JP2001090559A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JP2001090559A
JP2001090559A JP26851399A JP26851399A JP2001090559A JP 2001090559 A JP2001090559 A JP 2001090559A JP 26851399 A JP26851399 A JP 26851399A JP 26851399 A JP26851399 A JP 26851399A JP 2001090559 A JP2001090559 A JP 2001090559A
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throttle
torque
opening
throttle valve
intermediate stopper
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JP26851399A
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English (en)
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Kenji Kawahara
研司 河原
Naoyuki Kamiya
直行 神谷
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子スロットルシステムにおける中間ストッ
パ位置付近で不連続に変化するトルク変化に起因するス
ロットルバルブの開度変化の不適切な挙動を防止するこ
と。 【解決手段】 スロットルバルブ5の退避走行用開度で
ある中間ストッパ位置前後での不連続なトルク変化に替
えて中間ストッパ位置を中心とした補正トルク設定範囲
が設けられ、その範囲内では徐々に変化する補正トルク
が設定される。したがって、中間ストッパ位置に対応す
るスロットルバルブ5の開度の記憶値と現在の検出値と
の間に何らかの要因でズレが生じていても、中間ストッ
パ位置付近でのトルク変化に対応する制御量の過大また
は過少な付与が未然に防止される。これにより、電子ス
ロットルシステムによるスロットルバルブの開度変化に
おける中間ストッパ位置付近でのオーバシュートやハン
チング等の不適切な挙動が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル操作量等
に応じてアクチュエータを駆動しスロットルバルブの開
度を制御する内燃機関のスロットル制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、アクセル操作量等に応じてアクチ
ュエータとしてのモータを駆動しスロットルバルブの開
度を制御する『電子スロットルシステム』と称する内燃
機関のスロットル制御装置が採用されるようになってい
る。このような電子スロットルシステムにおいては、例
えば、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセル開度
センサからのアクセル開度信号に応じてモータに電流を
流し、モータが駆動されることでスロットルバルブが開
閉され内燃機関に供給される空気量が制御される。
【0003】前述の電子スロットルシステムで、何らか
の要因でモータへの電流の供給が停止されたときにも、
複数のスプリングの異なる付勢力を利用し機械的にスロ
ットルバルブの開度を全閉位置と全開位置との間の所定
の中間位置(以下、『中間ストッパ位置』と記す)に保
持することで、内燃機関が直ちに停止状態となることな
く車両の退避走行を可能としたものが知られている。
【0004】ここで、電子スロットルシステムの正常時
において、スロットルバルブの開度を中間ストッパ位置
より開く場合には、一方のスプリングの付勢力に抗して
モータを所定方向に回転させ、逆に、スロットルバルブ
の開度を中間ストッパ位置より閉じる場合には、他方の
スプリングの付勢力に抗してモータを所定方向と逆方向
に回転させる。この際、モータに流される電流の方向は
中間ストッパ位置を境にして互いに逆向きである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の電子
