JP2010095320A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の複雑化を招来することなく、搬送距離を伸ばすことができるとともに、剛性にも優れた搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送対象物Xを載置して運搬する運搬台2と、一端部を運搬台2に接続し、且つ折り畳み動作及び伸長動作によって運搬台2を一定方向に進退動作させるリンク機構3と、リンク機構3の他端部を支持し、且つ運搬台2の進退方向にリンク機構3をスライド移動させるスライド機構4とを備えたものとした。
【選択図】図4
【解決手段】搬送対象物Xを載置して運搬する運搬台2と、一端部を運搬台2に接続し、且つ折り畳み動作及び伸長動作によって運搬台2を一定方向に進退動作させるリンク機構3と、リンク機構3の他端部を支持し、且つ運搬台2の進退方向にリンク機構3をスライド移動させるスライド機構4とを備えたものとした。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば液晶ガラス基板を収納可能なカセット等の搬送対象物を搬送する搬送装置に関するものである。
従来より、複数枚の液晶ガラス基板を収納可能なカセットを所定の搬送箇所へ搬送する搬送装置として、進退動作可能な複数のスライドバーを高さ方向に積み重ねた多段式スライド機構を備え、各スライドバーをスライド移動させることによってスライド機構全体が伸縮動作し、最上段のスライドバーに接続されたフォークに載置したカセットを所定の搬送箇所へ搬送可能に構成したものや、複数のアームを折り畳み及び伸縮可能に連結したリンクアーム機構を備え、このリンクアーム機構の先端部に接続した運搬台に載置したカセットを、リンクアーム機構の折り畳み動作及び伸縮動作によって所定の搬送箇所へ搬送可能に構成したもの(特許文献1参照)が知られている。
特開2003−51525号公報
ところが、多段式スライド機構を備えたものであれば、搬送距離(移載距離)を伸ばすためにはスライドバーの段数を増加しなければならず、構造の複雑化を招来するとともに、スライドバーの段数の増加に伴ってスライド機構の高さ寸法(厚み)が増大して、装置全体のコンパクト化を図ることができないという問題があった。また、スライドバーの段数の増加に伴い発塵対策も困難になるという問題があった。
一方、リンクアーム機構を備えたものであれば、搬送距離を伸ばすためには各アームの長さを長く設定する必要があり、それに伴いアーム自体の剛性が低下して、リンクアーム機構を伸長した状態においてアームが撓み易く、特に多数の液晶ガラス基板を収納したカセットの荷重を受けた場合にはアームの撓み量が増大するという問題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、構造の複雑化を招来することなく、搬送距離を伸ばすことができるとともに、剛性にも優れた搬送装置を提供することにある。
すなわち本発明の搬送装置は、搬送対象物を載置して運搬する運搬台と、一端部を運搬台に接続し、この運搬台を一定方向に進退動作させるリンク機構と、リンク機構の他端部を支持し、且つ運搬台の進退方向にリンク機構をスライド移動させるスライド機構とを備えていることを特徴とする。
このような搬送装置であれば、スライド機構によってリンク機構がスライド移動することにより、リンク機構の基端位置、換言すれば、リンク機構のうちスライド機構に支持されている端部を運搬台の進退方向に移動させることができ、リンク機構自体の伸縮量が小さくても運搬台の搬送距離(移載距離)を有効に伸ばすことができる。しかも、リンク機構の伸縮量を大きく設定する必要がないため、リンク機構自体の剛性も確保することができる。また、搬送距離を伸ばすためにはリンク機構のスライド移動距離を大きく設定すればよく、従来のスライド機構における問題、つまり、スライドバーの段数の増加に伴う機構の高さ寸法(厚み)が増大するという問題を解消し、装置全体のコンパクト化を図ることが可能になる。
