JP2009080174A - 光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着剤の塗布量等に起因する接着剤の硬化収縮による引っ張り力の大きさや方向のばらつきによって、半導体レーザの位置変動が起こること。
【解決手段】レーザ支持部材5aは、半導体レーザ1aの光軸に対して垂直な方向においてレーザ支持部材5aの外周面から突出した複数の突起13(13a、13b、13c)を有し、結像レンズ支持体6は、複数の突起13にそれぞれ近接して配設される複数の突出部14(14a、14b、14c)を有し、突出部14の突出方向は、半導体レーザ1aの光軸を中心とする仮想円の接線方向であり、レーザ支持部材5aの複数の突起13は、光硬化型接着剤によって結像レンズ支持体6の複数の突出部14の先端とそれぞれ接着固定されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、レーザビームプリンタやデジタル複写機など画像形成装置に使用される光学走査装置の光源装置に関するものである。
電子写真方式による画像形成装置に用いられる光学走査装置としては、従来例えば特開2007−121341がある。これを図9及び図10で簡単に説明する。
図9において、101は半導体レーザ、102はレーザ支持体、103はコリメータレンズ、104はシリンドリカルレンズ、105はポリゴンミラー、106は走査レンズであり、これらの光学部品類は光学箱107に取り付けられてユニット化されている。
半導体レーザ101が固定されているレーザ支持体102をコリメータレンズ103に対して位置調整する。これにより、半導体レーザ101とコリメータレンズ103のピント及び光軸の調整がなされ、光硬化型接着剤110で固定される。
上記構成では、半導体レーザ101とコリメータレンズ103を光学箱107に直接固定している。これにより、半導体レーザ101とコリメータレンズ103をユニット化している光源装置に比べて光源装置を光学箱に固定する際の取り付け誤差が少なくなり、調整精度の向上や工程の簡素化を図ることができる。
図10は、光学箱107(または、レーザ支持体102)に形成された接着用突起109を半導体レーザ101の光軸に垂直な平面で切った断面図である。接着用突起109は、その断面が光軸から見て外側に向かって広がった形状となっている。レーザ支持体102の位置調整後に、レーザ支持体102は、光硬化型接着剤110によって光学箱107に接着固定される。
光硬化型接着剤110は、硬化用の光を照射する際に何かの影になって光が当たらない部分では硬化しない。そのため上記構成では、接着用突起109を外側に向かって広がった形状とすることにより、接着剤硬化用の光が照射される側(図10の上下)に向かって接着用突起109とレーザ支持体102との隙間が広くなるようにしている。この隙間に接着剤を充填することにより影になる部分が生ずることなく全体的に光が当たるので、接着剤を確実に硬化させることができる。
特開2007−121341
しかしながら特許文献1に記載の形態では、レーザ支持体102が受ける光硬化型接着剤110の硬化収縮による引っ張り力は、主として半導体レーザ101の光軸中心に向かう方向に作用する構成となっている。そのため、光硬化型接着剤110の上下、左右の塗布量のばらつき等によって、2箇所の接着剤101の硬化収縮による引っ張り力の大きさや方向にばらつきが生じるため、レーザ支持体102の位置変動が起こりやすいといった課題がある。レーザ支持体102の位置変動は、半導体レーザ101の光軸の位置変動となるので、光源装置としての光軸ずれとなり性能の悪化を招く。
さらには、カラー画像形成装置の小型化への要求の高まりに伴って複数の光源が近接している構成が求められているため、特許文献1に記載の形態では光源装置として必要な剛性を確保するための部品配置スペース、光硬化型接着剤を効率良く硬化させるための光照射スペース等を確保するのが難しい。
上記目的を達成するために本出願に係る発明は、以下のように光源装置を構成する。
レーザ光源と、前記レーザ光源を支持する光源支持部材と、前記レーザ光源から出射するレーザ光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズを支持する結像レンズ支持体と、を有する光源装置において、