スロットルシステムにおいて、中間ストッパ位置前後で
スプリングの付勢力に抗してモータを回転させるために
考慮すべきばねトルクとしては、符号が反対で不連続に
変化することとなる。よって、スロットルバルブが中間
ストッパ位置を通過するように目標開度が与えられた場
合には、中間ストッパ位置通過後にスロットルバルブに
加わるばねトルク量を見込みで与えることが有効であ
る。しかし、中間ストッパ位置に対応して初期設定され
たスロットルバルブの開度の記憶値と現在の検出値との
間に何らかの要因でズレが生じていると、実際には中間
ストッパ位置を通過しないにもかかわらず、中間ストッ
パ位置通過のための見込み量を与えてしまいオーバシュ
ートを生じることとなるか、または実際に中間ストッパ
位置を通過するにもかかわらず、見込み量を与えること
ができないため応答性が悪化するという不適切な挙動を
引起こしたりするという不具合があった。
【0006】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、電子スロットルシステムにお
ける中間ストッパ位置付近で不連続に変化するばねトル
クに起因するスロットルバルブの開度変化の不適切な挙
動を防止可能な内燃機関のスロットル制御装置の提供を
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のス
ロットル制御装置によれば、補正トルク設定手段でスロ
ットルバルブの開度を全閉位置と全開位置との間の所定
の中間位置に保持する位置保持機構における中間位置前
後での機械的で不連続なトルク変化に替えて中間位置を
中心とする所定範囲が設られ、その範囲内では徐々に変
化する補正トルクが設定される。したがって、位置保持
機構による中間位置に対応するスロットルバルブの開度
の記憶値と現在の検出値との間に何らかの要因でズレが
生じていても、中間位置付近でのトルク変化に対応する
制御量の過大または過少な付与が未然に防止される。こ
れにより、電子スロットルシステムによるスロットルバ
ルブの開度変化における中間位置付近でのオーバシュー
トやハンチング等の不適切な挙動が防止される。
【0008】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
における補正トルク設定手段では、中間位置の記憶値が
内燃機関の始動時に学習され更新される。これにより、
位置保持機構における中間位置に対応するスロットルバ
ルブの開度の記憶値と機械的な検出値との誤差をなくす
ことができ、中間位置付近におけるトルク変化に対応す
る補正トルク算出精度が向上される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機
関及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【0011】図1において、内燃機関1の吸気通路2の
上流側にはエアクリーナ3が設けられ、エアクリーナ3
の下流側には吸気量(吸入空気量)を検出するエアフロ
ーメータ4が設置されている。また、吸気通路2のエア
フローメータ4より下流側にはスロットルバルブ5が設
けられ、このスロットルバルブ5の回動軸5aに連結さ
れたトルクモータ19の駆動力により実際のスロットル
バルブ5の開度である実スロットル開度TAが制御さ
れ、内燃機関1に供給される吸気量が調整される。この
スロットルバルブ5の実スロットル開度TAがスロット
ル開度センサ16によって検出される。なお、アイドル
時にあっても、トルクモータ19の駆動力によって実ス
ロットル開度TAが制御され、これによって吸気量GN
が制御され機関回転数NEが目標アイドル回転数に一致
されるようにフィードバック制御される。更に、吸気通
路2はインテークマニホルド6を介して内燃機関1の各
気筒に接続され、吸気通路2からの吸入空気がインテー
クマニホルド6内を経て各気筒に分配供給される。
【0012】インテークマニホルド6には各気筒に対応
してインジェクタ7が設置され、各インジェクタ7から
噴射された燃料は、吸入空気と混合され各気筒に供給さ
れる。この混合気は吸気バルブ8の開閉に伴って各気筒
の燃焼室9内に導入され、点火プラグ10の点火により
燃焼され、ピストン11が押下げられクランクシャフト
12にトルクが付与される。燃焼後の排気ガスは排気バ
ルブ13の開閉に伴って排気通路14を経て外部に排出
