JP2008307727A - サーマルプリンタのプラテンローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイカットラベルシートなどの記録媒体を紙詰まりを起こすことなく搬送することのできるサーマルプリンタのプラテンローラを提案すること。
【解決手段】サーマルプリンタ2のプラテンローラ23は、ダイカットラベルシート3をサーマルヘッド22に押し付けるための同一外径のローラ本体部分23Aと、この両端に形成したガイドローラ部分23L、23Rとを備えている。ガイドローラ部分23L、23Rの外周面輪郭形状をローラ本体部分23Aよりも小さな寸法の円形あるいは多角形としてある。粘着面が両端部分に形成されているライナーレスラベル、両端縁に粘着剤が付着しているダイカットラベルなどの記録媒体への印刷動作を、紙詰まり、印刷品位の低下を伴うことなく、適切に行うことが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイカットラベル、ライナーレスラベルなどのラベル印刷を行うのに適したサーマルプリンタに関し、特に、そのプラテンローラの改良技術に関する。
サーマルプリンタによって印刷されるラベルとしてライナーレスラベルが用いられていることがある。ライナーレスラベルは、裏面の粘着面が剥離シート(ライナー)によって覆われずに露出状態のままとなっている長尺状の感熱式のラベルである。ライナーレスラベルを用いてラベルを作成するサーマルプリンタは、特許文献1、2に開示されている。これらの特許文献にも開示されているように、ライナーレスラベルは一般に同心状に巻き付けられたロール体として提供され、その表面側の印刷面に裏面側の粘着面が接触した状態となっている。したがって、印刷面に粘着面が貼りついてしまうことを防止するために、表面側の印刷面における発色層の表面には剥離剤が塗布されている。
サーマルプリンタによる印刷時には、ロール体から繰り出されたライナーレスラベルは、その表面側の印刷面がサーマルヘッドに向き、その裏面側の粘着面がプラテンローラに向く状態で、サーマルヘッドによる印刷位置を経由して搬送される。印刷位置において、ライナーレスラベルは、その裏面側からプラテンローラによってサーマルヘッドの発熱体表面に押し付けられながら送り出され、サーマルヘッドによって表面側の印刷面に印刷が施される。
また、ラベルとしてはダイカットラベルが用いられることがある。ダイカットラベルは、長尺状の剥離シートの表面に、その長手方向に沿って一定の間隔で貼り付けられている。この構成のダイカットラベルシートも同心状に巻きつけられたロール体の形態で提供される。ロール体から繰り出されたダイカットラベルシートの各ダイカットラベルの表面にサーマルヘッドによって印刷が施され、しかる後に、ダイカットラベルを剥離シートから剥がして使用される。特許文献3にはダイカットラベルに印刷を行うラベルプリンタが開示されている。
特開2000−52613号公報 特表平9−506053号公報 特開2005−225660号公報
ここで、ライナーレスラベルとして、その裏面の幅方向の両端部分のみが粘着面とされた形式のものが用いられることがある。このライナーレスラベルを使用してサーマルプリンタにより印刷を行うと、プラテンローラには粘着面の部分と、粘着面ではない部分とが接触する。本発明者等は、ライナーレスラベルをサーマルヘッドに押し付けながら搬送するためのプラテンローラの表面の摩耗度合いが場所によって相違し、粘着面でない部分に当たっているプラテンローラの表面部分の摩耗量が粘着面に当たっている部分に比べて早く摩耗し、これらの間に段差ができる現象を確認した。
プラテンローラがこのような摩耗状態に陥ると、プラテンローラによりライナーレスラベルをサーマルヘッドに押し付けているプラテンローラの押し付け力が、当該ライナーレスラベルの幅方向において変動してしまう。摩耗量の多い部分の押し付け力が小さくなり、当該部分がサーマルヘッドによって十分に加熱されなくなり、印刷が薄くなるなどの印刷品質の低下を招いてしまう。