前記光源支持部材は、前記レーザ光源の光軸に対して垂直な方向において前記光源支持部材の外周面から突出した複数の突起を有し、前記結像レンズ支持体は、前記複数の突起にそれぞれ近接して配設される複数の突出部を有し、前記突出部の突出方向は、前記レーザ光源の光軸を中心とする仮想円の接線方向であり、前記光源支持部材の前記複数の突起は、光硬化型接着剤によって前記結像レンズ支持体の前記複数の突出部の先端とそれぞれ接着固定されていることを特徴とする。
また、一方向に配列された複数のレーザ光源と、前記複数のレーザ光源を各々に支持する複数の光源支持部材と、前記複数のレーザ光源から出射するレーザ光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズを支持する1つの結像レンズ支持体と、を有する光源装置において、
前記光源支持部材は、前記レーザ光源の光軸に対して垂直な方向において前記光源支持部材の外周面から突出した複数の突起を有し、前記1つの結像レンズ支持体は、前記複数の光源支持部材の各々に対して、前記複数の突起にそれぞれ近接して配設される複数の突出部を有し、前記突出部の突出方向は、前記レーザ光源の光軸を中心とする仮想円の接線方向であり、前記光源支持部材の前記複数の突起は、光硬化型接着剤によって前記結像レンズ支持体の前記複数の突出部の先端とそれぞれ接着固定されていることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、光硬化型接着剤の硬化収縮による引っ張り力がレーザ光源の光軸を中心とする回転方向に働く力として作用するため、レーザ光源の位置変動を抑えて、光源装置としての光軸ずれを抑制することができる。
また、複数の光源が一方向に配列された構成においては、上記効果に加えて、効率的に光硬化型接着剤に硬化用の光を当てるための照射スペースを確保して、短い照射時間で光硬化型接着剤を硬化させることができる。このため、光軸ずれを抑えつつ、製造タクトの短い光源装置が実現できる。
(第1実施形態)
図1、図2、図3を用いて本発明に適用できる第1の実施形態を説明する。説明にあたっては、光学走査装置50について説明した後、本発明の特徴部分である光源装置31について説明ある。
(光学走査装置50)
図2は、光源装置を搭載する光学走査装置についての説明図である。ここで、本光学走査装置は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の4色の感光体にカラー画像を形成するタンデム形式のカラー画像形成装置に好適な光学走査装置である。
図2に示す光学走査装置50は、ポリゴンミラー73、走査レンズ75、76、77、折り返しミラー78、79、80、81を1つの光学枠体90内に備えている。更に、光学枠体90には、光源装置31a、31bが取り付けられている。
光源装置31a、31bは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色毎に変調されたレーザ光を出射するレーザ光源である半導体レーザ1Y、1M、1C、1Bkを内有している。そして、これらの半導体レーザ1は、それぞれ回路基板82a、82bに接続されている。
この半導体レーザ1Y、1M、1C、1Bkは、後述する光源装置31a、31bに各々上下に2つずつ配設されている。半導体レーザ1から出射したレーザ光は、結像レンズ(図1参照)を通過した後に高速で回転するポリゴンミラー73の異なる2つ反射面73a、73b上に線状に結像する。
ポリゴンミラー73は駆動モータ74によって高速に回転されている。ポリゴンミラー73によって偏向されたレーザ光は、ポリゴンミラー73の回転軸に対して対称に配置された複数の走査レンズ75、76、77や折り返しミラー78、79、80、81によって各々に対応する感光体(不図示)上に導光され走査する。
画像の書き出し位置は、例えばBk(ブラック)のレーザ光を同期検知センサ83によって検出し、他の3色の画像形成タイミング設定と画像情報のデータ送信を反転することによって合わせることができる。
(光源装置31)
