JP2010126141A - 車両用乗員拘束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常使用時に乗員に圧迫感または違和感を与えることなく、車両衝突時における拘束性能を確保した、車両用乗員拘束装置の提供。
【解決手段】車両用乗員拘束装置10は、ラップベルト30と、ヘッドレスト部12bまたは枠体12cを含むシートバック上部12に搭載された、エアバッグ21、およびネット等22、およびウエビング23からなる拘束手段20と、エアバッグ21にガスを供給するインフレータ25と、ウエビング23を巻き取るプリテンショナ24とを、備える。車両衝突時またはロールオーバ時にエアバッグ21、ネット等22を展開させた後、プリテンショナ24を作動させ、乗員Jの頭部Aと胴体B上部を取り囲むように拘束手段20を展開させる。車両用乗員拘束装置10の通常使用時は、ラップベルト30のみで腰部Cを拘束するので、車両用乗員拘束装置10の使用性が良好で、圧迫感や違和感がない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通常使用時(シートベルト装着時、エアバッグ非展開時、かつ、プリテンショナ非作動時)に乗員に圧迫感または違和感を与えることなく、車両衝突時における拘束性能を確保した、車両用乗員拘束装置に関する。
特許文献1は、車両衝突時に乗員の頭部を囲むように膨張展開可能なエアバッグを、4点式シートベルトのショルダベルト部、またはシートバック上部に設けたアームやパイプ周りに搭載した車両用頭部保護装置を開示している。
英国特許第1460855号公報
しかし、特許文献1の車両用頭部保護装置では、エアバッグが4点式シートベルトのショルダベルト部またはシートバック上部に設けたアーム(パイプ)に搭載されているため、車両用頭部保護装置と4点式シートベルトのショルダベルト部またはシートバック上部に設けたアーム(パイプ)が、通常使用時に、乗員に圧迫感または違和感を与えることが考えられる。通常使用時に乗員に圧迫感や違和感を与えることなく、車両衝突時の乗員の拘束性能を確保する上で、改善の余地がある。
本発明の目的は、通常使用時に乗員に圧迫感または違和感を与えることなく、車両衝突時における拘束性能を確保した、車両用乗員拘束装置を提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明の車両用乗員拘束装置は、つぎのとおりである。
(1) ラップベルトと、シートバック上部に搭載された、エアバッグ、および該エアバッグに連結されたネット等、および該ネット等に連結されたウエビング、からなる拘束手段と、前記エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記ウエビングを巻き取るプリテンショナとを、備え、
車両衝突時またはロールオーバ時に前記エアバッグを展開させた後、前記プリテンショナを作動させ、乗員の頭部と胴体上部を取り囲むように前記拘束手段を展開させる、車両用乗員拘束装置。
(2) 乗員の頭部、胴体上部を拘束する拘束手段と、乗員の腰部を拘束するラップベルトを備え、通常使用時には前記ラップベルトのみで乗員を拘束し、車両衝突時またはロールオーバ時には前記拘束手段と前記ラップベルトで乗員を拘束する車両用乗員拘束装置であって、
前記拘束手段が、エアバッグと、該エアバッグに連結されたネット等と、該ネット等に連結され端部がプリテンショナに連結されたウエビングを備え、
通常使用時には、前記エアバッグおよび前記ネット等はシートバック上部に配置された拘束手段収納部に収納されており、
車両衝突時には、前記エアバッグの前端部が乗員の頭部前まで展開し、前記ネット等の前端部が前記エアバッグの前端部よりさらに前方に慣性力で展開し、前記ネット等の展開後に、前記ウエビングが、前記プリテンショナで引き込まれて前記ネット等の前記前端部を下方に引き、乗員の頭部と胴体上部を取り囲むように前記拘束手段を展開させる、車両用乗員拘束装置。
上記(1)、(2)において、「シートバック上部」は、シートバック自体の上部、ヘッドレスト部、シートバック上部に取り付けられた枠体の何れであってもよい。
上記(1)、(2)において、「拘束手段」は、エアバッグと、ネット等と、ウエビングからなる。
