JP2010088173A - 電動車両におけるパーキングブレーキ装置 - Google Patents
電動車両におけるパーキングブレーキ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010088173A JP2010088173A JP2008252578A JP2008252578A JP2010088173A JP 2010088173 A JP2010088173 A JP 2010088173A JP 2008252578 A JP2008252578 A JP 2008252578A JP 2008252578 A JP2008252578 A JP 2008252578A JP 2010088173 A JP2010088173 A JP 2010088173A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- power generation
- brake device
- parking brake
- generation motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
Abstract
【解決手段】バッテリと、電動車両の後輪WRに連結された駆動軸51、駆動軸51を駆動するロータ56及びステータ55を有し、バッテリから供給される電力に基づいて車両の駆動源となる動力発生モータ50と、動力発生モータ50を収容する仕切壁53を有するスイングアーム13と、を備えた電動車両におけるパーキングブレーキ装置において、ロータ56は、ステータ55に対して軸方向に移動可能であり、ロータ56に取り付けられたブレーキパッド60と、ブレーキパッド60を、スイングアーム13が有する仕切壁53側に付勢するブレーキスプリング58と、を備える構成とした。
【選択図】図3
Description
このような電動車両も、通常の自動二輪車と同様、例えばブレーキハンドルの操作に従って制動するブレーキ装置とは別に、停車中に駆動輪をロックするパーキングブレーキ装置を備えることが好ましい。
そこで、本発明は、上記の課題を解消し、駆動輪周辺における部品点数の抑制と構造の単純化を可能とする電動車両のパーキングブレーキ装置を提供することを目的としている。
この構成によれば、動力発生モータの駆動軸を駆動するロータがステータに対して軸方向に移動可能であり、このロータに取り付けられたブレーキパッドが、ブレーキスプリングによりケース側に付勢されるので、このブレーキパッドがロータとともに軸方向に移動し、ケース側に押しつけられて摩擦を生じることによって、動力発生モータの駆動軸が回転しないように制止される。これにより、駆動軸に連結された駆動輪の回転が制止され、パーキングブレーキ装置の制動力が発揮される。つまり、駆動輪を駆動する駆動源としての動力発生モータを、電動車両のパーキングブレーキ装置として利用することができ、パーキングブレーキ装置を別途設ける必要がなくなるので、部品点数を減少させ、構造を単純化することができ、電動車両の小型化を図ることができる。
この場合、動力発生モータに電力が供給されている状態ではロータとステータとの間に作用する磁力によってロータがステータ側に吸引されるので、この吸引力によってブレーキスプリングの付勢力に抗してロータを移動させることで、パーキングブレーキ装置の作動を解除することができる。すなわち、動力発生モータの停止時には、ブレーキスプリングの付勢力によってブレーキパッドがケース側に付勢され、ケースとブレーキパッドとの摩擦によって制動力が発揮される一方、動力発生モータに電力が供給されると、ロータがステータに吸引されることで、ロータに取り付けられたブレーキパッドが非摩擦位置に移動して、制動力が解除される。このように、動力発生モータへの通電状態の切り替えに応じて、パーキングブレーキ装置の制動状態と、非制動状態とが自動的に切り替えられるので、制動状態を切り替えるための操作を必要としない電動車両のパーキングブレーキ装置を実現できる。
この場合、駆動機構によって、ブレーキスプリングの付勢力によってケース側に付勢されていたブレーキパッドが、ブレーキスプリングの付勢力に抗して移動して、パーキングブレーキ装置の制動状態が解除されるので、操作性の高いパーキングブレーキ装置を実現できる。
この場合、インナロータを用いることで、動力発生モータの小型化を図ることが可能である。
さらに、上記構成において、前記ロータとしてアウタロータを備えた構成を有し、前記ブレーキパッドは前記アウタロータの外周に設けられたものであってもよい。
この場合、大きな駆動力を得やすいアウタロータ型の動力発生モータを備えた電動車両において、動力発生モータをパーキングブレーキ装置として利用することにより、部品点数を減少、構造の単純化および小型化を図ることができる。