される。また、クランクシャフト12の近接位置にはク
ランク角センサ15が設置され、このクランク角センサ
15からは30°CA(Crank Angle:クランク角)毎に
パルス信号が出力される。
【0013】20はECU(Electronic Control Unit:
電子制御ユニット)であり、ECU20はエアフローメ
ータ4によって検出された吸気量GN信号やクランク角
センサ15によって検出された機関回転数NE信号に基
づいてインジェクタ7の駆動を制御すると共に、スロッ
トル開度センサ16によって検出された実スロットル開
度TA信号やアクセルペダル17の踏込量がアクセル開
度センサ18によって検出されたアクセル開度Ap信号
等に基づいてスロットルバルブ5を開閉制御するCPU
21,ROM22,RAM23等からなるマイクロコン
ピュータを主体として構成されている。
【0014】次に、ECU20及びその周辺の構成につ
いて、図1を参照し更に詳しく説明する。
【0015】ECU20において、CPU21は吸気量
GN信号や機関回転数NE信号、更には実スロットル開
度TA信号やアクセル開度Ap信号等を読込み、内燃機
関1の運転状態に応じてその都度要求されるインジェク
タ7の燃料噴射量やトルクモータ19によるスロットル
バルブ5の目標とする指令値である目標スロットル開度
TTP等を演算する周知の中央処理装置である。
【0016】また、ROM22は所謂プログラムメモリ
として、内燃機関1の運転状態を制御するための各種制
御プログラム、即ち、燃料噴射制御プログラムやスロッ
トル制御プログラム等が予め格納されたメモリである。
CPU21では、このROM22に格納されているプロ
グラムに従って各種の演算処理を実行する。また、RA
M23は所謂データメモリとして、各種センサの入出力
データやCPU21による演算処理データ等が一時的に
格納されるメモリである。
【0017】インジェクタ駆動回路24は、吸気量GN
信号や機関回転数NE信号に基づきCPU21を通じて
算出される燃料噴射量に対応した所定パルス幅の信号を
形成してインジェクタ7を駆動する回路である。これに
より、インジェクタ7からは算出された燃料噴射量に対
応した量の燃料が内燃機関1の各気筒に対して噴射供給
される。
【0018】また、モータ駆動回路25は、後述のCP
U21による演算処理により、トルクモータ19による
スロットルバルブ5の目標スロットル開度TTPとスロ
ットル開度センサ16からの実スロットル開度TAとの
偏差に応じて、その偏差を縮小するためPWM(パルス
幅変調)変換されたデューティ比信号として算出された
出力DUTY(制御量)から出力電流DUTYを形成し
てトルクモータ19に出力する回路である。これによ
り、トルクモータ19では出力電流DUTYに対応した
駆動力が発生され、スロットル開度センサ16で検出さ
れるスロットルバルブ5の実スロットル開度TAが最終
的に目標スロットル開度TTPに一致するように調整さ
れる。
【0019】そして、A/D変換回路27は、読込まれ
る吸気量GN信号、実スロットル開度TA信号、アクセ
ル開度Ap信号及びその他、水温センサ(図示略)から
の冷却水温THW信号等をA/D(アナログ−ディジタ
ル)変換してCPU21に出力するための回路である。
【0020】次に、図2及び図3に基づき内燃機関のス
ロットル制御装置の構成について説明する。
【0021】図2及び図3において、アクセルペダル1
7にはアクセル開度センサ18が配設され、アクセルペ
ダル17はアクセルレバー41に連結されている。この
アクセルレバー41は、アクセルリターンスプリング4
2a,42bによってアクセルペダル17の戻り方向
(時計回り方向)に付勢されている。アクセルペダル1
7が操作されない状態(アクセルOFF)では、アクセ
ルレバー41はアクセルリターンスプリング42a,4
2bによってアクセル全閉ストッパ43に当接した状態
に保持される。内燃機関1の運転中は、アクセルペダル
17の操作量に基づくアクセルレバー41の位置がアク
セル開度センサ18によってアクセル開度Apとして検
出される。
【0022】一方、スロットルバルブ5の回動軸5aに
はバルブレバー44が連結され、このバルブレバー44
が退避走行用スプリング45によってスロットルバルブ
5の開方向(図2の上方向)に付勢されている。このた
め、図2(b)に示すモータOFF(トルクモータ19