上記(1)、(2)において、「ネット等」は、ネット(網)、布、シート、またはこれらの複合物の、何れであってもよい。
上記(1)、(2)において、エアバッグは、展開完了時には、乗員の頭部を上方および両側側方から、囲む。
上記(1)、(2)において、ネット等は、エアバッグ展開後でウエビングがプリテンショナで引き込まれた時に、乗員の顔部と胴体上部を前方から拘束するとともに、乗員の胴体上部を左右両側部から拘束する。
上記(1)の車両用乗員拘束装置の作用、効果については、衝突またはロールオーバに至る挙動が検出または予知されると、インフレータが作動され、エアバッグが展開する。このエアバッグの展開によって、ネット等が、シートバック上部(ヘッドレスト部、あるいはシートバック上部に取り付けられた枠体である場合を含む)から引き出されるとともに、エアバッグの展開方向前方にネット等の慣性力で飛ばされ、その後、プリテンショナの作動によって下方に引かれて乗員を取り囲むように展開する。
その結果、拘束手段は、前突だけでなく側突、ファーサイド側突、ロールオーバ等においても、乗員を有効に拘束できる。
更に、通常使用時は、ラップベルトのみでの拘束であり、使用性が良好で、圧迫感や違和感がない。
上記(2)の車両用乗員拘束装置の作用、効果については、前突が検出または予知されると、エアバッグがシートバック上部(ヘッドレスト部、あるいはシートバック上部に取り付けられた枠体である場合を含む)から斜め前方かつ上方に向けて展開し、ネット等がネット等の慣性力でネット等の前端部がエアバッグの前端部よりさらに前方に来るように展開する。エアバッグおよびネット等の展開後に、ウエビングが、プリテンショナで引き込まれ、ネット等の前端部を下方に引き、乗員の頭部と胴体上部を取り囲むように拘束手段のエアバッグおよびネット等を展開させる。
その結果、拘束手段は、前突だけでなく側突、ファーサイド側突、ロールオーバ等においても、乗員を有効に拘束できる。
更に、通常使用時は、ラップベルトのみでの拘束であり、使用性が良好で、圧迫感や違和感がない。
以下に、本発明の実施例の車両用乗員拘束装置を、図面を参照して説明する。
図1および図2はシートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動完了状態での車両用乗員拘束装置を示し、
図3および図4はシートベルト非装着状態での車両用乗員拘束装置を示し、
図5および図6はシートベルト装着、エアバッグ非展開、プリテンショナ非作動状態での車両用乗員拘束装置を示し、
図7および図8はシートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ非作動状態での車両用乗員拘束装置を示し、
図9および図10はシートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動途中状態での車両用乗員拘束装置を示す。
図11および図12は拘束手段とその収納部を示す。
図1〜図12に示すように、本発明の車両用乗員拘束装置10は、乗員Jの頭部A、胴体Bの上部(胸部、肩部)を拘束する拘束手段20と、乗員Jの腰部Cを拘束するラップベルト30を備えている。車両用乗員拘束装置10は、通常使用時(シートベルト装着時、エアバッグ非展開時、プリテンショナ非作動時)には乗員Jをラップベルト30のみで腰部Cにて拘束し、車両衝突時には乗員Jを頭部Aと胴体B上部にて拘束手段20で拘束するとともに腰部Cにてラップベルト30で拘束する車両用乗員拘束装置である。
シートバック上部12は、シート11のシートバック11a自体の上部、ヘッドレスト部12b、シートバック11a自体の上部の左右両端部間にヘッドレスト部12bをまたいで延びる枠体12cの何れかからなる。シートバック上部12は内部に拘束手段20を収納する拘束手段収納部13を有し、前部にドア12dを有する。ドア12dは、拘束手段20のエアバッグ21展開時にエアバッグ21に押されて開く。これによって、拘束手段20が拘束手段収納部13外に展開する。
図示例は、シートバック上部12が、枠体12cからなる場合を示す。シートバック上部12が枠体12cからなる場合、枠体12c内のスペースが拘束手段収納部13を構成する。シートバック上部12が枠体12cからなる場合、枠体12cとシートバック11自体の上部との間、枠体12cとヘッドレスト部12bとの間には隙間Sがあることが望ましい。
