JP2002256903A - 自動二輪車のスロットル制御装置 - Google Patents

自動二輪車のスロットル制御装置

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JP2002256903A
JP2002256903A JP2001059699A JP2001059699A JP2002256903A JP 2002256903 A JP2002256903 A JP 2002256903A JP 2001059699 A JP2001059699 A JP 2001059699A JP 2001059699 A JP2001059699 A JP 2001059699A JP 2002256903 A JP2002256903 A JP 2002256903A
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valve
opening
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Haruhiko Samoto
治彦 佐本
Hidetoshi Ishigami
英俊 石上
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低スロットル操作量域でのスロットル弁開度
の検出精度を高めることにより、走行フィーリングを向
上できる自動二輪車のスロットル制御装置を提供する。 【解決手段】 スロットル部材10aの操作量を検出す
るスロットル操作量検出手段と、該スロットル操作量検
出手段による上記スロットル部材10aの操作量に基づ
いてスロットル弁30の開度を制御するモータ36とを
備えた自動二輪車のスロットル制御装置において、上記
スロットル操作量検出手段は、上記スロットル部材10
aの操作量を、操作量が小さいほど大きく増幅して出力
する増幅機構60と、該増幅機構60の出力ギヤ軸60
cの回転角度を検出するスロットル操作量センサ62と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットル部材
(スロットルグリップ)を人為操作することによるスロ
ットル操作量に基づいてスロットル弁の開度をモータに
より制御するようにした自動二輪車のスロットル制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スロットルグリップの操作量を検
出し、該操作量に基づいてスロットル弁の開度を駆動モ
ータにより制御するようにした、いわゆる電子スロット
ル制御装置が提案されている。
【0003】このようなスロットル制御装置を自動二輪
車に搭載する場合には、四輪車等に比べて車両重量の軽
い自動二輪車特有のスロットル制御上の問題、即ちスロ
ットル操作量が小さい低スロットル操作量域でのスロッ
トル弁の微小な動きが走行フィーリングに大きく影響す
る点を考慮する必要がある。そのためには低スロットル
操作量域でのスロットル弁開度の検出精度を高くするこ
とが重要となる。例えば、スロットル弁の回転角度で見
て0.1度より細かな分解能を備えることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
スロットル制御装置では、スロットルセンサによりスロ
ットル弁の回転角度を直接検出するのが一般的である
が、スロットルセンサの分解能が十分でないことから、
低スロットル操作量域でのスロットル弁の微小な動きを
精度良く検出することができない場合がある。
【0005】ここで、スロットルセンサによるスロット
ル弁全閉(0度)から全開(80度)までの出力電圧を
例えば0.5から4.5Vとすると、スロットル弁開度
1度あたりの出力値は50mV/degとなるが、これ
をさらに0.1度あたりの出力値に換算すると5mV/
degとなる。この出力値はスロットルセンサの出力に
含まれるノイズレベルの約7mVより小さい値となり、
従って検出可能回転角度を0.1度程度にするのは困難
である。
【0006】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、低スロットル操作量域でのスロットル操作量
又はスロットル弁開度の検出精度を高めることにより、
走行フィーリングを向上できる自動二輪車のスロットル
制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スロ
ットル部材の操作量を検出するスロットル操作量検出手
段と、該スロットル操作量検出手段による上記スロット
ル部材の操作量に基づいてスロットル弁の開度を制御す
るモータとを備えた自動二輪車のスロットル制御装置に
おいて、上記スロットル操作量検出手段は、少なくとも
上記スロットル部材の操作量が小さい領域における高分