スライド機構の構造を単純化するためには、スライド機構を、リンク機構の他端部を支持した状態でスライド移動可能な台車と、この台車を運搬台の進退方向にスライド移動させる単一の駆動源とを備えたものとすればよい。このようなものであれば、単一の駆動源で台車をスライド移動させることによって、リンク機構の折り畳み動作及び伸長動作を導くことができ、単一の駆動源でリンク機構も作動させることが可能となり、リンク機構を駆動させるための別途専用の駆動源を設ける態様と比較して、構造の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
搬送対象物をバランスの取れた状態で搬送できるようにするためには、運搬台を少なくとも水平方向に複数の爪を有するものとして、リンク機構を、運搬台の基端部に接続された水平方向に対をなすものであればよい。
また、本発明の搬送装置を、少なくとも収納位置に位置付けた運搬台を定位置で旋回させる旋回機構と、運搬台の旋回径から外れた箇所に設けられ、且つ運搬台を収納位置に位置付けた際に搬送対象物を仮置きするための仮置き台とをさらに備えたものとすれば、搬送対象物を仮置き台に仮置きした状態で旋回機構によって運搬台を旋回させることによって、搬送対象物自体の向きを変えることなく搬送対象物の搬送方向を変更することができる。さらに、前記運搬台を前記収納位置に位置付けた状態においてリンク機構が前記運搬台の旋回径内に収まるように設定すれば、運搬台の旋回時にリンク機構が仮置き台に干渉することを回避し、運搬台のスムーズ且つ的確に旋回させることができる。
本発明の搬送装置によれば、スライド機構がリンク機構をスライド移動させることにより、リンク機構の基端位置、換言すれば、リンク機構のうちスライド機構に支持されている端部を運搬台の進退方向に移動させることができ、リンク機構自体の伸縮量が小さくても搬送距離を有効に伸ばすことができる。しかも、リンク機構の伸縮量を大きく設定する必要がないため、リンク機構自体の剛性も確保することができる。特に、スライド機構が、リンク機構の他端部を支持した状態でスライド移動可能な台車と、この台車を運搬台の進退方向にスライド移動させる単一の駆動源とを備えたものとすれば、単一の駆動源で台車をスライド移動させることによって、リンク機構の折り畳み動作及び伸長動作を導くことができ、単一の駆動源でリンク機構も作動させることが可能となり、構造の簡素化及びコストの削減を有効に図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る搬送装置1は、例えば搬送対象物Xとして、複数枚の液晶ガラス基板を収納可能な箱型のカセットを搬送する装置であり、クリーンルーム内に配置されるものである。この搬送装置1は、図1及び図2に示すように、搬送対象物Xを載置して運搬する運搬台2と、一端部を運搬台2に接続し、この運搬台2を一定方向に進退動作させるリンク機構3と、リンク機構3の他端部を支持し、運搬台2の進退方向にリンク機構3をスライド移動させるスライド機構4と、スライド機構4を支持するベース51を上部に設け、所定方向に延伸するレール上を走行可能な装置本体5とを備えたものである。以下、各部の具体的な構成を説明する。
運搬台2は、図3及び図4等に示すように、水平方向に対をなす一対の爪21と、これら爪21の基端部同士を接続する接続部22とを備えたいわゆる「フォーク」と呼ばれるものである。各爪21の基端部及び接続部22の一端縁は1つの部分円弧を描くように湾曲させてあり、これら各爪21の基端部及び接続部22の一端縁が運搬台2の旋回径からはみ出さないようにしている。この運搬台2は、リンク機構3及びスライド機構4の動作に伴って爪21の長手方向に沿った一定方向に進退動作する。