拘束手段20は、車両用乗員拘束装置10の通常使用時(シートベルト装着時、エアバッグ非展開時、プリテンショナ非作動時)には、シート11のシートバック上部12に設けられた拘束手段収納部13に収納されており、車両衝突時(衝突予知時を含む)またはロールオーバ時に拘束手段収納部13外に、乗員Jの頭部Aと胴体B上部を囲むように展開膨張され、乗員Jを頭部Aと胴体B上部にて拘束する。したがって、車両用乗員拘束装置10の通常使用時には、拘束手段20は乗員Jの(頭部Aと胴体B上部の)前方に位置しておらず、乗員Jは拘束手段20で拘束されない。
拘束手段20は、エアバッグ21と、エアバッグ21に連結されたネット等22と、ネット等22に連結され端部がプリテンショナ24に連結されたウエビング23を備えている。ウエビング23の一部はワイヤ23cから構成されていてもよい。
エアバッグ21は、布製袋体からなる。エアバッグ21は、車両用乗員拘束装置10の通常使用時には折り畳まれて拘束手段収納部13に収納されており、車両衝突時(衝突予知時を含む)またはロールオーバ時にはインフレータ25からガス導管27を通して膨張用ガスを供給されて展開する。エアバッグ21は拘束手段収納部13の前部のドア12dを押し開いて斜め前方上方に展開する。
エアバッグ21は、エアバッグ21の展開完了状態において、エアバッグ21の前端部21aが乗員頭部A前に来るように展開膨張する。エアバッグ21は、エアバッグ21の展開完了状態において、乗員Jの頭部Aを上方および両側側方から、囲む。エアバッグ21の前端部21aがネット等22を介してウエビング23により下方に引かれた時に、エアバッグ21の前端部21aは下方に曲がり、乗員の額部(乗員頭部の前上部)を前方から覆う。
ネット等22は、ネット自体、布、シート、またはこれらの組合せの、何れであってもよい。ただし、袋体ではない。本実施例では、ネット22の場合を示す。以下、ネット22という。ネット22は、車両用乗員拘束装置10の通常使用時には、エアバッグ21およびウエビング23の一部と共に、拘束手段収納部13に収納されており、車両衝突時またはロールオーバ時には展開膨張するエアバッグ21によって拘束手段収納部13外に押し出され、展開する。
ネット22は、ネット22とエアバッグ21が拘束手段収納部13に収納されている状態で、エアバッグ21の前端部21aに取付けられている。エアバッグ21が展開された時、ネット22は、エアバッグ21とともに拘束手段収納部13から外に展開し、ネット22の慣性力によって、エアバッグ21の前端部21aより前に位置する。したがって、エアバッグ21とネット22が展開した状態で、かつ、ネット22が、プリテンショナ24が作動してウエビング23によって下方に引かれる前の状態では、ネット22の前端部は、エアバッグ21の前端部21aより前方に位置する。この状態からネット22の前端部がウエビング23によって下方に引かれても、ウエビング23およびネット22は乗員Jの顔部と干渉しない。
ネット22が慣性力でエアバッグ21前方に展開した後に、プリテンショナ24が作動し、ネット22の前端がウエビング23により下方に引かれ、ネット22は下方へと展開する。ネット22がウエビング23により下方に引かれた状態において、ネット22は、その上端部22aで、エアバッグ21の展開状態における前端部21aおよび/または下端部21bに連結されており、ネット22の下端部22bで、ウエビング23に連結されている。下方への展開完了時には、ネット22は、乗員Jの顔部と胴体B上部を前方から拘束するとともに、乗員Jの胴体B上部を左右両側部から拘束する。
ウエビング23は、エアバッグ21とネット22の展開完了状態でかつプリテンショナ24の作動完了状態において、乗員Jの胸部前から乗員の腕の外側を通って斜め下方後方に延び、ウエビングガイド26を挿通してシートバック15内に延びる第1の部分23aを有する。ウエビング23は、エアバッグ21とネット22の展開完了状態でかつプリテンショナ24の作動完了状態において、下端が第1の部分23aに連結し、上端がシートバック上部12の前端下端部に連結し、乗員の側方において、ウエビング下端からウエビング上端に向かって斜め上方後方に延びる第2の部分23bを有する。ネット22の周囲部は、エアバッグ21かウエビング23かの何れかに連結されている。シートベルト非装着時には、シートバック上部12より下側にあるウエビング23部分は、シートバック11aの側面に露出しており、シートバック11a側面の外側で、シートバック11aの側面に沿って、上下方向に延びている。
