JP2010080832A - 光源装置、光源装置の製造方法、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光源装置、光源装置の製造方法、光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の方向に正確かつ安定的にレーザ光を射出することが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】ボルト78とナット79とが締結されることにより、光源保持部材72Aとベース部材71との間に作用する保持力と、光源保持部材72Bとベース部材71との間に作用する保持力とが相互に平行な方向に作用するように、ボルト78及びナット79の座面を設定する。これにより、ベース部材71に作用する保持応力によってベース部材71が大きく歪むことがなくなるため、すべての光源101からのレーザ光を所望の方向に正確に射出させることが可能となる。
【選択図】図6

Description

本発明は、光源装置、光源装置の製造方法、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、レーザ光を射出する光源装置、前記光源装置の製造方法、被走査面を走査する光走査装置、及び記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置においては、像担持体に像を書き込む像書込装置として光走査装置が用いられている。この光走査装置は、半導体レーザ等の光源と、光源から発せられた光を所定の平行光又は収束光又は発散光としてカップリングするカップリングレンズとを備えた光源装置を備えている。
光源装置の光学特性としては、光源装置より射出されるレーザ光の方向性(光軸特性)と光束の平行/収束/発散性(カップリング特性)とが要求される。このため、発光点とカップリングレンズとの3軸(x軸、y軸、z軸)方向の相対位置変動を、初期調整時及び経時・環境変動時において、ミクロンからサブミクロンオーダーで抑制することが必要となる。
また、近年、画像形成装置の出力速度が高まってきているが、画像形成装置の出力速度を高めるための主な手段としては、(1)像担持体の移動速度(回転速度)を高める方法と、(2)像担持体を複数用いる方法とがある。(1)の方法を用いた場合には、像担持体の移動速度の増加に伴い、像担持体に像を書き込む光走査装置の書込速度を高める必要が生じる。光走査装置の書込速度を高める方法としては、(i)偏向手段であるポリゴンスキャナの回転速度を高める、(ii)書込レーザ光の数を増やすなどの方法が挙げられる。しかし、(i)の方法では、モータの耐久性や騒音、振動、及びレーザの変調スピード等が問題となり限界がある。(ii)の方法を実現するためには、複数のレーザ光を出射するマルチビーム光源装置が必要となる。その1つとしては、例えば1パッケージ内に複数の発光点(発光チャンネル)をもつ半導体レーザアレイを用いる方式があるが、製造プロセス上チャンネル数を増加することが困難であり、また熱的/電気的なクロストークの影響を除去することが難しく、短波長化が困難である。また、この種のマルチビーム光源装置は、1パッケージ内の発光点の数が多いほど、1つのレーザ光当りのコストが高くなる。例えばシングルビームの半導体レーザを4個使うより、1パッケージ内に4つの発光点を持つ半導体レーザアレイを使う方がはるかに高価である。このため、複数のシングルビーム半導体レーザ(あるいは発光点数の少ないマルチビーム半導体レーザ)を用い、レーザ光を合成して走査を行う走査装置に関する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
上述のような複数のレーザ光によって像担持体上を走査する光走査装置においては、像担持体上における複数のビームスポットの副走査方向の相対位置(ビームスポット間隔)が所定の値からずれると、それが像として周期的に繰り返されることから、周期的な縞が現れる不良画像を生じやすい。従って、発光点とカップリングレンズとの、副走査方向の相対位置ずれを小さく抑えることが特に重要となる。また、像担持体上における複数のビームスポットの主走査方向の位置のずれは、同期検知手段による同期検知後の発光点点灯タイミングを調整することにより比較的容易に調整することができるが、副走査方向の相対位置ずれを調整するのは容易ではなく、機構が複雑になる。これらの課題に対し、環境変化に伴うカップリングレンズの位置変動を抑え、複数のレーザ光相互間の位置変動を小さくすることが可能な方式を自社で開発した(例えば特許文献2参照)。
特開平10−284803号公報 特開2005−37558公報
しかしながら、本方式では、レンズおよび光源保持部材自体が環境変化に対して頑強でない材質の場合、レンズおよび光源を保持する土台自体から形状が変形してしまい、レーザ光相互間の位置ずれが大きくなってしまう。またこの方式では、ネジを用いて2つの保持部材を締結するため、保持部材として歪応力に弱い部材を用いると、レーザ光相互間の位置ずれに影響を及ぼす。特に、装置全体の低コスト化が求められる現状においては、アルミなどの金属の代わりに、樹脂などの代替材料の使用が必須となり、環境変動やネジ締結応力負荷に伴う本体の変形が問題となる。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、所望の方向に正確かつ安定的にレーザ光を射出することが可能な光源装置及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、被走査面を精度よく走査することが可能な光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、精度よく画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明は第1の観点からすると、レーザ光を射出する光源装置であって、基準面に対する角度が相互に異なる複数の固定面を有するベース部材と;前記レーザ光を射出する複数の光源と;前記固定面に当接する当接面を有し、前記光源を、前記当接面と前記レーザ光の射出方向とが直交した状態でそれぞれ保持する複数の保持部材と;前記ベース部材及び保持部材よりもヤング率が高く、前記当接面が前記固定面に当接した状態で、前記保持部材を前記ベース部材にそれぞれ固定する複数の固定部材と;を備え、前記基準面は前記ベース部材の一面であり、前記固定部材は、前記保持部材に対して、前記基準面に直交する方向の保持力を作用させる光源装置である。