への電源OFF)時には、退避走行用スプリング45に
よってバルブレバー44が中間レバー47に当接した中
間ストッパ位置に保持される。このとき、中間レバー4
7は、バルブリターンスプリング48によってスロット
ルバルブ5の閉方向(図2の下方)に付勢され、中間ス
トッパ49に当接されている。
【0023】つまり、バルブリターンスプリング48の
引張力は退避走行用スプリング45の引張力よりも大き
く設定されている。したがって、図2(b)に示すモー
タOFF時には、バルブリターンスプリング48の引張
力が退避走行用スプリング45の引張力に打勝って、中
間レバー47が中間ストッパ49に当接し保持され、ス
ロットルバルブ5の実スロットル開度TAが中間ストッ
パ49で規制される中間ストッパ位置(実スロットル開
度TA=約3°)に保持される。
【0024】一方、図2(a)に示す通常制御時(モー
タON時)には、アクセルペダル17の操作量に応じて
トルクモータ19が正転または逆転されスロットルバル
ブ5の実スロットル開度TAが調整され、そのときのス
ロットルバルブ5の実スロットル開度TAがスロットル
開度センサ16によって検出される。この際、実スロッ
トル開度TAを大きくする場合には、トルクモータ19
に正側のモータ電流が供給されトルクモータ19が正転
されることで、図2(a)に示すようにバルブレバー4
4がバルブリターンスプリング48の引張力に抗して中
間レバー47が押上げられスロットルバルブ5が開方向
に駆動される。これとは逆に、実スロットル開度TAを
小さくする場合には、トルクモータ19に負側のモータ
電流が供給されトルクモータ19が逆転されることで、
バルブレバー44が下降されスロットルバルブ5が閉方
向に駆動される。そして、中間レバー47が中間ストッ
パ49に当接されたのちのスロットルバルブ5の閉方向
の駆動では、バルブレバー44が退避走行用スプリング
45の引張力に抗して下降されスロットルバルブ5が全
閉ストッパ位置(実スロットル開度TA=0°)まで閉
じると、バルブレバー44がスロットル全閉ストッパ4
6に当接され、それ以上の回動が阻止される。
【0025】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で用いられているス
ロットルバルブ5の回動軸5aと連結されたトルクモー
タ19の構成について図4及び図5を参照して説明す
る。なお、図5は図4のトルクモータ19からカバー6
3を取去ってA方向から見た矢視図である。
【0026】図4に示すように、吸気通路2途中に配設
されたスロットルボデー60には軸受61,62を介し
てスロットルバルブ5が回動自在に支持されている。こ
のスロットルバルブ5は円板状に形成されており、回動
軸5aにビス止めされ固定されている。そして、スロッ
トルバルブ5が回動軸5aと共に回動されることによ
り、スロットルボデー60の内壁により形成された吸気
流路60aの流路面積が調整され、吸気通路2を通過す
る吸気量が制御される。
【0027】また、スロットルバルブ5の回動軸5aの
一方の端部にはバルブレバー44が圧入固定されてお
り、回動軸5aと共に回動される。このバルブレバー4
4がスロットル全閉ストッパ46に当接されることによ
りスロットルバルブ5の全閉位置が規定される。なお、
スロットル全閉ストッパ46のねじ込量を変更すること
によりスロットルバルブ5の全閉位置が調整される。な
お、図4では退避走行用スプリング45等は省略されて
いる。
【0028】そして、スロットル開度センサ16はバル
ブレバー44よりも更に回動軸5aの端側に配設され、
コンタクト部16a、抵抗体を塗布した基板16b及び
ハウジング16cによって構成されている。コンタクト
部16aは回動軸5aに圧入されており、回動軸5aと
共に回動される。基板16bはハウジング16cに固定
されており、基板16bに塗布された抵抗体上をコンタ
クト部16aが摺動される。基板16bに塗布された抵
抗体には5〔V〕の一定電圧が印加されており、この抵
抗体とコンタクト部16aとの摺動位置がスロットルバ
ルブ5の開度に応じて変化され出力電圧値が変動され
る。このスロットル開度センサ16からの出力電圧値が
ECU20に入力されスロットルバルブ5の実スロット
ル開度TAが検出される。
【0029】更に、図4及び図5に示すように、トルク
モータ19は回転子65、コア69、一対のソレノイド
