JP2010083414A - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の車内側からの拘束性能を向上させた乗員拘束装置の提供。
【解決手段】(1)乗員頭部の車両内側に展開されるエアバッグ20と、3点式シートベルト1と、エアバッグ20の作動時に一端31がシートベルト1のショルダベルト部2に移動可能に掛かり一端と反対側部分32でシートバック91に支持されて乗員を車両内側から拘束する拘束部材30と、を備えた乗員拘束装置10。拘束部材30が両端支持されるので、拘束性能を向上できる。(2)拘束部材30が、テザーからなる。テザーの一端には爪付きプレート33が取付けられ、爪付きプレート33はワイヤ35と連結される。ワイヤ35はショルダベルト部2に移動可能に掛かる。(3)拘束部材30が、乗員胴体の車両内側に展開される第2のエアバッグからなる。第2のエアバッグ30は展開、膨張時にフック部38によりショルダベルト部2に移動可能に掛かる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファーサイド側突に対応可能な、乗員拘束装置に関する。
特許文献1は、側突時に、乗員上体の車内側側方にエアバッグを展開させるとともに、エアバッグより車内側側方に規制部材を突出させて、エアバッグの車内側への逃げを防止し、乗員の車内側への移動を拘束したサイドエアバッグ装置を開示している。
特開2007−230310
しかし、特許文献1の乗員拘束装置には、つぎの解決すべき課題がある。
(i)突出後、規制部材は一端が自由端であり、規制部材によるエアバッグの支持は規制部材の剛性(曲げ剛性)に依存することになるので、エアバッグを車内側から十分に支持、拘束するには、エアバッグの支持構造に改善の余地がある。
(ii)エアバッグおよび規制部材は乗員上体の車内側側方に展開、突出するので、乗員の頭部と上体の両方を拘束するには、改善の余地がある。
本発明の目的は、乗員の車内側からの拘束性能を(特許文献1などの従来装置に比べて)向上させた乗員拘束装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、乗員の車内側からの拘束性能を(特許文献1などの従来装置に比べて)向上させるとともに、頭部と上体の両方を拘束できる乗員拘束装置を提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明の乗員拘束装置は、つぎのとおりである。
(1) シート上部内に収納され乗員頭部の車両内側に展開されるエアバッグと、
ショルダベルト部を有する3点式シートベルトと、
前記エアバッグの非作動時には乗員の車両内側を開放し、前記エアバッグの作動時に一端が前記シートベルトのショルダベルト部に移動可能に掛かり前記一端と反対側部分でシートバックに支持されて乗員を車両内側から拘束する拘束部材と、
を備えた乗員拘束装置。
上記(1)は本発明の全実施例に適用できる。
(2) 前記拘束部材は、テザーを含み、該テザーの一端には、前記エアバッグの作動時に前記ショルダベルト部に移動可能に掛かるワイヤと連結され前記エアバッグの非作動時には前記ワイヤと非連結とされる、爪付きプレートが取り付けられており、該テザーの一端と反対側部分はシートバックのテザー挿通孔を通ってシートバックに支持され、さらに、前記エアバッグに掛けられている(1)記載の乗員拘束装置。
上記(2)は後述する本発明の実施例1に適用できる。
(3) 前記拘束部材は、シートバック内に収納され乗員胴体の車両内側に展開される第2のエアバッグを含み、該第2のエアバッグの一端には、該第2のエアバッグの展開時に前記ショルダベルト部に移動可能に引っ掛かるフック部が設けられており、該第2のエアバッグの他端はシートバックに支持されている(1)記載の乗員拘束装置。
上記(3)は後述する本発明の実施例2に適用できる。
上記(1)の乗員拘束装置によれば、拘束部材は、エアバッグの作動時に一端がシートベルトのショルダベルト部に移動可能に掛かり一端と反対側部分でシートバックに支持される。その結果、エアバッグの作動時に、拘束部材は、一端と該一端と反対側部分との両方で車両内側方向に支持されるかまたは支持された状態に近い状態となる。その結果、一端自由の従来エアバッグ(特許文献1の装置)に比べて、より効果的に、乗員からの荷重を拘束部材で受けることができ、乗員胴体の車両内側方向への拘束性能を向上させることができる。
