JPH11141389A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH11141389A
JPH11141389A JP9302699A JP30269997A JPH11141389A JP H11141389 A JPH11141389 A JP H11141389A JP 9302699 A JP9302699 A JP 9302699A JP 30269997 A JP30269997 A JP 30269997A JP H11141389 A JPH11141389 A JP H11141389A
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JP
Japan
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throttle
control
control amount
throttle valve
opening
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JP9302699A
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English (en)
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Koichi Kamado
孝一 釜洞
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子スロットルシステムの故障時、スロット
ル制御が続行可能であるときには退避走行を可能とする
こと。 【解決手段】 電子スロットルシステムにおいて、トル
クモータ19及びその駆動に関連する回路としてのモー
タ駆動回路30やその電源回路が正常であって、それ以
外に故障が検出されたときには実スロットル開度TAを
目標開度としての指令値に一致させるための制御量の上
限値がそれまでの100〔%〕から例えば、20〔%〕
に下降補正される。これにより、トルクモータ19に対
する制御量の上限値が安全なレベルに抑えられるため、
退避走行可能であり例えば、2重系のセンサの一方が故
障し残りのセンサでモータ制御するときにも十分な信頼
性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル操作量等
に応じてアクチュエータを駆動しスロットルバルブの開
度を制御する内燃機関のスロットル制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクセル操作量等に応じてアクチ
ュエータとしてのモータを駆動しスロットルバルブの開
度(以下、『スロットル開度』ともいう)を制御する
『電子スロットルシステム』と称する内燃機関のスロッ
トル制御装置が知られている。このようなスロットル制
御装置においては、例えば、アクセルペダルの踏込量に
対応する開度(以下、『アクセル開度』という)を検出
するアクセル開度センサからの信号に応じてモータに電
流を流し、モータが駆動されることでスロットルバルブ
が開閉され内燃機関に供給される空気量が制御される。
このとき、スロットルバルブの開度を検出するスロット
ル開度センサからの信号とアクセル開度センサからの信
号との偏差がなくなるようにモータに対して比例・積分
・微分制御(Proportional Integral Differential Con
trol;以下、単に『PID制御』という)によるフィー
ドバック制御が実行されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スロットル
バルブをアクセル開度に応じて機械的に開閉する機構を
有しない所謂、リンクレス式電子スロットルシステムの
故障時には、退避走行ができなくなるという不具合があ
った。ここで、退避走行とは、電子スロットルシステム
において、制御系の故障時に内燃機関を直ちに停止して
しまうのではなく、故障発生した場所から修理工場等ま
での安全な自力走行を可能とする機能をいう。
【0004】また、リンクレス式電子スロットルシステ
ムが適用された内燃機関を搭載した車両の走行中、スロ
ットルバルブを所定開度(アイドル時の開度近傍)まで
戻す機構に損傷が生じてもその故障検出は無理であっ
た。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、リンクレス式電子スロットル
システムにおいて、スロットル制御が続行可能であると
きには退避走行を可能とすると共に、車両走行中にスロ
ットルバルブの戻し機構の損傷等の故障検出を可能とし
てスロットルバルブの閉側制御ではスロットル開度を所
定開度(アイドル時の開度近傍)まで戻すことが可能な
内燃機関のスロットル制御装置の提供を課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のス
ロットル制御装置によれば、アクチュエータ及びその駆
動に関連する回路が正常であって、それ以外に故障が検
出されたときには、スロットル制御手段で制御される実
スロットル開度を目標開度に一致させるための制御量演
算手段で算出された制御量の上限値が制御量補正手段に
て下降補正される。これにより、アクチュエータに対す
る制御量の上限値が安全なレベルに抑えられるため、例
えば、2重系のセンサの一方が故障し残りのセンサでモ
ータ制御するときにも十分な信頼性を確保することがで
きる。
【0007】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
では、アクチュエータ及びその駆動に関連する回路が正
常であって、それ以外に故障が検出されたときには、制
御量補正手段によりスロットルバルブを開くときには遅
く、閉じるときには速くなるように補正速度に関連する
パラメータを変えて制御量が補正される。このように、
制御量の補正速度に関連するパラメータがスロットルバ
ルブの開閉方向に応じて変化されるため故障時における
安全性を確保することができる。
【0008】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、アクチュエータ及びその駆動に関連する回路
が正常であって、それ以外に故障が検出されたときに
は、スロットル制御手段で制御される実スロットル開度
を目標開度に一致させるための制御量演算手段で算出さ
れた制御量が制御量補正手段によりスロットルバルブを
開くときには遅く、閉じるときには速くなるように補正
速度に関連するパラメータを変えて補正される。これに
より、アクチュエータに対する制御量の補正速度に関連