ウエビング23のうち、シートベルト装着時に乗員に接触する部分はベルトからなり、乗員と接触しない部分(たとえば、シート15内に入った部分)はワイヤ23cからなる。ワイヤ23cはウエビング23の一部を構成する。ワイヤ23cはプリテンショナ24に連結され、車両衝突時(衝突予知時を含む)またはロールオーバ時に、プリテンショナ24が作動して引き込まれる。プリテンショナ24は、ワイヤ23cの引込み長さが長いものを使用することが望ましい。プリテンショナ24は、ウエビング23両端部のワイヤ23cに対し共通の単一のプリテンショナ24とされてもよいし、別々のプリテンショナ24とされてもよい。プリテンショナ24はシートバック11aの下部の内部に配置される。
ラップベルト30は、シートベルト装着時に乗員Jの腰部Cに巻き掛けられて、乗員Jを腰部Cで拘束する。ラップベルト30はウエビング23とは別の独立の部材である。ラップベルト30は一端側で、ベルトガイド31を通ってシートクッション11b内に入り、シートクッション11b内に配置されたラップベルト用リトラクタ32に連結される。ベルトガイド31側には、シートクッション11bの外部に弾性帯体36が設けられ、ラップベルト30は、弾性帯体36を挿通している。ラップベルト30の他端にはタング33が連結されている。タング33はバックル34に挿脱可能とされている。バックル34はウエビングまたはワイヤ35の一端に取り付けられ、ウエビングまたはワイヤ35の他端は、車両の床またはシートに取り付けられる。
つぎに、シートベルトの装着、非装着、エアバッグの展開、非展開、プリテンショナの作動、非作動の、組合せの各状態での構成を説明する。
〔シートベルト非装着〕−−−図3〜図4
シートベルト非装着時には、エアバッグ21は非展開であり、プリテンショナ24は非作動である。シートベルト非装着の状態で、乗員Jは車両に乗降する。
図3〜図4の状態では、エアバッグ21、ネット22、ウエビング23のシートバック11a上端より上側の部分は、拘束手段収納部13に収納されている。拘束手段20(エアバッグ21、ネット22、ウエビング23を含む)による乗員Jの拘束はない。
タング33はバックル34から外されており、ラップベルト30はリトラクタ32に引き込まれている。
〔シートベルト装着、エアバッグ非展開、プリテンショナ非作動〕−−−図5〜図6
シートベルト装着、エアバッグ21非展開、プリテンショナ24非作動は、車両用乗員拘束装置10の通常使用時の状態である。拘束手段20による乗員Jの拘束はない。乗員Jはラップベルト30のみにより拘束される。
図5〜図6の状態では、エアバッグ21、ネット22、ウエビング23のシートバック11a上端より上側の部分は、拘束手段収納部13に収納されている。
タング33はバックル34に挿入されており、ラップベルト30は、リトラクタ32から引き出されて、腰部Cに巻き付けられ、腰部Cにて乗員Jを拘束する。
〔シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ非作動〕−−−図7〜図8
シートベルト装着、エアバッグ21展開、プリテンショナ24非作動は、車両衝突時(衝突予知時を含む)またはロールオーバ時における車両用乗員拘束装置10の一形態である。エアバッグ21展開完了した後にプリテンショナ24が作動するので、図7、図8はプリテンショナ24が作動する前の状態に対応する。エアバッグ21の展開開始からエアバッグ21が展開完了するに要する時間以上経過した時にプリテンショナ24が作動を開始する。この作動順序とプリテンショナ24の作動開始の制御は、車両に搭載されている電子制御装置にて行われる。
図7〜図8の状態では、エアバッグ21の展開完了状態において、エアバッグ21の前端部21aが乗員頭部Aの前に来る。エアバッグ21は、エアバッグ21の展開完了状態において、乗員Jの頭部Aを上方および両側側方から、囲む。