また、ファーサイド側(側突時、衝突側を基準として遠い側)乗員が、ニアサイド側(側突時、衝突側を基準として近い側)シートや乗員方向に移動するような場合、ファーサイド側乗員の頭部の車両内側に展開したエアバッグで衝突の衝撃を吸収できる。
また、エアバッグによって乗員の頭部が拘束され、拘束部材によって乗員の胴体が拘束されるため、頭部と胴体の両方を拘束できる。
上記(2)の乗員拘束装置によれば、拘束部材がテザーを含み、エアバッグの作動時には、テザーの一端が爪付きプレートと連結されたワイヤによってショルダベルト部に移動可能に掛かり、テザーの他端がエアバッグに掛けられているので、エアバッグ作動時に、テザーはエアバッグで引っ張られるとともに、ショルダベルト部とシートバックのテザー挿通孔との間にわたって緊張し、乗員胴体を車内側から拘束することができる。
上記(3)の乗員拘束装置によれば、拘束部材が第2のエアバッグを含み、第2のエアバッグの先端部にはショルダベルト部に移動可能に引っ掛かるフック部が設けられており、第2のエアバッグの他端はシートバックに支持されているので、第2のエアバッグ作動時に、第2のエアバッグはショルダベルト部とシートバックとの間にわたって緊張し、乗員胴体を車内側から拘束することができる。
以下に、本発明の乗員拘束装置を、図面を参照して説明する。
図1〜図7は本発明の実施例1の乗員拘束装置を示し、図8〜図13は本発明の実施例2の乗員拘束装置を示す。
なお、図1〜図3および図8から図11は、拘束部材がシート外に出てショルダベルト部とシート間に延びている状態を示す。拘束部材がシート外に出ていない時は、拘束部材がシート内に収納されて見えず、見えるのは、従来の3点式シートベルトだけである。
本発明の実施例1と実施例2にわたって共通する構成部分には、本発明の実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
〔実施例1〕−−−図1〜図7
本発明の実施例1の乗員拘束装置10は、ファーサイド側突対応デバイスを含む車両用の乗員拘束装置である。
乗員拘束装置10は、シート90上部内に収納され乗員Jの頭部の車両内側に展開されるエアバッグ20と、ショルダベルト部2を有する3点式シートベルト1と、拘束部材30と、を備えている。拘束部材30は、エアバッグ20の非作動時には、乗員Jの車両内側を開放し、エアバッグ20の作動時に、一端31がシートベルト1のショルダベルト部2に移動可能に掛かり、一端31と反対側部分32でシートバック91に支持されて、乗員Jを車両内側から拘束する。反対側部分32は、ファーサイド衝突時に乗員Jからの荷重を受ける部分を挟んで一端31と反対側部分である。該反対側部分32は一端31と反対側端部とは限らない。ただし、端部であってもよい。
シート90は、シートバック91、シートクッション92、ヘッドレスト93を有する。エアバッグ20を収納するシート上部は、シートバック91またはヘッドレスト93である。
3点式シートベルト1は、一般の3点式シートベルトで、ショルダベルト部2、ラップベルト部3、バックル4に挿脱されるタング(タングプレート)5、スリップジョイント6、シートベルト一端に連結されたリトラクタ(プリテンショナ付リトラクタ)7、シートベルト他端を固定するラップアンカ8、一端がバックル4に連結され、他端がシートクッション92または車両床に固定されたラップアンカ8に固定されるワイヤまたはウエビング9、を含む。
エアバッグ20は、エアバッグ非作動時には、シートバック91上部またはヘッドレスト93に折り畳まれて収納される。エアバッグ20は、衝突センサが車両のファーサイド側突を検知または予測した時に、インフレータから膨張用ガスを供給されて、シート上部に設けたエアバッグ展開用ドアを押し開いてまたはシートの縫い目を破って、シート外部の、乗員頭部の車両内側(頭部側方)に展開、膨張する。
拘束部材30は、エアバッグ20の非作動時には、シート90内に収納されている。拘束部材30の一端31は、ショルタベルト部2に移動可能に掛かり、拘束部材30の反対側部分32は、シートバック91に支持される。拘束部材30の反対側部分32は、シートバック91への支持部よりさらに延びて、エアバッグ20に巻付けられていてもよいし(拘束部材30がテザーの場合)、あるいはエアバッグ20に一体的に連結されていてもよい(拘束部材30が第2のエアバッグの場合)。
拘束部材30は、エアバッグ20の展開、膨張時に、エアバッグ20に引っ張られてシート90外に出て、乗員Jの胴体の車内側側方で、緊張し(拘束部材30がテザーの場合)、または展開、膨張し(拘束部材30が第2のエアバッグの場合)、乗員Jの胴体を車内側から拘束する。拘束部材30の反対側部分32がエアバッグ20に巻き付けられるか連結されていることにより、エアバッグ20が展開、膨張した時に、拘束部材30はエアバッグ20からの引張力を受けて、拘束部材30に緊張力(引張)が生じる。
