JP2010093994A - スイッチング電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力電圧200V系の正弦波ピーク付近についても、サージ電流を抑制して、高効率で、低ノイズを実現する。
【解決手段】商用電源を整流する整流回路と、チョークコイルと、チョークコイルの終端と接地間に設けられるとともに、並列に第1のコンデンサが接続された主スイッチング素子と、一端がチョークコイルの終端に接続され、第1のコンデンサよりも十分容量が大きい第2のコンデンサと、第2のコンデンサの他端と接地間に設けられたスイッチ素子とを有し、スイッチ素子が、主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、主スイッチング素子が、スイッチ素子のオフ後に、オン状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高効率化と低ノイズ化を実現するスイッチング電源に関する。
従来、力率改善を目的とした電源として、一次側を電流共振形及び電圧共振形のコンバータとしたスイッチングコンバータとし、一次側整流素子Diの出力側の一端とスイッチング素子Q1との間に接続される力率改善用ダイオードD1及び力率改善用インダクタLoの直列接続回路と、補助スイッチング素子Q2と、を有する昇圧コンバータと、チョークコイルPCCと並列に接続されたクランプ用コンデンサC3と補助スイッチング素子Q2の直列接続回路とを有するアクティブクランプ回路と、を有し、スイッチング素子Q1がオフのときに、補助スイッチング素子Q2をオンとする構成により、アクティブフィルタを削除したスイッチング電源が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−181367号公報
ところで、一般的な力率改善コンバータは、図8に示されるような構成になっており、トランスT101の制御巻線からダイオードD104に流れる電流がゼロになったことを検出して、主SWであるQ101をオンする一方、Q101に流れる電流をR120により、検出して、主SWであるQ101をオフする。そして、主SWであるQ101のON期間にメインチョークT101に蓄えたエネルギーを主SWであるQ101のOFF期間にダイオードD104を通してエネルギーを出力コンデンサC122へ供給する。また、電流臨界型の場合、その供給電流がゼロとなるとメインチョークT101と主SWであるQ101のドレイン−ソース間のコンデンサ成分とで共振振動を行うことから、この共振のボトムで主SWであるQ101をONさせれば、ONタイミングに発生するサージ電流を抑えることができ、高効率化が可能となる。
しかしながら、例えば、欧州等の入力電圧200V系の正弦波ピーク付近では、その共振ボトムがゼロボルトとならない場合がある。その結果、共振のボトムで主SWをONさせたとしても、図6の拡大図である図7のQ101ドレイン―ソース間電圧波形に示すように、電圧波形がDC成分をもって、ゼロとなるために、図7の点線丸囲み部分のようなサージ電流が流れ、主SWの損失及びノイズの原因となるという問題がある。
そこで、本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、入力電圧200V系の正弦波ピーク付近についても、サージ電流を抑制して、高効率で、低ノイズを実現するスイッチング電源を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1)本発明は、商用電源を整流する整流回路と、チョークコイルと、該チョークコイルの終端と接地間に設けられるとともに、並列に第1のコンデンサが接続された主スイッチング素子と、一端が前記チョークコイルの終端に接続され、前記第1のコンデンサよりも十分容量が大きい第2のコンデンサと、該第2のコンデンサの他端と接地間に設けられたスイッチ素子とを有し、前記スイッチ素子が、前記主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、前記主スイッチング素子が、前記スイッチ素子のオフ後に、オン状態となることを特徴とするスイッチング電源を提案している。
この発明によれば、スイッチ素子が、主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、主スイッチング素子が、スイッチ素子のオフ後に、オン状態となる。このように、制御することにより、主スイッチング素子がオンするときに、第1のコンデンサの放電作用により、主スイッチング素子のドレイン―ソース間の電圧波形からDC成分を除去できるため、サージ電流を除去できる。
