JP6852656B2 - 警報制御装置、警報制御方法、および警報制御のためのプログラム - Google Patents

警報制御装置、警報制御方法、および警報制御のためのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両の運転者に警報を発報する警報装置を制御する警報制御装置、警報制御方法、および警報制御のためのプログラムに関する。
車両の安全確認を促すために、運転者に脇見警報を発する装置が知られている。この種の警報装置は、車両の挙動や、より直接的には運転者の状態を検知し、その結果から運転者の脇見を判定する。しかし、注意不足としての脇見と、安全確認のための脇見とを区別することは難しい。安全確認のための脇見をしているときに警報が発せられると煩わしく、却って危険を招くこともある。そこで、状況を適切に判断し、場合によっては脇見警報をオフする技術が検討されている。
例えば、特許文献1に、自車両のハンドル操作や車速を監視し、運転者が車両前方を向いてなくても良い状態(カーブ走行中、後進中、停車中など)であれば脇見警報を出力しないという技術が開示されている。
特開平06−243367号公報
脇見警報をオフしてしまえば煩わしさは解消するが、注意喚起が不十分になることが憂慮される。例えば、踏切の手前では一時停止して安全を確認することが道路交通法で義務付けられている。一時停止(停車中)とともに脇見警報がオフになってしまうと、踏切通過の際に運転者への注意喚起が十分でなくなる虞があった。
注意を要する場面は踏切の通過の際だけに限られない。例えば救急車などの緊急車両が接近してくると、運転者は車両を道路の端に寄せて停止することが求められる。このような場面においても運転者への十分な注意喚起がなされる必要がある。
本発明は、一側面では、このような事情に鑑みてなされたものであり、注意を要する状況下での安全確認を促すようにした警報制御装置、方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では以下のような手段を講じる。
この発明の第1の様態は、車両内に配置され、運転者への警報を行う警報装置の警報を制御する警報制御装置であって、前記車両に備えられたセンサからセンシングデータを取得するデータ取得部と、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記運転者の視線または顔の向きを検出する視線検出部と、前記検出された視線または顔の向きと、前記運転者の脇見を判定するために設定された判定基準とに基づいて、前記運転者の脇見を判定する脇見判定部と、前記脇見を判定された場合に、前記警報装置に前記警報を発生させる制御部と、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況の発生を認識する認識部とを具備し、前記制御部は、前記認識部の認識結果に基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記運転者に視線移動を促すように前記警報装置を動作させる。
この発明の第2の態様は、第1の態様の警報制御装置において、前記制御部は、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記判定基準を、前記運転者の視線または顔の向きの変更を促すように変更する。
この発明の第3の態様は、第2の態様の警報制御装置において、前記判定基準は、前記運転者の視線または顔の向きが、前記脇見を判定するために仮想的に設定された領域に滞留することを許容する滞留許容時間であり、前記制御部は、前記車両の正面方向に設定された第1の領域への視線または顔の向きの滞留許容時間を、前記前記車両の脇見方向に設定された第2の領域への視線または顔の向きの滞留許容時間よりも短くする。
この発明の第4の態様は、第1の態様の警報制御装置において、運転に注意を要する場所の位置データを少なくとも記録したマップデータを記憶する記憶部をさらに具備し、前記センシングデータは、前記車両の位置データを含み、前記データ取得部は、測位システムから提供される測位信号に基づいて前記車両の位置データを取得し、前記認識部は、前記取得された前記車両の位置データと、前記マップデータに記録された前記位置データとに基づいて、前記運転に注意を要する状況の発生を認識する。
この発明の第5の態様は、第1の態様の警報制御装置において、前記車両が、車外の撮像データを取得する車外カメラを備える場合に、前記データ取得部は、前記車外カメラから前記撮像データを取得し、前記認識部は、前記撮像データを画像処理して、その処理後の画像データをもとに前記運転に注意を要する状況の発生を認識する。
この発明の第6の態様は、第1の態様の警報制御装置において、前記車両が、路車間または車々間の通信システムとの通信機能を備える場合に、前記データ取得部は、前記通信システムにより提供される前記車両の周辺データを取得し、前記認識部は、前記周辺データに基づいて、前記運転に注意を要する状況の発生を認識する。
この発明の第7の態様は、第4乃至6のいずれか1の態様の警報制御装置において、前記認識部は、前記車両が踏切を通過する期間を、前記運転に注意を要する状況として認識する。
この発明の第8の態様は、第5または6の態様の警報制御装置において、前記認識部は、緊急車両の接近を、前記運転に注意を要する状況として認識する。
