JP2010110349A - おむつ - Google Patents
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Abstract
おむつ着用者の滞留便の不快を除く、中空の袋のおむつパッドを備えた穴明きおむつにおいて、おむつパッドの袋筒部を整形的に重ね折る工程を免れ製造容易で、身体に適合し易く扱い易い構成のおむつを提供する。
【解決手段】
肛門部位に穴を設けたおむつ内側に、袋底部を肛門側に向け袋開口部を穴に向け取付けて、穴から裏返しに取出して用いる中空の袋のおむつパッド構成が、袋内側に二重に袋を備え、袋筒部外周に同心円放射状に鰭状パッド片複数を取付け、筒方向に距離をおいてこれを繰り返し取付け、袋中空部を確保しつつに袋を押しつぶしパッド状にする袋状おむつパッドを備えたおむつを提供し、裏返しにおむつ穴から取出すと、鰭状パッド片が膚面を清拭しつつ滞留便と伴に裏返しの袋状おむつパッドの中に収容され、排便の自助処理を促進する。
【選択図】 図1
Description
また、前記[特許文献2]特願2006−320976の「おむつ」は、円盤状パッド片と穴のあいた複数の円盤状パッド片を外周及び内周で順次繋ぎ合わせてくびれのある袋状に形成して中空の袋のおむつパッドを形成し、穴明きおむつ本体内側に取付けるおむつの発明で、円盤状パッド片を臀部形状に適合するように形成し易く生産上有利であるが、接合個所が多く強度的安全性と、おむつ穴を塞がずに裏返しにおむつパッドを引っ張り出す操作容易性に課題がある。
尚、前記中空の袋の開口部外側に設ける着脱部を、逆に袋の開口部内側に設けて同様におむつ穴に取り付ければ、裏返しに取出す前記袋は逆におむつ穴から剥離し難くなって容易におむつから完全に分離して取出すことはできず水密的であるが、体力の衰えた人でも袋の引っ張りだしの簡単操作だけで排便が前記同様に袋に安全衛生的に閉じ込められて膚に接する滞留便とならず不快を除けるので好ましい。
柔軟性ある液不透過性の中空の袋(102)の筒部(113)外周に、柔軟性ある液透過吸収性表面シート(110)と液不透過性裏面シート(111)の二層一体化鰭状パッド片(103)を前記表面シート側を前記袋の底(112)に向けて同心円放射状に取付け、或いはそれを更に円盤状に一つに繋げて(115)、筒方向に距離をおいて同様に前記鰭状パッド片を回転方向隙間位置をずらして(図1の103)繰り返し取付け(図2の120)、前記袋を中空部穴(図2、3、4の104)を確保しつつ筒方向に押しつぶし肛門周辺臀部を覆うおむつパッドに平坦化して(図3、図1)、この袋状おむつパッドの袋底部外側(図2,3の112)を膚面側に向け袋開口部側を肛門部位に穴を設けたおむつ本体内側に穴(106)に着脱自在で水密的に取付けた(107)ことを特徴とするおむつであって、前記袋状おむつパッド(101)を袋底部内側の引出し端(図2,3の108)を先頭に引出し紐(118)で裏返しに前記穴からおむつ外に引っ張り出すと(図4)前記鰭状パッド片が肛門周辺臀部を清拭しつつ前記穴(106)に収束し(図4の103)、裏返し状態になって引き出された前記おむつパッドの袋(図4の102)の中に安全衛生的に収容され開口部も剥離した着脱部(図4の107、114)で封止されて排出できるおむつが提供できて好ましい。
尚、前記中空の袋(102)の開口部外側に設ける着脱部(図2,3、4の107、114)を、逆に袋の開口部内側に設けて(図5の121、114)、同様におむつ本体(105)の穴(106)に取り付ければ、裏返しに取出す前記袋(図5の102)は逆におむつ穴(106)から剥離し難くなって容易におむつから完全に分離して取出すことはできず水密的であるが、体力の衰えた人でも袋の引っ張りだしの簡単操作だけで排便が前記同様に袋の中に安全衛生的に閉じ込められて(図4と同様)膚に接する滞留便とならず不快を除けるので好ましい。
