JPH07147780A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH07147780A
JPH07147780A JP5295766A JP29576693A JPH07147780A JP H07147780 A JPH07147780 A JP H07147780A JP 5295766 A JP5295766 A JP 5295766A JP 29576693 A JP29576693 A JP 29576693A JP H07147780 A JPH07147780 A JP H07147780A
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JP
Japan
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circuit
output
current
inverter
switching
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JP5295766A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Murakami
善宣 村上
Shozo Kataoka
省三 片岡
Yoshimitsu Hiratomo
喜光 平伴
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Abstract

(57)【要約】 【目的】負荷装置に定電流を供給し、且つその電流波形
を正弦波にする。 【構成】出力電圧が調整自在なチョッパ回路1で直流電
源Eの電圧変換を行う。チョッパ回路1の出力をPSP
WM方式のインバータ回路2で交流電力に変換する。こ
のインバータ回路2の出力をインダクタL1 とコンデン
サC1 とからなる直列共振回路を介して負荷装置Bに供
給する。負荷装置Bに流れる電流を電流検出回路3でと
検出する。電流検出回路3で検出される負荷電流に応じ
て上記制御回路4が負荷電流が一定且つ正弦波となるよ
うにインバータ制御回路2のスイッチング位相及びチョ
ッパ回路1の出力電圧を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷装置に定電流の高
周波電力を供給する電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に負荷装置に定電流の高周波電力を
供給する実開昭59−46496号で示された従来の電
源装置を示す。この電源装置は、基本的には、交流電源
ACを整流するダイオードブリッジからなる整流回路5
と、その整流回路5の出力電圧の電圧変換を行うチョッ
パ回路1と、チョッパ回路1の出力を高周波電力に変換
するインバータ回路2とで構成してある。
【0003】交流電源ACと整流回路5との間には、チ
ョッパ回路1あるいはインバータ回路2で発生する高周
波成分が交流電源AC側に帰還されることを防止すると
共に、入力電流歪みを低減する働きを持つフィルタ回路
6を挿入してある。チョッパ回路1は降圧形のものであ
り、MOSFETからなるスイッチング素子Q0 、イン
ダクタL0 、コンデンサC01,C01、ダイオードD0
及びスイッチング素子Q0 のスイッチングを制御するチ
ョッパ制御回路10からなる。このチョッパ回路1で
は、スイッチング素子Q0 のオン時に、インダクタL0
を介してコンデンサC01を充電し、スイッチング素子Q
0 のオフ時にインダクタL0 に蓄積されたエネルギを、
インダクタL0 、コンデンサC01及びダイオードD0
らなるループで放出する動作を繰り返すことにより、コ
ンデンサC01の両端に平滑された直流電圧を得るもので
ある。ここで、コンデンサC01の両端電圧は整流回路5
の出力電圧よりも低い直流電圧となる。なお、コンデン
サC02は高周波成分が整流回路2側に帰還されることを
防止するものである。
【0004】上記チョッパ回路1では電源投入時にコン
デンサC01に突入電流が流れる。そこで、これを防止す
るために、ソフトスタート回路8を設けてある。ソフト
スタート回路8は、電源投入直後はスイッチング素子Q
0 のオンデューティを小さくするようにチョッパ制御回
路10を制御する。そして、その後に徐々にスイッチン
グ素子Q0 のオンデューティを大きくして所定のオンデ
ューティとなるようにチョッパ制御回路10を制御し、
定常動作に移行させる。
【0005】インバータ回路2は、MOSFETからな
るスイッチング素子Q1 〜Q4 をブリッジ接続して構成
されたいわゆるフルブリッジ構成のものを用いてあり、
スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素
子Q3 ,Q4 の接続点との間にインダクタL1 及びコン
デンサC1 からなる直列共振回路を接続した構成となっ
ている。このインバータ回路2では、発振器21の発振
周波数に基づいてインバータ制御回路22が、対角位置
のスイッチング素子Q1 ,Q4 及びスイッチング素子Q
2 ,Q3 を組として交互にオン,オフさせることによ
り、チョッパ回路1の出力を高周波電力に変換する。
【0006】このインバータ回路2では、コンデンサC
3 の両端に接続された絶縁トランスTfを介して負荷に
電力を供給するようになっている。なお、絶縁トランス
Tfは、施工時の感電等の危険を防止すると共に、大地
に対する漏洩電流を低減して配線損失を低減するために
設けてある。また、絶縁トランスTfの2次側には正弦
波フィルタ回路7を設け、負荷装置Bに正弦波に近い電
流を供給するようにしてある。
【0007】この電源装置では、インバータ回路2から
負荷装置Bに供給される電流を検出し、その電流を一定
に制御する制御回路4を備えている。この電源装置の場
合には、インバータ回路2の出力電流を検出するカレン
トトランスCTを備え、制御回路4を、カレントトラン
スCTの出力を整流するダイオードD11,D12、その整
流出力を平滑する平滑回路41、及び整流平滑出力を抵
抗R1 及び可変抵抗VRで設定された比較電圧と比較し
て差分を増幅する差動増幅回路42とで構成し、差動増
幅回路42の出力でチョッパ制御回路31を制御してチ
ョッパ回路1の出力電圧を可変し、負荷電流を一定に保
つようにしてある。
【0008】なお、差動増幅回路7の比較電圧を可変抵
抗VRで可変することにより、出力電流を調節すること
ができるようにしてある。例えば、負荷装置Bが照明器
具である場合には、出力電流を小さくして負荷である放
電灯を調光点灯できるようにしてある。他の従来例を図
9に示す。この電源装置では、直流電源Eから供給され
る電力をインバータ回路2で高周波電力に変換し、その
高周波電力を負荷装置Bに供給する構成となっている。
ここで、インバータ回路2としては上述した従来例と同
様にフルブリッジ構成のものを用いてある。なお、トラ
ンジスタからなるスイッチング素子Q1 〜Q4 には、オ
フ時に直列共振回路に蓄積されたエネルギを放出するダ
イオードD1 〜D4 を夫々逆並列に接続してある。
【0009】ここで、本従来例のインバータ回路2は構
成的には上述した従来例と同じであるが、その動作は異
なるものである。つまり、この従来例では、インバータ
回路2のインバータ制御回路20としてPSPWM(P
hase−Shifted−PWM)制御を行うものを用いてあ
る。PSPWM制御とは、直列接続されたスイッチング
素子Q1 ,Q2 及びスイッチング素子Q3 ,Q4 が同時
にオンしないように相反的にオン,オフさせ、且つスイ
ッチング素子Q1 ,Q2 のスイッチングの位相に対し
て、スイッチング素子Q3 ,Q4 のスイッチングの位相
を0〜180°の範囲でずらすことにより、スイッチン
グ素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素子Q3 ,Q
4 の接続点との間に直流電源Eが印加される時間を調節
し、インバータ回路2の出力電流を制御する方法であ
る。
【0010】そして、スイッチング素子Q1 ,Q2 の接
続点とスイッチング素子Q3 ,Q4の接続点との間に、
絶縁トランスTfの1次巻線を介してチョークコイルL
1 とコンデンサC2 からなる直列共振回路を接続し、絶
縁トランスTfの2次出力を負荷装置Bに供給するよう
にしてある。ここで、本従来例において絶縁トランスT
fを直列共振回路と直列に接続してあるのは、負荷装置
Bのインピーダンス変化が直列共振回路の共振周波数に
影響することを少なくするためである。
【0011】この電源装置では、負荷装置Bに流れる電
流をカレントトランスCTで検出し、その検出出力に応
じてインバータ制御回路20がスイッチング素子Q1
4のスイッチングを制御して、負荷装置Bに供給され
る電流を一定に保つ。即ち、図10(b)に示すよう
に、直列接続されたスイッチング素子Q1 ,Q2 のスイ
ッチング位相に対して、スイッチング素子Q3 ,Q4
スイッチング位相をずらすして、スイッチング素子
1 ,Q4 あるいはスイッチング素子Q2 ,Q3 が共に
オンである期間を調整し、負荷装置Bに流れる電流を一
定とするようにしてある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図8の
