JP2010124659A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルを効率よく冷却することが可能な回転電機、を提供する。
【解決手段】回転電機であるモータジェネレータは、コイルエンドカバーと、複数の渡り線168とを備える。コイルエンドカバーは、コイルエンド部162mおよびコイルエンド部162nの周囲にそれぞれ冷却油通路172mおよび冷却油通路172nを形成し、ステータコア152の内側に冷却油通路172mおよび冷却油通路172nを連通させる冷却油連通路171を形成する。複数の渡り線168は、冷却油通路172mに設けられている。冷却油通路172mにおける冷却油の流れ方向と、複数の渡り線168がステータコア152の半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向とが一致する。冷却油通路172mにおける冷却油流量が冷却油通路172nにおける冷却油流量よりも大きく設定される。
【選択図】図35

Description

この発明は、一般的には、回転電機に関し、より特定的には、コイルエンド部を冷却するための構造が設けられた回転電機に関する。
従来の回転電機に関して、国際公開第2004/19468号パンフレットには、コイルから発熱するステータ部を効率よく冷却することを目的とした車両用モータが開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示された車両用モータにおいては、ステータ部が、コイルおよびステータコアの両端面を取り囲むコイルエンドカバーにより覆われている。コイルエンドカバーの内部は、オイルポンプにより供給された冷却オイルによって充填される。さらに、車両用モータには、ステータコアの一方端面を取り囲むコイルエンドカバーと他方端面を取り囲むコイルエンドカバーとを連通させ、冷媒とステータ巻き線とを接触させる冷却通路が形成されている。
また、特開2005−261084号公報には、冷却効率を向上させることを目的としたモータ冷却構造が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示されたモータ冷却構造は、ステータの軸方向における両端に設けられ、コイルエンドの一部と冷却液とを直接、接触させる周方向冷却路と、ステータ軸方向に設けられ、ステータ両端の周方向冷却路を互いに連通する軸方向冷却路とを備える。
また、特開平8−250881号公報には、発熱部品の実装配置に関係なく、均一に効率よく冷却することを目的とした発熱部品の冷却構造が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された発熱部品の冷却構造においては、発熱部品と対向する部位に乱流促進部材(金属ブロック体)が設けられている。冷媒が乱流促進部材に衝突し、乱流が生じることによって、その直下に配置された発熱部品が均一に冷却される。
また、特開2007−295698号公報には、絶縁部材を溶融させることなく、十分な接合強度を得ることを目的とした回転電機の固定子が開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示された回転電機においては、ステータコアのティースに巻回されたコイルの端部と、他のティースに巻回されたコイルの端部とが、バスバーによって接続されている。
また、特開2005−117845号公報には、冷却媒体の耐久性を維持しつつ、車両に搭載される回転電機をその冷却媒体を用いて効率よく冷却することを目的とした回転電機の冷却装置が開示されている(特許文献5)。特許文献5に開示された回転電機の冷却装置においては、ステータを収容するハウジングに、ステータに冷却油を滴下するための冷却油滴下部が設けられている。
国際公開第2004/19468号パンフレット 特開2005−261084号公報 特開平8−250881号公報 特開2007−295698号公報 特開2005−117845号公報
上述の特許文献1に開示された車両用モータにおいては、ステータコアの内径側に、冷媒を供給し、冷媒とステータ巻き線とを接触させるための冷却通路が形成されている。しかしながら、コイルエンドカバー内部に供給されたオイルがステータコアの一方端面から冷却通路に円滑に導かれない場合、コイルの冷却効率を十分に向上させることができないおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、コイルを効率よく冷却することが可能な回転電機を提供することである。
この発明の1つの局面に従った回転電機は、環状のステータコアと、コイルと、カバー体と、複数の渡り線とを備える。コイルは、ステータコアに巻回され、ステータコアの両端面からそれぞれ突出する第1コイルエンド部および第2コイルエンド部を含む。カバー体は、第1コイルエンド部および第2コイルエンド部の周囲にそれぞれ第1冷媒通路および第2冷媒通路を形成する。さらに、カバー体は、ステータコアの内側に第1冷媒通路および第2冷媒通路を連通させる空隙を形成する。複数の渡り線は、第1冷媒通路に設けられている。複数の渡り線は、ステータコアの軸方向から見た場合にステータコアの半径方向に対して傾斜してその外側から内側に延在し、コイルの巻き始めと巻き終わりとを接続する。ステータコアの周方向において、第1冷媒通路における冷媒の流れ方向と、複数の渡り線がステータコアの半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向とが一致する。第1冷媒通路における冷媒流量が第2冷媒通路における冷媒流量よりも大きく設定される。
このように構成された回転電機によれば、第1冷媒通路および第2冷媒通路の間に冷媒流量差を設けることによって、第1冷媒通路から空隙を通じて第2冷媒通路に向かう冷媒流れを強制的に形成することができる。また、第1冷媒通路における冷媒の流れ方向と、複数の渡り線が延在する傾斜方向とをステータコアの周方向において一致させることにより、第1冷媒通路に流通する冷媒を、隣り合う渡り線間の空間を通じてステータコアの内側の空隙に円滑に導くことができる。これら構成による相乗効果により、本発明では、ステータコア内側の空隙に冷媒をより積極的に流通させることが可能となり、コイルを効率よく冷却することができる。
また好ましくは、空隙を規定するカバー体の壁面は、凹凸形状を有する。このように構成された回転電機によれば、壁面に形成された凹凸形状により、空隙を流通する冷媒流れに乱流を発生させる。これにより、コイルをさらに効率よく冷却することができる。
また好ましくは、壁面に、メッシュ部材が配置される。また好ましくは、カバー体は、樹脂から形成され、壁面に、凹凸形状が成型される。このように構成された回転電機によれば、カバー体の壁面に簡単に凹凸形状を形成することができる。
また好ましくは、渡り線は、その延在方向に直交する平面により切断された場合に、ステータコアの軸方向に長辺を有し、ステータコアの軸方向に直交する方向に短辺を有する略矩形断面を有する。このように構成された回転電機によれば、隣り合う渡り線間の空間を通じてステータコアの内側の空隙に導く冷媒量を増やすことができる。
この発明の別の局面に従った回転電機は、ステータコアと、コイルと、カバー体と、ステータコアを収容するケース体とを備える。コイルは、ステータコアに巻回され、ステータコアの端面から突出するコイルエンド部を含む。カバー体は、コイルエンド部の周囲に冷媒通路を形成する。カバー体は、冷媒通路から冷媒を排出する冷媒排出部を含む。ケース体は、ケース体とカバー体との間に冷媒が流通可能な狭空間を形成するように配置される。狭空間を規定するケース体およびカバー体の少なくともいずれか一方の壁面が、凹凸形状を有する。
このように構成された回転電機によれば、ケース体とカバー体との間に狭空間を形成することにより、冷媒排出部を通じて冷媒通路から排出された冷媒を狭空間により長く保持する。また、ケース体および/またはカバー体の壁面が、凹凸形状を有するため、狭空間を通過する冷媒と、ケース体および/またはカバー体との接触面積を増大させるとともに、狭空間における冷媒流れに乱流を生じさせることができる。これにより、冷媒を介したカバー体からケース体への熱伝導性が向上するため、コイルの冷却効率を向上させることができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、コイルを効率よく冷却することが可能な回転電機を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
[1]モータジェネレータの基本構造の説明
まず、本発明が適用されるモータジェネレータの基本構造について説明する。
図1は、この発明の実施の形態におけるモータジェネレータを搭載する車両用駆動ユニットを模式的に表わす断面図である。図中に示す車両用駆動ユニットは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池(バッテリ)から電力供給を受けるモータとを動力源とするハイブリッド自動車に設けられている。
図1を参照して、車両用駆動ユニットは、モータジェネレータ100を有する。モータジェネレータ100は、ハイブリッド自動車の走行状態に合わせて電動機もしくは発電機として機能する回転電機である。
モータジェネレータ100は、ロータ120と、ロータシャフト130と、ステータ150とを有する。ロータ120は、ロータシャフト130と一体となって、仮想軸である中心軸101を中心に回転する。ロータ120の外周上には、ステータ150が配置されている。
ロータシャフト130は、中心軸101の軸方向に延びる。ロータシャフト130は、中心軸101の軸方向に距離を隔てて設けられたベアリング131およびベアリング132を介して、図示しないモータケースに対して回転自在に支持されている。ロータシャフト130は、複数の歯車を含んで構成された減速機構102に接続されている。
ロータ120は、ロータコア122と、永久磁石126とを有する。ロータコア122は、中心軸101の軸方向に円筒状に延びる形状を有する。ロータコア122は、中心軸101の軸方向に積層された複数の電磁鋼板124からなる。ロータコア122には、複数の永久磁石126が埋設されている。複数の永久磁石126は、中心軸101を中心とする周方向に互いに間隔を隔てて設けられている。
なお、ロータ120の構造について、上記では永久磁石126がロータコア122に埋設されるIPM(Interior Permanent Magnet)タイプのロータについて説明したが、本発明はこれに限られず、たとえば、ロータ表面に磁石が貼り付けられるSPM(surface permanent magnet)タイプのロータであってもよい。
ステータ150は、ステータコア152と、コイル160とを有する。ステータコア152は、中心軸101の軸方向に円筒状に延びる形状を有する。すなわち、ステータコア152の軸方向といえば、中心軸101の軸方向を意味し、ステータコア152の周方向といえば、中心軸101を中心とする周方向を意味し、ステータコア152の半径方向といえば、中心軸101を中心とする半径方向を意味する。ステータコア152は、中心軸101の軸方向に積層された複数の電磁鋼板154からなる。ステータコア152は、中心軸101の軸方向において、その一方端に端面152aを有し、その他方端に端面152bを有する。
ステータコア152には、コイル160が巻回されている。ステータコア152に巻回されたコイル160のうち、端面152aおよび端面152bからそれぞれ突出する部分によりコイルエンド部162が構成されている。
モータジェネレータ100は、コイルエンドカバー170をさらに有する。コイルエンドカバー170は、非磁性かつ非導電性の材料から形成されている。コイルエンドカバー170は、たとえば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(液晶ポリマー)等の樹脂から形成されている。コイルエンドカバー170は、ステータコア152に対して固定されている。コイルエンドカバー170によって、コイルエンド部162の周囲に冷却油通路172が形成されている。
コイルエンドカバー170は、分割コイルエンドカバー170mと分割コイルエンドカバー170nとが組み合わさって構成されている。分割コイルエンドカバー170mは、コイルエンド部162を覆うように端面152a上に設けられている。端面152aと分割コイルエンドカバー170mとに囲まれた空間には、冷却油通路172mが形成されている。分割コイルエンドカバー170nは、コイルエンド部162を覆うように端面152b上に設けられている。端面152bと分割コイルエンドカバー170nとに囲まれた空間には、冷却油通路172nが形成されている。
本実施の形態においては、図示しないモータケース内にキャッチタンク140が設置されている。ギヤ等によって掻き揚げられたオイルがキャッチタンク140に集合されたあと、そのオイルがキャッチタンク140からコイルエンドカバー170(分割コイルエンドカバー170m,170n)の内部に供給される。
なお、コイルエンドカバー170にオイルを供給する手段は、図中に示すようなキャッチタンク140を利用した構造に限られず、たとえば、ポンプを用いて強制的にコイルエンドカバー170にオイルを供給する構造であってもよい。
コイル160は、インバータ108を介してバッテリ110に電気的に接続されている。インバータ108は、バッテリ110からの直流電流をモータ駆動用の交流電流に変換するとともに、回生ブレーキにより発電された交流電流を、バッテリ110に充電するための直流電流に変換する。
モータジェネレータ100から出力された動力は、減速機構102からディファレンシャル機構104を介してドライブシャフト受け部106に伝達される。ドライブシャフト受け部106に伝達された動力は、ドライブシャフトを介して図示しない車輪に回転力として伝達される。
一方、ハイブリッド自動車の回生制動時には、車輪は車体の慣性力により回転させられる。車輪からの回転力によりドライブシャフト受け部106、ディファレンシャル機構104および減速機構102を介してモータジェネレータ100が駆動される。このとき、モータジェネレータ100が発電機として作動する。モータジェネレータ100により発電された電力は、インバータ108を介してバッテリ110に蓄えられる。
次に、図1中のステータ150の構造について詳細に説明する。
図2は、図1中のステータをその軸方向から見た図である。図中では、図1中のコイルエンドカバー170が取り付けられていない状態のステータ150が示されている。
図2を参照して、ステータコア152は、複数の分割ステータコア153が組み合わさって構成されている。複数の分割ステータコア153は、中心軸101を中心に環状に配列されている。
モータジェネレータ100は、締結リング176をさらに有する。締結リング176は、金属から形成されている。締結リング176は、環状に配列された複数の分割ステータコア153の外周上に嵌め合わされている。このような構成により、複数の分割ステータコア153は、締結リング176によって一体に保持されている。
各分割ステータコア153には、それぞれ、U相コイル160U、V相コイル160V,W相コイル160Wのいずれかのコイルが装着されている。U相コイル160U、V相コイル160V,W相コイル160Wは、ステータコア152の周方向に沿って、順次配列されており、U相コイル160U同士、V相コイル160V同士、W相コイル160W同士は、それぞれ、間隔を隔てて配置されている。
モータジェネレータ100は、U相コイル160U、V相コイル160V,W相コイル160Wの各相コイルの巻き始めと巻き終わりとを接続するための渡り線168をさらに有する。隣り合うU相コイル160U同士は、渡り線168Uによって接続され、V相コイル160V同士は、渡り線168Vによって接続され、W相コイル160W同士は、渡り線168Wによって接続されている。
渡り線168Uは、1つのU相コイル160U(160U1)の内径側の端部から延出し、隣り合う他のU相コイル160U(160U2)に向かうに従ってステータコア152の内周側から外周側に変位し、他のU相コイル160U(160U2)の外径側の端部に接続されている。同様の形態で、渡り線168Vが、1つのV相コイル160V(160V1)の内径側の端部と、他のU相コイル160V(160V2)の外径側の端部との間で変位するように設けられ、渡り線168Wが、1つのV相コイル160W(160W1)の内径側の端部と、他のU相コイル160V(160W2)の外径側の端部との間で変位するように設けられている。
モータジェネレータ100においては、U相コイル160U、V相コイル160V,W相コイル160Wが、周方向に沿って順次配列されている。このため、渡り線168Uと、渡り線168Vと、渡り線168Wとは、互いに間隔を隔ててステータコア152の周方向に配列されることになる。結果、隣接する渡り線168の間には、ステータコア152の半径方向に変位しながら、ステータコア152の周方向に延在する空間が形成される。
ステータコア152の内径側に位置するW相コイル160W6の端部と、U相コイル160U6の端部と、V相コイル160V6の端部とが互いに接続されることにより、中性点が構成されている。さらに、ステータコア152の外径側に位置するU相コイル160U1の端部と、W相コイル160W1の端部と、V相コイル160V1の端部とには、それぞれ、外部配線が接続されている。
なお、ステータコア152の内径側に位置するW相コイル160W6の端部と、U相コイル160U6の端部と、V相コイル160V6の端部とに、それぞれ外部配線が接続され、他方、ステータコア152の外径側に位置するU相コイル160U1の端部と、W相コイル160W1の端部と、V相コイル160V1の端部とが互いに接続されることにより中性点が構成されてもよい。
図3は、図2中の分割ステータコアのユニットを示す斜視図である。図4は、図2中の分割ステータコアのユニットの分解組み立て図である。
図3および図4を参照して、分割ステータコア153は、ヨーク部155およびティース部156を有して構成されている。ヨーク部155は、ステータコア152の周方向に沿って延びる弧形状を有する。ティース部156は、ヨーク部155からステータコア152の半径方向内側に向けて延出する形状を有する。
モータジェネレータ100は、絶縁部材としてのインシュレータ180をさらに有する。インシュレータ180は、非磁性かつ非導電性の材料、たとえば、PPSやLCPなどの樹脂から形成されている。分割ステータコア153のティース部156の外周上にインシュレータ180が装着され、さらにそのインシュレータ180の外周上にコイル160が装着される。このような構成により、インシュレータ180は、コイル160とステータコア152との間に介挿される。
インシュレータ180は、ティース受け入れ部186と、張り出し部185と、突出部183,184とを有して構成されている。
ティース受け入れ部186は、ティース部156をその内側に受け入れ可能な形状を有する。ティース受け入れ部186は、ティース部156とコイル160との間に位置決めされる。張り出し部185は、ティース受け入れ部186の端部から、ステータコア152の周方向および軸方向に鍔状に広がって形成されている。張り出し部185は、ヨーク部155とコイル160との間に位置決めされる。突出部183,184は、ステータコア152の軸方向における張り出し部185の両縁において、ステータコア152の半径方向内側に向けて突出するように形成されている。
U相コイル160U、V相コイル160V,W相コイル160Wの各相コイル(以下、コイル160U,V,Wという)は、コイル線161を環状に巻回しつつ、積層することにより構成されている。コイル160U,V,Wは、コイル線161がティース受け入れ部186および突出部183,184の周りを周回し、かつステータコア152の半径方向に積み重なるように、ティース部156に巻回されている。
本実施の形態では、コイル線161として、エッジワイズコイル(Edge Width Coil)等の平角線が用いられている。平角線は、延伸方向に直交する平面で切断した場合の断面が矩形となり、断面形状が円形状の一般的なコイル線よりも剛性が高い特性を有する。コイル線161としてエッジワイズコイルを用いた場合、コイル線161は、平角線の断面の短辺方向と、コイル線161の巻き軸方向(ティース部156の延伸方向)とが一致することになる(ティース部156に対する巻回時、コイル線161は短辺側が湾曲されることになる)。
なお、本発明においては、平角線に限られず、コイル線161として円形状の一般的なコイル線が用いられてもよい。
環状に巻回されたコイル線161の一方の終端となる、コイル160U,V,Wの一方端167pには、渡り線168が連設されている。コイル線161としてエッジワイズコイルを用いた場合、渡り線168の断面形状は、ステータコア152の半径方向の長さよりも、ステータコア152の軸方向における長さの方が長くなる。環状に巻回されたコイル線161の他方の終端となる、コイル160U,V,Wの他方端167qには、他のコイル160U,V,Wに連接された渡り線168が接続される。
モータジェネレータ100は、渡り線支持部182をさらに有する。本実施の形態では、渡り線支持部182が、インシュレータ180に一体に形成されている。渡り線支持部182には、複数の溝部が形成されており、渡り線168は、この溝部に嵌め込まれることによってステータコア152の端面上において支持されている。
なお、渡り線支持部182は、インシュレータ180に一体に形成される構成に限られず、インシュレータ180と別体に設けられてもよい。
次に、図1中のステータ150の冷却構造について詳細に説明する。
図5は、図1中のステータを示す斜視図である。図6は、図1中のステータに設けられたコイルエンドカバーを示す斜視図である。
図1、図5および図6を参照して、分割コイルエンドカバー170m,170nは、環状部173および複数の延伸部174を有して構成されている。
分割コイルエンドカバー170m,170nがステータ150に対して取り付けられた状態で、環状部173は、ステータコア152の端面152a,152b上に位置決めされ、中心軸101を中心に環状に延在する。環状部173は、冷却油通路172(172m,172n)を形成する。環状部173は、ステータコア152の内径側に配置される内周縁201と、外径側に配置される外周縁202とを有する。
複数の延伸部174は、環状部173の内周縁201の、ステータコア152の周方向に互いに間隔を隔てた位置に連設されている。分割コイルエンドカバー170m,172nがステータ150に対して取り付けられた状態で、各延伸部174は、互いに隣り合うティース部156間に位置決めされ、ステータコア152の軸方向に延伸する。延伸部174は、互いに隣り合うティース部156間の空間に冷却油連通路171を形成する。冷却油連通路171は、冷却油通路172mと冷却油通路172nとを連通させる。
分割コイルエンドカバー170m,170nには、冷媒供給部として給油口170hと、冷媒排出部としての排油口170iとが形成されている。給油口170hを通じて冷却油通路172に供給された冷却油は、図5中の矢印に示すようにステータコア152の周方向に流通し、この間、コイルエンド部162を中心にステータ150を冷却する。冷却により温度上昇した冷却油は、排油口170iを通じて冷却油通路172から排出される。
[2]コイルエンドカバーの固定構造の説明
続いて、図1中のモータジェネレータ100に設けられたコイルエンドカバーの固定構造について説明する。なお、以下においては、分割コイルエンドカバー170mの固定構造および分割コイルエンドカバー170nの固定構造の一方のみ説明する場合があるが、両者の固定構造は基本的に同一である。
(実施の形態1)
図7は、この発明の実施の形態1におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。図中には、図5中のVII−VII線上に沿ったステータの断面が示されている。
図7を参照して、代表的に分割コイルエンドカバー170mの固定構造について説明すると、本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170mが、締結リング176とステータコア152との間に挟持されることによって固定されている。
締結リング176およびステータコア152は、それぞれモータジェネレータ100を構成する部品であり、締結リング176は、複数の分割ステータコア153を一体に保持するために設けられた部品であり、ステータコア152は、ロータ120を回転させるための磁界を流すための部品である。
締結リング176は、筒形状を有し、その内周面には内周溝203が形成されている。内周溝203は、ステータコア152の軸方向における締結リング176の端部において、その内周面に段差を設けることによって形成されている。内周溝203は、締結リング176の内周面とステータコア152の外周面との間に隙間を設けるように形成されている。内周溝203は、ステータコア152の全周に渡って形成されている。内周溝203によって形成された隙間に、分割コイルエンドカバー170mの外周縁202が嵌合されている。
図8は、図7中のコイルエンドカバーの組み付け時の工程を示す断面図である。図8(A)を参照して、ステータコア152の製造工程において、インシュレータ180およびコイル160U,V,Wをティース部156に装着した分割ステータコア153を準備する。複数の分割ステータコア153を環状に配列し、その外周上に、加熱によって拡径させた締結リング176を配置する。この際、内周溝203とステータコア152との間の隙間に、分割コイルエンドカバー170mの外周縁202を挿入する。
図8(B)を参照して、時間経過とともに締結リング176が冷却され、縮径することによって、分割コイルエンドカバー170mの外周縁202が締結リング176とステータコア152との間に挟持される。
本製造工程にあっては、分割コイルエンドカバー170mの外周縁202の厚みがt1、締結リング176の拡径時の内周溝203とステータコア152との間の隙間の大きさがt2、締結リング176の縮径時の内周溝203とステータコア152との間の隙間の大きさがt3である場合に、t2>t1>t3の関係を満たす。
本実施の形態では、コイルエンドカバー170が熱可塑性樹脂から形成されている。このような構成により、締結リング176を環状に配列された複数の分割ステータコア152の外周上に焼き嵌めする際に、コイルエンドカバー170の表層部が、締結リング176の熱によって軟化、流動する。そして、締結リング176の温度が低下するに従ってコイルエンドカバー170が再硬化する。これにより、締結リング176、ステータコア152およびコイルエンドカバー170が樹脂によって一体化されるため、高いシール性を得ることができる。また、シールのためのOリング等の他の部材が不要となり、モータジェネレータ100を安価に製造することができる。
また、コイルエンドカバー170に冷却油が供給され、カバー内部の圧力が増大するほど、コイルエンドカバー170と内周溝203の内壁との面圧が上がるため、両者の間のシール性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1におけるモータジェネレータは、ステータコア152と、ステータコア152に巻回され、ステータコア152の端面152a,152bから突出するコイルエンド部162を含むコイル160と、コイルエンド部162の周囲に冷媒通路としての冷却油通路172を形成するカバー体としてのコイルエンドカバー170とを備える。コイルエンドカバー170は、モータジェネレータを構成する部材としての締結リング176およびステータコア152の一部と係合することにより固定される。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるモータジェネレータによれば、冷却油通路172を形成するためのコイルエンドカバー170を設けることによって、発熱が大きいコイルエンド部162を効率よく冷却することができる。また、コイルエンドカバー170の固定に、元来備わる締結リング176を利用するため、別途コイルエンドカバー170の固定手段を設ける必要がない。このため、コイルエンド部162を冷却するための構造を簡易な構成とできる。また、ボルト等の固定手段を用いる場合と比較して、組み立て工程を簡単に行なうことができる。
(実施の形態2)
図9は、この発明の実施の形態2におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。図中には、図5中のIX−IX線上に沿ったステータの断面が示されている。
図3および図9を参照して、突出部183によって、ステータコア152の端面152aとコイルエンド部162との間には隙間が形成され、突出部184によって、ステータコア152の端面152bとコイルエンド部162との間には隙間が形成されている。コイルエンド部162は、その隙間を隔てて端面152a,152bと対向する内縁162cと、内縁162cの裏側に配置される外縁162dとを有する。
代表的に分割コイルエンドカバー170mの固定構造について説明すると、本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170mが、第1係合部として爪状突起部211を有する。爪状突起部211は、内周縁201の先端からステータコア152の半径方向外側に突出して形成されている。爪状突起部211は、ステータコア152の周方向において全周に形成されてもよいし、複数の爪状突起部211が、ステータコア152の周方向において互いに間隔を隔てて形成されてもよい。爪状突起部211は、コイルエンド部162の内縁162cに係合されている。