スライド機構4は、図1〜図4等に示すように、運搬台2の進退方向に沿って延伸する単一のネジ軸41と、ネジ軸41の回転に応じてネジ軸41の長手方向に沿って直線移動するナット部材42と、ナット部材42に支持された状態でナット部材42と共にネジ軸41の長手方向に沿って直線移動する台車43と、ネジ軸41を回転駆動させるための単一の駆動源44とを備えたものである。つまり、本実施形態では、スライド機構4として、回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構を適用している。駆動源44には、例えば一般的なモータを利用することができる。
リンク機構3は、図3及び図4等に示すように、スライド機構4の台車43に一端部を枢支させた第1アーム31と、運搬台2の接続部22に一端部を枢支させた第2アーム32と、第1アーム31の他端部と第2アーム32の他端部とを接続する位置に配され、これらアーム(第1アーム31、第2アーム32)同士を相対的に接離動作可能に連結する関節部33とを備えたものである。ここで、第2アーム32の一端部が本発明の「リンク機構3の一端部」に相当し、第1アーム31の一端部が本発明の「リンク機構3の他端部」に相当する。第1アーム31及び第2アーム32は、それぞれ環状の第1ベルト31a、第2ベルト32aを用いて構成されている。第1ベルト31aは、対向する内向面を、スライド機構4のうち平板状をなす台車43に支持された第1プーリ34と、関節部33として機能する第2プーリ33aとにそれぞれ巻き回したものである。したがって、第1アーム31の一端部は第1プーリ34であり、他端部は第2プーリ33aであるといえ、また、第1アーム31の長さは、第1プーリ34の中心と第2プーリ33aの中心とを結ぶ直線距離に相当するものといえる。一方、第2ベルト32aは、対向する内向面を、運搬台2のうち平板状をなす接続部22に支持された第3プーリ35と、第2プーリ33aとにそれぞれ巻き回したものである。したがって、第2アーム32の一端部は第3プーリ35であり、他端部は第2プーリ33aであるといえ、また、第2アーム32の長さは、第3プーリ35の中心と第2プーリ33aの中心とを結ぶ直線距離に相当するものといえる。なお、第1ベルト31aは、第1プーリ34の上端部と第2プーリ33aの下端部との間で水平回転し、第2ベルト32aは、第2プーリ33aの上端部と第3プーリ35部の下端部との間で水平回転する。したがって、第1ベルト31a及び第2ベルト32aが相互に干渉することはない。なお、図3では図示していないが、第2ベルト32aを支持する支持板を第2アームとして機能させてもよい。この場合、支持板の両端部をそれぞれ第2プーリ33a及び第3プーリ35に枢支させることにより、第1アーム31と協働してリンク機構としての機能を発揮し得るものとなる。また、第2ベルト32aに代えて、運搬台2に一端部を枢支させ、他端部を関節部33に枢支させたリンクバー(図示省略)のみによって第2アームを構成しても構わない。また、第1プーリ34は、スライド機構4の台車43を貫通した状態でこの台車43に支持され、台車43よりも下方に突出する部位に、次に説明するサブリンク機構6の第1サブアーム61として機能する第1サブベルト61aを巻き回している。
サブリンク機構6は、図3及び図4等に示すように、台車43のスライド移動距離を規定する役割を担うものであり、第1プーリ34に一端部を枢支させた第1サブアーム61と、装置本体5の上部に配したベース51に一端部を枢支させた第2サブアーム62と、第1サブアーム61の他端部と第2サブアーム62の他端部とを接続する位置に配され、これらサブアーム(第1サブアーム61、第2サブアーム62)同士を相対的に接離動作可能に連結するサブ関節部63とを備えたものである。本実施形態では、第1サブアーム61及び第2サブアーム62を、それぞれ環状の第1サブベルト61a、第2サブベルト62aを用いて構成している。第1サブベルト61aは、対向する内向面を、第1プーリ34の下端部と、サブ関節部63として機能する第4プーリ63aとにそれぞれ巻き回したものである。一方、第2サブベルト62aは、対向する内向面を、装置本体5のベース51に支持された第5プーリ64と、第4プーリ63aとにそれぞれ巻き回したものである。