部70,75により回動軸5aの他方の端部に連結され
ている。トルクモータ19の端部はカバー63により覆
われている。回転子65は、回動軸5aに圧入固定され
た鉄心66及び永久磁石67,68により構成され、コ
ア69の内壁により形成された収容孔69aに回動自在
に収容されている。鉄心66は円筒状に形成されてお
り、回動軸5aの他方の端部に圧入固定されている。永
久磁石67,68は円弧状に形成されており、鉄心66
の外周に等間隔をあけて接着固定されている。スロット
ルバルブ5の回動範囲は通常90°以下であるから、永
久磁石67,68の円弧長はスロットルバルブ5の回動
範囲内で回転子65を回動可能なトルクが働く長さがあ
ればよい。なお、永久磁石67,68はネオジウム系、
サマリウム−コバルト系等の高い磁力を発生する所謂、
希土類磁石が採用されている。
【0030】コア69は磁性体からなる薄板が回動軸5
aの軸方向に積層され形成されており、収容孔69aに
回転子65を回動自在に収容している。コア69は回転
子65を取囲む周上において切目のないスロットレスに
構成されている。ソレノイド部70,75はそれぞれ鉄
心71,76にコイル72,77が巻回され形成されて
おり、コア69に圧入固定されている。コイル72,7
7にはコネクタ80に埋設されたピン81から制御電流
が供給される。また、バルブリターンスプリング48
は、一方の端部が鉄心66に固定され、他方の端部がね
じ64に固定されており、このバルブリターンスプリン
グ48によりスロットルバルブ5が閉側に付勢されてい
る。
【0031】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるスロットル制御の処理
手順を示す図6のブロック図に基づいて説明する。
【0032】図6において、まず、目標スロットル開度
演算処理S1では、アクセル開度センサ18からのアク
セル開度Ap〔°〕に基づき目標スロットル開度TTP
〔°〕が算出される。次の仮目標スロットル開度演算処
理S2では、目標スロットル開度演算処理S1で算出さ
れた目標スロットル開度TTP〔°〕がなまし(平滑
化)処理され仮目標スロットル開度TTPsm〔°〕が算
出される。そして、加減速トルク演算処理S3では、仮
目標スロットル開度演算処理S2で算出された仮目標ス
ロットル開度TTPsm〔°〕とスロットル開度センサ1
6からの実スロットル開度TA〔°〕との偏差・現在の
スロットル速度である実スロットル速度ΔTAに基づき
スロットル制御系の加減速トルクTg 〔N・m〕が算出
される。
【0033】次のばねトルク演算処理S4では、後述す
るように、仮目標スロットル開度演算処理S2で算出さ
れた仮目標スロットル開度TTPsm〔°〕に基づきばね
トルクTs 〔N・m〕が算出される。また、摩擦トルク
演算処理S5では、仮目標スロットル開度TTPsm
〔°〕、実スロットル開度TA〔°〕及び後段で算出さ
れる推定モータ温度Tm 〔℃〕からそのときの摩擦状態
に応じて軸受61,62等によるスロットル制御系の摩
擦トルクTf 〔N・m〕が算出される。そして、前段で
算出された加減速トルクTg 〔N・m〕、ばねトルクT
s 〔N・m〕及び摩擦トルクTf 〔N・m〕が加算され
トルクモータ19の要求トルクTR 〔N・m〕が算出さ
れる。
【0034】モータ電流演算処理S6では、TR =f
(TA,IM )の逆モデル式を用いた実測値に基づき、
前段で算出された要求トルクTR 〔N・m〕をパラメー
タとし、各要求トルクの発生に必要な要求電流IM
〔A〕が実スロットル開度TA〔°〕に応じて算出され
る。次の電流応答性補償処理S7では、前段で算出され
た要求電流IM 〔A〕に対してトルクモータ19に固有
のコイルや配線(ワイヤハーネス)等によるインダクタ
ンスや抵抗による遅れがあるため、その遅れ分を補償す
るよう後段で算出される推定電流Ia 〔A〕、推定抵抗
Rsm〔Ω〕及び推定モータ温度Tm 〔℃〕が考慮され算
出される補正電流(補償値)〔A〕と元の要求電流IM
〔A〕とが加算され出力電流Io 〔A〕が算出される。
【0035】そして、逆起電圧演算処理S8では、前段
で算出された出力電流Io 〔A〕、後段で算出される推
定モータ温度Tm 〔℃〕、実スロットル開度TA〔°〕
及び仮目標スロットル開度TTPsm〔°〕とに応じて逆
起電圧Ve 〔V〕が算出される。更に、出力DUTY演
算処理S9では、前段で算出された出力電流Io 〔A〕
に対して逆起電圧Ve 〔V〕が考慮された電流値が加算
され、かつ後段で算出される推定抵抗Rsm〔Ω〕及びバ
ッテリ電圧VB 〔V〕が考慮され、トルクモータ19に
実際に出力可能な出力DUTYが算出される。更に、モ
ータ駆動回路25では、出力DUTY演算処理S9から
の出力DUTYに基づきトルクモータ19に出力するた
めの出力電流DUTYが形成される。
【0036】ここで、出力可能な出力DUTYとは、例
えば、3〜90〔%〕と100〔%〕である。なお、0
〜3〔%〕、90〜100〔%〕、100〔%〕以上は
回路上出力できないDUTY範囲である。この出力DU
TYがモータ駆動回路25に出力され出力電流DUTY
が形成されトルクモータ19に出力されることでトルク
モータ19が駆動され、スロットル開度センサ16で検
出された実スロットル開度TAが最終的に目標スロット
ル開度TTPに一致するように調整される。
【0037】上述のように、出力DUTY演算処理S9
では、要求DUTYに対してモータ駆動回路25の作動
制約上、出力できない出力DUTYが存在している。例
えば、0〜3〔%〕のDUTY範囲は出力できないた
め、0〜3〔%〕が要求されたときには、出力DUTY
が3〔%〕とされる。3〜90〔%〕のDUTY範囲が
要求されたときには、その値に対応する出力DUTYと
される。また、90〜100〔%〕のDUTY範囲は出
力できないため、90〜100〔%〕のDUTY範囲が
要求されたときには、90〜95〔%〕では90
〔%〕、95〜100〔%〕では100〔%〕とされ
る。そして、演算結果として100〔%〕以上を要求さ
れたときにも出力不可のため出力DUTYが100
〔%〕とされる。
【0038】このように、要求DUTYと出力DUTY
とが異なる場合が発生するため、実際に流れる電流は出
力DUTYを基準に推定する必要がある。このため、電
流推定演算処理S10では、出力DUTY演算処理S9
からの出力DUTY、バッテリ電圧VB 〔V〕及び後段
で算出される推定抵抗Rsm〔Ω〕から推定電流Ia
〔A〕が算出される。
【0039】次の抵抗推定演算処理S11では、電流推
定演算処理S10からの推定電流Ia 〔A〕、そのとき
トルクモータ19に流れる実際の電流がECU20内の
ハード回路にて検出された実電流IH 〔A〕とから算出
される瞬間的な真の抵抗になまし(平滑化)処理が実施
され推定抵抗Rsm〔Ω〕が算出される。そして、モータ
温度推定演算処理S12では、抵抗推定演算処理S11
からの推定抵抗Rsm〔Ω〕に基づき推定モータ温度Tm
〔℃〕が算出される。これにより、モータ温度変化によ
るモータトルク変化、磁束密度変化、摩擦トルク変化等
が補正されモータ駆動回路25に出力するための適切な
出力DUTYが得られることとなる。
【0040】次に、図6のばねトルク演算処理S4で算
出されるばねトルクTs 〔N・m〕について、図7及び
図8のマップを参照して説明する。
【0041】上述したような、一般的な電子スロットル
システムにおけるスロットルバルブ5の開度を全閉位置
と全開位置との間の中間ストッパ位置(実スロットル開
度TA=約3°)に保持するバルブレバー44、退避走
行用スプリング45、中間レバー47、バルブリターン
スプリング48及び中間ストッパ49等からなる位置保
持機構によれば、図8に示すように、仮目標スロットル
開度TTPsm〔°〕に対応するばねトルクTs が中間ス
トッパ位置前後で不連続となる。即ち、仮目標スロット
ル開度TTPsm〔°〕が中間ストッパ位置より大きい開
側ではバルブリターンスプリング48に対応し、また、
仮目標スロットル開度TTPsm〔°〕が中間ストッパ位
置より小さい閉側では退避走行用スプリング45に対応
するスロットル制御系のばねトルク〔N・m〕が算出さ
れる。
【0042】ここで、ECU20内のCPU21にて認
識されている中間ストッパ位置と上記ハード特性におけ
る中間ストッパ位置との間にズレがあると、仮目標スロ
ットル開度TTPsm〔°〕に対応して中間ストッパ位置
付近では必要以上に大きな、または小さなばねトルクT
S 〔N・m〕が算出されることとなる。
【0043】したがって、本実施例では、図7に示すよ
うに、中間ストッパ位置を中心として補正トルク設定範
囲を設け、この補正トルク設定範囲においては仮目標ス