するパラメータがスロットルバルブの開閉方向に応じて
変化され安全なレベルに抑えられるため、例えば、2重
系のセンサの一方が故障し残りのセンサでモータ制御す
るときにも十分な信頼性を確保することができる。
【0009】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
では、アクチュエータ及びその駆動に関連する回路以外
の故障時、制御量補正手段によりスロットルバルブを開
くときにはPID制御における積分項が用いられること
で制御量の補正速度が遅くされ、スロットルバルブを閉
じるときにはPID制御における比例項または微分項が
用いられることで制御量の補正速度が速くされる。この
ように、制御量の補正速度がスロットルバルブの開閉方
向に応じて変化されるため故障時における安全性を確保
することができる。
【0010】請求項5の内燃機関のスロットル制御装置
では、制御量補正手段によってアクチュエータに対して
例えば、アイドル時のスロットル開度を保持できる程度
の所定電流が供給されることで、アクチュエータ及びそ
の駆動に関連する回路以外の故障時における不用意なエ
ンストを防止することができる。
【0011】請求項6の内燃機関のスロットル制御装置
では、アクチュエータへの電流供給を停止またはスロッ
トルバルブを閉側に制御してもスロットルバルブが閉じ
ないときには例えば、スロットルバルブへの異物噛込み
等の何らかの開閉異常が生じていると考えられるため、
制御量補正手段により実スロットル開度を目標開度に一
致させるための制御量の下限値が下降される。このよう
に、制御量の下限値が下降されることによりスロットル
バルブを全閉制御するときにアクチュエータが強制的に
閉側に制御されることとなり、スロットルバルブの全閉
制御における信頼性を向上することができる。
【0012】請求項7の内燃機関のスロットル制御装置
では、アクチュエータがトルクモータとされることで、
スロットルバルブがギヤボックス等を介することなく直
接作動される。このものでは、構成が簡単となるため耐
久信頼性を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機
関及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【0015】図1において、内燃機関1はV型6気筒の
4サイクルエンジンとして構成されている。内燃機関1
の吸気通路2の上流側にはエアクリーナ3が設けられ、
エアクリーナ3の下流側には吸気量(吸入空気量)を検
出するエアフローメータ4が設置されている。また、吸
気通路2のエアフローメータ4より下流側にはスロット
ルバルブ5が設けられ、このスロットルバルブ5の回動
軸5aに連結されたトルクモータ19の駆動力によりス
ロットルバルブ5の開度(実スロットル開度)が制御さ
れ、内燃機関1に供給される吸気量が調整される。この
スロットルバルブ5の実スロットル開度がスロットル開
度センサ16によって検出される。なお、アイドル時に
あっても、トルクモータ19の駆動力によって実スロッ
トル開度が制御され、これによって吸気量GNが制御さ
れ機関回転数NEが目標アイドル回転数に一致されるよ
うにフィードバック制御される。更に、吸気通路2はイ
ンテークマニホルド6を介して内燃機関1の各気筒に接
続され、吸気通路2からの吸入空気がインテークマニホ
ルド6内を経て各気筒に分配供給される。
【0016】インテークマニホルド6には各気筒に対応
してインジェクタ7が設置され、各インジェクタ7から
噴射された燃料は、吸入空気と混合され各気筒に供給さ
れる。この混合気は吸気バルブ8の開閉に伴って各気筒
の燃焼室9内に導入され、点火プラグ10の点火により
燃焼され、ピストン11が押下げられクランクシャフト
12にトルクが付与される。燃焼後の排気ガスは排気バ
ルブ13の開閉に伴って排気通路14を経て外部に排出
される。また、クランクシャフト12の近接位置にはク
ランク角センサ15が設置され、このクランク角センサ
15からは30°CA(Crank Angle:クランク角)毎に
パルス信号が出力される。
【0017】20はECU(Electronic Control Unit:
電子制御ユニット)であり、ECU20はエアフローメ
ータ4によって検出された吸気量GN信号やクランク角
センサ15によって検出された機関回転数NE信号に基
づいてインジェクタ7の駆動を制御すると共に、スロッ
トル開度センサ16によって検出されたスロットル開度
TA信号やアクセルペダル17の踏込量がアクセル開度
センサ18によって検出されたアクセル開度Ap信号等
に基づいてスロットルバルブ5を開閉制御する、CPU
21、ROM22、RAM23等からなるマイクロコン
ピュータを主体として構成されている。
【0018】次に、ECU20及びその周辺の構成につ
いて、図1を参照し更に詳しく説明する。
【0019】ECU20において、CPU21は吸気量
GN信号や機関回転数NE信号、更にはスロットル開度
TA信号やアクセル開度Ap信号等を読込み、内燃機関
1の運転状態に応じてその都度要求されるインジェクタ
7の燃料噴射量やスロットルバルブ5のスロットル開度
等を演算する周知の中央処理装置である。
【0020】また、ROM22は所謂プログラムメモリ
として、内燃機関1の運転状態を制御するための各種制
御プログラム、即ち、燃料噴射制御プログラムやスロッ
トル制御プログラム等が予め格納されたメモリである。
CPU21では、このROM22に格納されているプロ
グラムに従って各種の演算処理を実行する。また、RA
M23は所謂データメモリとして、各種センサの入出力
データやCPU21による演算処理データ等が一時的に
格納されるメモリである。
【0021】インジェクタ駆動回路24は、吸気量GN
信号や機関回転数NE信号に基づきCPU21を通じて
演算される燃料噴射量に対応した所定パルス幅の信号を
形成してインジェクタ7を駆動する回路である。これに
より、インジェクタ7からは演算された燃料噴射量に対
応した量の燃料が内燃機関1の各気筒に対して噴射供給
されるようになる。また、A/D変換回路27は、読込
まれる吸気量GN信号、スロットル開度TA信号、アク
セル開度Ap信号及び冷却水温THW信号等をA/D
(アナログ−ディジタル)変換してCPU21に出力す
るための回路である。
【0022】そして、CPU21では後述のトルクモー
タ19によるスロットルバルブ5のスロットル開度の指
令値(目標開度)TTPとスロットル開度センサ16か
らのスロットル開度(実スロットル開度)TAとの偏差
に基づき、その偏差を縮小すべくPID(比例・積分・
微分)制御されトルクモータ19の制御量が算出され、
