JPH09109696A - ホイールモータユニットおよび電動車両 - Google Patents

ホイールモータユニットおよび電動車両

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JPH09109696A
JPH09109696A JP29728795A JP29728795A JPH09109696A JP H09109696 A JPH09109696 A JP H09109696A JP 29728795 A JP29728795 A JP 29728795A JP 29728795 A JP29728795 A JP 29728795A JP H09109696 A JPH09109696 A JP H09109696A
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JP
Japan
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wheel
wheel motor
rotor
motor unit
electric
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JP29728795A
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English (en)
Inventor
Jun Hosaka
潤 保坂
Yoshihiro Iijima
良洋 飯嶋
Hironori Nishie
博徳 西江
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホイールモータとしての電動走行機能と、走
行しない状態での停止状態保持機能とを兼備した汎用性
の高いホイールモータユニットおよびこれを利用した電
動車両を提供する。 【解決手段】 ホイールモータユニットは、主として、
減速機付きホイールモータ1および駐車ブレーキ70に
より構成され、駐車ブレーキ70は、ハウジング60と
ホイール3との間に配置されるとともに出力軸9に取り
付けられる。ホイールモータ1への通電が遮断されたと
きには駐車ブレーキ70の電磁コイル74cへの通電が
遮断されて、ブレーキディスク73が、バネ74dの付
勢力により、アーマチュア72とサイドプレート71と
で圧着され、ブレーキ作動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役運搬車両等の
産業車両等の駆動源として用いるホイールモータユニッ
トおよびこれを利用した電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホイールと電動機とを一体にした
ホイールモータユニットは、産業車両をはじめとして広
く利用されており、本出願人もすでに特開平7−814
636号公報で減速機付きホイールモータを提案してい
る。
【0003】そして、この種の減速機付きホイールモー
タを使用すると、従来動力付きでなかったり、動力源を
搭載する場所が確保できないといった制約等によって動
力付きに構成し難かったものが簡単に電動駆動にできる
というメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ホイールモータを使用して電動車両を構成した場合、制
動ブレーキをどのように構成するかという問題があり、
また、車両を所定位置に止めておくための、いわゆる駐
車ブレーキをどのように構成するかという問題がある。
【0005】前者の制動ブレーキとしては、一般的には
回生制動ブレーキが使用され、特別な場合として、ホイ
ールモータ部分に車体側で運転者がブレーキ量を自在に
操作できるブレーキ機構を内蔵させたりすることも行わ
れているものの、構造の複雑化や大型化を伴い、ホイー
ルモータとして汎用性を持たせるには大きな障害となっ
ていた。
【0006】また、上記従来のホイールモータユニット
では、後者の駐車ブレーキをホイールモータユニットに
一体的に組み込むという発想はなく、ホイールモータユ
ニットとは別に駐車ブレーキを取り付けるようにしてい
たため、ホイールモータにより高い汎用性を持たせるこ
とはできていなかった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、ホイールモータを車両に適用した場合の停止状態保
持機能に着目し、電動機への通電が遮断されているとき
には停止状態を保持するための駐車ブレーキ機能をホイ
ールモータユニットに一体的に組み込むことに着目し、
ホイールモータとしての電動走行機能と、走行しない状