この場合、ソレノイドの動作によりプッシュロッドを介してロータが押圧されて移動し、ブレーキパッドをケース側から離隔させて非摩擦位置に移動させ、パーキングブレーキ装置の制動状態を解除できる。このため、例えばスイッチ操作により、ソレノイドへの通電のオン/オフを切り替えることで、パーキングブレーキ装置の作動および解除を切り替えられる。
この場合、電動車両の走行時に駆動機構によってロータがケース側から離隔し、パーキングブレーキ装置が解除されるので、パーキングブレーキ装置を解除させる操作がなくても、確実にパーキングブレーキ装置を解除できる。
この場合、ブレーキスプリングによって、ロータが移動してブレーキパッドがケースに当接して制動力を発揮する際に、駆動軸方向におけるステータの中心とロータの中心とが偏位するので、パーキングブレーキ装置の制動状態が解除されることでステータの中心とロータの中心との偏位が解消する。これにより、パーキングブレーキ装置の制動状態が解除されると、ステータとロータとが正対して望ましい駆動力を得られるようになる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるバッテリ駆動式の電動二輪車(Electric Vehicle)の側面図、図2は、その平面図である。なお、図2では、説明を容易にするために、図1に記載したシートレール8、フェンダカバー21、ステップフロア10を省略している。
また、リアフレーム7は、センターフレーム6の水平部6bの後端から車体後方斜め上側に向けて延びる第1傾斜部7aと、この第1傾斜部7aの後端で屈曲する屈曲部7bから、第1傾斜部7aよりも緩やかな傾斜で車体後方斜め上側に延びる第2傾斜部7cとで構成されている。また、第2傾斜部7cは、図2に示すように、車体幅方向に延びるクロスフレーム7dによって左右が連結されている。
さらに、シートレール8は、リアフレーム7の上側に取り付けられた略逆U字形状をなしており、リアフレーム7の屈曲部7bから車体前方斜め上側に延びる傾斜部8aと、この傾斜部8aの上端から後方へ水平に延びる水平部8bと、この水平部8bの後部からリアフレーム7の第2傾斜部7cに向けて後方斜め下側に延びる支持部8cとで構成されている。
これにより、導入口20aから取り込んだ外気によってバッテリ9を空気冷却し、冷却後の空気を排出口20bから排出することができるようになっている。
スイングアーム13は、図3に示すように、車体前後方向に延在する仕切壁25aを有する本体部25と、この本体部25の左側面を覆う左側カバー26と、本体部25の右側面を覆う右側カバー27とを組み立てて構成されている。
また、機器取付空間23の左側面は、上述した左側カバー26をボルト等で着脱可能に取り付けることによって塞がれており、空気送流空間24の右側面は、上述した右側カバー27を同様にボルト等で着脱可能に取り付けることによって塞がれている。
また、ギヤカバー34には、ドラムブレーキユニット35を取り付けるためのピン部材36が設けられている。このドラムブレーキユニット35は、左側の操向ハンドル3に取り付けられたブレーキハンドル39を操作することによって動作する。詳細には、ブレーキハンドル39の操作によって、図示しないブレーキワイヤを介してブレーキレバー38が回動し、ブレーキレバー38に取り付けられたピン部材36が操作されることによって後輪WRのブレーキが作動するようになる。
また、PDU18は、図示しない配線によってバッテリ9と接続されており、バッテリ9からPDU18へ電力が送られるようになっている。また、PDU18は、制御プログラム等が格納された図示しないECU(Electric Control Unit)とも配線によって接続され、ECUからPDU18へ制御信号が送られるようになっている。さらに、PDU18は、図示しない配線によって動力発生モータ50とも接続されており、PDU18から動力発生モータ50へ電力及び制御信号が送られるようになっている。なお、上述したECUは、車体側に取り付けられている。
一方、空気送流空間24には、仕切壁25aから複数のフィン40が突出しており、PDU18から仕切壁25aへと熱伝導した熱がさらにフィン40へと熱伝導するようになっている。
また、スイングアーム13の下側には、メインスタンド45を支持するための取付部46が車体幅方向の左右に離間する態様で一対形成されている。これにより、メインスタンド45は、取付部46の取付穴46aに挿通される取り付けピン46b(図1参照)によってスイングアーム13に取り付けられ、スイングアーム13と一緒に揺動する。
図4(A)及び図4(B)は、III−III断面の要部を拡大して示す図であり、図4(A)は図3と同様に動力発生モータ50の制動状態を示し、図4(B)は非制動状態を示す。
駆動軸51にはロータ56が取り付けられる一方、この駆動軸51及びロータ56を囲むようにステータ55が配置され、内側に位置するロータ56が駆動軸51とともに回転するインナロータ型のモータとして構成されている。