(2)本発明は、商用電源を整流する整流回路と、チョークコイルと、該チョークコイルの終端と接地間に設けられるとともに、並列に第1のコンデンサが接続された主スイッチング素子と、一端が前記チョークコイルの始端に接続され、前記第1のコンデンサよりも十分容量が大きい第2のコンデンサと、該第2のコンデンサの他端と前記チョークコイルの終端との間に設けられたスイッチ素子とを有し、前記スイッチ素子が、前記主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、前記主スイッチング素子が、前記スイッチ素子のオフ後に、オン状態となることを特徴とするスイッチング電源を提案している。
この発明によれば、スイッチ素子が、主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、主スイッチング素子が、スイッチ素子のオフ後に、オン状態となる。このように、制御することにより、主スイッチング素子がオンするときに、第1のコンデンサの放電作用により、主スイッチング素子のドレイン―ソース間の電圧波形からDC成分を除去できるため、サージ電流を除去できる。
(3)本発明は、(1)または(2)のスイッチング電源について、前記入力電圧が所定の範囲内にあるか否かを判別するコンパレータを有することを特徴とするスイッチング電源を提案している。
ここで、入力電圧が所定の範囲内の場合に、スイッチ素子を動作させると、無駄な回生電流が生じてしまう。そこで、この発明によれば、コンパレータにより、入力電圧が所定の範囲内にあるか否かを判別する。そして、入力電圧が所定の範囲内にある場合には、主スイッチング素子のドレイン−ソース間の電圧波形がDC成分を持たないため、スイッチ素子を動作させる必要がなくなる。このため、入力電圧が所定の範囲内の場合にスイッチ素子を動作させないことで、無駄な回生電流が生じてしまうのを防止して、スイッチング電源全体の効率を向上できる。
本発明によれば、スイッチ素子が、主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、主スイッチング素子が、スイッチ素子のオフ後に、オン状態となるように、制御することにより、主スイッチング素子がオンするときに、第1のコンデンサの放電作用によって、主スイッチング素子のドレイン―ソース間の電圧波形からDC成分を除去できるため、サージ電流を除去でき、主スイッチング素子の損失やノイズの発生を防止できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1の実施形態>
以下、図1、図2および図4、図5を用いて、本発明に係るスイッチング電源の第1の実施形態について説明する。
本実施形態に係るスイッチング電源は、図1に示すように、主に、整流回路D101と、IC101と、IC102と、主スイッチング素子Q101と、スイッチ素子Q102と、トランスT101と、ダイオードD103、D104と、コンデンサC109、C151と、出力コンデンサC122とから構成されている。
整流回路D101は、商用電源の交流を全波整流して得られる脈流をトランスT101のチョークコイルNpに供給する。トランスのチョークコイルNpは、主スイッチング素子Q101がONの場合に、チョークコイルNp端子間に印加される電圧により、電磁エネルギーを蓄積し、主スイッチング素子Q101がOFFの場合に、蓄積した電磁エネルギーをダイオードD104を介して、負荷に供給する。
トランスT101の制御巻線Ncの一端は、IC101内のONトリガ検出部に接続され、チョークコイルNpを流れる電流に対応した信号をONトリガ検出部に供給する。この信号は、ONトリガ検出部における主スイッチング素子Q101をONするためのトリガ信号となる。
IC101内のONトリガ検出部は、制御巻線Ncからの信号に基づいて、主スイッチング素子Q101をONするためのトリガ信号を検出し、RSフリップフロップにその信号を出力する。具体的な検出方法は、ダイオードD104の電流がゼロとなるときに、チョークコイルNpと結合した制御巻線Ncの振動を利用して、トリガ信号を検出する。
また、IC101内のコンパレータCMP1は、例えば、出力電圧を検出するための抵抗の分圧値を基準電圧と比較して、その比較結果に応じて、出力電圧を検出し、検出された電圧をマルチプライヤに入力する。
マルチプライヤには、入力電圧であるSin波も入力され、両者を乗算することにより、Sin波の形を決め、このSin波と、R120によって検出される主スイッチング素子Q101を流れる電流とが差動増幅器OP1に入力され、その出力がRSフリップフロップに入力される。
RSフリップフロップは、ONトリガ検出部から入力される信号により、主スイッチング素子Q101をオンし、差動増幅器から入力される信号により、決められた主スイッチング素子Q101のオン幅で、主スイッチング素子Q101をオフする。
IC102は、スイッチ素子Q102のオン/オフのタイミングを生成する。具体的には、制御巻線Ncからの信号を所定の基準電位と比較するコンパレータCMP3と、NAND回路と、スイッチ素子にゲート信号を供給する直列に接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとから構成されている。なお、本実施形態においては、スイッチ素子Q102をFETで構成する例をしめしたが、これに限らず、トランジスタに逆バイアス用ダイオードを並列に接続したものを用いてもよい。
また、NAND回路には、コンパレータCMP3の出力と、入力電圧を所定の基準電位と比較するコンパレータCMP2の出力とが入力され、その出力は、スイッチ素子にゲート信号を供給するPMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタのゲートに供給されている。
なお、コンパレータCMP2は、スイッチ素子Q102の動作範囲を規制するために設けられたものである。つまり、入力電圧が所定の値よりも低い領域では、主スイッチング素子Q101ドレイン―ソース間電圧波形がDC成分を持つことなく、ゼロボルトまで減衰するため、スイッチ素子Q102を動作させる必要はなく、逆に、この領域で、スイッチ素子Q102を動作させると、無駄な回生電流が生じて、電源全体の効率を悪化させてしまうためである。
主スイッチング素子Q101は、トランスT101の終端と接地間に設けられ、ドレイン―ソース間に並列にコンデンサC151が接続されている。また、スイッチ素子Q102は、ドレインが、その一端をトランスT101の終端に接続されたコンデンサC109に接続され、ソースが接地されている。なお、コンデンサC109の容量は、コンデンサC151の容量に比べて十分に大きい。
<スイッチング電源の動作シーケンス>
図2を用いて、スイッチング電源の動作シーケンスについて、詳細に説明する。
まず、図中、「Vnc」は、トランスT101の制御巻線Ncの電圧波形を示している。この波形を抵抗R107で鈍らせた波形(図中、「IC101 Z/C端子」と表記)がIC101のZ/C端子に入力される。ONトリガ検出部は、このZ/C端子に入力される電圧に基づいて、ONトリガパルス(図中、「IC101 ONトリガ検出 OUT」と表記)をRSフリップフロップのセット端子に出力する。
RSフリップフロップは、セット端子に、ONトリガ検出部からのONトリガパルスを入力すると、出力信号(図中、「IC101 RF−FF出力(Q101ゲート信号)」と表記)を「Low」から「Hi」に遷移させ、主スイッチング素子Q101をオンする。これにより、主スイッチング素子Q101のドレイン―ソース間にかかる電圧(図中、「Q101 VDS」と表記)は、図のように、グランドレベルまで低下する。
そして、主スイッチング素子Q101がオンすることにより、トランスT101のチョークコイルNpに流れる三角波状の電流波形のうち、右肩上がりの部分の波形が形成される。
また、IC101内のコンパレータCMP1、マルチプライヤ、差動増幅器OP1は、主スイッチング素子Q101のオン幅を決める回路であり、主スイッチング素子Q101のオン幅が所定のオン幅になったときに、差動増幅器OP1からRSフリップフロップのリセット端子にOFFパルスを出力する(図中、「IC101 OP1 OUT」と表記)。
RSフリップフロップは、リセット端子に、差動増幅器OP1からのOFFトリガパルスを入力すると、出力信号(図中、「IC101 RF−FF出力(Q101ゲート信号)」と表記)を「Hi」から「Low」に遷移させ、主スイッチング素子Q101をオフする。これにより、主スイッチング素子Q101のドレイン―ソース間にかかる電圧(図中、「Q101 VDS」と表記)は、図のように、出力電圧まで上昇する。
そして、主スイッチング素子Q101がオフすることにより、ダイオードD104の電流が流れて、トランスT101のチョークコイルNpに流れる三角波状の電流波形のうち、右肩下がりの部分の波形が形成される。
一方、Z/C端子に入力される電圧は、IC102のコンパレータCMP3のプラス端子に入力され、マイナス端子に接続された基準電位と比較される。このコンパレータCMP3は、主スイッチング素子Q101がオフした後に、スイッチ素子Q102がオンし、スイッチ素子Q102がオフした後に、主スイッチング素子Q101がオンするための遅延時間を生成している。そして、コンパレータCMP3の出力信号は、NAND回路に入力される。
コンパレータCMP2は、入力電圧と所定の基準電位とを比較する。これは、入力電圧が所定の値よりも低い領域では、主スイッチング素子Q101ドレイン―ソース間電圧波形がDC成分を持つことなく、ゼロボルトまで減衰するため、スイッチ素子Q102を動作させる必要はなく、逆に、この領域で、スイッチ素子Q102を動作させると、無駄な回生電流が生じて、電源全体の効率を悪化させてしまうため、スイッチ素子102の動作範囲を規制するために設けられたものであり、この出力信号は、IC102のNAND回路に入力される。
NAND回路は、コンパレータCM2およびコンパレータCM3からともに、「Hi」の信号が入力されたときに、「Low」の信号を直列に接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとからなるドライブ回路に出力し、ドライブ回路がスイッチ素子Q102にゲート信号(図中、「IC102 VG(Q102ゲート信号)」と表記)を供給する。
