JP2001117041A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置

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JP2001117041A
JP2001117041A JP29612799A JP29612799A JP2001117041A JP 2001117041 A JP2001117041 A JP 2001117041A JP 29612799 A JP29612799 A JP 29612799A JP 29612799 A JP29612799 A JP 29612799A JP 2001117041 A JP2001117041 A JP 2001117041A
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optical scanning
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Kazunori Sakauchi
和典 坂内
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Ricoh Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror

Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザーダイオードの発熱による温度上昇を抑
えることによりレーザーダイオードの劣化を防止すると
共に、光学特性に影響を与えず、なおかつ簡単な構成で
コスト的に優位な光走査装置、画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】レーザーダイオード(LD1、LD2)を
筒状の保持部材に圧入保持し、前記保持部材(31、3
2)を熱伝導率が0.7W/m・K以上の樹脂により形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源としてレーザ
ーダイオードを使用した光走査装置及びかかる光走査装
置を使用した画像形成装置に関する。この画像形成装置
としては、感光体に光レーザービームを照射して画像形
成を行なうデジタル複写機、プリンタ、ファクシミリな
どの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザーダイオードから出力され
る光ビームを感光体に照射して静電潜像を形成する複写
機やプリンターなどの画像形成装置が多く提供されてい
る。このような画像形成装置において、特開平6−2
46974号公報には、レーザーダイオードの環境温度
等が変動した場合に、レーザーダイオードのケース温度
を計測して、その温度に合わせて光出力を補正する技術
が開示されている。
【0003】上記の特開平6−246974号公報に
開示された技術は、レーザーダイオードの環境温度等が
変動した場合に、レーザーダイオードのケース温度を計
測して、その温度に合わせて光出力を補正する。この公
報には、レーザーダイオードの一般的特性として、ケー
ス温度が上昇すると、発光効率が低下すると共に発振波
長が長くなる特性があり、また、経時特性としては、累
積発光時間が長くなるに従い発光効率が低下し、レーザ
ーダイオードの使用温度は、ケース温度がある温度以下
でなければならず(好ましくは、60℃以下)、その使
用温度を超えると故障してしまう等の開示がある。
【0004】ここで、レーザーダイオードのケース温度
は、使用環境の大気温度とレーザーダイオード自身の発
熱による温度上昇に依存する。このレーザーダイオード
自身の発熱量は、入力電力の約95%が熱エネルギーに
変換され、残りがレーザー光に変換される。このような
レーザーダイオードを用いた画像形成装置では、光走査
ユニット付近の機内温度は、約45℃にも達し、レーザ
ーダイオード自身の発熱による温度上昇分が機内温度に
上乗せされることになる。このため、この公報には述べ
られていないが、従来技術では一般的に、レーザーダイ
オードを保持する保持部材として熱伝導率の大きいアル
ミニウムを使用し、放熱し易くしている。
【0005】また、特開平9−193452号公報に
は、レーザーダイオードを金属材料からなる保持部材で
保持する方法が開示されている。この公報には、温度変
化によって生ずる保持部材の熱膨張及び収縮によりレー
ザーダイオードとコリメートレンズの相対位置ずれを生
じさせないための固定方法が開示されている。
【0006】ところで、レーザーダイオードは発光させ
ることによって発熱をするが、その時の熱量は入力電力
の95%が熱エネルギーに変換されたものに相当する。
このようにレーザーダイオードは発光することに伴い高
温度に発熱する。
【0007】レーザーダイオードは、ある温度以上(た
とえば60℃)に温度が上昇してしまうと、性能が著し
く低下し復元できなくなる性質がある。そのため、レー
ザーダイオードを使用する場合は、レーザーダイオード