これによれば、各固定部材によりベース部材に作用する保持力は、すべて同一の方向となるため、ベース部材に大きさの異なる、又は大きさの等しい複数の保持力が作用しても、ベース部材が応力によって歪むことがない。したがって、ベース部材の歪みなどによってレーザ光の射出方向がばらつくことがなく、すべての光源からのレーザ光を所望の方向に正確に射出させることが可能となる。
本発明は第2の観点からすると、レーザ光を射出する光源装置であって、前記レーザ光を整形する光学素子を保持するとともに、基準面に対する角度が相互に異なる複数の固定面を有するベース部材と;前記レーザ光を射出する複数の光源と;前記固定面に当接する当接面を有し、前記光源を、前記当接面と前記レーザ光の射出方向とが直交した状態でそれぞれ保持する複数の保持部材と;を備え、前記保持部材の当接面は、前記ベース部材の固定面に第1の接着材によって接着され、前記当接面の外縁と、前記ベース部材の固定面とは、前記第1接着材よりも硬化時間の短い第2の接着材によって接着されている光源装置である。
これによれば、ベース部材に光源を固定させるための保持力が作用することがなく、結果的にベース部材に応力が作用することがない。したがって、ベース部材の歪みなどによってレーザ光の射出方向がばらつくことがなく、すべての光源からのレーザ光を所望の方向に正確に射出させることが可能となる。また、第1の接着材の硬化時間は、第2の接着材の硬化時間よりも長い。このため、光源のベース部材に対する位置を精度よく微調整することが可能となる。
本発明は第3の観点からすると、本発明の光源装置の製造方法であって、前記第1の接着剤が硬化する前に、前記保持部材の固定位置を調整する工程と;前記第2の接着剤を用いて、前記第1の接着剤が硬化するまで、前記保持部材を前記ベース部材に対して仮接着する工程と;を含む光源装置の製造方法である。
これによれば、第1の接着材が硬化していない場合であっても、ベース部材に対する保持部材の固定位置が移動しない。このため、光源相互間の位置等が、第1の接着材が硬化するまでの間に変動することがない。
本発明は第4の観点からすると、レーザ光を用いて被走査面を主走査方向へ走査する光走査装置であって、本発明の光源装置と;前記光源装置から射出されたレーザ光を前記主走査方向へ偏向走査する走査光学系と;を備える光走査装置である。
これによれば、光源装置からは射出方向が正確に規定されたレーザ光が射出されるので、被走査面を精度よく走査することが可能となる。
本発明は第5の観点からすると、画像に関する情報から得られる潜像に基づいて形成されたトナー像を、記録媒体に定着させることにより、画像を形成する画像形成装置であって、本発明の光走査装置と;前記光走査装置により潜像が形成される感光体と;前記感光体の被走査面に形成された潜像を顕像化する現像手段と;前記現像手段により顕像化されたトナー像を前記記録媒体に定着させる転写手段と;を備える画像形成装置である。
これによれば、本発明の光走査装置によって形成された潜像に基づいて、記録媒体上に精度よく画像が形成される。
本発明は第6の観点からすると、多色画像に関する情報から得られる各色ごとの潜像に基づいて形成されたトナー像を、記録媒体に重ね合わせて定着させることにより、多色画像を形成する画像形成装置であって、本発明の光走査装置と;前記光走査装置により各色に応じた潜像がそれぞれ形成される複数の感光体と;前記複数の感光体の被走査面それぞれに形成された潜像を顕像化する現像手段と;前記現像手段により顕像化された各色ごとのトナー像を前記記録媒体に重ね合わせて定着させる転写手段と;を備える画像形成装置である。
これによれば、本発明の光走査装置によって形成された潜像に基づいて、記録媒体上に精度よく多色画像が形成される。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置500の概略構成を示す図である。
画像形成装置500は、例えば、黒、イエロー、マゼンダ、シアンのトナー像を普通紙(用紙)上に重ね合わせて転写することにより、多色画像を印刷するタンデム方式のカラープリンタである。この画像形成装置500は、図1に示されるように、光走査装置100、4本の感光ドラム30A、30B、30C、30D、転写ベルト40、給紙トレイ60、給紙コロ54、第1レジストローラ56、第2レジストローラ52、定着ローラ50、排紙ローラ58、上記各部を統括的に制御する不図示の制御装置、及び上記構成部品を収容するハウジング501などを備えている。
ハウジング501には、上面に印刷が終了した用紙が排出される排紙トレイ501aが形成され、その排紙トレイ501aの下方に光走査装置100が配置されている。
光走査装置100は、感光ドラム30Aに対しては、上位装置(パソコン等)から供給された画像情報に基づいて変調された黒色画像成分のレーザ光を走査し、感光ドラム30Bに対してはシアン画像成分のレーザ光を走査し、感光ドラム30Cに対してはマゼンダ画像成分のレーザ光を走査し、感光ドラム30Dに対してはイエロー画像成分のレーザ光を走査する。なお、光走査装置100の構成については後述する。
4本の感光ドラム30A、30B、30C、30Dは、その表面に、レーザ光が照射されると、その部分が導電性となる性質をもつ感光層が形成された円柱状の部材であり、光走査装置100の下方にX軸方向に沿って等間隔に配置されている。
感光ドラム30Aは、ハウジング501内部の−X側端部にY軸方向を長手方向として配置され、不図示の回転機構により図1における時計回り(図1の矢印に示される方向)に回転されるようになっている。そして、その周囲には、図1における12時(上側)の位置に帯電チャージャ32Aが配置され、2時の位置にトナーカートリッジ33Aが配置され、10時の位置にクリーニングケース31Aが配置されている。
帯電チャージャ32Aは、長手方向をY軸方向として、感光ドラム30Aの表面に対し所定のクリアランスを介して配置され、感光ドラム30Aの表面を所定の電圧で帯電させる。
トナーカートリッジ33Aは、黒色画像成分のトナーが充填されたカートリッジ本体と、感光ドラム30Aとは逆極性の電圧によって帯電された現像ローラなどを備え、カートリッジ本体に充填されたトナーを現像ローラを介して感光ドラム30Aの表面に供給する。