この発明の第9の態様は、車両内に配置され、運転者への警報を行う警報装置の警報を制御する警報制御装置が実行する警報制御方法であって、前記警報制御装置が、前記車両に備えられたセンサからセンシングデータを取得する過程と、前記警報制御装置が、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記運転者の視線または顔の向きを検出する過程と、前記警報制御装置が、前記検出された視線または顔の向きと、前記運転者の脇見を判定するために設定された判定基準とに基づいて、前記運転者の脇見を判定する過程と、前記脇見を判定された場合に、前記警報制御装置が、前記警報装置に前記警報を発生させる過程と、前記警報制御装置が、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況の発生を認識する過程と、前記警報制御装置が、前記認識の結果に基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記運転者に視線移動を促すように前記警報装置を動作させる過程と、を具備する。
この発明の第10の態様は、第1乃至第8のいずれかの態様の警報制御装置が具備する前記各部の処理をコンピュータに実行させる警報制御のためのプログラムである。
この発明の第1、9、10の態様によれば、運転に注意を要する状況にある場合に、警報装置は、運転者の視線移動を促進するように警報を発生させる。例えば、本来は脇見方向への視線滞留だけに警報が発せられるのに対し、上記態様によれば正面方向への視線滞留にも警報が発せられる。このような構成であるから、正面方向、および正面方向以外の方向の特定の方向への視線滞留を防止することができ、踏切を通過する際の安全性を向上させることが可能になる。
この発明の第2の様態によれば、運転に注意を要する状況において、警報装置に警報を発報させるために設定された判定基準が、運転者の視線または顔の向きの変更を促すように変更される。これにより、視線が滞留すること自体に対して警報が発報される。
この発明の第3の様態によれば、運転に注意を要する状況において、脇見を判定するために仮想的に設定された領域に滞留することを許容する滞留許容時間が、正面方向に対しては脇見方向よりも短く設定される。例えば脇見方向には分単位の滞留許容時間を、正面方向には秒単位の滞留許容時間設定すれば、結果として正面方向だけに警報を発報できるようになる。
この発明の第4の様態によれば、測位システムから提供される測位信号に基づいて車両の位置データが取得され、車両の位置データと、マップデータに記録された運転に注意を要する場所(踏切など)の位置データとに基づいて、車両の状況が認識される。従って、運転に注意を要する状況にあるか否かを、より高精度で認識することが可能となる。
この発明の第5の様態によれば、車両に取り付けられ車外の撮像データを取得する車外カメラから撮像データが取得され、この撮像データを画像処理して、その処理後の画像データをもとに車両に対する踏切の位置が認識される。従って、測位システムのような外部リソースに頼ることなく自律的に状況を認識することが可能となる。
この発明の第6の様態によれば、路車間通信システムから提供される車両の周辺データが取得され、当該周辺データに基づいて、車両の状況が認識される。例えばVICS(登録商標)に代表される路車間通信システムから踏切の所在の通知を受けたり、あるいは、踏切周辺に電波ビーコンを設けておくことで、車両の状況を、より簡易な構成で認識することが可能となる。
この発明の第7の様態によれば、車両が踏切を通過する期間が、運転に注意を要する状況として認識される。従って踏切通過の際の安全性を高められる。
この発明の第8の様態によれば、緊急車両の接近が、運転に注意を要する状況として認識される。従って、緊急車両と遭遇した際の安全性を高められる。
図1は、本実施形態に係る警報制御装置の一適用例を説明するための概要図である。 図2は、本実施形態に係わる警報制御装置を搭載する車両の一例を示す概要図である。 図3は、実施形態に係る警報制御装置の一例を示すブロック図である。 図4は、判定基準に含まれる滞留許容時間の既定値の一例を説明するための概念図である。 図5は、踏切を通過している状態における、滞留許容時間の設定例を示す図である。 図6は、実施形態に係わる警報制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[適用例]
先ず、この発明の実施形態に係る警報制御装置の一適用例を説明する。図1(a),(b)は、本実施形態に係る警報制御装置の一適用例を説明するための概要図である。
車両1は、センサ100および脇見警報装置200に加えて、警報制御装置300を備える。センサ100は車両1の外部環境、車内環境、運転者の状態などをセンシングする。例えば、車外カメラ、車内カメラ、またはGPS(Global Positioning System)等の測位センサ、あるいは無線ビーコン受信機などにより多種多様なセンシングデータが取得される。
センシングデータは、警報制御装置300に転送される。警報制御装置300は、車内カメラからの画像データを画像処理して運転者の視線方向や顔の向きを検出し、その結果に基づいて、脇見警報装置200から脇見警報を発報させる。
図1(a)に示されるように、脇見警報装置200は、運転者の視線または顔の向きが脇見方向に既定時間(例えば数秒)にわたって滞留すると、脇見警報を発生させる。脇見警報は例えば「わき見をしています。注意して下さい。」などの音声メッセージの形態をとることができる。