解能部と、他の領域における低分解能部とを備えている
ことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、上
記スロットル操作量検出手段は、上記スロットル部材の
操作量を、該操作量が小さいほど大きく増幅して出力す
る増幅機構と、該増幅機構の出力軸の回転角度を検出す
るスロットル操作量センサとを備えていることを特徴と
している。
【0009】請求項3の発明は、スロットル部材の操作
量を検出するスロットル操作量検出手段と、該スロット
ル操作量検出手段による上記スロットル部材の操作量に
基づいてスロットル弁の開度を制御するモータとを備え
た自動二輪車のスロットル制御装置において、上記スロ
ットル弁の開度を検出するスロットル開度検出手段を備
え、該スロットル開度検出手段は、スロットル弁開度が
小さい領域における高分解能部と、他の領域における低
分解能部とを備えていることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項3において、上
記スロットル開度検出手段は、上記モータの回転を減速
して上記スロットル弁に伝達する減速機構と、該スロッ
トル弁の弁軸の回転角度を検出する第1スロットルセン
サと、上記スロットル弁の弁軸より回転速度の大きい上
記モータの駆動軸又は減速機構の減速軸の回転角度を検
出する第2スロットルセンサとを備えており、上記第
2,第1スロットルセンサが高,低分解能部であること
を特徴としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項3において、上
記スロットル開度検出手段は、上記スロットル弁の回転
を増速する増速機構と、該スロットル弁の弁軸の回転角
度を検出する第1スロットルセンサと、上記増速機構の
増速軸の回転角度を検出する第3スロットルセンサとを
備えており、上記第3,第1スロットルセンサが高,低
分解能部であることを特徴としている。
【0012】請求項6の発明は、スロットル部材の操作
量を検出するスロットル操作量検出手段と、スロットル
弁の開度を検出するスロットル開度検出手段と、スロッ
トル操作量に応じたスロットル弁開度となるようスロッ
トル弁を開閉駆動するモータとを備えた自動二輪車のス
ロットル制御装置において、上記スロットル操作量検出
手段は、スロットル操作量が小さい領域における高分解
能部と、他の領域における低分解能部とを備え、上記ス
ロットル開度検出手段は、スロットル弁開度が小さい領
域における高分解能部と、他の領域における低分解能部
とを備えていることを特徴としている。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1,3,6の発明にかかるス
ロットル制御装置によれば、スロットル操作量検出手
段、又はスロットル開度検出手段の低スロットル操作量
域又は低スロットル開度域での分解能を他の領域より高
くしたので、低スロットル操作量域又は低スロットル開
度域におけるスロットル操作量又はスロットル開度の変
化に対するセンサ出力を大きくすることができ、それだ
けスロットル弁の微小な動きを精度良く検出することが
でき、走行フィーリングを向上できる。
【0014】請求項2の発明では、スロットル部材の操
作量を、該操作量が小さい領域ほど大きく増幅して出力
し、出力軸の回転角度をスロットル操作量センサで検出
するようにしたので、実質的に、スロットル操作量セン
サの低スロットル操作量域での分解能を他の領域の分解
能より大きくでき、低スロットル操作量域でのスロット
ル操作量を精度良く検出でき、コスト上昇の抑制を図り
ながら走行フィーリングを向上できる。
【0015】請求項4の発明では、スロットル弁の回転
角度を検出する第1スロットルセンサと、該スロットル
弁の回転速度より大きいモータ,減速機構の回転角度を
検出する第2スロットルセンサとを備えたので、該第2
スロットルセンサで低スロットル開度域におけるスロッ
トル開度を検出することにより、スロットル開度の変化
に対するセンサ出力を大きくする、即ち高分解能部とし
て機能させることができ、スロットル弁の検出精度を高
めることができる。また低スロットル開度域以外の領域
は第1スロットルセンサによりスロットル開度を検出す
ることにより、中,高スロットル開度域にて不必要に高
い精度でスロットル開度を検出することもない。
【0016】請求項5の発明では、スロットル弁の回転
速度を増速させてその回転角度を第3スロットルセンサ
で検出したので、スロットル開度の変化に対するセンサ
出力を大きくでき、即ち第3スロットルセンサを高分解
能部として機能させることができ、請求項4と同様の効
果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0018】図1ないし図4は、請求項3,4の発明の