クリーニングケース31Aは、Y軸方向を長手方向とする長方形状のクリーニングブレードを備え、該クリーニングブレードの一端が感光ドラム30Aの表面に接するように配置されている。感光ドラム30Aの表面に吸着されたトナーは、感光ドラム30Aの回転に伴いクリーニングブレードにより剥離され、クリーニングケース31Aの内部に回収される。
感光ドラム30B,30C,30Dは、感光ドラム30Aと同等の構成を有し、感光ドラム30Aの+X側に所定間隔隔てて順番に配置されている。そして、その周囲には、前述の感光ドラム30Aと同様の位置関係で、帯電チャージャ32B,32C,32D、トナーカートリッジ33B,33C,33D及びクリーニングケース31B,31C,31Dがそれぞれ配置されている。
帯電チャージャ32B〜32Dは、前述した帯電チャージャ32Aと同様に構成され、感光ドラム30B〜30Dの表面を所定の電圧で帯電させる。
トナーカートリッジ33B〜33Dは、それぞれシアン、マゼンダ、イエロー画像成分のトナーが充填されたカートリッジ本体と、感光ドラム30B〜30Dとは逆極性の電圧によって帯電された現像ローラなどを備え、カートリッジ本体に充填されたトナーを現像ローラを介して感光ドラム30B〜30Dの表面にそれぞれ供給する。
クリーニングケース31B〜31Dは、クリーニングケース31Aと同様に構成され、同様に機能する。
以下、感光ドラム30A、帯電チャージャ32A、トナーカートリッジ33A及びクリーニングケース31Aを合わせて第1ステーションと呼び、感光ドラム30B、帯電チャージャ32B、トナーカートリッジ33B及びクリーニングケース31Bを合わせて第2ステーションと呼び、感光ドラム30C、帯電チャージャ32C、トナーカートリッジ33C及びクリーニングケース31Cを合わせて第3ステーションと呼び、感光ドラム30D、帯電チャージャ32D、トナーカートリッジ33D及びクリーニングケース31Dを合わせて第4ステーションと呼ぶものとする。
転写ベルト40は、無端環状の部材で、感光ドラム30A,30Dの下方にそれぞれ配置された従動ローラ40a,40cと、これらの従動ローラ40a,40cより少し低い位置に配置された駆動ローラ40bに、上端面が感光ドラム30A、30B、30C、30Dそれぞれの下端面に接するように巻回されている。そして、駆動ローラ40bが図1における反時計回りに回転することにより、反時計回り(図1の矢印に示される方向)に回転される。また、転写ベルト40の+X側端部近傍には、上述した帯電チャージャ32A、32B、32C、32Dとは逆極性の電圧が印加された転写チャージャ48が配置されている。
給紙トレイ60は、転写ベルト40の下方に配置されている。この給紙トレイ60は略直方体状のトレイであり、内部に印刷対象としての複数枚の用紙61が積み重ねられて収納されている。そして、給紙トレイ60の上面の+X側端部近傍には矩形状の給紙口か形成されている。
給紙コロ54は、給紙トレイ60から用紙61を一枚ずつ取り出し、一対の回転ローラから構成される第1レジストローラ56を介して、転写ベルト40と転写チャージャ48によって形成される隙間に導出する。
定着ローラ50は、一対の回転ローラから構成され、用紙61を加熱するとともに加圧し、第2レジストローラ52を介して、排紙ローラ58へ導出する。
排紙ローラ58は、一対の回転ローラから構成され、導出された用紙61を排紙トレイ501aに順次スタックする。
次に、光走査装置100の構成について説明する。図2は光走査装置100を示す斜視図であり、図3は光走査装置100を側面から見た図である。図2及び図3を総合して見るとわかるように、光走査装置100は、ポリゴンミラー104、ポリゴンミラー104の−X方向に順次配置された第1走査レンズ105、反射ミラー106B及び反射ミラー106A、第1走査レンズ105の下方に配置された反射ミラー108B、この反射ミラー108Bの−X方向に順次配置された第2走査レンズ107B、反射ミラー108A、第2走査レンズ107A、ならびに、ポリゴンミラー104の+X方向に配置された第1走査レンズ305、反射ミラー306C及び反射ミラー306D、第1走査レンズ305の下方に配置された反射ミラー308C、この反射ミラー308Cの+X方向に順次配置された第2走査レンズ307C、反射ミラー308D、第2走査レンズ307Dを備える走査光学系と、感光ドラム30A,30Bを走査するレーザ光をポリゴンミラー104へ入射させる光学系200Aと、感光ドラム30C,30Dを走査するレーザ光をポリゴンミラー104へ入射させる光学系200Bの2つの光学系とを備えている。
前記光学系200A,200Bは、X軸に対して120度又は60度を成す方向から、ポリゴンミラー104の偏向面にレーザ光を入射させる光学系であり、図2の光学系200Bに代表的に示されるように、光源装置70、この光源装置70から射出されるレーザ光の経路に沿って順に配置された、光束分割プリズム202、一組の液晶素子203A,203B、一組のシリンダレンズ204A,204Bを備えている。ここで、説明の便宜上、Z軸を中心にXY座標を角度30度回転することにより定まるxyz座標系を定義し、以下、適宜この座標系を用いた説明を行う。
図4(A)及び図4(B)は、光源装置70の斜視図である。図4(A)及び図4(B)を総合して見るとわかるように、前記光源装置70は、ベース部材71、1組の光源保持部材72A,72B、光源保持部材72A,72Bにそれぞれ支持された1組の光源101、ベース部材71に支持された1組のカップリングレンズ102を含んで構成されている。
前記ベース部材71は、−Y側に突出するレバーが形成された部材である。このベース部材71の+x側の面には+x方向に突出する円形の凸部71aが形成され、この凸部71aの中央部から+x方向へ向かってレンズ支持部71bが延設されている。このレンズ支持部71bは、+x方向に向かってy軸方向の寸法が小さくなるように形成され、+y側及び−y側の面がV字状に整形されている。そして、支持部71bのV字状の面には、図5に示されるように、カップリングレンズ102が接着材80により接着されている。また、本体部の−x側の面には、上端部と下端部に、長手方向を主走査方向とする一対の支持部71cが形成されるとともに、外縁に沿って−x方向に延びる枠部71dが形成されている。