態での停止状態保持機能とを兼備した汎用性の高いホイ
ールモータユニットおよびこれを利用した電動車両を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載のホイールモータユニットは、ホイール内
側に形成される有底筒状空間部分に、前記ホイールを回
転駆動する歯車減速機付きの電動機とこの電動機の回転
軸に取り付けられた電磁ブレーキとを収納するととも
に、前記電動機への通電が遮断されたときには前記電磁
ブレーキへの通電を遮断してブレーキ作動するように構
成したことを特徴とする。
【0009】請求項2記載のホイールモータユニット
は、前記電動機は、ケース側に固定される固定子と、こ
の固定子の内側に回転自在に設けられる回転子と、この
回転子の回転出力を歯車減速機を介して出力する出力軸
とを備え、この出力軸を、前記回転子の回転中心孔を貫
通した状態で前記ケースの両側部分で回転自在に支承す
るとともに、前記回転子を、軸受けを介して前記回転軸
に回転自在に支承するように構成したことを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の電動車両は、請求項1また
は2のいずれかに記載のホイールモータユニットを駆動
輪として備えることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の電動車両は、前記電動ブレ
ーキは、前記車両の座席に着座が確認されないことを条
件としても作動可能に構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の一形態に係るホイ
ールモータユニットの構造を示す縦断面図であり、本実
施の形態のホイールモータユニットは、減速機付きホイ
ールモータ1と駐車ブレーキ70とにより、主として構
成されている。
【0014】同図に示すように、減速機付きホイールモ
ータ1は、タイヤ(車輪)2を装着したホイール3の内
側に配置されたハウジング60を備え、ハウジング60
内には電動機4と電動機4の回転出力を減速して出力す
る歯車減速機5とが内蔵されている。電動機4の回転出
力は歯車減速機5を介してホイール3に伝達され、この
伝達された回転力によってホイール3は回転駆動され
る。
【0015】ハウジング60は、略椀形の外側ケース6
1(第2ケース)と内側ケース62(第1ケース)との
間に仕切ケース63を介挿した構成からなる。内側ケー
ス62と仕切ケース63と外側ケース61とは図示しな
いボルトにより一体的に締結されて固定される。また、
外側ケース61、内側ケース62および仕切ケース63
はアルミダイカストによって鋳造される。
【0016】外側ケース61の中央には軸挿通孔61a
が形成されると共に、外側ケース61の内側(ハウジン
グ60の内部)には、歯車減速機5から隔離された、軸
方向に対して直角断面が馬蹄形の空間Sを形成するため
の仕切壁部61bが形成されている。
【0017】一方、内側ケース62の側部には、仕切ケ
ース63側から外側の端面に向けて伸びる3つの孔62
aが形成されている。
【0018】また、仕切ケース63の側部には、内側ケ
ース62に向けて膨出する固定子取付部63aが形成さ
れ、固定子取付部63aには仕切ケース63の厚さ方向
に孔62aに連なるように伸びる3つの孔63bが形成
されている。仕切ケース63の中央部には、回転子本体
8bの軸長部を非接触状態で挿通(貫通)するための貫
通孔63cが形成されている。
【0019】電動機4は、内側ケース62内に収納さ
れ、閉スロット鉄心から構成される固定子(ステータ)
7と、この固定子7の内側に回転自在に設けられている
回転子(ロータ)8と、この回転子8の回転出力を歯車
減速機5を介して出力する出力軸9とを有する。
【0020】固定子7は、磁極部鉄心と磁極部鉄心の外
方を囲むように配置されているヨーク部鉄心とを有す
る。磁極部鉄心は、回転子8が挿通されるリング状の連
結部から外方に向けて放射状に伸びる複数の磁極歯形成
用突起が形成されている磁性薄板(電磁鋼板)を多数枚
積層することによって構成されている。各磁極歯は連結
部の周方向に等間隔に配列され、各磁極歯間には連結部
によって閉スロットが形成される。
【0021】各磁極歯には、コイルボビン7cを介して
3相の界磁コイル7dが巻回され、この界磁コイル7d
によって固定子巻線が形成される。
【0022】ヨーク部鉄心は、内周部に複数の切欠が形
成されたリング状の磁性薄板を多数枚積層することによ
って構成されている。この内周部の各切欠は嵌合溝を形
成し、各嵌合溝には対応する磁極部鉄心の磁極歯の先端
が嵌合されている。
【0023】ヨーク部鉄心の外周部は、仕切ケース63