一実施形態(第1実施形態)による自動二輪車のスロッ
トル制御装置を説明するための図であり、図1はスロッ
トル制御装置が搭載された自動二輪車の側面図、図2は
スロットル制御装置の概略図、図3,図4はそれぞれ第
1,第2スロットルセンサの分解能特性を示す図であ
る。
【0019】図において、1はスロットル制御装置を備
えた自動二輪車を示しており、これはクレードル型の車
体フレーム2の前端に固着されたヘッドパイプ3により
前フォーク4を枢支するとともに、上記車体フレーム2
の後端に後輪5が軸支されたリヤアーム6を上下揺動可
能に枢支し、さらに車体フレーム2の上部に燃料タンク
7,及びシート8を配設した概略構造のものである。ま
た上記前フォーク4の下端には前輪9が軸支され、上端
には操向ハンドル10が固着されている。
【0020】上記車体フレーム2内にはエンジンユニッ
ト15が搭載されている。このエンジンユニット15
は、水冷式4サイクルL型エンジンであり、前側気筒ブ
ロック16の気筒軸線A1を略水平に向けるとともに、
上側気筒ブロック17の気筒軸線A2を略垂直に向けて
配置されている。
【0021】上記前側気筒ブロック16の下壁には前側
排気管18が、上側気筒ブロック17の前壁には上側排
気管19がそれぞれ接続されており、前側,上側排気管
18,19の下流端には共通のマフラ20が接続されて
いる。
【0022】上記前側気筒ブロック16の上壁には前側
吸気管21が接続されており、該前側吸気管21の上流
端には前側スロットルボディ22が接続されている。こ
の前側吸気管21,スロットルボディ22の軸線は略垂
直に向けられており、該前側スロットルボディ22の空
気吸込口には吸入空気を濾過する前側エアクリーナ23
が接続されている。
【0023】また上記上側気筒ブロック17の後壁には
上側吸気管25が接続されており、該上側吸気管25の
上流端には上側スロットルボディ26が接続されてい
る。この上側吸気管25,スロットルボディ26の軸線
は略水平に向けられており、該上側スロットルボディ2
6の空気吸込口には上側エアクリーナ27が接続されて
いる。
【0024】上記前側,上側スロットルボディ22,2
6内にはそれぞれバタフライ式スロットル弁30が全開
位置と全閉位置との間で回動可能に配設されており、各
スロットル弁30の弁軸31はスロットルボディ22,
26を貫通して外方に突出している。また各弁軸31に
はスロットル弁30を全閉位置に付勢する戻りばね32
が配設されている。
【0025】上記前側,上側吸気管21,25にはそれ
ぞれエンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射弁(不図
示)が装着されている。この燃料噴射弁には上記燃料タ
ンク7に燃料ポンプ(不図示)を介在させて接続された
燃料供給管(不図示)が接続されている。
【0026】そして上記各スロットル弁30と、上記操
向ハンドル10に装着されたスロットルグリップ10a
とはスロットル制御装置を介して接続されている。この
スロットル制御装置は、上記スロットルグリップ10a
の操作量を検出するスロットルグリップセンサ(スロッ
トル操作量検出手段)35と、各スロットル弁30をそ
れぞれ独立して開閉駆動する駆動モータ36,36と、
上記スロットルグリップセンサ35からの検出値に基づ
いて上記駆動モータ36を制御するコントローラ37と
を備えている。
【0027】上記駆動モータ36は、駆動軸36aを弁
軸31と平行に向けて配置されており、アルミダイキャ
スト製のハウジング40内に収納されている。このハウ
ジング40には減速ギヤ機構41が収納されたギヤケー
ス40aが接続形成されている。上記減速ギヤ機構41
は、上記駆動モータ36の駆動軸36aに固着された駆
動ギヤ41aに減速大ギヤ41bを噛合させ、該減速大
ギヤ41bのギヤ軸41cをリンク機構42を介して弁
軸31に連結した構造となっている。このリンク機構4
2は上記ギヤ軸41cに固着された駆動リンク部材42
aと上記弁軸31に固着された従動リンク部材42bと
をアーム部材42cにより連結した構造のものである。
【0028】上記減速ギヤ機構41の減速比は、駆動モ
ータ36の駆動軸36aが3回転したときにスロットル
弁30が全閉位置(0度)と全開位置(90度)との間
で回動するように設定されている。
【0029】上記スロットル弁30の弁軸31の外端部
にはポテンショメータからなる第1スロットルセンサ4
4が装着されている。この第1スロットルセンサ44
は、図3(a),(b)に示すように、スロットル弁3
0の弁軸31の回転角度(スロットル開度)を出力電圧
値の変化で検出するものであり、スロットル開度が全閉
(0度)から全開(90度)に変化すると出力電圧はV
minからVmaxに変化する。従って第1スロットル
