JP2005246027A - 止血用絆創膏 - Google Patents

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Abstract

【課題】
止血部位を極点的にソフトタッチで押さえて止血効果を十分に高めることができたり、基材を皮膚の位置等に係わらず安定かつ確実に粘着できる止血用絆創膏を提供する。
【解決手段】
基材の一方の面に設けられた粘着層と、基材の一方の面の略中心位置に固着され内部に無方向に弾性変形可能な気体、液体、ゲル状体からなる弾性体が収容された袋状部材と、基材の粘着層に剥離可能に貼り付けられた剥離材とを備え、基材は、その袋状部材が人体の止血部位に当接した状態で粘着層が人体の皮膚表面に粘着されると共に、伸縮性もしくは非伸縮性の押圧部材で皮膚方向に押圧されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人工透析時等に腕の皮膚に形成される針刺孔を押さえて止血する際に使用される止血用絆創膏に関する。
従来、医療分野において、人工透析、採血、点滴、輸血等で使用される止血用貼付材としては、例えば特許文献1に開示のものが提案されている。この止血用貼付材は、基材の一面に形成された粘着剤層の上に、所定大きさで所定厚さを有し適度の圧縮硬さを有するパッドを固着し、このパッドで血管穿刺孔と皮膚表面穿刺孔の双方を押圧して止血するようにしたものである。
特開平5−245173号公報
しかしながら、この止血用貼付材にあっては、圧縮方向に適度の弾性を有する薄板状のパッドにより血管穿刺孔や皮膚穿刺孔(以下、止血部位という)を単に厚さ方向に押圧する構成であるため、止血部位の位置や表面形状に係わらず止血部位を極点的にソフトタッチで押さえることが難しく、十分な止血効果が得られ難い。その結果、例えば人工透析のように、血液の流れを促進させる薬剤を投入する場合等に、止血のための時間が掛かることになる。
また、止血用貼付材の基材が伸縮性を有するものの、単に薄いシート状に形成されて粘着剤層のみの粘着力によって止血部位近傍の皮膚に粘着されるため、例えば止血部位近傍の皮膚が汗等で濡れている場合等に、確実な粘着状態を止血が完了するまでの間維持することが困難で、止血用貼付材の粘着状態に注意を払う必要がある。これらのことから、止血のための患者等への負担が増加し易いという問題点を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、止血部位を極点的にソフトタッチで押さえて止血効果を十分に高めることが可能な止血用絆創膏を提供することにある。また、他の目的は、前記目的に加え、基材を皮膚の位置等に係わらず安定かつ確実に粘着できて、透析患者等への負担を軽減させることが可能な止血用絆創膏を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に設けられた粘着層と、前記基材の一方の面の略中心位置に固着され内部に無方向に弾性変形可能な弾性体が収容された袋状部材と、前記基材の粘着層に剥離可能に貼り付けられた剥離材とを備え、前記基材は、その袋状部材が人体の止血部位に当接した状態で粘着層が人体の皮膚表面に粘着されることを特徴とする。
そして、前記弾性体は、請求項2に記載の発明のように、気体、液体、ゲル状体の少なくとも一つであることが好ましい。また、前記基材は、請求項3に記載の発明のように、粘着層が設けられた一方の面と反対側の他方の面に、基材の粘着層を皮膚に粘着させた際に前記袋状部材を皮膚方向に押圧し得る押圧部材が設けられていることが好ましく、この場合、前記押圧部材は、請求項4に記載の発明のように、伸縮性を有してその両端部が基材の他方の面に固着され、非使用時において基材の両端部を他方の面側に反らせることが好ましい。
また、前記押圧部材は、請求項5に記載の発明のように、非伸縮性の薄板で形成されてその両端部が基材の他方の面に固着され、非使用時において基材を略平板状に維持することが好ましく、この場合、前記薄板は、請求項6に記載の発明のように、弾性を有する紙、プラスチック、金属箔のいずれか一つであることが好ましい。