前記支持部71cは、主走査方向に隣接して形成された固定面71c,71cを有している。この2つの固定面71c,71cそれぞれは、光源装置70のxy断面を示す図である図6(A)を参酌するとわかるように、ベース部材71の本体部の+x側の面に対して所定の角度α、βを成すように形成され、固定面71cと固定面71cとの角度は、1〜10度となっている。
前記光源保持部材72A,72Bそれぞれは、図4(B)に示されるように、長手方向をz軸方向とする板状の部材である。この光源保持部材72A,72Bそれぞれは、中央部に環状凸部72aに囲まれた円形の開口部が形成され、この開口部に光源101が圧入されている。これにより、光源101は、レーザ光の射出方向が、光源保持部材72A,72Bの+x側の面に直交した状態で、光源保持部材72A,72Bに保持される。
上述のように光源101を保持した光源保持部材72Aは、+x側の面のz軸方向の両端部が、ベース部材71に形成された一対の支持部71cの固定面71cに当接した状態で、ボルト78とナット79によって固定されている。また、光源保持部材72Bは、+x側の面のz軸方向の両端部が、ベース部材71に形成された一対の支持部71cの固定面71cに当接した状態で、ボルト78とナット79によって固定されている。これにより、2つの光源101それぞれは、支持部71cそれぞれの固定面71c及びの固定面71cの傾きに応じて傾斜した状態で、ベース部材71に取り付けられる。
また、本実形態では、図6(A)に示されるように、ベース部材71に形成されたボルト78の座面71eと、保持部材72A,72Bそれぞれに形成されたナット79の座面72bとは相互に平行で、かつベース部材71の+x側の面と平行となっている。これにより、ボルト78とナット79とが締結されることで、ベース部材71には、ベース部材71の+x側の面に垂直な直線Lに平行な直線L、又は直線Lに沿った方向の2つの保持力が作用することとなる。そして、それぞれの保持力により、ベース部材71に対して光源保持部材72A,72Bそれぞれが固定される。
前記カップリングレンズ102は、光源101から射出されたレーザ光の経路上にそれぞれ配置されている。これらのカップリングレンズ102は、それぞれの光軸が、光源101からのレーザ光の射出方向と一致し、かつ光源101中心を通るように位置決めされた状態で、接着材80でベース部材71のレンズ支持部71bの−y側及び+y側の面にそれぞれ接着されている。
本実施形態では、レンズ支持部71bの−y側及び+y側の面(以下、カップリングレンズ固定面という)と、カップリングレンズ102の光軸方向とが略平行となるように、カップリングレンズ102をレンズ支持部71bに接着する。また、光源101とカップリングレンズ102との相対位置の調整は、例えば、カップリングレンズ102の光軸方向に、カップリングレンズ102をカップリングレンズ固定面に接したまま移動させることで光軸方向の相対位置を調整し、光源保持部材72A,72Bそれぞれを支持部71cに形成された固定面71c或いは固定面71cに沿って、z軸方向及びy軸方向に2次元的に移動させて光軸に直交する方向の相対位置を調整することにより行う。
上述のように構成された光源装置70は、光走査装置100の光学ハウジングに対して、中心軸L回りに回動可能に取り付けられる。
図2に戻り、前記光束分割プリズム202は、入射するレーザ光を、上下方向(副走査方向)に所定距離隔てた2本のレーザ光に分割する。
前記液晶素子203A,203Bは、光束分割プリズム202に2分割されたレーザ光それぞれに対応するように上下に隣接して配置され、制御装置(不図示)からの電圧信号に応じてレーザ光を副走査方向へ偏向する。
シリンダレンズ204A,204Bは、光束分割プリズム202に2分割されたレーザ光それぞれに対応して上下に隣接して配置され、入射したレーザ光それぞれをポリゴンミラー104へ集光する。なお、このシリンダレンズ204A,204Bは少なくとも副走査方向に正の曲率を有し、後述する第2走査レンズ107A〜107Dによって、ポリゴンミラー104での偏向点と感光ドラム30A〜30Dの表面上とを副走査方向に共役関係とする面倒れ補正光学系をなしている。
ポリゴンミラー104は、側面にレーザ光の偏向面が形成された1組の正4角柱状部材からなり、それぞれの部材は相互に45度位相がずれた状態で上下方向に隣接して配置されている。そして、不図示の回転機構により、図2に示される矢印の方向に一定の角速度で回転されている。これにより、光学系200A,又は光学系200Bの光束分割プリズム202で2つに分割され、ポリゴンミラー104の偏向面にそれぞれ集光された2本のレーザ光は、位相の異なる偏向面でそれぞれ偏向されることで、感光ドラム上に交互に入射する。
第1走査レンズ105、305は、レーザ光の入射角に比例した像高をもち、ポリゴンミラー104により、一定の角速度で偏向されるレーザ光の像面をY軸に対して等速移動させる。
反射ミラー106A、106B、306C、306Dは、長手方向をY軸方向とし、第1走査レンズ105,305を経由したレーザ光を折り返し、第2走査レンズ107A、107B、307C、307Dそれぞれに入射させる。
第2走査レンズ107A,107B,307C,307Dは、長手方向をY軸方向として配置され、反射ミラー106A,106B,306C,306Dによりそれぞれ折り返されたレーザ光を、Y軸方向を長手方向とする反射ミラー108A,108B,308C,308Dを介して、感光ドラム30A,30B,30C,30Dの表面にそれぞれ結像する。
第2走査レンズ107A,107Bの+Y側(レーザ光の入射側)端部近傍にはそれぞれ光検出センサ141A,141Bが配置され、第2走査レンズ307C,307Dの−Y側(レーザ光の入射側)端部近傍にはそれぞれ光検出センサ141C,141Dが配置されている。また、第2走査レンズ107A,107Bの−Y側端部近傍にはそれぞれ光検出センサ142A,142Bが配置され、第2走査レンズ307C,307Dの+Y側端部近傍にはそれぞれ光検出センサ142C,142Dが配置されている。上記光検出センサ141A〜141D、142A〜142Dは、例えば、レーザ光が入射している間にオンとなり、それ以外にはオフとなる信号を出力する。