本願発明のおむつの袋状おむつパッドは、実施上図6に示す如く中空の袋の筒部形状が四角形(102)で鰭状パッド片が対向する二辺外周のみに取付けられ、これが袋筒部への各取付け段位置毎に方向を90度変えて、鰭状パッド片が互いに重なり合い(図6の103)、開口部近くの段位置では鰭状パッド片が全周囲で一枚に繋がる(115)ように構成して簡素化できるが、更に裁断、組立て、製造が容易なように中空の袋の筒部形状を封筒状に簡素化したおむつパッドのおむつ実施例を図7に示す。おむつ本体(図7の105)の穴(106)に取り付けるおむつパッドの中空の袋(102)は筒部穴形状が前身頃側と後身頃側の前後でつぶれた円形(図7の104)で、対向する二枚一組の鰭状パッド片(103)を筒部外周の各取付け段位置で前後方向に取付け、筒部外周に接しない左右部分を鰭状パッド片同志で一つに繋ぎ合わせて(115)円盤状(図7の103)に形成し、袋筒部を筒方向に押しつぶして平坦化し肛門周辺臀部を覆うようにしたおむつである。勿論、おむつ本体へのおむつパッドの取付け方向を90度変えたり、穴形状,鰭状パッド片形状を各種に変えることは自在である。
ここで図7のおむつに完成する前の、簡単化したおむつパッドの組立て構成方法は、図8のように、液不透過性シートを二つ折りしてその端を繋ぎ合わせて(116、119)袋(113)を形成し、この袋の外側から鰭状パッド片(103)を各取付け段位置(120)で袋外周に前後面で取付け(117)、各二枚組鰭状パッド片の袋筒部以外で互いに接する一辺(115)同志を水密的に綴じ合わせ、鰭状パッド片を開いて袋筒部を環状に囲み、袋底部(112)を袋の筒内の穴(104)に裏返しに押し込むように袋筒部を押しつぶして平坦化すれば、基本的に従来のおむつ素材裁断や高温融着等の使い捨ておむつ製造技術の延長線上で容易に本願のおむつパッドを実現でき、これをおむつ本体の穴(106)内側に取付けて本願おむつを提供できる。勿論、鰭状パッド片の袋外周の取付け部(117)は直線状でなく湾曲している方がパッドを開いたときに袋筒部が自然に広がり、また袋底部を引っ張り出す為の引出し紐(118)は袋底部を形成するときに引出し端(108)に予め取り付けておく等、仔細に関しては体型に合わせた鰭状パッド片の形状設計や取付け方法の工夫で改善できる事は言うまでもない。
尚、前記袋状おむつパッド(図8)をおむつ本体(105)の穴(106)に着脱容易ではないが水密的安全的に取付ける方法は、袋開口部内側に粘着性(114)着脱部を設ける本願実施例1(図5の121、114)の他に、図9に示す如く本願の袋開口部外側に取付ける鰭状パッド片(図9の103)でつくる円盤形状の外周部で、袋の内側と同じになる側に粘着性(図9の114)着脱部を設ける方法であり、おむつ本体の穴(106)に水密的、安定的に装着できて好ましい。
また、前記袋状おむつパッド(図8)をおむつ本体(105)の穴(106)に着脱容易に取付ける方法は、袋開口部外側に粘着性の着脱部を設ける本願実施例1(図1,2,3,4,8の107,114)の他に、前記[特許文献2]特願2006−320976「おむつ」の先行例に類似するが、図10に示す如く本願の前記袋開口部外側に取付ける鰭状パッド片(図10の103)の円盤形状縁部(124)に、同形でおむつパッド自身を取出す為の袋排出用穴(123)を中心に設けた円盤状パッド片(122)を外周部(124)で綴じ合わせ、前記袋排出用穴(123)の周囲外側に粘着性(114)着脱部を設けて、おむつ本体穴(106)に着脱自在にする方法であり、安全衛生的で好ましい。
