JP2010099160A - 車いす - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基台フレーム11と、基台フレーム11に対して固定された左右の側部フレーム12,13と、左右の側部フレーム間に設けられて利用者を座らせて、利用者が排泄をする際には便器に対して開口する貫通穴を有する座面部20と、利用者の脚部を持ち上げるために座面部20に対して任意の角度で傾斜して保持可能な脚部持ち上げユニット35Sと、利用者の背中と頭部を支えるために座面部20に対して任意の角度で傾斜して保持可能な背もたれユニット21と、を備える。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明は上記課題を解消するために、利用者を水平に保持してストレッチャーとして用いることができるだけではなく、利用者の姿勢の自由度を上げて快適に座れる車いすを提供することを目的とする。
基台フレームと、
前記基台フレームに対して固定された左右の側部フレームと、
前記左右の側部フレーム間に設けられて前記利用者を座らせて、前記利用者が排泄をする際には便器に対して開口する貫通穴を有する座面部と、
前記利用者の脚部を持ち上げるために前記座面部に対して任意の角度で傾斜して保持可能な脚部持ち上げユニットと、
前記利用者の背中と頭部を支えるために前記座面部に対して任意の角度で傾斜して保持可能な背もたれユニットと、
を備えることを特徴とする。
前記脚部持ち上げユニットと前記左右の支持フレームとの間には、それぞれ前記脚部持ち上げユニットの角度を設定する脚部持ち上げユニットの角度設定部が設けられ、
前記背もたれユニットと前記左右の側部フレームとの間には、それぞれ前記背もたれユニットの角度を設定する背もたれユニットの角度設定部が設けられていることを特徴とする。
前記背もたれユニットの角度設定部は、前記背もたれユニットに固定された円弧形状の移動体と、前記左右の側部フレームに設けられて前記背もたれユニットの角度が変わることにより移動する前記移動体を予め定めた角度ごとに保持する保持部と、を備えることを特徴とする。
前記背もたれユニットは、前記基台フレームの長さを、前記背もたれユニットの延長の長さに応じて延長するための延長フレームを有することを特徴とする。
前記左右の背もたれフレームをそれぞれ回転させて相互に相反する方向に退避させて前記左右の背もたれフレームの間隔を大きくする回転操作部を有することを特徴とする。
図1は、本発明の車いすの好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す車いすをストレッチャーとして用いる場合の状態を示す斜視図である。
まず、図1を参照して、車いす10の構造を説明する。
図1に示す車いす10は、基台フレーム11と、左右の側部フレーム12,13と、左右の支持フレーム14B,14C、15B、15Cと、左右の前輪18と、左右の後輪19と、座面部20と、脚部持ち上げユニット35Sと、背もたれユニット21を有している。前輪18と後輪19を除いて、各要素は例えば鉄のような金属により作られている。
左右のフレーム部材23,24と前フレーム部材22に対して、平板状の足置き部材25が固定されている。利用者Mは足置き部材25の上に足を置いたり、利用者Mが立つことができるようにするために、比較的広い足置き用の面積を有している。
図1〜図3に示すように、左右のフレーム部材23,24の後端部の間には部材は配置されておらず、左右のフレーム部材23,24の後端部の間は開放されている。
図1と図2に示すように、左右の側部フレーム12,13は、左右の支持フレーム14B、14C、15B、15Cにより、基台フレーム11に対してそれぞれ支持されている。左の側部フレーム12は、回動部材30と、水平部材31を有している。同様にして、右の側部フレーム13は、回動部材32と、水平部材33を有している。
左の回動部材30の下端部34と、右の回動部材32の下端部35は連結フレーム35Rにより連結されて、ほぼU字型の部材である脚部持ち上げユニット35Sを構成している。
回動部材30の中間部と左の支持フレーム14Bと左の支持フレーム14Cとの間には、回動部材30の角度を設定するための脚部持ち上げユニットの角度設定部1が設けられている。また、回動部材32の中間部と右の支持フレーム15Bと右の支持フレーム15Cとの間には、回動部材32の角度を設定するための脚部持ち上げユニットの角度設定部2が設けられている。
図1に示すように、左の支持フレーム14Cと左の水平部材31には、肘置き部材40Rが設けられており、右の支持フレーム15Cと右の水平部材33には、肘置き部材40Lが設けられている。
図1に示すように、背もたれフレーム16,17が座面部20に対して直角になるように保持されている状態では、左右の側部フレーム12,13の中に挿入して納めるようになっている。
