JP5924352B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両等に搭載されて電動機や発電機として使用される回転電機に関する。
従来、車両において電動機や発電機として使用される回転電機は、回転子と、この回転子と径方向に対向して配置される固定子とを備えている。固定子は、周方向に配列された複数のスロットを有する固定子コアと、この固定子コアのスロットに巻装された固定子巻線とを備えている。
この回転電機において、固定子巻線に電流が流れると、固定子コアや固定子巻線が発熱する。このように発熱が生じると、回転電機の焼損を防ぐために、回転電機を冷却する必要があり、例えば特許文献1には、冷却構造を有する電動機が開示されている。
特許文献1に記載の電動機は、複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアと、固定子コアの外周に嵌合固定された筒状部を有する固定部材(外筒)と、固定子コアに巻装されて外筒の軸方向両側に突出するコイルエンド部を有する固定子巻線とからなる固定子を備えている。そして、この電動機は、固定部材の外側に配置されると共に、冷媒供給源に接続されてコイルエンド部の上方に位置する開口部を有する冷媒通路を備え、固定部材は、冷媒通路の開口部から流出した冷媒が筒状部の外周面に流入することを規制する流入規制壁を有する。これにより、冷媒を、筒状部の外周面に流入させずにコイルエンド部へと導入することができるため、固定子巻線の冷却に必要な冷媒量を確保してより良好な冷却が可能とされている。
特開2011−78148号公報
ところで、上記の特許文献1の場合には、コイルエンド部の上方に位置する開口部を有する冷媒通路が固定部材の外側に配置されると共に、冷媒が筒状部の外周面に流入することを規制する流入規制壁が固定部材に設けられている。そのため、冷媒をコイルエンド部の適切な位置に供給するためには、固定部材の高い寸法精度が必要となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、外筒の高い寸法精度を必要とせず、より良好な冷却効果を得られるようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、回転子(16)と、周方向に分割された複数の分割コア(32)が円環状に組み付けられている固定子コア(30)、前記固定子コアの外周に嵌合固定されている外筒(37)、及び前記固定子コアに巻装されている固定子巻線(40)を有する固定子(20)と、前記固定子巻線のコイルエンド部(41,42)に液体冷媒(70)を供給して冷却する冷却装置(60)と、を備えた回転電機において、前記固定子コアの少なくとも軸方向一方側に、リング状の端板(50)が前記外筒に保持されて配設されているとともに、少なくとも一方の前記端板に、供給された前記液体冷媒を前記コイルエンド部に滴下する滴下口(56)を有する冷媒レール(55)が一体に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、固定子コアの少なくとも軸方向一方側に、リング状の端板が外筒に保持されて配設されているとともに、少なくとも一方の端板に、供給された液体冷媒をコイルエンド部に滴下する滴下口を有する冷媒レールが一体に設けられている。即ち、冷媒レールは、外筒に保持された端板と一体に設けられているので、端板を介して外筒に固定することができる。そのため、外筒に嵌合固定される固定子コア(分割コア)と同等、若しくはそれ以下の寸法精度で、冷媒レールを外筒に固定することができるので、外筒の高い寸法精度を必要としない。
また、冷媒レールは、供給される液体冷媒が接触することにより常時低温に冷却されているので、この冷媒レールと一体に設けられている端板が冷媒レールにより冷却され、更にこの端板を保持している外筒も冷却される。即ち、本発明では、冷媒レールの滴下口からコイルエンド部に滴下される液体冷媒で固定子巻線及び固定子コアを直接冷却するのに加えて、常時低温に冷却されている冷媒レールにより、端板及び外筒も同時に冷却するようにしている。したがって、本発明によれば、十分な冷却効果を得ることができる。