また、裏面の両端部分にのみ粘着面が形成されているライナーレスラベルでは、粘着面に対応させて、その表面の両端部分に剥離剤が塗布されている。したがって、この形式のライナーレスラベルでは、両端部分の表裏に形成されている粘着剤および剥離剤の厚さ分だけ、両端部分が中央部分に比べ厚くなっている。
このため、ライナーレスラベルが受けるプラテンローラによる押し付け力が、当該ライナーレスラベルの幅方向において、両端部分が強く、印刷する部分である中央部分が弱い。この結果、押し付け力の弱い中央部分がサーマルヘッドによって十分に加熱されず、印刷が薄くなるなどの印刷品質の低下を招いてしまうこともある。
一方、ダイカットラベルシートをロール状に巻き付けた構造のロール体では、その製造工程において僅かではあるが、ロール体の両側の円形端面に粘着剤が付着する。このため、ロール体から繰り出されるダイカットラベルシートは、その幅方向の端に粘着剤が付いた状態でプラテンローラに送り込まれる。この結果、ダイカットラベルシートの両端に接触するプラテンローラの両端部分に粘着剤が付着してしまう。プラテンローラに粘着剤が付着すると、プラテンローラによって押し付けられながら搬送されるダイカットラベルシートが当該プラテンローラに貼り付き、紙詰まり状態に陥るおそれがある。
本発明の課題は、ライナーレスラベルなどの記録媒体をサーマルヘッドに押し付ける押し付け力をラベル幅方向においてバラツキなく一定に保持できるサーマルプリンタのプラテンローラを提案することにある。
また、本発明の課題は、ダイカットラベルシートなどの記録媒体が紙詰まりを起こすことなく搬送することのできるサーマルプリンタのプラテンローラを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、サーマルヘッドに対して相対的に押し付けられた状態に保持され、当該サーマルヘッドに記録媒体を押し付けながら搬送するために用いるサーマルプリンタのプラテンローラにおいて、
記録媒体を前記サーマルヘッドに押し付けながら搬送するためのローラ本体部分と、
このローラ本体部分の少なくとも一方の軸端に形成されているガイドローラ部分とを備えており、
前記ローラ本体部分は、その軸線方向の全幅に亘って同一外径寸法の円形外周面を備えており、
前記ガイドローラ部分の外周面の輪郭形状は、前記ローラ本体部分の外径円よりも小さな円形あるいは多角形であることを特徴としている。
ここで、前記ガイドローラ部分は、その軸線方向の全長に亘って外径寸法が同一の円形外周面を備えたものとすることができる。また、前記ガイドローラ部分は、前記ローラ本体部分の側から軸線方向に沿って外径寸法が漸減しているテーパ状の円形外周面を備えたものとすることができる。
一方、前記ガイドローラ部分は、前記ローラ本体部分の軸端に一体形成されているもの、あるいは、当該軸端に固定されているものとすることができる。また、前記ローラ本体部分の前記軸端から突出しているローラ軸部分に、回転自在の状態で支持されているものとすることもできる。
本発明のサーマルプリンタのプラテンローラは、その一方の軸端部分あるいは両側の軸端部分に、ガイドローラ部分が取り付けられている。ガイドローラ部分は、記録媒体をサーマルヘッドに押し付けるためのローラ本体部分の外径寸法よりも小さい。
例えば、幅方向の両端部分が粘着面とされているライナーレスラベルを印刷する場合には、プラテンローラのローラ本体部分の軸線方向の長さを、ライナーレスラベルの両端部分の粘着面の間に収まる寸法、換言するとライナーレスラベルの印刷領域の幅寸法に対応する寸法にしておけばよい。このようにすれば、ライナーレスラベルにおける印刷領域のみがプラテンローラによってサーマルヘッドに押し付けられながら搬送され、プラテンローラは、ライナーレスラベルの裏面における粘着剤が塗布されている領域には接触しない。よって、プラテンローラの表面に偏摩耗が発生し、ライナーレスラベルをサーマルヘッドに押し付けるための力がライナーレスラベルの幅方向においてばらつき、これによって印刷品位が低下する、という弊害も防止できる。