その制御量がPWM(Pulse Width Modulation:パルス
幅変調)変換されたデューティ比信号としての制御電流
DUTYがモータ駆動回路30に出力される。すると、
モータ駆動回路30によってPWM変換された制御電流
DUTYに応じてトルクモータ19が駆動され、スロッ
トル開度センサ16で検出された実スロットル開度TA
信号が最終的にスロットル開度の指令値TTPに一致す
るように調整される。
【0023】次に、図2及び図3に基づき内燃機関のス
ロットル制御装置の構成について説明する。
【0024】図2及び図3において、アクセルペダル1
7にはアクセル開度センサ18が配設され、アクセルペ
ダル17はアクセルレバー41に連結されている。この
アクセルレバー41は、アクセルリターンスプリング4
2a,42bによってアクセルペダル17の戻り方向
(時計回り方向)に付勢されている。アクセルペダル1
7が操作されない状態(アクセルOFF)では、アクセ
ルレバー41はアクセルリターンスプリング42a,4
2bによってアクセル全閉ストッパ43に当接した状態
に保持される。内燃機関1の運転中は、アクセルペダル
17の操作量に基づくアクセルレバー41の位置がアク
セル開度センサ18によってアクセル開度Apとして検
出される。
【0025】一方、スロットルバルブ5の回動軸5aに
はバルブレバー44が連結され、このバルブレバー44
が退避走行用スプリング45によってスロットルバルブ
5の開方向(図2の上方向)に付勢されている。このた
め、図2(b)に示すモータOFF(トルクモータ19
への電源OFF)時には、退避走行スプリング45によ
ってバルブレバー44が中間レバー47に当接した中間
ストッパ位置に保持される。このとき、中間レバー47
は、バルブリターンスプリング48によってスロットル
バルブ5の閉方向(図2の下方)に付勢され、中間スト
ッパ49に当接されている。
【0026】つまり、バルブリターンスプリング48の
引張力は退避走行用スプリング45の引張力よりも大き
く設定されている。したがって、図2(b)に示すモー
タOFF時には、バルブリターンスプリング48の引張
力が退避走行用スプリング45の引張力に打勝って、中
間レバー47が中間ストッパ49に当接し保持され、こ
れにより、スロットルバルブ5のスロットル開度が中間
ストッパ49で規制される中間ストッパ位置(スロット
ル開度=約3°)に保持される。
【0027】一方、図2(a)に示す通常制御時(モー
タON時)には、アクセルペダル17の操作量に応じて
トルクモータ19が正転または逆転されスロットルバル
ブ5のスロットル開度が調整され、そのときのスロット
ルバルブ5のスロットル開度TAがスロットル開度セン
サ16によって検出される。この際、スロットル開度を
開く場合には、トルクモータ19を正転させて、図2
(a)に示すようにバルブレバー44がバルブリターン
スプリング48の引張力に抗して中間レバー47を押上
げながら、スロットルバルブ5が開方向に駆動される。
これとは逆に、スロットル開度を閉じる場合には、トル
クモータ19を逆転させてバルブレバー44を下降させ
ながらスロットルバルブ5が閉方向に駆動され、スロッ
トルバルブ5が全閉ストッパ位置(スロットル開度=0
°)まで閉じたときに、バルブレバー44がスロットル
全閉ストッパ46に当接し、それ以上の回動が阻止され
る。
【0028】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で用いられているス
ロットルバルブ5の回動軸5aと連結されたトルクモー
タ19の構成について図4及び図5を参照して説明す
る。なお、図5は図4のトルクモータ19からカバー6
3を取去ってA方向から見た矢視図である。
【0029】図4に示すように、吸気通路2途中に配設
されたスロットルボデー60には軸受61,62を介し
てスロットルバルブ5が回動自在に支持されている。こ
のスロットルバルブ5は円板状に形成されており、回動
軸5aにビス止めされ固定されている。そして、スロッ
トルバルブ5が回動軸5aと共に回動されることによ
り、スロットルボデー60の内壁により形成された吸気
流路60aの流路面積が調整され、吸気通路2を通過す
る吸気量が制御される。
【0030】また、スロットルバルブ5の回動軸5aの
一方の端部にはバルブレバー44が圧入固定されてお
り、回動軸5aと共に回動される。このバルブレバー4
4がスロットル全閉ストッパ46に当接されることによ
りスロットルバルブ5の全閉位置が規定される。なお、
スロットル全閉ストッパ46のねじ込量を変更すること
によりスロットルバルブ5の全閉位置が調整される。な
お、図4では退避走行スプリング45等は省略されてい
る。
【0031】そして、スロットル開度センサ16はバル
ブレバー44よりも更に回動軸5aの端側に配設され、
コンタクト部16a、抵抗体を塗布した基板16b及び
ハウジング16cによって構成されている。コンタクト
部16aは回動軸5aに圧入されており、回動軸5aと
共に回動される。基板16bはハウジング16cに固定
されており、基板16bに塗布された抵抗体上をコンタ
クト部16aが摺動される。基板16bに塗布された抵
抗体には5〔V〕の一定電圧が印加されており、この抵
抗体とコンタクト部16aとの摺動位置がスロットルバ
ルブ5の開度に応じて変化され出力電圧値が変動され
る。このスロットル開度センサ16からの出力電圧値が
ECU20に入力されスロットルバルブ5の実スロット
ル開度TAが検出される。
【0032】更に、図4及び図5に示すように、トルク
モータ19は回転子65、コア69、一対のソレノイド
部70,75により回動軸5aの他方の端部に連結され
ている。トルクモータ19の端部はカバー63により覆
われている。回転子65は、回動軸5aに圧入固定され
た鉄心66及び永久磁石67,68により構成され、コ
ア69の内壁により形成された収容孔69aに回動自在
に収容されている。鉄心66は円筒状に形成されてお
り、回動軸5aの他方の端部に圧入固定されている。永
久磁石67,68は円弧状に形成されており、鉄心66
の外周に等間隔をあけて接着固定されている。スロット
ルバルブ5の回動範囲は通常90°以下であるから、永
久磁石67,68の円弧長はスロットルバルブ5の回動
範囲内で回転子65を回動可能なトルクが働く長さがあ
ればよい。なお、永久磁石67,68はネオジウム系、
サマリウム−コバルト系等の高い磁力を発生する所謂、
希土類磁石が採用されている。
【0033】コア69は磁性体からなる薄板が回動軸5
aの軸方向に積層され形成されており、収容孔69aに
回転子65を回動自在に収容している。コア69は回転
子65を取囲む周上において切目のないスロットレスに
