JP2002044943A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2002044943A
JP2002044943A JP2000226010A JP2000226010A JP2002044943A JP 2002044943 A JP2002044943 A JP 2002044943A JP 2000226010 A JP2000226010 A JP 2000226010A JP 2000226010 A JP2000226010 A JP 2000226010A JP 2002044943 A JP2002044943 A JP 2002044943A
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秀明 安倍
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、損失が少なく、高い力率を有
し、高調波対策を行い、制御性に優れた電源装置を提供
する。 【解決手段】 交流電源ACを整流する整流ブリッジB
1と、整流出力を高周波電力に変換するFETQ1、Q
2と、高周波電力を供給されるインダクタL1、L2
と、インダクタL1、L2と磁気結合しているインダク
タL3、L4と、インダクタL3、L4の誘起電圧を整
流するダイオードD1、D2と、整流出力を平滑するチ
ョークコイルL5と、チョークコイルL5に接続される
負荷4とで構成され、負荷4の出力情報を検知するため
の出力検知回路3と、負荷4に供給される出力量が目標
出力量になるようFETQ1、Q2のスイッチング動作
を制御し負荷4に供給される出力のピークを抑制するス
イッチング制御手段を構成するFET制御回路1a、周
波数制御回路1b、PWM制御回路1cとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ・コンバータ回路を用
いた電源装置は、交流電源を整流した整流出力を電解コ
ンデンサにより平滑して、インバータ・コンバータ回路
を介して負荷に電力を供給していた。このときに、イン
バータ・コンバータ回路に用いている半導体素子、コイ
ル等構成部品の最大ピーク電流、最大ピーク電圧の制限
及び突入電流の抑制等を行って、構成部品の最大定格の
最適化を行い、部品の小型化及びコストの低減を図って
きた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の、交流電源を整
流した整流出力をインバータ・コンバータ回路を介して
負荷に電力を供給する電源装置は、整流出力を平滑する
ために電解コンデンサを用いているために、電源装置の
力率が悪く、入力電流に高調波成分が多く含まれるとい
う問題があった。
【0004】前記問題を解決するために、平滑用のコン
デンサとして電解コンデンサを用いない方法があるが、
平滑していない整流出力をインバータ・コンバータ回路
を介して負荷に電力供給すると、負荷には交流電源の周
期に同期したピークを有する波形の電圧、電流、または
電力がかかるため、構成部品の選定時には、出力のピー
クに合わせて選定しなければならず、部品の大型化、コ
ストの上昇につながっていた。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、低コストで、損失が少なく、高い
力率を有し、高調波対策を行い、制御性に優れた電源装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電源を整流する第1の整流手段と、高周波でスイッチン
グすることで前記第1の整流手段の整流出力を高周波電
力に変換するスイッチング素子と、前記高周波電力を供
給される第1のインダクタと、前記第1のインダクタと
磁気結合している第2のインダクタと、前記第2のイン
ダクタに誘起される電圧を整流する第2の整流手段と、
前記第2の整流手段の整流出力を平滑するチョークコイ
ルと、前記チョークコイルの出力端側に接続される負荷
とで構成されるインバータ・コンバータ回路からなり、
前記負荷に供給される出力情報を検知するための出力情
報検知手段と、前記出力情報検知手段の出力情報と所定
の目標出力量とに基づいて前記負荷に供給される出力量
が前記目標出力量になるよう前記スイッチング素子のス
イッチング動作を制御して前記負荷に供給される出力の
ピークを抑制するスイッチング制御手段とを備えること
を特徴とし、第1の整流手段の全波整流電圧を電解コン
デンサで平滑しないことにより、力率の向上及び入力電
流に含まれる高調波ノイズ成分の削減を行うことがで
き、電解コンデンサが回路の中に入っていないので電源
装置の寿命を長くすることができる。また、負荷に供給
される出力に生じるピーク電力を抑制することで、ダイ
オード、コンデンサ、チョークコイル等の第2の整流手
段及びその周辺回路に用いる部品を選定するときに、電
圧、電流の最大定格の低い部品を選定することができ、
部品を小型化、低コスト化することができる。したがっ
て、低コストで、損失が少なく、高い力率を有し、高調
波対策を行い、制御性に優れた電源装置を提供すること
ができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷は、定電圧負荷であることを特徴とし、定電圧
負荷はリプル電流の影響を受けにくく、出力側の整流回
路を小型化、低コスト化することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷は、二次電池であることを特徴とし、二次電池
はリプル電流の影響を受けにくく、出力側の整流回路を
小型化、低コスト化することができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給される出
力量が所定の目標出力量になるよう前記スイッチング素
子のスイッチング動作を周波数制御して前記負荷に供給
される出力のピークを抑制することを特徴とし、一般的
なスイッチング電源制御用ICを使用でき、部品点数を
少なくして、低コスト化することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給される出
力量が所定の目標出力量になるよう前記スイッチング素
子のスイッチング動作をPWM制御して前記負荷に供給
される出力のピークを抑制することを特徴とし、一般的
なスイッチング電源制御用ICを使用でき、部品点数を
少なくして、低コスト化することができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給される出
力量が所定の目標出力量になるよう前記スイッチング素
子のスイッチング動作を周波数制御とPWM制御とを組
合せて制御して前記負荷に供給される出力のピークを抑
制することを特徴とし、幅広い制御を行うことができ
る。
【0012】請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれ
かの発明において、スイッチング制御手段は、前記スイ
ッチング素子をスイッチングさせる時間とスイッチング
停止させる時間とを生成することを特徴とし、負荷に供
給される出力のピークを抑制し、且つ出力を調整するこ
とができる。
【0013】請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれ
かの発明において、目標出力量は、電流値であることを
特徴とし、制御回路を安価にすることができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項1乃至7いずれ
かの発明において、目標出力量は、電圧値であることを
特徴とし、制御回路を安価にすることができる。
【0015】請求項10の発明は、請求項1乃至9いず
れかの発明において、スイッチング制御手段は、交流電
源の周期に同期して、前記スイッチング素子をスイッチ
ングさせる時間とスイッチング停止させる時間とを生成
することを特徴とし、交流電源に同期させてスイッチン
グさせて、出力量を安定させることができる。
【0016】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給され
る出力が低出力となるように、交流電源の電圧のゼロク
ロス地点を挟む前後の区間のみ、前記スイッチング素子
をスイッチングさせることを特徴とし、低電力を負荷に
供給することができる。特に、負荷が電池であり充電す
るときには、出力に電池電圧以上の電圧を発生させなけ
れば充電できない。このため、第1の整流手段の全波整
流電圧をスイッチング素子が直接スイッチングして電池
を充電するためには、第2のインダクタの第1のインダ
クタに対する巻数比を上げて、第1の整流手段の全波整
流電圧が低いときでも充電できるようにする必要があ
る。このとき、非常に低い電流を電池に充電させたい場
合、第1の整流手段の全波整流電圧が高いときにもスイ
ッチング素子をスイッチングさせると、出力側には電池
電圧に対して高すぎる電圧が発生し、この出力電圧と電
池電圧との差が大きすぎて負荷である電池に大電流が流
れて正確な制御ができなくなる。このため、交流電源の
周期を検知し、そのゼロクロス地点近傍のみをスイッチ
ングさせることにより、低電力を正確に取り出すことが
できる。
【0017】請求項12の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給され
る出力が低出力となるように、交流電源の電圧のゼロク
ロス地点の近傍から前記スイッチング素子のスイッチン
グを開始させ、次のゼロクロス地点までに前記スイッチ
ングを停止させることを繰り返すことを特徴とし、交流
電源のゼロクロス地点近傍からスイッチング素子のスイ
ッチングを開始させて、部品点数の少ない回路で低電力
を負荷に供給することができる。
【0018】請求項13の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給され
る出力が低出力となるように、交流電源の電圧のゼロク
ロス地点の近傍で前記スイッチング素子のスイッチング
を停止させ、次のゼロクロス地点までに前記スイッチン
グを開始させることを繰り返すことを特徴とし、交流電
源のゼロクロス地点近傍からスイッチング素子のスイッ
チングを停止させて、部品点数の少ない回路で低電力を
負荷に供給することができる。
【0019】請求項14の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、交流電源の電圧の最
大絶対値地点を挟み、且つゼロクロス地点を含まない区
間のみ、前記スイッチング素子をスイッチングさせるこ
とを特徴とし、高調波電流を少なくして、且つ低電力を
負荷に供給することができる。
【0020】請求項15の発明は、請求項10乃至14
いずれかの発明において、スイッチング制御手段は交流
電源の周期に同期して、前記スイッチング素子をスイッ
チングさせる動作を所定の回数繰り返し行うことと、前
記スイッチング素子をスイッチング停止させる動作を所
定の回数行うこととを交互に繰り返すことを特徴とし、
交流電源に同期させて、低電力を負荷に供給できる。例
えばあるゼロクロス地点から次のゼロクロス地点までの
期間、スイッチング素子をスイッチングさせるあるいは
停止させることで出力を調整することにより、部品点数
が少ない回路で低電力を負荷に供給することができる。
ここで、負荷に流れる電流があるゼロクロス地点から次
のゼロクロス地点まで平均10Aとすると、1回目のゼ
ロクロス地点から2回目のゼロクロス地点までスイッチ
ング素子にスイッチングをさせて前記電流を負荷に流
し、2回目のゼロクロス地点から3回目のゼロクロス地
点までスイッチング素子のスイッチングを停止させ、3
回目のゼロクロス地点から5回目のゼロクロス地点まで
スイッチング素子にスイッチングをさせて前記電流を負
荷に流し、5回目のゼロクロス地点から6回目のゼロク
ロス地点までスイッチング素子のスイッチングを停止さ
せる動作を繰り返すことにより、6Aの平均電流を出力
することができる。また、1回目のゼロクロス地点から
2回目のゼロクロス地点までの期間のうちある期間のみ
スイッチングさせて、前記制御を行うこともできる。
【0021】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、スイッチング制御手段は交流電源の周期に同期
して、前記スイッチング素子をスイッチングさせる動作