次に光源装置31を詳細に説明する。図1は第1実施形態に係る光源装置を表した図である。尚、本実施形態の光学走査装置は、2つの半導体レーザ1a(図2中、1M及び1C)、1b(図2中、1Y及び1Bk)を有し、各々別の被走査体である感光体に対して走査する。このため、本実施形態の光源装置31は上下2段構成となっている。
図1(a)に光源装置31の斜視図、図1(b)に光源装置31を半導体レーザの背面側から見た図を示す。図に示すように、光源装置31は、レーザ光源としての半導体レーザ1a、1bと、結像レンズとしての複眼のアナモフィックレンズ2とを有する。アナモフィックレンズ2は、主走査方向と副走査方向に異なるパワーを持つレンズ部を上下2ヶ所に配設している。ここで、主走査方向とは、ポリゴンミラー73によって偏向されたレーザ光が感光体上を走査する方向と平行な方向であり、副走査方向とは、ポリゴンミラー73の回転軸と平行な方向である。
尚、本実施例では、結像レンズとしてアナモフィックレンズ2を有しているが、これに限るものでは無く、コリメータレンズのみ、もしくは、コリメータレンズとシリンドリカルレンズの2つを有する構成でも良い。
半導体レーザ1a、1bはそれぞれ光源支持部材であるレーザ支持部材5a、5bに圧入などの既知の技術によって固定されている。アナモフィックレンズ2は、結像レンズ支持体6に対して接着などの既知の技術によって固定されている。またレーザ支持部材5a、5bは、結像レンズ支持体6に対して高精度に位置調整された後に、光硬化型接着剤によって結像レンズ支持体6と接着固定されている。
図3は、光源装置31の半導体レーザ1a、1bの光軸を含む平面の断面図である。この光源装置においては、半導体レーザ1a、1bから出射した発散光たるレーザ光La、Lbは、各々アナモフィックレンズ2を通過し、主走査方向には平行光化され、副走査方向には収束光化される。
また、図3に示すように、半導体レーザ1aから出射したレーザ光Laと半導体レーザ1bから出射したレーザ光Lbは、アナモフィックレンズ2を透過した後に互いに所定の角度θを持つように配置されている。これにより、レーザ光La、Lbは、図2記載のポリゴンミラー73の反射面上で近接した位置に入射している。
以下に、図を用いて光源装置31組立時のレーザ支持部材5a、5bの位置調整方法とその固定方法について記述するが、レーザ支持部材5aとレーザ支持部材5bは同構成のため、代表してレーザ支持部材5aを用いて説明する。
図4は調整工具を用いたレーザ支持部材5aの位置調整の概要を示す図である。
レーザ支持部材5aをアナモフィックレンズ2に対して位置調整する調整工具は、チャック51a、51bと工具レンズ52、53と観察系54と光照射装置55とから構成されている。チャック51a、51bはレーザ支持部材5aを把持し、不図示の移動装置によって光軸方向X、光軸と直交する方向Y及びZの3軸方向に移動可能になっている。観察系54はCCDカメラなどから構成され、レーザ光束Laの結像状態および結像している位置を精度良く測定できる。光照射装置は例えば紫外線硬化型接着剤を硬化させる紫外線照射装置である。
アナモフィックレンズ2が接着固定された結像レンズ支持体6は調整工具の基準位置に取り付けられている。半導体レーザ1aを内有するレーザ支持部材5aはチャック51a、51bに把持された状態で光軸方向Xに移動し、アナモフィックレンズ2と半導体レーザ1aの距離を微調整することにより所定の位置で結像するようにピント合わせを行う。さらに、このチャック51a、51bはY、Z方向に移動することで所定の照射位置にレーザ光束Laが照射するよう調整される。
これら一連の調整を実施した後に結像レンズ支持体6にレーザ支持部材5aを光硬化型接着剤で固定する方法について、図5(a)、(b)を用いて詳述する。
図5(a)はレーザ支持部材5aを半導体レーザ1aの光軸方向の出射側から見たA−A’断面図である。図5(a)に示すように、レーザ支持部材5aは、チャック51a、51bに把持されるための2ヶ所のフランジ部11a、11bと、フランジ部からレーザ光束Laの光軸方向に突出した円筒部12と、円筒部の外周面から突出したレーザ接着用突起13a、13b、13cとを有する。
