JP2010131296A - 止血器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンが膨らむ方向を制御するとともに、形状やサイズの異なる肢体に対して合致してバルーンが安定する止血器具を提供する。
【解決手段】止血器具10は、止血部位に巻き付けて固定される可撓性の平帯体11と、平帯体11の内面に固定された平板12と、平板12の内面26に固定されたバルーン13と、を具備する。平板12は、第1方向に沿った第1長さL1が、バルーン13の第2長さL2より長く、かつ第1方向に対して交差する方向へ延びるヒンジ部21,22を有し、ヒンジ部21,22によって第1方向に対して曲折可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、肢体における止血すべき部位に巻き付けられて止血を行う止血器具に関する。
腕や足などの肢体における血管へ挿入されたカテーテルや、血管に刺通された比較的大径の針などが除去された後には、カテーテルの挿入や針の刺通による侵襲部位を止血する必要がある。このように比較的大きな侵襲部位を止血するにあたり、侵襲部位の圧迫を確実且つ簡易に行う器具として、従来より止血器具が知られている。
従来の止血器具として、肢体に巻付け可能な帯体にバルーンが設けられたものが知られている(特許文献1,2)。帯体は、例えば面ファスナーによって肢体に巻き付けた状態で固定される。この帯体の内側にバルーンが設けられている。空気などが注入されると、帯体の内側においてバルーンが膨らんで止血すべき部位が圧迫される。この圧迫状態が維持されることによって、止血すべき部位において血液の凝固や侵襲部位の癒着などが生じて止血が完了する。
また、バルーンによって圧迫される力の方向を、肢体の表面に対して傾斜させるために、前述された止血器具において更に湾曲板を設け、その湾曲板の湾曲部分に補助バルーンを設ける構成が開示されている(特許文献3)。
特開2008−119517号公報 特開2005−218593号公報 特開2007−75650号公報
しかし、特許文献1,2に示されるような従来の止血器具においては、バルーンが肢体側のみでなく反対側へも膨らむこととなるので、バルーンの膨らみが分散して肢体への圧迫力に集中しない。したがって、確実な止血のために圧迫力を確保しようとすると、バルーンを大きく膨らますこととなり、肢体に対してバルーンが不安定になるという問題がある。
仮に、特許文献3に開示されるように、バルーンに対して肢体と反対側に湾曲板などの剛体を配置すれば、バルーンが膨らむ方向を制御することができ、バルーンの膨らみを肢体への圧迫力にある程度集中させることができる。しかし、特許文献3に示されるような構成では、剛体の形状やサイズが必ずしも肢体の形状やサイズに合致しないという問題がある。例えば、剛体の形状やサイズを平均的な形状や大きさの肢体に合致させると、小さな肢体や大きな肢体には合致しないこととなり、平均的な形状や大きさから外れる肢体に止血器具を装着してバルーンを膨らませると、肢体に対してバルーンなどが不安定になる。その結果、バルーンの位置ズレが生じて、止血途中に血液が漏れだしたり、また、バルーンが止血部位以外の血管や神経を圧迫して、しびれや血行不良が生じたりする。また、バルーンが不安定になると装着感が悪いという問題も生じる。
さらに、前述された止血器具を小さな肢体に装着すると、剛体の端が肢体より外側へ突出するために、その剛体の端において帯体が急激に折れ曲がることとなる。そうすると、剛体の端において帯体が集中的に擦れやすくなり、損傷や破断が生じやすいという問題が生じる。
また、特許文献1,2,3に開示されるような従来の止血器具では、帯体として面ファスナーを有するものが採用されており、帯体を肢体に巻き付けた後に、面ファスナーによって帯体が肢体に固定される。しかし、帯体は、肢体に対して圧接しているのみなので、肢体からの汗などによって肢体に対する帯体の摩擦が小さくなると、肢体に対して帯体が回転しやすくなる。また、帯体の面ファスナーを固定する作業中にも、肢体に対して帯体が回転する場合があり得る。そうすると、バルーンによる圧迫箇所が当初に合わせられた位置からずれるので、前述と同様に、止血途中に血液が漏れだしたり、また、止血部位以外の血管や神経を圧迫して、しびれや血行不良が生じたりする。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルーンが膨らむ方向を制御するとともに、形状やサイズの異なる様々な肢体に合致してバルーンが安定して固定される止血器具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、帯体の損傷や破断が生じ難い止血器具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、肢体に装着しやすい止血器具を提供することにある。