従来の電源装置では、チョッパ回路1の出力電圧を制御
することにより、出力電流を定電流化している。しか
し、この場合にはインバータ回路2の出力電流が変動し
た場合、それに応じて出力電流が一定に制御されるまで
に時間がかかる(即応性に欠ける)という欠点があり、
瞬時の負荷変動に対応しにくいという問題があった。つ
まりは、チョッパ回路1自体及びそのフィードバック系
内にコンデンサなどの遅延要素を含むため、出力電流が
一定に制御されるまでに時間がかかる。これに対して、
図9の電源装置では、出力電流に応じてインバータ回路
2の制御を行い、フィードバック系に遅延要素を含まな
いので、即応性が良くなっている。
【0013】しかしながら、図9の電源装置において
は、インバータ回路2の出力電流波形を正弦波とするに
は、直列共振回路の共振周波数の近傍にインバータ回路
2のスイッチング周波数を設定する必要がある。これ
は、インバータ回路2のスイッチング周波数が直列共振
回路の共振周波数から遠ざかると、電流波形が正弦波と
ならないからである。なお、図8の従来例の場合にも、
インバータ回路2のスイッチング周波数が変化すると、
正弦波フィルタ7による波形整形作用が得られなくな
り、同様に電流波形が正弦波とならない。
【0014】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、負荷装置に定電流を供
給でき、且つその電流波形を正弦波にすることができる
電源装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、直流電源と、直流電源の電圧
変換を行い出力電圧が調整自在なコンバータ回路と、コ
ンバータ回路の出力を交流電力に変換するインバータ回
路と、このインバータ回路の出力をインダクタとコンデ
ンサとからなる直列共振回路を介して受ける負荷装置
と、負荷装置に流れる電流を検出する電流検出回路と、
電流検出回路で検出される負荷電流に応じてインバータ
回路及びコンバータ回路を制御する制御回路とからな
り、インバータ回路をチョッパ回路の出力にブリッジ接
続されたスイッチング素子で構成し、上記コンバータ回
路の出力に対して直列に接続されたスイッチング素子を
相反的にオン,オフ制御すると共に、コンバータ回路の
出力に対して直列に接続されたスイッチング素子の一方
の直列回路に対して他方の直列回路を同位相から180
°ずらした位相でスイッチング制御するインバータ制御
回路を上記インバータ回路に設け、電流検出回路で検出
される負荷電流に応じて負荷電流が一定且つ正弦波とな
るように上記制御回路がインバータ制御回路のスイッチ
ング位相及びコンバータ回路の出力電圧を制御するよう
にしてある。
【0016】インバータ回路のスイッチング周波数が任
意に可変自在なものであり、負荷装置が特に照明器具で
ある場合において、調光時の始動性を良くするために、
請求項2に示すように、負荷装置に供給される電流値と
インバータ回路のスイッチング周波数との積を一定とす
るように制御することが望ましい。
【0017】
【作用】請求項1の発明は、上述のように構成すること
により、制御回路でインバータ制御回路のスイッチング
位相及びチョッパ回路の出力電圧を制御して、インバー
タ回路のスイッチング周波数に関係なく、常に出力電流
を一定とし、且つ出力電流の波形を正弦波とする。
【0018】請求項2の発明は、負荷装置に供給される
電流値とインバータ回路のスイッチング周波数との積を
一定とするように制御することにより、負荷装置が照明
器具である場合における放電灯の調光時にも、全点灯時
と同じ電圧を印加し、調光時の始動性を良くする。
【0019】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明の一実施例を示す。本実施例
の電源装置は、直流電源Eと、この直流電源Eの電圧変
換を行うコンバータ回路としてのチョッパ回路1と、チ
ョッパ回路1の出力電圧を交流電圧に変換するインバー
タ回路2とで構成してある。
【0020】チョッパ回路1は、インダクタL0 、スイ
ッチング素子Q0 、ダイオードD0及びコンデンサ
01,C02で構成してあり、スイッチング素子Q0 のオ
ン時にインダクタL0 にエネルギを蓄積し、スイッチン
グ素子Q0 のオフ時にインダクタL0 に蓄積されたエネ
ルギに応じた電圧を直流電源Eの電圧に加算してダイオ
ードD0 を介してコンデンサC01を充電し、コンデンサ
01の両端に直流電源Eの電圧よりも高い昇圧電圧を得
る昇圧形のものである。
【0021】チョッパ回路1のチョッパ制御回路10
は、図3(a)に示す三角波信号を発生する三角波発振