センサ44の分解能は(Vmax−Vmin)V/90
度である。
【0030】また上記駆動モータ36の駆動軸36aの
駆動ギヤ41aと反対側にはポテンショメータからなる
第2スロットルセンサ45が装着されている。この第2
スロットルセンサ45は、図4(a),(b)に示すよ
うに、駆動軸36aの回転角度を出力電圧値の変化で検
出するものである。上記駆動軸36aの1回転がスロッ
トル弁30の0〜30度に対応しており、上記第2スロ
ットルセンサ45の分解能は(Vmax−Vmin)V
/30度となり、上記第1スロットルセンサ44の約3
倍の高分解能部として機能する。なお、aは上記駆動軸
36aが1回転する毎に生じる不感帯である。
【0031】上記コントローラ37は、スロットルグリ
ップセンサ35からのグリップ操作量が入力され、上記
第1,第2スロットルセンサ44,45のスロットル開
度が上記グリップ操作量に応じた開度となるように駆動
モータ36の回転をフィードバック制御する。
【0032】また上記コントローラ37は、エンジン回
転数,スロットル弁開度を入力し、該エンジン回転数,
スロットル弁開度に基づいて燃料噴射弁の燃料噴射量,
噴射時期を制御する。この場合、スロットル開度が0〜
30度の低スロットル開度域では第2スロットルセンサ
45からの検出値に基づいて上記燃料噴射量を決定し、
残りの領域については第1スロットルセンサ44からの
検出値に基づいて決定するように構成されているので、
上記第2スロットルセンサ45の不感帯aについては第
1スロットルセンサ44による検出値に基づいて燃料噴
射量が決定されることとなる。
【0033】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。
【0034】運転者がスロットルグリップ10aを回動
操作すると、このスロットル操作量がスロットルグリッ
プセンサ35で検出され、この検出値信号bがコントロ
ーラ37に入力される。コントローラ37により上記入
力値に応じた駆動信号cがモータ36に入力され、該モ
ータ36の回転が減速ギヤ機構41,リンク機構42を
介して弁軸31に伝達され、スロットル弁30が上記ス
ロットル操作量に応じた開度になるようフィードバック
制御される。また上記コントローラ37によりスロット
ル弁30の開度に応じた燃料噴射信号dが燃料噴射弁に
出力され、所定量の燃料が噴射される。
【0035】本実施形態のスロットル制御装置によれ
ば、スロットル弁30の弁軸31の回転角度を検出する
第1スロットルセンサ44と、上記スロットル弁30を
減速ギヤ機構41を介して回転させる駆動モータ36の
駆動軸36aの回転角度を検出する第2スロットルセン
サ45とを備え、スロットル開度が0〜30度の低スロ
ットル開度域では上記第2スロットルセンサ45による
回転角度信号eをスロットル開度として採用し、スロッ
トル開度が30〜90度の中・高スロットル開度域では
第1スロットルセンサ44によるスロットル開度信号f
を採用した。そのため低スロットル開度域では、スロッ
トル開度の変化に対するセンサ出力を大きくすることが
でき、スロットル弁30の微小な動きを精度良く検出す
ることができ、ひいては走行フィーリングを向上でき
る。
【0036】また上記低スロットル開度域以外の残り領
域,及び不感帯aについては第1スロットルセンサ44
によるスロットル開度を採用したので、中・高スロット
ル開度域での安定した走行フィーリングを確保できる。
【0037】本実施形態では、上記減速ギヤ機構41の
減速比を駆動軸36aが3回転したときにスロットル弁
30が0〜90度の間で回動するように設定したので、
ポテンショメータからなるセンサでありながら、第2ス
ロットルセンサ45の分解能を第1スロットルセンサ4
4より大幅に高めることができ、0.1度程度のスロッ
トル弁回転角度を精度よく検出することができる。
【0038】なお、上記実施形態では、第1,第2スロ
ットルセンサ44,45としてポテンショメータを採用
した場合を説明したが、本発明では第2スロットルセン
サ45にパルス信号により回転角度を検出するエンコー
ダ方式のものを採用してもよく、この場合には分解能を
さらに高めることができる。
【0039】図5は、請求項3,4の発明の第2実施形
態によるスロットル制御装置を説明するための図であ
る。図中、図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0040】本実施形態のスロットル制御装置では、減
速ギヤ機構50を駆動モータ36の駆動ギヤ41aに噛
合する第1減速ギヤ50aと、該第1減速ギヤ50aに
噛合する第2減速ギヤ50bとを備えたものとし、該第
2減速ギヤ50bのギヤ軸50cを上記第1実施形態と
同様のリンク機構42を介して弁軸31に連結した構成
となっている。そして、上記第1減速ギヤ50のギヤ軸