を繰り返し行う回数と、前記スイッチング素子をスイッ
チング停止させる動作を行う回数とを可変して、前記負
荷に供給される出力量を制御することを特徴とし、負荷
に供給される出力量を調整することができる。
【0022】請求項17の発明は、請求項10乃至16
いずれかの発明において、スイッチング制御手段は、前
記スイッチング素子をスイッチングさせる時間とスイッ
チング停止させる時間とを可変して、前記負荷に供給さ
れる出力量を制御することを特徴とし、負荷に供給され
る出力量を調整することができる。
【0023】請求項18の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、交流電源の周期に同
期させて、前記スイッチング素子を交流電源の電圧の第
1のゼロクロス地点近傍から所定のゼロクロス地点の数
後の第2のゼロクロス地点近傍までスイッチングさせ、
前記第2のゼロクロス地点から所定のゼロクロス地点の
数後の第3のゼロクロス地点近傍までスイッチング停止
させる動作を繰り返すことを特徴とし、交流電源に同期
させてゼロクロス地点近傍からスイッチング素子のスイ
ッチングを行うあるいは停止させることで出力を調整し
て、部品点数が少ない回路で低電力を負荷に供給するこ
とができる。
【0024】請求項19の発明は、請求項18の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記各所定のゼロク
ロス地点の数を可変して、前記負荷に供給される出力量
を制御することを特徴とし、負荷に供給する出力量を安
定した低出力量に調整することができる。
【0025】請求項20の発明は、請求項10乃至19
いずれかの発明において、スイッチング制御手段は、前
記スイッチング素子をスイッチング停止状態からスイッ
チング開始させるときは、ソフトスタート制御を行うこ
とを特徴とし、スイッチング開始時の瞬間的に大きな出
力を抑制して負荷へのダメージを低減させることができ
る。特に、負荷が電池であって充電するときには、出力
に電池電圧以上の電圧を発生させなければ充電できな
い。このため、第1の整流手段の出力である全波整流電
圧をスイッチング素子が直接スイッチングして電池を充
電するためには、第2のインダクタの第1のインダクタ
に対する巻数比を上げて、第1の整流手段の全波整流電
圧が低いときでも充電できるようにする必要がある。し
かしそうすると、この電池に充電電流を流していないと
きに、ソフトスタートを用いずにスイッチング素子のス
イッチングを開始して、負荷に低電流を流そうとしても
瞬間的に大きな電流が流れてしまう。この瞬間的に大き
な電流をソフトスタートを用いることによって抑制しよ
うとするものである。
【0026】請求項21の発明は、請求項1乃至19い
ずれかの発明において、出力情報検知手段の出力情報を
スイッチング制御手段にフィードバックし、スイッチン
グ制御手段は、前記フィードバックされた出力情報と所
定の目標出力量とに基づいて前記負荷に供給される出力
量が前記目標出力量になるよう前記スイッチング素子の
スイッチングを制御することを特徴とし、正確な出力量
を負荷に供給することができる。
【0027】請求項22の発明は、請求項21の発明に
おいて、負荷の状況を検知する負荷状況検知手段を備
え、前記負荷状況検知手段の検知状況により目標出力量
を可変することを特徴とし、負荷の状況を検知して制御
することで、負荷にダメージを与えることを無くすこと
ができる。
【0028】請求項23の発明は、請求項1乃至22い
ずれかの発明において、交流電源の電圧及び位相の検出
手段を設けたことを特徴とし、第1の整流手段の全波整
流出力の周期にスイッチング素子のスイッチングを同期
させると、スイッチング素子のスイッチング停止時に全
波整流出力がほぼ一定となって同期がとれなくなる場合
があるが、交流電源の周期にスイッチングを同期させる
ことにより、出力量の大小に関係なく安定した交流電源
の電圧及び位相の検出を行うことができる。
【0029】請求項24の発明は、請求項23の発明に
おいて、交流電源の電圧及び位相の検出手段は、交流電
源を整流する第3の整流手段であることを特徴とし、整
流ブリッジのような第3の整流手段を設けることによ
り、交流電源の電圧及び位相の検出を安価に行うことが
できる。
【0030】請求項25の発明は、請求項24の発明に
おいて、スイッチング制御回路は、第3の整流手段の出
力値と予め設けたしきい値とを比較器により比較した出
力に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作
の開始と停止とを行うことを特徴とし、簡単な回路構成
により、交流電源に同期してスイッチング素子のスイッ
チングの開始と停止とを行うことができる。
【0031】請求項26の発明は、請求項25の発明に
おいて、第3の整流手段の出力端間にコンデンサを接続
し、スイッチング制御回路は、前記第3の整流手段の出
力値と予め設けたしきい値とを比較器により比較した出
力に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作
の開始と停止とを行うことを特徴とし、第3の整流手段
の出力端間にコンデンサを接続することにより、交流電
源の電圧信号を0Vより大きくして、簡単な回路構成に
することができる。
【0032】請求項27の発明は、請求項26の発明に
おいて、スイッチング制御回路は、第3の整流手段の出
力値の最低値未満の値と最大値を超える値とに切替えら
れる前記しきい値を入力された前記比較器の出力に応じ
て、前記スイッチング素子のスイッチング動作の連続停
止、もしくは連続動作を行うことを特徴とし、交流電源
の電圧信号を0Vより大きくして、簡単な回路構成にし
てスイッチング動作の連続停止、連続動作を行うことが
できる。
【0033】請求項28の発明は、請求項25乃至27
いずれかの発明において、前記負荷に供給される出力量
が所定の目標出力量になるように、前記しきい値は、出
力情報検知手段の出力情報に応じて変更されることを特
徴とし、出力情報検知手段の出力情報をフィードバック
することで低コストの回路構成で、低出力を負荷に供給
することができる。
【0034】請求項29の発明は、請求項25乃至28
いずれかの発明において、前記比較器は、ヒステリシス
特性を有することを特徴とし、ノイズに強く安定した出
力を得ることができる。
【0035】請求項30の発明は、請求項29の発明に
おいて、前記負荷に供給される出力量が所定の目標出力
量になるように、前記比較器の有するヒステリシス特性
は、出力情報検知手段の出力情報に応じてヒステリシス
幅を可変できることを特徴とし、ノイズに強く安定した
低出力を負荷に供給することができる。
【0036】請求項31の発明は、請求項1乃至30い
ずれかの発明において、前記負荷に供給される出力量を
所定の目標出力量にするために出力情報検知手段の出力
情報をサンプリングで読み取るときは、交流電源の2倍
の周期に同期しない周期でサンプリングすることを特徴
とし、正確且つ安定した出力を得ることができる。
【0037】請求項32の発明は、請求項1乃至31い
ずれかの発明において、前記第1のインダクタに並列に
コンデンサが接続されて、共振型のインバータ回路を構
成することを特徴とし、インバータの回路方式を共振型
とすることにより損失の少ない低ノイズの電源装置にす
ることができる。なお、スイッチング素子2石を交互に
オン・オフさせるハーフブリッジ方式またはプッシュプ
ル方式では、一般的にデッドタイム一定の周波数制御が
用いられるが、負荷の大小により共振周波数が合わなく
なりスイッチング損失が大きくなるが、本発明では負荷
が大きいときの共振周波数に合わせておけば、負荷が小
さいときにおいても低損失を維持することができる。
【0038】請求項33の発明は、請求項1乃至32い
ずれかの発明において、前記第1のインダクタと第2の
インダクタとは、着脱可能、且つ互いに非接触であるこ
とを特徴とし、負荷を簡単に着脱でき、水まわりやほこ
りの多いところでも使用できる。
【0039】請求項34の発明は、請求項1の発明にお
いて、スイッチング制御回路は、前記負荷に供給される
出力量が前記目標出力量になるように前記スイッチング
素子のスイッチングを周波数制御とPWM制御との内少
なくとも1つの制御を行って前記負荷に供給される出力
のピークを抑制する制御と、前記スイッチング素子をス
イッチングさせる動作とスイッチング停止させる動作と
を行う制御とを所定の目標出力量に応じて切替える機能
を備えることを特徴とし、目標出力量に応じて制御方法
を自動的に切替えることにより、部品点数が少なく、安
価で、高調波電流が少なく、且つ広い制御性を有するこ
とができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0041】(実施形態1)図1は、本実施形態1の回
路構成を示す。本実施形態1は、交流電源ACと、交流
電源ACの出力を全波整流する第1の整流手段を構成す
る整流ブリッジB1と、整流ブリッジB1の出力端間に
接続されるセラミックコンデンサC1と、整流ブリッジ
B1の正出力に接続される第1のインダクタを構成する
インダクタL1、L2と、インダクタL1、L2に各ド
レインを接続され整流ブリッジB1の負出力に各ソース
を接続されるスイッチング素子であるFETQ1、Q2
と、インダクタL1、L2の直列回路に並列に接続され
てインダクタL1、L2とで共振回路を構成する共振コ
ンデンサC2と、インダクタL1、L2とでトランスを
構成しインダクタL1、L2と磁気結合している第2の
インダクタを構成するインダクタL3、L4の直列回路
と、インダクタL3に一端を接続されるダイオードD1
及びインダクタL4に一端を接続されダイオードD1と
で第2の整流手段を構成するダイオードD2と、ダイオ
ードD1、D2の各他端の接続中点に接続される平滑用
チョークコイルL5と、チョークコイルL5の出力端と
インダクタL3、L4の接続中点との間に接続される平
滑用コンデンサC4と、平滑用コンデンサC4に並列に
接続される負荷4と、負荷4に供給される電流、電圧ま
たは電力の出力情報を検知する出力情報検知手段を構成
する出力検知回路3と、交流電源ACの電圧及び位相の
検出手段を含み交流電源ACの周期に同期した同期情報
を出力する入力電源同期検出回路6と、出力検知回路3
の出力情報に基づいてFET制御回路1aにFETQ
1、Q2を周波数制御させる周波数制御回路1bと、出
力検知回路3の出力情報と入力電源同期検出回路6の同
期情報とに基づいてFET制御回路1aにFETQ1、
Q2をPWM制御させるPWM制御回路1cと、周波数
制御回路1bとPWM制御回路1cとによってFETQ
1、Q2のスイッチング動作を制御するFET制御回路
1aとからなる。ここで、FET制御回路1aと周波数
制御回路1bとPWM制御回路1cとでFETQ1、Q
2のスイッチング動作を制御して負荷4に供給される出
力のピークを抑制するスイッチング制御手段を構成す
る。
【0042】交流電源ACの出力を第1の整流手段を構
成する整流ブリッジB1により全波整流された全波整流
電圧VC1は、整流ブリッジB1の出力端に接続された
セラミックコンデンサC1に入力される。しかし、十分
な静電容量を得ることのできる電解コンデンサとは異な
り、静電容量の小さいセラミックコンデンサC1では整
流ブリッジB1の全波整流電圧VC1は十分に平滑され
ず、波形は全波整流波形となる。しかし、電解コンデン
サで平滑した場合と比べて高い力率を得ることができ、
入力電流Iinに含まれる高調波成分を低減させること
ができる。また比較的寿命の短い電解コンデンサを用い
ていないので、電源装置の寿命を長くすることができ
る。整流ブリッジB1から出力された全波整流電圧VC
1は、インダクタL1、L2と共振コンデンサC2とF
ETQ1、Q2とから構成される共振型インバータ回路
に入力され、FETQ1、Q2を高周波で交互にオン・
オフさせることによりインダクタL1、L2に高周波電
流を供給し、インダクタL3、L4の両端に電圧を誘起
させ、ダイオードD1、D2で全波整流され、平滑用チ
ョークコイルL5と平滑用コンデンサC4により平滑さ
れ、負荷4に出力が供給される。
【0043】本実施形態1では、負荷4への出力を制御
する制御系は2つの制御系からなり、出力検知回路3と
周波数制御回路1bとFET制御回路1aとからなるフ
ィードバックループは負荷4に供給する出力が大きい時
に用いる高出力用の第1制御系を構成し、出力検知回路