同様に、ダイカットラベルシートを印刷する場合には、プラテンローラのローラ本体部分の軸線方向の長さを、ダイカットラベルシートの全幅よりも僅かに短い寸法にしておけばよい。このようにすれば、製造工程において粘着剤などが付着しているダイカットラベルシートの両端縁は、プラテンローラの軸端部分を規定している小径のガイドローラ部分に対峙した位置を通過する。ガイドローラ部分はダイカットラベルシートの両端縁に押し付けられることはないので、当該両端縁に付着している粘着剤がガイドローラ部分の表面に付着し、そこに堆積することが防止あるいは抑制される。よって、プラテンローラの表面に付着した粘着剤に起因して、ダイカットラベルシートがプラテンローラ表面に貼り付いて紙詰まり状態に陥るという弊害を防止あるいは抑制できる。
ここで、ライナーレスラベル、ダイカットラベルシートなどの記録媒体を搬送する際には、プラテンローラに直接接触しない端部分、すなわち、ローラ本体部分の軸端から外れている記録媒体の端部分を適切にガイドしないと、紙詰まりの原因になる可能性がある。例えば、ライナーレスラベルの端部分を、プリンタフレームなどに固定したガイド部材を用いてガイドすると、僅かな接触が生じても、当該ライナーレスラベルの粘着剤の粘着力によって搬送負荷が増加し、紙詰まりの原因となってしまう。同様に、ダイカットラベルシートの端部分を、プリンタフレームなどに固定したガイド部材を用いてガイドした場合においても、僅かな接触が生じても、当該ダイカットラベルシートの端部分に付着している粘着剤の粘着力によって搬送負荷が増加し、紙詰まりの原因となってしまう。
本発明のプラテンローラでは、記録媒体をサーマルヘッドに押し付けるためのローラ本体部分の軸端に、それよりも小さなガイドローラ部分が取り付けられている。ガイドローラ部分はライナーレスラベルなどの記録媒体の端部分に押し付けられることがない。また、ガイドローラ部分はローラ本体部分と共に回転し、あるいは、回転自在の状態に保持されている。したがって、ガイドローラ部分によって、搬送負荷の増加を招くことなく、粘着剤が付いているライナーレスラベルなどの記録媒体の端部分を適切にガイドすることができる。
次に、本発明のサーマルプリンタは、上記構成のプラテンローラを有していることを特徴としている。ここで、サーマルプリンタは、記録媒体がロール状に巻き付けられた構成のロール体を収納するためのロール体収納部と、このロール体収納部に収納されたロール体から繰り出される記録媒体を前記サーマルヘッドの印刷位置に案内するための搬送路とを備えた構成とすることができる。
本発明のプラテンローラは、記録媒体をサーマルヘッドに押し付けるための同一外径のローラ本体部分と、この一端あるいは両端に形成したガイドローラ部分とを備えており、ガイドローラ部分の外周面輪郭形状をローラ本体部分よりも小さな寸法の円形あるいは多角形としてある。
この構成のプラテンローラを用いることにより、粘着面が両端部分に形成されているライナーレスラベル、両端縁に粘着剤が付着しているダイカットラベルなどの記録媒体への印刷動作を、紙詰まり、印刷品位の低下を伴うことなく、適切に行うことが可能になる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明を適用したダイカットラベルシートの印刷システムを示す概略構成図である。本実施の形態に係る印刷システム1は、サーマルプリンタ2と、このサーマルプリンタ2によって印刷される長尺状のダイカットラベルシート3が同心状に巻き付けられた構造のロール体3Aとを有している。ダイカットラベルシート3は、長尺状の一定幅の剥離シート31と、この剥離シート31の表面に貼り付けられた感熱式のダイカットラベル32とを備えている。ダイカットラベル32は剥離シート31とほぼ同一幅の長方形のものであり、剥離シート31の表面に、その長手方向に沿って一定間隔で貼り付けられている。この構成のダイカットラベルシート3はその表面が外側に向く状態で同心状に巻き付けられている。