本実施形態では、リンク機構3を、各爪21の基端部に接続し、ネジ軸41を中心として水平方向に離間させた位置に相互に対をなすように設けている。また、サブリンク機構6を、各リンク機構3に対応させて、ネジ軸41を中心として水平方向に離間させた位置に相互に対をなすように設けている。サブリンク機構6を水平方向に対をなして設けることにより、台車43の安定したスライド移動を実現している。
これら各機構(スライド機構4、リンク機構3、サブリンク機構6)が連動することにより、運搬台2が、収納位置(図2及び図6参照)と、爪21の長手方向に沿って搬送対象物Xを前方へ持ち出した非収納位置(図1及び図4参照)との間で進退動作する。各機構の動作及び作用については後述する。
装置本体5は、図1、図2及び図4等に示すように、スライド機構4の駆動源44、ネジ軸41、及び第5プーリ64を支持する前述のベース51と、収納位置に位置付けた運搬台2を定位置で旋回させる図示しない旋回機構と、収納位置に位置付けた運搬台2の旋回径から外れた箇所に設けられ、運搬台2を収納位置に位置付けた際に搬送対象物Xを仮置きするための仮置き台52と、運搬台2を昇降移動させる図示しない昇降機構とを備えたものである。
旋回機構は、ベース51を旋回させることにより、ベース51に直接又は間接的に支持されたスライド機構4、リンク機構3、サブリンク機構6及び運搬台2を旋回させるものである。
仮置き台52は、搬送対象物Xの四隅を支持すべく計4箇所に配されている。なお、図1及び図2では仮置き台52を省略している。各仮置き台52は、収納位置に位置付けた運搬台2を旋回させた際にこの運搬台2と干渉しない位置、換言すれば運搬台2の旋回径から外れた位置に配されている。なお、図6において運搬台2の旋回範囲を一点鎖線の円形で示している。
次に、このような構成を有する搬送装置1の動作及び作用について説明する。
運搬台2を図4に示す非収納位置に位置付けている場合、スライド機構4の台車43は許容されるスライド移動範囲内における最前方位置に位置付けられるとともに、リンク機構3は、第2アーム32を第1アーム31よりも前方に位置付けた状態で第1アーム31と第2アーム32との相対角度が最も大きい姿勢(リンク第1伸長姿勢)となる。スライド機構4の台車43が最前方位置に位置付けられた状態において、サブリンク機構6は、第1サブアーム61を第2サブアーム62よりも前方に位置付けた状態で第1サブアーム61と第2サブアーム62との相対角度が最も大きい姿勢(サブリンク第1伸長姿勢)となり、台車43のそれ以上前方へのスライド移動を規制している。
運搬台2を非収納位置から収納位置へ移動させるには、スライド機構4の駆動源44によりネジ軸41を正逆何れか一方向(例えば逆方向)に回転させて、台車43をネジ軸41に沿って後退させる。台車43の後退動作に伴ってリンク機構3は後退しながら第1アーム31と第2アーム32との相対角度を小さくする方向、すなわち第1アーム31の一端部(第1プーリ34)と第2アーム32の一端部(第3プーリ35)とを接近させる方向に折り畳まれる。図5は、リンク機構3が最も折り畳まれた時点、換言すれば関節部33(第2プーリ33a)がネジ軸41から最も離間する時点、の直前の姿勢を示したものである。後退しながら折り畳まれるリンク機構3が仮置き台52に干渉しないようにリンク機構3の移動軌跡及び仮置き台52の形状を設定している。また、台車43の後退動作に伴ってサブリンク機構6は、ベース51に支持させた第5プーリ64を固定点として折り畳まれる。
台車43が図5に示す位置からさらに後退すると、リンク機構3は、第2アーム32の一端部(第3プーリ35)が第1アーム31の一端部(第1プーリ34)よりも後方に移動しながら第1アーム31と第2アーム32との相対角度を大きくする方向、すなわち第1アーム31の一端部(第1プーリ34)と第2アーム32の一端部(第3プーリ35)とを離間させる方向に漸次伸長する。台車43が、図6に示すように、許容されるスライド移動範囲内における最後方位置に位置付けられると、リンク機構3は、第2アーム32を第1アーム31よりも後方に位置付けた状態で第1アーム31と第2アーム32との相対角度が最も大きい姿勢(リンク第2伸長姿勢)となる。スライド機構4の台車43が最後方位置に位置付けられた状態において、サブリンク機構6は、第2サブアーム62を第1サブアーム61よりも後方に位置付けた状態で第1サブアーム61と第2サブアーム62との相対角度が最も大きい姿勢(サブリンク第2伸長姿勢)となり、台車43のそれ以上後方へのスライド移動を規制している。スライド機構4及びリンク機構3のこのような一連の動作により、運搬台2が収納位置に位置付けられる。