の固定子取付部63aと押さえ板30との間に挟まれ、
ボルト13によって固定子取付部63aに固定されてい
る。
【0024】回転子8は、その軸長全体に亘って回転中
心孔である軸挿通孔8aが設けられている回転子本体8
bを有する。回転子本体8bの外周部には、その周方向
に等間隔に配列されている複数の着磁マグネット8cが
装着されていると共に、回転子8の仕切ケース63側の
側面には回転子位置検出用のマグネット8dが周方向に
等間隔に設けられている。
【0025】回転子本体8bの内周部の軸長は外周部の
軸長よりも長く、その一方の先端部分には、歯車減速機
5の第1歯車5aを構成するはすば歯車が形成され、も
う一方の先端部には、出力軸9の軸方向の引き抜き方向
に対して係合可能な鉤部8eが形成されている。
【0026】さらに、回転子本体8bの軸長の短い外周
部は、固定子7の内周部に回転自在に対向配置され、回
転子本体8bの内周部の両端に圧入されたボールベアリ
ング等の軸受14a,14bを介して出力軸9を中心と
して回転するように構成されている。
【0027】出力軸9の一端部には、出力被伝達部材を
取り付けるためのキー9aおよびねじ孔9bが形成され
ている。出力軸9の中間部は外側ケース61の軸挿通孔
61aにボールベアリング等の軸受18を介して、ま
た、出力軸9の他端部は内側ケース62の中央凹部にボ
ールベアリング等の軸受19を介してそれぞれ回転自在
に支承されている。出力軸9の中間部と外側ケース61
の軸挿通孔61aとの空隙は、シール部材27によって
シールされている。出力軸9は、回転子8の軸挿通孔8
a内で軸受14a,14bに支承された状態で回転す
る。
【0028】固定子7と回転子8とを主構成要素とする
電動機4は、その軸方向の長さが短いフラット型のブラ
シレス電動機からなり、減速機付きホイールモータ1全
体として、出力軸9の軸方向の寸法が短くなるように構
成されている。
【0029】歯車減速機5は、複数(本実施の形態では
4個)の歯車5a,5b,5c,5dを備えた2段減速
機からなる。すなわち、第1歯車5aは、上述したよう
に回転子8の他端側(図1において左端側)に同軸状に
一体形成されている。第2および第3歯車5b,5c
は、互いに一体的に回転するように同一の回転軸(支持
軸)20に固定され、第2歯車5bは第1歯車5aに噛
み合されている。
【0030】回転軸20は、出力軸9と偏心して出力軸
9の下方に配置されている。回転軸20の一端部は仕切
ケース63の凹部にボールベアリング等の軸受21を介
して、また、回転軸20の他端部は外側ケース61の凹
部にボールベアリング等の軸受22を介してそれぞれ回
転自在に支承されている。
【0031】第4(最終段)歯車5dは、出力軸9と一
体的に回転するように出力軸9に固定されている。この
第4歯車5dには第3歯車5cが噛み合わされている。
従って、固定子7の回転磁界の作用により回転子8が回
転すると、回転子8に一体形成された第1歯車5aが回
転子8と同一の回転数で回転する。第1歯車5aの回転
出力は、第2および第3歯車5b,5cで減速された後
に第4歯車5dに伝達され、第4歯車5dの減速回転に
伴い出力軸9は第4歯車5dと同一の回転数で回転子8
と同方向に回転する。
【0032】例えば、回転子8が750rpmで正回転
すると、出力軸9は、歯車減速機5により減速されて1
50rpmで正回転し、その減速比は1/5である。
【0033】仕切ケース63と外側ケース61の馬蹄形
の仕切壁部61bとで形成される歯車減速機5と隔離さ
れた、軸方向に対して直角断面が馬蹄形となる空間Sに
は、この馬蹄形に合わせて形成した電動機4を駆動する
ための制御回路形成用第1基板23が配置され、ビス
(図示せず)で仕切ケース63に取り付けられている。
馬蹄形の第1基板23には、電動機4を駆動するための
制御回路を構成する各種の回路素子(例えば制御用半導
体)が取り付けられている。このように、制御回路設置
用空間をハウジング60内に形成することによって、ハ
ウジング外部に制御回路用設置スペースを設ける必要が
なくなり、またこの空間を馬蹄形とすることによって、
限られたハウジング60内の空間において、制御回路の
収容空間を広く採ることが可能になる。
【0034】仕切ケース63と電動機4との間の空間に
は、第1基板23に形成された制御回路からの信号で駆
動され、電動機4に駆動電流を供給する駆動回路形成用
第2基板25が配置されている。第2基板25は、外形
寸法が内側ケース62の固定子取付部63aの内径寸法
より小さいドーナッツ形状のバスプレートからなり、そ
のバスプレートはビス25bで仕切ケース63に取り付
けられている。ビス25bによる第2基板25の固定位
置は、回転子8の出力軸9方向への投影範囲に含まれる
ように設定されている。第1基板23と第2基板25と
は、ケーブルコネクタタ(図示せず)により配線されて
接続されている。
【0035】第2基板25の各面には複数の配線路(図
示せず)およびそれに接続されるスルーホールが形成さ
れている。各スルーホールは第2基板25の外周部の円
周方向に沿って等間隔に配列され、各スルーホールには
対応する界磁コイル7dの端部7eが貫通して接続され
ている。各スルーホールとそれぞれに対応する界磁コイ
ル7dの端部7eとを接続して固定することによって各
界磁コイル7dは相互に接続される。
【0036】第2基板25の仕切ケース63の対向面に
は、界磁コイル7dにその端部7eを介して電流を供給
するための複数のパワートランジスタ(パワーMOSF
ET)25aやその他の回路素子が取り付けられ、各パ
ワートランジスタ25aおよび回路素子は対応する印刷
配線路にはんだ付けによって接続されている。各パワー
トランジスタ25aは、第2基板25の中心(出力軸9
の中心)に対し放射状に配列されると共に、各パワート
ランジスタ25aの放熱面(仕切ケース63に対向する
面)が仕切ケース63の内側ケース62側対向面に密接
するようにかつその仕切ケース63への密接部分の少な
くとも一部が回転子8の出力軸9方向への投影範囲に含
まれるように第2基板25に取り付けられている。ま
た、各パワートランジスタ25aは、その放熱面部分が
第2基板25と仕切ケース63とで挟持された状態で固
定されている。
【0037】第1基板23には、外部から制御信号を供
給するための制御線32が接続され、制御線32は仕切
ケース63の固定子取付部63aの孔63bの一つおよ
びそれに連なる内側ケース62の孔62aを介してハウ
ジング60の外部に導かれている。制御線32の孔62
aに位置する部位には、抜け止め部材33が取り付けら
れ、外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第1
基板23側へ及ばないように構成されている。
【0038】同様に、第2基板25には、外部から電動
機4の直流駆動電流を供給するための一対の電力線31
が接続され、各電力線31は対応する固定子取付部63
aの孔63bおよびそれに連なる内側ケース62の孔6
2aを介してハウジング60の外部に導かれている。各
電力線31の孔63bに位置する部位には、制御線32
と同様に、抜け止め部材(図示せず)が取り付けられ、
外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第2基板
25側へ及ばないように構成されている。
【0039】さらに、第2基板25には、電動機4の回
転子8の位置を検出するために正転用に3つ、逆転用に
3つの計6つの磁気検出素子が取り付けられている。本
実施の形態では、磁気検出素子としてホール素子26が
使用されている。
【0040】各ホール素子26は、回転子8の側面に取
り付けられたマグネット8dに半径方向に対向するよう
に第2基板25の上に所定角度間隔で配置されており、
回転子8の回転位置は各ホール素子26からの検出信号
に基づいて検出される。ホール素子26は3本のピンを
有し、3本のピンは第2基板25の孔に挿通されてハン
ダ付けされている。
【0041】ハウジング60とホイール3との間には、
駐車ブレーキ70が配置されている。
【0042】駐車ブレーキ70は、主として、サイドプ
レート71およびアーマチュア72の間にブレーキディ
スク73を設けた構成を成している。サイドプレート7
1は、複数個のボルト71aおよびこのボルト71aを
それぞれ挿通する同数のカラー71bによりフィールド
コア74に締結されて固定され、フィールドコア74
は、複数個のボルト74aとナット74bによりブレー
キ取り付けプレート75に締結されて固定され、ブレー
キ取り付けプレート75は、複数個のボルト75aによ
り前記減速機付きホイールモータ1の外側ケース61に
締結されて固定される。
【0043】アーマチュア72には、ボルト71aおよ
びカラー71bを挿通する孔72aが設けられ、アーマ
チュア72は、カラー71bにより出力軸9に垂直方向
に支持されるとともに、軸方向に摺動可能となってい
る。
【0044】フィールドコア74には、アーマチュア7
2を吸引するための電磁コイル74cが複数個配設され
るとともに、アーマチュア72を出力軸9の軸方向左に
付勢させるためのバネ74dも複数個配設されている。
また、ブレーキディスク73の両面にはブレーキパッド
73aが配設され、電磁コイル74cに電流が流れてい
ないときには、アーマチュア72はバネ74dにより付