サーマルプリンタ2は、ロール体3Aが収納されるロール体収納部21と、ここに収納されたロール体3Aから繰り出されるダイカットラベルシート3の各ダイカットラベル3bに印刷を行うためのサーマルヘッド22と、このサーマルヘッド22にダイカットラベルシート3の表面を押し付けながら搬送するためのプラテンローラ23と、サーマルヘッド22の印刷位置を経由する搬送経路に沿ってダイカットラベルシート3を案内するための搬送路24(図においては太い一点鎖線で示してある。)と、各部の駆動制御を司る駆動制御部20とを備えている。サーマルヘッド22の印刷位置の下流側にはラベル発行口25が形成されており、ここにはカッタ26が配置されている。印刷後のダイカットラベルシート3はカッタ26によって幅方向に切断される。これにより、剥離シート付きのダイカットラベル32が1枚ずつ得られる。あるいは、複数枚のダイカットラベル32が剥離シート31に貼り付けられた状態のものが得られる。
(プラテンローラ)
図2(a)はプラテンローラの形状を示すための説明図であり、図2(b)は印刷状態におけるプラテンローラ、サーマルヘッドおよびダイカットラベルシートの状態を示す説明図である。
サーマルプリンタ2のプラテンローラ23は、全体としてはダイカットラベルシート3の幅寸法L(3)よりも長い軸長L(23)を有している。また、プラテンローラ23は、ダイカットラベルシート3の幅寸法L(3)よりも僅かに短い長さL(23A)の同一外径のローラ本体部分23Aと、このローラ本体部分23Aの両側に同軸状態に形成されているガイドローラ部分23L、23Rとを備えている。ガイドローラ部分23L、23Rはローラ本体部分23Aよりも小径であり、これらの間には円環状の段差面23a、23bが付いている。本例のプラテンローラ23は左右対称な形状をしており、ガイドローラ部分23L、23Rは同一径で同一長さである。これらガイドローラ部分23L、23Rの両端面からは外方に向けて同軸状態でローラ軸23c、23dが突出しており、サーマルプリンタ2の装置フレーム(図示せず)によって回転自在の状態で支持されている。
この形状の段付きプラテンローラ23では、そのローラ本体部分23Aがダイカットラベルシート3の裏面に押し付けられる。しかるに、その両側の軸端部分を規定しているガイドローラ部分23L、23Rは、ダイカットラベルシート3に接触しない状態、または、僅かに接触するか、あるいは、極小さな押し付け力で接触した状態になる。このようなガイドローラ部分23L、23Rの接触、非接触状態は、ローラ本体部分23Aとの間の半径差に応じて定まる。
この構成のダイカットラベルの印刷システム1の印刷動作を説明する。ロール体収納部21に収納されているロール体3Aから繰り出されるダイカットラベルシート3は、その表面、すなわちダイカットラベル32が貼り付けられている側がサーマルヘッド22を向き、その裏面側がプラテンローラ23を向く状態で搬送路24に沿って搬送されてサーマルヘッド22の印刷位置に至る。
サーマルヘッド22の印刷位置においては、図2(b)に示すように、サーマルヘッド22における発熱体(図示せず)が配列されている表面22aに、ダイカットラベル3bの表面(印刷領域)がプラテンローラ23のローラ本体部分23Aによって押し付けられた状態で搬送される。ダイカットラベルシート3は、搬送路24に沿って、その幅方向の中心がプラテンローラ23およびサーマルヘッド22の幅方向の中心に一致する状態で、これらの間に送り込まれる。
プラテンローラ23のローラ本体部分23Aの長さL(23)はダイカットラベルシート3の幅寸法L(3)よりも僅かに狭いので、ダイカットラベルシート3の両端縁部分がローラ本体部分23Aの表面に接することはない。また、プラテンローラ23の左右の小径のガイドローラ部分23L、23Rによって、ダイカットラベルシート3の両端部分がサーマルヘッド22の側に押し付けられることはない。
