のホイールギヤ部77Aに対して、モータピニオンギヤ76とは異なる位置で噛合している。この構成により、第1および第2モータM1,M2は、いずれも中間ギヤ77に対して回転力を付与することができ、この中間ギヤ77を介してスロットル軸65を駆動することができる。
この実施形態では、第2のモータM2の駆動軸171は、第1のモータM1の駆動軸71に対してオフセットされて配置されている。そして、第2のモータM2の駆動軸171にはモータピニオンギヤ176が固定されている。このモータピニオンギヤ176は、中間ギヤ77のホイールギヤ部77Aに対して、モータピニオンギヤ76とは異なる位置で噛合している。この構成により、第1および第2モータM1,M2は、いずれも中間ギヤ77に対して回転力を付与することができ、この中間ギヤ77を介してスロットル軸65を駆動することができる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したけれども、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、アクセル操作部材は、アクセルグリップに限らず、アクセルレバーやアクセルペダルの形態を有していてもよい。
また、前述の実施形態では、自動二輪車を例にとったけれども、この発明のスロットル装置は、自動二輪車以外の車両や、その他の機械装置の駆動源として用いられるエンジンに対しても適用することができる。むろん、エンジンの気筒数は4個に限られない。
また、前述の実施形態では、自動二輪車を例にとったけれども、この発明のスロットル装置は、自動二輪車以外の車両や、その他の機械装置の駆動源として用いられるエンジンに対しても適用することができる。むろん、エンジンの気筒数は4個に限られない。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
以下に、特許請求の範囲に記載された構成要素と前述の実施形態における構成要素との対応関係を示す。
エンジン:エンジン3
スロットル装置:スロットル装置60
吸気通路:吸気通路61
スロットル弁:スロットル弁66
駆動手段:駆動機構70
スロットル開度検出手段:回転角検出ユニット90
アクセル操作部材:アクセルグリップ11
アクセル開度検出手段:アクセル開度検出ユニット12
制御手段:制御ユニット30
モータ:モータM1,M2
スロットル開度センサ:回転角検出素子91,92
アクセル開度センサ:アクセル開度センサ121,122
モータ駆動回路:モータ駆動回路35,36
演算装置:演算装置31,32,33
車輪:後輪5
以下に、特許請求の範囲に記載された構成要素と前述の実施形態における構成要素との対応関係を示す。
エンジン:エンジン3
スロットル装置:スロットル装置60
吸気通路:吸気通路61
スロットル弁:スロットル弁66
駆動手段:駆動機構70
スロットル開度検出手段:回転角検出ユニット90
アクセル操作部材:アクセルグリップ11
アクセル開度検出手段:アクセル開度検出ユニット12
制御手段:制御ユニット30
モータ:モータM1,M2
スロットル開度センサ:回転角検出素子91,92
アクセル開度センサ:アクセル開度センサ121,122
モータ駆動回路:モータ駆動回路35,36
演算装置:演算装置31,32,33
車輪:後輪5
1 自動二輪車
3 エンジン
4 前輪
5 後輪
10 ハンドル
11 アクセルグリップ
12 アクセル開度検出ユニット
121,122 アクセル開度センサ
18 スプロケット
19 チェーン
22 ECU
30 制御ユニット
31 第1の演算装置
32 第2の演算装置
33 第3の演算装置
60 スロットル装置
61 吸気通路
62 スロットルボディ
65 スロットル軸
66 スロットル弁
68 モータ駆動回路
70 駆動機構
71,171 駆動軸
72 減速機構
73 復帰スプリング
74 ブラケット
75 センサアッセンブリ
76,176 モータピニオンギヤ
77 中間ギヤ
77A ホイールギヤ部
77B ピニオンギヤ部
78 スロットルギヤ
78 ホイールギヤ部
78A ホイールギヤ部
78B 磁石固定部
80 中間ギヤ軸
81 全閉検出用磁石
82 回転角検出用磁石
83 磁石固定部材
87 全閉検出ユニット
88 基板
90 回転角検出ユニット
91,92 回転角検出素子
93 全閉検出素子
M1,M2 モータ
3 エンジン
4 前輪
5 後輪
10 ハンドル
11 アクセルグリップ
12 アクセル開度検出ユニット
121,122 アクセル開度センサ
18 スプロケット
19 チェーン
22 ECU
30 制御ユニット
31 第1の演算装置
32 第2の演算装置
33 第3の演算装置
60 スロットル装置
61 吸気通路
62 スロットルボディ
65 スロットル軸
66 スロットル弁
68 モータ駆動回路
70 駆動機構
71,171 駆動軸
72 減速機構
73 復帰スプリング
74 ブラケット
75 センサアッセンブリ
76,176 モータピニオンギヤ
77 中間ギヤ
77A ホイールギヤ部
77B ピニオンギヤ部
78 スロットルギヤ
78 ホイールギヤ部
78A ホイールギヤ部
78B 磁石固定部
80 中間ギヤ軸
81 全閉検出用磁石
82 回転角検出用磁石
83 磁石固定部材