図1に示すように、背もたれフレーム16,17は、Z方向に沿って平行に設けられており、背もたれフレーム16,17の上端部は、手押し用の握り部分45である。背もたれフレーム16,17の間には、背もたれ板46が着脱可能に固定されている。
これにより、左右の背もたれフレーム16,17と延長保持部材41,42と背もたれ板46からなる背もたれユニット21は、ヒンジ部43,44を中心として、S方向に回転して任意の角度θ1で位置決めして保持可能である。
図3は、支持ユニット60,60を示す後方から見た斜視図であり、図4は、支持ユニット60,60を示す側面図である。
図2に示すように、支持ユニット60、60は、基台ユニット11の延長フレーム61,62の後端部にそれぞれ設けられており、支持ユニット60、60は、それぞれサポート部材63と固定具63Hを有する。
図3に示すように、延長フレーム61,62の後端部には、後輪19の保持具65が固定されており、さらにサポート部材63がヒンジ部66により回転可能に連結されている。
図7は、介助者が利用者Mを車いす10からベッド100の上面101に乗り移る例を示している斜視図であり、図8は、車いす10の前面と背面を示す図である。
図7と図8に示す背もたれフレーム16,17の各回転操作部79は、左右対称形状を有しており、図1に示す背もたれ板46を背もたれフレーム16,17から外した後に、背もたれフレーム16,17をそれぞれ反対方向に180度回転させる部分である。
図9に示すように、回転操作部79は、固定側部材81と、可動側部材82と、ヒンジ部83を有している。可動側部材82は、背もたれフレーム16(あるいは背もたれフレーム17)の下端部を固定している。可動側部材82は、固定側部材81に対して回転移動できるようにヒンジ部83で連結されている。図9(A)では、可動側部材82は、固定側部材81と重なっており、ねじ84とナット85により着脱可能に固定されている。
図10は、座面部20の平面図であり、図11は、座面部20の斜視図である。
図1に示す座面部20は、利用者Mが腰部分を載せて座る部分であり、座面部20は左右の側部フレーム12,13の間において、X方向とY方向で形成される平面に沿って配置して保持されている。
この貫通穴157は、利用者Mが座面部20の第1基板151と第2基板152の上に座ったままの状態で、洋式の便器に対して排泄行為ができるようにするために設けられている。
これにより、第1閉鎖部材161と第2閉鎖部材162が設けられているにもかかわらず、第1閉鎖部材161と第2閉鎖部材162はそれぞれ第1基板151と第2基板152にそれぞれ面一になるように納めることができるので、利用者Mは座面部20において凹凸を感じずに、心地良く座ることができる。
まず、車いす10を用いて利用者Mを搬送する通常使用の場合には、車いす10には、図1に示すように背もたれユニット21は立てて保持され、脚部持ち上げユニット35Sは、斜め下方向に下げた状態になっている。例えば、介助者が利用者Mを載せる際には、利用者Mの腰部分は、座面部20に載せ、両足は足置き部材25の上に足を置く。利用者Mの背中は、背もたれユニット21に対して保持する。利用者Mの手は肘置き部材40R、40Lの上に置く。そして、介助者は、車いす10の握り部分45,45を把持して、車いす10を押して利用者Mを搬送することができる。
まず、図1に示す左右の回動部材30,32と連結フレーム35Rからなる脚部持ち上げユニット35Sは、ヒンジ部30P、32Pを中心として、T方向に回転してその角度θで位置決めして保持される。この場合に、左右の回動部材30,32には板部材35Mが着脱可能に固定される。これにより、脚部持ち上げユニット35Sは、座面部20と同じ高さ位置でしかも水平状態になるように保持される。
これにより、背もたれユニット21は、各サポート部材63によりZ方向に関して保持され、脚部持ち上げユニット35Sと座面部20とそして背もたれユニット21は、水平に保持されているので、車いす10は、利用者を寝かせた状態で搬送するためにストレッチャーとして使用することができる。
この場合には、図1に示す背もたれ板46は左右の背もたれフレーム16,17から取り外すとともに、座面部20の第1基板151と第2基板152をそれぞれ反対方向に90度跳ね上げて保持する。しかも、車いす10をY2方向に移動することで、ベッド100の上面101を座面部20に対応する位置まで相対的に進入させる。
これにより、介助者は、利用者Mを車いす10からベッド100の上面101に容易に確実に乗り移らせることができる。