これに対して図1(b)に示されるように、センサ100により、例えば踏切が検知されると、警報制御装置300は、運転者に安全確認のための視線移動(正面方向への目視だけでなく、正面方向以外の方向への目視)を促すように脇見警報装置200を制御する。
ところで、警報制御装置300は、車両1が踏切を通過したり、緊急車両が接近したりなどの、運転に特に注意を要する状況にある場合に、運転者の脇見方向への視線移動を促すために以下のように動作する。以下では、車両1が踏切を通過する際の動作について説明する。
すなわち、警報制御装置300は、GPSセンサ12により得られる車両1の位置データと、カーナビゲーションシステム等に予め記憶されているマップデータとをもとに、車両1が踏切に差し掛かったか否かを判定する。そして、車両1が踏切に差し掛かったと判定すると、車両1が振切りを渡りきるまでの間、むしろ運転者に脇見を促すように脇見運転の判定基準を変更する。例えば、運転者が顔の向きまたは視線を車両1の進行方向(正面方向)に向けている場合、通常であれば脇見無しと判定される判定基準を、踏切に差し掛かってから渡りきるまでの期間では、一定時間以上正面方向を見続けていると警報が発生されるように変更する。
このような動作は、車両で踏切を通過する際の運転者にとって、視線を左右に向けて安全確認を行わせるように作用する。従って車両が踏切を通過する期間に十分な注意喚起を行うことができ、脇見警報装置の機能を効果的に用いて、安全運転に寄与することが可能となる。
すなわち、本発明の実施形態は、車両1が踏切を通過する場合に、脇見判定機能を利用して、正面しか見ていない運転者に対し、積極的に左右に視線を向けさせるように、つまり左右の確認動作を確実に行わせるように、警報を発生するようにしたものである。これにより安全運転をさらに促進させることができる。
次に、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
[一実施形態]
(構成)
図2は、本実施形態に係わる警報制御装置を搭載する車両の一例を示す概要図である。車両1は、基本設備として、動力源および変速装置を含むパワーユニット2と、ステアリングホイール4が装備された操舵装置3とを備える。さらに、車両1は、実施形態に係わる処理ブロックとして、警報制御装置300、車内カメラ6、ウィンカースイッチ7、操舵角センサ8、車速センサ9、ヨーレートセンサ10、横加速度センサ11、例えばGPSセンサ12のような測位センサ、車外カメラ13、車外センサ14、車内外連携装置15、および脇見警報装置200を備える。
警報制御装置300は、車内カメラ6、ウィンカースイッチ7、操舵角センサ8、車速センサ9、ヨーレートセンサ10、横加速度センサ11、GPSセンサ12、車外カメラ13、車外センサ14、および車内外連携装置15から、撮像データ、センシングデータ、受信データ等のデータを取得する。警報制御装置300は、これらのデータに基づいて、車両1が直進している場合には、運転者による脇見を判定すると、脇見警報装置200から警報を発報させ、脇見警報装置200を脇見警報装置として動作させる。
脇見警報装置は、車両1の運転者の視線方向の滞留時間を少なくとも一つの判定基準として警報を発報する警報装置である。判定基準には、車両1の速度や操舵角などを含めても良い。
車内カメラ6は、運転者に向き合わせて設置され、例えば運転者の上半身を撮像し、撮像データ信号aを警報制御装置300へ出力する。車内カメラ6は、車両1の動作中、常時、運転者を撮像していても良いし、警報制御装置300からの要求に応じて運転者を撮像しても良い。
ウィンカースイッチ7は、運転者の意思に基づいて車両1が右左折や車線変更する際に、その方向に応じたウィンカー信号bを、警報制御装置300へ出力する。
操舵角センサ8は、操舵装置3の動作に応じて、操舵の向き、中立位置、および操舵角に応じた操舵角信号cを、警報制御装置300へ出力する。
車速センサ9は、車両1の速度を検出し、検出された速度に応じた検出信号dを、警報制御装置300へ出力する。
ヨーレートセンサ10は、車両1のヨーレートを検出し、検出されたヨーレートに応じた検出信号eを、警報制御装置300へ出力する。
横加速度センサ11は、車両1の横加速度を検出し、検出された横加速度に応じた検出信号fを、警報制御装置300へ出力する。
GPSセンサ12は、複数のGPS衛星から送信された測位信号に基づいて車両1の位置データを検出し、この位置データを含む検出信号gを警報制御装置300へ出力する。なお将来において、準天頂衛星を用いた、いわゆる日本版GPSによる測位方式を採用することも可能である。
車外カメラ13は、車両1の前方を撮像し、撮像データを含む撮像データ信号hを警報制御装置300へ出力する。
車外センサ14は、例えば音響センサ、湿度センサ、温度センサ、赤外線センサ、レーダ装置等であり、車外に搭載され、検知した値に応じたセンシング信号iを、警報制御装置300へ出力する。
車内外連携装置15は、外部から無線によって送信される渋滞情報やマップデータなどの、車両1の周辺データを含む信号を受信し、受信信号jを警報制御装置300へ出力する。この種の周辺データは、例えば日本におけるVICS(登録商標)(Vehicle Informarion and Communicarion System)等の路車間通信システムから提供される。あるいは踏切の近傍に電波ビーコン等の標識を設け、周辺データを送信するようにしても良い。または、対向車両などから車々間通信システムにより送信された周辺データであってもよい。
脇見警報装置200は、車内に配置され、警報制御装置300からの発報指示信号kに応じて、警報を発報する。警報は、ブザーのような音に限らず、表示、光、振動、モバイル端末への通信等を含んでよい。
図3は、本実施形態に係る警報制御装置300の構成例を示すブロック図である。警報制御装置300は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを有する、コンピュータである。警報制御装置300は、入出力インタフェースユニット30、制御ユニット40、およびメモリ50を備える。
入出力インタフェースユニット30は、車内カメラ6からの撮像データ信号a、ウィンカースイッチ7からのウィンカー信号b、操舵角センサ8からの操舵角信号c、車速センサ9からの検出信号d、ヨーレートセンサ10からの検出信号e、横加速度センサ11からの検出信号f、GPSセンサ12からの検出信号g、車外カメラ13からの撮像データ信号h、車外センサ14からのセンシング信号i、車内外連携装置15からの受信信号jを受信し、バッファリングなどを施して制御ユニット40へ転送する。また、入出力インタフェースユニット30は、制御ユニット40からの発報指示信号kを脇見警報装置200へ出力する。
メモリ50は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)などの半導体メモリ、あるいはEPROM(Erasable Programmable ROM)、EPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などの不揮発性メモリ、あるいはSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等のストレージメディアであって良い。あるいは、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのワンチップマイコンに設けられた記憶領域であっても良い。
メモリ50は、実施形態に係わる記憶領域として、車内撮像データ記憶部52、車外撮像データ記憶部54、および判定基準記憶部56を備える。
制御ユニット40は、実施形態に係わる機能ブロックとして、車内撮像データ取得部41、車外撮像データ取得部42、センシングデータ取得部43、踏切認識部44、踏切進入判定部45、判定基準変更部46、視線方向判定部47、および警報制御部48を備える。これらの機能ブロックは、いずれもプログラムメモリに記憶されたプログラムをCPUに実行させることにより実現される。
車内撮像データ取得部41は、入出力インタフェースユニット30からの車内カメラ6からの撮像データ信号aを受信し、撮像データAとして車内撮像データ記憶部52に記憶させる。これにより、運転者の様子を表す撮像データAが、車内撮像データ記憶部52に記憶される。
車外撮像データ取得部42は、入出力インタフェースユニット30からの車外カメラ13からの撮像データ信号hを受信し、撮像データHとして車外撮像データ記憶部54に記憶させる。これにより、車両1の前方の様子を表す撮像データHが、車外撮像データ記憶部54に記憶される。
視線検出部49は、車内撮像データ記憶部52に記憶された撮像データAに基づいて、運転者の視線または顔の向きを検出する。
視線方向判定部47は、視線検出部49により検出された運転者の視線または顔の向きと、判定基準記憶部56に記憶された判定基準Pとに基づいて、運転者60の脇見を判定すると、信号qを警報制御部48へ出力する。図4を用いて、判定基準Pについて説明する。
図4は、判定基準Pの一例である滞留許容時間について説明するための概念図である。図4は車内を上方から見た状態を示す模式図である。符号70は右サイドミラーを、符号71は左サイドミラーを示す。
車両1が前方(すなわち、図中上側)へ向かって通常速度(例えば、時速60km)で直進走行している場合、運転者60の視線方向Rは、通常、視線方向R0のように、車両1の進行方向Wと平行な、いわゆる真正面側となる。この場合、視線方向Rは、視線方向R0を中心として、若干の左右変動があったとしても、視線方向R1よりも左側へ逸脱することも、視線方向R2よりも右側に逸脱することもないと考えられる。空間領域T1は、運転者60にとっての正面方向である。
一方、視線方向Rが、領域T1とは異なる空間領域に向いている状態は、脇見と見做される。このような空間領域は、運転者60にとっての脇見方向である。脇見方向の領域は1つに限定されない。例えば図4に示されるように、4つの領域T2〜T5を設けることができる。すなわち、領域T2は、領域T1の左側に隣接する。領域T3は、領域T1の右側に隣接する。領域T4は、上記領域T2の後方側に隣接する。領域T5は、領域T3の後方側に隣接する。
図4に示される例では、視線方向R1と視線方向R3によって挟まれる領域T2と、視線方向R2と視線方向R4とによって挟まれる領域T3とは、視線方向R0に対して非対称の位置関係にあり、視線方向R3と視線方向R5とによって挟まれる領域T4と、視線方向R4と視線方向R6とによって挟まれる領域T5とも、視線方向R0に対して非対称の位置関係にある。
なお、図4は、左側通行(left-hand traffic)を採用する地域における例を示す。よって視線方向R0と視線方向R1との間の角度θ1は、視線方向R0と視線方向R2との間の角度θ2よりも大きい。右側通行(right-hand traffic)を採用する地域ではこの関係は逆になる。