動力発生モータ50は、ステータ55とロータ56とがいずれも突極構造を有する、いわゆるリラクタンスモータである。ロータ56の極は鉄芯で構成され、ステータ55の各々の極には複数のコイルが設けられており、各コイルに通電してステータ55の極とロータ56の極との間にリラクタンストルクを発生させることにより、ロータ56を回転させる。
ロータ56は、仕切壁53に臨む端部が径方向に張り出した形状であって、この張り出し部分には、高摩擦材料からなる板状のブレーキパッド60が配されている。
この状態で、ロータ56にはブレーキスプリング58の付勢力のみが作用しているので、この付勢力によって、ロータ56は駆動軸51の軸方向に移動され、ブレーキパッド60が仕切壁53に当たる位置で静止する。図4(A)中の距離Gは、ロータ56がステータ55に正対する位置からのオフセット量を示す。
この状態では、ブレーキスプリング58の付勢力によってブレーキパッド60が仕切壁53に押し付けられており、この押圧力によって仕切壁53とブレーキパッド60との間の摩擦を生じるので、駆動軸51は回転しないよう制止される。
このように、動力発生モータ50に電流が供給されていない状態では、ブレーキスプリング58の付勢力によって、ロータ56が備えるブレーキパッド60が仕切壁53に押し付けられるので、動力発生モータ50は、後輪軸17および後輪WRの回転を止めるパーキングブレーキ装置として機能する。従って、電動二輪車1には、動力発生モータ50の他に別途パーキングブレーキ装置を設ける必要がないので、後輪WR周辺の部品点数を大幅に削減し、構造の単純化を図ることが可能となり、さらに、電動二輪車1の小型化を図ることができる。
従って、電動二輪車1においては、動力発生モータ50への電流をオフにする操作を行うだけでパーキングブレーキ装置を制動状態にすることができ、動力発生モータ50への電流をオンにするだけでパーキングブレーキ装置の制動力が自動的に解除され、非制動状態になる。このため、意識して操作を行わなくても自動的にパーキングブレーキ装置を作動させることができる。
また、電動二輪車1の停車時には、ブレーキハンドル39の操作に応じてドラムブレーキユニット35が後輪WRの後輪軸17を制動するととともに、スロットルグリップの操作が解除されるのでPDU18から動力発生モータ50への給電がオフにされる。ここで給電がオフに切り替わることにより、動力発生モータ50は自動的に制動状態となって、後輪WRの回転を制動する。
また、本第1の実施の形態のように、動力発生モータ50をリラクタンスモータとして構成した場合、ステータ55に通電することによって、ブレーキスプリング58の付勢力に抗してロータ56を移動させ、制動状態を解除できる。これにより、少ない部品点数で、制動および制動解除が可能なパーキングブレーキ装置を実現できる。
さらに、本第1の実施の形態のように、動力発生モータ50をインナロータ型のモータとして構成すれば、部品点数が少なくて済み、動力発生モータ50の小型化が容易である。このため、動力発生モータ50を収容するスイングアーム13の小型化、ひいては電動二輪車1の小型化を図ることが可能となる。
また、図4(A)に示す制動状態では、駆動軸51の軸方向におけるステータ55の中心とロータ56の中心とが、ブレーキスプリング58の付勢力によって、符号Gで示す量だけ偏位して降り、この制動状態が解除されると、図4(B)に示すように中心の偏位が解消して、ステータ55とロータ56とが正対して、望ましい駆動力を得られるようになる。
図5は、本発明を適用した第2の実施の形態に係る電動二輪車1の断面図であり、図1のIII−III断面に相当する面を示す。図6は、駆動軸71の構成を詳細に示す分解斜視図である。図7は、第2の実施の形態に係る電動二輪車1が備える動力発生モータ70の構成を示す図であり、図5の要部を拡大した図に相当する。ここで、図5は動力発生モータ70の制動状態を示し、図7は制動が解除された状態を示す。
なお、本第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される各部については同符号を付して説明を省略する。
動力発生モータ70は、ロータ76が永久磁石または電磁石により構成され、ステータ55の電磁石と組み合わされた通常のモータであり、整流子型モータであってもよいし、ブラシレスモータであってもよい。動力発生モータ70は、PDU18によってバッテリ9からの電力の供給を受けて駆動軸71を回転させ、後輪WRを駆動する。
ロータ76は、駆動軸71にスプライン嵌合され、駆動軸71の軸方向に自在にスライド移動可能である。駆動軸71には、ベアリング54bの近傍においてスプリング受け部57が取り付けられ、このスプリング受け部57とロータ76との間にブレーキスプリング58が配設され、このブレーキスプリング58の付勢力によってロータ76は仕切壁53側へ付勢されている。
