JP2010128920A - 車両用安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車内に子供、老人、あるいは身体の不自由な乗員しかいない状況であっても、異常に対して適切な対処を可能にした車両用安全装置を提供する。
【解決手段】車両用安全装置1は、車両もしくは乗員の異常状態を検出する車両乗員状態検出部6、乗員の属性情報を取得する属性情報取得部7、車両乗員状態検出部6及び属性情報取得部7からの情報に基づいて異常の対処レベルを設定する自動運転ECU4、設定される対処レベルに応じて避難支援を行う避難支援部9を備える。このように乗員の属性を考慮して対処レベルを設定し対応処置を行うことにより、車内に子供、老人しかいないような状況であっても適切な対処が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】車両用安全装置1は、車両もしくは乗員の異常状態を検出する車両乗員状態検出部6、乗員の属性情報を取得する属性情報取得部7、車両乗員状態検出部6及び属性情報取得部7からの情報に基づいて異常の対処レベルを設定する自動運転ECU4、設定される対処レベルに応じて避難支援を行う避難支援部9を備える。このように乗員の属性を考慮して対処レベルを設定し対応処置を行うことにより、車内に子供、老人しかいないような状況であっても適切な対処が可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用安全装置に関するものである。
従来、車両用安全装置として、例えば特開2006−23862号公報に記載されるように、車両及び車両周辺の異常に基づいて乗員の危険が判定された場合、異常状態に応じた方法を乗員に案内し又は対応処置を実施するものが知られている。そして、この装置は、危険の発生及びその対処方法を乗員に通知すると共に、車両自らが対応処置を実施することにより、乗員が危険を容易に回避できるようにするものである。
特開2006−23862号公報
しかしながら、上述の車両用安全装置にあっては、正常な判断力及び行動力をもつ乗員を対象としているので、例えば車両内に子供、老人、あるいは身体の不自由な乗員しかいない場合、上記の対応処置はこれらの者には適用され難い問題点があった。
そこで本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、車内に子供、老人、あるいは身体の不自由な乗員しかいない状況であっても、異常に対して適切な対処を可能にした車両用安全装置を提供することを目的とする。
すなわち本発明に係る車両用安全装置は、車両もしくは乗員の異常状態を検出する検出手段と、乗員の属性情報を取得する属性情報取得手段と、検出手段により検出された車両もしくは乗員の異常状態と、属性情報取得手段により取得された乗員の属性に基づいて、異常に対する対応処置のレベルを設定する対処レベル設定手段と、対処レベル設定手段により設定されるレベルに応じて乗員の避難支援を行う避難支援手段と、を備えて構成されている。
この発明によれば、属性情報取得手段は乗員の属性情報を取得し、対処レベル設定手段は乗員の属性を考慮して異常に対する対処レベルを設定するので、乗員の属性に応じた対応処置を行うことができる。従って、例え車内に子供、老人あるいは身体の不自由な乗員しかいないような状況であっても、異常に対して適切な対処が可能となり、これらの乗員の保護を確実に行うことができる。
また本発明に係る車両用安全装置において、乗員を救援する救援者の認証を行う認証手段を備えることが好適である。
この場合にあっては、例えば緊急時に乗員を降車させることを認められた者か否かを認証することにより、乗員を犯罪から守ることができる。
また本発明に係る車両用安全装置において、車両の周辺情報を取得する周辺情報取得手段を、更に備えることが好適である。
この場合にあっては、例えば乗員を車外に誘導する際に、周辺情報取得手段により取得された周辺の他車両や道路などの状況に基づいて適宜に判断することができるので、乗員の安全を確実に守ることができる。
本発明によれば、車内に子供、老人、あるいは身体の不自由な乗員しかいない状況であっても、異常に対して適切な対処を可能にした車両用安全装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、説明において同一の構成要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用安全装置の概略構成図である。車両用安全装置1は、予め設定された走行計画に従って自動運転する車両に搭載され、非常時に発生事象の緊急度や危険度を判断しそれに応じた対応処置をとることで、乗員の安全を確保するものである。このような自動運転車両は、目的地などの情報を与えることにより、免許を持たない子供及び老人でも気軽に利用できる。