図14に示すように、肘置き部材40R内には、延長取り付け部材201が90度持ち上がるように設けられており、肘置き部材40L内には、延長取り付け部材202が90度持ち上がるように設けられている。延長取り付け部材201を肘置き部材40R内からY1方向に繰り出し、延長取り付け部材202を肘置き部材40L内からY1方向に繰り出すことにより、延長取り付け部材201,202は、それぞれ回動部材30,31を、挟み込んでZ方向に沿って保持できる。
このようにすることで、連結フレーム35Rは、座面部20に座っている利用者が手で持って利用者の身体を安定させるための手すり部として用いることができる。他の利用方法としては、図14(A)に示すように平行に位置させた延長取り付け部材201,202の上に、テーブル(平板)を据え置くことにより、その上で食事や洗面をしたり、あるいは読書または手作業等、様々な用途に利用することもできる。
本発明の各実施形態は、組み合わせて用いることができる。
背もたれユニット21の角度設定部と脚部持ち上げユニット35Sの角度設定部は、図示例の構造に限らず、他の構造を採用することもできる。
11 基台フレーム
12,13 左右の側部フレーム
14B,14C、15B、15C 左右の支持フレーム
20 座面部
21 背もたれユニット
35S 脚部持ち上げユニット
55 背もたれユニット
30,32 回動部材
31,33 水平部材
1,2 脚部持ち上げユニットの角度設定部
41,42 延長保持部材
46 背もたれ板
51,52 背もたれユニットの角度設定部
60 左右の支持ユニット
63 サポート部材
63H 固定具
79 背もたれフレームの回転操作部
Claims (7)
- 利用者を載せて移動する車いすであって、
基台フレームと、
前記基台フレームに対して固定された左右の側部フレームと、
前記左右の側部フレーム間に設けられて前記利用者を座らせて、前記利用者が排泄をする際には便器に対して開口する貫通穴を有する座面部と、
前記利用者の脚部を持ち上げるために前記座面部に対して任意の角度で傾斜して保持可能な脚部持ち上げユニットと、
前記利用者の背中と頭部を支えるために前記座面部に対して任意の角度で傾斜して保持可能な背もたれユニットと、
を備えることを特徴とする車いす。 - 前記脚部持ち上げユニットと前記座面部と前記背もたれユニットは、前記利用者を寝かせて保持する平面部を形成するストレッチャーを構成可能であることを特徴とする請求項1に記載の車いす。
- 前記基台フレームには、左右の支持フレームが立てて設けられており、前記左右の側部フレームは、前記基台フレームに対して前記左右の支持フレームを介して固定されており、
前記脚部持ち上げユニットと前記左右の支持フレームとの間には、それぞれ前記脚部持ち上げユニットの角度を設定する脚部持ち上げユニットの角度設定部が設けられ、
前記背もたれユニットと前記左右の側部フレームとの間には、それぞれ前記背もたれユニットの角度を設定する背もたれユニットの角度設定部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車いす。 - 前記脚部持ち上げユニットの角度設定部は、前記脚部持ち上げユニットに固定された円弧形状の移動体と、前記左右の支持フレームに設けられて前記脚部持ち上げユニットの角度が変わることにより移動する前記移動体を予め定めた角度ごとに保持する保持部と、を備え、
前記背もたれユニットの角度設定部は、前記背もたれユニットに固定された円弧形状の移動体と、前記左右の側部フレームに設けられて前記背もたれユニットの角度が変わることにより移動する前記移動体を予め定めた角度ごとに保持する保持部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の車いす。 - 前記ストレッチャーを構成する際に、前記背もたれユニットは、前記背もたれユニットの長さを、前記座面部に対して前記車いすの前後方向に沿って延長する延長保持部材を有し、
前記背もたれユニットは、前記基台フレームの長さを、前記背もたれユニットの延長の長さに応じて延長するための延長フレームを有することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つの項に記載の車いす。 - 前記車いすは、前記座面部の下部に、洋式の便器を進入させる開放部を有しており、前記座面部は、前記洋式の便器に対応する位置に貫通穴を有し、前記貫通穴を開閉可能に閉鎖する閉鎖部材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の車いす。
- 前記背もたれユニットは、左右の背もたれフレームと、前記左右の背もたれユニットの間に着脱可能に配置される背もたれ部材と、を有しており、
前記左右の背もたれフレームをそれぞれ回転させて相互に相反する方向に退避させて前記左右の背もたれフレームの間隔を大きくする回転操作部を有することを特徴とする請求項1に記載の車いす。
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