自身が発生した熱量を放熱させながら使うのが一般的で
ある。放熱手段としてアルミニウムなどの金属を用いる
ことが多いがコスト高になってしまう。
【0008】一方、近年、高画質化のため画素密度が6
00dpiや1200dpiのような小さな画素を形成
するために、レーザーダイオードから出力されるレーザ
ー光を感光体上に小さなスポット径で集束させる光学レ
ンズ系が必要とされると共に、画像出力速度も高速とな
ってきている。
【0009】このように細かい画素密度で高速の画像出
力を可能にするための手段として、複数のレーザーダイ
オードを近接させて光源を構成し、複数の光ビ−ムで感
光体上を走査する方法や、複数本のレーザービーム光を
出力するレーザーダイオードアレイ(LDA)を用いる
方法が提案されている。その場合、空間的な発熱量は以
前より上昇し、なお一層、レーザーダイオードの保持部
材による放熱を効果的に行なうことが重要になってく
る。
【0010】一方、画像形成装置の低コスト化の要請か
ら、部品コストを下げざるを得ない状況になっていて、
レーザーダイオード及びレーザーダイオードを保持する
所謂LDホルダの部品コストの低下が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
レーザーダイオードの発熱による温度上昇を抑えること
によりレーザーダイオードの劣化を防止すると共に、光
学特性に影響を与えず、なおかつ簡単な構成でコスト的
に優位な光走査装置、画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。 (1).光ビームを発するレーザーダイオードを光源と
して光走査を行う光走査装置において、レーザーダイオ
ードを筒状の保持部材に圧入保持し、該保持部材を熱伝
導率が0.7W/m・K以上の樹脂により形成した(請
求項1)。 (2).(1)記載の光走査装置において、該光走査装
置はベースに前記保持部材及び結像光学系を有している
こととした(請求項2)。 (3).(1)又は(2)記載の光走査装置において、
前記保持部材として、樹脂材料にガラス繊維、金属酸化
物の何れか又は両者を充填したものを使用した(請求項
3)。 (4).(1)又は(2)記載の光走査装置において、
前記保持部材として、不飽和ポリエステル樹脂にガラス
繊維を充填したガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂
を使用した(請求項4)。 (5).(1)、(2)、(3)又は(4)記載の光走
査装置において、前記保持部材は、筒状体の外周部に、
放射状突出した放熱フィンを形成していることとした
(請求項5)。 (6).帯電手段、現像手段、転写手段を具備している
画像形成装置において、(1)記載の光走査装置を具備
したものとした(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】[1]画像形成装置 この発明が適用される画像形成装置の一例を説明する。
図5を用いて、本発明を適用した画像形成装置の要部構
成、作用を説明し、次いで本発明の構成,作用を説明す
る。図5は、感光体を光ビームで走査して画像形成を行
なうデジタル複写機、プリンタ、ファクシミリなどに共
通な感光体まわりの構成を示したものである。
【0014】図5において、ドラム状をした感光体1の
まわりには接触帯電手段としての帯電ローラ2が接触し
ていて、矢印の向きに回転する感光体1に連れ回りする
ようになっている。画像形成に際し、感光体1は矢印の
向きに回転し、この回転中に予め除電手段25からの光
により除電された感光体1は、次いで、帯電ローラ2に
より一様に帯電される。
【0015】なお、帯電ローラ2に代えて接触帯電手段
として帯電用のブラシを接触させた構成とすることもで
きる。こうして帯電された感光体1は、その後、光走査
装置30から出射される画像情報を含む光ビーム20の
照射を受けて露光され、感光体1上に静電潜像が形成さ
れる。
【0016】上記のようにして感光体1上に形成された
静電潜像は、所謂反転現像方式においては、現像装置3
を通過する過程で露光部分トナーが付着することにより
可視像化される。現像装置3ではケース内に非磁性のト
ナーと磁性粉によるキャリアからなる現像剤4を収容し
ており、該ケース内には、感光体1に近接して回転する
現像スリーブ5や、該現像スリーブ5に現像剤4を供給
するパドルローラ21などを具備している。
【0017】現像剤4はパドルローラ21の回転により
攪拌され、撹拌に伴う摩擦帯電によりトナーが帯電させ
られる。現像スリーブ5の外周部は固定磁石の外側を回
転する非磁性材からなる。帯電トナーを含む現像剤4は
パドルローラ21から現像スリーブ5のまわりにブラシ
状に付着し、ブラシ状の穂の一部を構成するトナーが感
光体1上に接触し、感光体上の静電潜像に静電的作用に
より付着して現像され所謂トナー像が形成される。
【0018】この現像されるトナー量は、感光体1上の
像電位と現像ローラ2に印可されている現像バイアス電
圧の差で決まる。また、上記像電位は帯電ローラ2によ