3とPWM制御回路1cとFET制御回路1aとからな
るフィードバックループと入力電源同期検出回路6とは
負荷4に供給する出力が小さい時に用いる低出力用の第
2制御系を構成する。
【0044】負荷4に高出力を供給する時は、全波整流
電圧VC1に対して、FETQ1、Q2のスイッチング
周波数を一定にしてスイッチング動作を行わせると、全
波整流電圧VC1は周期的に大きさが変わるので、負荷
4に供給される出力も周期的に大きさが変わり、インダ
クタL3、L4、ダイオードD1、D2、平滑用チョー
クコイルL5、平滑用コンデンサC4の各部品の選定時
には出力のピークに合わせて選定しなければならず、部
品の大型化、コストの上昇につながっていた。そこで、
本実施形態1の高出力用の第1制御系では、負荷4に供
給される出力が大きいとき、即ち整流ブリッジB1から
出力された全波整流電圧VC1が大きい時は、周波数制
御回路1bはFETQ1、Q2のスイッチング周波数を
上げるようにFET制御回路1aを制御することで、F
ET制御回路1aは負荷4に供給する出力を下げる方向
に制御し、負荷4に供給される出力が小さいとき、即ち
整流ブリッジB1から出力された全波整流電圧VC1が
小さい時は、周波数制御回路1bはFETQ1、Q2の
スイッチング周波数を下げるようにFET制御回路1a
を制御することで、FET制御回路1aは負荷4に供給
する出力を上げる方向に制御して、負荷4に供給する出
力のピークを抑制している。このように負荷4に供給す
る出力のピークを抑制することで、部品の小型化、コス
トの低減を行うことができる。なお、このとき低出力用
の第2制御系は動作させないようにしておく。
【0045】負荷4に低出力を供給する時は、FETQ
1、Q2のスイッチング周波数が高くなりすぎるためノ
イズ及び制御性の問題が生じる。そこで、本実施形態1
の低出力用の第2制御系では、高出力用の第1制御系に
は一定に制御させておき、PWM制御回路1cは、入力
電源同期検出回路6によって検出した交流電源ACの周
期に同期させた所定の時間幅だけFETQ1、Q2のス
イッチング動作を停止させて出力を調整し、負荷4に低
出力を供給する。
【0046】(実施形態2)図2は、本実施形態2の回
路構成を示す。前記実施形態1の回路構成を示す図1と
同一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。図
3(a)は、整流ブリッジB1の全波整流電圧VC1の
波形を示す。この全波整流電圧VC1で、FETQ1、
Q2が同時にオンすることのないように一定の周波数で
交互にオン・オフスイッチングをしたときの入力電流I
inの波形と入力電圧Vinの波形とは図3(b)に示
される。このとき、負荷4に供給される出力の波形は図
3(c)に示されるようにピークを有しているために、
部品をこの出力のピークに合わせて選定しなければなら
ず、部品の大型化、コストの上昇につながっていた。
【0047】そこで本実施形態2ではまず、負荷4に供
給している出力量がある目標出力量になるように、出力
フィードバック回路2は、出力検知回路3で検知した出
力情報に基づいて、スイッチング制御回路1がFETQ
1、Q2のスイッチングを制御するための制御情報をス
イッチング制御回路1に伝達する。即ち、出力量が目標
出力量を超えると、出力フィードバック回路2はスイッ
チング制御回路1のスイッチング周波数を上げるように
する制御信号をスイッチング制御回路1に出力し、スイ
ッチング制御回路1はFETQ1、Q2のスイッチング
周波数を上げて、出力電流を抑制して、出力量を抑制す
る。逆に出力量が目標出力量未満のときは、出力フィー
ドバック回路2はスイッチング制御回路1のスイッチン
グ周波数を下げるようにする制御信号をスイッチング制
御回路1に出力し、スイッチング制御回路1はFETQ
1、Q2のスイッチング周波数を下げて、出力電流を増
加させて、出力量を可能な限り目標出力量に近づけるよ
うにする。このようにスイッチング制御回路1が周波数
制御を行うと、負荷4に供給される出力は、図4(a)
に示されるように出力のピークを抑制することができ
る。また、入力電流Iinの波形と入力電圧Vinの波
形とは図4(b)に示されるようになり、入力電流Ii
nもピークを抑制された波形となる。またコンデンサC
1がセラミックコンデンサであるので、コンデンサC1
を電解コンデンサとした場合に比べて入力電圧Vinと
入力電流Iinとの力率は高く、入力電流Iinに含ま
れる高調波電流は少なくなっている。
【0048】なお、本実施形態2では、スイッチング制
御手段1がFETQ1、Q2を周波数制御しているが、
出力量が目標出力量を超えると、出力フィードバック回
路2はスイッチング制御回路1のスイッチング周波数を
一定にして、スイッチング時のオン幅を小さくする制御
信号をスイッチング制御回路1に出力し、スイッチング
制御回路1はFETQ1、Q2のスイッチング時のオン
幅を小さくして、出力電流を抑制して、出力量を抑制
し、逆に出力量が目標出力量未満のときは、出力フィー
ドバック回路2はスイッチング制御回路1のスイッチン
グ周波数一定で、スイッチング時のオン幅を大きくする
制御信号をスイッチング制御回路1に出力し、スイッチ
ング制御回路1はFETQ1、Q2のスイッチング時の
オン幅を大きくして、出力電流を増加させて、出力量を
可能な限り目標出力量に近づけるようにするPWM制御
を行っても前記周波数制御と同様の効果を得ることがで
きる。
【0049】また、負荷4に供給する出力が大きい場合
はスイッチング制御手段1は周波数制御を行い、負荷4
に供給する出力が小さい場合はPWM制御を行うことに
より広範囲の出力制御を行うことができる。
【0050】なお本実施形態2では、インダクタL1、
L2に並列に共振コンデンサC2、C3が各々接続され
ており、前記実施形態1と同様に共振回路を構成してい
る。
【0051】(実施形態3)本実施形態3は、図5に示
すように、前記実施形態2を示す図2の負荷4を定電圧
負荷4(a)としたもので、それ以外の構成は前記実施
形態2と同様であり同一の要素には同一の符号を付して
説明は省略する。
【0052】(実施形態4)本実施形態4は、図6に示
すように、前記実施形態2を示す図2の負荷4を二次電
池4(b)としたもので、それ以外の構成は前記実施形
態2と同様であり同一の要素には同一の符号を付して説
明は省略する。
【0053】(実施形態5)本実施形態5は、図7に示
すように、前記実施形態2を示す図2の出力検知回路3
を負荷4の両端電圧V2を検知する出力電圧検知回路3
aとしたもので、それ以外の構成は前記実施形態2と同
様であり同一の要素には同一の符号を付して説明は省略
する。本実施形態5では、検知する出力情報として負荷
4の両端電圧V2の値を用いて、前記実施形態2と同様
の制御を行って同様の効果を得ることができる。
【0054】(実施形態6)本実施形態6は、図8に示
すように、前記実施形態2を示す図2の出力検知回路3
を、負荷4を流れる出力電流I2を検知する出力電流検
知回路3bとしたもので、それ以外の構成は前記実施形
態2と同様であり同一の要素には同一の符号を付して説
明は省略する。本実施形態6では、検知する出力情報と
して負荷4を流れる出力電流I2の値を用いて、前記実
施形態2と同様の制御を行って同様の効果を得ることが
できる。
【0055】(実施形態7)本実施形態7は、図9に示
すように、前記実施形態2を示す図2にシステム制御回
路5を付加したものであり、それ以外の構成は前記実施
形態2と同様であり同一の要素には同一の符号を付して
説明は省略する。前記実施形態2の制御方法を保った状
態でシステム制御回路5は、出力電流検知回路3bが検
知した負荷4を流れる出力電流I2の値に応じて、FE
TQ1、Q2を所定の一定時間スイッチングさせ、また
所定の一定時間スイッチングを停止させるようにスイッ
チング制御回路1に信号を送信することを繰り返すこと
により、出力電流I2の一定の出力量を負荷4に供給す
ることができる。
【0056】このときの出力電流I2の波形は、図10
に示すように、スイッチング期間中は図4(a)と同様
の波形が出力され、スイッチング停止期間中には、出力
電流I2は出力されない。このスイッチング期間とスイ
ッチング停止期間との各時間を可変して、出力電流I2
の所定の出力量を得ることができる。
【0057】(実施形態8)本実施形態8は図11に示
すように、前記実施形態7を示す図9に交流電源ACの
電圧及び位相の検出手段を含み交流電源ACの周期に同
期した同期情報を出力する入力電源同期検出回路6を付
加したものであり、それ以外の構成は前記実施形態7と
同様であり同一の要素には同一の符号を付して説明は省
略する。
【0058】本実施形態8では、前記実施形態2の制御
方法を保った状態で、入力電源同期検出回路6が交流電
源ACの電圧と位相とに応じた同期情報をシステム制御
回路5に出力することで、システム制御回路5は交流電
源ACの周期に同期させた所定の時間幅だけFETQ
1、Q2のスイッチング動作を停止させて、負荷4に供
給する出力量を制御することができる。
【0059】例えば、システム制御回路5が交流電源A
Cの電圧のゼロクロス地点を挟む一定時間tのみFET
Q1、Q2がスイッチングを行うようスイッチング制御
回路1を制御した場合は、図12に示すような全波整流
電圧VC1の波形に対する出力電流I2の波形を得るこ
とができる。
【0060】システム制御回路5が交流電源ACの電圧
のゼロクロス地点の近傍から前記スイッチング素子のス
イッチングを開始させて一定時間tのみスイッチングを
行わせ、次のゼロクロス地点までに前記スイッチングを
停止させることを繰り返すようにスイッチング制御回路
1を制御した場合は、図13(a)に示すような全波整
流電圧VC1の波形に対する出力電流I2の波形を得る
ことができる。
【0061】システム制御回路5が交流電源ACの電圧
のゼロクロス地点の近傍で前記スイッチング素子のスイ
ッチングを停止させ、次のゼロクロス地点までに前記ス
イッチングを開始させて一定時間tのみスイッチングを
行わせることを繰り返すようにスイッチング制御回路1
を制御した場合は、図13(b)に示すような全波整流
電圧VC1の波形に対する出力電流I2の波形を得るこ
とができる。
【0062】また、システム制御回路5が交流電源AC
の電圧の最大絶対値地点を挟み、且つ電圧のゼロクロス
地点を含まない一定時間tの区間のみ、前記スイッチン
グ素子をスイッチングさせるようにスイッチング制御回
路1を制御した場合は、図13(c)に示すような全波
整流電圧VC1の波形に対する出力電流I2の波形を得
ることができ、ゼロクロス地点付近でスイッチングしな
いので高調波電流を低減させることができる。
【0063】図12において入力電源同期検出回路6か
ら得た同期情報によりシステム制御回路5が交流電源A
Cの電圧のゼロクロス地点を挟む一定時間tのみFET
Q1、Q2をスイッチングさせるようにスイッチング制
御回路1を制御しているが、このスイッチング動作を交
流電源ACの電圧のゼロクロス地点毎に行うのではな
く、例えばゼロクロス地点の1回毎に行うことにより図
14に示すような全波整流電圧VC1の波形に対する出
力電流I2の波形を得ることができ、前記図12に示す
出力電流I2の出力量の約2分の1の出力量を得ること
ができる。また、このスイッチング動作をゼロクロス地
点の3回に1回行うことにより図15に示すような全波
整流電圧VC1の波形に対する出力電流I2の波形を得
ることができ、前記図12に示す出力電流I2の出力量
の約3分の1の出力量を得ることができる。このように
交流電源ACの電圧のゼロクロス地点毎にスイッチング
動作をさせる割合を変更することによって、出力電流I
2の出力量を制御することができる。
【0064】次に、図16(a)に示す全波整流電圧V
C1の波形に対する出力電流I2の波形のようスイッチ
ング時間tを小さくすれば出力電流I2の出力量を小さ
くすることができ、図16(b)に示す全波整流電圧V
C1の波形に対する出力電流I2の波形のようスイッチ
ングさせる時間tを大きくすれば出力電流I2の出力量
を大きくすることができる。このようにスイッチングさ
せる時間tを変更することによっても、出力電流I2の
出力量を制御することができる。
【0065】また、入力電源同期検出回路6から得た情
報によりシステム制御回路5が、交流電源ACの周期に
同期させて、FET素子Q1、Q2を交流電源ACの電
圧の第1のゼロクロス地点近傍から所定のゼロクロス地