次に、上述のように構成された光走査装置100を備える画像形成装置500の動作について説明する。上位装置などから画像情報が供給されると、光学系200Aの光源装置70から射出されたレーザ光は、光束分割プリズム202によって上下方向に2分割される。分割されたレーザ光それぞれは、液晶素子203A,203Bを透過することで副走査方向の位置補正がなされた後、シリンダレンズ204A,204Bよりポリゴンミラー104の偏向面に集光される。そして、ポリゴンミラー104で偏向されたレーザ光は、第1走査レンズ105へ入射する。
第1走査レンズ105へ入射した上方のレーザ光は、反射ミラー106Bで反射され第2走査レンズ107Bへ入射する。そして、第2走査レンズ107Bにより、反射ミラー108Bを介して感光ドラム30Bの表面に集光される。また、第1走査レンズ105へ入射した下方のレーザ光は、反射ミラー106Aで反射され第2走査レンズ107Aへ入射する。そして、第2走査レンズ107Aにより、反射ミラー108Aを介して感光ドラム30Aの表面に集光される。なお、ポリゴンミラー104は上述したように上下の偏向面間に45度の位相差がある。したがって、上方のレーザ光による感光ドラム30Bの走査と、下方のレーザ光による感光ドラム30Aの走査は、光検出センサ141A,141B,142A,142Bからそれぞれ出力される信号に基づいて、−Y方向へ向かって交互に行われることとなる。
一方、光学系200Bの光源装置70から射出されたレーザ光は、光束分割プリズム202によって上下方向に2分割される。分割されたレーザ光それぞれは、液晶素子203A,203Bを透過することで副走査方向の位置補正がなされた後、シリンダレンズ204A,204Bよりポリゴンミラー104の偏向面に集光される。そして、ポリゴンミラー104で偏向されたレーザ光は、第1走査レンズ305へ入射する。
第1走査レンズ305へ入射した上方のレーザ光は、反射ミラー306Cで反射され第2走査レンズ307Cへ入射する。そして、第2走査レンズ307Cにより、反射ミラー308Cを介して感光ドラム30Cの表面に集光される。また、第1走査レンズ305へ入射した下方のレーザ光は、反射ミラー306Dで反射され第2走査レンズ307Dへ入射する。そして、第2走査レンズ307Dにより、反射ミラー308Dを介して感光ドラム30Dの表面に集光される。なお、ポリゴンミラー104は上述したように上下の偏向面間に45度の位相差がある。したがって、上方のレーザ光による感光ドラム30Cの走査と、下方のレーザ光による感光ドラム30Dの走査は、光検出センサ141C,141D,142C,142Dからそれぞれ出力される信号に基づいて、+Y方向へ向かって交互に行われることとなる。
一方、感光ドラム30A〜30Dそれぞれの表面の感光層は、帯電チャージャ32A〜32Dにより所定の電圧で帯電されることにより、電荷が一定の電荷密度で分布している。そして、上述したように、感光ドラム30A〜30Dがそれぞれ走査されると、レーザ光が集光したところの感光層が導電性を有するようになり、その部分では電位がほぼ零となる。したがって、図1の矢印の方向にそれぞれ回転している感光ドラム30A〜30Dが、画像情報に基づいて変調されたレーザ光によって走査されるとことにより、それぞれの感光ドラム30A〜30Dの表面には、電荷の分布により規定される静電潜像が形成される。
感光ドラム30A〜30Dそれぞれの表面に静電潜像が形成されると、図1に示されるトナーカートリッジ33A〜33Dの現像ローラにより、感光ドラム30A〜30Dそれぞれの表面にトナーが供給される。このときトナーカートリッジ33A〜33Dそれぞれの現像ローラは感光ドラム30A〜30Dと逆極性の電圧により帯電されているため、現像ローラに付着したトナーは感光ドラム30A〜30Dと同極性に帯電されている。したがって、感光ドラム30A〜30Dの表面のうち電荷が分布している部分にはトナーが付着せず、走査された部分にのみトナーが付着することにより、感光ドラム30A〜30Dの表面に静電潜像が可視化されたトナー像が形成される。
上述のように画像情報に基づいて第1ステーション、第2ステーション、第3ステーション、及び第4ステーションで形成されたそれぞれのトナー像は、転写ベルト40の表面に重ねあわされた状態で転写され、給紙トレイ60から取り出された用紙61の表面に、転写チャージャ48によって転写され、定着ローラ50により定着される。そして、このように画像が形成された用紙61は、排紙ローラ58により排紙され、順次排紙トレイ501aにスタックされる。
以上説明したように、本実施形態では、図6(A)に示されるように、ボルト78及びナット79による保持力の方向は、ベース部材71の+x側の面に垂直な直線L、又は直線Lに沿った方向に作用する。これにより、2組のボルト78とナット79による2つ保持力によって、ベース部材71が歪むことがなく、2つの光源101から射出されるレーザ光の装置位置変動が抑制される。以下、詳述する。
図7(A)は、環境温度60℃負荷時のアルミ製の従来型光源装置の熱変形解析結果を示す図であり、図7(B)は、樹脂PC(GF20)製の従来型光源装置の熱変形解析結果を示す図である。
図7(A)及び図7(B)からわかるように、アルミ製の光源装置、樹脂製の光源装置ともに、ベース部材71が光源側に反って変形している。これは、従来型光源装置70’の断面を示す図6(B)に示されるように、光源装置70’を構成する光源保持部材72A,72Bは、ベース部材71の+x側の面に対して傾斜した状態で取り付けられている。このため、ベース部材71に平行な座面に当接するボルト78と、光源保持部材72A,72Bの−x側の面に平行な座面に当接するナット79とを締結すると、ベース部材71と光源保持部材72Aとの間に作用する保持力の向きは、ベース部材71の+x側の面に垂直な直線Lに対して、角度α傾いた直線Lと平行になる。そして、ベース部材71と光源保持部材72Bとの間に作用する保持力の向きは、ベース部材71の+x側の面に垂直な直線Lに対して、角度β傾いた直線Lと平行になる。このように、ベース部材71に対しては、方向が相違する2つの保持力が作用するため、結果的に、ベース部材71が湾曲してしまうことになる。
特にアルミニウムのようにヤング率が高い(E=70GPa)材質を用いて構成された光源装置においては光源間の相対位置変形量(副走査方向)は0.015umと小さいが、ヤング率の低い樹脂(PC(GF20)、E=5.4GPa)を用いて構成された光源装置では、その変形量は0.3umと、アルミ製の光源装置と比較して数十倍大きくなる。