構成されている。ソレノイド部70,75はそれぞれ鉄
心71,76にコイル72,77が巻回され形成されて
おり、コア69に圧入固定されている。コイル72,7
7にはコネクタ80に埋設されたピン81から制御電流
が供給される。また、バルブリターンスプリング48
は、一方の端部が鉄心66に固定され、他方の端部がね
じ64に固定されており、このバルブリターンスプリン
グ48によりスロットルバルブ5が閉側に付勢されてい
る。
【0034】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるスロットル制御途中の
故障検出の処理手順を示す図6のフローチャートに基づ
いて説明する。なお、この故障検出ルーチンは所定時間
毎にECU20内のCPU21にて繰返し実行される。
また、後述する全てのフラグはイグニッションスイッチ
(図示略)がOFFからONとされた直後の初期設定で
「0」にクリアされる。
【0035】図6において、まず、ステップS101で
トルクモータ19に印加されているモータ電圧が所定値
VM (例えば、4〔V〕)以上であるかが判定される。
なお、ステップS101における判定は、モータON要
求が有り、かつバッテリ電源電圧+Bが8〔V〕以上で
あるときに実行される。ステップS101の判定条件が
成立せず、即ち、モータ電圧が所定値VM 以上でないと
きにはステップS102に移行し、モータ電圧異常フラ
グXFLAG1が「0」から「1」とされる。
【0036】ステップS101の判定条件が成立、即
ち、モータ電圧が所定値VM 以上であるとき、またはス
テップS102の処理ののちステップS103に移行
し、トルクモータ19に供給されているモータ電流が断
線判定のための所定値IMIN (例えば、1〔A〕)以上
であり、かつショート判定のための所定値IMAX (例え
ば、17〔A〕)以下の所定範囲内にあるかが判定され
る。なお、ステップS103における判定は、モータ通
電中であるときに実行される。ステップS103の判定
条件が成立せず、即ち、モータ電流が所定範囲内にない
ときにはステップS104に移行し、モータ電流異常フ
ラグXFLAG2が「0」から「1」とされる。
【0037】ステップS103の判定条件が成立、即
ち、モータ電流が所定範囲内にあるとき、またはステッ
プS104の処理ののちステップS105に移行し、ス
ロットル開度センサ16からの2つの出力差(VTA1
−VTA2 )が所定値−ΔVTA以上であり、かつ所定
値ΔVTA以下の所定範囲内にあるかが判定される。こ
こで、図2及び図3に示すように、スロットル開度セン
サ16は2つのセンサが並列に配設され、両センサから
のそれぞれの出力がECU20内に入力されてスロット
ルバルブ5の開度が制御される2重系のセンサシステム
である。ステップS105の判定条件が成立せず、即
ち、スロットル開度センサ16からの2つの出力差が所
定範囲内にないときにはステップS106に移行し、ス
ロットル開度センサ16の2つのセンサのうち少なくと
も一方が特性異常状態を呈しているとしてセンサ異常フ
ラグXFLAG3が「0」から「1」とされる。
【0038】次にステップS107に移行して、スロッ
トル開度センサ16のうちの一方のセンサ出力VTA1
が断線判定のための所定値VTAmin 以上であり、かつ
ショート判定のための所定値VTAmax 以下の所定範囲
内にあるかが判定される。ステップS107の判定条件
が成立せず、即ち、センサ出力VTA1 が所定範囲内に
ないときにはステップS108に移行し、スロットル開
度センサ16のうちの一方に対応するセンサ異常フラグ
XFLAG4が「0」から「1」とされる。一方、ステ
ップS107の判定条件が成立、即ち、センサ出力VT
A1 が所定範囲内にあるときにはステップS108がス
キップされる。
【0039】次にステップS109に移行して、スロッ
トル開度センサ16のうちの他方のセンサ出力VTA2
が断線判定のための所定値VTAmin 以上であり、かつ
ショート判定のための所定値VTAmax 以下の所定範囲
内にあるかが判定される。ステップS109の判定条件
が成立せず、即ち、センサ出力VTA2 が所定範囲内に
ないときにはステップS110に移行し、スロットル開
度センサ16のうちの他方に対応するセンサ異常フラグ
XFLAG5が「0」から「1」とされる。一方、ステ
ップS109の判定条件が成立、即ち、センサ出力VT
A2 が所定範囲内にあるときにはステップS110がス
キップされる。
【0040】ステップS105の判定条件が成立、即
ち、スロットル開度センサ16からの2つの出力差が所
定範囲内にあるとき、ステップS109の判定条件が成
立するとき、またはステップS110の処理ののちステ
ップS111に移行する。ステップS111ではアクセ
ル開度センサ18からの2つの出力差(VPA1 −VP
A2 )が所定値−ΔVPA以上であり、かつ所定値ΔV
PA以下の所定範囲内にあるかが判定される。ここで、
図2及び図3に示すように、アクセル開度センサ18は
2つのセンサが並列に配設され、両センサからのそれぞ
れの出力がECU20内に入力されてスロットルバルブ
5の開度が制御される2重系のセンサシステムである。
ステップS111の判定条件が成立せず、即ち、アクセ
ル開度センサ18からの2つの出力差が所定範囲内にな
いときにはステップS112に移行し、アクセル開度セ
ンサ18の2つのセンサのうち少なくとも一方が特性異
常状態を呈しているとしてセンサ異常フラグXFLAG
6が「0」から「1」とされる。
【0041】次にステップS113に移行して、アクセ
ル開度センサ18のうちの一方のセンサ出力VPA1 が
断線判定のための所定値VPAmin 以上であり、かつシ
ョート判定のための所定値VPAmax 以下の所定範囲内
にあるかが判定される。ステップS113の判定条件が
成立せず、即ち、センサ出力VPA1 が所定範囲内にな
いときにはステップS114に移行し、アクセル開度セ
ンサ18のうちの一方に対応するセンサ異常フラグXF
LAG7が「0」から「1」とされる。一方、ステップ
S113の判定条件が成立、即ち、センサ出力VPA1
が所定範囲内にあるときにはステップS114がスキッ
プされる。
【0042】次にステップS115に移行して、アクセ
ル開度センサ18のうちの他方のセンサ出力VPA2 が
断線判定のための所定値VPAmin 以上であり、かつシ
ョート判定のための所定値VPAmax 以下の所定範囲内
にあるかが判定される。ステップS115の判定条件が
成立せず、即ち、センサ出力VPA2 が所定範囲内にな
いときにはステップS116に移行し、アクセル開度セ
ンサ18のうちの他方に対応するセンサ異常フラグXF
LAG8が「0」から「1」とされる。一方、ステップ
