JP2001148410A - 半導体処理用の搬送装置及び収容装置、並びに半導体処理システム - Google Patents

半導体処理用の搬送装置及び収容装置、並びに半導体処理システム

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JP2001148410A
JP2001148410A JP2000264261A JP2000264261A JP2001148410A JP 2001148410 A JP2001148410 A JP 2001148410A JP 2000264261 A JP2000264261 A JP 2000264261A JP 2000264261 A JP2000264261 A JP 2000264261A JP 2001148410 A JP2001148410 A JP 2001148410A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被処理基板の大型化にかかわらず、搬送方向を
変換するための旋回用スペースの増大を抑制することが
可能な半導体処理用の搬送装置を提供する。 【解決手段】LCD基板の搬送装置は、水平面内で回転
且つ伸縮可能に支持ベースに取付けられた多関節アーム
部51を含む。多関節アーム部51は、その伸縮によっ
て搬送方向において往復を行う先端アーム57を有す
る。先端アーム57上にLCD基板を支持するための支
持部材67が配設される。支持部材67は、搬送方向に
おいて往復可能に先端アーム57に取付けられる。多関
節アーム部51及び支持部材67が収縮した状態におい
て支持部材67を挟むように、LCD基板を支持するた
めの一対の預かり棚76が配設される。預かり棚76上
にLCD基板を置いた状態で、多関節アーム部51のみ
が回転して搬送方向を変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハや、液
晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板(LCD基
板)等の被処理基板を取扱いの対象とする、半導体処理
用の搬送装置及び収容装置、並びに半導体処理システム
に関する。なお、ここで、半導体処理とは、半導体ウエ
ハやLCD基板等の被処理基板上に半導体層、絶縁層、
導電層等を所定のパターンで形成することにより、該被
処理基板上に半導体デバイスや、半導体デバイスに接続
される配線、電極等を含む構造物を製造するために実施
される種々の処理を意味する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスを製造するための各工程
において、半導体ウエハ、LCD基板等の被処理基板を
搬送するため、搬送装置が使用される。例えば、搬送装
置により、未処理のLCD基板が、クリーンルーム内の
大気側から処理室へ搬入される一方、処理済のLCD基
板が処理室からクリーンルーム内の大気側へ搬出され
る。
【0003】搬送装置としては、従来、スカラ型ツイン
ピックタイプ、スカラ型デュアルアームタイプ、フロッ
グレッグタイプが知られている。これ等のタイプの搬送
装置は、いずれも複数のアームを旋回自在に連結した多
関節アーム部を有する。多関節アーム部の基端に駆動機
構が配設され、先端に被処理基板を支持する支持部が配
設される。複数のアームの連係した旋回動作により、多
関節アーム部の関節が屈伸し(即ち、多関節アーム部が
伸縮し)、これにより支持部上の被処理基板が搬送され
る。
【0004】LCDの製造工程において処理される被処
理基板(LCD基板)は、通常、1枚の被処理基板から
複数枚、例えば9枚のLCDパネル製品が得られるよう
な寸法に設定される。従って、被処理基板であるLCD
ガラス基板の寸法は、市販のLCDに比べてかなり大き
なものとなる。更に、近年、LCD自体の大型化に伴っ
て、被処理基板であるLCDガラス基板の寸法は、ます
ます大きくなり、例えば、960×1,100mmや、
1,100×1,200mmのようなものも出現してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような大型で矩形
の被処理基板を取扱う場合、上記のタイプの搬送装置に
おいては、次のような問題が生じる。即ち、多関節アー
ム部が縮んで搬送方向を変換するために回転する際、回
転中心から被処理基板の支持部の先端までの距離或いは
被処理基板の先端角部までの距離が長くなり、その旋回
半径が大きくなる。従って、当該搬送装置を半導体処理
システムの真空搬送室内に設置する場合、その旋回用の
スペースを広く必要とすることから、搬送室が大型化
し、処理システム全体の大型化及びコストアップ化の原
因となる。
【0006】一方、大型の被処理基板を取扱う場合、半
導体処理装置においては、次のような問題が生じる。即
ち、搬送装置による被処理基板のロード及びアンロード
をアシストするため、処理室内の載置台には、リフタ等
の搬送アシスト機構が配設される。搬送アシスト機構
は、被処理基板が大型化するにつれ、大型となる。しか
し、搬送アシスト機構が大型化するほど、処理室内のガ
ス流にとってより大きな障害物となり、被処理基板上の
処理の面内均一性を低下させる原因となる。また、搬送
アシスト機構が載置台に組込まれていると、搬送アシス
ト機構が被処理基板の処理に悪影響を与えたり、載置台
の構造が複雑になるという問題がある。
【0007】本発明の1つの目的は、被処理基板の大型
化にかかわらず、搬送方向を変換するための旋回用スペ
ースの増大を抑制することが可能な半導体処理用の搬送
装置を提供することである。
【0008】本発明の別の目的は、大型の被処理基板の
搬送をアシスト可能である一方、室内のガス流を乱すお
それの少ない搬送アシスト機構を有する半導体処理用の
収容装置を提供することである。
【0009】本発明の更に別の目的は、被処理基板の処
理に悪影響を与えたり、載置台の構造が複雑になるおそ
れの少ない搬送アシスト機構を有する半導体処理用の収
容装置を提供することである。
【0010】本発明の更に別の目的は、上記搬送装置や
収容装置を有する、大型の被処理基板の処理に適した半
導体処理システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点によ
れば、半導体処理用の搬送装置が提供され、これは、水
平面内で伸縮可能に支持ベースに取付けられ、その伸縮
によって第1方向において往復を行う先端アームを有す
る多関節アーム部と、前記先端アーム上に配設され、前
記第1方向において往復可能に前記先端アームに取付け
られた、被処理基板を支持するための支持部材と、前記
多関節アーム部を伸縮させるための主駆動機構と、前記
支持部材を前記先端アームに対して往復させるための副