勢されて軸方向左に移動し、これによりブレーキディス
ク73がサイドプレート71およびアーマチュア72で
圧着され、制動トルクが発生する。一方、電磁コイル7
4cへ通電されると、アーマチュア72は、バネ74d
の付勢力に抗してフィールドコア74に吸引され、ブレ
ーキディスク73の圧着は解除され、ブレーキは解放さ
れる。ここで、電磁コイル74cへの給電は、例えば電
力線31から分岐してなされている。
【0045】ブレーキディスク73は、出力軸9の回転
によってこのディスク73をドライブするインナドライ
バ76とスプライン嵌合され、インナドライバ76は、
出力軸9とキー9aを介して一体に回転するように接続
されている。
【0046】このようにして、電磁コイル74cに通電
していないとき、すなわち駐車ブレーキを作動させてい
るときには、ブレーキディスク73に発生した制動力
が、インナドライバ76および出力軸9を介してホイー
ル3に伝達され、車輪(タイヤ)2がロックされること
になる。
【0047】以上のように構成されたホイールモータユ
ニット(すなわち、ホイールモータ1および駐車ブレー
キ70)は、例えば図2に示す電動車両101の左右の
後輪102にそれぞれ取り付けられて、その動力源とさ
れる。
【0048】図3は、前記駐車ブレーキ70の電磁コイ
ル74cへの電力供給系統を示す電気回路図である。
【0049】同図において、バッテリ111のプラス
(+)側は、メインスイッチ(SW)112およびパワ
ーリレー113の入力側に接続され、バッテリ111の
マイナス(−)側は接地されている。メインスイッチ1
12の出力側は、シートスイッチ(SW)114の入力
側に接続され、シートスイッチ114の出力側は、パワ
ーリレー113をオン/オフさせるための電磁コイル1
13aの一端に接続され、この電磁コイル113aの他
端は接地されている。そして、パワーリレー113の出
力側は、前記ホイールモータ1に接続されている。すな
わち、パワーリレー113の出力側は、前記固定子7の
界磁コイル7dおよび電磁コイル74cの一端に接続さ
れている。ここで、シートスイッチ114は、例えば前
記図2のシート103の下面に配設されたマイクロスイ
ッチであり、運転者がシート103に着座しているとき
には、この沈降量を検出してオン動作する。
【0050】このようにして、メインスイッチ112お
よびシートスイッチ114のいずれかがオフのときに
は、パワーリレー113の電磁コイル113aにバッテ
リ111からの電流は通電されず、パワーリレー113
はオフとなる。したがって、このとき前記電磁コイル7
4cには通電されず、前述のように駐車ブレーキが作動
する。すなわち、メインスイッチ112がオン状態のと
きでも、運転者がシート103に着座していないときに
は、電磁コイル74cには通電されず、車輪2が制動さ
れる。一方、メインスイッチ112がオン状態で、かつ
運転者が着座してシートスイッチ114がオン状態のと
きには、バッテリ111からの電流は電磁コイル113
aに通電され、パワーリレー113がオン状態となっ
て、電磁コイル74cにも通電され、前述のように駐車
ブレーキが解除される。
【0051】以上説明したように、本実施の形態では、
ホイールモータユニット内に駐車ブレーキ70を組み込
み、ホイールモータ1への通電がされない状態では停止
状態を維持しておくことができるようにしたので、この
ホイールモータユニットを電動車両に組み込んだ場合に
新たに駐車ブレーキ等の停止維持機能を特に設ける必要
がなく、このホイールモータユニットで電動走行駆動力
と停止位置への保持力とを得ることができ、車両等に好
適なホイールモータユニットを得ることが可能となる。
【0052】また、駐車ブレーキ70は、回転軸20を
貫通した状態で外側ケース61および内側ケース62の
所定部分に回転自在に支承されている出力軸9に直接取
り付けられているので、すなわち出力軸9自体が回転固
定されるので、例えば坂道等で停止固定されている場合
においても減速機5部分に支持力が加わらず、減速機5
の各歯車5a〜5d等の損傷を防止することができる。
【0053】また、電動車両101は、このようなホイ
ールモータユニットを駆動輪に使用するようにしたの
で、駐車ブレーキ機能を駆動輪部分に一体に形成した電
動車両を簡単に、すなわち機械的な機能構成を特に設け
る必要がなく、電気配線により簡単に構成することがで
きる。
【0054】さらに、シートスイッチ114とメインス
イッチ112とを直列に接続して、電動機は動作可能状
態(例えば、メインスイッチ112はオン状態であるが
アクセルを踏み込んでいない状態で一旦停止)のとき
に、運転者が運転席を離れた場合にも駐車ブレーキ70