ここで、主スイッチング素子Q101がオフで、スイッチ素子Q102がオフの場合、出力―グランド間には、コンデンサC151が接続され、コンデンサC109が接続されていない状態になる。一方、主スイッチング素子Q101がオフでスイッチ素子Q102がオンの場合、出力―グランド間にC151とC109が並列に接続された状態になる。
このとき、ダイオードD104を流れる電流がゼロになるとC151とC109の和の容量とトランスT101との共振が始まり、コンデンサC109の容量は、コンデンサC151の容量よりも十分に大きな容量であるため、この共振振動中に流れる共振電流が最も大きいタイミングで主スイッチング素子Q101とスイッチ素子Q102をともにオフにすると、主トランジスタQ101のドレイン―ソース間にあるC151のDC電圧成分が一気に放電される。これにより、サージ電流の発生原因となっていたDC成分が除去される。
したがって、本実施形態によれば、スイッチ素子が、主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、主スイッチング素子が、スイッチ素子のオフ後に、オン状態となるように、制御することにより、主スイッチング素子がオンするときに、コンデンサC151の放電作用によって、主スイッチング素子のドレイン―ソース間の電圧波形からDC成分を除去するため、サージ電流を除去でき、主スイッチング素子の損失やノイズの発生を防止できる。
上記の効果は、図4およびその拡大図である図5によって、従来、図7の点線部に現われていたサージ電流が、主スイッチング素子Q101のドレイン―ソース間電流に現われていないことからも明白である。
<第2の実施形態>
次に、図3を用いて、本発明に係るスイッチング電源の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るスイッチング電源は、図3に示すように、主に、整流回路D101と、IC101と、IC102と、主スイッチング素子Q101と、スイッチ素子Q102と、トランスT101と、ダイオードD103、D104と、コンデンサC109、C151と、出力コンデンサC122とから構成されている。本実施形態と第1の実施形態との相違点は、スイッチング素子Q102とコンデンサC109とをトランスT101のチョークコイルNpに並列に設けた点にある。
<スイッチング電源の動作シーケンス>
本実施形態におけるスイッチング電源の動作シーケンスは、基本的に、第1の実施形態と同様であるが、これについて、図2を参照して、簡単に説明する。
RSフリップフロップは、セット端子に、ONトリガ検出部からのONトリガパルスを入力すると、出力信号(図中、「IC101 RF−FF出力(Q101ゲート信号)」と表記)を「Low」から「Hi」に遷移させ、主スイッチング素子Q101をオンする。これにより、主スイッチング素子Q101のドレイン―ソース間にかかる電圧(図中、「Q101 VDS」と表記)は、図のように、グランドレベルまで低下する。
また、IC101内のコンパレータCMP1、マルチプライヤ、差動増幅器OP1は、主スイッチング素子Q101のオン幅を決める回路であり、主スイッチング素子Q101のオン幅が所定のオン幅になったときに、差動増幅器OP1からRSフリップフロップのリセット端子にOFFパルスを出力する(図中、「IC101 OP1 OUT」と表記)。
RSフリップフロップは、リセット端子に、差動増幅器OP1からのOFFトリガパルスを入力すると、出力信号(図中、「IC101 RF−FF出力(Q101ゲート信号)」と表記)を「Hi」から「Low」に遷移させ、主スイッチング素子Q101をオフする。これにより、主スイッチング素子Q101のドレイン―ソース間にかかる電圧(図中、「Q101 VDS」と表記)は、図のように、出力電圧まで上昇する。
一方、Z/C端子に入力される電圧は、IC102のコンパレータCMP3のプラス端子に入力され、マイナス端子に接続された基準電位と比較される。このコンパレータCMP3は、主スイッチング素子Q101がオフした後に、スイッチ素子Q102がオンし、スイッチ素子Q102がオフした後に、主スイッチング素子Q101がオンするための遅延時間を生成している。そして、コンパレータCMP3の出力信号は、NAND回路に入力される。
コンパレータCMP2は、入力電圧と所定の基準電位とを比較する。これは、入力電圧が所定の値よりも低い領域では、主スイッチング素子Q101ドレイン―ソース間電圧波形がDC成分を持つことなく、ゼロボルトまで減衰するため、スイッチ素子Q102を動作させる必要はなく、逆に、この領域で、スイッチ素子Q102を動作させると、無駄な回生電流が生じて、電源全体の効率を悪化させてしまうため、スイッチ素子102の動作範囲を規制するために設けられたものであり、この出力信号は、IC102のNAND回路に入力される。