エアバッグ20は、乗員頭部の車内側側方で展開、膨張し、乗員頭部を車内側から保護する(または、拘束する)。拘束部材30はエアバッグ展開、膨張時に乗員の胴体側方に延びて緊張し、乗員の胴体を側方から拘束する。したがって、乗員は、頭部20が車内側からエアバッグ20により保護されるとともに、胴体が車内側から拘束部材30により拘束される。
以上は、本発明の全実施例に共通に適用される。
本発明の実施例1は、さらにつぎの特有な構成を有する。
図1〜図7に示すように、拘束部材30は、テザー(拘束部材と同じ部材であるため、テザーにも符号30を付す)からなる。テザー30の一端31には、爪付きプレート33が取り付けられており、テザー30の一端31と反対側部分32はシートバック91のテザー挿通孔94を通ってシートバック91に支持され、さらに、エアバッグ20に掛けられている。
図4〜図7に示すように、爪付きプレート33は、バックル4に、タング挿脱方向Aと直交方向Bに、離脱可能に連結されている。爪付きプレート33は、エアバッグ非作動時には、バックル4の爪付きプレート装着穴に挿入されている。爪付きプレート33は、エアバッグ作動時にはテザー30で引っ張られてバックル4から引き出され、バックル4から分離するようになっている。爪付きプレート33のバックル4への挿脱方向Bは、タング5のバックル4への挿脱方向Aと直交している。爪付きプレート33は、爪付きプレート33のバックル4への挿脱方向Bと直交する方向Cに爪付きプレート33から切り起こされた爪34を有する。爪付きプレート33の先端に、テザー30の一端が連結され、テザー30にエアバッグ20からの引張力がかかると、爪付きプレート33はバックル4から引き出される。テザー30の他端はエアバッグ20に巻き掛けられ、エアバッグ20が展開、膨張した時にエアバッグ30によって引っ張られる。
タング5にはベルト挿通孔5aの周囲にワイヤ装着溝5bが設けられ、このワイヤ装着溝5bに、ワイヤ35がタング5から分離可能に、嵌め込まれる。ワイヤ35は、タング5のベルト挿通孔5aの周囲に延びるベルト掛かり部36を有し、ベルト掛かり部36でワイヤ装着溝5bに分離可能に嵌め込まれる。ワイヤ35に爪付きプレート33からの引張力がかかると、ワイヤ35はタング5から分離する。ワイヤ35がタング5から分離した時に、ベルト挿通孔5aを挿通していたベルト1のショルダベルト部2に対して、ワイヤ35はベルト掛かり部36で移動可能に掛かり、ワイヤ35はベルト1のショルダベルト部2に沿って移動可能となる。
ワイヤ35は、ベルト掛かり部36からバックル4方向に折れ曲がって延びるプレート対向部37を有する。プレート対向部37は、バックル4の側面の、爪付きプレート33装着部位に対向する位置まで延びる。プレート対向部37は、爪付きプレート33のバックル4への挿脱方向Bにおいて、爪付きプレート33の爪34に対向する。
エアバッグ20の作動時には、エアバッグ20によってテザー30が引っ張られる。テザー30で引っ張られて、爪付きプレート33のバックル4への挿脱方向Bに爪付きプレート33がバックル4から引き出される時に、爪付きプレート33の爪34が、ワイヤ34のプレート対向部37を引っかけ、爪付きプレート33のバックル4への挿脱方向Bにワイヤ34を引っ張り、ワイヤ35をタング5から分離させる。
バックル4から引き出された爪付きプレート33と、タング5から分離され爪34によって爪付きプレート33と連結しているワイヤ35とは、互いに連結しあって、テザー30によって上方に引っ張られつつ、ワイヤ35のベルト掛かり部36がショルダベルト部2に摺動し、ショルダベルト部2に沿って、上方に移動し、図1〜図3に示す状態となる。
つぎに、本発明の実施例1の作用、効果を説明する。
エアバッグ非作動時は、シートベルト装着状態においても、シートベルト非装着状態においても、3点式シートベルト1と同様である。
エアバッグ作動時はつぎのようになる。
センサが衝突を検知すると、センサの電気信号によりシート内に設けたインフレータが作動し、インフレータからエアバッグ膨張用ガスの供給されて、エアバッグ20が、乗員Jの頭部の車内側側方で展開、膨張する。エアバッグ20は、展開、膨張と同時に、拘束部材30を引っ張る。