プラテンローラ23の両側の小径のガイドローラ部分23L、23Rは、ダイカットラベルシート3の両端部分に接触しないか、または、接触しても僅かの力で押し付けられているのみである。よって、これらのガイドローラ部分23L、23Rがダイカットラベルシート3の両端部分に押し付けられて、当該両端部分に付着していた粘着剤がガイドローラ部分23L、23Rの表面に付着してしまうことを防止あるいは抑制できる。この結果、粘着剤が付着したガイドローラ部分23L、23Rにダイカットラベルシート3が貼り付いて紙詰まり状態に陥るという弊害を防止できる。
また、ガイドローラ部分23L、23Rがダイカットラベルシート3の両端部分に強く押し付けられ、そこに付着している粘着剤の粘着力に起因して、プラテンローラ23に大きな回転負荷が作用することもない。よって、ダイカットラベルシート3の搬送を滑りなく正確に行うことができる。
なお、上記のサーマルプリンタ2はロール体収納部21が備わったものであるが、別置きのダイカットラベルシート供給装置からサーマルプリンタにダイカットラベルシートを供給してラベル印刷を行うようにしてもよい。
(プラテンローラの各種形状)
図3は上記のプラテンローラ23の代わりに用いることのできるプラテンローラの例を示す説明図である。図3(a)に示すプラテンローラ23(1)は、同一外径のローラ本体部分23Aの両側の軸端に同軸状態で、先細りとなるように外径が漸減しているテーパ状ガイドローラ部分23L(1)、23R(1)を備えている。図3(b)に示すプラテンローラ23(2)は、同一外径のローラ本体部分23Aの両側の軸端に同軸状態で、当該ローラ本体部分23Aの外径円に内接する正六角形輪郭のガイドローラ部分23L(2)、23R(2)を備えている。
(実施の形態2)
図4は、本発明を適用したライナーレスラベルの印刷システムを示す概略構成図である。本実施の形態に係る印刷システム100は、サーマルプリンタ102と、このサーマルプリンタ102によって印刷される長尺状の感熱式のライナーレスラベル103が同心状に巻き付けられた構造のロール体103Aの組み合わせから構成されている。
サーマルプリンタ102は、ロール体103Aが収納されるロール体収納部121と、ここに収納されたロール体103Aから繰り出されるライナーレスラベル103に印刷を行うためのサーマルヘッド122と、このサーマルヘッド122にライナーレスラベル103を押し付けながら搬送するためのプラテンローラ123と、サーマルヘッド122の印刷位置を経由する搬送経路に沿ってライナーレスラベル103を案内するための搬送路124(図においては太い一点鎖線で示してある。)と、各部の駆動制御を司る駆動制御部120とを備えている。サーマルヘッド122の印刷位置の下流側にはラベル発行口125が形成されており、ここにはカッタ126が配置されている。印刷後のライナーレスラベルはカッタ126によって幅方向に切断され、所定長さのラベルが得られるようになっている。
図5はライナーレスラベル103を示す表面図、裏面図および断面構成図である。ライナーレスラベル103は、一定幅の長尺状の基材131と、この基材131の裏面における幅方向の両端部分に形成した粘着剤塗布層132L、132Rと、基材131の表面全体を覆う状態に形成した一定厚さの発色剤塗布層133と、この発色剤塗布層133の表面における幅方向の両端部分に形成した剥離剤塗布層134L、134Rとを備えている。ライナーレスラベル103の表面側においては、左右の剥離剤塗布層134L、134Rの間の部分は発色剤塗布層133が露出した印刷領域135となっている。また、ライナーレスラベル103の裏面側においては、左右の粘着剤塗布層132L、132Rの間の部分は基材131の裏面が露出したままの非粘着剤領域136となっている。