50dに第2スロットルセンサ45が配置されている。
【0041】本実施形態では、減速ギヤ機構50のギヤ
軸50dに第2スロットルセンサ45を配設したので、
スロットル開度の変化に対するセンサ出力を大きくする
ことができ、本実施形態においても上記第1実施形態と
同様の効果が得られる。
【0042】図6は、請求項5の発明の一実施形態(第
3実施形態)によるスロットル制御装置を説明するため
の図である。図中、図2と同一符号は同一又は相当部分
を示す。
【0043】本実施形態では、第1スロットルセンサ4
4が配設されたスロットル弁30の弁軸31に増速機構
55を介して第3スロットルセンサ45´を配設した構
成となっている。上記増速機構55は、スロットルボデ
ィ22,26に取付け固定された増速ケース56内に収
納されており、上記弁軸31の外端部に固着された増速
大ギヤ55aと、該増速大ギヤ55aに噛合する増速小
ギヤ55bとを備えている。この増速小ギヤ55bのギ
ヤ軸55cは上記ケース56に軸支されており、該ギヤ
軸55cに上記第2スロットルセンサ45が配置されて
いる。なお、57は増速大,小ギヤ55a,55bのバ
ックラッシュを0もしくは極小するためのばねである。
【0044】本実施形態によれば、弁軸31に連結され
た増速機構55のギヤ軸55cに第3スロットルセンサ
45´を配設し、スロットル弁30の回転速度を増速さ
せて回転角度を検出したので、スロットル開度の変化に
対するセンサ出力を大きくすることができ、第1実施形
態と同様の効果が得られる。
【0045】また増速ケース56をスロットルボディ2
2,26に一体に取付け固定したので、アッシィとして
一体に形成することが可能となり、組み付け性を向上で
きる。
【0046】図7ないし図9は、請求項1,2,6の発
明の一実施形態(第4実施形態)によるスロットル制御
装置を説明するための図である。
【0047】本実施形態のスロットル制御装置は、操向
ハンドル10に装着されたスロットルグリップ10aに
プログレシブ特性を有する増幅機構60及びスロットル
グリップセンサ62を内蔵して構成されている。なお、
スロットル弁側には、上記各実施形態と同様の第1,第
2スロットルセンサ44,45が配設されている。
【0048】上記スロットルグリップ10aの内端部に
はセンサケース61が装着されており、該センサケース
61は操向ハンドル10にボルト締め固定されている。
上記センサケース61内に上記増幅機構60が配設され
ている。この増幅機構60は上記スロットルグリップ1
0aのインナチューブ10bの内端部に形成された増幅
大ギヤ60aと、該増幅大ギヤ60aに噛合する増幅小
ギヤ60bとからなり、該増幅小ギヤ60bのギヤ軸6
0cにポテンショメータからなるスロットルグリップセ
ンサ62が接続されており、該グリップセンサ62はセ
ンサケース61に固定されている。なお、63はスロッ
トルグリップ10aを全閉位置に付勢するリターンスプ
リングである。
【0049】そして上記増幅大ギヤ60aは、全閉位置
に対応する部分の最大半径r1から全開位置に対応する
部分の最小半径r2まで徐々に小径となっている。また
上記増幅小ギヤ60bは、全閉位置に対応する部分の最
小半径r3から全開位置に対応する最大半径r4まで徐
々に大径となっている。これにより、図9に示すよう
に、低スロットル操作量域ほど単位スロットル操作量に
対するセンサ出力の変化量が大きくなっており、即ち低
スロットル操作量域ほど分解能が大きくなっている。
【0050】本実施形態では、スロットルグリップ10
aの操作量がプログレシブ特性を有する増幅機構60に
より低スロットル開度域ほど大きく増幅されてスロット
ルグリップセンサ62により検出され、また、低スロッ
トル開度域では高分解能の第2スロットルセンサ45の
出力が採用され、さらに中・高スロットル開度域では低
分解能の第1スロットルセンサ44の出力が採用され
る。
【0051】このように、スロットルグリップセンサ6
2の分解能を低スロットル操作量域ほど大きくすること
ができ、低スロットル開度域ほどスロットル開度をより
一層精度良く制御でき、ひいては走行フィーリングを向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項3,4の発明の第1実施形態によるスロ
ットル制御装置が搭載された自動二輪車の側面図であ
る。
【図2】上記スロットル制御装置の概略図である。
【図3】上記スロットル制御装置の第1スロットルセン
サの分解能特性を示す図である。
【図4】上記スロットル制御装置の第2スロットルセン
サの分解能特性を示す図である。
【図5】請求項3,4の発明の第2実施形態によるスロ
ットル制御装置の概略図である。
【図6】請求項5の発明の第3実施形態によるスロット
ル制御装置の概略図である。