図1に示すように、車両用安全装置1は、センサECU2、GPS3、自動運転ECU4、車両制御ECU5、及び車外通信ユニット8を備えて構成されている。ここで、ECUとは、各制御を行うものであり、例えばCPU(Central ProcessingUnit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。
センサECU2には、カメラ(周辺情報取得手段)21及びレーダ22が接続されている。カメラ21は、単眼カメラ、ステレオカメラ、赤外線カメラ等が適用でき、他車両、歩行者、路側物等の対象物を撮像することにより、自車両周辺の情報を取得するためのものである。そして、カメラ21は、撮像した画像のデータをセンサECU2に送信する。
レーダ22は、ミリ波帯の電波やレーザ光などの検出波を水平方向にスキャンしながら自車両の周囲へ発信し、他車両や歩行者の表面で反射された反射波を受信して、他車両や歩行者との距離・方向及び接近速度を検知するためのものである。他車両や歩行者の方向は反射波の角度、距離は電波を発射してから反射波が帰ってくるまでの時間、他車両や歩行者の速度は反射波の周波数変化(ドップラー効果)を利用して検知する。
センサECU2は、カメラ21により撮像された画像のデータと、レーダ22により検出された他車両等の情報とを受信し、内部に設けられたメモリに記録すると共に、これらのデータ及び情報を自動運転ECU4に出力する。
GPS3は、自車両の位置を検出するためのGPS(Global Positioning System)衛星信号を受信し、受信されたGPS衛星信号に基づき自車両の位置を検出するためのものである。GPS3は、自動運転ECU4に接続され、自車両の位置情報を自動運転ECU4に出力する。
自動運転ECU4は、車両全体の制御を行うものであり、センサECU2やGPS3などから出力されたデータ等に基づいて、車両の自動運転を行う。車両制御ECU5は、自動運転ECU4に接続され、自動運転ECU4から送信される制御信号を受信し、車両の制御を行うものである。この車両制御ECU5には、駆動ECU51、ブレーキECU52及び操舵ECU53がそれぞれ接続されている。
駆動ECU51は、例えば車両のエンジン制御を行うものであり、運転支援として制御介入する場合に車両制御ECU5から制御信号を受けて車両の強制的な走行駆動を実行する。ブレーキECU52は、車両のブレーキ制御を行うものであり、運転支援として制御介入する場合に車両制御ECU5から制御信号を受けて車両の強制的な制動を実行する。操舵ECU53は、車両の操舵制御を行うものであり、運転支援として制御介入する場合に車両制御ECU5から制御信号を受けて車両の強制的な操舵動作を実行する。
車外通信ユニット8は、自車両周辺の他車両との通信を行うほか、車両管理センタ、警察署、医療機関などとの通信も行うことができる。
車両用安全装置1は、更に車両乗員状態検出部6、乗員属性取得部7、及び避難支援部9を備えている。車両乗員状態検出部6は、自動運転ECU4に接続され、検出した車両もしくは乗員の異常状態に関するデータを自動運転ECU4に送信する。図2は車両乗員状態検出部の概略構成図である。図2に示すように、この車両乗員状態検出部6は、客室煙/炎センサ61、燃料タンク温度センサ62、衝突衝撃センサ63、乗員監視カメラ64、乗員緊急連絡SW65とから構成されている。
客室煙/炎センサ61は、客室内の煙や炎を検出するものである。煙センサの場合は、例えば煙による電離電流の変化を感知するイオン化式センサであり、炎センサの場合は、例えば紫外線検知型センサである。燃料タンク温度センサ62は、燃料タンク温度を検出するものであり、サーミスタ等の接触式センサでもよく、放射温度計等の非接触式センサでもよい。
衝突衝撃センサ63は、例えば自車両が他車両、歩行者、構造物等との接触を検出するものである。乗員監視カメラ64は、乗員の状態を撮像するものであり、例えば撮像された乗員の画像を画像処理し、乗員の動き等に基づいて乗員の意識の喪失を検出する。