また、前記袋状部材は、請求項7に記載の発明のように、止血部位に当接する表面にガーゼが固着されていることが好ましく、また、請求項8に記載の発明のように、その外形形状が略円形に形成されていることが好ましい。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、例えば伸縮性を有する基材の粘着層側の一方の面に固着され内部に弾性体が収容された袋状部材が、人体の止血部位に当接した状態で粘着層が人体の皮膚表面に粘着されるため、押圧方向以外の方向にも弾性変形可能な袋状部材により、止血部位を極点的にソフトタッチで押さえることができて短時間に止血できる等、止血効果を十分に高めることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、弾性体が気体、液体、ゲル状体の少なくとも一つであるため、弾性体により袋状部材を無方向に弾性変形させることができて、止血部位の形状等に係わらず良好な止血効果を容易に得ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、基材の粘着層を皮膚に粘着させた際に、袋状部材を皮膚方向に押圧し得る押圧部材が基材の他方の面に設けられているため、止血部位の状態に係わらず袋状部材を止血部位に確実かつ良好に押圧できると共に、粘着層(基材)の皮膚からの剥がれを抑えること等ができて、止血用絆創膏の安定した粘着状態と一層確実かつ良好な止血効果を得ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、押圧部材が伸縮性を有して基材の他方の面に固着され非使用時に基材の両端部が他方の面側に反った状態となっているため、基材を皮膚に粘着させた際に、伸びた状態の押圧部材の反力を利用して袋状部材や粘着層を皮膚に押圧できて、止血用絆創膏を皮膚に一層確実に粘着させて止血効果をより一層高めることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、押圧部材が非伸縮性の薄板で形成されて非使用時において基材を略平板状に維持するため、非使用時の平坦形状により絆創膏の包装が簡単かつ効率的に行えると共に、使用時に両端が固着された薄板により袋状部材を止血部位に良好に押圧できて、止血用絆創膏の止血効果をより一層高めることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、薄板として弾性を有する紙、プラスチック、金属箔が使用されるため、両端が固定された薄板の中央部分の弾性を利用して袋状部材を止血部位に一層良好に押圧することができると共に、市販されている各種薄板を使用できて安価な止血用絆創膏を得ることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加え、袋状部材の止血部位に当接する表面にガーゼが固着されているため、ガーゼにより血液を吸収できて、衛生的な止血用絆創膏を得ることができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1ないし7に記載の発明の効果に加え、袋状部材の外形形状が略円形に形成されているため、袋状部材により止血部位の周囲を確実に押圧できると共に無方向への変形が良好となって、止血効果をより一層高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる止血用絆創膏の一実施形態を示し、図1がその一部破断した斜視図、図2が正面図、図3が裏面図、図4が平面図、図5が粘着状態の説明図である。
図1〜図4において、止血用絆創膏1(以下、絆創膏1という)は、薄い短尺シート状の基材2を有し、この基材2の一方の面である裏面2bには、所定の粘着剤を塗布すること等によって形成された粘着層3が設けられている。なお、基材2としては、布、プラスチック、紙、不織布等が使用されるが伸縮性を有するものの使用が好ましく、粘着層3としては、シリコン系、ゴム系、アクリル系、ビニル系等の人体の皮膚に対して悪影響のないものの使用が好ましい。
また、基材2の裏面2bの略中央位置には、血液吸収作用と押圧時の弾性作用を有する長方形状のガーゼ4が固着され、このガーゼ4の略中央部分に平面視で円形の袋状部材5が固着されている。この袋状部材5は、図2に拡大して示すように、ゴム系やビニル系の材質により固着部5aと略ドーム形状の当接部5bを有する袋状に形成され、その内部に弾性体としての空気6が収容された、いわゆる風船形状に形成されている。
この風船形状によって、袋状部材5は基材2の厚さ方向は勿論のこと、固着部5aを除く部分が厚さ方向の直交する半径略360度方向等のあらゆる方向(無方向という)に弾性変形可能となっている。なお、袋状部材5の外径は、例えば5mm〜10mm程度でガーゼ4の幅より若干小さい寸法に設定されると共に、その固着部5aが両面テープ、接着剤等の固着手段7によって、ガーゼ4の表面に固着されている。
また、基材2の粘着層3上には、その外形形状が基材2の外形形状と略同一形状を呈する2枚の剥離紙8a、8bが剥離可能に貼り付けられている。そして、後述するように、二枚の剥離紙8a、8bを粘着層3から剥離して粘着層3を人体の止血部位Sの皮膚9(図5参照)に粘着させることにより、絆創膏1が止血部位Sに粘着されるようになっている。
さらに、基材2の粘着層3が設けられる裏面2bと反対側の面となる表面2aには、押圧部材10の両端部が固着されている。この押圧部材10は、ゴム系、ウレタン系等の伸縮性のある短尺シート状の不織布等が使用され、非使用時である初期段階において、押圧部材10の引張力(収縮力)により基材2の長手方向両端部が表面2a側に反った弓形状を呈している。なお、押圧部材10は、その長手方向の両端部に設けられた基材2の長手方向と直交する所定幅の直線状の固着部10aが、接着、縫い付け等の固着手段によって基材2に固着されている。
次に、この絆創膏1の使用方法の一例を図5等に基づいて説明する。先ず、絆創膏1は、非使用時に、押圧部材10の引張力によって表面2a側に反った状態で、例えば図示しない包装紙等によって包装されることにより、止血部位Sに当接する袋状部材5等が殺菌等されてその清潔さが所定に維持されている。
そして、絆創膏1を例えば人工透析時に使用する場合は、絆創膏1を包装紙から取り出し、袋状部材5が図5に拡大して示す注射針の針刺孔11に当接する状態で、一方の剥離紙8aを剥離して露出した粘着層3を皮膚9に粘着させ、次に基材2を引っ張りながら他方の剥離紙8bを剥離しつつその下部の粘着層3を皮膚9に押圧させて粘着させる。この時、基材2は、図2に示す表面2a側に反った状態から、図5に示す裏面2b側に反った状態に反り方向が反転し、この反りの反転により、押圧部材10の引張力が表面2a側から裏面2b側に作用して、基材2を図5の矢印イの如く皮膚9方向に押さえ付ける状態となる。
これにより、基材2に設けられた袋状部材5の円形の当接部5bが所定の押圧力で止血部位Sに極点的に当接すると共に、袋状部材5の内部の空気6により、袋状部材5が押圧方向は勿論のこと押圧方向と直交する半径略360度方向等の無方向に弾性変形し、ソフトタッチで止血部位Sに当接して、針刺孔11からの出血が確実に防止(止血)されることになる。
このように、上記実施形態の絆創膏1にあっては、伸縮性の基材2の粘着層3側の裏面2bに固着され止血部位Sに当接する袋状部材5が、その内部に弾性体としての空気6が収容された風船形状に形成されているため、基材2の粘着層3を皮膚9に粘着させて袋状部材5を止血部位Sに押圧させた際に、袋状部材5が押圧方向以外は勿論のこと、押圧方向と直交する半径略360度方向等の無方向にも弾性変形し、袋状部材5により止血部位Sを極点的にソフトタッチで押さえることができて、止血を短時間に行うことができる。
特に、袋状部材5の当接部5bが円形に形成されて無方向に弾性変形することから、例えば人工透析の際に注射針が穿刺しされる腕の位置が透析患者によって異なる場合であっても、袋状部材5の当接部5bが皮膚9の形状に応じて弾性変形し、止血部位Sにおける止血を一層確実に行うことができる。その結果、止血効果を十分に高めることが可能になると共に、例えば人工透析時に血液の流れを促進する薬剤が投入される場合であっても、従来に比較して短時間に止血することができて、透析患者への負担を軽減させること等が可能となる。
また、基材2の表面2a側に伸縮性を有する押圧部材10が固着により設けられているため、粘着層3を皮膚9に粘着させた際に、押圧部材10が逆方向に反った状態となって、その引張力で基材2を皮膚9に押し付けることができ、袋状部材5の当接部5bを止血部位Sに一層確実に押圧できると共に、腕を動かした場合や皮膚9が汗等で濡れた場合等であっても、基材2(袋状部材5)の皮膚9からの剥がれを確実に防止するこができる。これにより、例えば人工透析時の止血効果を一層高めることができると共に、例えば止血バンドの使用が不要となったり止血用バンドの使用時間を短くすることができて、透析患者への負担を一層軽減することが可能となる。
また同時に、押圧部材10の両端部の固着部10aが基材2に固着され、中央部分がフリーな状態となっているため、押圧部材10が基材2の反りにスムーズに連動して、皮膚9を一層確実に押さえ付けることができると共に、絆創膏1の皮膚9に対する粘着操作を従来と同様に行いつつ、絆創膏1の皮膚に対する安定した粘着状態を容易に得ることが可能となる。
さらに、非使用時において、止血部位Sに当接する袋状部材5の当接部5b表面が剥離紙8a、8bによって覆われているため、袋状部材5の表面を清潔に維持することができて、衛生的で安全性に優れた絆創膏1を得ることが可能となる。また、基材2の粘着層3側に袋状部材5を固着することにより対応できるため、例えば従来から存在する絆創膏のガーゼ4の表面に、包装材として使用されるエアクッションの一部を切断して袋状部材5として固着することでも作成できて、構成簡易にして安価な絆創膏1を得ることが可能となる。
図6は、本発明に係わる前記袋状部材5の変形例を示す断面図であり、以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図6(a)に示す袋状部材5は、その内部に空気等の気体ではなく、ゲル状体12(もしくは液体)を収容させると共に、袋状部材5の固着部5aの面積を広く形成し、この固着部5aを前記ガーゼ4を使用することなく、基材2に固着手段13で直接固着(もしくは粘着層3を利用して固着)した点にある。
この袋状部材5においても、ゲル状体12によって袋状部材5が押圧方向は勿論のこと半径略360度方向等の無方向に弾性変形できて、上記実施形態の袋状部材5と同様の作用効果を得ることができる。この変形例の場合、ゲル状体12や液体としては、これらが袋状部材5から漏出した場合でも、止血部位Sに悪影響を与えない例えば消毒剤(消毒液)等が使用される。
また、図6(b)に示す袋状部材5の特徴は、皮膚9への当接部5bの表面にガーゼ14を固着した点にあり、この袋状部材5によれば、空気6(もしくはゲル状体12や液体)により上記袋状部材5と同様の作用効果が得られる他に、ガーゼ14で血液を吸収できて、止血部位Sを一層清浄化できる衛生的な絆創膏1を得ることが可能となる。このように、袋状部材5の内部に収容される弾性体としては、針刺孔11の大きさや止血度合い等に応じて気体、液体、ゲル状体の少なくとも一つを使用すれば良い。
図7及び図8は、本発明に係わる止血用絆創膏の他の実施形態を示す正面図及び粘着状態の説明図である。なお、上記実施形態の同一部位には同一符号を付して説明する。この実施形態の特徴は、前記押圧部材として非伸縮性の薄板15を使用し、この薄板15の長手方向両端の固着部15aを所定幅で基材2の表面2aに固定することにより配設した点にある。
すなわち、基材2の表面2aに裏面2b側のガーゼ4と略同一大きさの、例えば弾性変形可能なケント紙のような薄板15の両端部を所定幅Wの接着剤16により固定する。この時、薄板15の弾性力は、絆創膏1の非使用状態において、平坦な平板形状が維持されるように設定される。また、絆創膏1の使用時において、図8に示すように基材2の裏面2b側に変形可能となるように設定され、基材2の粘着層3が皮膚9に粘着した際に、薄板15の固着部15aに作用する矢印ロに示すような反発力により、薄板15の中央部分(袋状部材5)が矢印ハの如く皮膚9方向に押圧されるようになっている。
なお、この例で使用される非伸縮性の薄板15としては、ケント紙、コート紙、アート紙、特殊紙等の紙、各種樹脂からなるプラスチック薄板、アルミ箔等の金属箔、あるいはこれらを積層したり合体した弾性を有する各種の薄板が使用できる。また、薄板15としては弾性を有するものに限らず、変形可能な各種の薄板を使用し、この薄板の変形によって袋状部材5を皮膚方向に押圧するようにしても良い。
この実施形態の絆創膏1においても、袋状部材5の押圧で止血部位Sを止血できて、上記実施形態と同様の作用効果が得られる他に、次のような作用効果が得られる。すなわち、基材2の表面2a側に非伸縮性の薄板15が固定され、この薄板15が非使用時において基材2を略平板状(平坦形状)に維持するため、平坦形状により絆創膏1の製造やその包装が簡単かつ効率的に行えて、例えば絆創膏1を安価に製造することができると共に、使用者における使い勝手(取扱性)の向上を図ることができる。