器11と、この三角波発振器11の出力SOSC と詳しく
は後述する制御回路3から与えられる信号S1 とを比較
するコンパレータ12とで構成してある。このチョッパ
制御回路10では、信号S1 が三角波出力SOSC よりも
高いときに、コンパレータ12の出力がハイレベルとな
り、スイッチング素子Q 0 をオンとする。図3(b)に
スイッチング素子Q0 のドレイン電圧波形を示す。従っ
て、信号S1 が大きくなると、それに伴いスイッチング
素子Q0 のオン期間が長くなり、インダクタL0 に蓄積
されるエネルギの上昇により、チョッパ回路1の出力電
圧は大きくなる。逆に、信号S1 が小さくなると、チョ
ッパ回路1の出力電圧は小さくなる。
【0022】インバータ回路2としては、MOSFET
からなるスイッチング素子Q1 〜Q 4 をブリッジ接続し
て構成したいわゆるフルブリッジ構成のものを用いてあ
り、スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチン
グ素子Q3 ,Q4 の接続点との間にインダクタL1 及び
コンデンサC1 からなる直列共振回路と絶縁トランスT
fの1次巻線とを直列接続してある。ここで、絶縁トラ
ンスTfの1次巻線と並列に接続されたコンデンサC2
は、1次巻線と共に並列共振回路を構成し、直列共振回
路の共振周波数で決まる周波数に共振して2次出力を発
生するために設けてある。
【0023】インバータ回路2のインバータ制御回路2
0は、インバータ回路2の動作(スイッチング)周波数
を決定する信号を発生する発振器21と、この発振器2
1の出力に基づいてスイッチング素子Q1 〜Q4 のオ
ン,オフを制御するPSPWM(Phase−Shifted−P
WM)制御回路22とで構成してある。このPSPWM
制御に関しては、図10で説明したのでその説明は省略
する。このインバータ回路2において、図2(a)〜
(d)に示すようにスイッチング位相を制御した場合の
スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素
子Q3 ,Q4 の接続点との間の印加電圧VF を図2
(e)に示す。
【0024】なお、以下の説明では、スイッチング素子
1 〜Q4 のスイッチング周期の半周期をTとし、スイ
ッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素子Q
3 ,Q4 の接続点との間にチョッパ回路1の出力電圧が
印加される時間(つまりは対角位置のスイッチング素子
1 ,Q3 及びスイッチング素子Q2 ,Q3 が同時にオ
ンとなる期間)をtとした場合のt/Tを重なり率θと
呼ぶ。つまり、この重なり率θが大きくなると、それに
応じてインバータ回路2の出力は大きくなり、重なり率
θが小さくなると、インバータ回路2の出力は小さくな
る。
【0025】負荷装置Bは、絶縁トランスTfを介して
インバータ回路2から電源の供給を受ける。ここで、本
発明にかかる電源装置からは複数の負荷装置Bに対して
電源を供給するようにしてある。各負荷装置Bは、絶縁
トランスTfの2次巻線の両端に1次巻線が接続された
電流トランスT1 を備え、その電流トランスT1 の2次
出力を負荷Rに供給するようにしてある。
【0026】上記絶縁トランスTfと各負荷装置Bの電
流トランスT1 の1次巻線とで形成されるループには、
このループに流れる電流、つまりは負荷電流を検出する
電流検出回路3を設け、この電流検出回路3の出力を受
けてインバータ制御回路20及びチョッパ制御回路10
の制御を行う制御回路4を設けてある。以下、本実施例
の特徴とする制御回路4の動作について説明する。な
お、インバータ回路2は、そのスイッチング周波数が、
インダクタL1 及びコンデンサC 1 からなる直列共振回
路の共振周波数よりも高い領域で動作されているものと
して以下の説明を行う。
【0027】いま、インバータ回路2のスイッチング周
波数fが変化すると、それに伴ってインバータ回路2の
出力電流が変化する。例えば、スイッチング周波数fが
高くなると、それに伴ってインバータ回路2の出力電流
は小さくなる。そこで、スイッチング周波数fが異なる
場合にも、出力電流を一定にするには、上述した重なり
率θを変化させればよい。例えば、スイッチング周波数
fが高く、出力電流が小さいときには、重なり率θを大
きくすれば、出力電流を一定にできる。このチョッパ回
路1の出力電圧が一定である場合のスイッチング周波数
fと重なり率θとは図4に示すように一義的に決まる。
図4ではチョッパ回路1の出力電圧がE 1 ,E2 である
場合を夫々イ,ロで示してある。即ち、スイッチング周