図7(A)及び図7(B)における解析結果は、光源装置70に4組のボルトナットを均等に配置したときの熱変形解析結果であるが、トルク管理を行いボルトとナットに均一なトルクをかけて両者を締結した場合においても、温度負荷に伴いボルトとナットと間にゆるみが生じはじめ、各組のボルトナット間で、30%近く締付応力(保持応力)がばらついてしまうことがわかった。例えば、光源装置周囲の環境温度が25℃から60℃に変化すると、各組のボルトナット間で最大30%近く保持応力がばらつき、樹脂製光源ユニット(PC(GF20)))の光源間の相対位置変動量(副走査方向)は2.07umと更に10倍近く大きくなることが明らかになった。
本実施形態では、図6(A)に示されるように、ボルト78及びナット79による保持力の方向は、ベース部材71の+x側の面に垂直な直線L、又は直線Lに沿った方向に作用する。換言すれば、2つのカップリングレンズ102の光軸の中心線(すなわちLに相当する)と、保持力が作用する方向が平行になっている。これにより60℃負荷時の樹脂製の光源装置の光源間の相対位置変動量(副走査方向)は、2.07umから1.67umまで低減する(30%のねじ緩みに伴う応力ばらつきが発生した場合)。
なお、ボルト78及びナット79による保持力の方向の制御が困難な場合は、図8に示されるように、枠部71dのx軸方向の寸法を大きくしてもよい。図8に示される光源装置70’’は、図6(B)に示される光源装置70’と同様の構造を有し、光源保持部材72A,72Bは、ベース部材71の+x側の面に対して傾斜した状態で取り付けられている。
図9(A)には、光源装置70’’の枠部71dのx軸方向の長さTと、環境温度60℃負荷時の光源間の相対位置変動量(副走査方向)の関係が示されたグラフが示されている。図9(A)を参酌するとわかるように、長さTが増加すると共に、相対位置変動量は単調に減少することが分かる。ここで、カップリングレンズ102の光軸と直線Lの成す角をθ、ボルト78及びナット79による保持力の大きさをMとし、ベース部材71と、光源保持部材72A,72Bとの間に働く保持応力Fと外枠の必要長さT[m]が比例すると仮定すると、レーザ光の位置変位量と、ヤング率を線膨張係数で除した値との関係は、次式(1)で示される。このため、枠部の長さTを大きくすることでレーザ光の位置変動量を抑制することができる。
具体的には、枠部の長さTを大きくしてレーザ光の位置変動量を抑制するためには、従来条件(θ=1.55、T=0.01m)との比較から、条件M・sinθ<M・sin1.55°/0.01mを満たす必要があり、式sinθ/T<2.70を満たしていることが望ましい。
F/T=M・sinθ/T=cnnst …(1)
なお、本実施形態において、熱応力負荷に伴うボルトとナットの緩みを防ぐために、ボルト78及びナット79と、ベース部材71及び光源保持部材72A,72Bとの間に、嫌気性の接着剤を塗布してもよい。嫌気性接着剤としては、ロックタイトなどが挙げられる。
また、ボルトナットのネジ応力ばらつきや熱変形に強い材質の特性として、高ヤング率かつ低線膨張係数の材質が望まれる。図9(B)は、様々な樹脂材質について、各々の材質のヤング率、線膨張係数と光源の相対位置変動量の関係を示したものである。これによるとヤング率E[GPa]と線膨張係数K[1E−5/℃]の関係が、E/K≧2の場合には、光源の相対位置変動量は1um以下に抑えられる。1200dpiに相当する書込み密度において書き込むことを仮定すると、21um(=25.4mm/1200)間隔で副走査方向にドットを打つ必要がある。この場合、感光ドラム上の光源ドットの許容変動量は±10um以下に設定する必要がある。光走査装置の副走査倍率を約10倍とすると、光源101自体の相対位置変動量は±1um以内に抑える必要がある。すなわち、高密度書込み(1200dpi)に対応する光源装置を作製するためには、その材質特性は少なくともE/K≧2の条件が成立していることが望ましい。
また、光源装置70の熱源としては、光源101の発熱が考えられる。光源101の発熱に伴い、光源保持部材72A,72Bが大きく変形する可能性がある為、光源保持部材72A,72Bおよびベース部材71は、放熱性の高い材質であることが望まれる。一般的に、数10mWの発熱光源を樹脂部材で保持する場合、樹脂の熱伝導率Jは0.25W/m/℃以上であることが好ましい。
また、本実施形態では、カップリングレンズ102を、ベース部材71に形成されたレンズ支持部71bに接着させるために、レンズ支持部71bに塗布する接着剤80の厚さを薄くすることができ、周囲温度の変動によって接着剤80が伸縮することによるカップリングレンズ102の位置変動を小さく抑えることができるようになっている。また、2つのカップリングレンズ102が固定される固定面は、同一のレンズ支持部71bに設けられている。これにより、2つのカップリングレンズ102が独立して位置変動することがほとんどなく、2つの光源101から射出されるレーザ光の相対位置の変動が抑制される。
図10は、光源装置70を、光束の交差角分を無視して簡易的に示した図である。図10に示されるように、レンズ保持部71bに設けられた固定面が、XZ面に対して対称に配置されている場合には、温度変動によるカップリングレンズ102の位置変動は、図10中に矢印で示された方向にのみ発生し、カップリングレンズ102は副走査方向に動くことはない。したがって、例え接着剤80の塗布量のばらつき等によってカップリングレンズ102の位置変動量にばらつきがあったとしても、2つの光束の副走査方向の間隔が変動することはない。
光源装置70を光走査装置100に用いる場合には、副走査方向に所望の間隔だけ光ビームが離間されるように、光源装置70を回転軸Lを中心に回転させて、光源101の副走査方向に関する距離の調整を行う。このときの調整における光源装置70の回転角度は1度程度である。こたのめ、画像劣化に繋がる位置変動量は、カップリングレンズ102の副走査方向の変動のばらつきに略等しいといえる。