駆動機構と、を具備することを特徴とする。
【0012】本発明の第2の視点は、第1の視点の装置
において、前記支持部材は、前記多関節アーム部の伸縮
に合わせて、前記先端アームに対して往復することを特
徴とする。
【0013】本発明の第3の視点は、第2の視点の装置
において、前記支持部材の往復を前記多関節アーム部の
伸縮に連動させるため、前記副駆動機構は前記主駆動機
構に機械的に接続されることを特徴とする。
【0014】本発明の第4の視点は、第3の視点の装置
において、前記副駆動機構は、前記先端アームに軸支さ
れた一対のプーリと、前記一対のプーリ間に掛け渡され
たベルトとを有し、前記ベルトに前記支持部材が連結さ
れることを特徴とする。
【0015】本発明の第5の視点は、第3の視点の装置
において、前記副駆動機構は、前記先端アームに軸支さ
れた一対のスプロケットと、前記一対のスプロケット間
に掛け渡されたチェーンとを有し、前記チェーンに前記
支持部材が連結されることを特徴とする。
【0016】本発明の第6の視点は、第3の視点の装置
において、前記副駆動機構は増速器を介して前記主駆動
機構に接続されることを特徴とする。
【0017】本発明の第7の視点は、第1の視点の装置
において、前記副駆動機構を前記主駆動機構とは独立に
駆動するための制御部を更に具備することを特徴とす
る。
【0018】本発明の第8の視点は、第7の視点の装置
において、前記副駆動機構は、前記先端アーム上に配設
されたピストンシリンダと、前記ピストンシリンダによ
り往復されるピストンロッドとを有し、前記ピストンロ
ッドに前記支持部材が連結されることを特徴とする。
【0019】本発明の第9の視点は、第7の視点の装置
において、前記副駆動機構は、前記先端アーム上に配設
されたボールネジと、前記ボールネジに回転駆動力を付
与するため、前記先端アーム上に配設されたモータと、
前記ボールネジに螺合するボールナットとを有し、前記
ボールナットに前記支持部材が連結されることを特徴と
する。
【0020】本発明の第10の視点は、第1の視点の装
置において、前記多関節アーム部及び前記支持部材が収
縮した状態において前記支持部材を挟むように配設され
た、被処理基板を支持するための一対の預かり棚と、前
記支持部材と前記預かり棚との間で、被処理基板を授受
するように、前記支持部材と前記預かり棚とを相対的に
上下に駆動するための垂直駆動機構と、を更に具備する
ことを特徴とする。
【0021】本発明の第11の視点は、第10の視点の
装置において、前記多関節アーム部は前記支持ベースに
対して水平面内で回転可能であり、前記搬送装置は前記
多関節アーム部を回転させるための回転駆動機構を更に
具備することを特徴とする。
【0022】本発明の第12の視点によれば、半導体処
理用の搬送装置が提供され、これは、水平面内で伸縮可
能に支持ベースに取付けられ、その伸縮によって第1方
向において往復を行う先端アームを有し、前記支持ベー
スに対して水平面内で回転可能な多関節アーム部と、前
記先端アーム上に配設された、被処理基板を支持するた
めの支持部材と、前記多関節アーム部が収縮した状態に
おいて前記支持部材を挟むように配設された、被処理基
板を支持するための一対の預かり棚と、前記多関節アー
ム部を伸縮させるための主駆動機構と、前記多関節アー
ム部を回転させるための回転駆動機構と、前記支持部材
と前記預かり棚との間で、被処理基板を授受するよう
に、前記支持部材と前記預かり棚とを相対的に上下に駆
動するための垂直駆動機構と、を具備することを特徴と
する。
【0023】本発明の第13の視点によれば、半導体処
理用の収容装置が提供され、これは、気密な収容室と、
前記収容室内に配設され、被処理基板を支持する載置面
を有し、搬送装置により被処理基板がロード及びアンロ
ードされる載置台と、前記載置面に対する被処理基板の
ロード及びアンロードをアシストするために配設され、
被処理基板のための異なる高さの支持レベルを夫々提供
する第1リフタのセット及び第2リフタのセットと、前
記第1及び第2リフタを前記載置台に対して上下に駆動
するためのリフタ駆動機構と、を具備し、前記第1リフ
タのセット及び第2リフタのセットは、前記載置台を包
囲するように配設され、前記第1及び第2リフタは被処
理基板を支持するためのフィンガを有し、前記フィンガ
は前記載置台側へ突出する突出位置と、前記載置台から
退避する退避位置との間で回転可能であり、前記第1リ
フタに対応して前記載置台に凹部が形成され、前記第1
リフタの前記フィンガは、前記突出位置において、前記
凹部内に突出して前記載置面の下側に潜り込むことを特
徴とする。
【0024】本発明の第14の視点は、第13の視点の
装置において、前記リフタ駆動機構を介して前記1及び
第2リフタの動作を制御するための制御部を更に具備
し、前記制御部は、前記搬送装置により搬入される未処
理の被処理基板を、前記第2リフタのセットにより、前
記載置面の上方の上側レベルで支持する工程と、処理済
の被処理基板を、前記第1リフタのセットにより、前記
載置面と前記上側レベルとの間の中間レベルで支持する
工程と、前記搬送装置により前記処理済の被処理基板を
前記中間レベルから搬出した後、前記未処理の被処理基
板を前記上側レベルから前記載置面上に降ろすように前
記第1及び第2リフタのセットを駆動する工程と、を行
うように設定されることを特徴とする。
【0025】本発明の第15の視点は、第13の視点の
装置において、前記装置は半導体処理装置として構成さ
れ、前記載置台を下側位置と上側位置との間で移動させ
るための台駆動機構であって、前記下側位置において、
搬送装置により前記載置台に対して被処理基板がロード
及びアンロードされ、前記上側位置において、被処理基
板に対して処理が施される台駆動機構と、前記上側位置
にある前記載置台の直上に配設された供給口を有する、
前記収容室内に処理ガスを供給するための供給系と、前
記下側位置にある前記載置台の直下に配設された排気口
を有する、前記収容室内を真空排気するための排気系
と、を更に具備し、前記第1リフタのセット及び第2リ
フタのセットは、前記下側位置にある前記載置台を包囲
するように配設されることを特徴とする。
【0026】本発明の第16の視点によれば、半導体処
理システムが提供され、これは、気密な処理室と、前記
処理室内に配設された被処理基板を支持する載置面を有
する載置台と、前記処理室内に処理ガスを供給するため
の供給系と、前記処理室内を真空排気するための排気系
と、前記処理室にゲートを介して接続された気密な搬送
室と、前記処理室に対して被処理基板をロード及びアン
ロードするために前記搬送室内に配設された搬送装置
と、を具備し、前記搬送装置は、水平面内で伸縮可能に
支持ベースに取付けられ、その伸縮によって第1方向に
おいて往復を行う先端アームを有する多関節アーム部