実施形態1に係る回転電機の軸方向に沿う断面図である。 実施形態1に係る固定子の図であって、(a)はその固定子の平面図、(b)はその固定子を側方から見た正面図である。 実施形態1に係る固定子コアの平面図である。 実施形態1に係る分割コアの平面図である。 実施形態1に係る固定子巻線の斜視図である。 実施形態1に係る固定子巻線を構成する導線の断面図である。 実施形態1に係る冷媒レールの斜視図である。 変形例1に係る端板及び冷媒レールの配設状態を示す説明図である。 変形例2に係る端板及び冷媒レールの配設状態を示す説明図である。 実施形態2に係る固定子の軸方向に沿う断面図である。 変形例3に係る固定子の軸方向に沿う断面図である。 変形例4に係る固定子の軸方向に沿う断面図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態の回転電機1は、車両用モータとして用いられるものであって、図1に示すように、ハウジング10と、回転軸15と、回転子16と、固定子コア30、外筒37、固定子巻線40、端板50及び冷媒レール55を有する固定子20と、冷却装置60と、を備えている。
ハウジング10は、両端が開口した筒状の本体部11と、本体部11の両端の開口部に両開口をそれぞれ封止するように固定された蓋部12とからなる。本体部11の底壁には、冷却装置60により固定子巻線40に供給された液体冷媒70をハウジング10の外部に排出する排出口13が設けられている。また、各蓋部12の内面中央部には、一対の軸受け14が設けられている。
回転軸15は、その軸方向両端が一対の軸受け14を介してハウジング10に回転可能に支持されている。回転軸15の軸方向中央部の外周には、円環状の回転子16が同軸状に嵌合固定されている。回転子16の外周部には、複数の永久磁石17が周方向に所定距離を隔てて埋設されており、これら永久磁石17により周方向に極性が交互に異なる複数の磁極が形成されている。回転子16の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態では、8極(N極:4、S極:4)の回転子が採用されている。
固定子20は、図2に示すように、複数の分割コア32によりなる固定子コア30と、固定子コア30に巻装された複数の導線からなる三相の固定子巻線40とを備えている。なお、固定子コア30と固定子巻線40との間には、絶縁紙を配してもよい。固定子コア30は、図3及び図4に示すように、周方向に分割された複数(本実施形態では24個)の分割コア32を円環状に組み付けて形成されており、その内周側に周方向に配列された複数のスロット31を有する。
この固定子コア30は、外周側に位置する円環状のバックコア部33と、バックコア部33から径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース34とからなる。これにより、隣り合うティース34の周方向に対向する側面34a同士の間には、固定子コア30の内周側に開口し径方向に延びるスロット31が形成されている。隣り合うティース34の周方向に対向する側面34a、即ち、1つのスロット31を区画する一対の側面34aは、互いに平行な平行面となっている。これにより、各スロット31は、一定の周方向幅寸法で径方向に延びている。
スロット31は、本実施形態では固定子巻線40が2倍スロットの分布巻きであるため、回転子16の磁極数(8)に対し、固定子巻線40の一相あたり2個の割合で形成されている。つまり、8×3×2=48個のスロット31が形成されている。この場合、48個のスロット31は、スロット31と同数の48個のティース34により形成されている。
固定子コア30を構成する分割コア32は、プレス打ち抜き加工により所定形状に形成された複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。また、固定子コア30は、円環状に配置された分割コア32の外周に、例えば鉄系金属で形成された外筒37が嵌合されることにより円環状に固定(保形)されている(図2(a)参照)。外筒37の軸方向長さは、固定子コア30の軸方向長さよりも所定長さ(2つの端板50の厚み相当分)大きく設定されている。本実施形態の場合、外筒37は、圧入により、固定子コア30の外周に嵌合固定されている。