(1) 本発明に係る止血器具は、肢体における止血すべき部位に巻き付けて固定される可撓性の平帯体と、上記平帯体における第1面に固定された平板と、上記平板において上記平帯体とは反対側となる第2面に固定されて、流体が注入されることによって膨らむバルーンと、を具備する。上記平板は、上記平帯体の長手方向である第1方向に沿った第1長さが、上記バルーンにおける上記第1方向に沿った第2長さより長く(第1長さ>第2長さ)、かつ上記第1方向に対して交差する方向へ延びるヒンジ部を有し、当該ヒンジ部によって当該第1方向に対して曲折可能である。
止血器具は、肢体における止血すべき部位(以下、「止血部位」とも称される。)に巻き付けて用いられる。肢体は、例えばヒトの腕や脚などである。可撓性の平帯体は、その表裏面のうちの一方である第1面が肢体側に向けられて、肢体に巻き付けられる。平帯体には、第1面側に粘着層が設けられたり、面ファスナーが設けられており、粘着層が肢体に接着したり、面ファスナーによって平帯体が環状となって肢体に圧接されたりすることによって、平帯体が肢体に固定される。
肢体に巻き付けられた平帯体において肢体と対向する内側の面である第1面には、平板が固定されている。そして、この平板において、肢体と対向する内側の面である第2面、換言すれば平帯体とは反対側となる第2面には、バルーンが固定されている。このバルーンは、使用前の状態では薄く萎まされており、空気などの流体が注入されることによって膨らまされる。
空気などの流体が注入されると、バルーンは平板と肢体との間において膨らむ。外側となる平板側において、平板によってバルーンの変形が抑制されるので、バルーンは主に内側である肢体側へ膨出する。したがって、バルーンの膨らみが肢体側へと主として向けられ、このバルーンの膨らみが肢体の止血部位への圧迫力として作用する。
平板は、第1方向に沿った第1長さが、バルーンにおける第1方向に沿った第2長さより長い(第1長さ>第2長さ)。したがって、平板における第1方向の両端は、膨らまされたバルーンの外側において第1方向へ突出するが、この平板は、バルーンの膨らみによってヒンジ部が折れ曲がって第1方向に対して曲折する。したがって、バルーンから第1方向の外側に突出した平板の両端は、バルーンの膨らみに沿って傾斜して肢体側へ向く。バルーンの膨らみは、肢体のサイズや形状に合致しているので、平板は、肢体のサイズや形状によって、ヒンジ部の第1方向おける曲折角度が変位する。つまり、平板は、肢体のサイズや形状に合わせて、第1方向に対して適宜折れ曲がる。
(2) 上記ヒンジ部は、上記平板において、上記第1方向に対して異なる位置となる少なくとも2箇所に設けられてもよい。
例えば、平板において2箇所にヒンジ部が設けられることにより、平板は、第1方向に対して2箇所で曲折可能となる3つの部分に分かれる。この3つの部分を中央部分と両端部分とすると、前述されたようにバルーンが膨らまされることによって、中央部分は、肢体の表面とほぼ平行となって、バルーンが肢体側へ膨らむようにバルーンの変形を抑制し、かつ、両端部分は、バルーンにおける第1方向の両側において肢体側へ向かって延びる。この両端部分が中央部分に対して曲折する角度は、前述されたように、肢体のサイズや形状によるので、平板は、バルーンの変形を抑制しつつ、肢体の形状やサイズにより合致するように第1方向に対して曲折する。
(3) 上記平板は、上記肢体に装着された状態において上記バルーンが膨らまされることによって、当該バルーンに沿って上記第1方向に対して湾曲するように弾性変形可能であってもよい。
例えば前述されたように、平板において2箇所にヒンジ部が設けられると、その中央部分がバルーンが膨らんだ形状に沿って弾性変形する。弾性変形した中央部分は、その弾性復帰力によってバルーンの変形が肢体側へ向けられるとともに、中央部分は、肢体の表面に沿って膨らんだバルーンの形状に沿う。したがって、バルーンの膨らみによる圧迫力を大きく損なうことなく、止血器具の装着感が向上される。
(4) 上記ヒンジ部は、上記平板に形成された薄肉部又は切込みであってもよい。
これにより、ヒンジ部を有する平板を合成樹脂などによって一体成形することができる。
(5) 上記平帯体は、その第1面側に粘着層を有するものであってもよい。
これにより、平帯体が第1面側において肢体に直接接着されるので、肢体に対して平帯体がずれることが防止される。