ところで、視線方向Rが領域T2〜T5のいずれかに滞留していても、短時間のうちに別の領域や領域T1に移動すると、脇見と見做されない。よって、本明細書では、脇見判定のために領域に設定される滞留時間長さを「滞留許容時間」と称する。言い換えると、「滞留許容時間」とは、脇見警報が発報されることなく、運転者60の視線方向Rが同じ領域に滞留することが許容される時間である。
滞留許容時間は、領域毎に設定することができる。図4は、領域T2〜T5それぞれに対し、滞留許容時間として5秒、5秒、3秒、3秒を設定した例である。この実施形態では、図4に示される滞留許容時間を、既定値(デフォルト値)とする。
ところで、この実施形態では、車両1が踏切を通過する際に、領域T2〜T5における脇見警報の発報を抑制する。例えば、領域T2〜T5における滞留許容時間を既定値よりも長く、例えば分単位にまで延長すれば、結果として領域T2〜T5における脇見警報の発報を抑制することができる。これは、警報を発報させるために設定された判定基準を緩和することの一例である。
また、図5に示されるように、図4では滞留許容時間の設定の無い領域T1に、車両1が踏切を通過する際には滞留許容時間を設定する。例えば3秒の滞留許容時間を領域T1に設定すると、運転者が正面方向を3秒を超えて注視した場合、警報が発報されることになる。これは、警報を発報させるために設定された判定基準を強化することの一例である。
図3に戻って説明を続ける。視線方向判定部47は、車内撮像データ記憶部52から撮像データAを取得し、判定基準記憶部56から判定基準Pを取得し、撮像データAと判定基準Pとに基づいて、運転者60の脇見を判定する。つまり、踏切の外では、撮像データAに撮像された運転者60の顔の向きや視線から把握される視線方向Rが、領域T1に滞留している場合には、脇見はないと判定する。
一方、視線方向Rが、領域T2〜T5のいずれかに滞留している場合には、視線方向判定部47は、内蔵しているタイマ47aを起動させ、視線方向Rが、同一の領域に滞留し続ける時間を、タイマ47aによってカウントし、カウント値が、その領域に設定されている滞留許容時間に達したか否かを判定する。
カウント値が滞留許容時間に達する前に、視線方向Rが、別の領域または領域T1へ移動した場合には、視線方向判定部47は、タイマ47aを停止し、カウント値をリセットする。
一方、タイマ47aによるカウント値が、対応する領域T2〜T5の滞留許容時間に達した場合、視線方向判定部47は、脇見と判定し、脇見警報装置200を作動させるために、作動信号qを警報制御部48へ出力する。
警報制御部48は、視線方向判定部47から作動信号qが出力された場合、入出力インタフェースユニット30へ発報指示信号kを出力する。入出力インタフェースユニット30は、発報指示信号kを、脇見警報装置200へ出力する。
脇見警報装置200は、入出力インタフェースユニット30から発報指示信号kが出力されると、警報を発報する。
センシングデータ取得部43は、入出力インタフェースユニット30から出力されたウィンカー信号b、操舵角信号c、検出信号d、検出信号e、検出信号f、検出信号g、センシング信号i、および受信信号jを受け取り、踏切認識部44および踏切進入判定部45へ出力する。
踏切認識部44は、位置情報G、道路交通情報等J、車外撮像データ記憶部54に記憶された撮像データH、およびマップデータ記憶部55に記憶されたマップデータYのうちの少なくともいずれかに基づいて、車両1の進行方向前方の踏切を認識する。踏切を認識すると、踏切認識部44は、踏切認識信号mを、判定基準変更部46へ出力する。
踏切進入判定部45は、位置情報G、マップデータ記憶部55からのマップデータY、道路交通情報等J、および車外撮像データ記憶部54からの撮像データHのうちの少なくとも何れかに基づいて、車両1の踏切への進入を判定する。撮像データHを用いる場合、例えばOpenCV(Open Source Computer Vision Library)を用いて遮断機を認識することにより、踏切と車両1との位置関係や、車両1の踏切への進入などを認識することが可能である。車両1の踏切への進入を判定すると、踏切進入判定部45は、判定信号nを判定基準変更部46に出力する。
判定基準変更部46は、踏切進入判定部45からの判定信号nを受けると、判定基準記憶部56から判定基準Pを取得し、判定基準Pを緩和するように変更した後、判定基準記憶部56に戻す。これにより、判定基準記憶部56に記憶される判定基準Pが更新される。次に、上記構成における動作を説明する。
(動作)
図6は、実施形態に係わる警報制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。図5において、車内カメラ6により運転者60が撮像され、撮像データ信号aが警報制御装置300へ出力される。撮像データ信号aは、入出力インタフェースユニット30を介して車内撮像データ取得部41に渡され、撮像データAに変換されて車内撮像データ記憶部52に記憶される(S1)。
また、車外カメラ13により車両1の前方が撮像され、撮像データ信号hが警報制御装置300へ出力される。撮像データ信号hは、入出力インタフェースユニット30を介して車外撮像データ取得部42に渡され、撮像データHに変換されて車外撮像データ記憶部54に記憶される(S2)。