レーザ支持部材5aを支持する結像レンズ支持体6には、レーザ支持部材5aのレーザ接着用突起13a、13b、13cに形成される接着面(接着平面)16a、16b、16cと僅かな隙間を設けて接着用突起(突出部)14a、14b、14cが配設されている。この接着用突起14a、14b、14cは、その先端の両側に側面を有する尖鋭な形状である。さらに、この接着用突起14a、14b、14cの先端がレーザ接着用突起の接着面16a、16b、16cに対向する突出方向は、半導体レーザ1aの光軸を中心とする仮想円15の接線方向である。この構成により、光硬化型接着剤の硬化収縮による引っ張り力が主として半導体レーザ1aの光軸を中心とする回転方向に働く力として作用するため、半導体レーザ1aの位置変動を抑えて、光源装置としての光軸ずれを抑制することができる。
ここで、接着用突起14a、14b、14cの先端がレーザ接着用突起の接着面16a、16b、16cに対向する突出方向は、半導体レーザ1aの光軸を中心とする仮想円15の接線方向と完全一致している必要はなく、略接線方向であればよい。これは、光硬化型接着剤の硬化収縮による引っ張り力が主として回転方向に働く力として作用すれば十分に効果を奏するからである。
また、レーザ支持部材5aの3ヶ所のレーザ接着用突起13a、13b、13cは、レーザ支持部材5aの外周面にそって均等な角度を隔てて配置されている。この構成により、光硬化型接着剤の硬化収縮による引っ張り力が、主として働く方向(回転方向)以外にも生じたとしても、均等配置された3ヶ所の引っ張り力同士が互いに打ち消す方向に働くため、半導体レーザ1aの位置変動をより抑えることができる。
図5(b)はレーザ支持部材5aのレーザ接着用突起13aと結像レンズ支持体6の接着用突起14aの部分拡大図である。接着用突起14aの尖端を形成する両側面をV1面及びV2面とし、レーザ接着用突起13aの接着面16aとのなす二面角を各々β1、β2と表している。
このとき、レーザ接着用突起13aの接着面16aは、V1面側(半導体レーザの光軸から見て仮想円の接線より外側)に接着剤の塗布位置を有している。この接着剤の塗布位置は、3箇所のレーザ接着用突起13a、13b、13cの接着面16aにおいて、全て外側(V1面側)となるようにしている。このように接着剤の塗布位置を外側にしたことにより、光硬化型接着剤21を塗布して光を照射するためのスペースを十分に確保することができる。また、接着剤の塗布位置を全て同じ側(V1面側)に揃えたことにより、接着剤の塗布量に多少のばらつきがあっても接着剤の硬化収縮による引っ張り力が同一方向に働きやすいため、半導体レーザ1aの位置変動をより抑えることができる。
また、本実施形態においては、V1面と接着面16aとがなす二面角β1は他方の二面角β2より大きくなるように形成されている。この構成により、光硬化型接着剤21を塗布して光を照射するためのスペースがより確保されるので、接着剤硬化用の光をより照射し易い構成となっている。
一方、接着用突起14aと接着面16aの間にはレーザ支持部材5aの位置を調整できるように若干の隙間が設けられているので、接着用突起14aのV2面側にも光硬化型接着剤21が回り込むことは避けられない。そのため、光照射装置55からの照射光をV1面側だけでなくV2面側からも当てる必要がある。しかしながら、V2面側は接着剤の回りこみ分であり、V1面側に比べると接着剤の量は少なくなる。よって、V2面側の光硬化型接着剤21を硬化させるために必要な光量は少なくて済み、接着面16aとのなす角β2が小さくても十分である。従って、図6が示すように、V2面側の光照射は、他のV1面側の光照射装置55による光照射と共用することができる。
図6は、光源装置31の接着箇所への光照射の概略図であり、2つのレーザ支持部材5a、5bが副走査方向に並設された光源装置をレーザ支持部材5aの光軸方向の出射側から見た断面図である。このような2つのレーザ支持部材5a、5bが副走査方向に近接配置された構成においても、本実施形態を適用すれば、光源装置として必要な剛性を確保しつつ、接着剤硬化用の光の照射スペースも十分に確保できるので、光硬化型接着剤を効率良く硬化させることができる。