収納位置に位置付けた運搬台2を前述の昇降機構により下降させると搬送対象物Xが仮置き台52に載置される。この状態で、旋回機構により運搬台2を旋回させて、昇降機構により運搬台2を再度上昇させると爪21の向きを変えた運搬台2に搬送対象物Xを載置することができる。この状態で、運搬台2を収納位置から非収納位置へ移動させることによって、搬送対象物X自体の向きを変えることなく、搬送対象物Xの搬送方向を変更することが可能となる。なお、運搬台2を収納位置から非収納位置へ移動させる際には、スライド機構4の駆動源44によりネジ軸41を正方向に回転させて、台車43をネジ軸41に沿って前進させる。台車43の前進動作に伴ってリンク機構3は前進しながら、運搬台2を非収納位置から収納位置へ移動させる際の動作と逆の動作を行いリンク第2伸長姿勢からリンク第1伸長姿勢となり、サブリンク機構6は、第5プーリ64を固定点として折り畳まれ、運搬台2を非収納位置から収納位置へ移動させる際の動作と逆の動作を行いサブリンク第2伸長姿勢からサブリンク第1伸長姿勢となる。このような各機構の一連の動作により、運搬台2が非収納位置に位置付けられる。
このように、本実施形態に係る搬送装置1は、スライド機構4によってリンク機構3の他端部、すなわちリンク機構3のうちスライド機構4に支持されている端部を運搬台2の進退方向に沿って移動させることができ、その結果、運搬台2に載置された搬送対象物Xの搬送距離は、リンク機構3の伸縮量に、スライド移動距離を加えた距離に相当するものとなり、リンク機構3を構成する各アームの合計長さが短くても搬送対象物Xの搬送距離を有効に伸ばすことができる。しかも、リンク機構3の各アームの長さを大きく設定する必要がないため、リンク機構3全体の剛性も確保することができ、運搬台2を非収納位置へ移動させる際にアームが撓むという不具合を解消又は抑制することができる。
特に、スライド機構4が、リンク機構3の他端部を支持した状態でスライド移動可能な台車43と、台車43を運搬台2の進退方向にスライド移動させる単一の駆動源44とを備えたものであるため、スライド機構4の構造簡素化を図ることができるとともに、単一の駆動源44で台車43をスライド移動させることによって、リンク機構3の伸縮動作を導くことができ、単一の駆動源44でリンク機構3も動作させることが可能となり、構造の単純化及びコストの削減を図ることができる。
さらに、運搬台2が水平方向に複数の爪21を有するものであり、リンク機構3が、各爪21の基端部に接続された水平方向に対をなすものであるため、搬送対象物Xをバランスの取れた状態で搬送でき、耐荷重性にも優れたものとなる。
収納位置に位置付けた運搬台2を定位置で旋回させる旋回機構と、運搬台2の旋回径から外れた箇所に設けられ、且つ運搬台2を収納位置に位置付けた際に搬送対象物Xを仮置きするための仮置き台52とを備え、運搬台2を収納位置に位置付けた状態においてリンク機構3が運搬台2の旋回径内に収まるように設定しているため、搬送対象物X自体を旋回させる態様と比較して旋回径が小さくなり、クリーンルーム内における搬送装置1の占有領域を抑えることができるとともに、運搬台2の旋回時にリンク機構3が仮置き台52に干渉することを回避し、運搬台2のスムーズ且つ的確に旋回させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、装置本体のベースに、ネジ軸の長手方向に沿って延伸するラックを設けるとともに、スライド機構に支持されるリンク機構の一端部(上述の実施形態において第1アーム31の一端部に相当する部分)にラックに噛合可能なピニオンを設け、台車のスライド移動に伴ってピニオンがラックとの噛合位置を変えながら回動することにより、運搬台の進退方向にリンク機構をスライド移動させるように構成してもよい。