図6に示すように、駆動軸71は、軸方向に中空管71a及び軸部71bが設けられた構成を有し、軸部71bには上記のようにロータ76が嵌合するスプラインが形成されている。また、軸部71bには、直径方向に貫通する長孔71cが穿設され、長孔71cにはピン73が貫通している。長孔71cは、軸部71bの軸方向に長く、ピン73は、この長孔71cの長さの範囲において軸方向に移動可能である。
軸部71bには、中空管71aの中空部に連通する空間が形成され、この空間は長孔71cに達している。中空管71aの中空部と軸部71b内の空間を貫くようにプッシュロッド72が挿入されている。
プッシュロッド72は、その先端が長孔71cに達し、ピン73に連結されている。このため、プッシュロッド72を駆動軸71の軸方向に沿って動かすことで、プッシュロッド72に連結されたピン73を同方向に移動させることができる。プッシュロッド72の基端部は駆動軸71の中空管71aから突出している。
そして、スイングアーム13の側面には貫通孔が形成され、この貫通孔を塞ぐようにソレノイド74が配設されている。駆動機構としてのソレノイド74は、内蔵する電磁石によって可動芯75を駆動軸71側に出し入れするよう構成され、可動芯75はスイングアーム13の側面の貫通孔を通って、プッシュロッド72の端部に繋がっている。これにより、ソレノイド74の動作によってロータ76を移動させることが可能な構成となっている。
この制動状態においては、駆動軸71の軸方向におけるステータ55の中心と、ロータ76の中心とが、図中符号G″で示す量だけ偏位している。
図7に示す状態では、ソレノイド74の動作によりロータ76がステータ55側に移動したため、駆動軸71の軸方向におけるステータ55の中心とロータ76の中心とが一致しており、図5中符号G″で示した偏位は解消している。
これにより、電動二輪車1は、ソレノイド74への通電をオン/オフさせる簡単な操作によって、停車中に後輪WRを制動するパーキングブレーキ装置の制動状態と、この制動を解除した状態とを切り替えることが可能である。ソレノイド74への通電をオン/オフさせる操作は、例えばスイッチの切り替えによって実現できるので、小さな力で簡単に操作できるという利点がある。
図8は、本発明を適用した第3の実施の形態に係る電動二輪車1の断面図であり、図1のIII−III断面に相当する面を示す。図9は、第3の実施の形態に係る電動二輪車1が備える動力発生モータ80の構成を示す図であり、図8の要部を拡大した図に相当する。ここで、図8は動力発生モータ80の制動状態を示し、図9は制動が解除された状態を示す。
なお、本第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される各部については同符号を付して説明を省略する。
また、動力発生モータ80は、ロータコア83とステータ84とがいずれも突極構造を有する、いわゆるリラクタンスモータである。ロータコア83の極は鉄芯で構成され、ステータ84の各々の極には複数のコイルが設けられており、各コイルに通電してステータ84の極とロータコア83の極との間にリラクタンストルクを発生させることにより、カバー82を回転させる。
ボウル型のカバー82の中央には、駆動軸81の先端にキャップ状に被さる連結部82aが設けられている。連結部82aの内側と駆動軸81の先端部の外周には軸方向のスプラインが形成されており、連結部82aと駆動軸81とはスプライン嵌合されている。このため、カバー82は、駆動軸81の軸方向にスライド移動可能である。
また、カバー82の外周面には、高摩擦材料からなるブレーキパッド89が設けられている。ブレーキパッド89は、カバー82の外周に巻き回されたリング状の部材であり、図中符号Aで示す側すなわち車体外側が薄く、後輪WR側が厚く、厚みが滑らかに変化する形態となっている。このため、ブレーキパッド89の断面は、図8に示すように片側に斜面を有する台形となっている。
このように、動力発生モータ80は、周面が斜面で形成されたブレーキパッド89と、固定パッド90とを有しており、これらの斜面は互いに同じ角度をなし、面接触させることが可能である。
この状態で、カバー82にはブレーキスプリング86の付勢力のみが作用しているので、この付勢力によって、カバー82は駆動軸81の軸方向に沿って符号Aで示す方向に移動される。ここで、互いに厚みが変化する形状に構成されたブレーキパッド89と固定パッド90とは、その斜面同士が接するように、当接する。この状態では、ブレーキスプリング86の付勢力によってブレーキパッド89が固定パッド90に押し付けられており、この押圧力によって固定パッド90とブレーキパッド89との間の摩擦を生じるので、駆動軸81は回転しないよう制止される。このため、駆動軸81に連結された後輪軸17の回転も制止され、動力発生モータ80は、後輪WRの回転を止める制動状態となる。