波数fが異なる場合にも、重なり率θを調節すること
で、出力電流を一定にできる。
【0028】しかし、このようにインバータ回路2のス
イッチング周波数が変化した場合、直列共振回路は同じ
であるため、上記スイッチング周波数の変化により出力
電流は波形が歪み、ノイズを発生する。そこで、このノ
イズの発生を低減するためには、スイッチング周波数を
変化させても常に出力電流を正弦波に保つ必要がある。
【0029】ここで、上記重なり率θを調節することに
より、出力電流の歪みが軽減され、正弦波に保たれる。
その場合にも、出力電流の歪みを正弦波に保つスイッチ
ング周波数fと重なり率θとの関係は図4に示すように
一義的に決まる。ここで、図4では右下がりの特性にな
っているが、回路定数によっては、右上がりの特性にな
る場合もある。なお、図4ではチョッパ回路1の出力電
圧がE1 ,E2 である場合を夫々ハ,ニで示してある。
【0030】ここで、図4より明らかなように、各夫々
の曲線イと曲線ハ、及び曲線ロと曲線ニとは交差してお
り、夫々の交点A,Bが、インバータ回路2のスイッチ
ング周波数に対して出力電流が一定で、且つ正弦波とな
る点を示す。具体的には、インバータ回路2のスイッチ
ング周波数fがfA である場合には、重なり率θを
θ A 、チョッパ回路1の出力電圧をE1 とし、スイッチ
ング周波数fがfB である場合には、重なり率θを
θB 、チョッパ回路1の出力電圧をE2 とすれば、出力
電流を一定とし、正弦波にすることができる。
【0031】インバータ回路2の出力電流は定電流であ
り、その波形が正弦波であるので、別のスイッチング周
波数に対する重なり率θとチョッパ回路1の出力電圧と
は、図4におけるA点とB点とを破線で結んだ直線ヘ上
でおおよそ近似できる。なお、チョッパ回路1の出力電
圧は、インバータ回路1の出力電流と重なり率θとが上
記直線ヘより決まるので、それにより一義的に決まる。
従って、制御回路4において、上記図4の直線ヘに応じ
たチョッパ回路1の出力電圧、及びインバータ回路2の
重なり率θが得られる制御を行えば、インバータ回路2
のスイッチング周波数に対して出力電流を一定とし、正
弦波に保つことができる。つまりは、本実施例のよれ
ば、出力電流が一定の正弦波となる条件の下で、インバ
ータ回路1のスイッチング周波数が異なる場合に対応で
きる。なお、上記信号S1 によりチョッパ回路1の出力
電圧が所定電圧に設定される。
【0032】ところで、出力電流を変化させた場合(I
1 >I2 >I3 )、正弦波であり、定電流である特性線
は、図5イ〜ハに示すようになる。ここで、インバータ
回路2の出力電流は電流トランスT1 を介して負荷装置
Bに供給されているため、負荷装置Bが照明器具である
場合、電流と周波数との積が一定であると、放電灯に印
加される電圧が一定になる。つまりは、調光点灯時にも
定常点灯時と同様の電圧が放電灯に印加されることにな
り、調光時の始動性を向上させることができる。例え
ば、周波数を一定にすると、調光点灯時にはランプ電圧
が下がり、これにより始動しにくくなるのである。
【0033】ここで、電流Iと周波数fの積が一定の
点、つまりはI1 ×f1 =I2 ×f2=I3 ×f3 =一
定となる交点を図5中にC〜Eで示す。放電灯点灯装置
において、出力電流を変化させる場合、上記線ニ上に沿
って重なり率を制御することで、常に電流と周波数との
積を一定にすることができ、放電灯を調光する際にも始
動正を良くすることができる。ここで、放電灯を調光点
灯する場合には、周波数を変化させ、それに応じて上記
電流Iと周波数fの積が一定になるように、重なり率θ
及びチョッパ回路1の出力電圧を制御すればよい。
【0034】ところで、図6に電源装置であっても、本
発明を適用できる。この図6ではチョッパ回路1の代わ
りにフライバック方式のコンバータ回路1’を用いてあ
る。上記フライバック方式のコンバータ回路1’は、ト
ランスT0 の1次巻線に直列にスイッチング素子Q0
接続し、スイッチング素子Q0 のオン時に1次巻線に蓄
積されたエネルギにより、スイッチング素子Q0 のオフ
時にトランスT0 の2次巻線に誘起される電圧をダイオ
ードD0 及びコンデンサC0 で整流平滑して直流電圧を
得るものである。
【0035】このコンバータ回路1’においても、その
出力電圧はスイッチング素子Q0 のオンデューティによ
って任意に調整できる。従って、上述した実施例1の場
合と同様にして、出力電流を一定とし、且つ正弦波に保
つ制御が行える。また、図7に示すように降圧チョッパ
回路1”であってもよい。つまりは、コンバータ回路と
しては、スイッチング素子のPWM制御を行うことによ