エアバッグ21が展開された時、ネット22とウエビング23は、ネット22とウエビング23の慣性力によって、エアバッグ21の前端部21aより前に飛ばされる。したがって、エアバッグ21とネット22が展開した状態で、かつ、ネット22がウエビング23によって下方に引かれる前の状態では、ネット22の前端部(ウエビング23に連結される側の端部)とウエビング23は、エアバッグ21の前端部21aより前方に位置する。そのため、この状態からプリテンショナ24が作動して、ネット22の前端部がウエビング23によって下方に引かれても、ウエビング23およびネット22は乗員Jの顔部に当たらない。また、ウエビング23の第2の部分23bは、シートバック上部12から前方でかつ斜めやや上方に向かって延びている。
腰部Cはラップベルト30により拘束される。
〔シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動途中〕−−−図9〜図10
シートベルト装着、エアバッグ21展開、プリテンショナ24作動途中は、車両衝突時(衝突予知時を含む)における車両用乗員拘束装置10の一形態である。
図9〜図10の状態では、乗員Jの前方において、ウエビング23の第1の部分23aがプリテンショナ24によって引き込まれ、ウエビング23が乗員Jの顔部より前で顔部より下方に引き下ろされる。ネット22の展開時の前端部(ウエビング23で下方に引かれた時の下端部22b)は、ウエビング23の第1の部分23aによって下方に引かれ、ネット22が乗員Jの顔部の前方を覆う。エアバッグ21の前端部21aもネット22によって下方に引かれる。
乗員Jの側方において、ウエビング23の第2の部分23bがシートバック上部12との連結部を中心にしてシートバック上部12から前方斜め下方へと回転してゆき、ネット22を乗員Jの胴体B上部の側方にかけていく。
これによって、エアバッグ21は乗員Jの頭部を上方からと左右側方から覆ってゆき、ネット22は、乗員Jの顔部を前方から覆っていくとともに、乗員Jの胴体B上部の側方を覆っていく。
腰部Cはラップベルト30により拘束される。
〔シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動完了〕−−−図1〜図2
シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動完了は、車両衝突時(衝突予知時を含む)における車両用乗員拘束装置10の一形態である。
図1〜図2の状態では、ウエビング23がプリテンショナ24によってさらに引き込まれ、ウエビング23が乗員Jの顔部より前で胸部前まで引き下ろされる。ネット22の前端部(ウエビング23で下方に引かれた時の下端部22b)は、ウエビング23の第1の部分23aによって下方に引かれ、ネット22が乗員Jの顔部と胸部を前方から覆う。エアバッグ21の前端部21aもネット22によって下方に引かれ、前端部21aが下方に曲がって、乗員Jの額を前方から覆い、乗員Jの額に接触する。乗員Jの側方においてウエビング23の第2の部分23bがシートバック上部12との連結部を中心にしてシートバック上部12との連結部から前方斜め下方へとさらに回転してゆき、ネット22を乗員Jの胴体B上部の側方にかける。これによって、エアバッグ21は乗員Jの頭部を上方からと左右側方からと顔部の前方上部から覆い、ネット22は、乗員Jの顔部を前方から覆うとともに、乗員Jの胴体B上部を前方と側方から拘束する。
腰部Cはラップベルト30により拘束される。
つぎに、車両用乗員拘束装置10の作用、効果を説明する。
車両の前突が検出または予知されると、インフレータ25が作動され、膨張用ガスがインフレータ25からエアバッグ21に供給される。エアバッグ21は拘束手段収納部13から外部に展開膨張し、シートバック上部12から斜め前方かつ上方に向けて展開する。
このエアバッグ21の展開によって、ネット22が、シートバック上部12から押し出される。ネット22は慣性力でネット22の前端部がエアバッグ21の前端部21aよりさらにエアバッグ21の展開方向前方に来るように展開する。エアバッグ21とネット22の展開後に、プリテンショナ24が作動する。ウエビング23がプリテンショナ24で引き込まれて、展開後のネット22の前端部を下方に引き、エアバッグ21およびネット22が乗員Jの頭部Aと胴体B上部を取り囲むように拘束手段20を展開させる。その結果、乗員Jはエアバッグ21およびネット22により前方から効果的に拘束される。また、拘束手段20が乗員Jを囲むように拘束するので、前突だけでなく側突、ファーサイド側突、ロールオーバ等においても、乗員を有効に拘束できる。