さらに、ウィンカースイッチ7、操舵角センサ8、車速センサ9、ヨーレートセンサ10、横加速度センサ11、GPSセンサ12、および車外センサ14によって検知された結果に応じた信号や、車内外連携装置15によって受信された受信信号も、警報制御装置300へ出力される。これらの信号は、入出力インタフェースユニット30を介してセンシングデータ取得部43により取得される(S3)。
以上の手順を経てセンシングデータ取得部43は、ウィンカー信号bからウィンカー情報Bを、操舵角信号cから操舵角情報Cを、検出信号dから車速情報Dを、検出信号eからヨーレート情報Eを、検出信号fから横加速度情報Fを、検出信号gから位置情報Gを、センシング信号iから距離情報Iを、受信信号jから道路交通情報等Jをそれぞれ把握する。なお、ステップS1〜S3の順序は図示された順序に限定されない。プロセッサの処理の過程では、ステップS1〜S3はほぼ同時に実行される。
車両1の進行方向前方に踏切が存在すると、踏切認識部44は、位置情報G、道路交通情報等J、撮像データH、および地図情報Yのうちの少なくとも何れかに基づいて、この踏切を認識する(ステップS4でYes)。すると、踏切認識部44から判定基準変更部46に踏切認識信号mが出力され、処理手順はステップS5に移る。
一方、車両1の進行方向前方に踏切が存在しなければ、踏切は認識されず(ステップS4でNo)、処理手順はステップS8に移る。
ステップS5では、踏切進入判定部45において、車両1の踏切への進入が判定される(S5)。踏切への進入の有無は、車両1の位置データと、マップデータに記録された踏切の位置データとを比較し、例えば車両1の位置が踏切の位置座標に重なれば、車両1が踏切に進入したことが判定される。(方式1)
または、踏切への進入の有無は、車外撮像データHを画像処理した結果に基づいて判定される。例えば、車外撮像データHを画像処理して踏切が検出されれば、車両1が踏切に進入したことが判定される。(方式2)
または、踏切への進入の有無は、車内外連携装置15により取得された車両1の周辺データに基づいて判定される。例えば、現時点で踏切に進入している旨が周辺データに示されていれば、車両1が踏切に進入したことが判定される。(方式3)
いずれかの方式により、または、その組み合わせにより、車両1が踏切に進入したと判定されると(ステップS5でYes)、踏切進入判定部45は、判定信号nを判定基準変更部46へ出力する。
そうすると判定基準変更部46は、図4の領域T1に滞留許容時間を設定し(S6:判定基準の強化)、領域T2〜T5については脇見警報を抑制する(S7:判定基準の緩和)。このように、踏切への進入が判定されると、処理手順は判定基準Pが変更された状態でステップS8以降に移る。
一方、ステップS5において、車両1の踏切への進入が判定されなければ(ステップS5でNo)、処理手順はデフォルトの判定基準PのままでステップS8以降に移る。
ステップS8において、視線方向判定部47は、撮像データAに撮像された運転者60の顔の向きや視線から、運転者60の視線方向Rを判定する。視線方向Rが領域T2〜T5のいずれかに滞留している場合(ステップS8でNo)には、視線方向判定部47は、脇見警報装置200を作動させる必要はないと判定し、処理手順は再びステップS1に戻る。
一方、視線方向Rが領域T1に滞留していれば(ステップS8でYes)、タイマ47aが起動され(S9)、視線方向Rが、領域T1に滞留する時間がカウントされ、カウント値が、その領域に設定されている滞留許容時間に達したか否かが判定される(S10)。
カウント値が滞留許容時間に達する前に、視線方向Rが領域T1の外に移動すると(ステップS10でNo)、カウント値がリセットされたのち処理手順は再びステップS1に戻る。この場合には警報は発報されない。
一方、タイマ47aによるカウント値が滞留許容時間に達した場合(ステップS10でYes)、視線方向判定部47から、警報制御部48へ作動信号qが出力される。作動信号qに応じて、警報制御部48から、発報指示信号kが入出力インタフェースユニット30経由で脇見警報装置200に出力される。これにより脇見警報装置200は警報を発報する(S11)。
なお、車両1が踏切を通過し終わったことを、踏切進入判定部45がステップS12で検出すると(ステップS12でYes)、判定基準変更部46はステップS13により上記ステップS6,S7において変更された判定基準を変更前の値に戻す。車両1の踏切の通過が検出されなければ(ステップS12でNo)、処理手順はステップS8に戻ってステップS8〜S12の手順が繰り返される。
(作用効果)
以上述べたように本実施形態では、車両の踏切への進入を判定すると、脇見方向の視線判定をオフとし、正面方向の視線判定に滞留許容時間を設定することとで、脇見警報装置200を本来とは逆の発想で動作させるようにした。つまり脇見を抑制する脇見警報装置200を、踏切通過の際には、脇見を促進するように動作させるようにした。
このようにしたので、踏切の通過に際して運転者が正面方向を見つめ過ぎていると警報が発報され、運転者は、自ずと視線を左右に移動させるようになる。従ってこの実施形態によれば、例えば踏切の通過といった、運転に注意を要する状況において、脇見警報装置を効果的に用いて左右の安全確認を促進することができ、ひいては運転者の安全運転に寄与することが可能になる。
なお、以上の説明では、車両1が踏切に進入したことが検出された時点で、ステップS6,S7により脇見の判定基準を変更するものとした。しかし、実際には車両1が踏切に進入する前の一時停止位置に達した時点で、上記脇見の判定基準を変更する。このようにすれば、車両1が踏切に進入する前に運転者は左右の安全確認を確実に行うことができる。