点の数後の第2ゼロクロス近傍までスイッチングさせ、
前記第2のゼロクロス地点から所定のゼロクロス地点の
数後の第3のゼロクロス地点近傍までスイッチング停止
させる動作を繰り返すようスイッチング制御回路1を制
御する場合、前記ゼロクロス地点の各所定の数を変更す
ることで、出力電流I2の出力量を制御することができ
る。例えば図17に示す全波整流電圧VC1の波形に対
する出力電流I2の波形のように、交流電源ACの周期
に同期させて、FETQ1、Q2を交流電源ACの電圧
の第1のゼロクロス地点Z1近傍から次のゼロクロス地
点である第2ゼロクロス地点Z2近傍までスイッチング
させ、第2のゼロクロス地点Z2から次のゼロクロス地
点である第3のゼロクロス地点Z3近傍までスイッチン
グ停止させる動作を繰り返すと、図4(a)に示すスイ
ッチングを停止させない出力電流I2の約2分の1の出
力量になる。また、図18に示す全波整流電圧VC1の
波形に対する出力電流I2の波形のように、FET素子
Q1、Q2を交流電源ACの電圧の第1のゼロクロス地
点近傍Z4から次のゼロクロス地点である第2ゼロクロ
スZ5近傍までスイッチングさせ、第2のゼロクロス地
点Z5からゼロクロス地点2つ後の第3のゼロクロス地
点Z6近傍までスイッチング停止させる動作を繰り返す
と、図4(a)に示すスイッチングを停止させない出力
電流I2の約3分の1の出力量になる。
【0066】なお、本実施形態8においてスイッチング
の停止状態からスイッチングを開始する際には、スイッ
チング制御回路1はスイッチング周波数を上げた状態か
らスイッチングを始めるソフトスタート制御を行い、ス
イッチング開始時の過渡現象により流れる過渡電流を抑
えることができ、本回路及び負荷4に悪影響を与えない
ことができる。ソフトスタート制御を行わないときと、
ソフトスタートを行ったときとの各出力電流I2の波形
を図19(a)、(b)に示す。図19(b)に示すソ
フトスタート制御を行ったときの出力電流I2の過渡電
流は、図19(a)に示すソフトスタート制御を行わな
かったときの出力電流I2の過渡電流よりも抑えられて
いる。
【0067】(実施形態9)本実施形態9は、図20に
示すように、前記実施形態8を示す図11に負荷4の温
度及び電圧を検出する負荷情報検出回路7を付加したも
のであり、それ以外の構成は前記実施形態8と同様であ
り同一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態9において、出力フィードバック回路2が、
出力電流検知回路3bによって検知した出力電流I2の
負荷4に対する平均出力電流量をシステム制御回路5に
常に送信することにより、システム制御回路5は常に平
均出力電流量を知ることができる。この平均出力電流量
が、システム制御回路5が有している目標出力量に満た
ない場合は、システム制御回路5は出力フィードバック
回路2に目標出力量に満たないことを伝達し、出力フィ
ードバック回路2はスイッチング制御回路1へ出力電流
I2の最大値を大きくするためにFETQ1、Q2のス
イッチング周波数を低くするフィードバック信号100
を送信する。逆に平均出力電流量が、システム制御回路
5が有している目標出力量を超えている場合は、システ
ム制御回路5は出力フィードバック回路2に目標出力量
を超えていることを伝達し、出力フィードバック回路2
はスイッチング制御回路1へ出力電流I2の最大値を小
さくするためにFETQ1、Q2のスイッチング周波数
を高くするフィードバック信号100を送信する。ま
た、平均出力電流量がシステム制御回路5が有する目標
出力量と同値の場合はそのままの状態を維持するために
出力フィードバック回路2がスイッチング制御回路1に
送信するフィードバック信号100に変更を与えない。
このようなフィードバック制御を行うことで出力電流I
2の平均出力電流量を目標出力量にすることができ、図
21は、出力電流I2の平均出力電流量が目標出力量に
なるよう制御されていくときの出力電流I2の波形を示
す。
【0068】しかし、前記の制御方法では負荷4に供給
する出力を低出力にする低出力制御の場合、FETQ
1、Q2のスイッチング周波数が高くなりすぎるため、
ノイズ及び制御性の問題が生じる。したがって低出力制
御の場合は、フィードバック信号100のフィードバッ
ク量をある一定値に固定した状態で、入力電源同期検出
回路6から得た同期情報によりシステム制御回路5が交
流電源ACのゼロクロス地点を挟む所定の時間のみFE
TQ1、Q2をスイッチングさせるようにスイッチング
制御回路1を制御する。そして、平均出力電流量がシス
テム制御回路5が有する目標出力量に満たない場合は、
システム制御回路5はFETQ1、Q2をスイッチング
させる所定の時間を微小時間だけ増やすようにスイッチ
ング制御回路1へフィードバック信号101を送信す
る。それでも平均出力電流量が目標出力量に満たない場
合は同様の動作を行う。逆に平均出力電流量がシステム
制御回路5が有する目標出力量を超えている場合は、シ
ステム制御回路5はFETQ1、Q2をスイッチングさ
せる所定の時間を微小時間だけ減らすようにスイッチン
グ制御回路1へフィードバック信号101を送信する。
それでも平均出力電流量が目標出力量を超えている場合
は同様の動作を行う。また、平均出力電流量がシステム
制御回路5が有する目標出力量と同値の場合は、そのま
まの状態を維持するためにシステム制御回路5はFET
Q1、Q2をスイッチングさせる所定の時間を変更しな
いフィードバック信号101をスイッチング制御回路1
に送信する。このようなフィードバック制御を行うこと
により、低出力制御時の出力電流I2の平均出力電流量
を目標出力量にすることができる。
【0069】なお、負荷情報検出回路7から、負荷4の
温度及び電圧の情報をシステム制御回路5が得ることに
より、システム制御回路5が有する目標出力量を変更し
た場合においても本実施形態9の制御方法により平均出
力電流量を目標出力量にすることができる。
【0070】(実施形態10)本実施形態10は、図2
2に示すように交流電源ACの電圧及び位相の検出手段
を含み交流電源ACの周期に同期した同期情報を出力す
る入力電源同期検出回路6を、交流電源ACの電圧及び
位相の検出手段であり交流電源ACを整流する第3の整
流手段である整流ブリッジB3と、整流ブリッジB3の
出力端に接続された抵抗R1、R2の直列回路と、反転
入力端子を抵抗R1と抵抗R2との接続中点に接続し、
非反転入力端子を定電圧源Eに接続したコンパレータ2
0とから構成し、コンパレータ20の出力をスイッチン
グ制御回路1に接続している。スイッチング制御回路1
は、コンパレータ20の出力がHighの期間のみ、F
ETQ1、Q2をスイッチングさせるよう制御する。こ
のときのコンパレータ20の反転入力端子の電圧S1
と、コンパレータ20のしきい値電圧S2と、コンパレ
ータ20の出力S3と、出力電流I2との各波形を図2
3に示し、本実施形態10ではコンパレータ20のしき
い値電圧S2を適切に選ぶことによりFETQ1、Q2
がスイッチングしている期間を調整して、低出力を負荷
4に供給することができる。
【0071】(実施形態11)本実施形態11は、図2
4に示すように前記実施形態10を示す図11の整流ブ
ロックB3の出力端間にコンデンサC5を接続すること
で、整流ブロックB3の出力電圧を平滑して、コンパレ
ータ20の反転入力端子の電圧S1の最小値を0Vより
大きくしたもので、電圧S1の最小値より小さい定電圧
源E1の出力電圧(コンパレータ20のしきい値電圧S
2)の生成を容易にしている。ここで図25(a)に示
すように、定電圧源E1の出力電圧(コンパレータ20
のしきい値電圧S2)を電圧S1の最大値より大きい値
とすることで、コンパレータ20の出力S3はHigh
に保たれ、このHigh状態の出力S3を入力されてい
る間スイッチング制御回路1はFETQ1、Q2をスイ
ッチングさせて、出力電流I2を負荷4に供給する。次
に図25(b)に示すように、定電圧源E1の出力電圧
(コンパレータ20のしきい値電圧S2)を電圧S1の
最小値より小さい値とすることで、コンパレータ20の
出力S3はLowに保たれ、このLow状態の出力S3
を入力されている間スイッチング制御回路1はFETQ
1、Q2のスイッチングを停止させて、出力電流I2の
負荷4への供給を停止する。このように本実施形態11
では、FETQ1、Q2のスイッチングの連続動作、及
び連続停止を行うことができる。
【0072】(実施形態12)本実施形態12の回路構
成を図26に示す。前記実施形態11を示す図24の具
体回路例であり、図24と同一の要素には同一の符号を
付して説明は省略する。本実施形態12では、出力電流
検知回路3bは、負荷である二次電池4bに直列に接続
された抵抗R0で構成され、出力フィードバック回路2
は、一端を抵抗R0に接続された抵抗R29と、抵抗R
29の他端を反転入力端子に接続されたオペアンプ22
と、オペアンプ22の出力と反転入力端子間に接続され
た抵抗R6とコンデンサC11との並列回路と、接続中
点をオペアンプ22の非反転入力端子に接続された抵抗
R4、R5の直列回路と、抵抗R5に並列に接続された
コンデンサC10と、オペアンプ22の出力を非反転入
力端子に接続されたオペアンプ23と、オペアンプ23
の反転入力端子に接続された抵抗R8とトランジスタT
1との直列回路と、トランジスタT1のベースに一端を
接続された抵抗R12と、抵抗R12の他端に接続され
た電解コンデンサC18と、オペアンプ23の出力に接
続された抵抗R9、R10の直列回路と抵抗R11とツ
ェナダイオードZD3とダイオードD3との直列回路と
から構成される。システム制御回路5は、マイコン24
と、マイコン24の入力端子に接続されたコンデンサC
12と一端をオペアンプ22の出力に接続され他端をマ
イコン24の前記入力端子に接続された抵抗R7と、マ
イコン24の出力端子に接続された抵抗R13、R14
と、マイコン24の別の出力端子に一端を接続された抵
抗R15、R17と、抵抗R17の他端にベースを接続
されたトランジスタT2と、トランジスタT2のベース
に接続された電解コンデンサC13と、トランジスタT
2のコレクタに接続された抵抗R16と、トランジスタ
T2のエミッタにフォトダイオードを接続されたフォト
カプラFC2と、出力フィードバック回路2のダイオー
ドD3にフォトダイオードを接続されたフォトカプラF
C1とから構成される。スイッチング制御回路1は、ス
イッチングレギュレータIC21と、スイッチングレギ
ュレータIC21と定電圧Vccとに接続されたコンデ
ンサC14と、スイッチングレギュレータIC21の内
部回路とで発振器を構成する抵抗R18とコンデンサC
15との並列回路及び抵抗R21とコンデンサC17と
の並列回路と、フォトカプラFC1のトランジスタのコ
レクタとスイッチングレギュレータIC21の入力端子
との間に接続された抵抗R19と、スイッチングレギュ
レータIC21に接続された抵抗R20、コンデンサC
16と、スイッチングレギュレータIC21の出力端子
に接続されたFETQ1、Q2の各ゲート抵抗である抵
抗R22、R23とから構成される。入力電源同期検出
回路6は、交流電源ACを整流する第3の整流手段であ
る整流ブリッジB3と、整流ブリッジB3の出力端間に
接続された抵抗R1、R2の直列回路、コンデンサC5
及び抵抗R28と、反転入力端子を抵抗R1と抵抗R2
との接続中点に接続され、非反転入力端子を抵抗R24
と抵抗R25との接続中点に接続され、出力をプルアッ
プ抵抗R27とスイッチングレギュレータIC21の入
力に接続されたコンパレータ20と、抵抗R24と抵抗
R25との接続中点に一端を接続され他端をフォトカプ
ラFC2のトランジスタのコレクタに接続された抵抗R
26とから構成される。
【0073】出力電流I2は抵抗R0の両端電圧として
検知され、オペアンプ22を介して抵抗R7とコンデン
サC12との積分回路により平均された出力を平均出力
電流量としてマイコン24と非反転増幅器を構成するオ
ペアンプ23とに出力する。したがってマイコン24は
常に平均出力電流量を検知することができる。マイコン
24は平均出力電流量と目標出力量とを比較して、平均
出力電流量が目標出力量に満たないときは、マイコン2
4はトランジスタT2をオフさせてフォトカプラFC2
をオフさせる。そうして抵抗R26をグランドから切り
離すことでコンパレータ20のしきい値電圧S2は、定
電圧Vccを抵抗R24と抵抗R25とで分圧した値と
なる。平均出力電流量が目標出力量を超えているとき
