JP2010026146A - 光学走査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に、近接した複数のレーザ支持部材を被接着部材に接着固定する構成において、複数のレーザ支持部材を同時調整、及び確実な接着固定を効率的に実施可能な組立工程を実現する。
【解決手段】レーザ支持部材402aと光学箱311が接着固定される光学走査装置において、レーザ支持部材402aは、光透過する透明樹脂からなり、光学箱411との接着部近傍には、光硬化型接着剤459aを硬化させるための照射光を光硬化型接着剤459aに導光する反射形状部422aを有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、電子写真プロセスを有するレーザビームプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に搭載される光学走査装置に関するものである。
従来、電子写真方式による画像形成装置に用いられる光学走査装置として、例えば、特許文献1に記載の光学走査装置が知られている。
この光学走査装置は、図7に示すように、半導体レーザ101からレーザ光Lを出射する。出射したレーザ光Lは、コリメータレンズ103と、シリンドリカルレンズ104を通過し、ポリゴンミラー105の反射面上に線像に結像する。そして、ポリゴンミラー105が回転することによってレーザ光Lは偏向され、走査レンズ106を透過して不図示の被走査面(感光ドラム)上に結像、走査され、静電潜像を形成する。即ち、感光ドラムに結像するレーザビームLが、ポリゴンミラー105の回転方向に走査(主走査)されることで走査線が形成される。一方で、感光ドラムが回転する(副走査)ことにより、静電潜像が形成されることになる。
図8は、レーザ支持部材102と光学箱107の接着部において、レーザ光軸に垂直な平面で切った断面図である。
光源部の具体的な構成については、半導体レーザ101とコリメータレンズ103の相対位置関係を所定位置に調整するために、半導体レーザ101を内包するレーザ支持部材102を光軸方向及び光軸方向に垂直な平面上に調整する。そして、光硬化型接着剤110によって光学箱107に接着固定するようになっている。
光源部の具体的な構成については、半導体レーザ101とコリメータレンズ103の相対位置関係を所定位置に調整するために、半導体レーザ101を内包するレーザ支持部材102を光軸方向及び光軸方向に垂直な平面上に調整する。そして、光硬化型接着剤110によって光学箱107に接着固定するようになっている。
接着部は、光学箱107に設けられた接着用突起109とレーザ支持部材102間の隙間に光硬化型接着剤110を充填し、レーザ光の光軸方向と直交方向から硬化用の光を照射する構成となっていた。
この光硬化型接着剤110は、硬化用の光を照射する際に、光学箱107やレーザ支持部材102の形状が影になる部分があると、光が照射されない範囲に、光硬化型接着剤110の未硬化部を発生させてしまう。
そこで、この特許文献1では、接着用突起109 の断面形状を略V字形状とし、接着
用突起109とレーザ支持部材102間の隙間を、照射光L が照射される側に向って隙
間が暫時広がった形状としていた。これにより、接着部近傍を開放させ、確実に光を照射可能にし、接着剤の未硬化を防止するようになっていた。
用突起109とレーザ支持部材102間の隙間を、照射光L が照射される側に向って隙
間が暫時広がった形状としていた。これにより、接着部近傍を開放させ、確実に光を照射可能にし、接着剤の未硬化を防止するようになっていた。
また、この特許文献1には、複数の半導体レーザから照射された光束を、回転多面鏡の異なる面に入射偏向させて偏向走査し、異なる複数の被走査面上に集光させる2系統の走査光学系を構成する点も記載されている。この場合、複数の半導体レーザを並べて光学箱に接着固定していた。
特開2007−121341号公報
特開平08−152548号公報
しかしながら、近年においては、レーザビームプリンタの低コスト化及び装置の小型化
が求められており、光学部品を収納する光学箱は小さくなり、その内部には光学部品が近接して配置されている。
が求められており、光学部品を収納する光学箱は小さくなり、その内部には光学部品が近接して配置されている。
そのため、レーザ光の光軸と直交方向から光硬化型接着剤に光を照射する場合、これらの光学部品の影になる可能性がある。影にならないようにするためには、光学部品の位置を変更する必要があるが、そうすると、その分、スペースが必要となり、小型化を図ることができなくなる。
特に、複数の半導体レーザを二次元的に配置するような場合、影にならないように配置することがますます困難となる。
すなわち、光学箱内に複数の光源が2次元的に配置されるので、レーザ支持部材個々に対応した調整機構が必要になるが、レーザ光源を各々3軸方向に調整するための治工具を挿入する空間が狭く限定されてしまう。このような状況において、治工具と光学部品が接触しないように構成し、尚且つ、光硬化型接着剤を用いて接着固定するために、光照射の開口を確保しておくことが必要不可欠になる。つまり、組立時の治工具構成が極めて複雑になり、作業性を悪化させると生産性が非効率になるのは必至であった。