NAND回路は、コンパレータCM2およびコンパレータCM3からともに、「Hi」の信号が入力されたときに、「Low」の信号を直列に接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとからなるドライブ回路に出力し、ドライブ回路がスイッチ素子Q102にゲート信号(図中、「IC102 VG(Q102ゲート信号)」と表記)を供給する。
ここで、主スイッチング素子Q101がオフで、スイッチ素子Q102がオフの場合、出力―グランド間には、コンデンサC151が接続され、コンデンサC109が接続されていない状態になる。一方、主スイッチング素子Q101がオフでスイッチ素子Q102がオンの場合、出力―グランド間にC151とC109が並列に接続された状態になる。
このとき、ダイオードD104を流れる電流がゼロになるとC151とC109の和の容量とトランスT101との共振が始まり、コンデンサC109の容量は、コンデンサC151の容量よりも十分に大きな容量であるため、この共振振動中に流れる共振電流が最も大きいタイミングで主スイッチング素子Q101とスイッチ素子Q102をともにオフにすると、主トランジスタQ101のドレイン―ソース間にあるC151のDC電圧成分が一気に放電される。これにより、サージ電流の発生原因となっていたDC成分が除去される。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、スイッチ素子が、主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、主スイッチング素子が、スイッチ素子のオフ後に、オン状態となるように、制御することにより、主スイッチング素子がオンするときに、コンデンサC151の放電作用によって、主スイッチング素子のドレイン―ソース間の電圧波形からDC成分を除去するため、サージ電流を除去でき、主スイッチング素子の損失やノイズの発生を防止できる。
また、上記の効果は、図4およびその拡大図である図5によって、従来、図7の点線部に現われていたサージ電流が、主スイッチング素子Q101のドレイン―ソース間電流に現われていないことからも明白である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
第1の実施形態のスイッチング電源の構成を示す図である。 第1の実施形態のスイッチング電源のシーケンス図である。 第2の実施形態のスイッチング電源の構成を示す図である。 第1の実施形態および第2の実施のスイッチング電源の効果を示す図である。 第1の実施形態および第2の実施のスイッチング電源の効果を示す図である。 従来例の波形図である。 従来例の波形図である。 従来例のスイッチング電源の構成を示す図である。
符号の説明
Q101・・・主スイッチング素子
Q102・・・スイッチ素子
C108・・・入力コンデンサ
C109・・・コンデンサ
C122・・・出力コンデンサ
C151・・・コンデンサ
CMP1、CMP2、CMP3・・・コンパレータ
D101・・・整流回路
D103、D104・・・ダイオード
IC101・・・主スイッチング素子のON幅制御IC
IC102・・・スイッチ素子のON幅制御IC
OP1・・・差動増幅器
T101・・・トランス
Np・・・チョークコイル
Nc・・・制御巻線

Claims (3)

  1. 商用電源を整流する整流回路と、チョークコイルと、該チョークコイルの終端と接地間に設けられるとともに、並列に第1のコンデンサが接続された主スイッチング素子と、一端が前記チョークコイルの終端に接続され、前記第1のコンデンサよりも十分容量が大きい第2のコンデンサと、該第2のコンデンサの他端と接地間に設けられたスイッチ素子とを有し、
    前記スイッチ素子が、前記主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、前記主スイッチング素子が、前記スイッチ素子のオフ後に、オン状態となることを特徴とするスイッチング電源。
  2. 商用電源を整流する整流回路と、チョークコイルと、該チョークコイルの終端と接地間に設けられるとともに、並列に第1のコンデンサが接続された主スイッチング素子と、一端が前記チョークコイルの始端に接続され、前記第1のコンデンサよりも十分容量が大きい第2のコンデンサと、該第2のコンデンサの他端と前記チョークコイルの終端との間に設けられたスイッチ素子とを有し、
    前記スイッチ素子が、前記主スイッチング素子のオフ後で、かつ、入力電圧が所定の範囲内にあるときに、オン状態となるとともに、前記主スイッチング素子が、前記スイッチ素子のオフ後に、オン状態となることを特徴とするスイッチング電源。
  3. 前記入力電圧が所定の範囲内にあるか否かを判別するコンパレータを有することを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源。
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