本発明に係る止血器具によれば、バルーンの外側に平板が設けられることによって、バルーンが膨らむ方向が制御されるとともに、平板にヒンジ部が設けられることによって、形状やサイズの異なる肢体に対して平板が第1方向に適宜曲折するので、肢体に対してバルーンが安定する止血器具が実現される。また、平板の第1方向における両端が、形状やサイズの異なる肢体に合わせて肢体側へ向くので、平板の両端において平帯体が集中的に擦れることが無く、平帯体の損傷や破断が生じ難い止血器具が実現される。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、本発明の第1実施形態に係る止血器具10の外観構成を示す正面図である。図2は、止血器具10の平面図である。図3は、止血器具10の底面図である。図4は、止血器具10の右側面図である。図5は、図2におけるV-V切断線の断面構造を示す部分断面図である。図6(A)は、平板12の底面図であり、図6(b)は、VI−VI切断線の断面構造を示す部分断面図である。図7は、腕90に止血器具10を装着する方法を示す模式図である。図8は、腕90に止血器具10を装着してバルーン13を膨らませた状態を示す模式図である。図9は、本発明の第2実施形態に係る止血器具30の外観構成を示す正面図である。図10は、止血器具30の平面図である。図11は、止血器具30の底面図である。図12は、止血器具30の右側面図である。図13は、図10におけるXIII-XIII切断線の断面構造を示す部分断面図である。図14は、平板32の底面図である。図15は、腕90に止血器具30を装着する方法を示す模式図である。図16は、腕90に止血器具10を装着してバルーン33を膨らませた状態を示す模式図である。図17は、腕92に止血器具30を装着してバルーン33を膨らませた状態を示す模式図である。
[第1実施形態]
以下に、第1実施形態に係る止血器具10が説明される。
[止血器具10]
止血器具10は、ヒトの腕や脚などにおける止血すべき部位に巻き付けて固定されることによって、止血すべき部位(止血部位)を圧迫して止血するものである。止血器具10は、例えば、治療や検査目的でヒトの血管に挿入されたカテーテルや針などが除去された後の止血のために用いられる。より具体的な例としては、カテーテルを挿入する目的で腕の手首付近に留置されたシースイントロデューサを除去した後の止血のために用いられる。
図1から図4に示されるように、止血器具10は、主として、腕などの肢体に巻付け可能な平帯体11と、平帯体11の内側に設けられた平板12と、平板12の内側に設けられたバルーン13とから構成されている。
[平帯体11]
図2に示されるように、平帯体11は、腕などの肢体に巻き付けるに十分な長さの薄平な帯形状のシートであり、肢体に沿って変形する可撓性を有する。各図において矢印101で示される方向が平帯体11の長手方向であり、本発明における第1方向に相当する。本実施形態では、平帯体11の幅が、平板12が配置された付近において、平板12の幅と同程度に拡幅されているが、この平帯体11の平面形状は適宜変更されてもよい。
平帯体11は、可撓性を有するシート形状のものであれば布や不織布、紙、合成樹脂、これらの積層体などから構成されるが、通気性を有する素材を用いることによって、止血器具10の装着感が向上される。
図5に示されるように、止血器具10が肢体に装着された状態において、肢体側となる平帯体11の内面18には粘着層16が積層されている。この粘着層16は、例えばアクリル系やシリコーン系の粘着剤から主として構成されている。粘着層16は、平帯体11の内面18全体に積層されている。なお、平帯体11の内面18は、止血器具10が肢体に装着されたときに肢体側を向く面(図3に示される側の面)であり、この内面18が本発明における第1面に相当する。これに対して、図2に示される側の面が平帯体11の外面と称される。このような粘着層16を有する平帯体11として、公知の医療用粘着テープなどが用いられる。粘着層16により、平帯体11は、その内面18側において腕などの肢体に直接接着されるので、肢体に対して平帯体11がずれ難くなる。粘着層16は、使用前においては剥離シート14,15及びシート19によって覆われている。
図3に示されるように、1枚の平帯体11に対して2枚の剥離シート14,15が、第1方向(矢印101)の両端側にそれぞれ配置されて、平帯体11の粘着層16を覆っている。2枚の剥離シート14,15の間においても、粘着層16はシート19によって覆われているが、このシート19は、粘着層16に対して剥離可能でなくともよい。シート19で覆われた粘着層16は、使用に際しても腕30などに接着されない。
図2に示されるように、平帯体11には、幅方向中央の一部が厚み方向に切り抜かれて窓17が形成されている。窓17は、平板12及びバルーン13の配置に対応されており、窓17を通じて、平帯体11の外面側から平板12が視認される。後述されるように、平板12が透光性の部材から構成されることによって、窓17を通じて平板12の内側に配置されたバルーンが視認可能となる。さらに、バルーン13が透光性の部材から構成されることによって、平帯体11の外側から、窓17、平板12及びバルーン13を通じて、肢体における止血部位が視認可能となる。
[平板12]
図3に示されるように、平帯体11の内面18側に平板12が配置されて固定されている。平板12が配置される箇所においては、剥離シート14,15やシート19が設けられておらず粘着層16が露出された状態にある。したがって、粘着層16によって平板12が平帯体11の内面18側に接着固定される。平板12は、平帯体11において第1方向(矢印101)の中央より一端側(図3における左側)にオフセットして配置されているが、平帯体11によって平板12を肢体に固定することができる位置であれば、平板12の配置は特に限定されない。