従って、電動二輪車1においては、第1の実施の形態と同様に、動力発生モータ80への電流をオフにする操作を行うだけでパーキングブレーキ装置を制動状態にすることができ、動力発生モータ80への電流をオンにするだけでパーキングブレーキ装置の制動力が自動的に解除される。このため、動力発生モータ80をパーキングブレーキ装置として利用することができ、また、意識して操作を行わなくても自動的にパーキングブレーキ装置を作動させることができる。また、動力発生モータ80をリラクタンスモータとして構成したことで、少ない部品点数で、制動および制動解除が可能なパーキングブレーキ装置を実現できる。
さらに、本第3の実施の形態のように、アウタロータ型の動力発生モータ80を用いた場合には、大きなトルクを得ることが可能である。換言すれば、アウタロータ型の動力発生モータ80においては、カバー82にブレーキパッド89を設け、このブレーキパッド89に対向する固定パッド90を設けることで、本発明のパーキングブレーキ装置を適用できる。
例えば、本実施の形態では、駆動軸51、71、81は、いずれも駆動ギヤ29及び減速ギヤ30を介して後輪WRの後輪軸17に連結された構成としたが、これらは後輪軸17に対して空転しないよう連結されていればよく、例えば、より多段のギヤを介して連結された構成としてもよいし、ベルトやチェーンを介して連結された構成としてもよい。
また、上記の各実施の形態では、電動車両としてスクータ型の電動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明は、スクータ型の二輪車に限らず、他の形態の二輪車および三輪車等にも適用可能である。
9 バッテリ
13 スイングアーム(パワーユニット)
18 PDU
29 駆動ギヤ
30 減速ギヤ
50、70、80 動力発生モータ
61、71、81 駆動軸
53 仕切壁(ケース)
55、84 ステータ
56、76 ロータ
60 ブレーキパッド
72 プッシュロッド
73 ピン
74 ソレノイド(駆動機構)
75 可動芯
82 カバー(ロータ)
83 ロータコア
58、86 ブレーキスプリング
89 ブレーキパッド
90 固定パッド
95 ケース
WR 後輪(駆動輪)
Claims (8)
- バッテリと、電動車両の駆動輪に連結された駆動軸、この駆動軸を駆動するロータ及びステータを有し、前記バッテリから供給される電力に基づいて車両の駆動源となる動力発生モータと、前記動力発生モータを収容するケースを有するパワーユニットと、を備えた電動車両におけるパーキングブレーキ装置において、
前記ロータは、前記ステータに対して軸方向に移動可能であり、
前記ロータに取り付けられたブレーキパッドと、
前記ブレーキパッドを、前記パワーユニットが有する前記ケース側に付勢するブレーキスプリングと、を備えること、
を特徴とする電動車両におけるパーキングブレーキ装置。 - 前記動力発生モータはリラクタンスモータで構成されたこと、を特徴とする請求項1記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
- 前記動力発生モータは、前記ブレーキパッドを前記ケース側から離隔させる駆動機構を備えること、を特徴とする請求項1記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
- 前記ロータとして、インナロータを備えた構成を有すること、を特徴とする請求項1または2記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
- 前記ロータとしてアウタロータを備えた構成を有し、前記ブレーキパッドは前記アウタロータの外周に設けられたこと、を特徴とする請求項1または2記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
- 前記駆動機構は、前記ロータに係合するプッシュロッドと、前記ブレーキスプリングの付勢力に抗して前記プッシュロッドを押圧するソレノイドと、を備えて構成されること、を特徴とする請求項3記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
- 前記駆動機構は、前記電動車両の走行時には前記ロータを前記ケース側から離隔させるように作動すること、を特徴とする請求項3または6記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
- 前記ブレーキスプリングは、前記駆動軸の軸方向に前記ロータを移動させて、前記ブレーキパッドを前記ケースに当接させた際に、前記駆動軸方向における前記ステータの中心と前記ロータの中心とを偏位させること、を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電動車両におけるパーキングブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008252578A JP5226446B2 (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 電動車両におけるパーキングブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008252578A JP5226446B2 (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 電動車両におけるパーキングブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010088173A true JP2010088173A (ja) | 2010-04-15 |