乗員緊急連絡SW65は、例えば乗員自身が体調変化するときに、その乗員緊急連絡SW65を介して体調変化を車両管理センタなどに通知するものである。また、車両乗員状態検出部6は、自動運転ECU4を介して車両制御ECU5に接続され、車両制御ECU5との通信を行うことにより車両ダイアグノーシスを取得し車両故障を検知する。
図3は、乗員属性取得部の概略構成図である。乗員属性取得部7は、自動運転ECU4に接続され、取得した乗員の属性に関するデータを自動運転ECU4に送信する。ここで、乗員の属性とは、乗員が子供、大人、老人であるか、あるいは健常者であるか、認知症を含む障害者であるか、又は運転免許の有無、案内指示に対する応答の可否等の情報をいう。
乗員属性取得部7は、HMI(Human Machine Interface)ECU71と車外通信ユニット8とを備えている。HMIECU71には、カードリーダ72が接続されている。この乗員属性取得部7は、取得した乗員の属性情報を記憶媒体または通信手段を用いて自動運転ECU4が参照する記憶領域に送信する。
また、乗員が子供、認知症等の老人である場合、万が一に備え、家族または看護士などの顔見知りの映像、音声メッセージを記憶させておくことが好適である。必要な場合に、その映像や音声情報を使って乗員の避難誘導に利用する。
自動運転ECU4は、対処レベル設定手段として機能している。すなわち、この自動運転ECU4は、車両乗員状態検出部6により検出された車両もしくは乗員の異常情報と、乗員属性取得部7により取得された乗員の属性とに基づき、異常に対応する対応処置のレベルをオンボードで設定する。
対処レベルは、発生事象の緊急度や危険度などに応じてレベル1〜レベル3と設定されている。レベル1は、例えば車両火災のような車両から至急退避する必要がある場合である。レベル2は、例えば交通事故や乗員の体調不良のような善意の第三者の協力を得て車両から退避する場合である。レベル3は、例えば車両故障などで走行計画の継続が困難であるような場合であって、危険や緊急度は無く避難の必要性がない場合である。
また、自動運転ECU4は、車外通信ユニット8に接続されているため、車外通信ユニット8を介して車両乗員状態検出部6及び乗員属性取得部7から取得した情報を車両管理センタ等に送信し、車両管理センタの担当者に対処レベルを設定してもらうこととしてもよい。
図4は、避難支援部の概略構成図である。避難支援部9は、自動運転ECU4に接続され、乗員の避難支援を行うものである。この避難支援部9は、ロック解除ECU91とHMIECU71とを備えている。ロック解除ECU91は、客室切り離しACT(Actuator)92、ドアロックACT93、ドア開閉ACT94及びシートベルトACT95から構成されている。これらのアクチュエータは、ロック解除ECU91からの制御信号に基づいて各動作を実行する。
HMIECU71は、ディスプレイ96、車内マイク97及び車外スピーカ98を有する。ディスプレイ96は、GPS3の情報を表示する他、乗員に対し各指令や誘導を表示するためのものである。車内マイク97は、乗員と車両管理センタ等との間の通話を行うものである。車外スピーカ98は、車内の状況を音声で外部に知らせるためのものである。
例えば、自動運転ECU4により対処レベル1と設定され、且つ車両速度0km/hの場合、避難支援部9は、乗員を速やかに車両から退避させるためのアナウンスを行い、同時にシートベルトの解除、ドアロックの解除及びドアの開放を実施する。
なお、アナウンスは、未就学児童などの場合、これらの者の注意を喚起しやすくするため、家族の映像や音声を利用することが好適である。また、認知症等の障害のある老人等に対して、普段介護等を行っている看護士等の映像や音声を利用することが好適である。
更に、客室が切り離し可能な構造を持った車両の場合、避難支援部9は、非常事態をアナウンスした後、客室部を切り離し路肩に射出する。
ここで、車両のドアを開けたり、客室を切り離すに先立ち、自動運転ECU4は、車両周辺監視するカメラ21及びレーダ22などの情報に基づき車外に障害となる人がいるか否かの判定を行う。障害となる人がいないと判定された場合、ドアの開きや客室の切り離しの操作を即座に行う。一方、障害となる人がいると判定された場合、車外スピーカ98を介して周囲にいる人への注意喚起と救援の要請を実施した後に、ドアの開きや客室の切り離しの操作を行う。
そして、自動運転ECU4により対処レベル2と設定された場合、例えば警察、消防等の所定の連絡先へ通報を行い、路肩に停車して関係機関担当者(すなわち救援者)の到着を待つ。なお、所定の連絡先への通報は、車外通信ユニット8を介して車両から直接関係機関へ連絡してもよく、車両管理センタの担当者を経由して連絡してもらってもよい。特に体調不良の場合は、医師により自ら走行して医療機関に向かった方が最善と判断された場合、目的地を変更して自動走行を継続する。