ロットル開度TTPsm〔°〕に対応して徐々に変化する
ばねトルクTs 〔N・m〕が設定される。なお、本実施
例では、補正トルク設定範囲の仮目標スロットル開度T
TPsm〔°〕の上下限におけるバルブリターンスプリン
グ48に対応するばねトルクTs 〔N・m〕と退避走行
用スプリング45に対応するばねトルクTs〔N・m〕
とが直線的に接続されている。
【0044】このため、例え、ECU20内のCPU2
1にて認識されている中間ストッパ位置とハード特性に
おける中間ストッパ位置との間にズレが生じていても、
仮目標スロットル開度TTPsm〔°〕に対応するばねト
ルクTs 〔N・m〕が徐々にトルク変化するため、スロ
ットル制御系に対する制御量の極端な変動が抑制され
る。結果として、スロットルバルブの開度変化における
中間ストッパ位置付近での挙動の安定性を向上すること
ができる。なお、ECU20内のCPU21にて認識さ
れている中間ストッパ位置は、内燃機関1のイグニッシ
ョンスイッチ(図示略)のON時に、そのときのスロッ
トル開度センサ16からの実スロットル開度TAに基づ
き学習位置として更新される。
【0045】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置は、スロットルバルブ5を開閉するアクチ
ュエータとしてのトルクモータ19に電流が出力されて
いないとき、スロットルバルブ5の開度を全閉位置と全
開位置との間の所定の中間ストッパ位置に保持するバル
ブレバー44、退避走行用スプリング45、中間レバー
47、バルブリターンスプリング48及び中間ストッパ
49等からなる位置保持機構と、前記位置保持機構にお
ける中間ストッパ位置前後の不連続なトルク変化に替え
て中間ストッパ位置を中心とする所定範囲内で徐々に変
化する補正トルクを設定するECU20内のCPU21
にて達成される補正トルク設定手段と、補正トルクが考
慮されたばねトルク及びその他のパラメータに基づき算
出される出力DUTY(制御量)に応じた出力電流DU
TYによりトルクモータ19を駆動し、スロットルバル
ブ5の実スロットル開度TAを制御するECU20内の
CPU21、モータ駆動回路25にて達成されるスロッ
トル制御手段とを具備するものである。
【0046】つまり、位置保持機構における中間ストッ
パ位置前後で退避走行用スプリング45、バルブリター
ンスプリング48の付勢力による不連続なばねトルク変
化に替えて中間ストッパ位置を中心とした補正トルク設
定範囲を設け、その範囲内では徐々に変化する補正トル
クが設定される。したがって、位置保持機構による中間
ストッパ位置に対応するスロットルバルブの開度の記憶
値と現在の検出値との間に何らかの要因でズレが生じて
いても、中間ストッパ位置付近でのばねトルクに対応す
る制御量の過大または過少な付与を未然に防止すること
ができる。これにより、電子スロットルシステムによる
スロットルバルブの開度変化における中間ストッパ位置
付近でのオーバシュートやハンチング等の不適切な挙動
を防止することができる。
【0047】また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置のECU20内のCPU21にて達成される補正
トルク設定手段は、中間ストッパ位置を内燃機関1の始
動時に学習するものである。即ち、ECU20内のCP
U21にて認識されている中間ストッパ位置が内燃機関
1の始動時に学習され更新される。これにより、位置保
持機構における中間ストッパ位置に対応するスロットル
バルブの開度の記憶値と機械的な検出値との誤差をなく
すことができ、中間ストッパ位置付近におけるばねトル
クに対応する補正トルク算出精度が向上される。
【0048】ところで、上記実施例では、補正トルク設
定範囲における仮目標スロットル開度TTPsmに対応す
るばねトルクTs を直線的に設定したが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、その
他、2次曲線等にて設定してもよい。
【0049】また、上記実施例では、目標スロットル開
度TTPを遅れ(なまし)処理した仮目標スロットル開
度TTPsmをパラメータとしてばねトルクTs を算出し
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、スロットルバルブの開度に対するパラメー