更に、車両用乗員拘束装置10の通常使用時は、ラップベルト30のみでの拘束であり、従来の3点式または4点式シートベルトのショルダベルトに対応するウエビングによる拘束がないので、シートベルトの使用性が良好で、シートベルトまたはシートベルト保持装置からの圧迫感や違和感がない。
本発明の一実施例に係る車両用乗員拘束装置の、シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動完了状態の正面図である。 図1の車両用乗員拘束装置の側面図である。 本発明の一実施例に係る車両用乗員拘束装置の、シートベルト非装着状態の正面図である。 図3の車両用乗員拘束装置の側面図である。 本発明の一実施例に係る車両用乗員拘束装置の、シートベルト装着、エアバッグ非展開、プリテンショナ非作動状態の正面図である。 図5の車両用乗員拘束装置の側面図である。 本発明の一実施例に係る車両用乗員拘束装置の、シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ非作動状態の正面図である。 図7の車両用乗員拘束装置の側面図である。 本発明の一実施例に係る車両用乗員拘束装置の、シートベルト装着、エアバッグ展開、プリテンショナ作動途中状態の正面図である。 図9の車両用乗員拘束装置の側面図である。 本発明の一実施例に係る車両用乗員拘束装置の、拘束手段と拘束手段収納部の、エアバッグ非展開状態の断面図である。 図11の拘束手段と拘束手段収納部の、エアバッグ展開、かつネットの非展開状態の断面図である。
符号の説明
10 車両用乗員拘束装置
11 シート
11a シートバック
11b シートクッション
12 シートバック上部
12a シートバック自体の上部
12b ヘッドレスト部
12c 枠体
12d ドア
13 拘束手段収納部
20 拘束手段
21 エアバッグ
21a エアバッグ前端部
21b エアバッグ下端部
22 ネット等(たとえば、ネット)
22a ネット等の上端部
22b ネット等の下端部
23 ウエビング
23a 第1の部分
23b 第2の部分
23c ワイヤ
24 プリテンショナ
25 インフレータ
26 ウエビングガイド
27 ガス導管
30 ラップベルト
31 ベルトガイド
32 ラップベルト用リトラクタ
33 タング
34 バックル
35 ウエビングまたはワイヤ
36 弾性帯体
J 乗員
A 頭部
B 胴体
C 腰部
S 隙間

Claims (2)

  1. ラップベルトと、シートバック上部に搭載された、エアバッグ、および該エアバッグに連結されたネット等、および該ネット等に連結されたウエビング、からなる拘束手段と、前記エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記ウエビングを巻き取るプリテンショナとを、備え、
    車両衝突時またはロールオーバ時に前記エアバッグを展開させた後、前記プリテンショナを作動させ、乗員の頭部と胴体上部を取り囲むように前記拘束手段を展開させる、車両用乗員拘束装置。
  2. 乗員の頭部、胴体上部を拘束する拘束手段と、乗員の腰部を拘束するラップベルトを備え、通常使用時には前記ラップベルトのみで乗員を拘束し、車両衝突時またはロールオーバ時には前記拘束手段と前記ラップベルトで乗員を拘束する車両用乗員拘束装置であって、
    前記拘束手段が、エアバッグと、該エアバッグに連結されたネット等と、該ネット等に連結され端部がプリテンショナに連結されたウエビングを備え、
    通常使用時には、前記エアバッグおよび前記ネット等はシートバック上部に配置された拘束手段収納部に収納されており、
    車両衝突時には、前記エアバッグの前端部が乗員の頭部前まで展開し、前記ネット等の前端部が前記エアバッグの前端部よりさらに前方に慣性力で展開し、前記ネット等の展開後に、前記ウエビングが、前記プリテンショナで引き込まれて前記ネット等の前記前端部を下方に引き、乗員の頭部と胴体上部を取り囲むように前記拘束手段を展開させる、車両用乗員拘束装置。
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