また、リンク機構が、運搬台を前方へ持ち出した際に伸長姿勢となり、運搬台を収納位置に位置付けた際に折り畳み姿勢となるものであってもよい。
また、図7及び図8に示すように、スライド機構A4が、運搬台A2の進退方向に直交する方向に延伸するレールA44と、一端部をリンク機構A3の一端部(上述の実施形態において第1アーム31の一端部に相当する部分)に回転可能に接続し、且つ他端部をレールA44にスライド移動可能に接続した第1スライドアームA41と、一端部を第1スライドアームA41の長手方向ほぼ中央に回転可能に接続し、且つ他端部をレールA44に回転可能に接続した第2スライドアームA42とを備えたものであっても構わない。この場合、第1スライドアームA41の他端部に、レールA44に案内されるスライダA411を設ければよい。そして、第2スライドアームA42とレール44との接続点A421に対してスライダA411をレールA44に案内させながら接離動作させることにより、第2スライドアームA42と第1スライドアームA41との枢支点A46が運搬台2の進退方向に移動し、これに伴って第1スライドアームA41とリンク機構A3との枢支点も運搬台A2の進退方向に移動することによって、リンク機構A3全体を運搬台A2の進退方向にスライド移動させるようにすればよい。なお、図7及び図8では、前記実施形態の各部に相当する部位には符号の先頭に「A」を付している。
前述の実施形態では、リンク機構のアームとしてベルトを用いた態様を例示したが、これに限られず、アームとしてチェーンを用いた態様や、相互に噛合する複数の歯車を用いた態様、或いはリンクバーを用いた態様であっても構わない。また、運搬台の爪の数や形状も適宜変更してもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…運搬装置
2…運搬台
21…爪
3…リンク機構
4…スライド機構
43…台車
44…駆動源
52…仮置き台
X…搬送対象物
2…運搬台
21…爪
3…リンク機構
4…スライド機構
43…台車
44…駆動源
52…仮置き台
X…搬送対象物
Claims (4)
- 搬送対象物を載置して運搬する運搬台と、
一端部を前記運搬台に接続し、当該運搬台を一定方向に進退動作させるリンク機構と、
当該リンク機構の他端部を支持し、且つ前記運搬台の進退方向に当該リンク機構をスライド移動させるスライド機構とを具備してなることを特徴とする搬送装置。 - 前記スライド機構が、前記リンク機構の他端部を支持した状態でスライド移動可能な台車と、当該台車を前記運搬台の進退方向にスライド移動させる単一の駆動源とを備えたものである請求項1に記載の搬送装置。
- 運搬台が少なくとも水平方向に複数の爪を有するものであり、
前記リンク機構が、前記運搬台の基端部に接続された水平方向に対をなすものである請求項1又は2の何れかに記載の搬送装置。 - 収納位置に位置付けた前記運搬台を定位置で旋回させる旋回機構と、前記運搬台の旋回径から外れた箇所に設けられ、且つ当該運搬台を前記収納位置に位置付けた際に前記搬送対象物を仮置きするための仮置き台とを備え、
前記運搬台を前記収納位置に位置付けた状態においてリンク機構が前記運搬台の旋回径内に収まるように設定している請求項1乃至3の何れかに記載の搬送装置。
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JP7433159B2 (ja) | 2020-07-30 | 2024-02-19 | 東京エレクトロン株式会社 | 真空搬送装置、基板処理システム、および基板処理方法 |
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