図7のレーザ支持部材5aを光軸に垂直な方向から見た図を用いてこの作用を説明する。光硬化型接着剤21が半導体レーザ1aの光軸周りに配置された接着面16a、16b、16cと接着用突起14a、14b、14cの各V1面で形成されたスペースに塗布される。光硬化型接着剤21の硬化収縮による引っ張り力は接着剤の厚膜方向に最も強く働くので、3ヶ所の接着箇所で働く光硬化型接着剤21の引っ張り力の主方向は各々41a、41b、41cとなる。これらの引っ張り力は半導体レーザ1aの光軸を中心として円周方向に働くため、円周の中心に配置された半導体レーザ1aの位置は変わり難く、これ故に光源装置31から照射されるレーザ光束Laの照射位置ずれが発生しにくい。
本実施形態の特徴は、光硬化型接着剤21の硬化収縮によって生じるレーザ支持部材5aへの引っ張り力を、半導体レーザ1aの光軸を中心とした回転方向に作用させることにより、半導体レーザ1aの発光点の位置変動を抑えることにある。それゆえに、光源装置31から出射したレーザ光束Laの光軸ずれが抑えられ、高精度の調整組立が行える構成である。
尚、本実施形態では、3ヶ所の接着箇所を半導体レーザ1aの光軸周りに均等な角度を隔てて配置している。しかし、接着箇所の数やその相対位置はこの実施例に限るものではなく、例えば4ヶ所の接着箇所であってもよい。また、レーザ接着用突起13は、その断面が略三角形状であり、接着面が平面であるものを示したが、形状はこれに限るものではない。突起13の断面が円弧状や凸凹状であってもよく、接着面が曲面であってもよい。
(第2の実施形態)
図8を用いて本発明に適用できる第2の実施形態を説明する。本実施形態は第1の実施形態で示した光源装置の構成に加えて、光源装置の環境変化によるアナモフィックレンズとその位置決め方法に特徴を有する構成である。なお、前述した第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図8は、第2の実施形態の光源装置を説明する図である。光源装置を組み付ける際に、レンズ支持体206に対するアナモフィックレンズ202の位置は非常に高い精度が必要である。このため、本実施形態は、レンズ支持体206が設けられた位置決め基準206aにアナモフィックレンズ202の位置決め部202cを突き当てて位置決めを行う構成である。
一般的にレンズ支持体には、高強度、低吸湿性、低熱膨張が求められ、ガラス繊維を含有した樹脂部品を使用することが多く、樹脂の中でも線膨張係数が低い材料を使用する。これに対してアナモフィックレンズは、低コストで形状の自由度が大きい透明な光学樹脂材料が使用されることが多くなっていることより、結像レンズ支持体に使用される樹脂部材に比べて線膨張係数が大きくなる。
アナモフィックレンズとその支持体という2つの部品で線膨張係数が違うと、温度変化が起こった際に各々の部品の熱膨張量が異なる。当接されたこれら2つの部品は熱膨張量の違いによって2つの部品の相対位置がずれることになる。
このようにアナモフィックレンズ202とレンズ支持体206の熱膨張差によってアナモフィックレンズ202とレンズ支持体206の相対位置がずれると、アナモフィックレンズとレンズ支持体に固定されている半導体レーザとの相対位置がずれることになる。
本実施形態で示す複眼のアナモフィックレンズ202のような形状の場合、中心付近から均等に膨張する。この熱膨張量は長さに比例して大きくなるので、アナモフィックレンズ202のレンズ支持体206との当接位置が副走査方向の端面202a、202bにある場合に最も熱膨張の影響を受けて位置ずれが発生しやすい。これに対して、当接位置をアナモフィックレンズ202の複眼レンズ部間の中央位置に設けられた位置決め部202cに配置することにより、熱膨張の影響を受け難くなる。この構成により、光源装置の温度変化によるアナモフィックレンズと半導体レーザの相対位置ずれを抑制することができ、レーザ光束の照射位置ずれを低減した高性能な光源装置が可能となる。このような光源装置を用いた光学走査装置は、カラーレジストレーションの安定化に重要な役割を有するものである。
尚、本実施形態においては、アナモフィックレンズ202の位置決め部202cとして、凸形状を設けた例を示したが、位置決め部の形状はこれに限るものではなく、凹形状や位置決めピンなどを当接する構成でも同様な効果を得ることができる。