は自動的に作動するようにしたので、緩やかな傾斜地で
メインスイッチ112を切り忘れた場合にも駐車ブレー
キ70を自動的に作動させることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のホ
イールモータユニットに依れば、ホイール内側に形成さ
れる有底筒状空間部分に、前記ホイールを回転駆動する
歯車減速機付きの電動機とこの電動機の回転軸に取り付
けられた電磁ブレーキとが収納され、前記電動機への通
電が遮断されたときには前記電磁ブレーキへの通電を遮
断してブレーキ作動されるので、このホイールモータユ
ニットを電動車両に組み込んだ場合に新たに駐車ブレー
キ等の停止維持機能を特に設ける必要がなく、このホイ
ールモータユニットで電動走行駆動力と停止位置への保
持力とを得ることができ、車両等に好適なホイールモー
タユニットを得ることが可能となる効果を奏する。
【0056】また、請求項2記載のホイールモータユニ
ットに依れば、前記電動機は、ケース側に固定される固
定子と、この固定子の内側に回転自在に設けられる回転
子と、この回転子の回転出力を歯車減速機を介して出力
する出力軸とを備え、この出力軸は、前記回転子の回転
中心孔を貫通した状態で前記ケースの両側部分で回転自
在に支承され、前記回転子は、軸受けを介して前記回転
軸に回転自在に支承されるので、例えば坂道等で停止固
定されている場合においても減速機部分に支持力が加わ
らず、減速機の損傷を防止することができる。
【0057】また、請求項3記載の電動車両に依れば、
請求項1または2のいずれかに記載のホイールモータユ
ニットを駆動輪として備えるので、駐車ブレーキ機能を
駆動輪部分に一体に形成した電動車両を簡単に構成する
ことができる。
【0058】さらに、請求項4記載の電動車両に依れ
ば、前記電動ブレーキは、前記車両の座席に着座が確認
されないことを条件としても作動可能に構成されるの
で、電動機は動作可能状態のときに、運転者が運転席を
離れた場合にも駐車ブレーキを自動的に作動させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るホイールモータユ
ニットの構造を示す縦断面図である。
【図2】図1のホイールモータユニットを駆動輪に取り
付けた電動車両の外観を示す外観図である。
【図3】図1の駐車ブレーキの電磁コイルへの電力供給
系統を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 ホイールモータ(歯車減速機付きの電動機) 3 ホイール 7 固定子 8 回転子 8a 軸挿通孔(回転中心孔) 9 回転軸 14a,14b 軸受け 61 外側ケース(ケース) 62 内側ケース(ケース) 70 電磁ブレーキ 102 後輪(駆動輪) 103 シート(座席)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイール内側に形成される有底筒状空間
    部分に、前記ホイールを回転駆動する歯車減速機付きの
    電動機とこの電動機の回転軸に取り付けられた電磁ブレ
    ーキとを収納するとともに、 前記電動機への通電が遮断されたときには前記電磁ブレ
    ーキへの通電を遮断してブレーキ作動するように構成し
    たことを特徴とするホイールモータユニット。
  2. 【請求項2】 前記電動機は、ケース側に固定される固
    定子と、この固定子の内側に回転自在に設けられる回転
    子と、この回転子の回転出力を歯車減速機を介して出力
    する出力軸とを備え、この出力軸を、前記回転子の回転
    中心孔を貫通した状態で前記ケースの両側部分で回転自
    在に支承するとともに、 前記回転子を、軸受けを介して前記回転軸に回転自在に
    支承するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    のホイールモータユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載のホ
    イールモータユニットを駆動輪として備えることを特徴
    とする電動車両。
  4. 【請求項4】 前記電動ブレーキは、前記車両の座席に
    着座が確認されないことを条件としても作動可能に構成
    したことを特徴とする請求項3記載の電動車両。
JP29728795A 1995-10-23 1995-10-23 ホイールモータユニットおよび電動車両 Pending JPH09109696A (ja)

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