87 全閉検出ユニット
88 基板
90 回転角検出ユニット
91,92 回転角検出素子
93 全閉検出素子
M1,M2 モータ
Claims (11)
- エンジンの吸気通路に設けられるスロットル弁と、
前記スロットル弁を駆動してスロットル開度を変化させるための駆動手段と、
前記スロットル開度を検出するためのスロットル開度検出手段と、
アクセル操作部材の操作量を表すアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
前記スロットル開度検出手段が検出するスロットル開度が前記アクセル開度検出手段によって検出されるアクセル開度に対応するように前記駆動手段を制御する制御手段とを含み、
前記制御手段は、前記駆動手段と前記スロットル開度検出手段と前記アクセル開度検出手段と前記制御手段とのうちいずれかに異常がある異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度よりも小さい場合には、前記スロットル開度検出手段により検出されるスロットル開度が当該アクセル開度に対応するように前記駆動手段を駆動し、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、スロットル開度が所定値になるように前記駆動手段を所定速度で駆動する、スロットル装置。 - 前記制御手段は、前記異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、前記駆動手段を前記所定速度になるまで所定加速度で加速する、請求項1記載のスロットル装置。
- 前記制御手段は、前記異常発生時において、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度に対応するスロットル開度が前記スロットル開度検出手段により検出されたスロットル開度以上の場合には、スロットル開度が前記所定値に達するまで、前記駆動手段を前記所定速度から所定減速度で減速する、請求項1または2記載のスロットル装置。
- 前記駆動手段と、前記スロットル開度検出手段と、前記アクセル開度検出手段と、前記制御手段とのうち少なくとも一つは二重系以上の多重系とされており、
前記制御手段は、前記多重系のうちのいずれかの系に異常が発生したときに、当該多重系のうちの正常に動作可能な系を特定し、当該正常に動作可能な系を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスロットル装置。 - 前記制御手段は、前記多重系の出力を比較し、出力の差が所定以上である場合に、異常が発生したと判断する、請求項4に記載のスロットル装置。
- 前記駆動手段は、少なくとも2つのモータを含み、
前記制御手段は、前記モータのいずれかに異常が発生したときに、正常に駆動可能なモータを特定し、当該正常に駆動可能なモータを用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスロットル装置。 - 前記スロットル開度検出手段は、少なくとも2つのスロットル開度センサを含み、
前記制御手段は、前記スロットル開度センサのいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なスロットル開度センサを特定し、当該正常に動作可能なスロットル開度センサの検出結果に基づいて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスロットル装置。 - 前記アクセル開度検出手段は、少なくとも2つのアクセル開度センサを含み、
前記制御手段は、前記アクセル開度センサのいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なアクセル開度センサを特定し、当該正常に動作可能なアクセル開度センサの検出結果に基づいて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスロットル装置。 - 前記制御手段は、前記少なくとも2つのモータにそれぞれ接続される少なくとも2つのモータ駆動回路を含み、
前記制御手段は、前記モータ駆動回路のいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能なモータ駆動回路を特定し、当該正常に動作可能なモータ駆動回路を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項6記載のスロットル装置。 - 前記制御手段は、それぞれ前記スロットル開度検出手段の検出結果が入力される少なくとも3つの演算装置を含み、
前記制御手段は、前記演算装置のいずれかに異常が発生したときに、正常に動作可能な演算装置を特定し、当該正常に動作可能な演算装置を用いて前記駆動手段を駆動する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスロットル装置。 - エンジンと、
このエンジンの駆動力が伝達される車輪と、
前記エンジンへの吸気量を調整する請求項1〜10のいずれか一項に記載のスロットル装置とを含む、自動二輪車。
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