図3及び図6(A)に示されるように、平板12には、平面視において第1方向(矢印101)に沿った方向の両端の一部分をそれぞれ区画するようにして、第1方向と直交する方向へ延びるヒンジ部21,22が設けられている。このヒンジ部21,22によって、平板12は、中央部分23と端部分24,25との3つの区画に大別して把握される。
図3に示されるように、平板12は、第1方向(矢印101)に沿った第1長さL1が、バルーン13における第1方向に沿った第2長さL2より長い。(第1長さL1>第2長さL2)。また、平板12の幅W1は、バルーン13の幅W2より若干広い。
各ヒンジ部21,22は、平板12における位置が異なる他は同等の形状なので、ヒンジ部22を例に詳細な構造が説明される。図6(B)に示されるように、ヒンジ部22は、平板12における厚みが薄くされた薄肉部によって構成されている。この薄肉部は、一定の断面形状をなして、平板12の第1方向に沿った両縁に渡って形成されている。ヒンジ部22において、平板12の厚みが薄くされることにより、中央部分23及び端部分25において所望の剛性を維持し、かつヒンジ部22において中央部分23と端部分25とが任意の角度で曲折可能となる。中央部分23と端部分25とがなし得る角度は、ヒンジ部22の形状や厚み、幅などによって異なるが、止血器具10の用途を考慮すれば、中央部分23に対して90°〜180°をなすように端部分25が曲折可能であればよく、また、端部分25は、平板12における内面26側(図3及び図6(A)における図手前側、図6(B)における下側)にのみ曲折可能であればよいが、さらに大きく曲折可能であったり、平板12の内面26側及び外面側の双方へ曲折可能であったりしてもよいことは言うまでもない。なお、ヒンジ部21については詳細な説明がなされないが、ヒンジ部22と同等の構成のヒンジ部21によって、中央部分23と端部分24とが任意の角度で曲折可能である。
平板12は、例えば、透光性を有する合成樹脂の成形体として形成される。ヒンジ部21,22を構成する薄肉部は、平板12を成形する際に一体に形成されうるが、一定の厚みの平板12が成形された後に、ヒンジ部21,22に相当する箇所が厚み方向に切欠されることによってヒンジ部21,22が形成されてもよい。また、薄肉部に代えて、平板12に切込みを形成することによってヒンジ部21,22が形成されてもよい。
平板12は、後述されるバルーン13の膨らみによって、バルーン13に沿って第1方向に対して湾曲するように弾性変形可能である(図8参照)。主として平板12の中央部分23にバルーン13が配置されているので、中央部分23がバルーン13に沿って第1方向に対して湾曲するように弾性変形しうる。このような弾性変形は、平板12の素材や厚みによって実現される。弾性変形の程度は特に限定されないが、後述されるように止血器具10が腕などに装着されてバルーン13が膨らまされたときに、平帯体11が破断したり、バルーン13が破裂したり、腕などに強い痛みが生じたりすることなく、平板12が弾性変形すればよい。
[バルーン13]
バルーン13は、概ね袋形状をなして、空気や液体などの流体が注入されることによって膨らむものである。このようなバルーン13は、例えば、同形状の2枚のフィルムが重ねられて、その2枚のフィルムの周縁が溶着や接着により互いに固着されることによって袋形状に形成されている。バルーン13を構成するフィルムは、特に限定されないが、透光性を有するものであれば、前述されたように、平帯体11の窓17から平板12及びバルーン13を介して止血部位が目視可能となるので好ましい。
図3に示されるように、バルーン13は、外形がほぼ正方形のシート状態であり、流体が注入されることによって膨らむ部分(図3において点線で示された領域)が第1方向(矢印101)と直交する方向に長い長方形をなしている。この長方形をなした膨らむ部分は、流体が注入されることによって中央が最も厚い枕形状に膨らむ(図8参照)。これにより、球形状のバルーンのように点で止血部位を圧迫するのではなく、より広い面で止血部位を圧迫するので、止血部位に圧迫力が確実に付与されて確実な止血が実現される。
バルーン13は、平板12の内面26、つまり平帯体11とは反対側となる面に固定されている。この内面26が、本発明における第2面に相当する。前述されたように、バルーン13は、主として平板12における中央部23に配置され、バルーン13の一部が端部分25にも配置されている。このようなバルーン13の配置は、肢体における止血部位(血管)や圧迫される神経などを考慮して、膨らまされたバルーン13の最も厚い部分が止血部位に対応し、かつ神経を過剰に圧迫しないように設定される。