また、上記実施形態では、運転に注意を要する状況の一例として、車両1が踏切を通過する場面について説明した。これに限ることなく、運転に注意を要する状況としては、緊急車両が車両1に接近した状況が挙げられる。このような場合にも、本願発明の技術思想を適用することが可能である。
例えば車外カメラ13からの画像データを分析し、車両1の進行方向前方から接近する緊急車両が認識された場合に、警報発生の判定基準を変更する。また、車外センサ14に音声マイクが含まれていれば、この音声マイクから出力される音声データを利用して緊急車両の接近を認識することも可能である。つまり、上記音声データをスペクトラム解析し、緊急車両の発する警報音のスペクトルと類似するパターンが検出されれば、緊急車両の接近を認識することができる。
このような動作は、図6のフローチャートおよび関連個所の説明において、ステップS4を、「緊急車両を認識?」と読み替え、ステップS5を「緊急車両に接近?」と読み替え、ステップS12を「緊急車両が遠ざかったか?」と読み替えることで、実現することができる。
実施形態の警報制御装置、およびそれらの各部分は、それぞれハードウェア構成、またはハードウェア資源とソフトウェアとの組み合せ構成のいずれでも実施可能である。組み合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワークまたはコンピュータ読み取り可能な記録媒体からコンピュータにインストールされ、当該コンピュータのプロセッサに実行されることにより、各装置の動作を当該コンピュータに実現させるためのプログラムが用いられる。
コンピュータに関連して用いられる「プロセッサ」あるいは「プロセッサ」という用語は、例えばCPU、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、またはFPGA等の回路と理解され得る。
プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを読み出し実行することで、プログラムに基づく特有の処理を実現する。メモリに代えて、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成することも可能である。このケースでは、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することでその処理を実現する。
[その他の実施形態]
以上、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限られるものではない。
(付記1)
車両内に配置され、運転者への警報を行う警報装置の警報を制御する警報制御装置であって、
ハードウェアプロセッサを有し、
前記ハードウェアプロセッサは、
前記車両に備えられたセンサからセンシングデータを取得し、
前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記運転者の視線または顔の向きを検出し、
前記検出された視線または顔の向きと、前記運転者の脇見を判定するために設定された判定基準とに基づいて、前記運転者の脇見を判定し、
前記脇見を判定された場合に、前記警報装置に前記警報を発生させ、
前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況の発生を認識し、
前記認識の結果に基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記運転者に視線移動を促すように前記警報装置を動作させるように構成される、警報制御装置。
(付記2)
車両内に配置され、運転者への警報を行う警報装置の警報を制御する警報制御装置が実行する警報制御方法であって、
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記車両に備えられたセンサから、センシングデータを取得する過程と、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記運転者の視線または顔の向きを検出する過程と、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記検出された視線または顔の向きと、前記運転者の脇見を判定するために設定された判定基準とに基づいて、前記運転者の脇見を判定する過程と、
前記脇見を判定された場合に、前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記警報装置に前記警報を発生させる過程と、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況の発生を認識する過程と、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記認識の結果に基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記運転者に視線移動を促すように前記警報装置を動作させる過程と、
を具備する、警報制御方法。