すなわち、光学箱内に複数の光源が2次元的に配置されるので、レーザ支持部材個々に対応した調整機構が必要になるが、レーザ光源を各々3軸方向に調整するための治工具を挿入する空間が狭く限定されてしまう。このような状況において、治工具と光学部品が接触しないように構成し、尚且つ、光硬化型接着剤を用いて接着固定するために、光照射の開口を確保しておくことが必要不可欠になる。つまり、組立時の治工具構成が極めて複雑になり、作業性を悪化させると生産性が非効率になるのは必至であった。
また、レーザ支持部材を所定値に調整後、レーザ光軸に垂直な平面上から紫外線等の光照射によって接着剤を硬化させる時、照射する開口部のスペースが狭い為に工具配置の制限を受けて自由度が無くなる。加えて、光学箱の筐体枠形状又はレーザ支持部材のクランプ工具等によって照射光の一部を遮光させてしまうことになる。
このように、光硬化型接着剤に対して確実に光照射出来ないことから、接着剤が未硬化状態になって固定が不安定になる。また、接着強度が低下するため、熱変形、振動や衝撃等によって光源の位置変動を生じ、先に述べた諸特性を悪化させることが懸念される。
なお、確実に硬化させる為に、十分な時間、光を照射することも考えられるが、長時間光照射すると、接着剤の反応熱が著しく増大してしまう。そうなると、接着剤自身はもちろんのこと、光学箱の熱膨張やレーザが波長変化することで、焦点距離や照射位置ずれを生じて光学特性が変化することが問題となる。
そこで、接着状態が安定するまでさらに時間を費やすことも考えられるが、たとえ、冷却手段によって昇温防止のための放熱が可能だとしても、組立タクトが伸びることや設備費用が嵩みコストアップを伴うことが課題となる。
一方、特許文献2には、一つの半導体レーザ保持ユニットを光学箱に対して光硬化型接着剤を用いて接着固定する際、光軸方向背面側から光を照射する技術が記載されている。
すなわち、半導体レーザを支持する基台を透明とし、レーザ光の光軸方向背面側から、透明の基台を通じて接着部の光硬化型接着剤に光を照射するようにしたものである。
しかし、この場合、接着面は半導体レーザのレーザ光の光軸に対して直交方向であり、接着面の面積分だけ二次元的に接着範囲が広がってしまうという問題があった。
本発明は、上記した従来の技術の課題に鑑みてなされたものであり、スペースを増大させることなく、光硬化型接着剤に光を確実に照射することができる光学走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本出願に係る発明は、レーザ光を出射する光源と、前記光
源を支持するレーザ支持部材と、を有し、前記レーザ支持部材が光硬化型接着剤によって光学箱に接着固定された光学走査装置において、
前記レーザ支持部材は光透過する透明材で成形されるとともに、レーザ光の反出射方向から入射した接着剤硬化用の光を反射させて前記光硬化型接着剤に導光する反射形状部を備えていることを特徴とする。
源を支持するレーザ支持部材と、を有し、前記レーザ支持部材が光硬化型接着剤によって光学箱に接着固定された光学走査装置において、
前記レーザ支持部材は光透過する透明材で成形されるとともに、レーザ光の反出射方向から入射した接着剤硬化用の光を反射させて前記光硬化型接着剤に導光する反射形状部を備えていることを特徴とする。
上記構成によって、レーザ光軸のレーザ光の反出射方向からの光照射することにより、その光をレーザ支持部材が有する反射形状部で反射して、光硬化型接着剤に導光することができ、確実に接着することができる。したがって、接着剤の未硬化を防止し、確実な接着を行うと同時に、硬化時間を短縮可能にする。また、レーザ光軸方向からの光照射が可能となるので、光照射方向の自由度も増大し、組立作業性を向上することで、組立工程の低コスト化を実現できる。
以下に本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明の実施例に係る光学走査装置が用いられるカラー画像形成装置を示しており、まず、この画像形成装置の全体構成について説明する。
図において、1C、1M、1Y、1BKは等間隔に配置された各々像担持体としての感光ドラムであり、300はこれらの感光ドラム1C,1M,1Y,1BKに画像信号に対応するレーザ光を露光走査する走査光学系である。
図2は本発明の実施例に係る光学走査装置が用いられるカラー画像形成装置を示しており、まず、この画像形成装置の全体構成について説明する。
図において、1C、1M、1Y、1BKは等間隔に配置された各々像担持体としての感光ドラムであり、300はこれらの感光ドラム1C,1M,1Y,1BKに画像信号に対応するレーザ光を露光走査する走査光学系である。
画像情報に基づいて各々光変調された各光束(レーザビーム)LC、LM、LY、LBKは、光学走査装置300から出射され、各々対応する感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上を照射して潜像を形成する。この潜像は、1次帯電器2C、2M、2Y、2BKによって各々一様に帯電している感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上に形成されている。現像器4C、4M、4Y、4BKによって、各々、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの画像に可視像化され、転写ベルト10上を搬送されてくるシート材Pに転写ローラ5C、5M、5Y、5BKによって順に静電転写される。これにより、カラー画像が形成される。この後感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上に残っている残留トナーは、クリーナー6C、6M、6Y、6BKによって除去される。そして、次のカラー画像を形成するために再度1次帯電器2C、2M、2Y、2BKによって一様に帯電される。
上記シート材Pは、給紙トレイ7上に積載されており、給紙ローラ8によって1枚ずつ順に給紙され、レジストローラ9によって画像の書き出しタイミングに同期をとって転写ベルト10上に送り出される。
転写ベルト10上を精度よく搬送されている間に感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上に形成されたシアンの画像、マゼンダの画像、イエローの画像、ブラックの画像が順にシート材P上に転写されてカラー画像が形成される。駆動ローラ11は転写ベルトの送りを精度よく行っており、回転ムラの小さな駆動モータ(図示しない)と接続している。シート材P上に形成されたカラー画像は定着器12によって加圧、加熱定着されたのち、排紙ローラ13などによって搬送されて装置外に出力される。
次に、図3、図4を用いて、光学走査装置について説明する。
なお、図3(a)は光学走査装置300の斜視図、図3(b)はレーザ支持部材付近の拡大図である。図4(a)はC方向からの副走査平面での断面図で走査光学系を説明し、4(b)はD方向からの副走査平面での断面図で入射光学系を説明する図である。
なお、図3(a)は光学走査装置300の斜視図、図3(b)はレーザ支持部材付近の拡大図である。図4(a)はC方向からの副走査平面での断面図で走査光学系を説明し、4(b)はD方向からの副走査平面での断面図で入射光学系を説明する図である。
図3(a)、(b)において、401a、401b、401c、401dは、光源であ
る半導体レーザである。この半導体レーザ401a、401b、401c、401dは、レーザ支持部材402a、402b、402c、402dによっておのおの個別に支持され、光学箱311に互いに隣接した状態で支持されている。
る半導体レーザである。この半導体レーザ401a、401b、401c、401dは、レーザ支持部材402a、402b、402c、402dによっておのおの個別に支持され、光学箱311に互いに隣接した状態で支持されている。
光学箱311には、半導体レーザ401a、401b、401c、401dから出射されるレーザ光を略平行光化もしくは略収束光化する光学素子としての複眼のアナモフィックレンズ303が設けられている。このアナモフィックレンズ303により、レーザ光La、Lb、Lc、Ldを各々所定形状にして回転多面鏡305に集光させる。
回転多面鏡305は集光された光束の線像近傍に反射面を有し、偏向走査装置306によって回転駆動される。各レーザ光La、Lb、Lc、Ldは、回転多面鏡305の異なる面に入射偏向され、4系統の走査光学系によって偏向走査される。
走査光学系は、第一のトーリックレンズよりなる第一の走査レンズ307a、307b、第二のトーリックレンズよりなる第二の走査レンズ308a、308b、308c、308dを有している。
回転多面鏡305a、305bの偏向反射面で反射される光束が後述する感光体1C、1M、1Y、1BK面上においてスポットを形成するように集光され、また、前記スポットの走査速度が等速に保たれるように設計されている。
309a、309b、309c、309d、309e、309fは、走査されるレーザ光を各感光体1C、1M、1Y、1BKへと導く反射ミラーである。
また、310は、レーザ光の水平同期を取るための信号検出器であり、320は水平同期信号検出器310にレーザ光を導く為の集光レンズである。
偏向走査されたレーザ光Laの一部は、水平同期信号検出器310へ入射される。そして、そこからの出力信号により光源である半導体レーザ401a、401b、401c、401dから出射されるレーザ光La、Lb、Lc、Ldが、書き込みの変調を電気制御によって開始する。
偏向走査されたレーザ光Laの一部は、水平同期信号検出器310へ入射される。そして、そこからの出力信号により光源である半導体レーザ401a、401b、401c、401dから出射されるレーザ光La、Lb、Lc、Ldが、書き込みの変調を電気制御によって開始する。
光学箱311は、上記した偏向走査装置306によって対向走査される走査光学系を収納するもので、上述した各光学部品が組み込まれて一体化されて光学走査装置300が構成され、画像形成装置に搭載される。
この光学箱311が有する接着固定部431、432、433、434、435.436に、各半導体レーザ401a、401b、401c、401dのレーザ支持部402a、402b、402c、402dが接着される。
上記光学走査装置においては、図4に示すように、光源である半導体レーザ401a、401b、401c、401dから出射するレーザ光La、Lb、Lc、Ldは、複眼アナモフィックレンズ303を通過し、回転多面鏡305によってそれぞれ異なる方向に対向走査される。回転多面鏡305によって走査された光束La、Lb、Lc、Ldは、それぞれ第一の走査レンズ307a、307bを透過し、反射ミラー309a、309b、309c、309d、309e、309fによって方向を変えられる。そして、第二の走査レンズ308a、308b、308c、308dを透過し、図2に示したように、各感光体1C、1M、1Y、1BKに結像する。
このような走査光学系は、4つの感光体1C、1M、1Y、1BK上に走査光を導いて画像記録を行っている。感光体1C、1M、1Y、1BKに結像するレーザ光La、Lb
、Lc、Ldが、回転多面鏡305の回転方向に走査(主走査)することで走査線を形成する。そして、感光体1C、1M、1Y、1BKが回転する(副走査)ことにより、静電潜像が形成される。
、Lc、Ldが、回転多面鏡305の回転方向に走査(主走査)することで走査線を形成する。そして、感光体1C、1M、1Y、1BKが回転する(副走査)ことにより、静電潜像が形成される。
また、半導体レーザ401cから出射された光束Lcは、回転多面鏡305により走査レンズ307aに偏向入射する位置より上流側で、集光レンズ320を通過する。さらに、この集光レンズ320によって水平同期信号検出器310に導光される。これにより画像書き出しタイミングを計っている。
なお、この集光レンズ320及び水平同期信号検出器310は、半導体レーザ401c側にのみ有しているものの、他の半導体レーザ401a、401b、401dの発光制御は、所望の書き出し位置になるように電気的に制御されている。
次に、レーザ支持部材402a、402b、402c、402dの形状、位置調整方法、固定方法について具体的に記述する。
なお、4つのレーザ支持部材は同構成のため、代表してレーザ支持部材402aを用いて説明する。
なお、4つのレーザ支持部材は同構成のため、代表してレーザ支持部材402aを用いて説明する。
図1(a)は本発明を最も良く表すレーザ支持部材402aを示す概略図、図1(b)は光軸に垂直な方向からのレーザ支持部材402a近傍の断面図である。
すなわち、レーザ支持部材402aが光硬化型接着剤459aによって光学箱311側の接着固定部431,432に接着固定される。接着固定部431,432はレーザ支持部402aの外周を挟むように突出する一対の突起部によって構成されている。
このレーザ支持部材402aは光透過する透明材である透明樹脂材で成形されるとともに、レーザ光の反出射方向から入射した接着剤硬化用の光を反射させて前記光硬化型接着剤459aに導光する反射形状部422aを備えている。
このレーザ支持部材402aの反射形状部422aは、光学箱311との被接着部位である接着固定部431,432に対向して、レーザ支持部材402aの内周から外周にかけて広がるテーパ形状となっている。
すなわち、レーザ支持部材402aは両端に開口部を持つ筒状部材である円筒状部材で、一端には半導体レーザ401aを保持する圧入孔421a、他端側には反射形状部である反射形状部422aを有している。反射形状部422aは、開口部の内側から外側に向かって広がる斜面形状になっている。
また、レーザ支持部材402aの外周部は、光学箱311との被着固定部位としての接着固定部431,432に対応して、半径方向に段差を持つ複数の凸形状、この例では2箇所の突起部423aを有している。
この突起部423aと、突起部423aに対向して光学箱311に設けられる接着固定部431、432とのクリアランスに、光硬化型接着剤459aが充填され、紫外線等の光を照射することにより固定されている。突起部423aは照射光458aを、広い範囲で透過できるため、光学箱311との接着部に、より光を集光可能にしている。
次に、図5を用いて、光学走査装置300組立時のレーザ支持部材402aの位置調整方法とその固定方法について説明する。
図5(a)は、レーザ支持部材402aの位置調整の概要を示す図である。図5(b)
はレーザ支持部材402a近傍の拡大図である。
図5(a)は、レーザ支持部材402aの位置調整の概要を示す図である。図5(b)
はレーザ支持部材402a近傍の拡大図である。
レーザ支持部材402aをアナモフィックレンズ303に対して、ピント及び照射位置を3軸調整するための調整工具を示している。調整工具は、チャック451a、452aと、工具レンズ453、454と、反射ミラー455と、観察系456と、光照射装置457とから構成されている。
チャック451a、452aはレーザ支持部材402aを把持し、不図示の移動装置によって、光軸方向X、光軸と直交するY、Zの3軸方向に移動可能になっている。観察系456はCCDカメラなどから構成され、レーザ光束Laの結像状態および結像している位置を精度良く測定する。光照射装置457は、例えば紫外線硬化等の光硬化型接着剤を硬化させる紫外線等の照射装置である。
アナモフィックレンズ303が接着固定された光学箱311は、調整工具の基準位置に取り付けられている。半導体レーザ401aを内包するレーザ支持部材402aは、チャック451a、452aに把持された状態で光軸方向Xに移動し、アナモフィックレンズ303と半導体レーザ401aの距離を微調整することにより所定の位置で結像するようにピント合わせを行う。さらに、このチャック451a、452aは、Y、Z方向に移動することで、所定の照射位置にレーザ光束Laが照射するよう調整する。これら一連の調整を実施した後に光学箱311に、レーザ支持部材402aを、先に図1で説明した光硬化型接着剤459aで固定する。
上述した構成における光軸方向からの光を効率的に接着剤に導光して硬化している内容について、具体的に説明する。
図6は、光照射時のレーザ支持部材402aの断面図である。
図6に示すように、光軸方向から照射された光458aは、レーザ支持部材402aを透過して、矢印Aの方向に進む。透過光458aは、レーザ支持部材402aの反射形状部422aで反射され、矢印Bの方向に屈折される。矢印Bの方向には、光硬化型接着剤459aがあるので、光軸方向の光458aをレーザ支持部材402aの側面に充填された接着剤に紫外線を導光することができ、接着剤を積極的にかつ、確実に硬化することができる。例えば、レーザ支持部材402aの材質を高屈折率の光学プラスチック(屈折率1.5)を用いた場合においては、照射光の入射角度に対して、反射形状部422aの角度が42°以上であると、照射光が全反射され、より効果的である。
図6に示すように、光軸方向から照射された光458aは、レーザ支持部材402aを透過して、矢印Aの方向に進む。透過光458aは、レーザ支持部材402aの反射形状部422aで反射され、矢印Bの方向に屈折される。矢印Bの方向には、光硬化型接着剤459aがあるので、光軸方向の光458aをレーザ支持部材402aの側面に充填された接着剤に紫外線を導光することができ、接着剤を積極的にかつ、確実に硬化することができる。例えば、レーザ支持部材402aの材質を高屈折率の光学プラスチック(屈折率1.5)を用いた場合においては、照射光の入射角度に対して、反射形状部422aの角度が42°以上であると、照射光が全反射され、より効果的である。
なお、反射形状部422aのような導光形状が無い場合には、光458aは矢印Aの方向を通過していく。そのため、光軸方向の照射光を接着剤充填部に導光することや、直接接着剤に照射する照射光によって、全ての接着領域の固定に期待することは極めて困難である。なお、光軸方向からの照射光の補助として、光軸に垂直な方向から照射したとしても、レーザ支持部材402aや光学箱311の接着部が複数構成されており、かつクランプが狭いスペースに存在している。したがって、これらの影によって、接着部に到達する照射光は殆どなく、接着剤の未硬化を発生させる可能性が高くなるのはいうまでもない。
なお、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、光学配置などは特に特性記載が無い限りは、本発明の範囲をそれらに限定するものでは無い。特に、レーザ支持部材402aは、1つのみの単組でも可能で、複数化されることでより効果をうむことはいうまでもない。なお、アナモフィックレンズにおいては、レーザ光を平行光化するコリメータレンズであってもよい。光学箱は、アナモフィックレンズもしくは、コリメータレンズを保持し、これらが一体化されたホルダ部材であっても良い。
以上、上述したように、近接したレーザ支持部材の接着において、クランプ工具や光照射等の自由度が向上させることにより、組立効率の向上を図ることができた。さらに、これによって、未硬化の接着部位を発生させることなく、複数箇所での接着固定を確実に行い、信頼性の高い組立を実現できる。
以上説明したように、本発明によれば、工具の複雑化やタクトの増大を招くこと無く、複数のレーザ支持部材の同時調整、及びより確実な接着固定が可能な組立工程を実現できる。工具の自由度を確保による組立工程を効率化することで、生産性を向上すると同時に、低コストでかつ信頼性の高い光学走査装置を提供することができる。
401a、401b、401c、401d・・・・・半導体レーザ(光源部)
303・・・・・アナモフィックレンズ(光学素子)
305・・・・・回転多面鏡
306・・・・・偏向走査装置、
307a、307b・・・・・第一の走査レンズ
308a、308b、308c、308d・・・・・第二の走査レンズ
309a、309b、309c、309d、309e、309f・・・・・反射ミラー
310・・・・・水平同期信号検出器
320・・・・・集光レンズ
311・・・・・光学箱
402a、402b、402c、402d・・・・・レーザ支持部
422a、422b、422c、422d・・・・・反射形状部
423a、423b、423c、423d・・・・・突起部
431、432、433、434、435、436・・・接着固定部
La、Lb、Lc、Ld・・・・・レーザ光(走査線)
303・・・・・アナモフィックレンズ(光学素子)
305・・・・・回転多面鏡
306・・・・・偏向走査装置、
307a、307b・・・・・第一の走査レンズ
308a、308b、308c、308d・・・・・第二の走査レンズ
309a、309b、309c、309d、309e、309f・・・・・反射ミラー
310・・・・・水平同期信号検出器
320・・・・・集光レンズ
311・・・・・光学箱
402a、402b、402c、402d・・・・・レーザ支持部
422a、422b、422c、422d・・・・・反射形状部
423a、423b、423c、423d・・・・・突起部
431、432、433、434、435、436・・・接着固定部
La、Lb、Lc、Ld・・・・・レーザ光(走査線)
Claims (6)
- レーザ光を出射する光源と、前記光源を支持するレーザ支持部材と、を有し、前記レーザ支持部材が光硬化型接着剤によって光学箱に接着固定された光学走査装置において、
前記レーザ支持部材は光透過する透明材で成形されるとともに、レーザ光の反出射方向から入射した接着剤硬化用の光を反射させて前記光硬化型接着剤に導光する反射形状部を備えていることを特徴とする光学走査装置。 - 前記レーザ支持部材の反射形状部は、前記光学箱との被接着部位に対向して、前記レーザ支持部材の内周から外周にかけて広がるテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
- 前記レーザ支持部材の外周部は、前記光学箱との被接着部位に対応して、半径方向に段差を持つ複数の凸形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学走査装置。
- 前記レーザ支持部材は筒状部材で、一端に前記光源を支持し、他端側に前記反射形状部が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学走査装置。
- 前記光学箱には前記光源から出射するレーザ光を平行光化もしくは略収束光化する光学素子が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学走査装置。
- 前記光源は複数あり、各光源を支持する前記レーザ支持部材が前記光学箱に2次元的に互いに隣接して設けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185881A JP2010026146A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 光学走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008185881A JP2010026146A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 光学走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010026146A true JP2010026146A (ja) | 2010-02-04 |
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ID=41732053
Family Applications (1)
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JP2008185881A Withdrawn JP2010026146A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 光学走査装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010026146A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011215609A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-10-27 | Fuji Xerox Co Ltd | 被取付部品の取付構造、光走査装置、及び画像形成装置 |
US8928709B2 (en) | 2011-02-07 | 2015-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Optical scanner and image forming apparatus including same |
-
2008
- 2008-07-17 JP JP2008185881A patent/JP2010026146A/ja not_active Withdrawn
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