分割コイルエンドカバー170mの延伸部174の先端と、分割コイルエンドカバー170nの延伸部174の先端とが、隣接するティース部156間の空間で突き合わされている。
図9中に示された断面位置において、環状部173は、内周縁201および外周縁202を両端とし、一方が開口されたU型の断面形状を有する。分割コイルエンドカバー170mは、内周縁201と外周縁202との間の距離が変化するように、ステータコア152の半径方向に弾性変形可能な形状を有する。本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170mが、ステータコア152の半径方向に弾性変形することによって生じる緊迫力により、スタータコア152の外周面に圧接されている。
本実施の形態では、爪状突起部211および内縁162cの係合と、延伸部174同士の突き合わせとを利用して、コイル160に対するコイルエンドカバー170の位置を一義的に決めることができる。また、弾性変形したコイルエンドカバー170の緊迫力によって、コイルエンドカバー170の外周側(外周縁202)を固定し、さらにコイルエンドカバー170およびステータコア152間のシールを確保する。このため、モータジェネレータの部品構成が簡素になり、安価に製造することができる。
また、コイルエンドカバー170の緊迫力によりコイル160を外径側に寄せて組み付けることが可能となる。このため、コイル内部に流れる渦電流を減少させ、コイルの発熱を抑えることができる。
図10は、図9中のコイルエンドカバーの固定構造の第1変形例を示す斜視図である。図中には、図9中の2点差線Xに囲まれた位置が示されている。
図10を参照して、本変形例では、分割コイルエンドカバー170m,170nの延伸部174の先端に、段差部216が形成されている。段差部216は、分割コイルエンドカバー170mに形成された段差部216と分割コイルエンドカバー170nに形成された段差部216とが重なり合った場合に、分割コイルエンドカバー170m,170nの延伸部174がステータコア152の軸方向に連続して延伸するように形成されている。分割コイルエンドカバー170mおよび分割コイルエンドカバー170nの延伸部174が突き合される位置で、段差部216同士を重ね合わせることにより、分割コイルエンドカバー170mと分割コイルエンドカバー170nとの接合位置のシール性が確保されている。
図11は、図9中のコイルエンドカバーの固定構造の第2変形例を示す断面図である。図11を参照して、本変形例では、弾性変形した分割コイルエンドカバー170m,170nの緊迫力によって、コイルエンドカバー170の外周縁202が締結リング176に圧接されている。締結リング176がステータコア152の端部まで延在する形状を有する場合には、コイルエンドカバー170の固定対象を締結リング176とすることもできる。
図12は、図9中のコイルエンドカバーの固定構造の第3変形例を示す断面図である。図12を参照して、本変形例では、分割コイルエンドカバー170m,170nが、爪状突起部211に加えて、突起部218をさらに有する。突起部218は、爪状突起部211から所定の距離だけ隔てた位置から、ステータコア152の半径方向外側に突出する形状を有する。突起部218は、コイルエンド部162の外縁162dに係合される。これにより、コイルエンド部162が爪状突起部211と突起部218との間に挟持される形態が得られる。
このような構成によれば、分割コイルエンドカバー170mの延伸部174の先端と、分割コイルエンドカバー170nの延伸部174の先端とを突き合わせる構造を採らなくても、コイル160に対するコイルエンドカバー170の位置を一義的に決めることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態3)
図13は、この発明の実施の形態3におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。図中には、図9中に示す断面と同じ位置のステータの断面形状が示されている。
図13を参照して、代表的に分割コイルエンドカバー170mの固定構造について説明すると、本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170mが、第3係合部として爪状突起部226を有する。爪状突起部226は、外周縁202の先端からステータコア152の半径方向内側に突出する形状を有する。締結リング176は、第2係合部としてのフランジ部221を有する。フランジ部221は、ステータコア152のその軸方向における端部から半径方向外側に鍔状に広がる形状を有する。爪状突起部226は、フランジ部221に係合されている。
このような構成によれば、フランジ部221および爪状突起部226の係合を利用して、コイルエンドカバー170の固定や位置決めを行なうことができる。
なお、図13中に示す形態において、ステータ150に対して分割コイルエンドカバー170mを装着後、爪状突起部226とフランジ部221とをレーザ溶接などの溶接手段により接合する構成としてもよい。この場合、コイルエンドカバー170に内圧が負荷していない状況においても、コイルエンドカバー170およびステータコア152間のシール性を十分に確保することができる。
図14は、図13中のモータジェネレータの固定構造の変形例を示す断面図である。図14を参照して、本変形例では、締結リング176が、フランジ部221に加えて、フランジ部223をさらに有する。フランジ部223は、フランジ部221から所定の距離だけ隔てた位置から、ステータコア152の半径方向外側に鍔状に広がる形状を有する。爪状突起部226は、フランジ部221に係合された状態で、フランジ部221とフランジ部223との間に位置決めされる。
このような構成によれば、ステータコア152の軸方向におけるコイルエンドカバー170の位置決めを、爪状突起部226と、フランジ部221およびフランジ部223との嵌め合わせ構造により実現することができる。また、爪状突起部226とフランジ部221およびフランジ部223とが噛み合うラビリンス構造が得られるため、コイルエンドカバー170のシール性を向上させることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態4)
図15は、この発明の実施の形態4におけるコイルエンドカバーの固定構造に用いられる分割ステータコアを示す断面図である。図中には、図3中のXV−XV線上に沿った断面が示されている。図16は、図15中の矢印XVIに示す方向から見た分割ステータコアを示す側面図である。
図15および図16を参照して、ティース部156は、側面156cおよび内周面156dを有する。複数の分割ステータコア153が環状に配列された状態で、側面156cは、隣接するティース部156間で対向する。ティース部156にコイル160が巻回された状態において、側面156cは、コイル160から露出する。内周面156dは、図1中のロータ120と隙間を隔てて対向する。ステータコア152の周方向において、内周面156dの両端が側面156cに連なる。
ティース部156には、凹部としての引っ掛け溝231が形成されている。引っ掛け溝231は、側面156cから凹むように形成されている。引っ掛け溝231は、ステータコア152のその軸方向における中間位置、すなわち、端面152aと端面152bとの中間位置に形成されている。
図17は、この発明の実施の形態4におけるコイルエンドカバーの固定構造に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。図中には、分割コイルエンドカバー170m,170nの延伸部174の先端が示されている。
図17を参照して、延伸部174は、第4係合部としての爪部236を有する。爪部236は、図6中の環状部173からステータコア152の軸方向に延伸する延伸部174の先端に形成されている。延伸部174が、隣接するティース部156間に位置決めされた状態で、爪部236は、ステータコア152の周方向に突出するように形成されている。
図18は、この発明の実施の形態4におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す図である。図中には、図5中の2点鎖線XVIIIで囲まれた範囲が示されている。図18を参照して、延伸部174が隣接するティース部156間に位置決めされた状態で、爪部236は、引っ掛け溝231に係合されている。
このような構成により、本実施の形態では、分割ステータコア153として引っ掛け溝231が形成された異形コアを用い、その引っ掛け溝231に爪部236を係合させることによって、コイルエンドカバー170の位置決めを行なうことができる。また、スペースの限られた隣接するティース部156間のような場所であっても、コイルエンドカバー170の固定が可能となる。
図19は、図15中の分割ステータコアの変形例を示す断面図である。図20は、図19中の矢印XXに示す方向から見た分割ステータコアを示す側面図である。
図19および図20を参照して、本変形例では、ティース部156に、図15中の引っ掛け溝231に替えて切り欠き233が形成されている。切り欠き233は、側面156cおよび内周面156dの双方から凹むように、側面156cと内周面156dとの角部に形成されている。このような構成においても、分割コイルエンドカバー170m,170nを弾性変形させながら、ステータコア152の内径側から爪部236を切り欠き233に係合させることにより、上述と同様の形態が得られる。
図21は、図18中のコイルエンドカバーの固定構造の変形例に用いられる内カバーを示す斜視図である。
図21を参照して、本変形例では、分割コイルエンドカバー170m,170nに延伸部174が設けられる替わりに、ステータコア152の内側に内カバー241が装着される。
内カバー241は、周方向に弾性変形し、湾曲可能な矩形の板材により形成されている。内カバー241には、複数の開口部242が形成されている。複数の開口部242は、内カバー241の長手方向に互いに間隔を隔てて形成されており、各開口部242は、ティース部156の先端部を受け入れ可能な形状を有する。隣接する開口部242間には、一方向に延伸するリブ状部243が形成されている。互いに突き合される内カバー241の端部246,247は、図10中に示す段差部216と同じ構造を有する。
本変形例においては、内カバー241を湾曲させながらステータコア152の内側に配置し、開口部242をティース部156の先端部に挿入する。このような構成により、隣接するティース部156間にリブ状部243が位置決めされ、このリブ状部243の内側に図5中の冷却油連通路171が形成される。
このように構成された、この発明の実施の形態4におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態5)
図22は、この発明の実施の形態5におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。図中には、図9中に示す断面と同じ位置のステータの断面形状が示されている。
図22を参照して、代表的に分割コイルエンドカバー170mの固定構造について説明すると、本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170mが、第3係合部として爪状突起部252を有する。爪状突起部252は、外周縁202の先端からステータコア152の半径方向外側に突出する形状を有する。締結リング176には、第2係合部としての溝壁部251が形成されている。溝壁部251は、ステータコア152のその軸方向における端部から半径方向内側に突出する形状を有する。溝壁部251は、締結リング176に形成された内周溝253の壁部分により構成されている。爪状突起部252は、溝壁部251に係合されている。
実施の形態3において説明した図13および図14中の構造と比較すると、本実施の形態では、爪状突起部252が、ステータコア152の内径側から溝壁部251に係合されている。
このような構成によれば、溝壁部251および爪状突起部252の係合を利用して、コイルエンドカバー170の固定や位置決めを行なうことができる。また、コイルエンドカバー170に冷却油が供給され、カバー内部の圧力が増大するほど、コイルエンドカバー170と締結リング176との面圧が上がるため、両者の間のシール性を向上させることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態5におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態6)
図23は、この発明の実施の形態6におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。図中には、図2中のXXIII−XXIII線上に沿ったステータの断面が示されている。
図23を参照して、本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170mが第5係合部としての爪部261を有する。分割コイルエンドカバー170mがステータ150に対して固定された状態で、爪部261は、図6中の環状部173の内壁からコイルエンド部162に向けて延伸するように形成されている。爪部261は、コイルエンド部162に向けて延伸する先端に、渡り線支持部182を挟持可能な爪形状を有する。爪部261は、渡り線支持部182に係合されている。
このような構成により、本実施の形態では、渡り線168を支持するために設けられた渡り線支持部182を利用して、分割コイルエンドカバー170mの固定および位置決めを行なうことができる。
このように構成された、この発明の実施の形態6におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態7)
図24は、この発明の実施の形態7におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。図中には、図15中に示す断面と同じ位置のステータの断面形状が示されている。
図24を参照して、本実施の形態では、インシュレータ180が、挿入部271を有する。挿入部271は、ティース受け入れ部186の内径側端部に形成されている。挿入部271によって、ステータコア152の軸方向に沿って延びるガイド溝272が形成されている。ガイド溝272は、ステータコア152の周方向における、延伸部174の周縁を受け入れ可能な形状を有する。延伸部174は、その周縁がガイド溝272に挿入される形態により、隣接するティース部156間に位置決めされている。
図25は、図24中のコイルエンドカバーの固定構造の製造方法の第1工程を示す斜視図である。図26は、図24中のコイルエンドカバーの固定構造の製造方法の第2工程を示す断面図である。
図25を参照して、ステータコア152の製造工程において、インシュレータ180およびコイル160U,V,Wをティース部156に装着した分割ステータコア153を準備する。複数の分割ステータコア153を環状に配列し、その外周上に、加熱によって拡径させた締結リング176を配置する。この際、延伸部174の周縁をガイド溝272に挿入しつつ、延伸部174をステータコア152の軸方向にスライド移動させることにより、コイルエンドカバー170をステータコア152に組み付ける。
図26を参照して、複数の分割ステータコア153を精度よく組み合わせて、ステータ150の内径精度を向上させるため、上述の締結リング176の焼き嵌め時に、ステータコア152の内側に内径拘束治具281を配置する。この際、内径拘束治具281は、ティース部156の内周面156dおよびインシュレータ180の挿入部271に当接する。内径拘束治具281は、ばね282の弾性力を利用して、各分割ステータコア153をステータコア152の半径方向外側に向けて付勢する。
本実施の形態では、内径拘束治具281がヒータ283を有する。締結リング176の焼き嵌め時、ヒータ283から発せられた熱が挿入部271に伝達されることにより、挿入部271の表層が軟化、流動する。そして、内径拘束治具281を取り外し、温度が低下するに従って挿入部271を形成する樹脂が再硬化することにより、挿入部271と、ガイド溝272に挿入された延伸部174とが一体化する。
このような構成によれば、コイルエンドカバー170の軟化、再硬化を通じて、挿入部271と延伸部174とが一体化するため、高いシール性を得ることができる。また、シールのためのOリング等の他の部材が不要となり、モータジェネレータ100を安価に製造することができる。また、締結リング176の焼き嵌め工程と、挿入部271および延伸部174の一体化工程とを同時に行なうことができるため、ステータ150の製造時間を短縮することができる。
このように構成された、この発明の実施の形態7におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
なお、図1中のモータジェネレータ100の製造に際しては、以上に説明した実施の形態1〜7におけるコイルエンドカバーの固定構造が適宜組み合わされて、コイルエンドカバー170がステータコア152に対して固定される。
[3]オイル流れの制御構造の説明
続いて、図1中のモータジェネレータ100に設けられたオイル流れの制御構造について説明する。
(実施の形態8)
図27は、この発明の実施の形態8におけるモータジェネレータを示す断面図である。図中には、図1中のモータジェネレータ100の断面形状が拡大して示されている。
図27を参照して、モータジェネレータ100は、ケース体としてのモータケース351をさらに有する。モータケース351は、ロータシャフト130、ロータ120およびステータ150を収容する筐体形状を有する。モータケース351は、金属から形成されている。モータケース351は、ハイブリッド自動車のエンジンルームに露出した状態で設けられている。モータケース351は、分割コイルエンドカバー170mと隙間を隔てて対向する位置に壁部352を有し、分割コイルエンドカバー170nと隙間を隔てて対向する位置に壁部353を有する。
ロータシャフト130は、中心軸101の軸方向に距離を隔てて設けられたベアリング131およびベアリング132を介して、モータケース351に対して回転自在に支持されている。図5中の締結リング176は、モータケース351に対してボルトを用いて固定されている。
図28は、図27中の矢印XXVIIIに示す方向から見たステータおよびベアリングを示す正面図である。図28を参照して、ベアリング131,132は、中心軸101を中心とするリング形状を有する。中心軸101の軸方向から見た場合に、ベアリング131,132は、ステータコア152よりも内側の空間330に配置されている。
図29は、この発明の実施の形態8におけるオイル流れの制御構造を示す斜視図である。図中には、分割コイルエンドカバー170mのみが示されているが、分割コイルエンドカバー170nも分割コイルエンドカバー170mと同じ構造を有する。
図28および図29を参照して、モータジェネレータ100がハイブリッド自動車に搭載された状態において、排油口170iは、ステータコア152の中心に配置される中心軸101よりも、鉛直方向上側に設けられている。言い換えれば、排油口170iは、環状に延在する分割コイルエンドカバー170mの上側半分のいずれかの位置に設けられている。
本実施の形態では、排油口170iは、環状に延在する分割コイルエンドカバー170iの頂点位置の近傍に設けられている。排油口170iは、ベアリング131,132の最も高い位置よりも鉛直方向上側に設けられている。排油口170iは、環状部173の外周面であって、鉛直上方向に面する位置に設けられている。
給油口170hは、ステータコア152の周方向において排油口170iと隣り合う位置に形成されている。
モータジェネレータ100は、ガイド部材としてのオイル誘導用リブ321をさらに有する。オイル誘導用リブ321は、分割コイルエンドカバー170mの表面にリブ状に形成されている。オイル誘導用リブ321は、ステータコア152の周方向において排油口170iに隣り合い、かつ、排油口170iよりも鉛直下側に位置して形成されている。オイル誘導用リブ321は、環状部173の鉛直上方向に面する位置から水平方向に面する位置に渡って形成されている。
図27および図29を参照して、排油口170iを通じて冷却油通路172から排出されたオイルは、環状部173の表面をつたう。本実施の形態では、その表面にオイル誘導用リブ321を設けることによって、ステータコア152の周方向に向かうオイル流れを遮り、オイルを、図中の矢印312に示すように、ステータコア152よりも内側の空間330に案内することができる。
空間330に案内されたオイルは、ステータ150とモータケース351の壁部352との間の隙間を通って、ベアリング131に供給される。また、分割コイルエンドカバー170nの排油口170iから排出されたオイルは、オイル誘導用リブ321による案内により、ステータ150とモータケース351の壁部353との間の隙間を通って、ベアリング132に供給される。
このように、本実施の形態では、冷却油通路172から排出されたオイルを利用してベアリング131,132の潤滑が可能となるため、これら部品に対して専用の潤滑機構を設ける必要がなくなる。これにより、別に設けられたオイルポンプの容量を小型化したり、潤滑用オイル経路の加工費を削減するなどして、モータジェネレータ100の製造コストを下げることができる。
なお、本実施の形態では、コイルエンドカバー170にリブ形状のオイル誘導用リブ321を形成したが、オイル誘導用リブ321に替えて、環状部173の表面から凹む形態のオイル誘導用の溝部をコイルエンドカバー170に形成してもよい。
また、本実施の形態では、空間330に導かれたオイルをベアリング131,132に供給する構造について説明したが、これに限られず、図1中の減速機構102を構成するギヤにオイルを供給する構造としてもよい。また、オイルが供給される部品は、ベアリングやギヤに限られず、たとえば動力伝達用のチェーンなど、潤滑を必要とする部品であればよい。
次に、コイルエンドカバー170内部に設けられるオイル流れの制御構造について説明する。なお、以下においては、分割コイルエンドカバー170mについてのみ説明するが、分割コイルエンドカバー170nについても同様の構造が設けられている。
図30は、図29中のXXX−XXX線上に沿ったステータを示す断面図である。図29および図30を参照して、モータジェネレータ100は、板部材としての仕切り板301をさらに有する。
仕切り板301は、分割コイルエンドカバー170mの内部、すなわち冷却油通路172mに設けられている。仕切り板301は、ステータコア152の周方向において、給油口170hと排油口170iとの間に位置して設けられている。仕切り板301は、板形状を有し、給油口170hが連通する分割コイルエンドカバー170m内部の空間と、排油口170iが連通する分割コイルエンドカバー170m内部の空間とを区画するように設けられている。
仕切り板301には、凹部303が形成されている。凹部303は、渡り線支持部182の外形に対応するとともに、渡り線支持部182に支持された渡り線168を受け入れ可能な形状を有する。凹部303を渡り線支持部182に嵌合させることによって、仕切り板301が、分割コイルエンドカバー170m内部で固定されている。
本実施の形態では、分割コイルエンドカバー170m内部に仕切り板301を配置することにより、給油口170hから冷却油通路172mに供給されたオイルを、排油口170iに直接、向かわせることなく、図29中に矢印311に示す一方向に流通させることができる。この場合、オイルは、給油口170hから排油口170iに向かう間、冷却油通路172mを環状に流れてコイルエンド部162を冷却することになるため、コイルエンド部162の冷却効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態8におけるモータジェネレータは、環状のステータコア152と、ステータコア152に巻回され、ステータコア152の端面152a,152bから突出するコイルエンド部162を含むコイル160と、コイルエンド部162の周囲に冷媒通路としての冷却油通路172を形成するカバー体としてのコイルエンドカバー170とを備える。コイルエンドカバー170は、ステータコア152の中心軸101よりも鉛直方向上側に設けられ、冷却油通路172から冷却油を排出する冷媒排出部としての排油口170iを含む。モータジェネレータは、さらに、コイルエンドカバー170に設けられ、排油口170iから排出された冷却油をステータコア152よりも内側の空間330に導くガイド部材としてのオイル誘導用リブ321を備える。
このように構成された、この発明の実施の形態8におけるモータジェネレータによれば、冷却油通路172を形成するためのコイルエンドカバー170を設けることによって、発熱が大きいコイルエンド部162を効率よく冷却することができる。また、コイルエンド部162の冷却に用いられたオイルを積極的にステータコア152よりも内側の空間330に導くことにより、ベアリング131,132を簡易な構成で効率よく冷却することができる。
(実施の形態9)
図31は、この発明の実施の形態9におけるオイル流れの制御構造を示す斜視図である。本実施の形態におけるオイル流れの制御構造は、実施の形態9におけるオイル流れの制御構造と基本的に同様の構成を有する。以下、重複する構成についてその説明を繰り返さない。
図31を参照して、締結リング176は、中心軸101を中心に鍔状に広がるフランジ部331を有する。フランジ部331は、図27中のモータケース351に締結される部分である。
本実施の形態では、オイル誘導用リブ321が、オイル誘導用リブ321とフランジ部331との間に隙間340を形成するように形成されている。排油口170iから排出された冷却油の一部は、矢印312に示すように、ステータコア152よりも内側の空間330に導かれる。一方、冷却油の残る部分は、矢印313に示すように、環状部173の表面を伝って、モータケース351の底部に設けられたオイルパンに流下する。
このような構成によれば、図27中のベアリング131,132に必要以上のオイルが供給されることを防ぐことができる。これにより、ベアリング131,132において、オイルのせん断による損失を最小限に抑えることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態9におけるモータジェネレータによれば、実施の形態8に記載の効果を同様に得ることができる。
[4]コイル内径側の冷却構造の説明
続いて、図1中のモータジェネレータ100に設けられたコイル内径側の冷却構造について説明する。
(実施の形態10)
図32は、この発明の実施の形態10におけるモータジェネレータを示す斜視図である。図32を参照して、本実施の形態では、図5中に示すモータジェネレータと比較して、コイルエンドカバー170mに給油口170hが設けられる位置と排油口170iが設けられる位置とが入れ替わっている。このため、給油口170hを通じて冷却油通路172mに供給されたオイルは、図中の矢印401に示すように時計周り方向に流通し、環状に流れた後、排油口170iを通じて排出される。
図33は、この発明の実施の形態10におけるコイル内径側の冷却構造を示す側面図である。図34は、図33中のXXXIV−XXXIV線上に沿ったステータを示す断面図である。
図33および図34を参照して、コイル160は、端面152aから突出するコイルエンド部162mと、端面152bから突出するコイルエンド部162nとを含む。
隣り合うティース部156間(スロット内部)で延伸するコイルエンドカバー170の延伸部174の内側には、コイル160が配置される空隙が形成されており、この空隙によって冷却油連通路171が形成されている。冷却油連通路171は、ステータコア152の端面152a上の冷却油通路172mと、ステータコア152の端面152b上の冷却油通路172nとを連通させる。冷却油連通路171を流通する冷却油は、ティース部156に巻回されたコイル160と熱交換を行なうことにより、コイル160をステータコア152の内径側から冷却する。
給油口170hを通じて冷却油通路172mに供給される単位時間当たりの冷却油流量をVaとし、冷却油通路172nに供給される単位時間当たりの冷却油流量をVbとする。本実施の形態では、冷却油の供給流量が、Va>Vbの関係を満たすように設定される。すなわち、渡り線168が設けられる冷却油通路172mに対する冷却油の供給流量Vaが、渡り線168が設けられない冷却油通路172nに対する冷却油の供給流量Vbよりも大きくなる。
このような構成により、冷却油通路172mを流通する冷却油流れの圧力が冷却油通路172nを流通する冷却油流れの圧力よりも大きくなる。結果、冷却油通路172mから冷却油連通路171を通じて冷却油通路172nに向かう冷却油流れが強制的に形成される。
図35は、図31中のコイルエンドカバー内部を示す斜視図である。
図35を参照して、渡り線168は、1つの分割ステータコア153に設けられたコイル160の外径側の端部から延出し、ステータコア152の半径方向に傾斜しながらその外側から内側に向けて変位し、他の分割ステータコア153に設けられたコイル160の内径側の端部に接続されている。
本実施の形態では、渡り線168がステータコア152の半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向が、ステータコア152の周方向において時計回り方向となる。一方、冷却油通路172mにおいて、冷却油は、上述の通り時計周り方向に流通する。このため、渡り線168がステータコア152の半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向と、冷却油通路172mに流通する冷却油の流れ方向とが一致する。
冷却油通路172を流通する冷却油は、矢印402に示す方向に沿って隣り合う渡り線168間の空間を通り、ステータコア152の半径方向外側から半径方向内側へと導かれる。この際、渡り線168がステータコア152の半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向と、冷却油通路172mに流通する冷却油の流れ方向とが一致する構成により、渡り線168をガイドとして利用し、冷却油を冷却油連通路171が配置されたステータコア152の内側に円滑に導くことができる。
また、本実施の形態では、渡り線168が、その延在方向に直交する平面により切断された場合に、ステータコア152の軸方向に長辺を有し、ステータコア152の軸方向に直交する方向に短辺を有する略矩形断面を有する。このような構成により、渡り線168のガイドとして機能を十分に発揮させることが可能となり、より多くの冷却油をステータコア152の内側に導くことができる。
この発明の実施の形態10におけるモータジェネレータは、環状のステータコア152と、コイル160と、カバー体としてのコイルエンドカバー170と、複数の渡り線168とを備える。コイル160は、ステータコア152に巻回され、ステータコア152の端面152aおよび端面152bからそれぞれ突出する第1コイルエンド部としてのコイルエンド部162mおよび第2コイルエンド部としてのコイルエンド部162nを含む。コイルエンドカバー170は、コイルエンド部162mおよびコイルエンド部162nの周囲にそれぞれ第1冷媒通路としての冷却油通路172mおよび第2冷媒通路としての冷却油通路172nを形成する。さらに、コイルエンドカバー170は、ステータコア152の内側に冷却油通路172mおよび冷却油通路172nを連通させる空隙としての冷却油連通路171を形成する。
複数の渡り線168は、冷却油通路172mに設けられている。複数の渡り線168は、ステータコア152の軸方向から見た場合にステータコア152の半径方向に対して傾斜してその外側から内側に延在し、コイル160の巻き始めと巻き終わりとを接続する。ステータコア152の周方向において、冷却油通路172mにおける冷却油の流れ方向と、複数の渡り線168がステータコア152の半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向とが一致する。冷却油通路172mにおける冷却油流量が冷却油通路172nにおける冷却油流量よりも大きく設定される。
このように構成された、この発明の実施の形態10におけるモータジェネレータによれば、冷却油の供給流量をVa>Vbの関係を満たすように設定する構成と、渡り線168の傾斜方向と冷却油通路172mに流通する冷却油の流れ方向とを一致させる構成との相乗効果により、冷却油連通路171により多くのオイルを流通させることができる。これにより、ティース部156に巻回されたコイル160の内径側を効率よく冷却することができる。特にコイル160としてエッジワイズコイルを用いた場合、コイル内径側はロータからの磁束によって銅渦損が発生するため、コイル160の内径側を効率よく冷却することが重要となる。
(実施の形態11)
本実施の形態では、図34中に示すコイル内径側の冷却構造の各種変形例について説明を行なう。図36は、図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第1変形例を示す断面図である。図中には、図34中の2点鎖線XXXVIに囲まれた範囲に対応する断面が示されている。
図36を参照して、本変形例では、冷却油連通路171を規定する延伸部174の内壁が凹凸形状を有するように、延伸部174にメッシュ部材410が貼り合わされている。メッシュ部材410は、その表面がメッシュ(網の目)状に形成された部材である。メッシュ部材410は、延伸部174とともに挿入部271に挟持されている。
このような構成によれば、冷却油連通路171に流入した冷却油がメッシュ部材410と接触しながら流れることより、冷却油連通路171内部の冷却油流れに乱流が生じる。これにより、コイル160の冷却効率を向上させることができる。
図37は、図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第2変形例に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。図38は、図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第3変形例に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。図39は、図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第4変形例に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。図中には、コイルエンドカバー170の内側の面が示されている。
図37を参照して、本変形例では、樹脂から形成された延伸部174の内壁が、メッシュ状に成型されている。図38を参照して、本変形例では、樹脂から形成された延伸部174の内壁にフィン状突起411が成型されている。フィン状突起411は、延伸部174の内壁表面から直方体形状に突出する突起により形成されている。図39を参照して、本変形例では、樹脂から形成された延伸部174の内壁に柱状突起412が形成されている。柱状突起412は、延伸部174の内壁表面から円柱状に突出する突起により形成されている。これらの変形例によっても、冷却油連通路171内部の冷却油流れに乱流が生じさせ、コイル160の冷却効率を向上させることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態11におけるモータジェネレータによれば、実施の形態10に記載の効果を同様に得ることができる。
[5]モータケースを利用したコイル冷却構造の説明
続いて、図1中のモータジェネレータ100に設けられた、モータケース351を利用したコイルの冷却構造について説明する。
(実施の形態12)
図40は、この発明の実施の形態12におけるモータジェネレータを示す断面図である。
図40を参照して、本実施の形態では、モータケース351とコイルエンドカバー170との間に、オイルが流通可能な狭空間421,422が形成されている。より具体的には、モータケース351の壁部352とコイルエンドカバー170mとの間に狭空間421が形成され、モータケース351の壁部353とコイルエンドカバー170nとの間に狭空間422が形成されている。狭空間421,422の隙間の大きさtは、最も狭い位置において0.1mm〜1mmの範囲であり、たとえば、0.5mmである。
図41は、図40中の2点鎖線XLIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。なお、以下においては、狭空間421についてのみ説明するが、狭空間422にも同様の構造が設けられている。
図40および図41を参照して、モータケース351の壁部352は、狭空間421を隔ててコイルエンドカバー170と対向する内壁352cを有し、コイルエンドカバー170mは、狭空間421を隔ててモータケース351の壁部352と対向する内壁170cを有する。本実施の形態では、内壁352cおよび内壁170cが凹凸形状に成型されている。モータケース351およびコイルエンドカバー170mは、内壁352cおよび内壁170cに成型された凹凸形状が互いにオーバラップするように近接して配置されている。
なお、図中には、内壁352cおよび内壁170cの双方が凹凸形状に成型される場合が示されているが、内壁352cにのみ凹凸形状が成型されてもよいし、内壁170cにのみ凹凸形状が成型されてもよい。
図42は、図41中に示すコイルエンドカバーの第1変形例を示す斜視図である。図43は、図41中に示すコイルエンドカバーの第2変形例を示す斜視図である。
図42を参照して、本変形例では、コイルエンドカバー170の内壁170cに、メッシュ状部品431が貼り合わされている。メッシュ状部品431は、たとえば、パンチングメタルにより形成されている。図43を参照して、本変形例では、樹脂から形成されたコイルエンドカバー170の内壁170cに、突起部432が成型されている。突起部432は、内壁170cの表面から円柱状に突出する突起により形成されている。
図40を参照して、コイルエンドカバー170の排油口170iを通じて冷却油通路172から排出された冷却油は、コイルエンドカバー170とモータケース351との間を通って、モータケース351の底部へと流下する。この際、本実施の形態では、コイルエンドカバー170とモータケース351との間に、微小な隙間からなる狭空間421,422が形成されているため、オイルを狭空間421,422により長く保持することが可能となる。
また、本実施の形態では、内壁352cおよび内壁170cが凹凸形状に成型されている。これにより、狭空間421,422を通過する冷却油と、内壁352cおよび内壁170cとの接触面積を増大させつつ、狭空間421,422における冷却油流れに乱流を生じさせることができる。
この発明の実施の形態12におけるモータジェネレータは、ステータコア152と、コイル160と、カバー体としてのコイルエンドカバー170と、ステータコア152を収容するケース体としてのモータケース351とを備える。コイル160は、ステータコア152に巻回され、ステータコア152の端面152a,152bから突出するコイルエンド部162を含む。コイルエンドカバー170は、コイルエンド部162の周囲に冷媒通路としての冷却油通路172を形成する。コイルエンドカバー170は、冷却油通路172から冷却油を排出する冷媒排出部としての排油口170iを含む。モータケース351は、モータケース351とコイルエンドカバー170との間に冷却油が流通可能な狭空間421,422を形成するように配置される。狭空間421,422を規定するモータケース351およびコイルエンドカバー170の少なくともいずれか一方の壁面が、凹凸形状を有する。
このように構成された、この発明の実施の形態12におけるモータジェネレータによれば、狭空間421,422を通過する冷却油を介して行なわれる、コイルエンドカバー170からモータケース351への熱伝導の効率を向上させることができる。これにより、コイルエンドカバー170内部に配置されたコイルエンド部162を効率的に冷却することができる。
また、一般的に、モータケース351およびコイルエンドカバー170の温度は、ウォータジャケットによる冷却やハイブリッド自動車の走行風による空冷などによって、オイル温度よりも低い。このため、狭空間421,422においてモータケース351およびコイルエンドカバー170と接したオイルは、排油口170iから排出されたときよりも冷却されて、モータケース351の底部のオイルパンへと戻される。結果、再び、コイルエンドカバー170内部に供給されるオイルの温度が低くなるため、コイルエンド部162をさらに効率的に冷却することができる。
以上、図1中のモータジェネレータ100に設けられる各種構造について説明したが、実施の形態1から12において説明した構造を適宜組み合わせて新たなモータジェネレータを構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態におけるモータジェネレータを搭載する車両用駆動ユニットを模式的に表わす断面図である。 図1中のステータをその軸方向から見た図である。 図2中の分割ステータコアのユニットを示す斜視図である。 図2中の分割ステータコアのユニットの分解組み立て図である。 図1中のステータを示す斜視図である。 図1中のステータに設けられたコイルエンドカバーを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。 図7中のコイルエンドカバーの組み付け時の工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態2におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。 図9中のコイルエンドカバーの固定構造の第1変形例を示す斜視図である。 図9中のコイルエンドカバーの固定構造の第2変形例を示す断面図である。 図9中のコイルエンドカバーの固定構造の第3変形例を示す断面図である。 この発明の実施の形態3におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。 図13中のモータジェネレータの固定構造の変形例を示す断面図である。 この発明の実施の形態4におけるコイルエンドカバーの固定構造に用いられる分割ステータコアを示す断面図である。 図15中の矢印XVIに示す方向から見た分割ステータコアを示す側面図である。 この発明の実施の形態4におけるコイルエンドカバーの固定構造に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。 この発明の実施の形態4におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す図である。 図15中の分割ステータコアの変形例を示す断面図である。 図20は、図19中の矢印XXに示す方向から見た分割ステータコアを示す側面図である。 図18中のコイルエンドカバーの固定構造の変形例に用いられる内カバーを示す斜視図である。 この発明の実施の形態5におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態6におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態7におけるコイルエンドカバーの固定構造を示す断面図である。 図24中のコイルエンドカバーの固定構造の製造方法の第1工程を示す斜視図である。 図24中のコイルエンドカバーの固定構造の製造方法の第2工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態8におけるモータジェネレータを示す断面図である。 図27中の矢印XXVIIIに示す方向から見たステータおよびベアリングを示す正面図である。 この発明の実施の形態8におけるオイル流れの制御構造を示す斜視図である。 図29中のXXX−XXX線上に沿ったステータを示す断面図である。 この発明の実施の形態9におけるオイル流れの制御構造を示す斜視図である。 この発明の実施の形態10におけるモータジェネレータを示す斜視図である。 この発明の実施の形態10におけるコイル内径側の冷却構造を示す側面図である。 図33中のXXXIV−XXXIV線上に沿ったステータを示す断面図である。 図31中のコイルエンドカバー内部を示す斜視図である。 図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第1変形例を示す断面図である。 図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第2変形例に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。 図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第3変形例に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。 図34中に示すコイル内径側の冷却構造の第4変形例に用いられるコイルエンドカバーを示す斜視図である。 この発明の実施の形態12におけるモータジェネレータを示す断面図である。 図40中の2点鎖線XLIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。 図41中に示すコイルエンドカバーの第1変形例を示す斜視図である。 図41中に示すコイルエンドカバーの第2変形例を示す斜視図である。
符号の説明
100 モータジェネレータ、101 中心軸、131,132 ベアリング、152 ステータコア、152a,152b 端面、153 分割ステータコア、155 ヨーク部、156 ティース部、156c 側面、160 コイル、162,162m,162n コイルエンド部、162c 内縁、168 渡り線、170 コイルエンドカバー、170h 給油口、170i 排油口、170m,170n 分割コイルエンドカバー、171 冷却油連通路、172,172m,172n 冷却油通路、173 環状部、174 延伸部、176 締結リング、180 インシュレータ、182 渡り線支持部、211,226,252 爪状突起部、221 フランジ部、231 引っ掛け溝、233 切り欠き、236,261 爪部、251 溝壁部、271 挿入部、301 仕切り板、321 オイル誘導用リブ、330 空間、351 モータケース、410 メッシュ部材、411 フィン状突起、412 柱状突起、421,422 狭空間、431 メッシュ状部品、432 突起部。

Claims (6)

  1. 環状のステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、前記ステータコアの両端面からそれぞれ突出する第1コイルエンド部および第2コイルエンド部を含むコイルと、
    前記第1コイルエンド部および前記第2コイルエンド部の周囲にそれぞれ第1冷媒通路および第2冷媒通路を形成するとともに、前記ステータコアの内側に前記第1冷媒通路および前記第2冷媒通路を連通させる空隙を形成するカバー体と、
    前記第1冷媒通路に設けられ、前記ステータコアの軸方向から見た場合に前記ステータコアの半径方向に対して傾斜してその外側から内側に延在し、前記コイルの巻き始めと巻き終わりとを接続する複数の渡り線とを備え、
    前記ステータコアの周方向において、前記第1冷媒通路における冷媒の流れ方向と、前記複数の渡り線が前記ステータコアの半径方向に対してその外側から内側に向けて延在する傾斜方向とが一致し、
    前記第1冷媒通路における冷媒流量が前記第2冷媒通路における冷媒流量よりも大きく設定される、回転電機。
  2. 前記空隙を規定する前記カバー体の壁面は、凹凸形状を有する、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記壁面に、メッシュ部材が配置される、請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記カバー体は、樹脂から形成され、
    前記壁面に、前記凹凸形状が成型される、請求項2または3に記載の回転電機。
  5. 前記渡り線は、その延在方向に直交する平面により切断された場合に、前記ステータコアの軸方向に長辺を有し、前記ステータコアの軸方向に直交する方向に短辺を有する略矩形断面を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. ステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、前記ステータコアの端面から突出するコイルエンド部を含むコイルと、
    前記コイルエンド部の周囲に冷媒通路を形成し、前記冷媒通路から冷媒を排出する冷媒排出部を含むカバー体と、
    前記ステータコアを収容するケース体とを備え、
    前記ケース体は、前記ケース体と前記カバー体との間に冷媒が流通可能な狭空間を形成するように配置され、
    前記狭空間を規定する前記ケース体および前記カバー体の少なくともいずれか一方の壁面が、凹凸形状を有する、回転電機。
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