また、本実施形態においては、カップリングレンズ102を固定する接着剤80として光硬化性のものを用いることができる。光硬化性の接着剤80を用いれば、カップリングレンズ102の位置調整を行った後すぐに硬化させることができるため、カップリングレンズ102の組付性を向上させることができる。また、光硬化性の接着剤80を硬化させるための光を光照射装置からカップリングレンズ102の光軸方向に照射する場合は、カップリングレンズ102の位置調整を、カップリングレンズ102を透過する光の特性をモニタしながら行うこととなる。このため、カップリングレンズ102の位置調整を行った後に、光照射装置をカップリングレンズ102の正面に移動させる機構が必要となり、また移動させるための時間も必要となる。
また、本実施形態にかかる画像形成装置500では、光走査装置100によって形成された潜像に基づいて、最終的な画像が形成される。したがって、用紙61上に精度よく画像を形成することが可能となる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態について、図11〜図13を参酌しつつ説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略又は簡略化する。
図11に示されるように、本実施形態にかかる光源装置70では、光源保持部材72A,72Bが、ボルト78及びナット79を用いることなく、接着材81,82によって、ベース部材71に固定されている点で、第1の実施形態にかかる光源装置70と相違している。
接着材81、及び接着材82は、同一環境下において硬化時間が異なり、図12に示されるように、ベース部材71と、光源保持部材72A,72Bとは、ベース部材71の固定面71c,71cと、光源保持部材72A,72Bの+x側の面の一部とが接着材81で接着され、ベース部材71の固定面71c,71cと、光源保持部材72A,72Bの側面部とが接着材82によって接着されている。
ベース部材71と、光源保持部材72A,72Bとを接着する際には、図13を参酌するとわかるように、まず、硬化時間の長い接着剤81(例えばエポキシ系接着剤)を光源保持部材72A,72Bの設置面72cに塗布し、光源保持部材72A,72Bに設けられた基準穴72dを参考に、光源保持部材72A,72Bそれぞれの接地面72cをベース部材71の固定面71c,71cに仮接着する。この状態では、接着剤81は未だ硬化していないため、光源保持部材72A,72Bは、ベース部材71に対して移動することができる。
次に、光源101を点灯させ、カップリングレンズ102と光源101の位置関係を決め、最初にカップリングレンズ102を固定させる。例えば、カップリングレンズ102を光硬化性の接着剤80を用いてベース部材71に接着し、光を照射して接着材80を硬化させる。これにより、カップリングレンズ102はベース部材71に対して完全に接着される。
次に、硬化時間の短い接着剤を82、光源保持部材72A,72Bとベース部材71にまたがる様に塗布する。具体的には光源保持部材72A,72Bとベース部材71とが接する端(接線)に、接着剤82を塗布する。これにより接着剤81が硬化するまでの間、両光源保持部材72A,72Bを外力で保持しておく必要が無くなり、組み付け時間の短縮を図ることができる。
特に硬化時間が短い接着剤82として、カップリングレンズ102とベース部材71との接着に用いた光硬化性の接着剤を用いることで、光源装置70の組み付け時間を大幅に短くすることができる。接着剤81と接着剤82の種類にもよるが、一般的には特性の異なる接着剤が混じることは好ましくないため、光源保持部材72A,72Bの設置面72c上に接着剤を塗布する場合は、設置面72c全体ではなく一部(例えば光源保持部材の端面から内側1mm内の部位)に塗布することが好ましい。
以上説明したように、本第2の実施形態に係る光源装置70では、ボルトナットを使用することなく、接着材81,82によってベース部材71と光源保持部材72A,72Bとが一体化される。このため、保持応力によるベース部材70のソリが回避され、また、組み付け調整効率の低下が回避される。したがって、この光源装置を用いた、光走査装置及び画像形成装置では、装置の低コスト化、及び画像品質の向上が実現される。
なお、上記各実施形態では、複数の感光体30A〜30Bを備えた多色画像を形成する画像形成装置500について説明したが、これに限らず、本発明は、例えば1つの感光体を複数のレーザ光で走査することにより、単色の画像を形成する画像形成装置などにも適用することができる。
また、上記各実施形態では、本発明の光走査装置100がプリンタに用いられる場合について説明したが、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置500の概略構成を示す図である。 光走査装置100を示す斜視図である。 光走査装置100を側面から見た図である。 図4(A)及び図4(B)は、光源装置70の斜視図(その1、その2)である。 レンズ支持部71bに取り付けられたカップリングレンズ102を示す図である。 図6(A)は第1の実施形態にかかる光源装置70の断面図であり、図6(B)は従来型の光源装置70’の断面図である。 図7(A)は、環境温度60℃負荷時のアルミ製の従来型光源装置の熱変形解析結果を示す図であり、図7(B)は、樹脂PC(GF20)製の従来型光源装置の熱変形解析結果を示す図である。 変形例に係る光源装置70’’を説明するための図である。 図9(A)は、光源装置70’’の枠部71dのx軸方向の長さTと、環境温度60℃負荷時の光源間の相対位置変動量(副走査方向)の関係を説明するための図である。また、図9(B)は、様々な樹脂材質について、各々の材質のヤング率、線膨張係数と光源の相対位置変動量の関係を示したものである。 光源装置70におけるビーム位置変動を説明するための図である。 第2の実施形態にかかる光源装置70の斜視図である。 第2の実施形態にかかる光源装置70の断面図である。 ベース部材71と光源保持部材72A,72Bとの接着方法を説明するための図である。
符号の説明