自動運転ECU4により対処レベル3と設定された場合、車両管理センタに連絡し代替移動手段(例えば救援車)を用意し派遣してもらう。例えば、自動運転機能を有する救援車が派遣され、自走不可になった車両を救援車の牽引で走行計画の継続が可能な場合、救援者に牽引して目的を向かう。また、客室が切り離し可能な車両の場合、客室のみ救援車に移し変えて目的地まで運んでもらう。
一方、救援車による牽引が不可な場合、JAF、警備会社、タクシー会社へ救援要請を行う。救援に駆けつけた者(すなわち救援者)は、予め取り決められた方法にて認証を行った後に、乗員を車外に連れ出し保護者などの引き取りまで保護してもよく、あるいは代替移動手段が準備できるまで保護してもよい。
また、対処レベル2、3と設定され、気象条件や地震による通行止めのような想定できない障害により目的地までの走行継続が困難な場合には、警察署、消防署または取り決められたコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、カーディーラ、民家まで退避走行を実施し保護要請を行う。そして、要請を受けた者(すなわち救援者)は、予め取り決められた方法にて認証を行った後に、乗員を車外に連れ出し保護者などの引き取りまで、あるいは走行禁止が解除されるまで保護してもらう。
図1に示すように、車両用安全装置1は更に認証装置10を備えている。認証装置10は、子供や障害者のような保護を必要とする者を目的地で引き取るか、又は緊急時に車両から降ろすことを認められた人物であるか否かを判定するものである。この認証装置8は、例えば予め取り決めた暗証コード、または認証デバイスが保持する解除コードを車両に入力することにより行ってもよく、あるいは個人生体認証などを利用して認証を行ってもよい。
そして、適切な解除信号が入力されると、自動運転ECU4は、ロック解除ECU91に適切な指令を出力し、必要な部位の開錠を行う。一方、不適切な解除操作が加えられた場合には、自動運転ECU4は、犯罪行為と判断し車外通信ユニット8及び車外スピーカ98を介して非常事態を告知する。
次に、図5〜図7を参照して本実施形態に係る車両用安全装置1の制御処理について説明する。この車両用安全装置1の制御処理は、例えばイグニッションオンされてから所定の周期で繰り返し実行される。
図5は、車両用安全装置の制御処理の一部を示すフローチャートである。初めに、S10の処理では、自動運転ECUのフローチャートの一部が行われる。S10の処理に続くS11の処理では、目的地の取り込みが行われる。このとき、目的地は、例えば事前にカードに記憶された情報をカードリーダ72により読み取り、またはHMIECU71や車外通信ユニット8を用いて設定される。
S11の処理に続くS12の処理では、乗員属性の取り込みが行われる。すなわち、自動運転ECU4、乗員属性取得部7により取得された乗員の属性データを読み込む。S12の処理に続くS13の処理では、自車両位置情報の取得が行われる。このとき、自動運転ECU4は、GPS3により検出された自車両の位置情報を取得する。なお、この場合、慣性航法装置などを用いて自車両の位置情報を取得してもよい。
S13の処理に続くS14の処理では、ルール、ウエーポイントの取得が行われる。このとき、自動運転ECU4は、走行地図を自車両の現在位置で検索し、ルール及びウエーポイントを取得する。S14の処理に続くS15の処理では、自車両状態量の取得が行われる。このとき、自動運転ECU4は、現在の車両速度、加速度、ヨーレート、舵角等を取得する。
S15の処理に続くS16の処理では、自車両周囲情報の取得が行われる。自動運転ECU4は、センサECU2から送信された自車両周囲の障害物などの情報を取得する。S16の処理に続くS17の処理では、走行経路生成ロジックが行われる。このとき、自動運転ECU4は、車両制御の目標値を算出する。
S17の処理に続くS18の処理では、車両制御ロジックが行われる。このとき、自動運転ECU4及び車両制御ECU5は、S17で算出した目標値に応じて車両の制御を実施する。S18の処理に続くS19の処理では、車両もしくは乗員の異常検出が行われる。このとき、客室煙/炎センサ61、燃料タンク温度センサ62、衝突衝撃センサ63、乗員監視カメラ64及び乗員緊急連絡SW65を用いて車両もしくは乗員の異常状態を検出し、検出した情報が自動運転ECU4に送信される。