り与えられる初期帯電の電位と光ビーム20の光強度で
決まる。
【0019】感光体1上に形成されたトナー像は感光体
1と共に回転し、転写ベルト6が感光体1に接している
転写部に至る。転写ベルト6は感光体1に接して感光体
1と同一方向に同一の線速度で回転するベルトで、この
転写ベルト6には図示しない電源よりトナーと逆極性の
転写用バイアス電圧が印可されている。
【0020】転写ベルト6は、帯電ローラ2による感光
体1の帯電から露光、転写の工程に至る1枚の転写紙に
対する画像形成プロセスに相当する1ジョブが終了する
毎に感光体1から離間するように制御される。なお、図
5に示した例のほか、例えば、転写ベルト6に代えて感
光体1から離間して配置される転写チャージャを使用す
るタイプの画像形成装置もある。
【0021】図5において、上記トナー像が上記転写部
に至るときに適正な転写位置に転写が行なわれるような
タイミングで一対のレジストローラ24から転写紙Sが
送り出される。転写ベルト6と感光体1間の転写電界に
より感光体1上のトナー像は、感光体1と転写ベルト6
の間に挟まれて感光体1と同じ線速度で搬送される転写
紙S上に転写される。
【0022】転写紙Sは、トナー像転写後も転写ベルト
6により搬送され、搬送方向上、該転写ベルト6の下流
側に位置する図示しない定着装置に至る。転写紙S上に
転写されたトナー像は未定着であり、上記定着装置を通
り抜ける際に、この未定着トナー像は転写紙S上に熱溶
着により定着される。
【0023】一方、転写しきれず感光体1上に残留して
いるトナーは、さらに感光体1とともに回転方向に移動
し、クリーニング装置10内に配置されたクリーニング
ブレード7により堰き止められ溜められる。クリーニン
グブレード7の部位に溜められた残留トナーはマイラー
22と反時計まわりの向きに回転する回収羽根8との協
働作用により、回収コイル9上に送り込まれる。回収コ
イル9はワイヤを螺旋状に巻いて形成した一種のスクリ
ューコンベアであり、回転により現像剤を搬送すること
ができる。
【0024】回収コイル9はクリーニング装置10内で
はトナーを取り入れることができるような態様で部分的
にケースに覆われており、クリーニング装置10からは
回収管内に収めれらて回転駆動されるようになってい
る。回収管はクリーニング装置10から現像装置3に至
る経路を構成し、現像装置3のパドルローラ21の上方
に開口している。感光体1からクリーニング装置10に
回収された残留トナーは、回収コイル9の回転により上
記回収管を経て現像装置4に搬送されて循環使用され
る。 [2]請求項に対応する例 以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明す
る。図1は本発明の光走査装置30の一例を斜視図で概
念的に示したもので、2個のレーザーダイオードLD
1、LD2を光源とし、感光体1上に一度に2本の光ビ
ームを走査して画像の露光を行うことができる。
【0025】これら2個のレーザーダイオードLD1、
LD2は図2、図3、図4に示すようにそれぞれ筒状を
した保持部材31、32の一端側に納められていて、こ
れら保持部材31、32はホルダ33に装着されてい
る。図2に符号45で示すように保持部材31,32の
外周部には放射状に多数の放熱フィン45が突出してい
る。
【0026】保持部材31、32の各他端側には各レー
ザーダイオードLD1、LD2と対向して、コリメート
レンズ35、36が位置している。これらのコリメート
レンズ35、36は支持部材34に取り付けられてお
り、支持部材34はホルダ33に固定されている。
【0027】図1において、ホルダ33は光走査装置3
7のべース38に取り付けられている。べース38に
は、よく知られるように絞り板44、シリンドリカルレ
ンズ39、回転多面鏡40、fθレンズ41、トロイダ
ルレンズ42等が配置されている。
【0028】2個のレーザーダイオードLD1、LD2
から出射された光ビームは、これらのレーザーダイオー
ドLD1、LD2のそれぞれに対向させて配置されたコ
リメートレンズ35、36によってそれぞれ平行光に整
形される。
【0029】コリメートレンズ35、36によって整形
された各光ビームはシリンドリカルレンズ39、絞り板
44を経て、光偏向器である回転多面鏡40に入射して
主走査方向に1次元的に偏向され、fθレンズ41、ト
ロイダルレンズ42によって記録媒体としての感光体1
上で所定の位置関係をもって、所定のビーム径で結像す
るよう構成されている。
【0030】本例では、2個のレーザーダイオードLD
1、LD2に対向して設けられた2個のコリメートレン
ズ35、36は前記したように支持部材34を介してホ
ルダ33に一体的に取り付けられており、LDユニット
43を構成している。
【0031】これら2個のレーザーダイオードLD1、
LD2は、筒状をした保持部材31、32の穴に締まり
ばめになるように圧入固定されている。さらに、2個の
コリメートレンズ35、36は2個の圧入されたレーザ
ーダイオードLD1、LD2に対して、光学特性が満足