バルーン13には、袋形状の内部空間に流体を注入するためのチューブ27及びコネクタ28が設けられている。バルーン13の周縁のうちの一部(図3における下側)に、袋形状の内部空間と通ずるポートが形成されており、このポートに流体を注入可能にチューブ27が連結されている。そして、チューブ27の端にはコネクタ28が設けられている。コネクタ28には、シリンジなどの流体を注入するための器具が接続されるが、シースイントロデューサなどの医療器具との誤接続を防止するために、これら医療器具に用いられるコネクタより小径のものが使用される。また、各図には現れていないが、コネクタ28には、バルーン13に流体を注入可能であって、かつバルーン13からの流体の逆流を阻止する弁が設けられている。
[止血器具10の使用方法]
止血器具10は、ヒトの腕や脚などの肢体における血管へ挿入されたカテーテルや、血管に刺通された比較的大径の針などが除去された後に、カテーテルの挿入や針の刺通による侵襲部位を止血するために用いられる。本実施形態では、一例として、カテーテルを挿入するためのシースイントロデューサがヒトの腕に挿入されたとして説明がなされる。シースイントロデューサ自体の構造や挿入方法は本発明に直接関係しないので、その説明や図示が省略される。
装着前の止血器具10においては、バルーン13は萎んだ状態にあり、平帯体11の粘着層16はすべて剥離シート14,15によって覆われている。粘着層16が剥離シート14,15に覆われていることによって、止血器具10が腕に装着される際に、平帯体11が所望の箇所以外に誤って接着することがない。
止血器具10が装着される際には、まず、平帯体11の外面側から窓17、平板12及びバルーン13を通じて腕90の止血部位91(図8参照)が確認されながら、バルーン13の中央と止血部位91とが位置合わせされる。そして、剥離シート14,15が剥離されて、平帯体11の粘着層16が露出され、平帯体11の両端部が腕90に巻き付けられて接着される。これにより、図7に示されるように、平帯体11が腕90に巻き付けられて接着固定される。平帯体11が固定されることによって、平板12及びバルーン13は、止血部位91に対応した位置、つまり止血部位91の外側に固定される。
つづいて、図7に示されるように、コネクタ28にシリンジ29が接続されて、チューブ27を通じてバルーン13の内部空間へ空気が注入される。空気が注入されると、図8に示されるように、バルーン13は平板12と腕90の止血部位91との間において膨らむ。バルーン13は、その中央が最も厚くなるように膨らもうとするが、バルーン13の外側にある平板12の剛性によって、バルーン13が外側に膨らむことが抑制されるので、バルーン13は、主に内側である止血部位91へ膨出する。したがって、バルーン13の膨らみが主として止血部位91へ向けられ、このバルーン13の膨らみが止血部位91への圧迫力として作用する。止血部位91に留置されているシースイントロデューサは、バルーン13が膨らまされた後に血管から抜き取られる。
また、図8に示されるように、バルーン13の膨らみによって、平板12の中央部分23が外側へ向かって湾曲するように弾性変形する。弾性変形した中央部分23は、その弾性復帰力によって、バルーン13の変形が止血部位91へ向けられるとともに、中央部分23は、腕90のサイズや形状に合わせて膨らんだバルーン13の形状に沿う。したがって、バルーン13の膨らみによる止血部位91への圧迫力を大きく損なうことなく、止血器具10の装着感が向上される。
また、図8に示されるように、平板12の端部分24,25は、バルーン13に対して第1方向(矢印101)の外側へ突出するが、この端部分24,25は、バルーン13の膨らみによってヒンジ部21,22が折れ曲がることによって、腕90側へ向かう。バルーン13の膨らみは、腕90のサイズや形状に合致しているので、平板12は、腕90のサイズや形状によって、ヒンジ部21,22の第1方向おける曲折角度が変位する。つまり、平板12は、腕90のサイズや形状に合わせて、第1方向に対して適宜折れ曲がる。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、止血器具10によれば、バルーン13の外側に平板12が設けられることによって、バルーン13が膨らむ方向が制御されるとともに、平板12にヒンジ部21,22が設けられることによって、形状やサイズの異なる腕90に対して端部分24,25が適宜曲折するので、様々な腕90に対してバルーン13が安定する。また、端部分24,25が、腕90のサイズや形状に合わせて腕90側へ向くので、平板12の両端において平帯体11が集中的に擦れることがなく、平帯体11の損傷や破断が生じ難い。
また、剥離シート14,15が配置されていない平板12周辺においては、粘着層16が露出されないので、平板12の周辺の平帯体11は腕90に接着されない。これにより、バルーン13が膨らまされることによって、平板12の周辺において平帯体11が腕90から剥離されたり、腕90に過度のストレスを与えることを軽減でき、粘着層16により起因される皮膚障害が低減される。