S19の処理に続くS20の処理では、車両ダイアグノーシスが行われる。このとき、車両制御ECU5は、各種センサやエンジン等が正常に作動するかをチェックする。車両乗員状態検出部6は、車両制御ECU5との通信によりその情報を取得する。
S20の処理が終了すると、制御処理が図6に示すフローに移行し、客室内に火災が発生するか否かの判定が行われる(S21)。このとき、自動運転ECU4は、客室煙/炎センサ61により検出された情報に基づいて判定を行う。火災が発生していると判定された場合に、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル1と設定する(S22)。そして、S22の処理が終了すると、制御処理が緊急路肩停止制御(S34)に移行する。
一方、火災が発生していないと判定された場合に、制御処理がS23に進む。S23の処理では、燃料タンク引火の可能性が大きいか否かの判定が行われる。このとき、自動運転ECU4は、燃料タンク温度センサ62により検出された温度データに基づいて判定を行う。
そして、燃料タンク引火の可能性が大きいと判定された場合、制御処理がS22に進む。一方、燃料タンク引火の可能性が小さいと判定された場合、処理がS24に移行し、衝突しているか否かの判定が行われる。S24の処理では、自動運転ECU4は、衝突衝撃センサ63により検出された情報に基づいて判定を実施する。
衝突していると判定された場合、制御処理がS25に進み、乗員が子供・老人であるか否かの判定が行われる。そして、乗員が子供・老人であると判定された場合、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル2と設定する(S26)。S26の処理が終了すると、処理が緊急路肩停止制御(S34)に移行する。
一方、乗員が子供・老人ではないと判定された場合、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル2′と設定する(S27)。ここで、レベル2′とは、上述のレベル2よりも緊急度が低く且つレベル3よりも緊急度が高いレベルをいう。そして、S27の処理が終了すると、処理が緊急路肩停止制御(S34)に進む。
S24の処理において、衝突していないと判定された場合、制御処理がS28に移行し、乗員が異常を訴えたか否かの判定が行われる。このとき、自動運転ECU4は、乗員監視カメラ64により撮像された画像、又は乗員緊急連絡SW65を介し乗員が自らの通知に基づいて判定を行う。
乗員が異常を訴えたと判定された場合、制御処理がS29に進み、乗員が子供・老人であるか否かの判定が行われる。そして、乗員が子供・老人であると判定された場合、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル2設定とする(S26)。一方、乗員が子供・老人ではないと判定された場合、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル2′と設定する(S27)。
S29の処理において、乗員が異常を訴えていないと判定された場合に、制御処理がS30に進み、車両故障による走行不可か否かの判定が行われる。走行不可と判定された場合、制御処理がS31に進み、乗員が子供・老人であるか否かの判定が行われる。そして、乗員が子供・老人であると判定された場合、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル3と設定する(S32)。S32の処理が終了すると、処理が緊急路肩停止制御(S34)に移行する。
一方、乗員が子供・老人ではないと判定された場合、自動運転ECU4は、異常の対処レベルをレベル3′と設定する(S33)。ここで、レベル3′とは、上述のレベル3よりも緊急度が低いレベルをいう。そして、S33の処理が終了すると、処理が緊急路肩停止制御(S34)に進む。S30の処理において、車両走行可能と判定された場合には、制御処理がS13に戻る。
S34の処理では、自動運転ECU4は車両制御ECU5との協働により、路肩に停車制御が実施される。S34の処理に続くS35の処理では、車両停止の判定が行われる。このとき、自動運転ECU4は、自車両の速度等に基づいて車両停止しているか否かを判定する。そして、車両が停止していないと判定された場合には、制御処理がS34に戻る。一方、車両が停止していると判定された場合には、処理がS36に移行する。