S115の判定条件が成立、即ち、センサ出力VPA2
が所定範囲内にあるときにはステップS116がスキッ
プされる。
【0043】ステップS111の判定条件が成立、即
ち、アクセル開度センサ18からの2つの出力差が所定
範囲内にあるとき、ステップS115の判定条件が成立
するとき、またはステップS116の処理ののちステッ
プS117に移行する。ステップS117ではモータO
FF要求があるかまたはスロットルバルブ5が閉側に制
御中であるかが判定される。ステップS117の判定条
件が成立、即ち、モータOFF要求またはスロットルバ
ルブ5が閉側に制御中であるときにはステップS118
に移行し、所定時間後にスロットルバルブ5が閉側に所
定開度以上変化したかが判定される。ステップS118
の判定条件が成立せず、即ち、何らかの原因でスロット
ルバルブ5の作動不良や完全なロック状態が生じ所定時
間経過してもスロットルバルブ5が閉側に所定開度以上
変化されないときにはステップS119に移行し、スロ
ットル制御途中におけるスロットル異常を表すスロット
ル異常フラグXFLAG9が「0」から「1」とされ本
ルーチンを終了する。
【0044】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるスロットル制御開始時
の故障検出の処理手順を示す図7のフローチャートに基
づいて説明する。なお、この故障検出ルーチンは所定時
間毎にECU20内のCPU21にて繰返し実行され
る。
【0045】図7において、まず、ステップS201で
イグニッションスイッチ(図示略)がOFFからONと
された直後であるかが判定される。ステップS201の
判定条件が成立、即ち、イグニッションスイッチのON
直後であるときにはステップS202に移行し、スター
タ(図示略)がONされたかが判定される。ステップS
202の判定条件が成立せず、即ち、スタータがOFF
でクランキング前であるときにはステップS203に移
行し、スロットルバルブ5が開側の微小スロットル開度
+ΔTAとなるようにトルクモータ19が駆動制御され
る。次にステップS204に移行して、トルクモータ1
9がOFFとされる。
【0046】次にステップS205に移行して、トルク
モータ19がOFFとされた所定時間後におけるスロッ
トル開度変化が所定値以上であるかが判定される。ステ
ップS205の判定条件が成立せず、即ち、何らかの原
因でスロットルバルブ5の作動不良や完全なロック状態
またはバルブリターンスプリング48の折損が生じ、モ
ータOFFから所定時間後のスロットル開度変化が所定
値未満であるときにはステップS206に移行し、スロ
ットル制御開始時のスロットル異常フラグXFLAG1
0が「0」から「1」とされ本ルーチンを終了する。一
方、ステップS201の判定条件が成立せず、即ち、イ
グニッションスイッチのON直後でないとき、ステップ
S202の判定条件が成立、即ち、スタータがONされ
ているとき、またはステップS205の判定条件が成
立、即ち、モータOFFから所定時間後のスロットル開
度変化が所定値以上であるときには、何もすることなく
本ルーチンを終了する。
【0047】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるフェイルセーフの処理
手順を示す図8のフローチャートに基づいて説明する。
なお、このフェイルセーフルーチンは所定時間毎にEC
U20内のCPU21にて繰返し実行される。
【0048】図8において、まず、ステップS301で
はセンサ異常フラグXFLAG3が「1」でスロットル
開度センサ16の2つのセンサのうち少なくとも一方が
特性異常状態を呈しているかが判定される。ステップS
301の判定条件が成立、即ち、センサ異常フラグXF
LAG3=1でありスロットル開度センサ16の2つの
センサのうち少なくとも一方が特性異常状態を呈してい
るときにはステップS302に移行する。ステップS3
02では、スロットル開度センサ16の2つのセンサに
対応するセンサ異常フラグXFLAG4またはセンサ異
常フラグXFLAG5の何れか一方が「1」で特性異常
状態を呈しているかが判定される。
【0049】ステップS302の判定条件が成立せず、
即ち、センサ異常フラグXFLAG4,5が共に「1」
であるときにはステップS303に移行し、トルクモー
タ19がOFFとされ本ルーチンを終了する。一方、ス
テップS302の判定条件が成立、即ち、センサ異常フ
ラグXFLAG4,5の何れか一方が「1」であるとき
にはステップS304に移行し、センサ異常フラグXF
LAG3,4,5以外の故障が有るかが判定される。ス
テップS304の判定条件が成立せず、即ち、センサ異
常フラグXFLAG3,4,5以外に故障が起きていな
いときには後述の図9の処理ルーチンにおけるステップ
S401以降に移行する。
【0050】一方、ステップS301の判定条件が成立
せず、即ち、スロットル開度センサ16の2つのセンサ
が共に正常であるときにはステップS305に移行し、
センサ異常フラグXFLAG6が「1」でアクセル開度
センサ18の2つのセンサのうち少なくとも一方が特性
異常状態を呈しているかが判定される。ステップS30
5の判定条件が成立、即ち、センサ異常フラグXFLA
G6=1でありアクセル開度センサ18の2つのセンサ
のうち少なくとも一方が特性異常状態を呈しているとき
にはステップS306に移行する。ステップS306で
は、アクセル開度センサ18の2つのセンサに対応する
センサ異常フラグXFLAG7またはセンサ異常フラグ
XFLAG8の何れか一方が「1」で特性異常状態を呈
しているかが判定される。
【0051】ステップS306の判定条件が成立せず、
即ち、センサ異常フラグXFLAG7,8が共に「1」
であるときにはステップS307に移行し、トルクモー
タ19がOFFとされ本ルーチンを終了する。一方、ス
テップS306の判定条件が成立、即ち、センサ異常フ
ラグXFLAG7,8の何れか一方が「1」であるとき
にはステップS308に移行し、センサ異常フラグXF
LAG6,7,8以外の故障が有るかが判定される。ス
テップS308の判定条件が成立せず、即ち、センサ異
常フラグXFLAG6,7,8以外に故障が起きていな
いときには後述の図9の処理ルーチンにおけるステップ
S401以降に移行する。
【0052】一方、ステップS304の判定条件が成
立、即ち、スロットル開度センサ16に関するセンサ異
常フラグXFLAG3,4,5以外の故障が有るとき、
またはステップS308の判定条件が成立、即ち、アク
セル開度センサ18に関するセンサ異常フラグXFLA
G6,7,8以外の故障が有るときにはステップS30
9に移行する。ステップS309では、スロットル異常