拘束部材30は、エアバッグ20の作動時に、一端31がシートベルトのショルダベルト部2に移動可能に掛かり、一端31と反対側部分32でシートバック91に支持される。その結果、エアバッグ20の作動時に、拘束部材30は、一端31と反対側部分32で車両内側方向に支持されるかまたは支持された状態に近い状態となる。その結果、一端自由の従来エアバッグ(特許文献1の装置)に比べて、より効果的に、ファーサイド側突における、乗員Jからの荷重を拘束部材30で受けることができ、乗員胴体の車両内側方向への拘束性能を向上させることができる。
また、ファーサイド側(側突時、衝突側を基準として遠い側)乗員が、ニアサイド側(側突時、衝突側を基準として近い側)シートや乗員方向に移動するような場合、ファーサイド側乗員の頭部の車両内側に展開したエアバッグ20で衝突の衝撃を吸収できる。
また、エアバッグ20によって乗員Jの頭部が車内側から拘束され、拘束部材30によって乗員の胴体が車内側から拘束されるため、頭部と胴体の両方を拘束、保護できる。
以上の作用、効果は、本発明の全実施例に適用可能である。
つぎに、本発明の実施例1に特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例1の乗員拘束装置10では、拘束部材30がテザーからなる。エアバッグ20の作動時には、図1〜図7に示すように、テザー30の一端31が爪付きプレート33と連結されたワイヤ35によってショルダベルト部2に移動可能に掛かり、テザー30の他端32がエアバッグ20に掛けられているので、エアバッグ20展開、膨張時に、テザー30はエアバッグ20で引っ張られるとともに、テザー30の一端31がショルダベルト部2に沿って上方に移動する。テザー30は、ショルダベルト部2に掛かったワイヤ35とシートバック91のテザー挿通孔94との間にわたって緊張し、乗員胴体(胸部側方)を車内側から拘束することができる。
さらに詳しくは、エアバッグ20が展開、膨張する時、テザー30を引っ張り、爪付きプレート33をバックル4から抜く。爪付きプレート33の爪34がワイヤ35を引っかけてワイヤ35に力をかけ、ワイヤ35がタング5から外れる。ワイヤ35と爪付きプレート33に、テザー30からの上方への引張力がかかり、ワイヤ35と爪付きプレート33がショルダベルト部2に沿って上方に移動し、図1の状態になる。この状態で、乗員Jは、胸部を、テザー30とショルダベルト部2によって、前方および車内側方向に拘束される。テザー30は、ショルダベルト部2に掛かったワイヤ35とシートバック91のテザー挿通孔94との両側支持で乗員Jからの車内側への荷重を受ける。
〔実施例2〕−−−図8〜図13
本発明の実施例1の説明中、本発明の全実施例に適用可能とした構成、作用、効果は、本発明の実施例2にも適用される。以下では、本発明の実施例2に特有な構成、作用、効果を説明する。
本発明の実施例2では、図8〜図13に示すように、拘束部材30は第2のエアバッグ(拘束部材と同じ部材であるため、第2のエアバッグにも符号30を付す)からなる。第2のエアバッグ30の一端31には、第2のエアバッグ30の展開時にショルダベルト部2に移動可能に引っ掛かるフック部38が設けられており、第2のエアバッグ30の他端32はシートバック91に支持されている。
第2のエアバッグ30は、頭部側方に展開される第1のエアバッグ20とは独立のエアバッグでもよいし、第1のエアバッグ20につながったエアバッグでもよい。また、第2のエアバッグ30に膨張用ガスを供給するインフレータ21には、第1のエアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレータを共用してもよい、あるいは第2のエアバッグ30に専用にもう一つインフレータを設けてもよい。
第2のエアバッグ30は、非作動時には、乗員Jの車内側のサイドサポート部に折り畳まれて内蔵されている。第2のエアバッグ30はシートバック91のシートフレーム95よりシート中央側に内蔵されている。
車両衝突時または衝突予知時に、第2のエアバッグ30は、エアバッグ20(第1のエアバッグ20ともいう)とともに、展開、膨張される。第2のエアバッグ30は、インフレータ21から膨張用ガスを供給された時に、シート90の表皮の縫い目96を破って(この時ウレタンパッド97も破断される)、シートベルト1のショルダベルト部2と乗員Jとの間の隙間Sに向かって展開、膨張される。