固定子巻線40は、図5に示すように、所定の波形形状に成形した所定数(本実施形態では8本)の導線(コイル線)45を所定の状態に積み重ねて帯状の導線集積体を形成し、その導線集積体を渦巻き状に巻き付けることにより円筒状に形成されている。固定子巻線40を構成する導線45は、固定子コア30のスロット31に収容されるスロット収容部46と、周方向の異なるスロット31に収容されているスロット収容部46同士をスロット31の外部で接続しているターン部47とを有する波形形状に形成されている。この導線45は、図6に示すように、矩形断面の銅製の導体48と、内層49a及び外層49bを有し導体48の外周を被覆する絶縁皮膜49とからなる平角線が採用されている。内層49a及び外層49bを合わせた絶縁皮膜49の厚みは、100μm〜200μmの範囲に設定されている。
この固定子巻線40は、次のようにして固定子コア30と組み付けられている。即ち、円筒状に形成された固定子巻線40(図5参照)に対して、外周側から各分割コア32のティース34を挿入して、全ての分割コア32を固定子巻線40に沿って円環状に配置した後、分割コア32の外周に円筒状の外筒37を嵌合する。これにより、固定子巻線40は、図2に示すように、各導線45の所定のスロット収容部46が固定子コア30の所定のスロット31内に収容された状態に組み付けられる。
この場合、各導線45のスロット収容部46は、所定のスロット数(本実施形態では3相×2個(倍スロット)=6個)ごとのスロット31に収容されている。そして、それぞれのスロット31には、所定数(本実施形態では8本)の導線45のスロット収容部46がコア径方向に1列に整列した状態で配置されている。また、導線45の隣り合うスロット収容部46同士を接続しているターン部47は、固定子コア30の軸方向の両端面30aからそれぞれ突出している。これにより、固定子巻線40の軸方向両端部には、その突出している多数のターン部47により円環状のコイルエンド部41,42が形成されている(図2(b)参照)。
なお、組み付け作業終了後には、固定子コア30に組み付けられた固定子巻線40の耐振動性を確保するために、塗布した含浸材により固定子巻線40が固定子コア30に固定される。
固定子コア30の軸方向両側には、図1に示すように、リング状に形成された端板50及び端板50と一体に設けられた冷媒レール55がそれぞれ配設されている。各端板50は、外筒37の軸方向両端の内周面に圧入されることにより嵌合保持されており、固定子コアの軸方向端面に接触している。各冷媒レール55は、外筒37の軸方向両端面の上方部に接触しており、固定子巻線40のコイルエンド部41,42の上方位置に位置決めされている。各冷媒レール55は、冷却装置60から供給された液体冷媒70をコイルエンド部41,42に滴下する滴下口56を有する。
なお、本実施形態では、冷媒レール55が一体に設けられた一方の端板50は、外筒37に対して、分割コア32が組み付けられるよりも前に組み付けられて、冷媒レール55が外筒37の軸方向端面に接触することにより軸方向に位置決めされている。
端板50及び冷媒レール55は、図7に示すように、鉄系金属材料でそれぞれ別体に形成された後、例えば溶接などで一体に結合されている。端板50は、固定子コア30の軸方向端面と対向する一方面に、軸方向に突出して固定子コア30の軸方向端面に当接する複数の突出部51を有する。本実施形態の場合、分割コア32の個数と同数の突出部51が周方向に等間隔に配置されている。即ち、突出部51の個数と分割コア32の個数が、同数となるように設定され、各突出部51が全ての分割コア32の周方向中央部に当接するようにされている。なお、端板50及び冷媒レール55の表面は、電気絶縁層57で被覆されている。
冷却装置60は、各冷媒レール55にそれぞれ液体冷媒70を吐出するノズル61,62と、各ノズル61,62に液体冷媒70を搬送するポンプ63と、加熱された液体冷媒70の熱を放出させる放熱器64とを備えている。各ノズル61,62は、それぞれの吐出口が各冷媒レール55の上方部に位置するようにして、ハウジング10の本体部11の天井壁の所定位置に設置されている。これらノズル61,62、ポンプ63及び放熱器64は、液体冷媒搬送用の配管で接続され、液体冷媒70の循環回路上に設置されている。
即ち、本実施形態の冷却装置60では、各ノズル61,62から各冷媒レール55に吐出された液体冷媒70が、滴下口56からコイルエンド部41,42に滴下され、滴下された液体冷媒70は、コイルエンド部41,42を冷却しつつ落下する。落下した液体冷媒70は、ハウジング10の底部に設けられた排出口13からポンプ63に戻され、ポンプ63から放熱器64を経由して低温化された後、再びノズル61,62から吐出されるように循環回路が形成されている。なお、液体冷媒70として、本実施形態ではATFを用いているが、従来の回転電機において使用される公知の液体冷媒を用いてもよい。