更に、本願発明の、鰭状パッド片を外側から中空の袋筒部外周に取付ける方法に依れば、鰭状パッド片への加工が容易であり、安全衛生的おむつができる。例えば、漏れ防止の為に臀部体型の凹溝部分に対応する位置に凸状膨らみ部が来るように袋開口部に近い側の鰭状パッド片上に柔らかい凸状液吸収性膨らみ部を容易に設ければ、膚面に近い側鰭状パッド片で漏れ防止ができ、また鰭状パッド片自身の表面シート側に袋の穴に向けてとがった細かなV字やY字パターンの液透過吸収性材を付加加工すれば、漏れ防止とともに鰭状パッド片を穴(106)に収束し易く取り出し易くすることができて、好ましい。
袋外周部に取付ける前に個々の鰭状パッド片の状態で様々に予め加工することが容易なので製造上有利である。従来のおむつやおむつパッドの製造技術、手法の延長線上でありながら旧態依然の密閉型ではない安全衛生的なおむつを量産製造し易く課題を解決できる。
102 おむつパッドの中空の袋
103 表裏面シート二層を一体化したおむつパッドの鰭状パッド片
104 おむつパッドの穴
105 おむつ本体
106 おむつ本体の穴
107 おむつパッドの中空の袋開口部外側着脱部
108 おむつパッド引出し端
109 おむつパッドの中空の袋(内側)
110 液透過吸収性表面シート
111 液不透過性裏面シート
112 おむつパッドの中空の袋底部
113 おむつパッドの中空の袋筒部
114 粘着部(粘着性着脱部)
115 二つの鰭状パッド片同志の接続部
116 袋筒部形成の綴じ合わせ部
117 袋の筒外周に鰭状パッド片を取付けた接続部
118 引出し紐
119 袋底部の綴じ合わせ部
120 鰭状パッド片の取付け段位置
121 おむつパッドの中空の袋開口部内側着脱部
122 袋排出用穴のある円盤状パッド
123 袋排出用穴
124 円盤形状縁部(円盤状パッド片の外周部)
Claims (2)
- 柔軟性ある液不透過性の中空の袋の筒部外周に、柔軟性ある液透過吸収性表面シートと液不透過性裏面シートの二層一体化鰭状パッド片を前記表面シート側を前記袋の底に向けて同心円放射状に取付け、或いはそれを更に円盤状に一つに繋げ、筒方向に距離をおいて同様に前記鰭状パッド片を回転方向隙間位置をずらして繰り返し袋筒部外周に取付け、前記袋を中空部穴を確保しつつ筒方向に押しつぶし肛門周辺臀部を覆うおむつパッドに平坦化して、この袋状おむつパッドの袋底部外側を膚面側に向け袋開口部側を肛門部位に穴を設けたおむつ本体内側穴に着脱自在で水密的に取付けたことを特徴とするおむつであって、前記袋状おむつパッドを袋底部内側の引出し端を先頭に裏返しに前記穴からおむつ外に引っ張り出すと前記鰭状パッド片が肛門周辺臀部を清拭しつつ前記穴に収束し、裏返し状態になって引き出された前記おむつパッドの袋の中に安全衛生的に収容され開口部も剥離した着脱部で封止されて排出できるおむつ。
- 請求項1に記載のおむつにおいて、前記おむつパッドの中空の袋が内側に袋を二重に備えて前記同様の平坦な袋状おむつパッドにしたことを特徴とするおむつであって、前記おむつ本体の穴から裏返しにこの袋状おむつパッドをおむつ外に引っ張り出すと、前記鰭状パッド片のついた外側の袋が、前記内側に備えた袋でおむつ外に出て外側となる袋の内側に裏返し状態で収容されて二重に安全衛生的になるおむつ。
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