なお、本実施形態では、平板12において、第1方向(矢印101)に対して異なる位置となる2箇所にヒンジ部21,22が設けられているが、ヒンジ部の数や配置は適宜変更されてもよい。
また、ヒンジ部21,22は、平板12に薄肉部や切込みを形成するほか、例えば、平板12の中央部分23及び端部分24,25をそれぞれ別部材として、これらを連結する可撓性のテープやフィルムなどによって実現されてもよい。
また、本実施形態では、バルーン13は、長方形の枕形状に膨らむものとしたが、球形状などのバルーンが採用されても、本実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第2実施形態]
以下に、本発明の第2実施形態が説明される。
[止血器具30]
止血器具30の用途は、前述された止血器具10と同じである。図9から図12に示されるように、止血器具30は、主として、腕などの肢体に巻付け可能な平帯体31と、平帯体31の内側に設けられた平板32と、平板32の内側に設けられたバルーン33とから構成されている。
[平帯体31]
図9から図12に示されるように、平帯体31は、腕などの肢体に巻き付けるに十分な長さの薄平な帯形状のシートであり、肢体に沿って変形する可撓性を有する。各図において矢印101で示される方向が平帯体31の長手方向であり、本発明における第1方向に相当する。本実施形態では、一定幅の平帯体31が示されているが、第1実施形態にように、平板13が配置された付近において平帯体31の幅が拡幅されるなど、平帯体31の平面形状は適宜変更されてもよい。平帯体31の素材は、前述された平帯体11と同様に選択される。
図13に示されるように、止血器具30が肢体に装着された状態において、肢体側となる平帯体31の内面38全体には粘着層36が積層されている。この内面38が本発明における第1面に相当する。これに対して、図10に示される側の面が平帯体31の外面と称される。粘着層36は、使用前においては剥離シート34,35によって覆われている。
図11に示されるように、1枚の平帯体31に対して2枚の剥離シート34,35が、第1方向(矢印101)に並ぶように配置されて、平帯体31の粘着層36を覆っている。剥離シート34は、粘着層36における平板32周りを覆っており、剥離シート35は、粘着層36における平板32周りから離れた一端側を覆っている。
図12に示されるように、平帯体31において第1方向(矢印101)と直交する方向の幅W3は、平板32の幅W4より広い(幅W3>幅W4)。したがって、平帯体31の内面に配置された平板32の幅方向(矢印101と直交する方向)の外側に粘着層36が存在し、その粘着層36に相当する部分を含めて平板32に対して第1方向両側にある粘着層36の一部分が1枚の剥離シート34で覆われている。この剥離シート34は、前述された剥離シート35と独立して平帯体31の粘着層36から剥離可能である。
図10に示されるように、平帯体31には、幅方向中央の一部が厚み方向に切り抜かれて窓37が形成されている。窓37は、平板32及びバルーン33の配置に対応されており、窓37を通じて、平帯体31の外面側から平板32が視認される。
[平板32]
図11に示されるように、平帯体31の内面18側に平板32が配置されて固定されている。平板32が配置される箇所においては、剥離シート34,35が設けられておらず粘着層36が露出された状態にある。したがって、粘着層36によって平板32が平帯体31の内面18側に接着固定される。平板32は、平帯体31において第1方向(矢印101)の中央より一端側(図11における左側)にオフセットして配置されているが、平帯体31によって平板32を肢体に固定することができる位置であれば、平板32の配置は特に限定されない。また、平板32における第1方向に沿った一方の縁(図11における下側の縁)と、平帯体31における第1方向に沿った一方の縁(図11における下側の縁)とが合わせられているが、平帯体31の幅方向(矢印101と直交する方向)に対する平板32の配置も特に限定されない。
図11及び図14に示されるように、平板32は、第1方向(矢印101)を長手方向とする長平な形状であり、第1方向の両端がそれぞれ半円形状をなしている。この両端の半円形状をそれぞれ区画するようにして、第1方向と直交する方向へ延びるヒンジ部41,42が設けられている。このヒンジ部41,42によって、平板32は、中央部分43と端部分44,45との3つの区画に大別して把握される。
図11に示されるように、平板32は、第1方向(矢印101)に沿った第3長さL3が、バルーン33における第1方向に沿った第4長さL4より長い。(第3長さL3>第4長さL4)。また、平板32の幅W4は、バルーン33の幅とほぼ同等である。なお、本実施形態では、平板32の中央部分43の外形とバルーン33の外形がほぼ同等であるが、本発明においては、これらが同等である必要はない。なお、前述された第3長さL3が、本発明における第1長さに相当し、第4長さL4が本発明における第2長さに相当する。