(a)第1の実施形態の光源装置の斜視図である。(b)第1の実施形態の光源装置を半導体レーザの背面側から見た図である。 第1の実施形態の光源装置を搭載した光学走査装置の斜視図である。 第1の実施形態の光源装置の断面図である。 第1の実施形態の組立調整方法の概要を説明する図である。 (a)第1の実施形態のレーザ支持部材を光軸方向の出射側から見た断面図である。(b)第1の実施形態のレーザ支持部材を光軸方向の出射側から見た部分拡大断面図である。 第1の実施形態の光源装置の接着箇所への光照射の概略図である。 第1の実施形態のレーザ支持部材を光軸方向の出射側から見た断面図である。 第2の実施形態の光源装置を説明する図である。 従来の光学走査装置の斜視図である。 従来の光源装置を説明する図である。
符号の説明
1a、1b 半導体レーザ(レーザ光源)
2 アナモフィックレンズ(結像レンズ)
5a、5b レーザ支持部材(光源支持部材)
6 結像レンズ支持体
13a、13b、13c レーザ接着用突起
14a、14b、14c 接着用突起(突出部)
16a、16b、16c 接着面(接着平面)
21 光硬化型接着剤

Claims (6)

  1. レーザ光源と、前記レーザ光源を支持する光源支持部材と、前記レーザ光源から出射するレーザ光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズを支持する結像レンズ支持体と、を有する光源装置において、
    前記光源支持部材は、前記レーザ光源の光軸に対して垂直な方向において前記光源支持部材の外周面から突出した複数の突起を有し、前記結像レンズ支持体は、前記複数の突起にそれぞれ近接して配設される複数の突出部を有し、前記突出部の突出方向は、前記レーザ光源の光軸を中心とする仮想円の接線方向であり、前記光源支持部材の前記複数の突起は、光硬化型接着剤によって前記結像レンズ支持体の前記複数の突出部の先端とそれぞれ接着固定されていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記光源支持部材の前記複数の突起は、該接着剤が塗布される接着平面を有し、前記接着平面は、前記結像レンズ支持体の前記突出部の先端と対向するように配置され、前記レーザ光源の光軸から見て該仮想円の接線より外側に該接着剤の塗布位置を有していることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記突出部は、前記突出部の先端の両側に側面を有した尖鋭な形状であり、前記接着剤の塗布位置は、前記突起の前記接着平面と前記尖鋭な突出部の両側面とが成す2つの二面角のうち、前記レーザ光源の光軸から見て該仮想円の接線より外側に位置する前記尖鋭な突出部の側面と前記突起の前記接着平面とが成す二面角は、他方の二面角よりも角度が大きいことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記光源支持部材の複数の突起は、前記レーザ光源の光軸周りに均等な角度を隔てて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  5. 一方向に配列された複数のレーザ光源と、前記複数のレーザ光源を各々に支持する複数の光源支持部材と、前記複数のレーザ光源から出射するレーザ光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズを支持する1つの結像レンズ支持体と、を有する光源装置において、
    前記光源支持部材は、前記レーザ光源の光軸に対して垂直な方向において前記光源支持部材の外周面から突出した複数の突起を有し、前記1つの結像レンズ支持体は、前記複数の光源支持部材の各々に対して、前記複数の突起にそれぞれ近接して配設される複数の突出部を有し、前記突出部の突出方向は、前記レーザ光源の光軸を中心とする仮想円の接線方向であり、前記光源支持部材の前記複数の突起は、光硬化型接着剤によって前記結像レンズ支持体の前記複数の突出部の先端とそれぞれ接着固定されていることを特徴とする光源装置。
  6. 前記結像レンズは、複数のレーザ光を結像する複眼レンズであって、前記複眼レンズ部間の中央位置に前記結像レンズ支持体への突き当て部を有することを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
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