フラグXFLAG9が「1」でスロットルバルブ5を駆
動するトルクモータ19、その駆動に関連するモータ駆
動回路30やその電源回路(図示略)に故障が有るかが
判定される。ステップS309の判定条件が成立せず、
即ち、トルクモータ19、その駆動に関連するモータ駆
動回路30やその電源回路に故障がないときにはステッ
プS310に移行し、スロットル制御開始時におけるス
ロットル異常を表すスロットル異常フラグXFLAG1
0が「1」であるかが判定される。
【0053】ステップS310の判定条件が成立せず、
即ち、スロットル異常フラグXFLAG10=0である
ときにはステップS311に移行し、モータ電流異常フ
ラグXFLAG2が「1」であるかが判定される。ステ
ップS311の判定条件が成立せず、即ち、モータ電流
異常フラグXFLAG2=0でトルクモータ19に供給
されるモータ電流が所定範囲内にあるときには、何もす
ることなく本ルーチンを終了する。一方、ステップS3
11の判定条件が成立、即ち、モータ電流異常フラグX
FLAG2が「1」でトルクモータ19に供給されるモ
ータ電流が所定範囲内にないときにはステップS303
に移行し、トルクモータ19がOFFとされ本ルーチン
を終了する。
【0054】ステップS309の判定条件が成立、即
ち、トルクモータ19、その駆動に関連するモータ駆動
回路30やその電源回路に故障があるとき、またはステ
ップS310の判定条件が成立、即ち、スロットル制御
開始時におけるスロットル異常であるときにはステップ
S312に移行する。ステップS312では、スロット
ル制御におけるトルクモータ19の制御電流DUTYに
変換される制御量の下限値が下降補正される。具体的に
は、例えば、制御量を制御電流DUTYにPWM変換す
るときのデューティ比の下限値がそれまでの0〔%〕か
ら例えば、−100〔%〕とされる。次にステップS3
13に移行して、所定時間経過後におけるスロットル開
度が所定開度以下となっているかが判定される。
【0055】ステップS313の判定条件が成立、即
ち、所定時間経過後におけるスロットル開度が所定開度
以下であるときにはステップS314に移行し、スロッ
トル異常フラグXFLAG10が「1」とされたのち本
ルーチンを終了する。一方、ステップS313の判定条
件が成立せず、即ち、所定時間経過してもスロットル開
度が所定開度以下とならなくてスロットル駆動機構に故
障(スロットルバルブ5やトルクモータ19の作動不良
や完全なロック状態等)が発生しているときにはステッ
プS315に移行し、内燃機関1に対する燃料カット処
理が実行されたのち本ルーチンを終了する。
【0056】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるフェイルセーフの図8
に続く処理手順を示す図9のフローチャートに基づいて
説明する。
【0057】図8のステップS304の判定条件が成立
せず、即ち、スロットル開度センサ16に関するセンサ
異常フラグXFLAG3,4,5以外に故障が起きてい
ないとき、またはステップS308の判定条件が成立せ
ず、即ち、アクセル開度センサ18に関するセンサ異常
フラグXFLAG6,7,8以外に故障が起きていない
ときには図9のステップS401に移行する。
【0058】ステップS401では、スロットル制御に
おけるトルクモータ19の制御電流DUTYに変換され
る制御量の上限値が下降補正される。具体的には、制御
量を制御電流DUTYにPWM変換するときのデューテ
ィ比の上限値がそれまでの100〔%〕から例えば、2
0〔%〕とされる。次にステップS402に移行して、
スロットルバルブ5のスロットル開度の指令値の変化量
ΔTTPが今回の指令値TTPi から前回の指令値TT
Pi-1 が減算され次式(1)に示すように算出される。
【0059】
【数1】 ΔTTP=TTPi −TTPi-1 ・・・(1) 次にステップS403に移行して、ステップS402で
算出された指令値の変化量ΔTTPが「0」未満である
かが判定される。ステップS403の判定条件が成立、
即ち、指令値の変化量ΔTTPが「0」未満でスロット
ルバルブ5を閉じるときにはステップS404に移行
し、トルクモータ19に対する制御電流DUTYが次式
(2)に示すように算出される。なお、Δθは指令値T
TPから実スロットル開度TAを減算した偏差(TTP
−TA)であり、Kp ,Kd はPID(比例・積分・微
分)制御におけるそれぞれ比例ゲイン、微分ゲインであ
る。このPID制御における比例項または微分項による
制御電流DUTYの補正では比較的補正速度の速い制御
を続行することができる。
【0060】
【数2】 DUTY=Kp ・Δθ+Kd ・(dΔθ/dt) ・・・(2) 一方、ステップS403の判定条件が成立せず、即ち、
指令値の変化量ΔTTPが「0」以上でスロットルバル
ブ5を開くときにはステップS405に移行し、トルク
モータ19に対する制御電流DUTYが次式(3)に示
すように算出される。なお、Ki はPID(比例・積分
・微分)制御における積分ゲインである。このPID制
御における積分項による制御電流DUTYの補正では比
較的補正速度の遅い制御を続行することができる。
【0061】
【数3】 DUTY=Ki ・∫Δθ ・・・(3) 次にステップS406に移行して、正常なセンサを用い
てステップS404またはステップS405で算出され
た制御電流DUTYに基づきトルクモータ19が制御さ
れ、本ルーチンを終了する。
【0062】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるフェイルセーフの図8
に続く処理手順の変形例を示す図10のフローチャート
に基づいて説明する。
【0063】図8のステップS304の判定条件が成立
せず、即ち、スロットル開度センサ16に関するセンサ
異常フラグXFLAG3,4,5以外に故障が起きてい
ないとき、またはステップS308の判定条件が成立せ
ず、即ち、アクセル開度センサ18に関するセンサ異常
フラグXFLAG6,7,8以外に故障が起きていない
ときには図10のステップS501に移行する。
【0064】ステップS501では、トルクモータ19
に対する制御電流DUTYとしてアイドル時のスロット
ル開度を保持できる程度の所定電流KDUTYが設定され、
この所定電流KDUTYに基づきトルクモータ19が制御さ
れ、本ルーチンを終了する。なお、スロットルバルブ5
がアイドル時のスロットル開度近傍に制御されていると
きの制御電流DUTYを学習しておき所定電流KDUTYと
してもよい。
【0065】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置は、スロットルバルブ5の開度を各種セン