各ヒンジ部41,42は、前述された平板12におけるヒンジ部21,22と同様なので、その詳細な説明が省略されるが、ヒンジ部41,42において中央部分43と端部分44,45とが任意の角度で曲折可能となる。
平板32は、後述されるバルーン33の膨らみによって、バルーン33に沿って第1方向に対して湾曲するように弾性変形可能である(図16参照)。平板32の中央部分43にバルーン33が配置されているので、中央部分43がバルーン33に沿って第1方向に対して湾曲するように弾性変形しうる。このような弾性変形は、平板32の素材や厚みによって実現される。
[バルーン33]
バルーン33は、その形状が異なる他は、前述されたバルーン13と同様のものである。図11に示されるように、バルーン33は、萎んだ状態において、第1方向(矢印101)に長い長方形のシート状態であり、流体が注入されることによって、中央部分が最も厚い枕形状に膨らむ(図16参照)。
バルーン33は、平板32の内面46、つまり平帯体31とは反対側となる面に固定されている。この内面46が、本発明における第2面に相当する。前述されたように、バルーン33は、平板32における中央部23のほぼ全域に重なるように配置されている。
バルーン33には、袋形状の内部空間に流体を注入するためのチューブ47及びコネクタ48が設けられている。このチューブ47及びコネクタ48は、前述されたチューブ27及びコネクタ28と同様のものなので、詳細な説明が省略される。
[止血器具30の使用方法]
止血器具30は、前述された止血器具10と同様に、ヒトの肢体において止血するために用いられる。
装着前の止血器具30においては、バルーン33は萎んだ状態にあり、平帯体31の粘着層36はすべて剥離シート34,35によって覆われている。粘着層36が剥離シート34,35に覆われていることによって、止血器具30が腕に装着される際に、平帯体31が所望の箇所以外に誤って接着することがない。
図15に示されるように、止血器具30が装着される際には、まず、平板32の周辺の粘着層36を覆っている剥離シート34が剥離されて、平板32周辺の粘着層36が露出される。そして、平帯体31の外面側から窓37、平板32及びバルーン33を通じて腕90の止血部位91が確認されながら、バルーン33の中央と止血部位91とが位置合わせされ、図15に示されるように、平板32周辺の粘着層36が腕90の皮膚に接着される。なお、図15には示されていないが、このとき、止血部位91にはシースイントロデューサが留置されている。
図15に示されるように、平帯体31において平板32から離れた側の端部(図15における右側)の粘着層36は、剥離シート35によって覆われた状態にある。したがって、前述されたように、バルーン33を位置決めして、平板32周辺の粘着層36によって腕90に平帯体31を接着させるときに、前述された端部が誤って所望の箇所以外に接着することがない。そして、前述されたようにしてバルーン33の位置決めを終えた後、剥離シート35が剥離されて、平帯体31の端部も腕90に巻き付けられて接着される。これにより、平帯体31が腕90に巻き付けられて接着固定される。平帯体31が固定されることによって、平板32及びバルーン33は、止血部位91に対応した位置、つまり止血部位91の外側に固定される。
つづいて、コネクタ48にシリンジなどが接続されて、チューブ47を通じてバルーン33の内部空間へ空気が注入される。空気が注入されると、図16に示されるように、バルーン33は平板32と腕90の止血部位91との間において膨らむ。バルーン33は、その中央が最も厚くなるように膨らもうとするが、バルーン33の外側にある平板32の剛性によって、バルーン33が外側に膨らむことが抑制されるので、バルーン33は、主に内側である止血部位91へ膨出する。したがって、バルーン33の膨らみが主として止血部位91へ向けられ、このバルーン33の膨らみが止血部位91への圧迫力として作用する。止血部位91に留置されているシースイントロデューサは、バルーン33が膨らまされた後に血管から抜き取られる。
また、図16に示されるように、バルーン33の膨らみによって、平板32の中央部分43が外側へ向かって湾曲するように弾性変形する。弾性変形した中央部分43は、その弾性復帰力によって、バルーン33の変形が止血部位91へ向けられるとともに、中央部分43は、腕90のサイズや形状に合わせて膨らんだバルーン33の形状に沿う。したがって、バルーン33の膨らみによる止血部位91への圧迫力を大きく損なうことなく、止血器具30の装着感が向上される。
また、図16に示されるように、平板32の端部分44,45は、バルーン33に対して第1方向(矢印101)の外側へ突出するが、この端部分44,45は、バルーン33の膨らみによってヒンジ部41,42が折れ曲がることによって、腕90側へ向かう。バルーン33の膨らみは、腕90のサイズや形状に合致しているので、平板32は、腕90のサイズや形状によって、ヒンジ部41,42の第1方向おける曲折角度が変位する。つまり、平板32は、腕90のサイズや形状に合わせて、第1方向に対して適宜折れ曲がる。