り、出力電圧を任意に調整可能なものであれば、その他
の回路も適用することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明では上述のように、直流
電源と、直流電源の電圧変換を行い出力電圧が調整自在
なコンバータ回路と、コンバータ回路の出力を交流電力
に変換するインバータ回路と、このインバータ回路の出
力をインダクタとコンデンサとからなる直列共振回路を
介して受ける負荷装置と、負荷装置に流れる電流を検出
する電流検出回路と、電流検出回路で検出される負荷電
流に応じてインバータ回路及びコンバータ回路を制御す
る制御回路とからなり、インバータ回路をチョッパ回路
の出力にブリッジ接続されたスイッチング素子で構成
し、上記コンバータ回路の出力に対して直列に接続され
たスイッチング素子を相反的にオン,オフ制御すると共
に、コンバータ回路の出力に対して直列に接続されたス
イッチング素子の一方の直列回路に対して他方の直列回
路を同位相から180°ずらした位相でスイッチング制
御するインバータ制御回路を上記インバータ回路に設
け、電流検出回路で検出される負荷電流に応じて負荷電
流が一定且つ正弦波となるように上記制御回路がインバ
ータ制御回路のスイッチング位相及びコンバータ回路の
出力電圧を制御するようにしてあるので、インバータ回
路のスイッチング周波数に関係なく、常に出力電流を一
定とし、且つ出力電流の波形を正弦波とすることができ
る。
【0037】請求項2の発明では、負荷装置に供給され
る電流値とインバータ回路のスイッチング周波数との積
を一定とするように制御することで、負荷装置が照明器
具である場合における放電灯の調光時にも、全点灯時と
同じ電圧を印加することを可能とし、調光時の始動性を
良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】同上のインバータ回路の動作説明図である。
【図3】チョッパ回路の動作説明図である。
【図4】制御回路の動作説明図である。
【図5】負荷装置が特に照明器具である場合の制御回路
の動作説明図である。
【図6】他の実施例の回路図である。
【図7】さらに他の実施例の回路図である。
【図8】従来例の回路図である。
【図9】別の従来例の回路図である。
【図10】(a),(b)は負荷への供給電力を最大に
する場合、及び供給電力を低下させる場合の動作説明図
である。
【符号の説明】
1,1” チョッパ回路 1’コンバータ回路 2 インバータ回路 3 電流検出回路 4 制御回路 10 チョッパ制御回路 20 インバータ制御回路 L1 インダクタ C1 コンデンサ E 直流電源 B 負荷装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 41/29 C 9249−3K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、直流電源の電圧変換を行い
    出力電圧が調整自在なコンバータ回路と、コンバータ回
    路の出力を交流電力に変換するインバータ回路と、この
    インバータ回路の出力をインダクタとコンデンサとから
    なる直列共振回路を介して受ける負荷装置と、負荷装置
    に流れる電流を検出する電流検出回路と、電流検出回路
    で検出される負荷電流に応じてインバータ回路及びコン
    バータ回路を制御する制御回路とからなり、インバータ
    回路をチョッパ回路の出力にブリッジ接続されたスイッ
    チング素子で構成し、上記コンバータ回路の出力に対し
    て直列に接続されたスイッチング素子を相反的にオン,
    オフ制御すると共に、コンバータ回路の出力に対して直
    列に接続されたスイッチング素子の一方の直列回路に対
    して他方の直列回路を同位相から180°ずらした位相
    でスイッチング制御するインバータ制御回路を上記イン
    バータ回路に設け、電流検出回路で検出される負荷電流
    に応じて負荷電流が一定且つ正弦波となるように上記制
    御回路がインバータ制御回路のスイッチング位相及びコ
    ンバータ回路の出力電圧を制御して成ることを特徴とす
    る電源装置。
  2. 【請求項2】 インバータ回路がスイッチング周波数を
    任意に可変自在なものである場合において、負荷装置に
    供給される電流値とインバータ回路のスイッチング周波
    数との積を一定とするように制御して成ることを特徴と
    する請求項1記載の電源装置。
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