サ信号に基づき設定された目標開度に一致させるための
制御電流DUTYに変換される制御量を算出するECU
20内のCPU21にて達成される制御量演算手段と、
前記制御量演算手段で算出された制御量がPWM変換さ
れた制御電流DUTYによりアクチュエータを駆動し、
スロットルバルブ5の開度を制御するECU20内のC
PU21にて達成されるスロットル制御手段と、前記ア
クチュエータ及びその駆動に関連する回路としてのモー
タ駆動回路30やその電源回路以外に故障が検出された
ときには、制御量を制御電流DUTYにPWM変換する
ときのデューティ比の上限値をそれまでの100〔%〕
から例えば、20〔%〕に下降補正するECU20内の
CPU21にて達成される制御量補正手段とを具備する
ものである。また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置は、アクチュエータをトルクモータ19とするも
のである。
【0066】つまり、電子スロットルシステムにおい
て、トルクモータ19及びその駆動に関連する回路とし
てのモータ駆動回路30やその電源回路が正常であっ
て、それ以外に故障が検出されたときには実スロットル
開度TAを指令値TTPに一致させるための制御量を制
御電流DUTYにPWM変換するときのデューティ比の
上限値が下降補正される。これにより、トルクモータ1
9に対する制御電流DUTYの上限値が安全なレベルに
抑えられるため、退避走行可能であり例えば、2重系の
センサの一方が故障し残りのセンサでモータ制御すると
きにも十分な信頼性を確保することができる。
【0067】また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置は、ECU20内のCPU21にて達成される制
御量補正手段がスロットルバルブ5を開くときには比較
的補正速度の遅いパラメータ、また、スロットルバルブ
5を閉じるときには比較的補正速度の速いパラメータに
より制御電流DUTYに変換される制御量を補正するも
のである。即ち、電子スロットルシステムにおいて、ト
ルクモータ19及びその駆動に関連する回路としてのモ
ータ駆動回路30やその電源回路が正常であって、それ
以外に故障が検出されたときには、スロットルバルブ5
を開くときには遅く、閉じるときには速くなるように補
正速度に関連するパラメータを変えて制御量が補正され
る。このように、制御量の補正速度に関連するパラメー
タがスロットルバルブ5の開閉方向に応じて変化される
ため故障時における安全性を確保することができる。
【0068】そして、本実施例の内燃機関のスロットル
制御装置は、スロットルバルブ5の開度を各種センサ信
号に基づき設定された目標開度に一致させるための制御
電流DUTYに変換される制御量を算出するECU20
内のCPU21にて達成される制御量演算手段と、前記
制御量演算手段で算出された制御量がPWM変換された
制御電流DUTYによりアクチュエータを駆動し、スロ
ットルバルブ5の開度を制御するECU20内のCPU
21にて達成されるスロットル制御手段と、前記アクチ
ュエータ及びその駆動に関連する回路としてのモータ駆
動回路30やその電源回路以外に故障が検出されたとき
には、スロットルバルブ5を開くときには比較的補正速
度の遅いパラメータ、また、スロットルバルブ5を閉じ
るときには比較的補正速度の速いパラメータにより制御
電流DUTYに変換される制御量を補正するECU20
内のCPU21にて達成される制御量補正手段とを具備
するものである。また、本実施例の内燃機関のスロット
ル制御装置は、アクチュエータをトルクモータ19とす
るものである。
【0069】つまり、電子スロットルシステムにおい
て、トルクモータ19及びその駆動に関連する回路とし
てのモータ駆動回路30やその電源回路が正常であっ
て、それ以外に故障が検出されたときにはスロットルバ
ルブ5を開くときには遅く、閉じるときには速くなるよ
うに補正速度に関連するパラメータを変えて制御量が補
正される。これにより、トルクモータ19に対する制御
量の補正速度に関連するパラメータがスロットルバルブ
5の開閉方向に応じて変化され安全なレベルに抑えられ
るため、退避走行可能であり例えば、2重系のセンサの
一方が故障し残りのセンサでモータ制御するときにも十
分な信頼性を確保することができる。
【0070】更に、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置は、補正速度の遅いパラメータをPID(比例・
積分・微分)制御における積分項、補正速度の速いパラ
メータをPID制御における比例項または微分項とする
ものである。即ち、トルクモータ19及びモータ駆動回
路30やその電源回路以外の故障時に、スロットルバル
ブ5を開くときにはPID制御における積分項が用いら
れることで制御量の補正速度が遅くされ、スロットルバ
ルブ5を閉じるときにはPID制御における比例項また
は微分項が用いられることで制御量の補正速度が速くさ
れる。このように、制御量の補正速度がスロットルバル
ブ5の開閉方向に応じて変化されるため故障時における
安全性を確保することができる。
【0071】更にまた、本実施例の内燃機関のスロット
ル制御装置は、ECU20内のCPU21にて達成され
る制御量補正手段がアクチュエータとしてのトルクモー
タ19及びその駆動に関連する回路としてのモータ駆動
回路30やその電源回路が正常であって、それ以外に故
障が検出されたときには、トルクモータ19に所定電流
KDUTYを供給するものである。このように、トルクモー
タ19に対する制御電流DUTYとしてアイドル時のス
ロットル開度を保持できる程度の所定電流KDUTYが設定
されることで、トルクモータ19及びモータ駆動回路3
0やその電源回路以外の故障時における不用意なエンス
トを防止することができる。
【0072】加えて、本実施例の内燃機関のスロットル
制御装置は、ECU20内のCPU21にて達成される
制御量補正手段がアクチュエータとしてのトルクモータ
19への電流供給を停止またはスロットルバルブ5を閉
側に制御してもスロットルバルブ5が閉じないときには
制御量を制御電流DUTYにPWM変換するときのデュ
ーティ比の下限値をそれまでの0〔%〕から例えば、−
100〔%〕に下降補正するものである。つまり、電子
スロットルシステムにおいて、トルクモータ19への電
流供給を停止またはスロットルバルブ5を閉側に制御し
てもスロットルバルブ5が閉じないときにはスロットル
バルブ5への異物噛込み等の何らかの開閉異常が生じて
いると考えられるため、実スロットル開度TAを指令値
TTPに一致させるための制御量を制御電流DUTYに
PWM変換するときのデューティ比の下限値が下降補正