なお、本例のライナーレスラベル103は幅方向において左右対称な構造となっており、左右の粘着剤塗布層132L、132Rは同一厚さおよび同一幅であり、剥離剤塗布層134L、134Rも同一厚さおよび同一幅となっている。また、剥離剤塗布層134L、134Rの幅は粘着剤塗布層132L、132Rの幅よりもわずかに広い幅に設定され、これらの粘着剤塗布層を完全に覆うことができるようになっている。このようにして、粘着剤塗布層132L、132Rが印刷領域135の部分に付着しないようにしている。
ライナーレスラベル103は、その表面側の発色剤塗布層133および剥離剤塗布層134L、134Rが外側を向く状態で同心状に巻き付けられて図1に示すロール体103Aが形成されている。ロール体103Aとなった状態では、ライナーレスラベル103の裏面側の粘着剤塗布層132L、132Rが表面側の剥離剤塗布層134L、34Rに重なった状態となっている。また、表面側の印刷領域135には裏面側の非粘着剤領域136が重なった状態となっている。
図6(a)はプラテンローラの形状を示すための説明図であり、図6(b)は印刷状態におけるプラテンローラ、サーマルヘッドおよびライナーレスラベルの状態を示す説明図である。
サーマルプリンタ102のプラテンローラ123は、ライナーレスラベル103における剥離剤塗布層134L、134Rが形成されていない印刷領域135の幅寸法L(135)に対応する長さの同一外径のローラ本体部分123Aと、このローラ本体部分123Aの両側に同軸状態に形成されているガイドローラ部分123L、123Rとを備えている。ガイドローラ部分123L、123Rはローラ本体部分123Aよりも小径であり、これらの間には円環状の段差面123a、123bが付いている。本例のプラテンローラ123は左右対称な形状をしており、小径のガイドローラ部分123L、123Rは同一径で同一長さである。これらガイドローラ部分123L、123Rの両端面からは外方に向けて同軸状態でローラ軸123c、123dが突出しており、サーマルプリンタ102の装置フレーム(図示せず)によって回転自在の状態で支持されている。
ここで、段差付きのプラテンローラ123における中央のローラ本体部分123Aの長さ寸法L(123A)はライナーレスラベル103における表面側の印刷領域135の幅寸法L(135)とほぼ同一に設定されている。ライナーレスラベル103の裏面側の非粘着剤領域136の幅は、印刷領域135の幅よりもわずかに広いので、図6(b)に示すように、プラテンローラ123のローラ本体部分123Aは、ライナーレスラベル103の裏面側の非粘着剤領域136にのみ当接し、その両側の粘着剤塗布層132L、132Rには接触しない。また、中央のローラ本体部分123Aと左右のガイドローラ部分123L、123Rの段差寸法、すなわち、これらの半径差は、たとえば、ライナーレスラベル103の粘着剤塗布層132L、132Rと剥離剤塗布層134L、134Rの合計厚さにほぼ等しい寸法に設定されている。したがって、プラテンローラ123の両側のガイドローラ部分123L、123Rは、ライナーレスラベル103に対して大きな力で押し付けられることはなく、単に接触するか、あるいは、小さな押し付け力で接触した状態になる。ライナーレスラベル103において、基材131に発色剤塗布層133を設けたのみの部分と、それに粘着剤塗布層132L、132Rと剥離剤塗布層134L、134Rを設けた部分との、紙厚の差によりライナーレスラベル103が受ける押し付け力に差が生じ、印刷品位が低下することも回避できる。
なお、本例では、サーマルヘッド122による印刷範囲を、プラテンローラ123のローラ本体部分23Aの長さ、したがって、ライナーレスラベル103の印刷領域135の幅とほぼ同一としてある。
この構成のライナーレスラベルの印刷システム100の印刷動作を説明する。ロール体装填部121に収納されているロール体103Aから繰り出されるライナーレスラベル103は、その表面側がサーマルヘッド122を向き、その裏面側がプラテンローラ123を向く状態で搬送路124に沿って搬送されてサーマルヘッド122の印刷位置に至る。