は、マイコン24はトランジスタT2をオンさせてフォ
トカプラFC2をオンさせる。そうして抵抗R26を、
フォトカプラFC2を介してグランドに接続することで
コンパレータ20のしきい値電圧S2は、定電圧Vcc
を抵抗R24と抵抗R25、R26の並列回路とで分圧
した値となり、平均出力電流量が目標出力量に満たない
ときのコンパレータ20のしきい値電圧S2は、平均出
力電流量が目標出力量を超えているときのコンパレータ
20のしきい値電圧S2よりも高くなる。図27(a)
に平均出力電流量が目標出力量に満たないときのコンパ
レータ20の反転入力端子の電圧S1と、コンパレータ
20のしきい値電圧S2と、コンパレータ20の出力S
3と、出力電流I2との各波形を示し、出力電流量を増
加させるために、コンパレータ20のしきい値電圧S2
を高くし、コンパレータ20の出力S3がHighにな
っている時間を長くして、出力電流I2が出力される時
間を長くしている。図27(b)に平均出力電流量が目
標出力量を超えているときのコンパレータ20の反転入
力端子の電圧S1と、コンパレータ20のしきい値電圧
S2と、コンパレータ20の出力S3と、出力電流I2
との各波形を示し、出力電流量を減少させるために、コ
ンパレータ20のしきい値電圧S2を低くし、コンパレ
ータ20の出力S3がHighになっている時間を短く
して、出力電流I2が出力される時間を短くしている。
【0074】また、オペアンプ22から平均出力電流量
を入力されたオペアンプ23を含む非反転増幅回路は、
マイコン24からの信号によってトランジスタT1がオ
ン・オフすることで増幅率を切替えられ、トランジスタ
T1をオンさせると非反転増幅回路の増幅率が大きくな
りフォトカプラFC1がオンして、フォトカプラFC1
を介して信号を入力されたスイッチングレギュレータI
C21はスイッチング周波数を高くして出力電流I2を
減少させる。マイコン24がトランジスタT1をオフさ
せると非反転増幅回路の増幅率が小さくなりフォトカプ
ラFC1がオフして、フォトカプラFC1を介して信号
を入力されなくなったスイッチングレギュレータIC2
1はスイッチング周波数を低くして出力電流I2を増加
させる。本実施形態12においては、フォトカプラFC
1を介して一定量のフィードバックをかけるように固定
された状態で、フォトカプラFC2を介してコンパレー
タ20のしきい値電圧S2を切替えてコンパレータ20
の出力S3を制御することによってスイッチングレギュ
レータIC21がFETQ1、Q2のスイッチング動作
時間とスイッチング停止時間とを制御して出力電流I2
の平均出力電流量を制御している。
【0075】なお本実施形態12においては、交流電源
ACに直列にヒューズF1とインダクタL6a、L6b
が接続され、ヒューズF1を介して交流電源ACに並列
にバリスタH1、抵抗R3、コンデンサC6が接続さ
れ、インダクタL6a、L6bを介して交流電源ACに
並列にコンデンサC7が接続され、コンデンサC7の両
端が整流ブリッジB1の入力に接続される。また、ダイ
オードD1、D2に並列にコンデンサC8、C9が各々
接続されており、インダクタL3、L4とで共振回路を
構成している。そして、FETQ1、Q2の各ゲート−
ソース間にはツェナダイオードZD1、ZD2が接続さ
れ各ゲートの過電圧保護を図っている。
【0076】(実施形態13)本実施形態13の回路構
成を図28に示す。前記実施形態12を示す図26と同
一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。本実
施形態13では、入力電源同期検出回路6のコンパレー
タ20の非反転入力端子と出力との間に抵抗R31を接
続し、コンパレータ20の非反転入力端子と抵抗R2
4、R25の接続中点との間に抵抗R30を接続してコ
ンパレータ20にヒステリシス特性を持たせたことによ
り、ノイズに強い安定した出力を得ることができる。
【0077】図29(a)に平均出力電流量が目標出力
量に満たないときのコンパレータ20の反転入力端子の
電圧S1と、コンパレータ20のしきい値電圧S2と、
コンパレータ20の出力S3と、出力電流I2との各波
形を示し、前記実施形態12同様に、出力電流量を増加
させるために、コンパレータ20のしきい値電圧S2を
高くし、コンパレータ20の出力S3がHighになっ
ている時間を長くして、出力電流I2が出力される時間
を長くしている。図29(b)に平均出力電流量が目標
出力量を超えているときのコンパレータ20の反転入力
端子の電圧S1と、コンパレータ20のしきい値電圧S
2と、コンパレータ20の出力S3と、出力電流I2と
の各波形を示し、出力電流量を減少させるために、コン
パレータ20のしきい値電圧S2を低くし、コンパレー
タ20の出力S3がHighになっている時間を短くし
て、出力電流I2が出力される時間を短くしている。本
実施形態13では、コンパレータ20の動作はヒステリ
シス幅を有しているのでノイズに強い安定した比較動作
を行うことができ、出力を安定させることができる。
【0078】(実施形態14)本実施形態14の回路構
成を図30に示す。前記実施形態13を示す図28と同
一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。本実
施形態14では、ヒステリシス付コンパレータ20aを
用い、ヒステリシス幅はマイコン24がトランジスタT
2とフォトカプラFC2とを介してヒステリシス付コン
パレータ20aに信号を入力することでヒステリシス幅
を変更することができる。図31(a)に平均出力電流
量が目標出力量に満たないときのヒステリシス付コンパ
レータ20aの反転入力端子の電圧S1と、ヒステリシ
ス付コンパレータ20aのしきい値電圧S2と、ヒステ
リシス付コンパレータ20aの出力S3と、出力電流I
2との各波形を示し、出力電流量を増加させるために、
マイコン24がヒステリシス付コンパレータ20aに対
して信号を出力してヒステリシス幅を大きくすること
で、コンパレータ20の出力S3がHighになってい
る時間を長くして、出力電流I2が出力される時間を長
くしている。図31(b)に平均出力電流量が目標出力
量を超えているときのコンパレータ20の反転入力端子
の電圧S1と、コンパレータ20のしきい値電圧S2
と、コンパレータ20の出力S3と、出力電流I2との
各波形を示し、出力電流量を減少させるために、マイコ
ン24がヒステリシス付コンパレータ20aに対して信
号を出力してヒステリシス幅を小さくすることで、コン
パレータ20の出力S3がHighになっている時間を
短くして、出力電流I2が出力される時間を短くしてい
る。
【0079】ここで、システム制御回路5のマイコン2
4がオペアンプ22から出力される平均出力電流量を示
す信号を入力されて、所定のサンプリング間隔で前記平
均出力電流量を示す信号のサンプリングを数回行い、そ
の平均値を平均電流量とする場合に、所定のサンプリン
グ間隔が交流電源ACの周波数の2倍に近い値である
と、出力電流I2が交流電源ACと同期した波形である
ため、マイコン24が算出する平均電流量に大きな誤差
を生じてしまう。例えば図32に示すように、マイコン
24に入力される平均出力電流量を示す信号である電圧
VCRの波形は交流電源ACの周期と同じ周期を有し、
交流電源ACの周波数が50Hzのとき、マイコン24
が10msecのサンプリング間隔ts1でサンプリン
グを行った場合、平均出力電流量を示す電圧VCRの周
期とサンプリング間隔ts1とは同期しているため、コ
ンデンサC12と抵抗R7とで平均出力電流量を示す電
圧VCRを平滑しきれないときはマイコン24で算出し
た平均電流量は実際の値と大きく変わってしまう。これ
を防ぐためにマイコン24のサンプリング間隔を交流電
源ACの周期に同期しない例えば図32のサンプリング
間隔ts2にする必要がある。
【0080】(実施形態15)本実施形態15の回路構
成を図33に示す。前記実施形態1を示す図1と同一の
要素には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形
態15では、第1のインダクタを構成するインダクタL
1、L2と、第2のインダクタを構成するインダクタL
3、L4とは、図34に示すように着脱可能なトランス
構造であり、インダクタL1、L2、インダクタL3、
L4ともに外部とは絶縁物10a、10bにより絶縁さ
れた構造となっている。また、出力検知回路3で検知し
た出力情報は、非接触情報伝送回路8a、8bを介して
周波数制御回路1b、PWM制御回路1cに送信され
る。ここで非接触情報伝送回路8aと8bとはインダク
タを用いており、互いに磁気結合によって信号の送受信
を行うため、非接触で情報の伝送を行うことができる。
したがって、負荷4を含む2次側の回路を取り換えるこ
とで容易に負荷4を取り換えることができる。また、イ
ンダクタL1、L2、インダクタL3、L4ともに外部
とは絶縁された構造となっているので水まわり及びほこ
りの多い場所での使用に適している。
【0081】(実施形態16)本実施形態16の回路構
成を図35に示す。前記実施形態13を示す図28と同
一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。本実
施形態16では、比較器20の出力を分周し、分周した
信号をスイッチングレギュレータIC21に出力する分
周制御回路9を備え、マイコン24はフォトカプラFC
3、FC4を介して分周制御回路9の入力端子X1、X
2に信号を入力することで分周制御回路9の分周動作を
制御している。マイコン24は、負荷である二次電池4
bへの充電電流である出力電流I2が大電流の場合、中
電流の場合、小電流の場合の各場合に応じてその制御方
法を変えている。
【0082】まず、大電流の出力電流I2が必要な場合
は、マイコン24はフォトカプラFC3、FC4を介し
て分周制御回路9の入力端子X1、X2共にLow信号
を入力する。すると分周制御回路9はスイッチングレギ
ュレータIC21への出力信号をHighに固定し、ス
イッチングレギュレータIC21はフォトカプラFC1
を介して入力される信号に応じて、FETQ1、Q2を
連続してスイッチングさせる。
【0083】このときのスイッチングレギュレータIC
21の動作について説明する。出力電流I2は抵抗R0
の両端電圧として検知され、オペアンプ22を介して抵
抗R7とコンデンサC12との積分回路で平均された平
均出力電流量を、マイコン24と非反転増幅器を構成す
るオペアンプ23とに出力する。したがってマイコン2
4は常に平均出力電流量を検知することができる。オペ
アンプ22から平均出力電流量を入力されたオペアンプ
23を含む非反転増幅回路は、平均出力電流量と目標出
力量とを比較したマイコン24からの信号によってトラ
ンジスタT1がオン・オフすることで増幅率を切替えら
れる。平均出力電流量が目標出力量を超えているとき
は、マイコン24がトランジスタT1をオンさせること
で非反転増幅回路の増幅率が大きくなりフォトカプラF
C1がオンして、フォトカプラFC1を介して信号を入
力されたスイッチングレギュレータIC21はスイッチ
ング周波数を高くして出力電流I2を減少させる。平均
出力電流量が目標出力量に満たないときは、マイコン2
4がトランジスタT1をオフさせることで非反転増幅回
路の増幅率が小さくなりフォトカプラFC1がオフし
て、スイッチングレギュレータIC21はスイッチング
周波数を低くして出力電流I2を増加させる。このとき
の出力電流I2を図36(b)に、コンパレータ20の
非反転入力端子の電圧S1を図36(a)に示す。
【0084】次に、低電流の出力電流I2が必要な場合
は、マイコン24はフォトカプラFC3、FC4を介し
て分周制御回路9の入力端子X1にHigh信号、X2
にLow信号を入力する。すると分周制御回路9は、コ
ンパレータ20から入力された信号をそのままスイッチ
ングレギュレータIC21へ出力し、スイッチングレギ
ュレータIC21は分周制御回路9から入力された信号
がHighのときのみFETQ1、Q2をスイッチング
させる。
【0085】このときのスイッチングレギュレータIC
21の動作について説明する。出力電流I2は抵抗R0
の両端電圧として検知され、オペアンプ22を介して抵
抗R7とコンデンサC12との積分回路で平均された平
均出力電流量を、マイコン24と非反転増幅器を構成す
るオペアンプ23とに出力する。したがってマイコン2
4は常に平均出力電流量を検知することができる。マイ