【図7】請求項1,2,6の発明の第4実施形態による
スロットル制御装置を説明するためのスロットルグリッ
プの断面図である。
【図8】上記スロットルグリップの軸方向に見た断面図
である。
【図9】上記スロットルグリップのプログレシブ特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 10a スロットルグリップ(スロットル部材) 30 スロットル弁 31 弁軸 36 駆動モータ 36a 駆動軸 41,50 減速ギヤ機構 44 第1スロットルセンサ 45 第2スロットルセンサ 45´ 第3スロットルセンサ 55 増速機構 60 増幅機構 62 スロットルセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 BA01 CA00 DA04 FA08 FA11 GA41 GA46 GA47 HA22 JA03 KA36 3G084 AA00 BA05 DA04 FA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル部材の操作量を検出するスロ
    ットル操作量検出手段と、該スロットル操作量検出手段
    による上記スロットル部材の操作量に基づいてスロット
    ル弁の開度を制御するモータとを備えた自動二輪車のス
    ロットル制御装置において、上記スロットル操作量検出
    手段は、少なくとも上記スロットル部材の操作量が小さ
    い領域における高分解能部と、他の領域における低分解
    能部とを備えていることを特徴とする自動二輪車のスロ
    ットル制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記スロットル操作
    量検出手段は、上記スロットル部材の操作量を、該操作
    量が小さいほど大きく増幅して出力する増幅機構と、該
    増幅機構の出力軸の回転角度を検出するスロットル操作
    量センサとを備えていることを特徴とする自動二輪車の
    スロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 スロットル部材の操作量を検出するスロ
    ットル操作量検出手段と、該スロットル操作量検出手段
    による上記スロットル部材の操作量に基づいてスロット
    ル弁の開度を制御するモータとを備えた自動二輪車のス
    ロットル制御装置において、上記スロットル弁の開度を
    検出するスロットル開度検出手段を備え、該スロットル
    開度検出手段は、スロットル弁開度が小さい領域におけ
    る高分解能部と、他の領域における低分解能部とを備え
    ていることを特徴とする自動二輪車のスロットル制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記スロットル開度
    検出手段は、上記モータの回転を減速して上記スロット
    ル弁に伝達する減速機構と、該スロットル弁の弁軸の回
    転角度を検出する第1スロットルセンサと、上記スロッ
    トル弁の弁軸より回転速度の大きい上記モータの駆動軸
    又は減速機構の減速軸の回転角度を検出する第2スロッ
    トルセンサとを備えており、上記第2,第1スロットル
    センサが高,低分解能部であることを特徴とする自動二
    輪車のスロットル制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、上記スロットル開度
    検出手段は、上記スロットル弁の回転を増速する増速機
    構と、該スロットル弁の弁軸の回転角度を検出する第1
    スロットルセンサと、上記増速機構の増速軸の回転角度
    を検出する第3スロットルセンサとを備えており、上記
    第3,第1スロットルセンサが高,低分解能部であるこ
    とを特徴とする自動二輪車のスロットル制御装置。
  6. 【請求項6】 スロットル部材の操作量を検出するスロ
    ットル操作量検出手段と、スロットル弁の開度を検出す
    るスロットル開度検出手段と、スロットル操作量に応じ
    たスロットル弁開度となるようスロットル弁を開閉駆動
    するモータとを備えた自動二輪車のスロットル制御装置
    において、上記スロットル操作量検出手段は、スロット
    ル操作量が小さい領域における高分解能部と、他の領域
    における低分解能部とを備え、上記スロットル開度検出
    手段は、スロットル弁開度が小さい領域における高分解
    能部と、他の領域における低分解能部とを備えているこ
    とを特徴とする自動二輪車のスロットル制御装置。
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