サーマルヘッド122の印刷位置においては、図6(b)に示すように、サーマルヘッド122における発熱体(図示せず)が配列されている表面122aに、ライナーレスラベル103の表面側の印刷領域135がプラテンローラ123のローラ本体部分123Aによって押し付けられた状態で印刷されると共に搬送される。ライナーレスラベル103は、搬送路124に沿って、その幅方向の中心がプラテンローラ123およびサーマルヘッド122の幅方向の中心に一致する状態で、これらの間に送り込まれる。
プラテンローラ123のローラ本体部分123Aの長さL(123)はライナーレスラベル103の印刷領域135の幅寸法L(135)とほぼ同一であり、裏面側の非粘着剤領域136の幅よりも僅かに狭い。また、プラテンローラ123の左右のガイドローラ部分123L、123Rによってライナーレスラベル103の両端部分がサーマルヘッド122の側に押し付けられることはない。
したがって、ライナーレスラベル103の印刷領域135のみがサーマルヘッド122の表面122aに所定の押圧力で押し付けられ、当該印刷領域135に印刷が施される。印刷領域135は、ロール体103Aの状態において基材131の裏面に重なっていた部分であり、粘着剤塗布層132L、132Rには重なっておらず、剥離剤も塗布されていない。よって、印刷領域135がサーマルヘッド122の表面122aに押し付けられても、粘着剤あるいは剥離剤がサーマルヘッド122に付着することがない。よって、ライナーレスラベル103の粘着剤、剥離剤がサーマルヘッド122の表面122aに付着して溜まり、印刷品位が低下するという弊害が発生しない。ライナーレスラベル103において、基材131に発色剤塗布層133を設けたのみの部分と、それに粘着剤塗布層132L、132Rと剥離剤塗布層134L、134Rを設けた部分との、紙厚の差によりライナーレスラベル103が受ける押し付け力に差が生じ、印刷品位が低下することも回避できる。
また、ライナーレスラベル103を押し付けているプラテンローラ123では、その中央部分のローラ本体部分123Aのみが所定の押圧力でライナーレスラベル103の裏面を押し付けており、押し付け部分は非粘着剤領域136である。したがって、プラテンローラ123が粘着剤に押し付けられて回転して粘着剤に接している部分と非粘着剤領域136と接する部分の間に偏摩耗が発生してしまう、という弊害が起きない。よって、ローラ本体部分123Aが部分的に摩耗して押圧力にばらつきができ、これに起因して印刷品位が低下するという弊害も発生しない。
さらには、プラテンローラ123の両側の小径のガイドローラ部分123L、123Rは粘着剤塗布層132L、132Rに単に接触し、あるいは僅かの力で押し付けられているのみである。よって、これらのガイドローラ部分123L、123Rは、ライナーレスラベル103の両端部分をガイドするためのガイド部材として機能するが、粘着剤に押し付けられてプラテンローラ123に大きな回転負荷が作用することがないので、ライナーレスラベル103の搬送を滑りなく正確に行うことができる。
上記のライナーレスラベル103では、幅方向の両端部分に粘着剤塗布層、および、これに対応させて剥離剤塗布層を形成している。幅方向の一方の端部分にのみ粘着剤塗布層および剥離剤塗布層が形成されたライナーレスラベル103を用いることも可能である。この場合には、これに対応させて、プラテンローラのローラ部分およびガイドローラ部分の形成領域を決めればよい。
次に、粘着剤塗布層、剥離剤塗布層としては、一定厚さの塗布層とする代わりに、メッシュ状、ドット状、ストライプ状に粘着剤、剥離剤を塗布した形態の塗布層としてもよい。
また、粘着材塗布層132L、132Rと接するプラテンローラ123の部分は、その表面を樹脂加工やエンボス加工が施されていてもよい。