コン24は平均出力電流量と目標出力量とを比較して、
平均出力電流量が目標出力量に満たないときは、マイコ
ン24はトランジスタT2をオフさせてフォトカプラF
C2をオフさせる。そうして抵抗R26をグランドから
切り離すことでコンパレータ20のしきい値電圧S2
は、定電圧Vccを抵抗R24と抵抗R25とで分圧し
た値となる。平均出力電流量が目標出力量を超えている
ときは、マイコン24はトランジスタT2をオンさせて
フォトカプラFC2をオンさせる。そうして抵抗R26
を、フォトカプラFC2を介してグランドに接続するこ
とでコンパレータ20のしきい値電圧S2は、定電圧V
ccを抵抗R24と抵抗R25、R26の並列回路とで
分圧した値となり、平均出力電流量が目標出力量に満た
ないときのコンパレータ20のしきい値電圧S2は、平
均出力電流量が目標出力量を超えているときのコンパレ
ータ20のしきい値電圧S2よりも高くなり、平均出力
電流量が目標出力量に満たないときにコンパレータ20
の出力S3がHighである時間は、平均出力電流量が
目標出力量を超えているときにコンパレータ20の出力
S3がHighである時間よりも長くなり、平均出力電
流量が目標出力量に満たないときには出力電流量を増加
させ、平均出力電流量が目標出力量を超えているときは
出力電流量を減少させる。このように低電流の出力電流
I2が必要な場合は、フォトカプラFC1を介して一定
量のフィードバックをかけるように固定された状態で、
フォトカプラFC2を介してコンパレータ20のしきい
値電圧S2を切替えてコンパレータ20の出力S3を制
御することによってスイッチングレギュレータIC21
がFETQ1、Q2のスイッチング動作時間とスイッチ
ング停止時間とを制御して出力電流I2の平均出力電流
量を制御している。このときの出力電流I2を図36
(d)に示す。
【0086】そして、中電流の出力電流I2が必要な場
合は、マイコン24はフォトカプラFC3、FC4を介
して分周制御回路9の入力端子X1にLow信号、X2
にHigh信号を入力する。すると分周制御回路9は、
コンパレータ20から入力された信号を2分の1に分周
した信号をスイッチングレギュレータIC21へ出力
し、スイッチングレギュレータIC21は分周制御回路
9から入力された信号がHighのときのみFETQ
1、Q2をスイッチングさせる。
【0087】このときのスイッチングレギュレータIC
21は前記出力電流I2が大電流の場合と同様に、フォ
トカプラFC1を介して入力された信号に応じてFET
Q1、Q2のスイッチング周波数を制御する。このとき
の出力電流I2を図36(c)に示す。
【0088】本実施形態16は、時間によって自動的に
目標出力量が変更される場合、及び負荷である二次電池
4bからの負荷情報により目標出力量が変更される場合
(負荷情報検出回路は図示なし)にマイコン24の指示
によって自動的に前記3パターンの制御方法のうち目標
出力量を達成できるいずれかの制御方法で制御される。
【0089】また、マイコン24がフォトカプラFC
3、FC4を介して分周制御回路9の入力端子X1、X
2共にHigh信号を入力すると、分周制御回路9はス
イッチングレギュレータIC21への出力信号をLow
に固定し、スイッチングレギュレータIC21はFET
Q1、Q2のスイッチング動作を停止させて出力電流I
2は出力しなくなる。このときの出力電流I2を図36
(e)に示す。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源を整流する
第1の整流手段と、高周波でスイッチングすることで前
記第1の整流手段の整流出力を高周波電力に変換するス
イッチング素子と、前記高周波電力を供給される第1の
インダクタと、前記第1のインダクタと磁気結合してい
る第2のインダクタと、前記第2のインダクタに誘起さ
れる電圧を整流する第2の整流手段と、前記第2の整流
手段の整流出力を平滑するチョークコイルと、前記チョ
ークコイルの出力端側に接続される負荷とで構成される
インバータ・コンバータ回路からなり、前記負荷に供給
される出力情報を検知するための出力情報検知手段と、
前記出力情報検知手段の出力情報と所定の目標出力量と
に基づいて前記負荷に供給される出力量が前記目標出力
量になるよう前記スイッチング素子のスイッチング動作
を制御して前記負荷に供給される出力のピークを抑制す
るスイッチング制御手段とを備えるので、第1の整流手
段の全波整流電圧を電解コンデンサで平滑しないことに
より、力率の向上及び入力電流に含まれる高調波ノイズ
成分の削減を行うことができ、電解コンデンサが回路の
中に入っていないので電源装置の寿命を長くすることが
できる。また、負荷に供給される出力に生じるピーク電
力を抑制することで、ダイオード、コンデンサ、チョー
クコイル等の第2の整流手段及びその周辺回路に用いる
部品を選定するときに、電圧、電流の最大定格の低い部
品を選定することができ、部品を小型化、低コスト化す
ることができる。したがって、低コストで、損失が少な
く、高い力率を有し、高調波対策を行い、制御性に優れ
た電源装置を提供することができるという効果がある。
【0091】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷は、定電圧負荷であるので、定電圧負荷はリプ
ル電流の影響を受けにくく、出力側の整流回路を小型
化、低コスト化することができるという効果がある。
【0092】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、負荷は、二次電池であるので、二次電池はリプル電
流の影響を受けにくく、出力側の整流回路を小型化、低
コスト化することができるという効果がある。
【0093】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給される出
力量が所定の目標出力量になるよう前記スイッチング素
子のスイッチング動作を周波数制御して前記負荷に供給
される出力のピークを抑制するので、一般的なスイッチ
ング電源制御用ICを使用でき、部品点数を少なくし
て、低コスト化することができるという効果がある。
【0094】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給される出
力量が所定の目標出力量になるよう前記スイッチング素
子のスイッチング動作をPWM制御して前記負荷に供給
される出力のピークを抑制するので、一般的なスイッチ
ング電源制御用ICを使用でき、部品点数を少なくし
て、低コスト化することができるという効果がある。
【0095】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給される出
力量が所定の目標出力量になるよう前記スイッチング素
子のスイッチング動作を周波数制御とPWM制御とを組
合せて制御して前記負荷に供給される出力のピークを抑
制するので、幅広い制御を行うことができるという効果
がある。
【0096】請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれ
かの発明において、スイッチング制御手段は、前記スイ
ッチング素子をスイッチングさせる時間とスイッチング
停止させる時間とを生成するので、負荷に供給される出
力のピークを抑制し、且つ出力を調整することができる
という効果がある。
【0097】請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれ
かの発明において、目標出力量は、電流値であるので、
制御回路を安価にすることができるという効果がある。
【0098】請求項9の発明は、請求項1乃至7いずれ
かの発明において、目標出力量は、電圧値であるので、
制御回路を安価にすることができるという効果がある。
【0099】請求項10の発明は、請求項1乃至9いず
れかの発明において、スイッチング制御手段は、交流電
源の周期に同期して、前記スイッチング素子をスイッチ
ングさせる時間とスイッチング停止させる時間とを生成
するので、交流電源に同期させてスイッチングさせて、
出力量を安定させることができるという効果がある。
【0100】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給され
る出力が低出力となるように、交流電源の電圧のゼロク
ロス地点を挟む前後の区間のみ、前記スイッチング素子
をスイッチングさせるので、低電力を負荷に供給するこ
とができるという効果がある。特に、負荷が電池であり
充電するときには、出力に電池電圧以上の電圧を発生さ
せなければ充電できない。このため、第1の整流手段の
全波整流電圧をスイッチング素子が直接スイッチングし
て電池を充電するためには、第2のインダクタの第1の
インダクタに対する巻数比を上げて、第1の整流手段の
全波整流電圧が低いときでも充電できるようにする必要
がある。このとき、非常に低い電流を電池に充電させた
い場合、第1の整流手段の全波整流電圧が高いときにも
スイッチング素子をスイッチングさせると、出力側には
電池電圧に対して高すぎる電圧が発生し、この出力電圧
と電池電圧との差が大きすぎて負荷である電池に大電流
が流れて正確な制御ができなくなる。このため、交流電
源の周期を検知し、そのゼロクロス地点近傍のみをスイ
ッチングさせることにより、低電力を正確に取り出すこ
とができる。
【0101】請求項12の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給され
る出力が低出力となるように、交流電源の電圧のゼロク
ロス地点の近傍から前記スイッチング素子のスイッチン
グを開始させ、次のゼロクロス地点までに前記スイッチ
ングを停止させることを繰り返すので、交流電源のゼロ
クロス地点近傍からスイッチング素子のスイッチングを
開始させて、部品点数の少ない回路で低電力を負荷に供
給することができるという効果がある。
【0102】請求項13の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記負荷に供給され
る出力が低出力となるように、交流電源の電圧のゼロク
ロス地点の近傍で前記スイッチング素子のスイッチング
を停止させ、次のゼロクロス地点までに前記スイッチン
グを開始させることを繰り返すので、交流電源のゼロク
ロス地点近傍からスイッチング素子のスイッチングを停
止させて、部品点数の少ない回路で低電力を負荷に供給
することができるという効果がある。
【0103】請求項14の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、交流電源の電圧の最
大絶対値地点を挟み、且つゼロクロス地点を含まない区
間のみ、前記スイッチング素子をスイッチングさせるの
で、高調波電流を少なくして、且つ低電力を負荷に供給
することができるという効果がある。
【0104】請求項15の発明は、請求項10乃至14
いずれかの発明において、スイッチング制御手段は交流
電源の周期に同期して、前記スイッチング素子をスイッ
チングさせる動作を所定の回数繰り返し行うことと、前
記スイッチング素子をスイッチング停止させる動作を所
定の回数行うこととを交互に繰り返すので、交流電源に
同期させて、低電力を負荷に供給できるという効果があ
る。例えばあるゼロクロス地点から次のゼロクロス地点
までの期間、スイッチング素子をスイッチングさせるあ
るいは停止させることで出力を調整することにより、部
品点数が少ない回路で低電力を負荷に供給することがで
きる。ここで、負荷に流れる電流があるゼロクロス地点
から次のゼロクロス地点まで平均10Aとすると、1回
目のゼロクロス地点から2回目のゼロクロス地点までス
イッチング素子にスイッチングをさせて前記電流を負荷
に流し、2回目のゼロクロス地点から3回目のゼロクロ
ス地点までスイッチング素子のスイッチングを停止さ
せ、3回目のゼロクロス地点から5回目のゼロクロス地
点までスイッチング素子にスイッチングをさせて前記電
流を負荷に流し、5回目のゼロクロス地点から6回目の
ゼロクロス地点までスイッチング素子のスイッチングを
停止させる動作を繰り返すことにより、6Aの平均電流
を出力することができる。また、1回目のゼロクロス地
点から2回目のゼロクロス地点までの期間のうちある期
間のみスイッチングさせて、前記制御を行うこともでき
る。
【0105】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、スイッチング制御手段は交流電源の周期に同期