1…車両、2…パワーユニット、3…操舵装置、4…ステアリングホイール、6〜15…センサ、6…車内カメラ、7…ウィンカースイッチ、8…操舵角センサ、9…車速センサ、10…ヨーレートセンサ、11…横加速度センサ、12…GPSセンサ、13…車外カメラ、14…車外センサ、15…車内外連携装置、20…警報制御装置、30…入出力インタフェースユニット、40…制御ユニット、41〜43…データ取得部、41…車内撮像データ取得部、42…車外撮像データ取得部、43…センシングデータ取得部、44…踏切認識部、45…踏切進入判定部、46…判定基準変更部、47…視線方向判定部、47a…タイマ、48…警報制御部、49…視線検出部、50…メモリ、52…車内撮像データ記憶部、54…車外撮像データ記憶部、55…マップデータ記憶部、56…判定基準記憶部、60…運転者、100…センサ、200…脇見警報装置、300…警報制御装置。

Claims (7)

  1. 車々間の通信システムとの通信機能を備える車両内に配置され、運転者への警報を行う警報装置の警報を制御する警報制御装置であって、
    前記車両に備えられたセンサからセンシングデータを取得し、前記通信システムにより提供される前記車両の周辺データを取得するデータ取得部と、
    前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記運転者の視線または顔の向きを検出する視線検出部と、
    前記検出された視線または顔の向きと、前記運転者の脇見を判定するために設定された判定基準である、前記運転者の視線または顔の向きが、前記脇見を判定するために仮想的に設定された領域に滞留することを許容する滞留許容時間とに基づいて、前記運転者の脇見を判定する脇見判定部と、
    前記脇見を判定された場合に、前記警報装置に前記警報を発生させる制御部と、
    前記取得されたセンシングデータと、前記周辺データとに基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況の発生を認識する認識部とを具備し、
    前記制御部は、前記認識部の認識結果に基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記運転者の視線または顔の向きの変更を促すように、前記車両の正面方向に設定された第1の領域への視線または顔の向きの滞留許容時間を、前記車両の脇見方向に設定された第2の領域への視線または顔の向きの滞留許容時間よりも短くする、警報制御装置。
  2. 運転に注意を要する場所の位置データを少なくとも記録したマップデータを記憶する記憶部をさらに具備し、
    前記センシングデータは、前記車両の位置データを含み、
    前記データ取得部は、測位システムから提供される測位信号に基づいて前記車両の位置データを取得し、
    前記認識部は、前記取得された前記車両の位置データと、前記マップデータに記録された前記位置データとに基づいて、前記運転に注意を要する状況の発生を認識する、請求項1に記載の警報制御装置。
  3. 前記車両が、車外の撮像データを取得する車外カメラを備える場合に、
    前記データ取得部は、前記車外カメラから前記撮像データを取得し、
    前記認識部は、前記撮像データを画像処理して、その処理後の画像データをもとに前記運転に注意を要する状況の発生を認識する、請求項1に記載の警報制御装置。
  4. 前記認識部は、前記車両が踏切を通過する期間を、前記運転に注意を要する状況として認識する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の警報制御装置。
  5. 前記認識部は、緊急車両の接近を、前記運転に注意を要する状況として認識する、請求項1に記載の警報制御装置。
  6. 車々間の通信システムとの通信機能を備える車両内に配置され、運転者への警報を行う警報装置の警報を制御する警報制御装置が実行する警報制御方法であって、
    前記警報制御装置が、前記車両に備えられたセンサからセンシングデータを取得し、前記通信システムにより提供される前記車両の周辺データを取得する過程と、
    前記警報制御装置が、前記取得されたセンシングデータと、前記周辺データとに基づいて、前記運転者の視線または顔の向きを検出する過程と、
    前記警報制御装置が、前記検出された視線または顔の向きと、前記運転者の脇見を判定するために設定された判定基準である、前記運転者の視線または顔の向きが、前記脇見を判定するために仮想的に設定された領域に滞留することを許容する滞留許容時間とに基づいて、前記運転者の脇見を判定する過程と、
    前記脇見を判定された場合に、前記警報制御装置が、前記警報装置に前記警報を発生させる過程と、
    前記警報制御装置が、前記取得されたセンシングデータに基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況の発生を認識する過程と、
    前記警報制御装置が、前記認識の結果に基づいて、前記車両の運転に注意を要する状況において、前記運転者の視線または顔の向きの変更を促すように、前記車両の正面方向に設定された第1の領域への視線または顔の向きの滞留許容時間を、前記車両の脇見方向に設定された第2の領域への視線または顔の向きの滞留許容時間よりも短くする過程と、
    を具備する、警報制御方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の警報制御装置が具備する前記各部の処理をコンピュータに実行させる警報制御のためのプログラム
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