するように位置調整されホルダ33に接着されている。
【0032】このような構成の光走査装置について、保
持部材31、32の材料と形状をパラメータとしてレー
ザーダイオードLD1、LD2の管壁の温度上昇を測定
した。温度上昇の測定は以下の(a)、(b)、(c)
の各場合について行なった。 (a)保持部材として、熱伝導率0.3W/m・Kの通
常の樹脂を用いたとき (b)保持部材として、熱伝導率1.0W/m・Kのガ
ラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂を用いたとき (c)保持部材として、熱伝導率100W/m・Kのア
ルミニウムを用いたとき また、この測定では、定格主力5mWのレーザーダイオ
ードを使用し、入力電力を3mWとして温度上昇を調べ
た 。
【0033】これらの場合に、図1〜図3に示すように
保持部材31、32の外周に放射状の放熱フィン45が
ある場合と、放熱フィンがなく円筒状のみの形状の場合
とで比較した実験の結果を図4に示す。図4において、
実線は放熱フィンが無い保持部材を使用した場合、1点
鎖線は放熱フィンが有る保持部材を使用した場合のデー
タである。
【0034】図4より、上記(a)のケースにおける通
常の樹脂のように熱伝導率が小さい場合と、上記(c)
のケースにおけるアルミニウムのように熱伝導率が大き
い場合は、レーザーダイオードの管壁の温度は放熱フィ
ンの有無にあまり影響を受けず、レーザーダイオードの
管壁の温度に影響を与える要素としては熱伝導率が支配
的となっている。
【0035】しかし、上記(a)のケースにおいて、熱
伝導率が0.3W/m・K付近の通常の樹脂では、レー
ザーダイオードの管壁温度が環境温度に対して15Kほ
ど上昇している。一般に光走査装置が使用される環境温
度は10度C〜30度Cであるといわれ、光走査装置3
7の内部温度はさらに高い45度Cに及ぶとされてい
る。このため、レーザーダイオードの環境温度が45度
Cの場合には、レーザーダイオードの管壁温度は少なく
とも60度Cになる。このような温度(60度C)にな
ると、レーザーダイオードの正常な性能が損なわれるお
それがあると共に、LDの発光効率やLDの発光波長も
大きく変化することになり、光学的にもねらいのビーム
径などに影響が及ぶ可能性がある。
【0036】すなわち、レーザーダイオードは、その特
性として高温に弱く、65度C〜70度Cで機能が損な
われてしまう。また、レーザーダイオードの出力である
レーザービームの波長は環境温度の変化に応じて変化
し、1度C(1K)の変化に対して数nm変化する。例
えば、1度(1K)温度が上昇すると光学系の焦点位置
がのびて、この光走査装置による感光体1上でのビーム
径が温度上昇前と温度上昇後とで変化し、画像の質が低
下してしまう。よって、上記2つの点から、レーザーダ
イオードの温度上昇を避けなければならない。
【0037】一方、上記(b)のケースにおける熱伝導
率が1.0W/m・Kのガラス繊維強化不飽和ポリエス
テル樹脂の場合には、レーザーダイオードの管壁温度は
放熱フィンの有無によって差が発生している。
【0038】図4において、放熱フィンが無い場合の温
度上昇が8Kであったが、放熱フィンがある場合には6
Kである。従って、レーザーダイオードの環境温度を過
酷な条件である45度Cの場合を想定しても、放熱フィ
ンが無い場合には(45+8=53)で56度C、放熱
フィンがある場合には(45+6=51)で51度Cに
しからならず、何れにしても65度Cには達していない
ので安全圏内にある。
【0039】このように、これら放熱フィンを有する場
合、無しの場合、の何れの場合にも、上記(a)のケー
スである通常の樹脂における熱伝導率0.3W/m・K
と比べれば、上記(b)のケースでは非常に大きな放熱
効果が得られ、さらに、放熱フィンを設けることで一層
効果があることがわかる。
【0040】本例では、保持部材31、32として不飽
和ポリエステル樹脂にガラス繊維を充填して熱伝導率を
改善したガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂を用い
たが、いかなる樹脂においても、ガラス繊維や金属酸化
物を充填することにより熱伝導率を改善してもよい。ガ
ラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂は成型時の収縮が
ほとんどなく寸法精度が非常によい。光走査装置では、
レーザーダイオードとコリメートレンズ35、36の位
置関係が非常に重要なので、前記材料を用いた場合に
は、光学特性が安定した高精度の画像露光装置が得られ
る。
【0041】また、保持部材31、32として樹脂材料
(種類を問わない)にガラス繊維、金属酸化物の何れか
又は両者を充填したものを使用した場合でもガラス繊維
強化不飽和ポリエステル樹脂の場合と同様の効果を得る
ことができる。
【0042】本発明では、放熱フィンの有無に拘わら
ず、温度上昇を10Kにおさえれば、内部温度が45度
Cでも安全圏内の55度C内となることから、保持部材