次に、上記のように構成された本実施形態の回転電機1の作用について説明する。本実施形態の回転電機1は、通常使用状態において回転軸15が水平方向を向き、液体冷媒70を吐出するノズル61,62が反重力方向側(上方側)に位置するようにして車両の所定位置に設置される。そして、固定子20の固定子巻線40への通電により運転が開始されると、回転子16の回転に伴って回転軸15が回転し、回転軸15から他の機器に駆動力が供給される。
また、これと同時に、冷却装置60のポンプ63及び放熱器64が作動を開始し、各ノズル61,62の吐出口から各冷媒レール55に向かって液体冷媒70が吐出される。各ノズル61,62から吐出された液体冷媒70は、冷媒レール55の滴下口56から各コイルエンド部41,42の上部外周面に上方から滴下される。滴下された液体冷媒70は、運転の開始に伴って発熱したコイルエンド部41,42を冷却しつつ落下する。
このとき、実施形態では、冷媒レール55は、供給される液体冷媒70が接触することにより常時低温に冷却されているので、この冷媒レール55と一体に設けられている端板50が冷媒レール55により冷却され、更にこの端板50を保持している外筒37も冷却される。即ち、本実施形態では、冷媒レール55の滴下口56からコイルエンド部41,42に滴下される液体冷媒70で固定子巻線40及び固定子コア30を直接冷却するのに加えて、常時低温に冷却されている冷媒レール55により、端板50及び外筒37も同時に冷却するようにしているので、十分な冷却効果を得ることができる。
その後、コイルエンド部41,42から落下した液体冷媒70は、ハウジング10の底部に設けられた排出口13からポンプ63に戻され、ポンプ63から放熱器64を経由して低温化された後、再びノズル61,62から吐出され、循環回路を循環して固定子20全体を繰り返し冷却する。
以上のように、本実施形態の回転電機1によれば、固定子コア30の少なくとも軸方向一方側に、リング状の端板50が外筒37に保持されて配設されているとともに、少なくとも一方の端板50に、供給された液体冷媒70をコイルエンド部41,42に滴下する滴下口56を有する冷媒レール55が一体に設けられている。即ち、冷媒レール55は、外筒37に保持された端板50と一体に設けられているので、端板50を介して外筒37に固定することができる。そのため、外筒37に嵌合固定される固定子コア30(分割コア32)と同等、若しくはそれ以下の寸法精度で、冷媒レール55を外筒37に固定することができるので、外筒37の高い寸法精度を必要としない。
また、本実施形態の冷媒レール55は、供給される液体冷媒70が接触することにより常時低温に冷却されているので、この冷媒レール55と一体に設けられている端板50が冷媒レール55により冷却され、更にこの端板50を保持している外筒37も冷却される。即ち、本実施形態では、冷媒レール55の滴下口からコイルエンド部41,42に滴下される液体冷媒70で固定子巻線40及び固定子コア30を直接冷却するのに加えて、常時低温に冷却されている冷媒レール55により、端板50及び外筒37も同時に冷却することができるので、十分な冷却効果を得ることができる。
また、本実施形態では、端板50は、固定子コア30の軸方向端面に接触しているので、冷媒レール55の軸方向位置を容易に位置決めすることができる。さらに、固定子コア30の熱を冷媒レール55に伝達することができるので、より良好な冷却効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態の端板50は、軸方向に突出して全ての分割コア32に当接するように形成された複数の突出部51を有する。これにより、固定子コア30を構成する分割コア32の積層鋼板が外筒37の圧縮応力によって剥離したり、浮き上がって離脱したりするのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、突出部51の個数と分割コア32の個数が同数となるように設定されていることによっても、外筒37の圧縮応力により発生する各分割コア32の積層鋼板の剥離や離脱をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、端板50及び冷媒レール55は、表面を被覆する電気絶縁層57を有するので、特に高電圧の回転電機において、固定子巻線40との良好な絶縁性を確保することができる。
また、本実施形態では、冷媒レール55が一体に設けられた一方の端板50は、外筒37に対して、分割コア32が組み付けられるよりも前に組み付けられて、冷媒レール55が接触することにより軸方向に位置決めされている。そのため、端板50の後に外筒37に組み付けられる分割コア32の軸方向の位置決めを容易に行うことができる。
〔変形例1〕
上記の実施形態1では、固定子コア30の軸方向両側に、冷媒レール55が一体に設けられた端板50がそれぞれ配設されていたが、図8に示す変形例1のように、冷媒レール55が一体に設けられた端板50を、固定子コア30の軸方向一方側だけに配設するようにしてもよい。
〔変形例2〕
また、実施形態1に代えて、図9に示す変形例2のようにしてもよい。この場合には、冷媒レール55が一体に設けられた端板50を、固定子コア30の軸方向一方側(図9の左側)に配設し、冷媒レール55がない端板50だけのものを、固定子コア30の軸方向他方側(図9の右側)に配設するようにしている。
〔実施形態2〕
実施形態2の回転電機1は、実施形態1のものと基本的構成が同じであり、固定子巻線40のコイルエンド部41,42の構成が実施形態1と異なる。よって、実施形態1の回転電機1と共通する部材については詳しい説明は省略し、異なる点及び重要な点について説明する。なお、実施形態1と共通する部材は同じ符号を用いる。
実施形態2の固定子巻線40のコイルエンド部41,42は、図10に示すように、軸方向外方端から固定子コア30に近づくにつれて外径が小さくなるテーパ状の外周面41a,42aを有する。即ち、コイルエンド部41,42の軸方向外方端の半径φ1は、コイルエンド部41,42の軸方向内方端の半径φ2よりも大きくされ、φ1>φ2の関係となっている。これにより、コイルエンド部41,42の外周面41a,42aに滴下された液体冷媒70が、軸方向内方端の小径部側に流動して溜まり易くなるようにされている。
なお、コイルエンド部41,42の内周面41b,42bは、固定子コア30の中心軸線と平行なストレート状に形成され、軸方向外方端から軸方向内方端まで一定の径とされている。したがって、コイルエンド部41,42の径方向の厚みは、軸方向外方端から固定子コア30に近づくにつれて小さくなっている。
そして、冷媒レール55の滴下口56は、コイルエンド部41,42の軸方向外方端よりも軸方向内方側に位置するようにされている。即ち、コイルエンド部41,42の軸方向外方端と滴下口56の軸方向外方端との間の距離が0以上となるようにされている。これにより、冷媒レール55の滴下口56から滴下される液体冷媒70がコイルエンド部41,42の外周面に確実に付着するようにされている。この場合、コイルエンド部41,42の軸方向外方端に可能な限り近づけるようにすれば、コイルエンド部41,42の外周面41a,42aの軸方向においてより広範囲に液体冷媒70を滴下することが可能となるので好ましい。
以上のように構成された実施形態2の回転電機1は、実施形態1の回転電機1と同様の作用及び効果を奏する。特に、実施形態2では、固定子巻線40のコイルエンド部41,42は、軸方向外方端から固定子コア30に近づくにつれて外径が小さくなるテーパ状の外周面41a,42aを有する。これにより、コイルエンド部41,42の外周面41a,42aに滴下された液体冷媒70が、軸方向内方端の小径部側に流動して溜まり易くなる。そのため、コイルエンド部41,42の全体を効率良く確実に冷却することができるので、より良好な冷却効果を得ることができる。
〔変形例3〕
上記の実施形態2では、コイルエンド部41,42の外周面41a,42aだけが、軸方向外方端から固定子コア30に近づくにつれて外径が小さくなるテーパ状に形成されていたが、図11に示す変形例3のようにしてもよい。即ち、変形例3では、コイルエンド部41,42の外周面41a,42a及び内周面41b,42bの両方が、軸方向外方端から固定子コア30に近づくにつれて外径が小さくなるテーパ状に形成されている。
なお、変形例3では、コイルエンド部41,42の径方向の厚みは、軸方向外方端から軸方向内方端まで概ね一定にされている。また、変形例3の場合には、コイルエンド部41,42の内周面の軸方向外方端側を径方向外方へ押し広げることによって、外周面41a,42a及び内周面41b,42bの両方が同時にテーパ状に形成されている。
〔変形例4〕
また、実施形態2に代えて、図12に示す変形例4のようにしてもよい。この場合、変形例3と同様に、コイルエンド部41,42の外周面41a,42a及び内周面41b,42bの両方が、軸方向外方端から固定子コア30に近づくにつれて外径が小さくなるテーパ状に形成されている。また、変形例3と同様に、コイルエンド部41,42の径方向の厚みは、軸方向外方端から軸方向内方端まで概ね一定にされている。
しかし、変形例4の場合には、コイルエンド部41,42の外周面41a,42aの軸方向内方端側を径方向内方へ縮径させることによって、外周面41a,42a及び内周面41b,42bの両方が同時にテーパ状に形成されている点で変形例3と異なる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態1,2では、各端板50が外筒37の軸方向両端の内周面に圧入されることにより嵌合保持されていたが、圧入に代えて、例えば焼ばめなどの手法を採用することができる。
また、上記の実施形態1,2では、端板の突出部51の個数と分割コア32の個数が、同数となるように設定されて、各突出部51が全ての分割コア32の周方向中央部に当接するようにされていたが、これに代えて、各突出部51を隣接する2個の分割コア32に跨がって当接するようにしてもよい。このようにようにすれば、分割コア32の周方向両端部に突出部51が当接した状態になるので、外筒37の圧縮応力により発生する各分割コア32の積層鋼板の剥離や離脱をより確実に抑制することができる。
なお、上記の実施形態1,2では、本発明の回転電機をモータ(電動機)に適用した例を説明したが、本発明は、車両に搭載される回転電機として、電動機あるいは発電機、さらには両者を選択的に使用しうる回転電機にも適用することができる。
1…回転電機、 16…回転子、 20…固定子、 30…固定子コア、 32…分割コア、 37…外筒、 40…固定子巻線、 41,42…コイルエンド部、 50…端板、 51…突出部、 55…冷媒レール、 56…滴下口、 57…電気絶縁層、 41a,42a…コイルエンド部の外周面、 41b,42b…コイルエンド部の内周面、 60…冷却装置、 70…液体冷媒。

Claims (7)

  1. 回転子(16)と、周方向に分割された複数の分割コア(32)が円環状に組み付けられている固定子コア(30)、前記固定子コアの外周に嵌合固定されている外筒(37)、及び前記固定子コアに巻装されている固定子巻線(40)を有する固定子(20)と、前記固定子巻線のコイルエンド部(41,42)に液体冷媒(70)を供給して冷却する冷却装置(60)と、を備えた回転電機において、
    前記固定子コアの少なくとも軸方向一方側に、リング状の端板(50)が前記外筒に保持されて配設されているとともに、少なくとも一方の前記端板に、供給された前記液体冷媒を前記コイルエンド部に滴下する滴下口(56)を有する冷媒レール(55)が一体に設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記端板は、前記固定子コアの軸方向端面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記端板は、軸方向に突出して全ての前記分割コアに当接するように形成された複数の突出部(51)を有することを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記突出部の個数と前記分割コアの個数は、同数となるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記端板及び前記冷媒レールは、表面を被覆する電気絶縁層(57)を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の回転電機。
  6. 前記冷媒レールが一体に設けられた一方の前記端板は、前記冷媒レールが前記外筒の軸方向端面に接触することにより軸方向に位置決めされていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の回転電機。
  7. 前記コイルエンド部は、軸方向外方端から前記固定子コアに近づくにつれて外径が小さくなるテーパ状の外周面(41a,42a)を有し、前記冷媒レールの前記滴下口は、前記コイルエンド部の前記軸方向外方端よりも軸方向内方側に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の回転電機。
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