30A〜30B…感光ドラム、31A〜31D…クリーニングケース、32A〜32D…帯電チャージャ、33A〜33D…トナーカートリッジ、40…転写ベルト、40a,40c…従動ローラ、40b…駆動ローラ、48…転写チャージャ、50…定着ローラ、52…第2レジストローラ、54…給紙コロ、56…第1レジストローラ、58…排紙ローラ、60…給紙トレイ、61…用紙、70…光源装置、71…ベース部材、71a…凸部、71b…レンズ支持部、71c…支持部、71c,71c…固定面、71d…枠部、71e…座面、72A,72B…光源保持部材、72a…環状凸部、72b…座面、78…ボルト、79…ナット、80〜82…接着剤、100…光走査装置、101…光源、102…カップリングレンズ、104…ポリゴンミラー、105,305…第1走査レンズ、106A,106B,108A,108B,306C,306D,308C,308D…反射ミラー、107A,107B,307C,307D…第2走査レンズ、141A,141B,141C,141D、142A,142B,142C,142D…光検出センサ、202…光束分割プリズム、203A,203B…液晶素子、204A,204B…シリンダレンズ、500…画像形成装置、501…ハウジング、501a…排紙トレイ、PD…受光素子。

Claims (15)

  1. レーザ光を射出する光源装置であって、
    基準面に対する角度が相互に異なる複数の固定面を有するベース部材と;
    前記レーザ光を射出する複数の光源と;
    前記固定面に当接する当接面を有し、前記光源を、前記当接面と前記レーザ光の射出方向とが直交した状態で、それぞれ保持する複数の保持部材と;
    前記ベース部材及び保持部材よりもヤング率が高く、前記当接面が前記固定面に当接した状態で、前記保持部材を前記ベース部材にそれぞれ固定する複数の固定部材と;を備え、
    前記基準面は前記ベース部材の一面であり、前記固定部材は、前記保持部材に対して、前記基準面に直交する方向の保持力を作用させる光源装置。
  2. 前記ベース部材に保持され、前記光源から射出されるレーザ光をそれぞれ整形する複数の光学素子を更に有し、
    前記ベース部材は、前記光学素子それぞれの光軸の中心線回りに回動する請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記保持力の向きは、前記中心線に平行である請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記中心線と、前記光学素子の光軸は所定の角度をなす請求項2又は3に記載の光源装置。
  5. 前記ベース部材又は保持部材のヤング率をEとし、線膨張係数をKとした場合に、式E/K≧2で示される条件を満たす請求項1〜4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記ベース部材又は保持部材の熱伝導率は、0.25W/m/℃である請求項1〜5のいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 前記固定部材はネジと該ネジに螺合するネジ受け部材を含み、前記ネジと前記ネジ受け部材の間には、嫌気性の接着剤が塗布されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 前記ベース部材には、前記中心線と平行でかつ前記保持部材を包囲する枠部が形成され、
    前記枠部の前記中心線に平行な方向の寸法をTとし、前記光学素子の光軸と前記中心線との成す角をθとしたときに、式sinθ/T<2.7で示される条件を満たす請求項2〜7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. レーザ光を射出する光源装置であって、
    前記レーザ光を整形する光学素子を保持するとともに、基準面に対する角度が相互に異なる複数の固定面を有するベース部材と;
    前記レーザ光を射出する複数の光源と;
    前記固定面に当接する当接面を有し、前記光源を、前記当接面と前記レーザ光の射出方向とが直交した状態で、それぞれ保持する複数の保持部材と;を備え、
    前記保持部材の当接面は、前記ベース部材の固定面に第1の接着材によって接着され、前記当接面の外縁と、前記ベース部材の固定面とは、前記第1の接着材よりも硬化時間の短い第2の接着材によって接着されている光源装置。
  10. 前記第1の接着材と、前記第2の接着材とは、混ざり合わない位置に塗布されている請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記第2の接着材は光硬化性を有する請求項9又は10に記載の光源装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか一項に記載の光源装置の製造方法であって、
    前記第1の接着剤が硬化する前に、前記保持部材の固定位置を調整する工程と;
    前記第2の接着剤を用いて、前記第1の接着剤が硬化するまで、前記保持部材を前記ベース部材に対して仮接着する工程と;を含む光源装置の製造方法。
  13. レーザ光を用いて被走査面を主走査方向へ走査する光走査装置であって、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の光源装置と;
    前記光源装置から射出されたレーザ光を前記主走査方向へ偏向走査する走査光学系と;を備える光走査装置。
  14. 画像に関する情報から得られる潜像に基づいて形成されたトナー像を、記録媒体に定着させることにより、画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項13に記載の光走査装置と;
    前記光走査装置により潜像が形成される感光体と;
    前記感光体の被走査面に形成された潜像を顕像化する現像手段と;
    前記現像手段により顕像化されたトナー像を前記記録媒体に定着させる転写手段と;を備える画像形成装置。
  15. 多色画像に関する情報から得られる各色ごとの潜像に基づいて形成されたトナー像を、記録媒体に重ね合わせて定着させることにより、多色画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項13に記載の光走査装置と;
    前記光走査装置により各色に応じた潜像がそれぞれ形成される複数の感光体と;
    前記複数の感光体の被走査面それぞれに形成された潜像を顕像化する現像手段と;
    前記現像手段により顕像化された各色ごとのトナー像を前記記録媒体に重ね合わせて定着させる転写手段と;を備える画像形成装置。
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