31、32の材料として、樹脂材料(種類を問わない)
にガラス繊維、金属酸化物の何れか又は両者を充填した
もの、或いは、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂
を使用することとした。これらの材料は熱伝導率0.7
W/m・K以上の条件を満足することができる。
【0043】また、上記の特定の樹脂でなくても、熱伝
導率0.7W/m・K以上の条件を満足すれば、レーザ
ーダイオードについて充分な放熱効果を得ることができ
る。
【0044】以上述べたような光走査装置の構成は、感
光体等の記録媒体に対する書き込み用の光走査装置ばか
りでなく、画像読み取り用の光走査装置についても同様
に適用することができる。また、本例の光走査装置を用
いた画像形成装置では光走査装置のレーザーダイオード
の高温化による影響を回避できるので、信頼性の高い高
品質の画像を形成することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1、6記載の発明によれば、レー
ザーダイオード自身から発生する熱を放熱でき、レーザ
ーダイオード自身の温度上昇を抑えることができるた
め、レーザーダイオードの劣化を防止すると共に、光学
特性に影響を与えず、信頼性が高く、光学特性にも影響
度合いが小さいく、また、樹脂材料を用いて形成してい
るので、非常にコストを低くおさえた光走査装置及び画
像形成装置を提供することができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、温度上昇に
伴うレーザーダイオードの波長変化による結像光学系の
焦点位置の変化をおさえることができるので、光学特性
に影響を与えず被走査面上で一定の結像スポットを得る
ことができる。
【0047】請求項3、4記載の発明では、所期の熱伝
導率を得ることのできる材料の選択が容易である。
【0048】請求項5記載の発明によれば、放熱フィン
によりレーザーダイオードの高温化をより一層回避する
ことができ、装置としては過酷な条件に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光走査装置の外観斜視図である。
【図2】LDユニットの外観斜視図である。
【図3】LDユニットの外観斜視図である。
【図4】保持部材の熱伝導率とレーザーダイオードの温
度上昇との関係を示したグラフである。
【図5】本発明を適用した画像形成装置の要部構成を説
明した図である。
【符号の説明】 31,32 保持部材 LD1、LD2 レーザーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/024 Fターム(参考) 2C362 AA03 AA43 AA44 AA45 AA46 AA60 BA90 DA33 2H045 AA01 BA02 CB22 DA02 2H076 AB05 AB18 AB83 AB84 EA04 EA08 2H109 AA29 AA32 AA92 CA04 CA13 5F073 AB27 BA07 EA15 EA28 FA06 FA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを発するレーザーダイオードを光
    源として光走査を行う光走査装置において、レーザーダ
    イオードを筒状の保持部材に圧入保持し、該保持部材を
    熱伝導率が0.7W/m・K以上の樹脂により形成した
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光走査装置において、該光
    走査装置はベースに前記保持部材及び結像光学系を有し
    ていることを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光走査装置におい
    て、前記保持部材として、樹脂材料にガラス繊維、金属
    酸化物の何れか又は両者を充填したものを使用したこを
    特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の光走査装置におい
    て、前記保持部材として、不飽和ポリエステル樹脂にガ
    ラス繊維を充填したガラス繊維強化不飽和ポリエステル
    樹脂を使用したことを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の光走査装置
    において、前記保持部材は、筒状体の外周部に、放射状
    突出した放熱フィンを形成していることを特徴とする光
    走査装置。
  6. 【請求項6】帯電手段、現像手段、転写手段を具備して
    いる画像形成装置において、請求項1記載の光走査装置
    を具備していることを特徴とする画像形成装置。
JP29612799A 1999-10-19 1999-10-19 光走査装置及び画像形成装置 Pending JP2001117041A (ja)

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