S36の処理では、対処レベル1であるか否かの判定が行われる。対処レベル1であると判定された場合、処理がS37に移行する。S37の処理では、対処レベル1に応じた避難支援が行われる。例えば、避難アナウンスをすると同時に、シートベルトロック及びドアロックが自動解除され、ドアの自動開放も実施される。
一方、対処レベル1ではないと判定された場合には、制御処理が図7に示すフローに進み、対処レベル2であるか否かの判定が行われる(S38)。対処レベル2であると判定された場合には、処理がS39に進む。S39の処理では、対処レベル2に応じた避難支援が実施される。例えば、アナウンスすると同時に、シートベルトロックが自動解除される。また、救援者の認証待ち状態とされる。そして、S39の処理を終えたら、一連の制御処理を終了する。
一方、対処レベル2ではないと判定された場合には、制御処理がS40に移行し、対処レベル2′であるか否かの判定が行われる。対処レベル2′であると判定された場合には、処理がS41に進む。S41の処理では、対処レベル2′に応じた避難支援が実施される。例えば、アナウンスし、シートベルト及びドアロックの解除は手動モードとされる。そして、S41の処理を終えたら、一連の制御処理を終了する。
そして、対処レベル2′ではないと判定された場合には、処理がS42に進み、対処レベル3であるか否かの判定が行われる。対処レベル3であると判定された場合には、制御処理がS43に移行し、対処レベル3に応じた避難支援が実施される。例えば、アナウンスし、救援者または救援車の到着を待つ。そして、S43の処理を終えたら、一連の制御処理を終了する。
一方、対処レベル3ではないと判定された場合には、処理がS44に移行する。S44の処理では、アナウンスすると共に、シートベルト及びドアロックの解除は手動モードとされる。そして、S44の処理を終えたら、一連の制御処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る車両用安全装置1によれば、属性情報取得部7は乗員の属性情報を取得し、自動運転ECU4は乗員の属性を考慮して異常に対する対処レベルをレベル1〜レベル3と設定するので、乗員の属性に応じた対応処置を行うことができる。従って、例え車内に子供、老人しかいないような状況であっても、異常に対して適切な対処が可能となり、これらの乗員の保護を確実に行うことができる。
また、乗員を救援する救援者の認証を行う認証部10を備えるので、緊急時に乗員を降車させることを認められた者か否かを認証することにより、悪意のある第三者による誘拐などの発生を確実に防止することができ、乗員を犯罪から守ることができる。
更に、車両の周辺情報を取得するカメラ21を備えるので、乗員を車外に誘導する際に、カメラ21により取得された周辺の他車両や道路などの状況に基づいて適宜に判断することができるので、乗員の安全を確実に守ることができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係る車両用安全装置の一例を説明したものであり、本発明に係る車両用安全装置は実施形態に記載したものに限定されるものではない。本発明に係る車両用安全装置は、各請求項に記載した要旨を変更しないように実施形態に係る車両用安全装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
1…車両用安全装置、4…自動運転ECU(対処レベル設定手段)、6…車両乗員状態検出部、7…乗員属性取得部、9…避難支援部、10…認証部、21…カメラ(周辺情報取得部)。
Claims (3)
- 車両もしくは乗員の異常状態を検出する検出手段と、
前記乗員の属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記検出手段により検出された前記車両もしくは前記乗員の異常状態と、前記属性情報取得手段により取得された前記乗員の属性に基づいて、異常に対する対応処置のレベルを設定する対処レベル設定手段と、
前記対処レベル設定手段により設定されるレベルに応じて前記乗員の避難支援を行う避難支援手段と、
を備えることを特徴とする車両用安全装置。 - 前記乗員を救援する救援者の認証を行う認証手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用安全装置。
- 前記車両の周辺情報を取得する周辺情報取得手段を、更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用安全装置。
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