タとして目標スロットル開度TTP、実スロットル開度
TA等を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機関
及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す模式
図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す斜視
図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で用いられているスロ
ットルバルブの回動軸と連結されたトルクモータの構成
を示す断面図である。
【図5】 図5は図4のトルクモータからカバーを取去
ってA方向から見た矢視図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるスロットル制御の処理手順を示す
ブロック図である。
【図7】 図7は図6のばねトルク演算処理における仮
目標スロットル開度からばねトルクを算出する補正トル
ク設定範囲を設けたマップである。
【図8】 図8は一般的な中間ストッパ位置を有する電
子スロットルシステムにおける仮目標スロットル開度か
らばねトルクを算出するマップである。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 スロットルバルブ 16 スロットル開度センサ 18 アクセル開度センサ 19 トルクモータ(アクチュエータ) 20 ECU(電子制御ユニット)
フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 CA00 CA34 CA40 DA05 EA01 FA00 FA02 FA09 FA11 FA13 GA10 GA41 GA42 GA46 GA47 HA20 HA22 KA15 KA16 KA36 3G084 BA05 CA01 DA04 DA08 DA33 EB00 EB12 EB25 EC05 FA00 FA10 FA38 3G301 JA06 JA07 JB02 JB08 KA01 LA03 LC03 NA01 NB02 ND01 ND21 ND41 ND42 PA11Z PE03Z PG02Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブを開閉するアクチュエ
    ータに電流が出力されていないとき、前記スロットルバ
    ルブの開度を全閉位置と全開位置との間の所定の中間位
    置に保持する位置保持機構と、前記位置保持機構におけ
    る前記中間位置前後の不連続なトルク変化に替えて前記
    中間位置を中心とする所定範囲内で徐々に変化する補正
    トルクを設定する補正トルク設定手段と、前記補正トル
    ク及びその他のパラメータに基づき算出される制御量に
    より前記アクチュエータを駆動し、前記スロットルバル
    ブの開度を制御するスロットル制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補正トルク設定手段は、前記中間位
    置を内燃機関の始動時に学習することを特徴とする請求
    項1に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
JP26851399A 1999-09-22 1999-09-22 内燃機関のスロットル制御装置 Pending JP2001090559A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026288A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP2016098713A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 株式会社デンソー バルブ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026288A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Denso Corp 内燃機関の制御装置
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