JP5226446B2 JP5226446B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=42251585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008252578A Expired - Fee Related JP5226446B2 (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 電動車両におけるパーキングブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5226446B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012067144A1 (ja) * | 2010-11-19 | 2012-05-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動式鞍乗り型車両及び電動車両の駆動装置 |
WO2021157359A1 (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-12 | キヤノン株式会社 | モータおよび物品 |
JP7260070B1 (ja) * | 2021-06-02 | 2023-04-18 | 日本精工株式会社 | 駆動輪及び台車 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5258410U (ja) * | 1975-10-27 | 1977-04-27 | ||
JPS59155865U (ja) * | 1983-04-06 | 1984-10-19 | 日本サ−ボ株式会社 | ブレ−キ付電動機 |
JPS6274476U (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-13 | ||
JPH0383462U (ja) * | 1989-12-15 | 1991-08-26 | ||
JPH09109696A (ja) * | 1995-10-23 | 1997-04-28 | Honda Motor Co Ltd | ホイールモータユニットおよび電動車両 |
JP2006194257A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 車両用ホイールモータおよびその制御方法 |
JP2008109842A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-05-08 | Nissan Motor Co Ltd | パーキングロック機能付回転電機 |
-
2008
- 2008-09-30 JP JP2008252578A patent/JP5226446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5258410U (ja) * | 1975-10-27 | 1977-04-27 | ||
JPS59155865U (ja) * | 1983-04-06 | 1984-10-19 | 日本サ−ボ株式会社 | ブレ−キ付電動機 |
JPS6274476U (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-13 | ||
JPH0383462U (ja) * | 1989-12-15 | 1991-08-26 | ||
JPH09109696A (ja) * | 1995-10-23 | 1997-04-28 | Honda Motor Co Ltd | ホイールモータユニットおよび電動車両 |
JP2006194257A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 車両用ホイールモータおよびその制御方法 |
JP2008109842A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-05-08 | Nissan Motor Co Ltd | パーキングロック機能付回転電機 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012067144A1 (ja) * | 2010-11-19 | 2012-05-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動式鞍乗り型車両及び電動車両の駆動装置 |