と、前記先端アーム上に配設され、前記第1方向におい
て往復可能に前記先端アームに取付けられた、被処理基
板を支持するための支持部材と、前記多関節アーム部を
伸縮させるための主駆動機構と、前記支持部材を前記先
端アームに対して往復させるための副駆動機構と、を具
備することを特徴とする。
【0027】本発明の第17の視点は、第16の視点の
システムにおいて、前記搬送装置は、前記多関節アーム
部及び前記支持部材が収縮した状態において前記支持部
材を挟むように配設された、被処理基板を支持するため
の一対の預かり棚と、前記支持部材と前記預かり棚との
間で、被処理基板を授受するように、前記支持部材と前
記預かり棚とを相対的に上下に駆動するための垂直駆動
機構と、を更に具備することを特徴とする。
【0028】本発明の第18の視点は、第16の視点の
システムにおいて、前記載置面に対する被処理基板のロ
ード及びアンロードをアシストするため、前記載置台を
包囲するように配設され、被処理基板のための異なる高
さの支持レベルを夫々提供する第1リフタのセット及び
第2リフタのセットと、前記第1及び第2リフタを前記
載置台に対して上下に駆動するためのリフタ駆動機構
と、を更に具備することを特徴とする。
【0029】本発明の第19の視点は、第16の視点の
システムにおいて、前記支持部材は、前記多関節アーム
部の伸縮に合わせて、前記先端アームに対して往復する
ことを特徴とする。
【0030】本発明の第20の視点は、第16の視点の
システムにおいて、前記副駆動機構を前記主駆動機構と
は独立に駆動するための制御部を更に具備することを特
徴とする。
【0031】更に、本発明に係る実施の形態には種々の
段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件
における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され
得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾
つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場
合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が
周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て、略同一の機能及び構成を有する構成要素について
は、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行
う。
【0033】図1及び図2は本発明の実施の形態に係る
プラズマエッチングシステムを示す斜視図及び縦断側面
図である。このシステムは、例えば、LCDの製造にお
いて、LCD基板上にTFT(Thin Film Transistor)
を形成するため、ポリシリコン膜或いはアモルファスシ
リコン膜をパターニングするために使用される。
【0034】図1及び図2図示の如く、このシステム
は、支持フレーム11上に配置された気密な処理室1
2、気密な搬送室13、及び気密なロードロック室14
を有する。ロードロック室14はゲートバルブ16を介
してクリールーム内の大気側に接続され、また、室12
〜14はゲートバルブ17を介して互いに接続される。
搬送室13内には、搬送装置18が配設され、搬送装置
18により、未処理のLCD基板Lが、ロードロック室
14から処理室12へ搬入される一方、処理済のLCD
基板Lが処理室12からロードロック室14へ搬出され
る。
【0035】処理室12は、導電性材料、例えばアルミ
ニウム製の筐体から分解可能に組立てられる。処理室1
2の2側面には、メンテナンスドア21、22が配設さ
れる。一方のドア21は通常のメンテナンスに使用さ
れ、他方のドア22は後述する下部電極24をメンテナ
ンスするために使用される。
【0036】処理室12内には、LCD基板Lを水平に
支持するため、載置台23が配設される。載置台23
は、導電性材料、例えばアルミニウム製の下部電極24
と、これを支持するセラミックス製の絶縁枠25とから
なる。載置台23は昇降機構26の一対のシャフト26
aに水平に支持される。シャフト26aは、メンテナン
スドア22の壁面に沿って垂直上方に延在し、ドア22
の上に配設された駆動部27に接続される。
【0037】昇降機構26により載置台23は下側位置
(図2中に一点鎖線で示す)と上側位置(図2中に実線
で示す)との間で移動される。載置台23の下側位置に
おいて、LCD基板Lが搬送装置18により載置台23
に対してロード及びアンロードされる。載置台23の上
側位置において、LCD基板Lに対してエッチング処理
が施される。
【0038】載置台23の中には冷媒流路(図示せず)
が配設され、エッチング中、LCD基板Lが冷却可能と
なる。また、載置台23の表面上にはLCD基板Lを静
電吸着するための静電チャック(図示せず)が配設され
る。更に、下部電極24にはマッチングボックス28を
介してRF電源29が接続される。エッチング中、RF
電源29からは例えば13.56MHzの高周波(R
F)電力が下部電極24に供給され、これにより処理ガ
スがプラズマ化される。なお、冷媒の供給管や電気配線
は、昇降機構26の一対のシャフト26aを通して配設
される。
【0039】載置台23の上側位置に近接するように、
処理室12の天井には、導電性材料、例えばアルミニウ
ム製の筐体からされたシャワーヘッド31が配設され
る。シャワーヘッド31は接地されており、上部電極と
して機能する。シャワーヘッド31は、処理室12外に
配設された処理ガスの供給源32に接続される。シャワ
ーヘッド31の下面には、処理ガスを放出するための多
数の放出孔(図示せず)が形成される。即ち、シャワー
ヘッド31の下面のガス放出孔により構成される給気系
の供給口は、上側位置にある載置台23の直上に配置さ
れることとなる。
【0040】一方、処理室12の底部の中央には、排気
ポート33が形成され、排気ポート33にTMP(ター
ボ分子ポンプ)34を含む排気系が接続される。この排
気系により処理室12内を真空排気して所定の真空度ま
で減圧することができる。即ち、排気ポート33により
構成される排気系の排気口は下側位置にある載置台23
の直下に配置されることとなる。
【0041】処理室12の底部には、下部電極24の下
側位置を包囲するように、LCD基板Lのロード及びア
ンロードを補助する搬送アシスト機構が配設される。搬
送アシスト機構は、図10(a)〜(f)図示の如く、
2対の第1リフタ36からなるセットと、2対の第2リ
フタ37からなるセットとを含む。図3図示の如く、第
1及び第2リフタ36、37の夫々はLCD基板Lを支
持するためのフィンガ36a、37aを有する。フィン
ガ36a、37aはリフタ駆動機構38により載置台2
3に対して上下に駆動さると共に水平面内で回転され
る。
【0042】第1リフタ36のフィンガ36aに対応し
て、載置台23の絶縁枠25には半円形の凹部39が形
成される。このため、第1リフタ36のフィンガ36a
は、図3図示の如く、凹部39内に水平に突出して載置
台23の載置面の下側に潜り込む突出位置と、載置台2
3から退避する退避位置との間で回転可能となる。
【0043】一方、第2リフタ37のフィンガ37aに
対応する位置には、載置台23に凹部が形成されていな
い。このため、第2リフタ37のフィンガ37aは、載
置台23の載置面の上方で水平に突出する突出位置と、
載置台23から退避する退避位置との間で回転可能とな
る。なお、第2リフタ37のフィンガ37aの上面上に
は、LCD基板Lを位置決めするためのテーパ面37c
を有するテーパブロック37bが付設される。
【0044】載置台23の昇降機構26及びリフタ駆動
機構38は、制御部41により制御される。即ち、載置
台23の昇降動作と、第1及び第2リフタ36、37の
フィンガ36a、37aの上下及び回転動作とは、制御
部41の制御下で連係して行われる。
【0045】なお、第1及び第2リフタ36、37を含
む搬送アシスト機構は、排気ポート33から離れ、寧ろ
処理室12の側壁に近接して配置される。その配置は、
エッチング処理中、シャワーヘッド31から、上側位置
にある載置台23の周囲を通って排気ポート33に至る
処理ガス流を乱さないように選択される。これにより、
搬送アシスト機構が、処理ガス流を乱してLCD基板上
の処理の面内均一性を低下させるのを防止することがで
きる。また、搬送アシスト機構は載置台23に組込まれ
ていないため、被処理基板の処理に悪影響を与えたり、
載置台の構造が複雑になることは殆どない。なお、この
搬送アシスト機構は、処理室以外にも、真空予備室等に
設けられた載置台に対する搬送アシスト機構として使用
することができる。
【0046】図4及び図5は搬送室13内に配設された
搬送装置18を示す斜視図及び縦断側面図である。図4
及び図5図示の如く、搬送室13の床13a、即ち搬送
装置18の支持ベース上には、搬送装置18の多関節ア
ーム部51が水平面内で回転且つ伸縮可能に取付けられ
る。多関節アーム部51は、これを駆動するため、床1
3aの下に配設された駆動部50に接続される。多関節
アーム部51は、第1乃至第3アーム53、55、57
からなり、これ等は、第1及び第2関節54、56を介
して互いに旋回可能に接続される。なお、以下の説明に
おいて、第3アーム57を必要に応じて先端アームと呼
ぶ。
【0047】第1乃至第3アーム53、55、57の夫
々は、細長い中空のケーシングにより外郭が形成され
る。第1乃至第3アーム53、55、57には、多関節
アーム部51を回転及び伸縮させるための主駆動機構の
一部である主トランスミッション52が配設される。図
5図示の如く、主トランスミッション52は、第1及び
第2アーム53、55のケーシング内の基端及び先端に
配設された歯車プーリ53a、53b、55a、55b
と、これ等の歯車プーリ間に掛け渡されたタイミングベ
ルト53c、55cと、駆動部50並びに第1乃至第3
アーム53、55、57を接続するため、垂直方向に延
びる同軸シャフト58、59、60と、を具備する。
【0048】同軸シャフト58の芯シャフト58aは、
駆動部50の第1モータ50aの回転駆動力を第1アー
ム53のケーシングに伝達する。一方、同軸シャフト5
8の外側シャフト58bは、駆動部50の第2モータ5
0bの回転駆動力を歯車プーリ53aに伝達する。第1
モータ50aは、多関節アーム部51を伸縮駆動するた
めに使用され、第2モータ50bは、多関節アーム部5
1を回転駆動するために使用される。
【0049】第2モータ50bは、床13aの底部に固
定されたフレーム61に固定される。第1モータ50a
は、第2モータ50bにより同軸シャフト58の外側シ
ャフト58bと共に回転されるフレーム62に固定され
る。なお、図5中、符号63a、63bはカップリング
を示し、64は磁性流体シールを示す。
【0050】主トランスミッション52は、多関節アー
ム部51の伸縮により、第3アーム即ち先端アーム57
が、LCD基板Lを搬送する方向において直線的に往復
を行うように設定される。具体的には、歯車プーリ53
a、53b間の距離と歯車プーリ55a、55b間の距
離とは同一に設定される。また、歯車プーリ53a、5
3bの径の比(即ち歯数の比)は2:1で、歯車プーリ
55a、55bの径の比(即ち歯数の比)は1:2に設
定される。
【0051】第3アーム即ち先端アーム57上には、L
CD基板Lを支持するための支持部材67が、先端アー
ム57の往復方向と同方向において往復可能に取付けら
れる。支持部材67には支持部材67の往復方向に延び
る一対のスティック71が両側部に配設される。スティ
ック71上には、テフロン(商標)等からなる複数個の
突起68が付設され、突起68上にLCD基板Lが水平
状態に支持可能となる。
【0052】先端アーム57にはまた、支持部材67を
先端アーム57に対して往復させるための副駆動機構の
一部である副トランスミッション66が配設される。図
5及び図6図示の如く、副トランスミッション66は、
第3アーム57のケーシング内の基端及び先端に配設さ
れた歯車プーリ57a、57bと、これ等の歯車プーリ
間に掛け渡されたタイミングベルト57cと、を具備す
る。歯車プーリ57aは、同軸シャフト60の芯シャフ
ト60aを介して第2アーム55のケーシングに接続さ
れる。芯シャフト60aには、第2アーム55のケーシ
ングの回転を5倍に増速して歯車プーリ57aに伝達す
る増速器60cが配設される。なお、支持部材67のス
トロークを十分取れるようであれば、増速器60cは省
略することができる。
【0053】第3アーム57のケーシングの天井(開閉
カバー)には、タイミングベルト57cの片側に沿って
長孔69が形成される。タイミングベルト57cの片側
には長孔69を貫通して上方に突出するコネクタ70が
固定される。コネクタ70は、タイミングベルト57c
と支持部材67とを接続する。従って、タイミングベル
ト57cは、多関節アーム部51が第1モータ50aに
より伸縮駆動されるのに連動して走行し、これに伴って
支持部材67が往復駆動される。
【0054】要約すると、上述の構成を有する搬送装置
18においては、処理室12及びロードロック室14の
いずれかの方向に向くように、第2モータ50bにより
多関節アーム部51の全体が180°回転され、搬送方
向が変換される。そして、第1モータ50aにより多関
節アーム部51が伸縮駆動され、また、多関節アーム部
51の伸縮に連動して支持部材67が往復駆動され、L
CD基板Lが搬送される。多関節アーム部51が最も収
縮した状態において、支持部材67も最も収縮する(退
避する)。この時、多関節アーム部51の回転中心(同
軸シャフト58の中心)から、支持部材67の先端(ス
ティック71の先端)までの距離が、同回転中心から第
1及び第2アーム53、55の先端までの距離(旋回半
径)以下となるように設定される。
【0055】図2及び図8(a)〜(d)図示の如く、
搬送室13内にはまた、多関節アーム部51及び支持部
材67が収縮した状態において支持部材67を挟むよう
に、LCD基板Lを支持するための一対の預かり棚76
が配設される。預かり棚76は、搬送室13の床13a
の下に配設された垂直駆動機構77により搬送装置18
に対して上下に駆動される。この預かり棚76の上下動
作により、搬送装置18の支持部材67と預かり棚76
との間で、LCD基板Lが授受される。
【0056】また、ロードロック室14内には、LCD
基板Lを支持するための2段の支持レベル79、80を
有するバッファ78が配設される。バッファ78は、ロ
ードロック室14の床の下に配設された垂直駆動機構8
1により搬送装置18に対して上下に駆動される。この
バッファ78の上下動作により、搬送装置18の支持部
材67とバッファ78の支持レベル79、80との間
で、LCD基板Lが授受される。
【0057】多関節アーム部51の駆動部50、預かり
棚76の垂直駆動機構77、及びバッファ78の垂直駆
動機構81は、制御部41により制御される。即ち、多
関節アーム部51の伸縮及び回転動作と、預かり棚76
或いはバッファ78の上下動作とは、制御部41の制御
下で連係して行われる。
【0058】図7(a)〜(d)は搬送装置18及び預
かり棚76の基本的な動作を、処理室12からLCD基
板Lを取出す際の動作を例にとって示す平面図である。
図7(a)図示の如く、多関節アーム部51が概ね伸び
切り且つ支持部材67が先端アーム57から伸び出した
状態において、支持部材67上に処理室12内のLCD
基板Lが移載される。次に、図7(b)図示の如く、第
1モータ50aにより多関節アーム部51が収縮するに
連れ、支持部材67も連動して先端アーム57側に引込
まれる。
【0059】図7(c)図示の如く、多関節アーム部5
1が最も収縮した状態において、支持部材67も最も縮
み(退避し)、これによりLCD基板Lが搬送室13内
へ搬入される。この状態で、支持部67より下にあった
預かり棚76が上昇し、LCD基板Lが支持部材67か
ら預かり棚76へ移載される。次に、図7(d)図示の
如く、LCD基板Lを預かり棚76上に置いたまま、多
関節アーム部51が180°回転し、ロードロック室1
4側に向きを変える。次に、LCD基板Lを支持してい
る預かり棚76が下降し、LCD基板Lが預かり棚76
から支持部材67へ移載される。
【0060】このように、搬送室13内において、多関
節アーム部51が搬送方向の変換をする際、LCD基板
Lを回転させない。このため、多関節アーム部51の回
転中心(同軸シャフト58の中心)からLCD基板Lの
先端角部まで距離が大きくても、多関節アーム部51の
旋回用のスペースが影響を受けない。しかも、多関節ア
ーム部51が収縮した状態において、支持部材67も収
縮し(退避し)、第1及び第2アーム53、55で決ま
る多関節アーム部51の旋回半径内に納まるため、同旋
回半径を拡張することがない。なお、図7(d)中の一
点鎖線の円は多関節アーム部51の旋回半径の軌跡を示
す。
【0061】図8(a)〜(d)及び図9(a)〜
(d)は搬送装置18及びロードロック室14のバッフ
ァ78の動作関係を示す斜視図である。説明の前提とし
て、図8(a)図示の如く、搬送室13の多関節アーム
部51の支持部材67上に処理済のLCD基板Lが支持
される。ロードロック室14のバッファ78の上側支持
レベル79に未処理のLCD基板L’が支持される。こ
の状態から、以下の手順で、処理済のLCD基板Lがロ
ードロック室14へ搬出され、未処理のLCD基板L’
が搬送室13へ搬入される。
【0062】先ず、図8(b)図示の如く、多関節アー
ム部51及び支持部材67が伸長し、支持部材67上の
処理済のLCD基板Lがロードロック室14へ搬出さ
れ、バッファ78の上下支持レベル79、80間に挿入
される。次に、バッファ78が上昇し、処理済のLCD
基板Lが、支持部材67から下側支持レベル80へ移載
される。次に、図8(c)図示の如く、多関節アーム部
51及び支持部材67が収縮し、これ等が搬送室13に
戻る。
【0063】次に、支持部材67がバッファ78の上側
支持レベル79の高さ位置になるまで、バッファ78が
下降する。次に、多関節アーム部51及び支持部材67
が伸長し、支持部材67が上側支持レベル79に支持さ
れた未処理のLCD基板L’の下側に進入する。次に、
図8(d)図示の如く、バッファ78が更に下降し、未
処理のLCD基板L’が、上側支持レベル79から支持
部材67へ移載される。
【0064】次に、図9(a)図示の如く、多関節アー
ム部51及び支持部材67が収縮し、支持部材67上の
未処理のLCD基板L’が搬送室13へ搬入される。次
に、図9(b)図示の如く、預かり棚76が上昇し、未
処理のLCD基板L’が支持部材67から預かり棚76
へ移載される。そして、預かり棚76は未処理のLCD
基板L’を支持部材67の上方に保持する。
【0065】次に、図9(c)図示の如く、LCD基板
L’を預かり棚76上に置いたまま、多関節アーム部5
1が180°回転し、処理室12側に向きを変える。次
に、図9(d)図示の如く、LCD基板L’を支持して
いる預かり棚76が下降し、LCD基板L’が預かり棚
76から支持部材67へ移載される。次に、以下のよう
な手順で、未処理のLCD基板L’が処理室12へ搬入
される。
【0066】図10(a)〜(f)は搬送装置18及び
処理室12の載置台23の動作関係を示す斜視図であ
る。前述の如く、処理室12の載置台23は、昇降機構
25により下側位置(図2中に一点鎖線で示す)と上側
位置(図2中に実線で示す)との間で移動可能となる。
載置台23の下側位置において、搬送装置18により載
置台23に対してLCD基板Lがロード及びアンロード
される。
【0067】説明の前提として、図10(a)図示の如
く、載置台23が下側位置に配置され、その上に処理済
のLCD基板Lが載置される。また、搬送室13内の多
関節アーム部51の支持部材67上に未処理のLCD基
板L’が支持される。この状態から、以下の手順で、処
理済のLCD基板Lが搬送室13へ搬出され、未処理の
LCD基板L’が処理室12へ搬入される。
【0068】先ず、図10(b)図示の如く、多関節ア
ーム部51及び支持部材67が伸長し、支持部材67上
の未処理のLCD基板L’が処理室12へ搬入され、処
理済のLCD基板Lの上方に配置される。次に、図10
(c)図示の如く、第2リフタ37のフィンガ37aが
上昇した後に旋回して載置台23上方で水平に突出する
共に更に上昇し、未処理のLCD基板L’を支持部材6
7から受取る。そして、第2リフタ37は未処理のLC
D基板L’を上側レベルに保持する。次に、多関節アー
ム部51及び支持部材67が収縮し、これ等が搬送室1
3に戻る。
【0069】次に、図10(d)図示の如く、第1リフ
タ36のフィンガ36aが旋回して凹部39内に水平に
突出すると共に上昇し、処理済みのLCD基板Lを載置
台23から受取る。そして、第1リフタ36は処理済の
LCD基板Lを載置台23の載置面と上記上側レベルと
の間の中間レベルに保持する。次に、図10(e)図示
の如く、多関節アーム部51及び支持部材67が伸長
し、支持部材67が処理済のLCD基板Lの下側に進入
する。この状態で、第1リフタ36が下降し、処理済の
LCD基板Lが第1リフタ36から支持部材67へ移載
される。
【0070】次に、図10(f)図示の如く、多関節ア
ーム部51及び支持部材67が収縮し、処理済のLCD
基板Lが搬送室13へ搬出される。次に、第2リフタ3
7が下降し、未処理のLCD基板L’が第1リフタ36
へ移載される。そして、第2リフタ37のフィンガ37
aが回転して載置台23から退避する。更に、第1リフ
タ36が下降し、未処理のLCD基板L’が載置台23
上に載置される。
【0071】次に、第1リフタ36のフィンガ36aが
回転して載置台23から退避する。そして、載置台23
が下側位置(図2中に一点鎖線で示す)から上側位置
(図2中に実線で示す)へ上昇され、この位置でLCD
基板Lに対してエッチング処理が施される。
【0072】第1及び第2リフタ36、37等を含む搬
送アシスト機構は、載置台23の上側位置(プロセス位
置)から離れた処理室12の底部の側壁近傍に配置され
る。しかも、その配置は、エッチング処理中、シャワー
ヘッド31から、上側位置にある載置台23の周囲を通
って排気ポート33に至る処理ガス流を乱さないように
選択される。換言すれば、エッチング処理中、シャワー
ヘッド31から排気ポート33へ形成される処理ガス流
にとって搬送アシスト機構は障害物とならない。このた
め、エッチング処理中、処理ガス流に乱れが生じてLC
D基板上の処理の面内均一性を低下させる可能性が低く
なる。
【0073】なお、上述の実施の形態において、支持部
材67を先端アーム57に対して往復させるための副駆
動機構の副トランスミッション66は、歯車プーリ57
a、57bと、タイミングベルト57cと、を具備し、
主駆動機構の主トランスミッション52に機械的に接続
される。このような構成の他、支持部材67を先端アー
ム57に対して往復させるための機構として、以下に述
べるようなものを使用することができる。
【0074】図11(a)、(b)は、支持部材67を
先端アーム57に対して往復させるための機構の変更例
を示す概略平面図及び概略縦断側面図である。この変更
例においては、第3アーム57のケーシング内の基端及
び先端に駆動及び従動スプロケット86、87が配設さ
れ、これ等のスプロケット間にエンドレスチェーン88
が掛け渡される。エンドレスチェーン88は、コネクタ
70により支持部材67と接続される。従って、多関節
アーム部51が第1モータ50aにより伸縮駆動される
のに連動してエンドレスチェーン88が走行し、これに
伴って支持部材67が往復駆動される。
【0075】図12(a)、(b)は、支持部材67を
先端アーム57に対して往復させるための機構の別の変
更例を示す概略平面図及び概略縦断側面図である。この
変更例においては、第3アーム57のケーシング内にピ
ストンエアシリンダ89が配設され、そのピストンロッ
ド90に支持部材67が連結される。エアシリンダ89
の駆動部91は、制御部41により、多関節アーム部5
1の伸縮動作と独立に制御される。
【0076】つまり、この変更例においては、支持部材
67のための副駆動機構は、多関節アーム部51のため
の主駆動機構とは独立に制御部41により制御される。
従って、例えば、図7(a)において、多関節アーム部
51が伸びる間は、支持部材67は先端アーム57から
伸び出さず、多関節アーム部51が伸び切ってから、支
持部材67が先端アーム57から伸び出すようにエアシ
リンダ89の駆動部91を制御することができる。ま
た、多関節アーム部51が伸び始める前に、支持部材6
7が先端アーム57から伸び出すようにエアシリンダ8
9の駆動部91を制御してもよい。更に、図7(a)の
場合と同様に、多関節アーム部51の伸縮に連動して支
持部材67が先端アーム57に対して進退するようにエ
アシリンダ89の駆動部91を独立して制御してもよ
い。
【0077】図13(a)、(b)は、支持部材67を
先端アーム57に対して往復させるための機構の更に別
の変更例を示す概略平面図及び概略縦断側面図である。
この変更例においては、第3アーム57のケーシング内
にボールネジ92と、ボールネジに回転駆動力を付与す
るためのモータ94とが配設される。ボールネジ92に
は、ボールネジ92の回転によって直線運動するナット
93が螺合し、これに支持部材67が連結される。モー
タ94は、制御部41により、多関節アーム部51の伸
縮動作と独立に制御される。
【0078】つまり、この変更例においても、図12
(a)、(b)図示の変更例と同様、支持部材67のた
めの副駆動機構は、多関節アーム部51のための主駆動
機構とは独立に制御部41により制御される。従って、
多関節アーム部51の伸縮動作と、支持部材67の進退
動作とは、図12(a)、(b)図示の変更例と同様
に、任意の態様で組み合せることができる。
【0079】なお、上記実施の形態においては、預かり
棚76及びバッファ78に垂直駆動機構77、垂直駆動
機構81を配設して、搬送装置18に対して上下動させ
るようにしている。しかし、搬送装置18に垂直駆動機
構を配設して、これを上下動させるように構成すること
もでき、この場合、預かり棚76及びバッファ78の垂
直駆動機構77、81は不要となる。
【0080】また、本発明が適用可能な搬送装置の多関
節アーム部は、上記実施の形態の構成に限定されるもの
ではなく、スカラ型ツインピックタイプ、スカラ型デュ
アルアームタイプ、フロッグレッグタイプのいずれであ
ってもよい。換言すれば、本発明は、多関節アーム部が
水平面内で伸縮可能であり且つその先端アームが多関節
アーム部の伸縮によって搬送方向において往復を行うよ
うな搬送装置であれば適用することができる。
【0081】更に、上記実施の形態においては、半導体
処理装置としてプラズマエッチング装置を例に挙げて説
明したが、本発明は、成膜装置やアッシング装置等の他
の処理装置に対しても適用可能である。また、被処理基
板として、LCD基板ではなく、半導体ウエハを処理す
る装置にも、本発明を適用することができる。
【0082】その他、本発明の思想の範疇において、当
業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るも
のであり、それら変更例及び修正例についても本発明の
範囲に属するものと了解される。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、被処理基板の大型化に
かかわらず、搬送方向を変換するための旋回用スペース
の増大を抑制することが可能な半導体処理用の搬送装置
を提供することができる。
【0084】また、本発明によれば、大型の被処理基板
の搬送をアシスト可能である一方、室内のガス流を乱す
おそれの少ない搬送アシスト機構を有する半導体処理用
の収容装置を提供することができる。
【0085】また、本発明によれば、被処理基板の処理
に悪影響を与えたり、載置台の構造が複雑になるおそれ
の少ない搬送アシスト機構を有する半導体処理用の収容
装置を提供することができる。
【0086】更に、本発明によれば、上記搬送装置や収
容装置を有する、大型の被処理基板の処理に適した半導
体処理システムを提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプラズマエッチング
システムを示す斜視図。
【図2】図1図示のシステムを示す縦断側面図。
【図3】図1図示のシステムの処理室内に配設された搬
送アシスト機構の一部を示す拡大斜視図。
【図4】図1図示のシステムの搬送室内に配設された搬
送装置を示す斜視図。
【図5】図4図示の搬送装置を示す縦断側面図
【図6】図4図示の搬送装置の先端アーム内を示す概略
平面図。
【図7】(a)〜(d)は、図1図示のシステムにおけ
る搬送装置と預かり棚との基本的な動作を、処理室から
LCD基板を取出す際の動作を例にとって示す平面図。
【図8】(a)〜(d)は、図1図示のシステムにおけ
る搬送装置及びロードロック室のバッファの動作関係を
示す斜視図。
【図9】(a)〜(d)は、図8(a)〜(d)に続
く、搬送装置及びロードロック室のバッファの動作関係
を示す斜視図。
【図10】(a)〜(f)は、図1図示のシステムにお
ける搬送装置及び処理室の載置台の動作関係を示す斜視
図。
【図11】(a)、(b)は、図4図示の搬送装置にお
いて支持部材を先端アームに対して往復させるための機
構の変更例を示す概略平面図及び概略縦断側面図。
【図12】(a)、(b)は、図4図示の搬送装置にお
いて支持部材を先端アームに対して往復させるための機
構の別の変更例を示す概略平面図及び概略縦断側面図。
【図13】(a)、(b)は、図4図示の搬送装置にお
いて支持部材を先端アームに対して往復させるための機
構の更に別の変更例を示す概略平面図及び概略縦断側面
図。
【符号の説明】
12…処理室 13…搬送室 14…ロードロック室 18…搬送装置 23…載置台 26…昇降機構 31…シャワーヘッド 36…第1リフタ 37…第2リフタ 51…多関節アーム部 52…主トランスミッション 57…先端アーム 66…副トランスミッション 67…支持部材 76…預かり棚 78…バッファ L…LCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 49/07 B65G 49/07 D

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平面内で伸縮可能に支持ベースに取付け
    られ、その伸縮によって第1方向において往復を行う先
    端アームを有する多関節アーム部と、 前記先端アーム上に配設され、前記第1方向において往
    復可能に前記先端アームに取付けられた、被処理基板を
    支持するための支持部材と、 前記多関節アーム部を伸縮させるための主駆動機構と、 前記支持部材を前記先端アームに対して往復させるため
    の副駆動機構と、を具備することを特徴とする半導体処
    理用の搬送装置。
  2. 【請求項2】前記支持部材は、前記多関節アーム部の伸
    縮に合わせて、前記先端アームに対して往復することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体処理用の搬送装置。
  3. 【請求項3】前記支持部材の往復を前記多関節アーム部
    の伸縮に連動させるため、前記副駆動機構は前記主駆動
    機構に機械的に接続されることを特徴とする請求項2に
    記載の半導体処理用の搬送装置。
  4. 【請求項4】前記副駆動機構は、前記先端アームに軸支
    された一対のプーリと、前記一対のプーリ間に掛け渡さ
    れたベルトとを有し、前記ベルトに前記支持部材が連結
    されることを特徴とする請求項3に記載の半導体処理用
    の搬送装置。
  5. 【請求項5】前記副駆動機構は、前記先端アームに軸支
    された一対のスプロケットと、前記一対のスプロケット
    間に掛け渡されたチェーンとを有し、前記チェーンに前
    記支持部材が連結されることを特徴とする請求項3に記
    載の半導体処理用の搬送装置。
  6. 【請求項6】前記副駆動機構は増速器を介して前記主駆
    動機構に接続されることを特徴とする請求項3に記載の
    半導体処理用の搬送装置。
  7. 【請求項7】前記副駆動機構を前記主駆動機構とは独立
    に駆動するための制御部を更に具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体処理用の搬送装置。
  8. 【請求項8】前記副駆動機構は、前記先端アーム上に配
    設されたピストンシリンダと、前記ピストンシリンダに
    より往復されるピストンロッドとを有し、前記ピストン
    ロッドに前記支持部材が連結されることを特徴とする請
    求項7に記載の半導体処理用の搬送装置。
  9. 【請求項9】前記副駆動機構は、前記先端アーム上に配
    設されたボールネジと、前記ボールネジに回転駆動力を
    付与するため、前記先端アーム上に配設されたモータ
    と、前記ボールネジに螺合するボールナットとを有し、
    前記ボールナットに前記支持部材が連結されることを特
    徴とする請求項7に記載の半導体処理用の搬送装置。
  10. 【請求項10】前記多関節アーム部及び前記支持部材が
    収縮した状態において前記支持部材を挟むように配設さ
    れた、被処理基板を支持するための一対の預かり棚と、
    前記支持部材と前記預かり棚との間で、被処理基板を授
    受するように、前記支持部材と前記預かり棚とを相対的
    に上下に駆動するための垂直駆動機構と、を更に具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体処理用の搬
    送装置。
  11. 【請求項11】前記多関節アーム部は前記支持ベースに
    対して水平面内で回転可能であり、前記搬送装置は前記
    多関節アーム部を回転させるための回転駆動機構を更に
    具備することを特徴とする請求項10に記載の半導体処
    理用の搬送装置。
  12. 【請求項12】水平面内で伸縮可能に支持ベースに取付
    けられ、その伸縮によって第1方向において往復を行う
    先端アームを有し、前記支持ベースに対して水平面内で
    回転可能な多関節アーム部と、 前記先端アーム上に配設された、被処理基板を支持する
    ための支持部材と、 前記多関節アーム部が収縮した状態において前記支持部
    材を挟むように配設された、被処理基板を支持するため
    の一対の預かり棚と、 前記多関節アーム部を伸縮させるための主駆動機構と、 前記多関節アーム部を回転させるための回転駆動機構
    と、 前記支持部材と前記預かり棚との間で、被処理基板を授
    受するように、前記支持部材と前記預かり棚とを相対的
    に上下に駆動するための垂直駆動機構と、を具備するこ
    とを特徴とする半導体処理用の搬送装置。
  13. 【請求項13】気密な収容室と、 前記収容室内に配設され、被処理基板を支持する載置面
    を有し、搬送装置により被処理基板がロード及びアンロ
    ードされる載置台と、 前記載置面に対する被処理基板のロード及びアンロード
    をアシストするために配設され、被処理基板のための異
    なる高さの支持レベルを夫々提供する第1リフタのセッ
    ト及び第2リフタのセットと、 前記第1及び第2リフタを前記載置台に対して上下に駆
    動するためのリフタ駆動機構と、を具備し、 前記第1リフタのセット及び第2リフタのセットは、前
    記載置台を包囲するように配設され、 前記第1及び第2リフタは被処理基板を支持するための
    フィンガを有し、前記フィンガは前記載置台側へ突出す
    る突出位置と、前記載置台から退避する退避位置との間
    で回転可能であり、 前記第1リフタに対応して前記載置台に凹部が形成さ
    れ、前記第1リフタの前記フィンガは、前記突出位置に
    おいて、前記凹部内に突出して前記載置面の下側に潜り
    込むことを特徴とする半導体処理用の収容装置。
  14. 【請求項14】前記リフタ駆動機構を介して前記1及び
    第2リフタの動作を制御するための制御部を更に具備
    し、前記制御部は、 前記搬送装置により搬入される未処理の被処理基板を、
    前記第2リフタのセットにより、前記載置面の上方の上
    側レベルで支持する工程と、 処理済の被処理基板を、前記第1リフタのセットによ
    り、前記載置面と前記上側レベルとの間の中間レベルで
    支持する工程と、 前記搬送装置により前記処理済の被処理基板を前記中間
    レベルから搬出した後、前記未処理の被処理基板を前記
    上側レベルから前記載置面上に降ろすように前記第1及
    び第2リフタのセットを駆動する工程と、を行うように
    設定されることを特徴とする請求項13に記載の半導体
    処理用の収容装置。
  15. 【請求項15】前記装置は半導体処理装置として構成さ
    れ、 前記載置台を下側位置と上側位置との間で移動させるた
    めの台駆動機構であって、前記下側位置において、搬送
    装置により前記載置台に対して被処理基板がロード及び
    アンロードされ、前記上側位置において、被処理基板に
    対して処理が施される台駆動機構と、 前記上側位置にある前記載置台の直上に配設された供給
    口を有する、前記収容室内に処理ガスを供給するための
    供給系と、 前記下側位置にある前記載置台の直下に配設された排気
    口を有する、前記収容室内を真空排気するための排気系
    と、を更に具備し、前記第1リフタのセット及び第2リ
    フタのセットは、前記下側位置にある前記載置台を包囲
    するように配設されることを特徴とする請求項13に記
    載の半導体処理用の収容装置。
  16. 【請求項16】気密な処理室と、 前記処理室内に配設された被処理基板を支持する載置面
    を有する載置台と、 前記処理室内に処理ガスを供給するための供給系と、 前記処理室内を真空排気するための排気系と、 前記処理室にゲートを介して接続された気密な搬送室
    と、 前記処理室に対して被処理基板をロード及びアンロード
    するために前記搬送室内に配設された搬送装置と、を具
    備し、前記搬送装置は、 水平面内で伸縮可能に支持ベースに取付けられ、その伸
    縮によって第1方向において往復を行う先端アームを有
    する多関節アーム部と、 前記先端アーム上に配設され、前記第1方向において往
    復可能に前記先端アームに取付けられた、被処理基板を
    支持するための支持部材と、 前記多関節アーム部を伸縮させるための主駆動機構と、 前記支持部材を前記先端アームに対して往復させるため
    の副駆動機構と、を具備することを特徴とする半導体処
    理システム。
  17. 【請求項17】前記搬送装置は、前記多関節アーム部及
    び前記支持部材が収縮した状態において前記支持部材を
    挟むように配設された、被処理基板を支持するための一
    対の預かり棚と、前記支持部材と前記預かり棚との間
    で、被処理基板を授受するように、前記支持部材と前記
    預かり棚とを相対的に上下に駆動するための垂直駆動機
    構と、を更に具備することを特徴とする請求項16に記
    載の半導体処理システム。
  18. 【請求項18】前記載置面に対する被処理基板のロード
    及びアンロードをアシストするため、前記載置台を包囲
    するように配設され、被処理基板のための異なる高さの
    支持レベルを夫々提供する第1リフタのセット及び第2
    リフタのセットと、 前記第1及び第2リフタを前記載置台に対して上下に駆
    動するためのリフタ駆動機構と、を更に具備することを
    特徴とする請求項16に記載の半導体処理システム。
  19. 【請求項19】前記支持部材は、前記多関節アーム部の
    伸縮に合わせて、前記先端アームに対して往復すること
    を特徴とする請求項16に記載の半導体処理システム。
  20. 【請求項20】前記副駆動機構を前記主駆動機構とは独
    立に駆動するための制御部を更に具備することを特徴と
    する請求項16に記載の半導体処理システム。
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