して、前記スイッチング素子をスイッチングさせる動作
を繰り返し行う回数と、前記スイッチング素子をスイッ
チング停止させる動作を行う回数とを可変して、前記負
荷に供給される出力量を制御するので、負荷に供給され
る出力量を調整することができるという効果がある。
【0106】請求項17の発明は、請求項10乃至16
いずれかの発明において、スイッチング制御手段は、前
記スイッチング素子をスイッチングさせる時間とスイッ
チング停止させる時間とを可変して、前記負荷に供給さ
れる出力量を制御するので、負荷に供給される出力量を
調整することができるという効果がある。
【0107】請求項18の発明は、請求項10の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、交流電源の周期に同
期させて、前記スイッチング素子を交流電源の電圧の第
1のゼロクロス地点近傍から所定のゼロクロス地点の数
後の第2のゼロクロス地点近傍までスイッチングさせ、
前記第2のゼロクロス地点から所定のゼロクロス地点の
数後の第3のゼロクロス地点近傍までスイッチング停止
させる動作を繰り返すので、交流電源に同期させてゼロ
クロス地点近傍からスイッチング素子のスイッチングを
行うあるいは停止させることで出力を調整して、部品点
数が少ない回路で低電力を負荷に供給することができる
という効果がある。
【0108】請求項19の発明は、請求項18の発明に
おいて、スイッチング制御手段は、前記各所定のゼロク
ロス地点の数を可変して、前記負荷に供給される出力量
を制御するので、負荷に供給する出力量を安定した低出
力量に調整することができるという効果がある。
【0109】請求項20の発明は、請求項10乃至19
いずれかの発明において、スイッチング制御手段は、前
記スイッチング素子をスイッチング停止状態からスイッ
チング開始させるときは、ソフトスタート制御を行うの
で、スイッチング開始時の瞬間的に大きな出力を抑制し
て負荷へのダメージを低減させることができるという効
果がある。特に、負荷が電池であって充電するときに
は、出力に電池電圧以上の電圧を発生させなければ充電
できない。このため、第1の整流手段の出力である全波
整流電圧をスイッチング素子が直接スイッチングして電
池を充電するためには、第2のインダクタの第1のイン
ダクタに対する巻数比を上げて、第1の整流手段の全波
整流電圧が低いときでも充電できるようにする必要があ
る。しかしそうすると、この電池に充電電流を流してい
ないときに、ソフトスタートを用いずにスイッチング素
子のスイッチングを開始して、負荷に低電流を流そうと
しても瞬間的に大きな電流が流れてしまう。この瞬間的
に大きな電流をソフトスタートを用いることによって抑
制しようとするものである。
【0110】請求項21の発明は、請求項1乃至19い
ずれかの発明において、出力情報検知手段の出力情報を
スイッチング制御手段にフィードバックし、スイッチン
グ制御手段は、前記フィードバックされた出力情報と所
定の目標出力量とに基づいて前記負荷に供給される出力
量が前記目標出力量になるよう前記スイッチング素子の
スイッチングを制御するので、正確な出力量を負荷に供
給することができるという効果がある。
【0111】請求項22の発明は、請求項21の発明に
おいて、負荷の状況を検知する負荷状況検知手段を備
え、前記負荷状況検知手段の検知状況により目標出力量
を可変するので、負荷の状況を検知して制御すること
で、負荷にダメージを与えることを無くすことができる
という効果がある。
【0112】請求項23の発明は、請求項1乃至22い
ずれかの発明において、交流電源の電圧及び位相の検出
手段を設けたので、第1の整流手段の全波整流出力の周
期にスイッチング素子のスイッチングを同期させると、
スイッチング素子のスイッチング停止時に全波整流出力
がほぼ一定となって同期がとれなくなる場合があるが、
交流電源の周期にスイッチングを同期させることによ
り、出力量の大小に関係なく安定した交流電源の電圧及
び位相の検出を行うことができるという効果がある。
【0113】請求項24の発明は、請求項23の発明に
おいて、交流電源の電圧及び位相の検出手段は、交流電
源を整流する第3の整流手段であるので、整流ブリッジ
のような整流手段を設けることにより、交流電源の電圧
及び位相の検出を安価に行うことができるという効果が
ある。
【0114】請求項25の発明は、請求項24の発明に
おいて、スイッチング制御回路は、第3の整流手段の出
力値と予め設けたしきい値とを比較器により比較した出
力に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作
の開始と停止とを行うので、簡単な回路構成により、交
流電源に同期してスイッチング素子のスイッチングの開
始と停止とを行うことができるという効果がある。
【0115】請求項26の発明は、請求項25の発明に
おいて、第3の整流手段の出力端間にコンデンサを接続
し、スイッチング制御回路は、前記第3の整流手段の出
力値と予め設けたしきい値とを比較器により比較した出
力に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作
の開始と停止とを行うので、第3の整流手段の出力端間
にコンデンサを接続することにより、交流電源の電圧信
号を0Vより大きくして、簡単な回路構成にすることが
できるという効果がある。
【0116】請求項27の発明は、請求項26の発明に
おいて、スイッチング制御回路は、第3の整流手段の出
力値の最低値未満の値と最大値を超える値とに切替えら
れる前記しきい値を入力された前記比較器の出力に応じ
て、前記スイッチング素子のスイッチング動作の連続停
止、もしくは連続動作を行うので、交流電源の電圧信号
を0Vより大きくして、簡単な回路構成にしてスイッチ
ング動作の連続停止、連続動作を行うことができるとい
う効果がある。
【0117】請求項28の発明は、請求項25乃至27
いずれかの発明において、前記負荷に供給される出力量
が所定の目標出力量になるように、前記しきい値は、出
力情報検知手段の出力情報に応じて変更されるので、出
力情報検知手段の出力情報をフィードバックすることで
低コストの回路構成で、低出力を負荷に供給することが
できるという効果がある。
【0118】請求項29の発明は、請求項25乃至28
いずれかの発明において、前記比較器は、ヒステリシス
特性を有するので、ノイズに強く安定した出力を得るこ
とができるという効果がある。
【0119】請求項30の発明は、請求項29の発明に
おいて、前記負荷に供給される出力量が所定の目標出力
量になるように、前記比較器の有するヒステリシス特性
は、出力情報検知手段の出力情報に応じてヒステリシス
幅を可変できるので、ノイズに強く安定した低出力を負
荷に供給することができるという効果がある。
【0120】請求項31の発明は、請求項1乃至30い
ずれかの発明において、前記負荷に供給される出力量を
所定の目標出力量にするために出力情報検知手段の出力
情報をサンプリングで読み取るときは、交流電源の2倍
の周期に同期しない周期でサンプリングするので、正確
且つ安定した出力を得ることができるという効果があ
る。
【0121】請求項32の発明は、請求項1乃至31い
ずれかの発明において、前記第1のインダクタに並列に
コンデンサが接続されて、共振型のインバータ回路を構
成するので、インバータの回路方式を共振型とすること
により損失の少ない低ノイズの電源装置にすることがで
きるという効果がある。なお、スイッチング素子2石を
交互にオン・オフさせるハーフブリッジ方式またはプッ
シュプル方式では、一般的にデッドタイム一定の周波数
制御が用いられるが、負荷の大小により共振周波数が合
わなくなりスイッチング損失が大きくなるが、本発明で
は負荷が大きいときの共振周波数に合わせておけば、負
荷が小さいときにおいても低損失を維持することができ
る。
【0122】請求項33の発明は、請求項1乃至32い
ずれかの発明において、前記第1のインダクタと第2の
インダクタとは、着脱可能、且つ互いに非接触であるの
で、負荷を簡単に着脱でき、水まわりやほこりの多いと
ころでも使用できるという効果がある。
【0123】請求項34の発明は、請求項1の発明にお
いて、スイッチング制御回路は、前記負荷に供給される
出力量が前記目標出力量になるように前記スイッチング
素子のスイッチングを周波数制御とPWM制御との内少
なくとも1つの制御を行って前記負荷に供給される出力
のピークを抑制する制御と、前記スイッチング素子をス
イッチングさせる動作とスイッチング停止させる動作と
を行う制御とを所定の目標出力量に応じて切替える機能
を備えるので、目標出力量に応じて制御方法を自動的に
切替えることにより、部品点数が少なく、安価で、高調
波電流が少なく、且つ広い制御性を有することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の回路構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施形態2の回路構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施形態2の動作を説明する図であ
る。
【図4】本発明の実施形態2の動作を説明する図であ
る。
【図5】本発明の実施形態3の回路構成を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施形態4の回路構成を示す図であ
る。
【図7】本発明の実施形態5の回路構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施形態6の回路構成を示す図であ
る。
【図9】本発明の実施形態7の回路構成を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施形態7の動作を説明する図であ
る。
【図11】本発明の実施形態8の回路構成を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図13】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図14】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図15】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図16】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図17】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図18】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図19】本発明の実施形態8の動作を説明する図であ
る。
【図20】本発明の実施形態9の回路構成を示す図であ
る。
【図21】本発明の実施形態9の動作を説明する図であ
る。
【図22】本発明の実施形態10の回路構成を示す図で
ある。
【図23】本発明の実施形態10の動作を説明する図で
ある。
【図24】本発明の実施形態11の回路構成を示す図で
ある。
【図25】本発明の実施形態11の動作を説明する図で
ある。
【図26】本発明の実施形態12の回路構成を示す図で
ある。
【図27】本発明の実施形態12の動作を説明する図で
ある。
【図28】本発明の実施形態13の回路構成を示す図で
ある。
【図29】本発明の実施形態13の動作を説明する図で
ある。
【図30】本発明の実施形態14の回路構成を示す図で
ある。
【図31】本発明の実施形態14の動作を説明する図で
ある。
【図32】本発明の実施形態14の動作を説明する図で
ある。
【図33】本発明の実施形態15の回路構成を示す図で
ある。
【図34】本発明の実施形態15の第1のインダクタと
第2のインダクタとを示す図である。
【図35】本発明の実施形態16の回路構成を示す図で
ある。
【図36】本発明の実施形態16の動作を説明する図で
ある。
【符号の説明】