される。このように、制御電流DUTYの下限値が下降
補正されることによりスロットルバルブ5を全閉制御す
るときにトルクモータ19が強制的に閉側に制御される
こととなり、スロットルバルブ5の全閉制御における信
頼性を向上することができる。
【0073】ところで、上記実施例では、アクチュエー
タとしてトルクモータ19を用いているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、DC
モータ等を用いても構成できる。特に、本発明をトルク
モータを用いた電子スロットルシステムに適用するとス
ロットル開度に対する精度及び応答性が向上できるとい
う効果が顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機関
及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す模式
図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す斜視
図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で用いられているスロ
ットルバルブの回動軸と連結されたトルクモータの構成
を示す断面図である。
【図5】 図5は図4のトルクモータからカバーを取去
ってA方向から見た矢視図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるスロットル制御途中の故障検出の
処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるスロットル制御開始時の故障検出
の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 図8は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるフェイルセーフの処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】 図9は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるフェイルセーフの図8に続く処理
手順を示すフローチャートである。
【図10】 図10は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置で使用されている
ECU内のCPUにおけるフェイルセーフの図8に続く
処理手順の変形例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 スロットルバルブ 16 スロットル開度センサ 18 アクセル開度センサ 19 トルクモータ(アクチュエータ) 20 ECU(電子制御ユニット)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブの開度を各種センサ信
    号に基づき設定された目標開度に一致させるための制御
    量を算出する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段で算出された前記制御量によりアク
    チュエータを駆動し、前記スロットルバルブの開度を制
    御するスロットル制御手段と、 前記アクチュエータ及びその駆動に関連する回路以外に
    故障が検出されたときには、前記制御量の上限値を下降
    補正する制御量補正手段とを具備することを特徴とする
    内燃機関のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御量補正手段は、前記スロットル
    バルブを開くときには比較的補正速度の遅いパラメー
    タ、また、前記スロットルバルブを閉じるときには比較
    的補正速度の速いパラメータにより前記制御量を補正す
    ることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロッ
    トル制御装置。
  3. 【請求項3】 スロットルバルブの開度を各種センサ信
    号に基づき設定された目標開度に一致させるための制御
    量を算出する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段で算出された前記制御量によりアク
    チュエータを駆動し、前記スロットルバルブの開度を制
    御するスロットル制御手段と、 前記アクチュエータ及びその駆動に関連する回路以外に
    故障が検出されたときには、前記スロットルバルブを開
    くときには比較的補正速度の遅いパラメータ、また、前
    記スロットルバルブを閉じるときには比較的補正速度の
    速いパラメータにより前記制御量を補正する制御量補正
    手段とを具備することを特徴とする内燃機関のスロット
    ル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記補正速度の遅いパラメータを比例・
    積分・微分制御における積分項、前記補正速度の速いパ
    ラメータを比例・積分・微分制御における比例項または
    微分項とすることを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御量補正手段は、前記アクチュエ
    ータ及びその駆動に関連する回路以外に故障が検出され
    たときには、前記アクチュエータに所定電流を供給する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに
    記載の内燃機関のスロットル制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御量補正手段は、前記アクチュエ
    ータへの電流供給を停止または前記スロットルバルブを
    閉側に制御しても前記スロットルバルブが閉じないとき
    には前記制御量の下限値を下降補正することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の内燃機関
    のスロットル制御装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータは、トルクモータと
    することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1
    つに記載の内燃機関のスロットル制御装置。
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