さらに、上記のサーマルプリンタはロール体装填部が備わったものであるが、別置きのライナーレスラベル供給装置からラベルプリンタにライナーレスラベルを供給してラベル印刷を行うようにしてもよい。
本発明を適用したダイカットラベルの印刷システムの概略構成図である。 プラテンローラ、サーマルヘッド、ダイカットラベルシールの関係を示す説明図である。 プラテンローラの別の形状を示す説明図である。 本発明を適用したライナーレスラベルの印刷システムの概略構成図である。 ライナーレスラベルの表面図、裏面図および断面構成図である。 プラテンローラ、サーマルヘッド、ライナーレスラベルの関係示す説明図である。
符号の説明
1 印刷システム、2 サーマルプリンタ、3 ダイカットラベルシート、3A ロール体、20 駆動制御部、21 ロール体装填部、22 サーマルヘッド、22a 表面、23,23(1),23(2) プラテンローラ、23A ローラ本体部分、23L,23R,23L(1),23R(1),23L(2),23R(2) ガイドローラ部分、23a,23b 段差面、23c,23d ローラ軸、24 搬送路、25 ラベル発行口、26 カッタ、31 剥離シート、100 印刷システム、102 サーマルプリンタ、103 ライナーレスラベル、103A ロール体、120 駆動制御部、121 ロール体装填部、122 サーマルヘッド、122a 表面、123 プラテンローラ、123A ローラ本体部分、123L,123R ガイドローラ部分、123a,123b 段差面、123c,123d ローラ軸、124 搬送路、125 ラベル発行口、126 カッタ、131 基材、132L,132R 粘着材塗布層、133 発色剤塗布層、134L,134R 剥離剤塗布層、135 印刷領域、136 非粘着剤領域

Claims (6)

  1. サーマルヘッドに対して相対的に押し付けられた状態に保持され、当該サーマルヘッドに記録媒体を押し付けながら搬送するために用いるサーマルプリンタのプラテンローラであって、
    記録媒体を前記サーマルヘッドに押し付けながら搬送するためのローラ本体部分と、
    このローラ本体部分の少なくとも一方の軸端に形成されているガイドローラ部分とを備えており、
    前記ローラ本体部分は、その軸線方向の全幅に亘って同一外径寸法の円形外周面を備えており、
    前記ガイドローラ部分の外周面の輪郭形状は、前記ローラ本体部分の外径円よりも小さな円形あるいは多角形であることを特徴とするサーマルプリンタのプラテンローラ。
  2. 請求項1に記載のサーマルプリンタのプラテンローラにおいて、
    前記ガイドローラ部分は、その軸線方向の全長に亘って外径寸法が同一の円形外周面を備えていることを特徴とするサーマルプリンタのプラテンローラ。
  3. 請求項1に記載のサーマルプリンタのプラテンローラにおいて、
    前記ガイドローラ部分は、前記ローラ本体部分の側から軸線方向に沿って外径寸法が漸減しているテーパ状の円形外周面を備えていることを特徴とするサーマルプリンタのプラテンローラ。
  4. 請求項1に記載のサーマルプリンタのプラテンローラにおいて、
    前記ローラ本体部分の前記軸端から突出しているローラ軸部分に、前記ガイドローラ部分が回転自在の状態で支持されていることを特徴とするサーマルプリンタのプラテンローラ。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載のプラテンローラを有していることを特徴とするサーマルプリンタ。
  6. 請求項5に記載のサーマルプリンタにおいて、
    記録媒体がロール状に巻き付けられた構成のロール体を収納するためのロール体収納部と、
    このロール体収納部に収納されたロール体から繰り出される記録媒体を前記サーマルヘッドの印刷位置に案内するための搬送路とを有していることを特徴とするサーマルプリンタ。
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