AC 交流電源 B1 整流ブリッジ B2 整流ブリッジ Q1 FET Q2 FET L1 インダクタ L2 インダクタ L3 インダクタ L4 インダクタ L5 チョークコイル D1 ダイオード D2 ダイオード 1a FET制御回路 1b 周波数制御回路 1c PWM制御回路 3 出力検知回路 4 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安倍 秀明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 久保田 篤優 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大橋 敏治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA02 CA02 CA07 CB01 CB05 CC02 CC08 DA02 DA04 DB01 DB07 DC02 DC04 DC05 5H730 AA15 AA18 AS01 AS02 AS17 BB25 BB57 BB61 CC04 DD04 EE03 EE08 FD01 FD11 FD31 FF09 FF19 FG05 FG07

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する第1の整流手段と、
    高周波でスイッチングすることで前記第1の整流手段の
    整流出力を高周波電力に変換するスイッチング素子と、
    前記高周波電力を供給される第1のインダクタと、前記
    第1のインダクタと磁気結合している第2のインダクタ
    と、前記第2のインダクタに誘起される電圧を整流する
    第2の整流手段と、前記第2の整流手段の整流出力を平
    滑するチョークコイルと、前記チョークコイルの出力端
    側に接続される負荷とで構成されるインバータ・コンバ
    ータ回路からなり、前記負荷に供給される出力情報を検
    知するための出力情報検知手段と、前記出力情報検知手
    段の出力情報と所定の目標出力量とに基づいて前記負荷
    に供給される出力量が前記目標出力量になるよう前記ス
    イッチング素子のスイッチング動作を制御して前記負荷
    に供給される出力のピークを抑制するスイッチング制御
    手段とを備えることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 負荷は、定電圧負荷であることを特徴と
    する請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 負荷は、二次電池であることを特徴とす
    る請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 スイッチング制御手段は、前記負荷に供
    給される出力量が所定の目標出力量になるよう前記スイ
    ッチング素子のスイッチング動作を周波数制御して前記
    負荷に供給される出力のピークを抑制することを特徴と
    する請求項1記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 スイッチング制御手段は、前記負荷に供
    給される出力量が所定の目標出力量になるよう前記スイ
    ッチング素子のスイッチング動作をPWM制御して前記
    負荷に供給される出力のピークを抑制することを特徴と
    する請求項1記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 スイッチング制御手段は、前記負荷に供
    給される出力量が所定の目標出力量になるよう前記スイ
    ッチング素子のスイッチング動作を周波数制御とPWM
    制御とを組合せて制御して前記負荷に供給される出力の
    ピークを抑制することを特徴とする請求項1記載の電源
    装置。
  7. 【請求項7】 スイッチング制御手段は、前記スイッチ
    ング素子をスイッチングさせる時間とスイッチング停止
    させる時間とを生成することを特徴とする請求項1乃至
    6いずれか記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 目標出力量は、電流値であることを特徴
    とする請求項1乃至7いずれか記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 目標出力量は、電圧値であることを特徴
    とする請求項1乃至7いずれか記載の電源装置。
  10. 【請求項10】 スイッチング制御手段は、交流電源の
    周期に同期して、前記スイッチング素子をスイッチング
    させる時間とスイッチング停止させる時間とを生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の電源装
    置。
  11. 【請求項11】 スイッチング制御手段は、前記負荷に
    供給される出力が低出力となるように、交流電源の電圧
    のゼロクロス地点を挟む前後の区間のみ、前記スイッチ
    ング素子をスイッチングさせることを特徴とする請求項
    10記載の電源装置。
  12. 【請求項12】 スイッチング制御手段は、前記負荷に
    供給される出力が低出力となるように、交流電源の電圧
    のゼロクロス地点の近傍から前記スイッチング素子のス
    イッチングを開始させ、次のゼロクロス地点までに前記
    スイッチングを停止させることを繰り返すことを特徴と
    する請求項10記載の電源装置。
  13. 【請求項13】 スイッチング制御手段は、前記負荷に
    供給される出力が低出力となるように、交流電源の電圧
    のゼロクロス地点の近傍で前記スイッチング素子のスイ
    ッチングを停止させ、次のゼロクロス地点までに前記ス
    イッチングを開始させることを繰り返すことを特徴とす
    る請求項10記載の電源装置。
  14. 【請求項14】 スイッチング制御手段は、交流電源の
    電圧の最大絶対値地点を挟み、且つゼロクロス地点を含
    まない区間のみ、前記スイッチング素子をスイッチング
    させることを特徴とする請求項10記載の電源装置。
  15. 【請求項15】 スイッチング制御手段は交流電源の周
    期に同期して、前記スイッチング素子をスイッチングさ
    せる動作を所定の回数繰り返し行うことと、前記スイッ
    チング素子をスイッチング停止させる動作を所定の回数
    行うこととを交互に繰り返すことを特徴とする請求項1
    0乃至14いずれか記載の電源装置。
  16. 【請求項16】 スイッチング制御手段は交流電源の周
    期に同期して、前記スイッチング素子をスイッチングさ
    せる動作を繰り返し行う回数と、前記スイッチング素子
    をスイッチング停止させる動作を行う回数とを可変し
    て、前記負荷に供給される出力量を制御することを特徴
    とする請求項15記載の電源装置。
  17. 【請求項17】 スイッチング制御手段は、前記スイッ
    チング素子をスイッチングさせる時間とスイッチング停
    止させる時間とを可変して、前記負荷に供給される出力
    量を制御することを特徴とする請求項10乃至16いず
    れか記載の電源装置。
  18. 【請求項18】 スイッチング制御手段は、交流電源の
    周期に同期させて、前記スイッチング素子を交流電源の
    電圧の第1のゼロクロス地点近傍から所定のゼロクロス
    地点の数後の第2のゼロクロス地点近傍までスイッチン
    グさせ、前記第2のゼロクロス地点から所定のゼロクロ
    ス地点の数後の第3のゼロクロス地点近傍までスイッチ
    ング停止させる動作を繰り返すことを特徴とする請求項
    10記載の電源装置。
  19. 【請求項19】 スイッチング制御手段は、前記各所定
    のゼロクロス地点の数を可変して、前記負荷に供給され
    る出力量を制御することを特徴とする請求項18記載の
    電源装置。
  20. 【請求項20】 スイッチング制御手段は、前記スイッ
    チング素子をスイッチング停止状態からスイッチング開
    始させるときは、ソフトスタート制御を行うことを特徴
    とする請求項10乃至19いずれか記載の電源装置。
  21. 【請求項21】 出力情報検知手段の出力情報をスイッ
    チング制御手段にフィードバックし、スイッチング制御
    手段は、前記フィードバックされた出力情報と所定の目
    標出力量とに基づいて前記負荷に供給される出力量が前
    記目標出力量になるよう前記スイッチング素子のスイッ
    チングを制御することを特徴とする請求項1乃至19い
    ずれか記載の電源装置。
  22. 【請求項22】 負荷の状況を検知する負荷状況検知手
    段を備え、前記負荷状況検知手段の検知状況により目標
    出力量を可変することを特徴とする請求項21記載の電
    源装置。
  23. 【請求項23】 交流電源の電圧及び位相の検出手段を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至22いずれか記載
    の電源装置。
  24. 【請求項24】 交流電源の電圧及び位相の検出手段
    は、交流電源を整流する第3の整流手段であることを特
    徴とする請求項23記載の電源装置。
  25. 【請求項25】 スイッチング制御回路は、第3の整流
    手段の出力値と予め設けたしきい値とを比較器により比
    較した出力に基づいて前記スイッチング素子のスイッチ
    ング動作の開始と停止とを行うことを特徴とする請求項
    24記載の電源装置。
  26. 【請求項26】 第3の整流手段の出力端間にコンデン
    サを接続し、スイッチング制御回路は、前記第3の整流
    手段の出力値と予め設けたしきい値とを比較器により比
    較した出力に基づいて前記スイッチング素子のスイッチ
    ング動作の開始と停止とを行うことを特徴とする請求項
    25記載の電源装置。
  27. 【請求項27】 スイッチング制御回路は、第3の整流
    手段の出力値の最低値未満の値と最大値を超える値とに
    切替えられる前記しきい値を入力された前記比較器の出
    力に応じて、前記スイッチング素子のスイッチング動作
    の連続停止、もしくは連続動作を行うことを特徴とする
    請求項26記載の電源装置。
  28. 【請求項28】 前記負荷に供給される出力量が所定の
    目標出力量になるように、前記しきい値は、出力情報検
    知手段の出力情報に応じて変更されることを特徴とする
    請求項25乃至27いずれか記載の電源装置。
  29. 【請求項29】 前記比較器は、ヒステリシス特性を有
    することを特徴とする請求項25乃至28いずれか記載
    の電源装置。
  30. 【請求項30】 前記負荷に供給される出力量が所定の
    目標出力量になるように、前記比較器の有するヒステリ
    シス特性は、出力情報検知手段の出力情報に応じてヒス
    テリシス幅を可変できることを特徴とする請求項29記
    載の電源装置。
  31. 【請求項31】 前記負荷に供給される出力量を所定の
    目標出力量にするために出力情報検知手段の出力情報を
    サンプリングで読み取るときは、交流電源の2倍の周期
    に同期しない周期でサンプリングすることを特徴とする
    請求項1乃至30いずれか記載の電源装置。
  32. 【請求項32】 前記第1のインダクタに並列にコンデ
    ンサが接続されて、共振型のインバータ回路を構成する
    ことを特徴とする請求項1乃至31いずれか記載の電源
    装置。
  33. 【請求項33】 前記第1のインダクタと第2のインダ
    クタとは、着脱可能、且つ互いに非接触であることを特
    徴とする請求項1乃至32いずれか記載の電源装置。
  34. 【請求項34】 スイッチング制御回路は、前記負荷に
    供給される出力量が前記目標出力量になるように前記ス
    イッチング素子のスイッチングを周波数制御とPWM制
    御との内少なくとも1つの制御を行って前記負荷に供給
    される出力のピークを抑制する制御と、前記スイッチン
    グ素子をスイッチングさせる動作とスイッチング停止さ
    せる動作とを行う制御とを所定の目標出力量に応じて切
    替える機能を備えることを特徴とする請求項1記載の電
    源装置。
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