また、非使用時において薄板15の弾性力(反発力)を利用して当接部5bにガーゼ14が固着された袋状部材5を止血部位S方向に押圧することができるため、袋状部材5を止血部位Sに良好に押圧でき、特に、薄板15の長手方向両端の固着部15aが幅Wで基材2に接着固定されていることから、薄板15の基材2に追従した変形がスムーズに行え、粘着層3の皮膚9への良好な粘着状態が得られて、絆創膏1の止血効果をより一層高めることができる。さらに、薄板15として弾性を有する紙、プラスチック、金属箔等を使用することにより、市販されている各種薄板を使用できて、一層安価な絆創膏1を得ることができる。
なお、本発明は、上記した各例のそれぞれに限定されるものではなく、例えば図6(a)に示す例と図6(b)に示す例を組み合わせる等、各例を適宜に組み合わせることができる。また、上記実施形態においては、袋状部材5を円形に形成したが、例えば楕円形状や方形状に形成する等、適宜の形状を採用することができるし、袋状部材5の板厚やガーゼ4の有無等も、止血用途に応じて適宜の構成を採用することができる。さらに、上記実施形態においては、袋状部材5と押圧部材10を共に有する絆創膏1について説明したが、袋状部材5のみを有する絆創膏1とすることも勿論可能である。
本発明は、人工透析時の止血に限らず、採血、点滴、輸血は勿論のこと、傷等の止血にも適用できる。
本発明に係わる止血用絆創膏の一実施形態の斜視図 同その正面図 同その裏面図 同その平面図 同粘着状態の説明図 同袋状部材の変形例を示す断面図 本発明に係わる止血用絆創膏の他の実施形態の図2同様の正面図 同その粘着状態の説明図
符号の説明
1・・・止血用絆創膏、2・・・基材、2a・・・表面、2b・・・裏面、3・・・粘着層、4・・・ガーゼ、5・・・袋状部材、5a・・・固着部、5b・・・当接部、6・・・空気(弾性体)、7・・・固着手段、8a、8b・・・剥離紙、9・・・皮膚、10・・・押圧部材、10a・・・固着部、11・・・針刺孔、12・・・ゲル状体(弾性体)、13・・・固着手段、14・・・ガーゼ、15・・・薄板、15a・・・固着部、16・・・接着剤、S・・・止血部位。

Claims (8)

  1. 基材の一方の面に設けられた粘着層と、前記基材の一方の面の略中心位置に固着され内部に無方向に弾性変形可能な弾性体が収容された袋状部材と、前記基材の粘着層に剥離可能に貼り付けられた剥離材とを備え、
    前記基材は、その袋状部材が人体の止血部位に当接した状態で粘着層が人体の皮膚表面に粘着されることを特徴とする止血用絆創膏。
  2. 前記弾性体は、気体、液体、ゲル状体の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の止血用絆創膏。
  3. 前記基材は、粘着層が設けられた一方の面と反対側の他方の面に、基材の粘着層を皮膚に粘着させた際に前記袋状部材を皮膚方向に押圧し得る押圧部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の止血用絆創膏。
  4. 前記押圧部材は、伸縮性を有してその両端部が基材の他方の面に固着され、非使用時において基材の両端部を他方の面側に反らせることを特徴とする請求項3に記載の止血用絆創膏。
  5. 前記押圧部材は、非伸縮性の薄板で形成されてその両端部が基材の他方の面に固着され、非使用時において基材を略平板状に維持することを特徴とする請求項3に記載の止血用絆創膏。
  6. 前記薄板は、弾性を有する紙、プラスチック、金属箔のいずれか一つであることを特徴とする請求項5に記載の止血用絆創膏。
  7. 前記袋状部材は、止血部位に当接する表面にガーゼが固着されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の止血用絆創膏。
  8. 前記袋状部材は、その外形形状が略円形に形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の止血用絆創膏。
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