例えば、図17に示されるように、比較的小さな腕92に止血器具30が装着されると、平板32の端部分44,45は、ヒンジ部41,42が大きく折れ曲がって、腕92側へ向かう。一方、バルーン33は平板32と腕92の止血部位93との間において膨らむので、バルーン33の膨らみが止血部位93への圧迫力として作用する。このように、平板32は、腕90,92のサイズや形状によって、ヒンジ部41,42の第1方向おける曲折角度が適宜変位して、端部分44,45が腕90,92へ向かって適宜折れ曲がる。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、止血器具30によれば、バルーン33の外側に平板32が設けられることによって、バルーン33が膨らむ方向が制御されるとともに、平板32にヒンジ部41,42が設けられることによって、形状やサイズの異なる腕90,92に対して端部分44,45が適宜曲折するので、様々な腕90,92に対してバルーン33が安定する。また、端部分44,45が、腕90,92のサイズや形状に合わせて腕90,92側へ向くので、平板32の両端において平帯体31が集中的に擦れることがなく、平帯体31の損傷や破断が生じ難い。
また、剥離シート34を剥離することによって、平板32周辺の粘着層36が露出されて、直ちに、露出された粘着層36を腕90,92に接着させることができるので、剥離シート34を剥離してからバルーン33を位置決めして平帯体31を腕90,92に接着するまでの作業が簡易となり、腕90,92に装着しやすい止血器具30が実現される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る止血器具10の外観構成を示す正面図である。 図2は、止血器具10の平面図である。 図3は、止血器具10の底面図である。 図4は、止血器具10の右側面図である。 図5は、図2におけるV-V切断線の断面構造を示す部分断面図である。 図6(A)は、平板12の底面図であり、図6(b)は、VI−VI切断線の断面構造を示す部分断面図である。 図7は、腕90に止血器具10を装着する方法を示す模式図である。 図8は、腕90に止血器具10を装着してバルーン13を膨らませた状態を示す模式図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る止血器具30の外観構成を示す正面図である。 図10は、止血器具30の平面図である。 図11は、止血器具30の底面図である。 図12は、止血器具30の右側面図である。 図13は、図10におけるXIII-XIII切断線の断面構造を示す部分断面図である。 図14は、平板32の底面図である。 図15は、腕90に止血器具30を装着する方法を示す模式図である。 図16は、腕90に止血器具10を装着してバルーン33を膨らませた状態を示す模式図である。 図17は、腕92に止血器具30を装着してバルーン33を膨らませた状態を示す模式図である。
符号の説明
10,30・・・止血器具
11,31・・・平帯体
12,32・・・平板
13,33・・・バルーン
14,15,34,35・・・剥離シート
16,36・・・粘着層
21,22,41,42・・・ヒンジ部
26,46・・・内面(第2面)
90,92・・・腕(肢体)
91,93・・・止血部位

Claims (5)

  1. 肢体における止血すべき部位に巻き付けて固定される可撓性の平帯体と、
    上記平帯体における第1面に固定された平板と、
    上記平板において上記平帯体とは反対側となる第2面に固定されて、流体が注入されることによって膨らむバルーンと、を具備し、
    上記平板は、上記平帯体における長手方向である第1方向に沿った第1長さが、上記バルーンにおける当該第1方向に沿った第2長さより長く(第1長さ>第2長さ)、かつ当該第1方向に対して交差する方向へ延びるヒンジ部を有し、当該ヒンジ部によって当該第1方向に対して曲折可能である止血器具。
  2. 上記ヒンジ部は、上記平板において、上記第1方向に対して異なる位置となる少なくとも2箇所に設けられた請求項1に記載の止血器具。
  3. 上記平板は、上記肢体に装着された状態において上記バルーンが膨らまされることによって、当該バルーンに沿って上記第1方向に対して湾曲するように弾性変形可能である請求項1又は2に記載の止血器具。
  4. 上記ヒンジ部は、上記平板に形成された薄肉部又は切込みである請求項1から3のいずれかに記載の止血器具。
  5. 上記平帯体は、その第1面側に粘着層を有する請求項1から4のいずれかに記載の止血器具。
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