フック部38は、第2のエアバッグ30の展開時の先端部のショルダベルト部側表面に取付けられており、図11の第2のエアバッグ30の偏平に近い状態でショルダベルト部2と乗員Jとの間の隙間Sを通り抜ける。第2のエアバッグ30が膨らむ過程で、図13に示すように、フック部38が第2のエアバッグ30に対して斜めに立ち上がってフック状となる。乗員Jから第2のエアバッグ30に押し荷重がかかると、フック部38が第2のエアバッグ30に向かって相対的に移動し、図12に示すように、フック部38がショルダベルト部2に係合する。この係合によって、乗員Jからの荷重に対して、第2のエアバッグ30は、フック部38とシートバック91とで両端支持される。
つぎに、本発明の実施例2に特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例2の乗員拘束装置10では、拘束部材30が第2のエアバッグからなる。第2のエアバッグ30の先端部(一端31)にはショルダベルト部2に移動可能に引っ掛かるフック部38が設けられており、第2のエアバッグ30の他側部分(一端31と反対側部分)32はシートバック91に支持されているので、第2のエアバッグ30作動時(展開、膨張時)に、第2のエアバッグ30はショルダベルト部2とシートバック91との間にわたって緊張し、乗員胴体を車内側から効果的に拘束することができる。
拘束部材30が第2のエアバッグからなるので、テザー(実施例1)からなる場合に比べて、第2のエアバッグ30が乗員Jからの荷重を受ける時に、乗員Jが第2のエアバッグ30から受ける反力が集中しにくく、反力を分散できるという利点がある。
本発明の実施例1の乗員拘束装置の正面図である。 本発明の実施例1の乗員拘束装置の側面図である。 本発明の実施例1の乗員拘束装置の正面図である。 本発明の実施例1の乗員拘束装置の、拘束部材、バックル、タング、ワイヤ、爪付きプレート部位の正面図である。 図4のA−A断面図である。 本発明の実施例1の乗員拘束装置の、拘束部材、バックル、タング、ワイヤ、爪付きプレート部位の側面図である。 本発明の実施例1の乗員拘束装置の、拘束部材、バックル、タング、ワイヤ、爪付きプレート部位の平面図である。 本発明の実施例2の乗員拘束装置の正面図である。 本発明の実施例2の乗員拘束装置の側面図である。 本発明の実施例2の乗員拘束装置の平面図である。 本発明の実施例2の乗員拘束装置の拘束部材の展開膨張前の平面図である。 本発明の実施例2の乗員拘束装置の拘束部材の展開膨張後の平面図である。 本発明の実施例2の乗員拘束装置のバックシートおよび拘束部材の展開膨張前の断面図である(拘束部材の展開膨張後は2点鎖線で示してある)。
符号の説明
1 3点式シートベルト
2 ショルダベルト部
3 ラップベルト部
4 バックル
5 タング
5a ベルト挿通孔
5b ワイヤ装着溝
6 スリップジョイント
7 リトラクタ
8 ラップアンカ
9 ワイヤまたはウエビング
10 乗員拘束装置
20 エアバッグ
30 拘束部材(テザー、第2のエアバッグ)
31 一端
32 一端と反対側部分
33 爪付きプレート
34 爪
35 ワイヤ
36 ベルト掛かり部
37 プレート対向部
38 フック部
90 シート
91 シートバック
92 シートクッション
93 ヘッドレスト
94 テザー挿通孔
95 シートフレーム
96 縫い目
97 ウレタンパッド
J 乗員
S 隙間

Claims (3)

  1. シート上部内に収納され乗員頭部の車両内側に展開されるエアバッグと、
    ショルダベルト部を有する3点式シートベルトと、
    前記エアバッグの非作動時には乗員の車両内側を開放し、前記エアバッグの作動時に一端が前記シートベルトのショルダベルト部に移動可能に掛かり前記一端と反対側部分でシートバックに支持されて乗員を車両内側から拘束する拘束部材と、
    を備えた乗員拘束装置。
  2. 前記拘束部材は、テザーを含み、該テザーの一端には、前記エアバッグの作動時に前記ショルダベルト部に移動可能に掛かるワイヤと連結され前記エアバッグの非作動時には前記ワイヤと非連結とされる、爪付きプレートが取り付けられており、該テザーの一端と反対側部分はシートバックのテザー挿通孔を通ってシートバックに支持され、さらに、前記エアバッグに掛けられている請求項1記載の乗員拘束装置。
  3. 前記拘束部材は、シートバック内に収納され乗員胴体の車両内側に展開される第2のエアバッグを含み、該第2のエアバッグの一端には、該第2のエアバッグの展開時に前記ショルダベルト部に移動可能に引っ掛かるフック部が設けられており、該第2のエアバッグの他端はシートバックに支持されている請求項1記載の乗員拘束装置。
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