JPWO2012067144A1 (ja) * | 2010-11-19 | 2014-05-12 | 本田技研工業株式会社 | 電動式鞍乗り型車両及び電動車両の駆動装置 |
JP5513628B2 (ja) * | 2010-11-19 | 2014-06-04 | 本田技研工業株式会社 | 電動式鞍乗り型車両 |
US9027692B2 (en) | 2010-11-19 | 2015-05-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Electric saddled vehicle and drive device for electric vehicle |
TWI488770B (zh) * | 2010-11-19 | 2015-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 電動式跨坐型車輛裝置 |
WO2021157359A1 (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-12 | キヤノン株式会社 | モータおよび物品 |
JP7260070B1 (ja) * | 2021-06-02 | 2023-04-18 | 日本精工株式会社 | 駆動輪及び台車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5226446B2 (ja) | 2013-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109073009B (zh) | 车轮模块 | |
JP5356087B2 (ja) | 電動車両 | |
US7870917B2 (en) | Drive device for electrically movable vehicles and electric wheelchair having same | |
WO2010038357A1 (ja) | 電気自動二輪車 | |
JP2003002277A (ja) | 電動式動力ユニット、電動車両および電動二輪車 | |
JP4555774B2 (ja) | 回転電機及び電動車両 | |
JP2011035954A (ja) | モータ駆動装置及びこれを搭載した電動車両 | |
TWI417204B (zh) | Discharge control device | |
JP5226446B2 (ja) | 電動車両におけるパーキングブレーキ装置 | |
JP2017532251A (ja) | 電動ペダルアシスト自転車用の推進装置、及びそのペダルアシスト自転車 | |
US8915317B2 (en) | Trailer maneuvering drive | |
JP2008043404A (ja) | 電動車両用駆動装置及びこれを具えた電動車椅子 | |
JP2007030881A (ja) | 車両用電動ブレーキ装置 | |
JP5129713B2 (ja) | 電気自動二輪車 | |
US11970237B2 (en) | Driving device and driving system | |
JP5200070B2 (ja) | モータ内蔵自転車用ハブ | |
JP4408789B2 (ja) | 電動車両用駆動装置及びこれを具えた電動車椅子 | |
JP4812579B2 (ja) | 電動車両用駆動装置及びこれを具えた電動車椅子 | |
JPH1149060A (ja) | 移動装置用駆動ユニット | |
JP2005278234A (ja) | モータ装置及びこれを用いた電動自転車 | |
JP4544963B2 (ja) | 電動車両用駆動装置及びこれを具えた電動車椅子 | |
JP2006001373A (ja) | インホイールモータのブレーキ装置 | |
JP2012206604A (ja) | 電動パワーユニット | |
JP2017533141A (ja) | 電動ペダルアシスト自転車用の推進装置およびそれを用いたペダルアシスト自転車 | |
JP2002331986A (ja) | 電動アシスト自転車用モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120925 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121126 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20121126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |